キング断ちをしてました。ホントはもう少し絶つつもりだったのですが、もちませんでした。と言うのもニュースを読んでしまってなー。ワシの大好きなキングの中編「霧」が映画化されたそうでして。監督はダラボン(タラボン?)「ショーシャンクの空に」や「グリーン・マイル」の監督さんです。キング大好きなのなぁ。それもキングの作品の中でも短編とかが好きなのなぁ。とは言え、キングの長編は映画化は不可能だろうなぁ。「暗黒の塔」映画化是非に見たいけどもローランド役をやれる人はおるまい。ちぇーっ。なのでか「暗黒の塔」は漫画化されたそうです。アメコミです。ちょっと興味あるです。とにかく、あの「霧」が!映画化!・・・わおっ。ショーシャンクとかとは違い、もろファンタジー言うかSF言うかキング世界なのに(でも深〜い人間ドラマは有り)、映画化?あうち。ネタバレになるですが「霧」ってば、なんつうか、300円くらいで買えるビニールのオモチャの化け物が登場したりするんですわ。小型スクーターサイズの蜘蛛みたいな異形の生き物が出現するんですわ。車がすっぽり納まるような足跡を八つも残す、鯨がねずみに見えるくらいの超巨大モンスが徘徊するんですわ。そーゆー想像するのが楽しいのと、化け物によってスーパーマーケットに閉じ込められる普通の人々のドラマが面白いのだけども・・・。映画化・・・。いや〜・・・ピンク色の蝿(スイカくらいのサイズかな?)がスーパーマーケットの天井を火達磨になりながら飛び回るのをこの目で見るとなるとなぁ。見たいけど見たくないキブン。そしてまぁ「霧」を読んじゃった。昔ほど熱中して読めなかったけども、相変わらず無茶な世界だけども、やっぱし好きな話です。そして益々映画化が心配なのでした。でもダラボン監督だから(才能云々は有るにしても横に置いて、相当なキングファンらしいので彼の愛の深さを信ずる)、それなりに面白いだろうと期待をしてしまう。駄目なのにッ。期待は損なのにッ。長い人生で得た教訓の一つです。しかし教訓を活かせないというのもマイ教訓の一つなのであった。
そして、とうとうダラボン監督はあの作品に目をつけました。「死のロングウォーク」です。ぉおーッ!とうとう、とうとうですぁー!いやぁー、驚きましたー!つか、ダラボン監督はどうしてまたよりによってあの小説を。うぬぬう。一度テレビドラマか何かで作られているらしいですが、ダラボンが新たにリメイクするそうですが、これまた、ウームー。ってキブンです。いや、面白いよ!小説はすばらしく好きだよ!キングファンにとっては嬉しい事だよ!でも・・・。延々とひたすらにただ黙々と百人が歩く映画って・・・。ウームー。主人公やそれぞれが内面世界へと潜るあの展開を映像化出来るのかなぁ?それもダラボン監督だから人間ドラマ重視にしたいんだろうし、それが、ちゃんと映画で描かれるのだろうか。ギャラティは誰が演るん?ステビンズは?(実は一番好きな)マクヴリーズは誰が?主人公達は最高でも十六歳。死の恐怖だけではないあの死の行進を演じられるだろうか?あううっ。映像化されるなんて、楽しみだけど不安。しかし「死のロングウォーク」は製作前段階らしいので、お流れになるかも?そうなるとなると今度は非常に残念。
あと「一四○八号室」なる短編も既に映画化し公開されてるそうです。主演はジョン・キューザック。わお。彼は「スタンド・バイ・ミー」にも出てましたなー。きっとロブ・ライナー監督流れで。ちょっとしか登場しないけど目立ってましたな。でも一番目立ってたのはジャック・パウワーですな。いや違うけど、しかもワシ24観てないけど。エース怖かったなぁ。本気でやばそうだったよなぁ。少年が主演出演する映画だからか、キーファーちゃんは本番前も口を聞かず怖い雰囲気を保ち、少年俳優達を緊張させ続けてたらしいです。エライのぉ。役者じゃのぉ。ジョン・キューザックも優しいお兄ちゃん上手かったなぁ。・・・話それるそれる。
「一四○八号室」はホントに短くて、ドラマらしいドラマも無く(たった一つの大きなドラマがあるのみかな?)、小説内の実時間だけでも一時間三十分無いと思う。しかし怖い話です。怖い状態というか。「幽霊屋敷で一泊」みたいな実際に自分が体験した本を書く小説家が、あるホテルの一四○八号室に一泊するぞ。と言う短編なのですが、キング自身がオーディオブック(小説を読んで聞かせるテープ)を聴いてちびりそうになったと言うくらいだから、相当なモノでしょう。実際ワシも怖かったです。状況だけでは特別怖い話ではないのだけど、やはりホラーの帝王。すっげ怖い仕上がりになってます。両肩にズシ〜ンとくるような、空気がシワーンと冷えるような、恐怖が染みるような短編でした。んが、映画となると・・・。あの恐怖を映像で出せるのか?ただ、怖い展開を延々と見せるのか?ウームー。
「霧」も「死のロングウォーク」も相当に古い作品だけど(どちらもワシの好きなキングザベスト10に入る)、近年になってまたキング映画が一杯作られだしてるなぁ。でも、キングの作品は短編中編限らず、映画化やドラマ化されていない作品の方が少ない。ただ日本で放映されないだけみたい。「ザ・スタンド」や「ダーク・ハーフ」観たいなぁ。「骨の袋」はきっと号泣しそうだなぁ。「ランゴリアーズ」では黒くて丸いゴロゴロはどういう風に映像化だろうか?ワシ脳内では恐ろしいけど馬鹿臭いんだがなぁ。「地獄のデビルトラック」もいいなぁ。「ローズ・マダー」や「デスペレーション」も映像化されてるらしいし、観たいなぁ。けどきっと「え〜?」って作品になってそうだなぁ。「ドリーム・キャッチャー」とかワシは『尻穴』しか強いメージがない有様なのに、尻穴を実写化かぁ。「え〜?」だよなぁ。姉曰く「キング、B級好きやけんなぁ」との事。・・・うん。それでも観たいファン心なのだ。
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