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12月


12月27日

「エンド・オブ・デイズ」
アーノルド・ジュワルツェネッガー

 近年まれにみる駄作。150億円もかけていいのかなぁ〜〜????とこちらが不安になるほどの出来の悪さ。アクションとしても楽しめないし、かといって、深みがあるわけでもない。久しぶりに「GAGA、金返せ〜〜!!!!」と思った。
 Newsweekでも評判悪かったし、「やっぱり、、、。」という感じ。予告編もつまらなかったし、お客さんの入りも梨の礫。
 はぁ、、、、、、。

 「バロン」のように大きくこけて欲しい映画。



「ターザン」

 ディズニーらしい一本。「アラジン」の時に「おぉ〜〜!!!」と思った絨毯に乗って洞窟を疾走するシーンを彷彿とさせるCGが目白押し。クルクルと目が回りそう。あんなにもフワフワと密林の中を駆けめぐることが出来たらどんなにか素晴らしいことだろう。
 ラストは「へ??マジっすか???」だったけれど、まぁ、良し。

 ディズニー映画らしくなく、ヒロインが可愛かった気がする。SKGへの対抗策として日本を意識したつくりにしたのかな??赤ちゃんも人気で笑いを誘っていた。
 フィル・コリンズが歌う曲もグ。ジェネシスはどうなったのだろう??とたまに思うけれど、「I can dance」とかいう曲は大好きだ。高校時代にTちゃんが「これ、いいねぇ〜〜」といって歌っていたのを思い出す。



「ワイルド・ワイルド・ウェスト」
ウィル・スミス
ケビン・クライン
ケネス・ブラナー


 今日の三本の中では一番マシ。「コスプレ西部劇」とでもいえばいいのか、西部劇を「新たな視点」でリメイクしたもの。「蜘蛛のオバケって、、、」など、口をあんぐりさせられてしまう「斬新な」発想がてんこ盛り。「エンド〜」みたいに荒唐無稽な下らない作品も、こういう風な路線にしてくれれば良かったのに。

 といよりも、ケネス・ブラナーが出ていたから、それだけで十二分。「あなたがいれば、もう何も要らない。」、、、、。それぐらい彼は好き。
 思い返せば、何年前になるのだろう??「ヘンリー五世」を観たのは。KBCの横にある映画館で観て「こういうのが映画なんだ〜〜!!!!」とハリウッドしか知らなかったぼくは興奮した記憶がある。ちなみに、映画館の近くにはマハラジャだったか、マリア・クラブだったかがある(今は知らない)。



12月26日

「ジャンヌ・ダルク」
ミラ・ジョヴォビッチ
ジョン・マルコビッチ
監督 リュック・ベッソン


 ナイス!!!!!!!!!最後までダスティン・ホフマンだったって気が付かなかったのは不覚、、、。でも、やっぱり、彼って背が低い。ぼくが好きな俳優はトム・クルーズ、ダスティン・ホフマン、マイケル・J・フォックス、、、。そう。みんな背が低い。
 もちろん、トミー・リー・ジョーンズ、ティム・ロス、ブラッド・ピットも好きだけど、トム・クルーズなんかに親近感を感じてしまうのはなぜ??
 そうそう、トム・クルーズといえば、「エンド〜」の予告編で「mi:2」の宣伝をやっていた。最初は「なんだ??クリフハンガーか??」なんて思っていたら、トム・クルーズだった!!!!!キャ〜〜〜〜〜!!!!! つ、つ、ついに、「ミッション・インポッシブル」の続編がぁぁぁぁぁっぁ〜〜〜〜〜!!!!!!

 「mi」って上映されたときに「イレイザー」「ツイスター」と同時期の夏休みシーズンだったんだけど、ピカイチは「mi」だった。
 しかも、しかもっっ!!!なんと監督がジョン・ウー!!!!やばい、これは観なくては、、、、。どんなことがあっても、これだけは観なくては、、、、、。

 話がかなりそれてしまったけれど、「ジャンヌ〜」は良い。見終わった当初は、「ん〜〜〜〜?????」と疑問符で頭がいっぱいだったけれど、パンフを読んだりお風呂で色々と考えてみると、やっぱり、ナイスな作品だ。うん。いろいろと考えさせられてとても良かった。
 季節も季節だから、新宿駅では「神を信じなさい」という人達がたくさんいる。(キリスト教って偶像を崇めてはいけないの??)そんな人達の「信仰」もあるし、「ジャンヌ〜」で語りかけられていた「信仰」もある。
 ファミリー定食セットとハムエッグを食べていたら、FMで「ジャンヌ〜」について話していた。確かに、フランスの話なのにみんなして英語をしゃべっているのはおかしいといえば、おかしい。でも、自分の内側に「信仰」を求めるとか、奇跡は起きないとかいった話は面白かった。



12月25日

「ファイト・クラブ」
ブラッド・ピット
エドワード・ノートン
監督 ディビッド・フィンチャー

 ワンダフル!!!!1000年代中に観ておくべき映画。ブラッド・ピットが「自分の最高傑作だ」と豪語するだけのことはあると思う。とても良くできている映画だ。「消費、消費、消費!!」とけたたましく騒がしい世間には辟易とさせられている毎日にあって、エドワード・ノートンみたく、「まさに、これが現実なんだ」と思った。

