'96/07/07記
壮大なセット、幻想的なシーン、テリーギリアムの映画でいつも目を引いてしまう部分ですが、もう一つ大事なことを忘れていました。
急展開なクライマックスでの緊張感と、その後のやり切れない喪失感・・・。
クライマックス、コール少年とライリーが見合わせる目を見て、声を押し殺して泣いてしまいました。
ライリー(マデリーンストウ)の視線で観たコール少年のカットは、「あなたはそこにいて、自分の最後を見たのね。」「そして、これからつらい旅を始めなくてはいけないのね。」「なのに、そんなに澄み切った目をして・・・。」と言っているようでした。
コール(ブルースウィリス)が見た「忘れることのできない夢」がコール本人の死だと知った時、そしてその夢を見続けなけらばならないコールの少年時代が目の前に映った時、きっとそう思ったのだ、と思いました。最後の最後まで希望を持っていたのに。
また、ブラッドピットはやはり脇をして光る役者だと改めて感じさせてくれました。
『テルマ&ルイーズ』のヒッチハイカー、『リバーランズスルーイット』の主人公の弟、『カリフォルニア』のシリアルキラー、『トゥルーロマンス』の主人公のロスの友達の同居人、『セブン』の若い刑事。まあ『トゥルー・・』は別として、みな主人公の心、つまり観客の心に何かを残していく。そういう役は本当にうまいと思いました。
そして"What A Wonderful World."
昔TBSの土曜日の深夜に放映していた「えび天」こと「えびぞり巨匠天国」で、やはり同じように世紀末後の世界に流れる曲としてかかっていたのを思い出してしまいました。
Kaname (E-mail address: CXE04355@niftyserve.or.jp、 kaname_miguchi@goo.jp)