下半期
12月3日 アメリカ版もこのまま??
日本記録を樹立して、金熊賞を受賞して、今はアメリカで公開されている「千と千尋の神隠し」のDVDについては、発売された当初から「なんか、色がちがくない??」という話がありましたよね。
んで、やっぱりというか、とうとうというか、ついに裁判ということになりました。
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<千と千尋>DVD色調異常で購入者が提訴 京都地裁
大ヒットしたアニメ映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)を収録したDVD(デジタル多用途ディスク)の購入者が販売元のウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都目黒区)を相手取り、「色調が赤みがかって映画館と全く違う」などとして、正しい色調のDVDとの交換と1人1万円の慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こした。このDVDは初回出荷が300万本に上ったが、同様の苦情が同社や各地の消費生活センターなどに寄せられており、裁判の成り行きが注目される。
訴えたのは、京都府や兵庫県のDVD購入者3人。訴状などによると、同社は映像ソフト販売部門の「ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント」を販売元として今年7月、DVDを発売した。ところが、収録された画像は全編で赤みがかって暗く、原告側は「映画と全く異なるものだった」と主張している。また、原告側がコンピューターで色味を分析したところ、光の3原色のうち赤が極端に強かった、との結果が出たという。
このDVDに関しては、発売当初から同様の苦情が全国で相次いだ。ブエナ側はインターネットのホームページで「再生環境によっては色味に差が生じることもございますので、ご了解のうえご覧いただきますよう」という注意書きを掲示したが、「不良品ではない」として交換などには応じていない。
こうした対応に、国民生活センターも「消費者への対応として不適切。今後同じトラブルを起こさないよう特に注意すべきだ」と同社に申し入れている。
自らもDVDを購入し、原告にもなった大谷哲生弁護士は「素晴らしい映画なのにDVDにがっかりした消費者は何十万人もいるはず。法廷で真相を明らかにするのが目的だ」と話している。 【野原靖】
●受け止め方の違い
ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメントの話 訴訟については映画製作者の「スタジオジブリ」とも協議して対応を考えるが、このDVDの色調は製作者の意図を尊重したDVD独自のもの。「映画と違う」「同じ」という議論は受け止め方の違いと考えている。(毎日新聞)
[12月3日3時20分更新]
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・Yahoo!ニュースより
店先でちょろっと見てみたんですけど、「おいおい、こりゃ映画館で観たのとまるでちげーじゃねぇか!!」と思ったのでDVD買ってないんですよねー。(今じゃけっこー安売りしてますけど、それでも買わない☆)
なんていうか、画面全体が赤っぽくなっていて、見ていて気分がわるいんですよー。カオナシなんかぱっとしなくなっちゃうし、ハクの白い服も映えないし・・・。あぁーー!!あの「おにぎり」も赤味がかかってるのかなぁ??やだなぁー・・・・。
「元からそういうものでした」っていうのであれば、べつに「ふーん・・・」でおわったと思うんですよ。映画館で「おー、こういう演出なのかー」とか、そういう話にはなったかもしれないけれど。でも、ぼくが日比谷で観たのとは明らかに違うし、「改良」とはいえないようなものだと思うんですよねぇー。
なーんか、店先で見ていてかなしかったですもん。
万が一、交換なんてことになったら、もんのすんごい枚数になってしまうので、及び腰になっちゃったのかなぁ??でもさー、これ、アメリカとか海外版もこのまま通すつもりなのかなぁ??けっこー無茶な気もするんだけど・・・。
なんにしても、どーしちゃったの??です。
11月13日 映画にまつわるエトセトラ。
「グーニーズ」★★★★★
スティーヴン・スピルバーグ製作
リチャード・ドナー監督
クリス・コロンバス脚本
小さい頃に映画館で観て、爆笑した映画です。DVDで発売されたので買いました。たぶん、ユタヲの原風景を形成した映画のひとつだと思います。「つまらない田舎町」に住んでいるちびっ子たちが「宝の地図」を手に入れて「胸おどるような大冒険」に飛び出す・・・そんな物語です。
いま見直してみると、やっぱり古めかしいところはあります。笑いのノリもテンポも、うーん・・・・といえなくもないです。ただ、そうであったとしても、本質的なところには現代でも通じるものがあるように思います。特典映像の中の言葉でいえば、「古き良き時代の映画」の香りが漂う作品です。
そろそろ「ハリポタ」くんの第2作目が公開されますけど、クリス・コロンバスさんの原点を垣間見るためにも「グーニーズ」、見ておいていいんじゃないでしょうか??
