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イラクで人質になった人たちへの対応について。



4月22日 蛸壺化した現代社会の分裂と分断の象徴か、無関心と不寛容の象徴か。

1)そもそも論。

 イラクで人質になり解放された人たちについて、「自己責任」論と、「税金の無駄遣い」論が政府やメディアを中心にでている。

 どちらもアホくさい話だ。そんなこと本気でいってる人たちは、脳みそが筋肉なんだろう。小泉や福田、麻生、冬柴なんてのは元からバカだからしょうがないんだけどさ。って、ブッシュはバカだからしょうがない、みたいな話だな。(ブッシュがバカなのは自明の理。じゃぁ、なぜそれを真正面からいわない、いえないのかというと、美人に「ブスー!」というのはまだシャレになるけれど、ブスにいうと笑えない、みたいな話で、本当にアメリカ合衆国大統領であるブッシュ・ウォーカー・ジュニアがバカでアホでマヌケな白人だったらシャレにならない、という意見がある。なるほど、と思った。)

 「国家」が「国民」を保護するのは当然の責務だ。そのために税金を拠出するのも至極まっとうなことだ。政治家もメディアもそこらへんを呆けて忘却の彼方へ押しやってんじゃなかろうか。

 これはなにも「小さな国家」と「大きな国家」論を云々するまでもなく(そんなことに興味はない)、「国家」が果たすべき最低限度のお仕事であって、そこに異論を差し挟むことは歴史的観点からもありえない。そもそも論として間違っている。「極悪犯罪者」だからといって、殴る蹴るしたり黙秘権を認めなかったりしちゃいけないじゃん?それと同じで、あくまでも最低限度の話ね。人質になった人たちに「責任」がない、なんてことをいうつもりはない。ただ、「反日」的だからといって助けなくていい理由にはならない、ということ。


2)感情論。

 てゆうかさ、ようするにあれでしょ、「自己責任」論をぶちあげている連中っていうのは、人質にされた3人の家族たちが「感情的に、自衛隊の撤退を求めた」ことが気に入らない、という話なんでしょ??一言でいえば、態度が気に入らない、と。最初の3人はバッシングされまくりだけど、後の2人はそれほどでもないし。政府としては、いま年金問題とかで忙しいんだYO!って逆ギレ気分なのかもね。(もしくは、いつもながらの幼稚性が全開なだけかも。あ、これは蛇足。)

 で、これって単なる感情論だよね。トマト食べて、これ、まずーい、みたいな。いや、いーんすよ。そこらへんの一般大衆が感情論でわーきゃー騒ぐのは。感情なくちゃ人間ぢゃないし、意見を表明するのは自由っすよ。たとえバカげている意見でもそれを規制しちゃいけないっすよ。週刊文春みたいに、「スキャンダラスで、低俗な雑誌」だろうと出版していいに決まってるんすよ。それに、最近の分断化された世の中じゃ感情論が大手を振ってまかり通るのも宜なるかな、って気もするしさ。

 でもさー、腐っても鯛みたいなもんで、メディアっていうのはいちおう「天下の公器」なわけだし、政治家はそれなりの地位にあるわけでしょ。だったら、そんな間抜けなことわめいてんじゃねぇ。お前らには「批判的検討」とか、「品位」というものがないんか。はじけたいだけなんかヽ(゚∀゚)ノ

 まぁ、そんなものは端からない、といわれればそれまでなんだけどさ。そうなってくると、たとえ共同幻想だとしてもみんなで夢見ている限りは有効な「ルール」なわけで、ますます綻びが・・・。まぁ、これはいいや。


3)「その構造」論。

 しかもさー、バッシングされる理由について、ツゲ大学のレオ教授が「家族が謝っておけばよかったんですよ、最初に」みたいなことをいってて、しかもその根拠が「甘えの構造」らしい。自分の子どもの尻も拭けないのに、それを棚に上げて自衛隊の撤兵、ああ失礼、撤退を求めるな、と。

 はぁぁーー??お前はバカか!?( ゚д゚)、

 まず親の気持ちとして、自分の娘、息子が「人質」になったんだから、ああいう主張するのはしょうがないじゃん。自衛隊撤退で助かるのであれば・・・、とわらにもすがる心情なんでしょう??それくらい察してやれよ。この「察する」というのもえらく日本的だけどさ。それに、たとえにだすのがはばかられるから具体的には書かないけど、こういった感情を表出している人はたくさんいるじゃない。なのに、なぜ今回は「家族が悪い」という風潮になるのよ??

