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8月徒然

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2006年8月
6 ああ、ディスコーディア!・・・だったっけ? 
「ダーク・タワー/スザンナの歌」読了です。ワシも余命幾ばくもないお婆ちゃんにあやかってキングに「ラストはどうなるん?」と手紙を出したいですが、実は、もう続きを読みたくない。終わってほしくない。でももう最終巻は完成している!何年か前に「完成させるには五百年かかる」って言ってたのは嘘なん?あうーっ!完成させたら駄目なん!イヤンなん!でも知りたいんッ!困ったもんだ。おのれぇ、可愛さあまって憎さはないけど苦しさ百倍って感じだ。
それにしてもキングなのでした。なのにキングでない感じ。けどキングしか書けないファンタジー(?)だし、でも違う感じだし。不思議なのです。とにかく、面白い事に変わりはないのだが、う〜ん、考えると気持ちがパニックになるです。スザンナ頑張れぇ。ジェイク頑張れぇ。エディふんばれぇ。ローランド頼むぞぉ。キャラハン神父はジェイクの盾と成れっ(いや生きてて欲しいけど)。そして、オイ・・・。我が最愛なる「カ・テット」のオイよ・・・かわいいん!それだけだ。今回登場も活躍も少ないけど、かわいいん!らぶです。オイらぶ。ワシはお前を抱きしめたい。そしたら鋭い鉤爪で引っかかれるんだろうなぁ。

今映画公開されている「ブレイブストーリー」なるアニメ映画の原作は小説らしいのですが、その小説ってキングとストラウブ合作の「タリスマン」のパロディ・・・と聞いたけど、本当?そのアニメ映画の作者さんがキングの大ファンらしいのだけど、でもどうして「タリスマン」?ウルフのせい?それとも「ヤギのちんぽこ野郎」のせい?それともやっぱし「テリトリー」・・・かなぁ?でも本当なのだろうか、って、キング作品(今回はストラウブさん含)の影響力はもの凄いらしいから言い出したらキリがないもんなぁ。何にしろちびっと興味が出たです。

今一番読みたいのが「キングダム・ホスピタル」です。どうやらキング作品らしい。でも、初めて知ったのは何かのコマーシャル。やたら怖い映像で、なんじゃあ、ホラーは嫌いだぁ、と思っておったらばキングでした。ワシは「そんな馬鹿な。キング原作ホラーがこんなに怖い筈がない」と死んでも許されないような失礼な思いでいた訳です(原作の小説は怖いし面白いけど、映像となるとヘボイのが多いのです。シャイニングは別だけど)が、やっぱし見たい(小説は必ず読む予定)!これこそ怖いもの見たさ。ネットで調べてみたらDVDはありました。脚本も企画も製作もキングとの事。ただ、そのタイトルにいちいち「スティーヴン・キングの」を繰り返していてちとウザイぞ。ワシにしたらこの名前が出てる限り「怖くないんだな。よしよし」って思ってしまうのにっ。同時に「面白いんだな。うむうむ」とも思うけど。ちなみに「怖くないんだな」では無く、正しくは「気持ち悪くないんだな」が正解かも?グロテスクなスプラッターのようなのは嫌いなワシです。でもよく考えたらキング小説ってばグロテスク表現多かったです。再読中の「ミザリー」なんて凄惨で苦痛ぷらす屈辱マックスで、うー、確かにグロだった。正しいホラーだった・・・。うーん?どうだろう?ホラー、だよなぁ。自分で自分の発言の趣旨が分からない。しかしどうして「キングダム・ホスピタル」の小説がないんだ・・・?!日本では発売されていないのか?つか、小説になっていないのか?ひょっとしてドラマ用の書き下ろしなのかっ?こうなったらもう先に映像を観るしかないか。コマーシャルで見た限り恐ろしく恐ろしそうだったので、かなり嫌ですが・・・、が、頑張ろうかな。でも怖いん!ホスピタルだけでも怖いのにキングダムが付いてるしっ!思い出すだけで、嗚呼ッ、怖いッ!ああ、ディスコーディアッ!