ところで、自己紹介にも書いてありますが、ユタヲはこのゲームを「一度もやられることなく、すべてのアイテム、ダイヤをゲットしてクリアする」ことができました。アクションゲームが苦手なのに、ここまで上達したゲームは、とてもめずらしいです。
さてさて、年末です。この季節は「大作映画」がどんどん封切られる時期でもあります。「ハリポタ」に、「マイノリティ・リポート」、「ギャング・オブ・ニューヨーク」などなどですね。
「ハリポタ」はなんといってもハーマイオニーちゃんがかわいいですねぇ♪♪あ、そういえばハリポタ役のダニエル・ラドクリフくんが次回作をもって降板するとか。本当なのかな??校長先生も亡くなられましたしね・・・。
でもでもいーんですっ!!今作にはケネス・ブラナーが出演しているから☆彼は演技がとても上手な人ですし、監督もこなす役者さんです。「ヘンリー三世」を観て以来のファンです。きゃぁあぁーー☆☆(にしても、久しぶりに見る気がするなぁ。)
「マイノリティ・リポート」もよさそうですねぇ♪♪「だれでも逃げる」っていうコピーがナイスです☆そういわれてみれば、トムさんももう40才ですかぁー・・・。離婚も成立したし、ペネロペ・クルスさんともうまくいってるんでしょうか??
ま、んなこたぁどーでもいいんです。作品がおもしろければ、私生活はネタでしかないですし。
最後に「ギャングー」ですが、これ一年前の予告フィルムとかわってませんよねぇ??たしか、9:11のテロのせいでニューヨークにあった編集スタジオがいかれてしまい、それで大幅に作業が遅れてしまったんですよね・・・・。マーティン・スコセッシ監督もショックだったそうですし。
それはさておき、予告編で使われている音楽はなかなかいいように思います。ディカプリオもダニエル・ディ=ルイスも「ここはアメリカだぜ?」っていう台詞を、ぜひぜひ「ここは武道館だぜ?」といってほすぃくらいです☆
そうじゃなくて、たまに「ドレミファソラシド」なんかの音から生みだされるメロディーは既に枯渇しているんじゃないのか?っていう話がありますよね。(だからこそ、パクリ、盗作、サンプリングにつながる、と。)確かに、有限の組み合わせなんだろうから、いつかは重複してしまうのかもしれないけれど、そこまで悲観的に捉えることもないんじゃないのかなぁ?とも思います。
今回の予告編で用いられているのも、ストリングスがちゃかちゃかいいつつ、コーラスをかぶせる、っていう「定番」ものだから新しい構成なんかじゃないのかもしれないけれど、小細工レベルのものでなければ、ちょっとした工夫はたいせつだと思うし、そんなに「革命的にすんばらしいメロディー」なんて、そうそう簡単にできるもんじゃないだろうし。
「未知との遭遇」のDVDでも作曲家の人がいってましたしね。「何通りの組み合わせがあるのか数学をやっている人に聞いたら、何万通りもあるって答えが返ってきてビックリした」って。(見直しているわけじゃないので、大意です。)
ちいさな工夫、改良を積み重ねていくこともたいせつなんじゃないかなぁ?と思うのでした。
7月15日
「ターミネーター2」★★★★☆
ジェームズ・キャメロン監督
アーノルド・シュワルツェネッガー
エドワード・ファーロング
だだんだんだだん!だだんだんだだん!!というテーマ曲でおなじみの、「T2」です。
来年に「T3」が公開されると聞いて、ふとレンタルしてしまいました。それにしても、ジェームズ・キャメロン監督は「核兵器」なんかをテーマにするのが好きですねぇ。あと、「荒廃した町並み」も。
日本でもテレビで放映されることになった「ダークエンジェル」の町並みは「大恐慌当時のアメリカをモチーフにしている」と語っていたように思いますが、今回「T2」を見て、冒頭のシーンなんかそっくりだなぁ、と思ってしまいました。
劇中でガンズが使われていたりして、ちょっとなつかしい感じです。だいたい、何回くらい見たんだろう??高校時代に「朝まで映画を立て続けに見る会」というのをやって、たしか4、5本見たんだけど、そのなかにもあったしなぁ。たぶん3回以上は見てる気がする。
まぁ、名作ですしね。いろんなところで引用されてますよね。最近だと、「メタルギアソリッド2」の冒頭で、スネークがタンカーに飛び降りた後、ステルス迷彩がこわれてしまうシーンは、シュワちゃんたちの登場シーンそっくりですし、他にもちょこちょこと見かけることの多い映画のひとつです。
あ、だれだったけなぁ、お笑いで赤いフンドシまいてる人たちも、だだんだんだだん!って自分たちでいいながらコントやってたなぁ。
何年かぶりに見たんだけど、いろいろと再発見することもあり、特殊効果やCGが色あせていないことに感嘆しつつ、やっぱりラストシーンでぐぐっときたのでありました。
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