 加えて、「人質になった人」と、「その家族」はまったく別個の独立した存在だべ??それを一括りにして、「家族が憎たらしいことをいったから、その子どもがバッシングされてもいい」というのは、つまり子どもと親とを同一の人格と見なしているわけで、それこそ「未分化な家族」であり、その精神こそ「甘えの構造」なんじゃないの??

 ついでにいうと、Aがわるいことをしたから、Bが責められてもしょうがない、というのは、「まわりがタバコ吸っている」から、「ぼくもタバコを吸う」といってる中坊なみのアタマだぞ。親がアホなこといってたとしても、それと息子、娘は関係ないっしょ。これは宮崎勤事件の時からいわれてることだべ??

 いや、あの、自衛隊が撤退した方がいいかどうか、っていうのはこの際まるで関係なくて、単なる責任転嫁になってない??と思うのです。ぼく自身は自衛隊撤退についてここでどうこういう気はないし(ヘンに反応されてもこまるし・・・。)。


4)若者論。

 また、いうに事欠いて、未成年者がいる、とかいわれてもさぁ。あのさー、若者はバカなことをするものでしょ??血気盛んなんだから。若者=バカよ、バカ。暴走族とか昨今の成人式とかね。あれが特殊事例だというのなら、尾崎豊みろよ。おざき。あいつ限りなくアホだぜ。学校の窓ガラス割りまくって、盗んだバイクで走りだすって、おいおい・・・。よい子のみんなは真似しちゃいけないよー、だべ。でもさ、だからこそ、若者は若者らしい、わけでしょ。元気があっていい、わけでしょ。社会の規範に捕らわれていない、わけでしょ。新しい価値観を生みだす、わけでしょ。

 だいたい、若者よ大志を抱け、とか何とか御託宣たれるわりには、実際に大志をもって(たかどうかは知らないけど、少なくとも)実際に現地にいって行動している人がいるっていうのに、後から梯子を外すのかよ。

 ロバート・キャパにしろ、ナイチンゲールにしろ、ヘミングウェイにしろ、「危険な場所」へいってきたわけでしょ。で、だからこそ「偉人」なわけでしょ。かれら5人がそういった偉人にならない、という保証などどこにもないじゃん??可能性として、かれらのうち誰か一人が未来のマザー・テレサとまではいかなくても、高く評価されるかもしれない。もちろん、されないかもしれない。それはわからない。わからないけれど、そんなの当たり前じゃん。商品開発だってなんだって、最初からなにがヒットするかわかってりゃ誰もくろーしねぇよ。だからこそ、ヒットさせようとするわけだしさ。少なくとも、何かをしよう!と行動している人が現にいるのに、その髪の毛を引っ張っちゃいけないことは確かだべ。このことと注意を促すこととは別物だし。

 まさか日経はかれらのこと無下にしてないよなぁ??ふだん「日本人にはベンチャー精神がない」とかなんとか散々いってる分際で、「危険を顧みず一歩を踏みだした若者」に冷や水ぶっかけてないよなぁ??ベンチャーっていうのは、99パーセントが失敗するけど、1パーセントの大きな利益が云々とか、アホの一つ覚えみたいにいってたんじゃなかったっけ??「失敗」っていうのは、現状のかれらみたいなことを指すんじゃないの??それとも、もっとソフトなものなの??アホか。現場の「失敗」っていうのはそんな生やさしいもんじゃないっしょ。(まぁ、読売や産経と並んで日経も「自己責任」論ぶってたらしいんだけどね。バカかっちゅーの。)


5)御上論。

 それから、「自己責任」論者のいう理由として、「外務省が退避勧告をだしてるのだから、そんなところにいくのが悪い」なんて世迷い言もある。

 おいおーい。キミは「政府がいうことには従う」のかなぁー??赤信号だったら渡らないのかなぁー??キミの立場が現在の政府に批判的でも肯定的でも、その政府の主張に対し疑義を呈す人がいて、かれらがなにかを提供してくれようとしているのであれば、それをとめてはいけないんだよー。これ、基本だよー。それとも、キミはそんなに「御上」が恐いのかなぁー??

