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下半期


9月17日

「桜の園」

「アメリカン・パイ」チックな話として

 昨日の日記で「櫻の園」に触れたので、少し書いてみることにする。監督は中原俊。他の作品としては、「12人の優しい日本人」「Lie Lie Lie」なんかがあります。まぁ、そういった話は検索でサクサクっと調べてもらうことにして、いつものように作品にまつわる思い出(ほとんど作品に関係ないけど)をつらつらと。

 この作品を初めて観たのはかなり前の話になるんじゃないかと思う。1990年か91年か。まぁ、そのくらいの頃。中学生だったか、卒業していたかよく覚えていないけれど、ビデオを借りたお店はハッキリと思い出すことができる。地元の大通り沿いにあるボロっちいプレハブ造りのビデオ屋さんで、名前はなんていったかなぁ、ヘンなのだった気がする。
 なんで覚えているのかというと、いくつか理由があって、まずは、そのお店が摘発されたことがあるから。んで、生まれて初めてAV(もちろん、アダルトビデオっすよ)を見た友達(T君)の家が近くにあったから。

 一つ目の方は、まぁ、一時期よく耳にした話。「違法コピー」していたので捕まっちゃった、というもの。摘発された当時は大して利用していなかったので、「あらあら、お店しまってるよー」ぐらいだったんだけど、店のオヤジが見るからにいかがわしそうな、なんというか、下っぱの使いっぱしり、みたいなランクのコワーイ人だったので、「悪徳の栄」は長く続かず・・・。とか思ったのを覚えてる。

 もう一つのAVは、中学一年生の頃の話。やっぱり、見るわけですよ。興味津々なわけだし。学校での会話なんて「○×が□△のこと好きらしーぜー」「ウソ??じゃぁくっつける??」とか、そういった他愛もない話ばっかだから、「えー??中学生のくせにAVも見たことねーのー??」なんてゆうノリでT君の家に行ったわけです。
 なんだけど、今までAVなんてあんまり見たことないので(旅先でホテル泊まったときとか、アメリカのお土産とか、ネットとか。ん??けっこう多いかも??)、記憶に焼き付いてるっていうか、いーまーだにハッキリと、鮮明に、思い出すことができたりするのです。
 タイトルは、「スチュワーデス物語」とかそういった類のヤツなんだけど、もう、ねぇー??この時点からしてきてるわけですよ。「きょうかーん!!」っていうアレからもってきたんだなぁーということはわかるわけで、いちおう、オープニングにスチュワーデス(最近は「キャビン・アテンダント」とかいうらしい)の制服を着た主役の女性が飛行場から飛行機が飛び立つのをバックに歩いてくるし。
 それに、なんてったって、「裏モノ」だったから中学一年生としては、「なんだ、こりゃ??」だし。もう、何でもアリ!!みたいな展開だったから、なんていうかエッチなことが頭に浮かぶよりとかゆうよりも、ひたすら、「ほぇー・・・」って口をぽかーんと開けてたのを覚えてる。

 んーでもって、友達の方はお兄ちゃんに借りて見たことがあるから免疫ができているわけで、「こーのオンナがさー」みたいなことをいっちゃったりして、こっちは、「はぁ、そーなんだー・・・」ぐらいで、もう、なんにもわかってなくて・・・。

 とゆうわけで、T君の家は大通り沿いにあるので行き帰りともに件のビデオ屋さんの前を通るわけです。そのときに、「ああゆうビデオというのは、ここで借りるんだなぁー・・・。なるほどねぇー」とか思いながら家路についたのでした。


 その後、そのビデオ屋さんで借りた作品の一つに、AVではなく、「櫻の園」があったのです。なので、「櫻の園」は内容もさることながら、ぼくにとっていろいろと思い出深い作品の一つなのでした。

 おわり。




8月18日

「ホワイトアウト」
監督 若松節郎
出演 織田裕二
   松島奈々子
   佐藤浩一


 夏場に雪山のシーンが連続で、涼しくなれるかも。ただ、観客が珍しく多い作品だったので、新宿コマ劇場地下の映画館で観た身としては、あんまりうれしくなかった。あそこって、いいかげんボロいから椅子が堅くて上映中もお尻が痛くて痛くて、、、。

 内容的には「クリフハンガー」とつくりが似ていた。っていうか、まぁ、そうなるか。っていう気がしないでもない。 ただ、「クリフハンガー」が映像でびびらせる!!っていうのがあったのに、「ホワイトアウト」は「寒さ」って画面を通しては伝わらないものだと思うので、ちょっと不利な気がした。

 でーも、「タイタニック」のラスト付近で海に投げ出された役者たちの顔が凍ってなくておかしい!!という意見があったけど、今回それはないと思う。「タイタニック」は温水プールでの撮影で、吐く息とか全部CGだったけど、今回はホントに雪山で撮影しているとのこと。

