第2回:イマ・スマック
イマ・スマック、ペルー時代はまったくしりません。
彼女のアメリカ進出の過程は、合い方の作曲家モイセス・ヴィ ヴェンコの典型的南米マチズモ・エゴ気質が売り出し側とぶつ かったみたいで、その辺の事情が面白いです。
(90年頃のインタヴュー持ってます。)
彼女の歌ってぇのは、そのアメリカで超ハッタリ・ワールドミ ュージック的展開していったとこに私は価値を見出してしまい ますねぇ。ソプラノで歌えばケーナかサンポーニャに聞こえた
り、テナーの太いオトコ声も出せるし、このあたりが活かされ てますから。
5オクターヴ(だったっけ?)の虹色の声色を持つインカの歌 姫が、なんじゃこりゃ?ってかんじのアメリカンジャズ式マン ボとか、サンバロックを「ウホホホホー」なんていうスキャッ
トで歌ったりして一見キワモノではあるが、どこを探しても無 い、この時代のこの面子でしか成立し得ない個性を作ってくれ たってとこに、わたくしはとっても魅力を感じます。
話に出たので久しぶりに聞いてみたら、クエッカやらマリネー ラなんてのもやってるのね。(61年のモスクワ・ボリショイ 交響楽団とのライヴ)