 つまり、「御上」がなんといおうと、良きにつけ悪しきにつけ、それを破って行動する人はいるに決まっている。赤信号だって渡るやつは渡るし、犯罪者だって「御上」がこれこれはしてはいけませんよ、といっていてもやるやつはやる。だからこそ、それ(前者であれば赤信号を渡って事故、後者であれば犯罪)が起きたときにどうするのか?っていう事後の対応策が必要なわけで、「赤信号を無視したからお前が悪い」、「人を殺したんだからお前が悪い」、というのもその通りなんだけど、だからといって救急車よばなかったりしないでしょう??

 じゃぁ、交通法規を遵守してもらうためにはどうしたらいいのか、犯罪者を矯正するにはどうしたらいいか、犯罪が起きないようにするにはどうしたらいいか、そういったことを考えたりするわけじゃん。「罪を憎んで人を憎まず」ってやつだね。いや、もちろん被害者のの感情を踏みにじっちゃいけない、っていうのは大前提だけれども。

 ようするに、セーフティネット論として、世の中には多様な人々がいて統制なんてとれるわけないんだから、不規則事項は発生するに決まっている。そうなったときにどうするのか??という思考こそが必要なのであって、禁忌を破ったことを咎めるのは二の次だ、と思うんだよねぇ。


6)多様性論。

 中国やイラクでインターネットが使えるようになった、というニュースが流れたりする。なんでニュースになるのかといえば、かれら「抑圧されていた人々」が自由にニュースに触れることができるようになったからだと思う。インターネットにはその国の情報のみならずCNNやBBCをはじめとするニュースから、エログロナンセンスまで、いろーんな情報がある。それらを視聴することを規制されていたからこそ、ネットカフェがニュースになるのではないかと思う。

 じゃぁ、ネットのニュースってどういうものだろうか。さっきのCNNやBBC以外にもブログといわれるものや、ぼくを含め、個人が好き勝手にやっているもの、ある団体が主宰しているもの等々、それこそ数限りない人々が様々な情報を発信している。それはつまり、ぼくが、キミが、たったいま見ている、このインターネットという場所では、多様な意見を表明する機会が現時点で確保されている、ということだ。このことは、とてもとても大切なことだ。

 そして、意見表明のためには下調べしなくちゃいけない。いまイラクで何が起きているのか??わからない。ぼくは知らない。じゃぁ、それを「知りたい!」と思って、実際に見に行ってみたい人がいてもいいんじゃないだろうか。


7)迷惑論。

 え??「その気持ちはいいけど、メーワクをかけちゃいけないんじゃないか」だって??そうだね。たしかに、「他人に迷惑をかけちゃいけません」というのはあるよね。ぼくもそう思う。でも、今回の事で、誰が、どんな迷惑を被ったのかなぁ??少なくとも、ぼくはちっとも迷惑なんかじゃなかった。べつにー、って感じで、いつも通りの生活を平々凡々と送っていた。だいたい、かれらと何の接点も関係性もないんだから、あったりまえのことではあるんだけれど。

 現地の臨時代理大使とかは迷惑したのかな。それはあるかもね。でもさ、かれら役人は「それが仕事です」っていう面もあるんだよね。しかも、こんな大事件、そんな滅多に起きやしないよね。だったら、まぁ、いいんじゃないかな。

 さっきの赤信号や犯罪は、とても残念なことに、日常茶飯事として起きてしまう。だけど今回のような事件はそうそう頻発するもんじゃない。まぁ、イラクでは多発しているからこそ問題なんだろうけれど。