 あと、使用されたダムに入ったことがある人を知っている。普段は立入禁止のハズなのに、なぜか入れたそうだ。



「タイタン・AE」
監督 ドン・ブルース
   ゲイリー・ゴールドマン
声優 マット・ディモン
製作 フォックス・アニメーション


 ディズニーに対抗しようとフォックスがつくったアニメーション・スタジオの作品。前回の「アナスタシア」の方が好きかも。今回の作品はなんか、常に音楽がかかっていて、どこかのミュージシャンのPVでも見せられてる気分だった。 最近の傾向なんだけど、うーん、よくない、よくない。

 ただ、CGは確実に進歩しているので、その点はすごかった。てゆうか、CGで背景をつくるとカメラアングルが自由自在に展開できて楽しいんだなぁ、ということは痛感した。グルグルと回ること、回ること、、、。

 しかーし、なぜ、あちらさんのアニメキャラの顔は気色わるい??あんな女にはとてもじゃないけど、好きにはなれない、、、。



8月11日

「ファンタジア2000」
製作 ディズニー


 今日で終わってしまうというので、観なくては!!と最終上映を観に行く。人影はまばらで大して客の入りはない。うーん、、、。良い映画だと思うんだけどななぁーBなんでこんなにも人が少ないんだろう??もう少しぐらい客がいてもいい作品のハズ。

 内容は旧作「ファンタジア」と同じく、音楽と映像の融合、というか、まぁ、そんな感じがテーマ。かっこいい曲とかあるんだけど、パンフの方には曲目が載っていないので少しさびしい。

 あ、でも、驚いたことが二つ。

 まず、「都会」の作品で観に来ていた子どもがケタケタ笑っていたこと。言葉がなくても「笑い」っていうのは通じるものなんだなぁ、と改めて思う。 もう一つは、「次の曲はショスタコーヴィチの云々かんぬん〜」といわれただけで、口ずさめる人がいたこと。クラシックは奥が深いですなぁー。

 このサントラはちょっと欲しいかも。



「TAXI2」
制作 リュック・ベッソン(脚本も)
出演 サミー・ナセリ(いつもぶっ飛び!!のタクシードライバー)
   フレデリック・ディーファンタル(車の運転がちょー下手なエミリアン刑事)
   マリオン・コティヤール(いつも待ちぼうけの美女リリー 父親はヘンな将軍)
   エマ・シューベルイ(日本語が堪能で、武道もできる元モデル)

 「ファンタジア2000」が終わって帰ろうとしたら、その映画館で「TAXI2」の先行オールナイトをやるというので、ついでに観ていくことにする。

 この映画はなかなか思い出深い作品で、前回の「1」が公開されたときは福岡のキャナル・シティで観たのね。んでもって、途中でメチャクチャ気分が悪くなって、上映中に抜け出してしまって、トイレに駆け込むわ、休憩室で寝かせてもらうわ、それでも楽にならなくて近くのホテルに泊まるわでタイヘンだったんです。んでもって、次の日にフラフラしながらも病院に行ったら「あらー、これは胃腸炎ですねぇー」とかいわれて点滴を打たれたっていう。曰く付きの映画。

 今回はもちろん、そんなことはナシ。ごくごくフツーに観れました。
 感想としては、いっけぇーっっ!!!!!って叫びたくなる感じ。きっと車が好きな人が観たらたまんないハズ。でてくる女の人も相変わらず美しいし、日本関連の話題も多いし、とても楽しめると思う。2000年夏のオススメ作品の一つ。



8月8日

「パーフェクト・ストーム」
監督ウォルフガング・ペーターゼン
出演 ジョージ・クルーニー
   マーク・ウォールバーグ
   ダイアン・レイン


 CGががんばってた。んー、でも、「ツイスター」の牛がモーモーいいながら画面を左右にブンブン飛び回るシーンの楽しさに比べると、面白くはないかも。 しかーし、監督はあの「Uボート」の人なので、水がガンガンぶっかけられるシーンなんかはスゴイなぁー、と感心しきり。

 でーも、一言いわせてもらいたい!! いくらデブでブサイクで、子どもが二人いるからって、バーでちょこっと飲んだだけの男の見送りに来てくれて、その後もあれこれと心配してくれるんなら、こーんなに楽な話はないっす。





7月22日

「マネートレーダー」
ユアン・マクレガー


 95年に実際に起こった事件をもとにした一本。「女王陛下の投資銀行」と形容され、民間で最も古い1763年に創業された、イギリスの名門ベアリングス銀行が28才のトレーダーが出した巨額の損失により破産するまでのお話。
 この年に日本で起きた阪神大震災によって相場が荒れたことも関係しているので、日本と無関係ではない作品。なんだけど、これを女の人に「観に行こうか??」とは誘えない気がする。
 客層もオヤジがメインで、ユアン・マクレガー目当ての女の子は見当たらなかった。

 パンフも金融関連の解説ばっかなんだけど、面白かったのは、リサ(トレーダーの奥さん)が逃避行のあと離婚 → 再婚(ヴァージン・アトランティックのスチュワーデスになったそうだ。映画でいえば「空飛ぶ美女軍団」の仲間入り。)したこと。
 彼女はなぜ離婚したのだろう?? 先物取引からオプションものへと突っ走っていく主人公の心理も興味あるけれど、奥さんの心の動きの方も面白そう。



5月29日

「インサイダー」
マイケル・マン監督
アル・パチーノ
ラッセル・クロウ

 きぃやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!