8/29
6 ろんり〜 
「シムシティ4デラックス」ね。面白いけど、非常に虚しいです。でも都市を拡大し続けてしまうです。そしてPCがダウンするです。コレはあまりの重さに負荷がかかるのか、マイグラフィックボードが壊れかけだからなのか分からないですが、それでもめげずに道路をひき、住宅地を作り、学校を建て、公園を作り、木を植え、発電所の利用率を上げていき、公害対策に頭を悩まし、ゴミ問題に悶絶し、市民の意見に耳を傾け、無視し、マイ都市を自ら運転する車で巡ります。そんで対向車線にはみだし車と正面衝突し爆発するまでノーブレーキします。飽きたのか飽きてないのか自分でも分からないですが、ついつい都市作りに励んでしまうです。そして、呟いてしまうです「愚民どもがッ」と・・・。アレ作れコレ作れソレを排除しろナニを持って来い。等々。要求ばかりしてきて税金を納めるのを嫌がるのです。・・・市長等や政権を担う人々はワシ等の事をそう思ってたのかぁ、と再認識です。今回のシムシティは「幸福度」や「通勤時間」や「税率」等がシビアで、リアルとも言えるのかもですが、市民の要求に一応答えていれば都市はちゃーんと発展してくれるので、やはり結局は、当たり前ですが、ゲームなのです。
とにかくグラフィックがとてもキレイなのです。夜の画像にも切り替えられるし、そうなった時には商業地の高層ビルなど、思わず見惚れるくらいキレイです。あと、火山の噴火は出来るし雷も竜巻もUFO到来も巨大ロボットの行進も思いのままで、遣り甲斐あるです。そう。シムシティの面白さの一つ。破壊!あの楽しさは他に類を見ないです。きれーいに作った我が都市を、高層ビルを、豪華な住宅を、ひとつひとつ壊すあの快感!今回は現実のビル破壊(町中でビル破壊を垂直にすれアレ)風にビルが倒壊するので面白さアップです。でも、壊す値段が非常に高い。うーむ。製作者はユーザーの好みを知り尽くしているなぁ。非常に孤独なゲームですがホームズ観ながらまだやるです。うーん。不毛。でも止められない。だが虚しい。
8/26
6 格調の低いゲス野郎 
「ローズ・マダー」読み終わりました。最初に読んだ時に思った感想とあまり変わりはないのですが、なんちゅうか、とんとん拍子に話が進むなぁと、もっとこう、紆余曲折あったような気がしたんですが、実はすっごくスムーズな展開でした。スムーズ言うても登場人物はトラブル尽くしではあるのだけど、展開がスピーディ(お?タリスマンにて登場の大好き爺様と同じだ!)で、それがちょっと意外でありました。序盤なんて、上巻全部使っての事だったイメージがあるくらいで、ハラハラして困ってしまって頑張れーと声がけしたくなって、どうしてそこまで臆病なのか?と叱りたくなったりもして、キング作品で一番とまではいかないまでもかなり怖かったエピソードなのに。今回読むと、その辺りがサクサク進んでしまい、物足りなかったです。やっぱあらすじ知ってたら駄目なのな。それにつけても主人公のロージーの夫のノーマンが憎らしい事この上ない。暴力的で愚かで、ってこの二語はほぼ同義語だな。あーゆー最低男を描かせるとキングの右に出る者はいないんじゃないか?と思うです。そして、(ほぼ)どの作品にも登場するロック音楽ですが、今回はキャロル・キング(歌詞は違う人?)の「ロージー・リアル」でした。幾つかの場面でローズが小声で歌う「わたしはほんとうはロージー。そしてわたしはロージー・リアル」印象的です。他にも色々と思う事ありますが、ネタバレになるので控えるです。そうそう。この作品ってば本当はキングのもう一つの名前リチャード・バックマンで出てもおかしくないなぁと思ったです。サスペンスでファンタジーでホラーで。うん。バックマンっぽいです。けど、キングだけど。
メイ・スウェンスンって人が誰か知らないのですが、多分・・・詩人?その人の詩が「ロージー・リアル」の歌詞と並んで巻頭に乗ってまして、それもまた印象的且つ意味深です。ローズマダー色にて以下その詩です。
     血まみれの
    卵の黄身。シーツにひろがる
   焦げた穴。いましも花ひらかんと
  している怒れる薔薇。
「ローズ・マダー」を読み終わってまたこの詩を読むと、結構深く潜れるです。
そして今度は四度目くらいの「ダーク・ハーフ」を読んでます。なんとなくノーマンとジョージ・スタークって似てるような感じなのですが、実は全然違う。ただ「某人を追う男」だという事しか似ていない。と、思う。そしてワシはスタークが結構好きなのです(ノーマンはゴートゥーザヘル!ってくらい憎くて気分悪い奴だが)。なんつってもスタークは「格調の高いゲス野郎」ですからな。原文で言うと「HIGH TOONED SON OF A BITCH!」うーむ。原文もイイ感じだけど、この言葉を「ゲス野郎」と訳した村松潔さんにありがとうです。ただ「の」はいらないのじゃないかと思うのだけど・・・「格調高いゲス野郎」の方がリズムがいいと、勝手に傲慢に原文理解できんのに言うワシ。でも「の」が抜けると間抜けな感じもするですな。うーん。格調の高いゲススタークは女性や老人も殺害するから、やはりムカつく野郎ではあるです。それでもキング作品の中の悪者(?)の中では好きな方です。一応彼には彼なりの意味があったから。かな?主人公の物静かだがよく物にぶつかり壊してしまう双子のパパであり愛妻家である小説家サドが好きだからスタークも好きにならずにいられない。のかも?