 家族は心配しただろうね。それはわかる。「親に心配かけさせちゃいけない」というのも一理あるしね。あとは、誰だろう??一体全体、どこの誰が、どういう迷惑を被ったというんだろう??ぼくはこの問いかけはとても大事だと思うなー。まさか、ニュースを見る時間が増えたとか、日本の面子がどうこうとか、くっだらない理由にもならない理由じゃないよねぇ・・・(ーー;

 そして、もし本当にキミが具体的かつ妥当性のある主張ができるような迷惑を受けたのであれば、それはそれでかれらに伝えてもいいのかもしれない。でも、もしキミが迷惑なんか受けていなくて、ただ「まわりに流されているだけ」だったとしたら、それは今度は逆にかれらや家族の人たちに迷惑をかけてしまうことになるんじゃないのかな。


8)税金の無駄遣い論。

 だいたい、世の中っていうのはムダがあるからこそ成り立ってる。生産的でもなく、効率的でもない人たちがいるからこそ、社会全体としては多様性が確保され、生物種としてより生存に適した状態といえるんじゃないだろうか。つまり、ゆらぎや揺れが必要なわけだ。キミが大好きなおっぱいのように揺れなきゃいけないんだよぅー(*´д`*)

 去年、働かない働きアリもいる、という報告がされていたけど、そりゃそうだろー、と思うでしょ。パレートだったかな、「2:8の法則」みたいなことをいったのは。会社の利益を上げているのは2割の人だ、みたいな話だったっけ。じゃぁ、その2割の人だけで会社が、社会がまわっていくのかといえば、んなことありゃしねぇ。会社とかの限定された場所が回転するだけならまだしも、スイミングプールにいったり、絵画を鑑賞したり、ライブハウスいったりしたときに、誰もいなかったらどうするかなー??

 エリート論ともつながるかもしれないんだけどさ、エリートを養成するためには結局「その他大勢」が必要なんだよね。じゃなかったら、エリートの方々も競争環境をくぐり抜けられないでしょ。インドや中国がなぜ優秀な人材が豊富なんかといえば、何度もいってるけど、分母が違うから、だよね。

 まず、世の中には諸々雑多に人がいる。これを前提とした上で、税金というのは、そんな多様な人たちのために使われる。なんか山で遭難したら、というたとえが使われていたけど、たとえるなら救急車や消防車じゃないかな。火の不始末で小火をおこした人、自分でアルコール飲み過ぎて倒れちゃった人、こういう人を助けるのは「あったり前」だよね。ぼくが、キミが、払った税金が、自分のためだけに使われていない、というのも「あったり前」だよね。そーゆーことなんじゃないのかなぁ。

 ようするに、税金というのは社会的なコストをみんなでまかなおうね、という話なんじゃなかったっけ??扶助とか、互助とか、そーゆーやつ。そのためには、数億円かかろうが、何十億円かかろうが、必要なものには税金は投入されているんだよねぇ。だからこそ、道路つくれるんだよねぇ。ダムつくれるんだよねぇ。

 勝手に酒かっくらって倒れている人でも救急車は出動するし、タバコの不始末でも消防車は出動する。そういった「アホくさい」、「身勝手」な人たちのためにも、ぼくたちの税金は使われている。それは、社会が「安心して暮らせる」場所であるために必要なコストとして、みんなで分担しましょう、という話なんじゃなかったっけ??

 今回、いったいいくらの金額が人質救出のために使われたのかはわからない。わからないけれど、どうせ数億とか数十億という話だ。日本にはそのくらいのポケットマネーはあるし、一人あたりに換算してみても大した額じゃない。ぼくはかれらが社会に多様な視点を提供してくれるのであれば、そのための保障として数円、数百円くらい寄付するのはどうってことない。なぜなら、ぼくがこうやって好きなことを書けるのも、自由に意見を発信することができるからであり、かれらも好きに行動できるはずだからだ。


8)感想。

 なんつーか、書いててアホらしくなってきた。こんな当然のこともわかんないのか。そりゃ、太陽が地球のまわりを回っている、なんて答える小学生も増えるわけだ。

 ゆっとくけど、ぼくはかれらの行動に全面的に共感するわけじゃない。たしかに反省すべき点もあったかもしれない。でも、だからといって、現状のメディア、政府の論調は間違っている。

 失敗なんてするに決まっているし、ミスしないやつがいたら、そいつは生きてない証拠だ。死んでりゃ失敗しようがないもんね。かれらだってミスをしたのかもしれない。したのかもしれないが、なに、この魔女狩りみたいな「自己責任」論の大合唱は??

