第一回 : タヤリンベルデ
ところでタヤリンという響き、記憶の片隅に気になっていたの
ですが、あったあった。
TAJALRIN とは、TAGLIATELLE, TAGLIOLINI のピエモンテ方言
だそうです。つまり手打ちの平卵麺です。ここでは細めのとこ
ろが多いらしい。全卵でなく、卵黄のみで作ったりもする。
で、ソースですが、平打ち卵麺の基本通り、ここでも肉類の煮
込みなんかが一般的だそうです。あとはピエモンテ名物の白ト
リュフが乗ったり(値段はぐっと上がるが)。
ということで、緑のソース、ジェノヴェーゼというのはタヤリ
ンとしては一般的ではないみたい。バズィリコはまあ地中海一
体で普通だし、ジェノヴァ自体も距離的にはそう遠くはないの
だが、その組み合わせはそんなにないみたい。
イタリアの一方言(=地方料理)が遥かペルーに渡って別物の
料理と変化していった経緯、おもしろいですねぇ。TV番組が
一本つくれますね、カステラみたいな経緯かな。