8/8
6 冷夏 
そっか漫画も買えるんだ。と気づいてネットで漫画購入です。「残酷な神が支配する」十四巻までしか持ってなかったので(一応全部読んでいるけど、やっぱし手元になければのぉ)残りを購入。「バルバラ異界」も一巻しか持ってなかったので残り三冊購入。ウーム。久々に漫画を読んだなぁ、と満足です。「残酷な〜」辛いけども。泣くけども。救われ・・・ないけども。「バルバラ異界」一巻が、何となく色んな部分で力を抜いおられるようで、だからちょっと避けていたのです。が、全巻読んだらば、面白かったっす。こちらもちょびっと辛いけど。
「シャーロック・ホームズの冒険」ですが一話から六話までを十五回づつくらい観ました(聞いてたとも言える)。まだまだ観たりないです。まだまだ観れます。うむ。ミルデス。飽きないです。そうそう。「残酷な〜」を読みたいという思いに駆られたのもこの作品が原因かもです。イギリスが舞台。だ。共通点はそのくらいだけれど。
今日のキングは「ローズ・マダー」です。キング曰く「よく書けたしみんなにも受けた」みたいな事を言ってた小説です。実はこの小説はちょびっと昔に図書館で借りて読んでおります。よーく考えたらキング熱がその頃から燃えたような気がするです。よーく考えないでもココ二年くらいでキング小説を買い捲りの読み捲りになったんだった・・・。三年以上前は「ペット・セマタリー」「死のロングウォーク」「ミザリー」「ガンスリンガー」くらいしか知らんかった・・・と思う(映画はもっと知ってたけども)。で、最燃の原因と多分なった「ローズ・マダー」ですが、アマゾンにて一冊一円で売っておりました。一円。なのに配送料六百四十円。うーん。よく分からない仕組みだ。売ってた古本屋さん一円で儲かるのかなぁ?上下だから二円だけど。しかし代金「\1」って確かに書いてあったけど、信じられなかったけど、本当に一円だった。調子にのって「\1」作品を五冊ほど買おうとしたのですが、配送料が三千六百円くらいになりやがったので止めました。五円で売られている品に四千円近く出すなどアホらしい。例え新品で五冊購入したとしても配送料より安くなるし。それでもまだ読んでいないキング作品を読みたいキモチは強いので、いつかプッツンくるか根性据えた時にでも買ってしまうかもしれんです。とにかく楽しみ「ローズ・マダー」!あらすじはほとんど完璧に覚えているけど、楽しみだ。序盤が恐ろしく面白いんだコレが。あくまでワシイメージですが、真っ暗な中、小さな丸い赤い玉。それが落ちる。ポタンと。その後、渦巻くような粘つくような膨れ上がるような(うーん。ちょっと違うけど、ワシ文章力ではコレが限界)赤黒い色。映画「ファイトクラブ」でのオープニングの子宮版って感じです。リアルなそれではなく感覚的なそれだけど。ある女性の子宮から始まる話だったな、そう言えば・・・。今読むと、下巻の「なんじゃそりゃ」的な部分が楽しく有意義に読めるかも?「ブラック・ハウス」がやや期待外れ(いや、読ませるし面白いけども!)だったから、既に読んでるのに期待大。DVの犠牲者の話なので、楽しい物語じゃ決してないのだけれどもね。だから多少二の足を踏んでしまうですが、頑張って読むぞーッ!
2006/8/2

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