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Peru北部原産の裸犬
(ビリンゴ)
というらしい。グリンゴではない。
しっとりした触り心地。ほんわか暖かい。
かなり衝撃的な感触。おとなしい。
トゥクメのピラミッドで遭遇。
遺跡の案内役をかってでてくれた。
サーニャの黒人博物館の番犬としても活躍。
ペルーの犬は人間に虐げられているせいか、
人に従順で気が弱そうにみえます。
そんな犬達が非常にいとおしく感じます。
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アフロペルアナを聞いていると、たびたびサーニャという言葉を耳にします。スサナ・バカもサーニャという題名の曲を歌っていますが、非常に暖かみがあり、かつさわやかで、私の大好きな曲のひとつとなってます。
さて、サーニャって何なんだろう???。
アフロペルアナを聴く上では、とても気になるキーワード。
ペルーには各地に黒人コミュニティーがあります。意外でしょ?。その中で、北部地方で大きな役割を果たした黒人集落のひとつがZan~aであります。
現在この地方(ランバイエーケ州)の中心はチクラヨとなってますが、Zan~aは首都候補にも上げられたこともあり、非常に美しい町であったそうです。しかし、数度の地震や洪水等の自然災害により、ゴーストタウンと化してしまった、と、旅行ガイドには書いてありますが、まだまだ黒人ルーツの音楽が生活に深く根ざしており、非常に興味深い場所です。若者たちは夜な夜な黒人音楽を演奏し、楽しんでいるようです。
ペルーの山のほうを旅していると、ほとんど黒人に会うことはありません。リマでも黒人たちは郊外のほうに住んでおり、旅行する限りはあまり遭遇しません。しかし、北部のチクラヨのほうでは、黒人や黒人系の混血の人とびをかなり見かけます。Zan~aにいたっては現在でも黒人率が相当高く(30〜40%)、これでも移民によりこれでも減ったとされております。ペルー全体を見ても、黒人比率は1%に満たないとされているので、この数値がいかに高いかお分かりになると思います。
ペルーで黒人率が高いことで有名なのはイカ州のチンチャですが、ペルー北部のZan~aもペルー黒人文化の発展の中で大きな役割を担ってきたようです。ペルーを代表する踊り、トンデーロは現在ピウラ州が有名ですが、Zan~aのルンデーロに起源を持つともされています。また、今ではほとんどいなくなったとされる、十行詩を即興で吟ずるデシミスタ(Decimista)がまだ二人残る、貴重な場所でもあります。
さまざまなペルーの黒人ミュージシャンも、自分のルーツを求めて訪れるZan~a。そこには、ペルーを代表するマイノリテイl研究のルイス・ロカ教授によってある博物館が建てられています。教授に紹介いただき、言ってみると一人の黒人女性が、ペルーに連れてこられた黒人の歴史をディスプレイしたこのこじんまりと黒人博物館を開いておりました。非常に感じが良い、そして控えめそうなかわいらしい黒人女性、ベロニカさんは、ルイス教授の夢の一つであった、ペルーの黒人復権のための小さいながらも重要な博物館を切り盛りし、こつこつと集められた資料を公開していました。
自宅の一部(ほとんど)を資料の展示に当てており、外観からは博物館とはまったくわからない、極普通の民家でした。
ここでは Zan~aの町の様子を紹介しつつ、この黒人博物館についても紹介したいとおもいます。
<目次>
ペルーの黒人の町 サーニャ
サーニャの町の様子
サーニャの黒人博物館1
サーニャの黒人博物館2
サーニャの黒人博物館3
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