 マジ、こわいんですけど・・・。大政翼賛の時代じゃあるまいし、みんなが右向きゃ自分も右へ、かよ・・・。あー、やだやだ。 ((((;゜Д゜))))


 ぼくはナショナリストではないので、国旗、国家なんてどーでもいい、と思っている。思っているけれど、今回の論調では、ナショナリストの方々がいうところの「愛国心」なるものも育たないんじゃないかなぁ、と思う。今回みたいに「国家」が冷たい対応をしていたのでは、とてもじゃないけど「国を愛する」気持ちなんて育ちゃしねーんじゃねぇの??と思う。結局、「愛国心」なんて方便でしかなかった、ってことになって右翼が左翼へ、みたいな話にならなきゃいいんだけど、と思う。


 それと、ここしばらくの論調を垣間見ていると、日本はいつからこんなにも他者に対して不寛容な場所になってしまったんだろう、と思う。ぼくはかれらとなんの利害関係もないし、まったくの他人だけれど、だからこそ「放っておく」ということができる。今回の事件だって、いってみれば「その他大勢」のニュースでしかない。なんで、そんなニュースについて、これだけのバッシングが起きるのか、ぼくにはそこからして理解できない。他人なんだから、放っておけばいいじゃん。べつになんの関係もないんだし。どーでもいいじゃん。基本はこれでしょ??そう思うんだけどなぁ・・・。

 じゃぁ、なんで「どーでもいい」ことについて、これだけ長々と書いているのかといえば、それは現状の雰囲気が末恐ろしいからに他ならない。ネットで、2ちゃんねるで、わーきゃー騒いでるのなんて四六時中祭りみたいなもんだから、それこそホントにどうでもいい。そんなのに釣られたくはない。でも、今回は小泉をはじめ政府、メディアがわーっと群がっている感じがする。それが、なんかイヤだったんだよねぇ。こんなにテレビ見ないのに・・・(^^;


 だいたい週刊新潮なんて、マジでアホみたいな記事しか書いてないくせに、メディアでーす!みたいなノリなんだもんなぁ。お前がそうやってアホくさくバカげていて醜悪の極地みたいな記事が書けるのも、自由に意見表明ができるからだべ??じゃぁ、一個人であるかれらだって自由に意見表明してもいいじゃんねぇ。いまみたいな論調で締め付けるってことは、つまり自由な風土を失わせることになりそうで、それが一番空恐ろしいと思う。


 それから、政府は「イラクは危険だからいくな」という。じゃあ、「非戦闘地域」のサマワにでも集まるか!!ってのはおいといて。「民間人はいくな」という論調ってさ、じゃぁ、誰がイラクのことを伝えてくれるというんだろうか。NHKや朝日、読売などの大手メディアは残ってよくて、NGOやフリージャー七リストはダメだというストーリーはどうやって導き出すんだろう??

 まさか、日本人は自衛隊だけ残してみんないなくなって、ニュースはCNNやアルジャジーラに任せておけ、とでもいうのだろうか。まさかねぇ。自由な国なんだから、そんなこというわけないじゃんねぇ。ここは全体主義の国じゃないっすよねぇ・・・??