 ちょ〜〜〜、かっこいい〜〜〜っっ!!!!もう、感動、感激、感涙、そして、感謝しまくり!!!!!

 実話をベースにした作品が映画化されて高い評価を受ける、なんて本当にスゴイと思う。アメリカの底力を感じずにはいられないっす、、、。
#当人も出演してる。

 でも、三時間近くある作品なので、そんなにヒットしなさそう、、、。新宿武蔵野館で観たんだけれど、それほど人が入っているわけでもなかったし。
 映画は映画館で観た方が面白いのにねぇ〜〜。

 そうそう、CMでも使われていたシーンなんだけど、アル・パチーノが「Are you a NEWSman ?? or are you a businessman ??」っていうあたりの科白まわしは、やっぱり上手。



「エリン・ブロコビッチ」
スティーヴン・ソダーバーグ監督
ジュリア・ロバーツ
アルバート・フィニー


 「んな面白かね〜だろ??」ぐらいで観に行ったんだけれど、ところがどっこい!!これがなかなかどうして面白かった。
 ドキュメンタリー風に撮ったらしく、しっとりとした感じで進行していくストーリーがナイスだった。

 でもでも、ジュリア・ロバーツって好きじゃないんだよねぇ。チャームポイントである、あのでっかいお口が怖くて怖くて、、、。



5月28日

「ミッション・トゥ・マーズ」
ブライアン・デ・パルマ監督
ゲイリー・シニーズ
ティム・ロビンス


 ”現代版”「2001年宇宙の旅」ということで、キューブリックの作品をもう一度見直したとか。
 映画館を出たところで「なんか宗教みたいだったねぇ〜〜」っていってる男の子たちがいたけれど、あったりまえじゃんねぇ〜〜。
 だって、「わかってない」ことを「物語」にしてるんだよ??メンタルな部分もでてくるに決まってんじゃん。

 にしても、ジョディ・フォスター主演の「コンタクト」と謎解きのネタは一緒だった。ということは、それだけ数学の持つチカラが全宇宙共通、ということなのかな?? (←このあたりが理解できないのが、文系の限界)



「エニィ・ギブン・サンデー」
オリバー・ストーン監督
アル・パチーノ
キャメロン・ディアズ
ジェイミー・フォックス
LL・クール・J


 オリバー・ストーン作品って「7月4日〜」「プラトーン」はスゴイ!!って思ったんだけれど、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」は音楽と映像が合ってなかった気がするっちゅーか、ちょっとうるさすぎたし、「天と地と」は「キリング・フィールド」の方がよくできていたと思う。
 つまり、当たりはずれがあると思うんだけど、今回のはよくできていたと思う。

 なんか、「やりすぎ〜〜!!」っていうぐらいの演出なんかもあったんだけれど、それでもいいと思えた。

 ラスト近くでアル・パチーノが選手を鼓舞するシーンがあるんだけれど、やっぱり、科白まわしはうまかった。あのシーンを観れただけでも、この映画を観る価値はあると思う。




3月26日

「マグノリア」
ポール・トーマス・アンダーソン監督
トム・クルーズ
ジュリアン・ムーア
音楽 エイミー・マン


久しぶりに、とても良い映画を観た気がする。しかも、監督が29歳!!!驚き、、、。しかも、「ブギーナイツ」の監督。失敗したなぁ〜〜、、、。「ブギー〜」見に行ってないんだよなぁ〜〜、、、。見とけばよかったなぁ〜〜。チト後悔。
 内容は、とても良くできていて、素晴らしい脚本だったと思う。アメリカって、ホント層が厚いよなぁ〜〜、しみじみ感心させられる。人口比でいえば、二倍しか差がないはずなのに、なんでこんなにも分厚いんだろう??
 同年代(ちょっと年上)の人が作った作品らしく、とても共感できるもので、観ていて「うんうん」と肯きまくりでした。



「救命士」
マーティン・スコセッシ監督
ニコラス・ケイジ
パトリシア・アークエット


 あの、「タクシードライバー」の脚本、監督がコンビを組んだ、となれば、見に行かなくてはならんでしょう!!ジョディ・フォスターの初出演作でもあり、ロバート・デ・ニーロが有名になった作品でもある、あの!!!「タクシードライバー」なのだから。
 ということで、観ました。感想は、スゴイです。
 観ている途中で、似たような作品としてオリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」を思い出しましたが、あれより数段格が上だと思いました。や、「ナチュラル〜」もトミー・リー・ジョーンズがでていたり、NINが音楽をやっていたりして、おもしろかったんだけれど、「救命士」の方がすごかった。
 ニコラス・ケイジっていつ見ても田舎者くさくってちょっと、、、。なんだけれど、ぴあのインタビュー通り「闇の部分」を演技していてナイスだと思いました。
 暗い映画って、なんて素敵なんだろう!!!と改めて思いました。マーティン・スコセッシってスゴイ、、、。
 なんか、スゴイしか書いてないけれど、まぁ、いいや。スゴイものは、スゴイのである。







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