 「過激な暴力シーン」「モラルがない」云々という声もあったようだけれど、そんなに目くじらをたてるほどのことでも何でもないと思う。まさにメタファーだし、きちんとしたテーマを伝えるための手段なのだから、手段が目的と化してしまっている「大作」に比べれば数百倍マシだと思う。、




11月

「シックス・センス」
ブルース・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント


 「アメリカで爆発的大人気!!!」といわれるし、映画の冒頭でブルース・ウィリスが「この映画の結末を他の人にいわないでね。」っていうらしいから観てみた。歌舞伎町で観たんだけれど、朝早く行ったのに長蛇の列でちゃんと観れるかどうか心配だった。
 結局、冒頭のシーンを観ることが出来なかったので2回観る羽目に。
 なんでこの映画がそんなにヒットしたのかちっとも解らず。日本ではよくある話だと思うんだけどなぁ〜〜。映画じゃなくても、昔話としてよくある筋書きじゃ〜〜ん。なんて悪態をついてしまうけれど、あの脚本はナイスだと思う。
 ハーレイ君はAERAの表紙にもなっていたが、将来が楽しみな役者だと思った。ブルース・ウィリスが褒めちぎるだけのことはあるんじゃないかな??



「エリザベス」
ケイト・ブランシェット
監督 シュガール・カプール


 圧巻!!!!!F教授が「いいよ〜〜」といっていたし、親父が「観なさい」といっていたので観たけれど、確かに、である。制作費のほとんどが衣装に消えた、といわれるぐらい衣装デザインは凄まじいものがあった。もし、自分が衣装デザイナーかなんかだったとして、あれほどの衣装をつくることが出来るならば、すごいラッキーだと思うだろうな。
 ケイト・ブランシェットもすごかった。どんどんと顔が変わっていく様などは、はぁ、、、、、と溜め息が出た。
 しかぁ〜〜〜し、映画館はよろしくなかった!!!!!頭から何度も何度も音が出なくなるのだ!!!!「テラーズへようこそ」というCMみたく、声が変わったり、モノラルになったりするのだ。んで、結局、頭から上映し直しと相成った。全く、、、、、。



「将軍の娘」
ジョン・トラボルタ主演


 よかった。想像していたものよりもはるかにおもしろかった。NHKスペシャルでも取り上げられていたけれど、「今後の女性の生き方」というのは、大きなテーマだと思う。(そんなことをいうなら、AERAなんて、そればっかだし。)「女性の社会進出」が進むにつれて、軍隊という閉鎖的な空間にも女性が進出してくる。さて、そのなかでいったい何が起こったのか??
 最近、尊敬する教授の一人であるO教授に「なぜ人は管理したがるのですか??」と質問したら、「それは良い質問だから、○○の本を読んでまた来なさい。」といわれて以来、「管理」とか、「組織」ということが気になっていたので、そういう面からもおもしろかった。
 ジョディ・フォスター似の女優さんの努力がとても際だっていた。もちろん。トラボルタの「ニィッ」と下の歯ぐきを見せながら笑う独特の笑顔(真似するのが疲れる、、、)と、ガムをかんでいるようなしゃべり方も健在。
 それよりもなによりも、マデリーン・ストウに久しぶりに出会えたのがうれしかった。「ラスト・オブ・モヒカン」という高校生の時に観た映画ですっかり気に入ってしまい、「クローゼット・ランド」という(たしか)渋谷の小箱でやっていた映画まで見に行くほど気に入っていたのに、最近では「12モンキーズ」など出演作はあったものの、あんまり露出していなかったように思うので、とてもうれしかった。相変わらずスレンダーで知的で美しかった。
 というわけで、久々に出会えた女優さんもいたし、新しい出会いもあったし、中身的にもけっこう楽しめたし、最近のトピックスを考える上でも参考になったので、「グ」。



「アナライズ・ミー」
ロバート・デ・ニーロ
ビリー・クリスタル


 こちらも、いい。「メリーに首ったけ」みたいなアメリカンコメディは、言葉の壁がある以上、おもしろいと思えないので、あんまり観ないんだけれど、これはおもしろかった。「金融腐食列島 呪縛」と比較して、「最近のサラリーマンはぁ〜〜」みたいな記事もあったけれど、なるほど、確かに現代は「競争社会であるが故に、常にスピードに追われ続け、四六時中ひたすら既視感に苛まされ、息を付く暇もない」社会である。そのような現代にあって、「サラリーマンは、気楽な稼業ときたもんだぁ〜〜」とは歌えまい。となると、こうした映画が登場するのも、無理からぬことだろう。
 古典としてはチャップリンや、最近でいえば「フル・モンティ」からも明らかなように、コメディはその本質がシリアスであればあるほどおもしろい。一皮むいた中には、とてもとても悲しい物語が隠されている方が、コメディとしてリアリティーがある一級の作品になるのだと思う。
 それにしても、デ・ニーロは相変わらず演技が上手だなぁ〜〜。あらために感心させられた。

 あ、あと、「ザ・ファーム」のボスがとてもがんばっていたのもおもしろかった。






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