12月
12月21日 『スパイ・ゲーム』★★★★☆
トニー・スコット監督
ロバート・レッドフォード
ブラッド・ピット
今日のトップページでブラピの言葉を引用しました。ただ、あの言葉には最後の一文があって、それはトップページのほうでは関係がないので割愛したんだけど、映画のことを語るのであれば、とても重要な一言だと思うので、こちらのほうにはちゃんと引用しておきます。
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「ボクの友達が末期患者の世話をする仕事をしているんだけど、彼によると、死の床にある患者は、自分の財産や服やステイタスなどについては一切語らないというんだ。すべては愛する人や愛した人の話、または、きちんと自分をうち明けなかったことについての後悔だと。つまり、死を目前にした人間にとって、大事なことは愛だけ。『スパイ・ゲーム』は、そのテーマとうまくパラレルになっていて、それを感じ取ってほしいんだ」。
週刊Dias025号より。
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ね、大切でしょう??
2001,12,12号のNewsweekによれば、デービット・アンセンはこの映画をあんまり評価していないみたいだけれど、テロ事件と比べてられちゃ立つ瀬がないよなぁ。ブラピの言葉を待つまでもなく、あの映画でトニーさんがいいたいことは、んなことじゃねぇだろう、と思うもの。デービットは最後のシーンの横文字を見逃したのだろうか??
・どうでもいいけれど、立花隆さんが「千と千尋の神隠し」について述べていた文でも同じようなことを感じた。ぼくのまわりでも何人か見落としていた人がいたみたいなんだけど、最後の最後の「千尋が横を向くシーン」にはちゃんと意味がある。だって、これみよがしに○×してるもんねぇ。(あぁ、そういう意味では「多作になって質が落ちたのでは?」という立花評も、あながち無理からぬところかも)
まぁ兎に角(←「とにかく」をこう書くのだと知ったのは、たしか週刊ポストかなんかの時代劇マンガだった気がする・・・)、ぼくは『スパイ・ゲーム』好きです。いいたいことが「言葉にすると陳腐」なことだけに、よけいに。
ブラピとレッドフォードの外見にだまされて映画館に足を運ぶのをオススメ!!
5月終わり頃 『15ミニッツ』★★★☆☆
主演ロバート・デ・ニーロ
べつにわるい映画だとは思わないんです。いろんな意味でも、観てソンしない映画だと思うし。なんだけど、惜しむらくは「悪役」であるところの役者さんのキレっぷりが足りないとこ・・・。エドワード・ノートンのデビュー作(「真実の行方」)を観たときは、おおぉ、映画館に通っててよかった・・・、って思ったもん。ハナシがどうのじゃなくて、新しい役者さんに出会える喜び、みたいなものってあると思うんす。じゃなきゃ、わざわざ映画館まで高い(ホントたけーよ・・・。)カネ払っていかねぇっす。
5月5日 今日は子どもの日
「ぼくと話が合う人」っていうのは、基本的にトム・ハンクスを好きな人はいないし、ニコラス・ケイジも然り。だいたいからして、あんな「ぼくー、アイダホのジャガイモ畑で育ちましたー」みたいなブヨブヨしたイナカモン(少なくとも、「ニューヨーク出身」じゃないでしょ??)なんかにオスカーをくれてやるアメリカ人はセンスはよろしくない。
そこへいくと、「アメリカン・パイ」とか、「最終絶叫計画」みたいなのを「おもしろいじゃーん♪」と思えるような人は、もう、それだけで、ぼくの心友(こころのともだちってこと)です♪
もちろん、「フル・モンティ」なんかも好きなんだけれど、それよりも、この、たとえ「くっだらなくて、お下劣でハレンチ。あぁ、目も当てられましぇーん。なんだけど、やってるほうはマジ真剣」っていうパッション、ていうか、そういう熱情には打ち拉がれるのです。
だって「アメリカン・パイ」なんて、「女の子のアソコってどうなってんの??」っていう、もうコトバにするのも気恥ずかしいくらいの、なんというか・・・。テレんなよ、オレ。「知的好奇心」だなんて口にするなって!!よけいアレじゃん??
まぁ、その「ヤル気」のために、ね。そのために走る走る。いや、このエモーショナルなエナジー、すっばらしいわぁー。いい映画だわー♪
こういう映画をつくれて、しかもそれがヒットする、というそれだけでもすさまじい事実だと思う。アメリカ恐るべし・・・。
4月20日 てんしさま。
「グローバリズム」って、よーするに、「自分自身でがんばりやー」ってことなんじゃん??と思った。それで思い出したのが、「エヴァンゲリオン」。これの劇場版って、たぶん、いま見直してもおもしろいんじゃないかなぁ、と思う。
観ていて度肝を抜かれたのが、後半のほうでシンジ君がアスカに「たすけてよ」とかいって椅子を投げつけたり、テーブルの上のコーヒーが落っこちたりするシーン。あそこの動き方は見ていて、なんか、ゾクゾクっとしてしまいました。リアル、っていうのとも、またちょっとちがうんだけれど・・・。とにかく、あの動きはスゴイです。
テレビのほうでいえば、初号機が「使徒を食べる場面」があるけれど(←カジさんが植物に水をやっている場面)、あの四足歩行のシーンとおなじくらい、すっげー!!と思った。
3月25日
「サトラレ」
監督 本広克行
本広監督の作品を観ていていつも感じることは、「この人ってオタクだよなぁー☆」ということ。もちろん、まったくもってワルイ意味なんかじゃありません。ご本人もインタビューで語っておられたし。いろんなマンガとかアニメとかゲームとか、そういったものから「ぼくは影響を受けてますっ!」と正面きっていえるところがエライなぁ、と。
今回のも、もー、エライです。映画館じゅうでぐすぐすと泣いてましたもん。ぼくも目頭があつくなって、もー、タイヘンでしたけど。いや、ほんと、オススメの作品です。
そういえば、今回は渋谷のQ−FRONTくんだりまでいって観てきたんですけど、最近、「入れ替え制」を導入してる映画館って多いんですね。あれってどーなんでしょう??ぼくが初めて東京にでてきて「ぴあ」開いたときにこの制度があることを知ったときには、びっくりびっくりでした。
・サトラレと得能保全委員会のページもちぇきらー☆
2月23日
「天空の城ラピュタ」
宮崎駿監督
日テレで再放送していたのでついつい見てしまう。パズー君って最初「口先だけ」のへなちょこ君なんだよねー。なんだけど、そんな彼も(ちょびーっとずつではあるけれど)シータをはじめ、ドーラたち海賊一味やら、炭坑町の人々やらに支えられながら成長していく。その課程をキチンと描ける宮崎監督はスゴイと思う。
ぼくは現代社会を扱っているような「もののけ姫」よりも、まだ「ファンタジー」が息をしているこの頃の作品のほうが好きだ。そして、宮崎作品のベスト・オブ・ベストは(何度もいうけれど)「紅の豚」だ。うちの母は映画館で眠りこけたそうだけれど・・・。
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