 最後にもう一度書いておくけれど、ぼくが危惧しているのはただひとつ。みんなが一気におなじ方向にいくのは気持ち悪い、ということだ。3人はどうでもいい。というとヘンだけど、かれらが高尚なことをやっていようが、稚拙なことしかできていなかろうが、そういうことは関係ない。程度の差ではなくて、実際に行動に移せなくて机上の空論がまかり通りやすい現状で、少なくとも、自分で動いた人たちがいることはわるいことじゃないと思う。


 なぜか矢井田瞳の「Air/Cook/Sky」を聴きながら。



参考ページ

藤原新也公式ホームページ
→この人の写真集はいいです。文章もいいです。

一億総無責任時代の中の“自己責任”の大合唱にはゾッとするな
→で、今回の件に触れた部分で一番共感する箇所。

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もう一つ言えば、この大合唱には今日の教育現場で顕著な同調圧力の卑屈さと同質のものを感じる。みな一律同じことをやり、ちょっとでもその同調の和音を崩そうとするような単独行動をする人間が現れると寄ってたかってイジメるというあれだ。インターネットで嵐のごとく飛び交う人質や家族に対する誹謗中傷はまさにこのメンタリティ以外のなにものでもない。
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 インターネットの論調は見てないので知らない(2ちゃんは見てもゲーム板だし、他人のHPにもさして興味ない)けど、こういった論調がまかり通っているのは、はっきりいって気味が悪い。

 すこし話はそれるけど、こいつ、アホじゃなかろうか、と思ったのは、サラリーマンが電車内でゲームボーイしてるのはどうかと思う、みたいな話を聞いたとき。はぁぁー??他人がどう思おうがやりたきゃやればいいし、やりたくなきゃやらなきゃいいじゃん。音を大きくしたりして他人に迷惑かけてるのでなきゃ、べつに勝手にしろよ、っていうだけの話じゃん。逆に、お前は車内でゲームボーイするのがかっこいい世の中だったらやるのかよ??主体性のないやつだなぁヽ(´ー`)ノ


ブッシュ妄言録
→バカでアホでマヌケなアメリカ白人のブッシュさんを笑い飛ばしてしまおう、というもの。だいじょうぶか、アメリカ??(^^;


日本の国民の「人質バッシング」
aicにも寄稿しているドイツに住んでる美濃口坦さんのコラム。


ふたつの日本/イラク日本人人質事件編
→「ふたつの日本」という捉え方はありだと思う。


竹信悦夫の「ワンコイン悦楽堂」
→しばらくすると消されるので、当該部分を引用。上記ブッシュ妄言録の本を取り上げた後、カレル・ヴァン・ウォルフレン著の「ブッシュ/世界を壊した権力の真実」に触れ、

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同氏は、ブッシュがアメリカ大統領にふさわしくないことは明白だとしたうえで、「このゆゆしき事実は、大多数のアメリカ人にとって、感情的に受け入れがた」く、「多くのアメリカ人がこの事実を認めようとしない」と指摘、「不治の病にかかっていると診断されたのに、その現実を受け入れようとしない患者のようなもの」と表現しています。

さらにメディアや野党が、この事実を、なぜおおっぴらに口にしないのかについても考察を進める。
それは普通のときなら、批判する人たちも、ある大統領を「その地位に必要な資質に欠ける無能な大統領として描き出すことに何のためらいも感じない」のだが、ブッシュ大統領に関しては、あまりにも的を射た批判になってしまう。だからこの話題は、タブーなのだ、という。

俗な言い方をすれば、「しゃれにならない」というわけですね。
それなりに人格識見が備わった権力者に対しては、安心してアホ呼ばわりできるけれど、ほんとにアホなトップをアホだと言おうものなら、えらいことになる。(後略)
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週刊文春の販売差し止め問題
→ぼくは文春はくだらない雑誌だと思う。てゆうか、読まないし。どーでもいい。アホなオヤジ雑誌でしかない。でも、だからといって出版しちゃいけない、とは思わない。ガス抜きにもなるだろうし、変態趣味の人はいるだろうから、勝手に読めばー、と思う。あと、メンインブラックじゃないけど、意外と真実が隠されていたりするので、こういう雑誌は必要だとも思う。


 あ、いちおう書いておくと、ツゲ大学というのはまちがい字です。もちろん大勲位が関わっていた大学のことです。






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