第5回:音楽は人間臭くなくっちゃ。
古いもの、レアものの類で状態の良いものは手に入らない!
もうこれは世界全ジャンル共通です。
近年、クラシックの世界ではSPやLP初期のものを復刻したものが当たり前かつ人気がある。10年前はCD−R主流でマニア向けだったのだが、最近は量が出るのでちゃんとしたとこ(といっても少数精鋭のインディーレーベル)が作っててたりで、もはやマニアだけのものではないのである。
戦後のクラシック界、早期英才教育や高度なテクニックが当たり前になった反面、どれもかわりばえしないなぁってのがあるみたい。技術のインフレね。
みんな戦前の人間臭い演奏、今からすれば下手だったりするのですが、実はそんなのが求められてるんよね。
あれれこいつやる気あんのか?って演奏や、気迫に満ちた渾身のプレイ、これみよがしに華麗な演奏、破綻寸前のリリシズム、等々。
TVの影響も大きいのですが、フジ子ヘミングの人気なんかもその辺にあるのではないかな。僕はお店でブラインドで聞いたとき、戦前世代の人かと思いました。(逆にヘタクソで大げさでキライという人も多いようですね。)
そうだ、音程の取り方、チューニングとかってのもあるみたいね。
ジャズも全盛期が40年代ということでコピーライト切れが日に日にでてきて名盤珍版再発まっさかりです。
やっぱみんな人間臭い音楽をもとめてるんだよなぁ。