title back to home
 















- 16 / Mar / 2005 Camana - Nazca, Peru.

7時まで熟睡。昨日の疲れか体中が痛む。ずーっとゴロゴロしていたかったが、とにかくリマまでは頑張らなくてはならない。リマまで行けば先が見える。

8時に準備完了。荷物をバイクに積み込みホテルでチェックアウトしようと思ったら、朝食付らしい。そりゃそうだろうな。レストランに行くと超ミニスカートのグラマーネーちゃんが腰をフリフリパンとコーヒーを出してくれる。この朝食、ある意味かなりオイシイ。
名残惜しくも9時に出発。今日は400キロ離れたナスカまで頑張って走らなければならない。十分生気を取り戻したし気合十分!

町を抜けてすぐ、パンアメリカンは海沿いの断崖絶壁を縫うように走る。道には落石が多く気が抜けない。石が落ちてこないように祈りながら、気持的には忍び足で静かに走る。
カーブを抜けた途端、目の前にカラコロと小石と砂が落ちてきた!ひゃ〜!玉がキュっと縮むのを感じる。幸いデカイのは落ちてこなかったが、こんな道はさっさと抜けてしまいたい。しかし恐怖の断崖絶壁は約1時間続く。ようやく安全な場所を見つけ、一服。よくこんな所に道を作ったもんだ。道は断崖から少し外れ砂浜を抜ける。所々砂が道に流れ出ていて、避けるのが大変だ。距離を稼ぎたいがゆっくり慎重に走る。左手に見え
る砂浜はそのまま右手の砂山に繋がっている。この道はいつまでもつのだろうか?

1時半にチャラという小さな町に着く。今日は昼飯用のお菓子を用意していないので適当な食堂に入る。MENUという定食を頼む。良く分からないがスープと米という単語は聞き取れたのでそれとコーラを頼む。腹が膨れれば何でも良い。チキンスープと炒飯が出てきた。これで200円なら納得だ。一気に食って2時に出発。まだ200キロはある。砂漠を延々と走る。道路が砂に飲み込まれそうなっている場所を慎重に走る。コケたら下はアスファルトで大怪我するに違いない。崖から砂の滝が降っている。神秘的な光景に見とれたが、この道、数年以内に砂に飲み込まれてなくなりそうだぞ。

休憩しているとトラックが過ぎるたび、シャワーのように砂を被る。メットの中まで砂が吹き込みジャリジャリになる。泣き言を言っても始まらないのでうがいだけしてさっさと走り出す。俺は我慢できても、コルデーロ号は相当ダメージを受けるだろうな。今日宿に着いたらスプロケットとチェーンを掃除してやろう。エアクリはリマでじっくりやろう。

5時、もうそろそろ着く頃だと思って走っていると、警官に止められる。何だ?いよいよタカリ警官登場か?と構えていると何だかライトが付けっぱなしだぞと注意してくれているらしい。こういうものだと身振り手振りで説明。警官納得、今日は何処へ行くというので今日はナスカだというとナスカには綺麗なオネーチャンが沢山いるぞ、のんびりしろ。というような事を言っている気がする。最近、何となく相手の言わんとしている事が分かるような気がする。激しい勘違いかも知れんが...。

5時半、ナスカに到着。予定の宿にバイクを入れる。宿のニーチャンが今日は何処から走ってきたのだ?と聞くので「カマナからだ」と答えると、「スゲー早いな!」と驚いている。自慢気に「なぜならコイツはHONDAだからだ!」と答えると唸っていやがる。
そろそろホンダから宣伝費貰っても良いような気がしてきた。
車庫でスプロケとチェーンにCRCを噴いて砂をふき取る。そしてチェーンオイルを注す。
もう暫く耐えてくれ。

ネットカフェにPCを持ち込み一時間かけて接続を試みるも結果×。
リマまで我慢だ。



- 17 / Mar / 2005 Nazca - Pisco, Peru.

7時に目が覚める。
昨日の晩、地上絵を見るためにセスナに乗るかどうか考えていた。
聞けば十人が十人ともアクロバット飛行で気分を悪くすると言うので、そこまでしてみても面白いのかどうか?熟考の末、まあ試してみることにする。
「乗ってつまらなかった」と「つまらなそうなので乗らなかった」では大きく違う。
しかし落ちねーかどうかが最大のポイントだ。今日の午前中のセスナに乗れるなら地上絵を見てから出発と決めて、ホテルの隣りのエージェントに行く。
10時の飛行があると言うので速攻で決める。35ドル。これだけの観光地で観光客の殆どがセスナに乗るのだ。どこも料金は変わらないはず。

パッキングを済ませ、10時にエージェントに赴く。10分程待つと、迎えの軽ワゴンが来た。乗客は俺を含めて3人。他の二人の人相を良く観察する。ツキの無さそうな奴と一緒に空を飛ぶ気にはなれない。同乗する人間に「不幸相」が漂っていたらキャンセルするつもりだったが、明るい表情のドイツ人カップルで、こいつらなら多分大丈夫と読む。後はパイロットだ。出迎えたパイロットは油の載った誠実そうなおっさん。こいつも大丈夫と読んでセスナに乗り込む。正直言えば俺は飛行機と言う乗り物が大の苦手。例え国際線のジャンボジェットでも飛行している間は俺が全身全霊落ちないように念じているから落ちないのであって、他の乗客の分も念じている為酷く疲れる。
つかこうへい直伝の秘技。今日も気を入れて念じる。

観光セスナのフライトコントロールはかなりあっさりしていて、二言三言管制塔に挨拶してサクッと飛び立つ。前の機が飛び立ったばかりだが、気流とか大丈夫なのか?と思っているうちに地上絵上空に着く。「あれが猿」とか「あれが宇宙人」とかパイロットは説明しながら規定のコースを滑空する。後方に翻り身を乗り出してドイツ人カップルに説明しているので、「おいっ、こら!説明などパンフで十分だからしっかり前を見て飛べ!」と突っ込むも機内は爆音で良く伝わらない。仕方ない、念じるのみだ。
左右の座席に座る乗客が平等に見れるようにセスナは大きく旋回運動をする。
聞いていたほど恐ろしいとは思わなかった。念を入れながらだが、気分も上々。
なかなか良かった。

直ぐにホテルに戻り出発したかったが、迎えの車が来ないので仕方なく待つ。10分待てと言われ一時間待つ。もう慣れた。
結局12時にホテルに戻る。飯を食って1時に出発。

今日はピスコまでの200キロ程度なのでまあ、日暮れには着くだろう。相変わらず砂に埋もれそうな道を砂だらけになりながら走る。二時間ほど走り、先が見えたのでウエストバックに入れていたチョコレートと水を飲んで休憩。チョコはドロドロに溶けて液状化してしまったので仕方なく、口を切って吸う。チョコは吸ってもチョコだが、旨くは無い。
途中、高速料金所のような場所があり、バイクはその端を抜ける。一休みしていると、積荷を検査していた税関職員が俺に近寄ってきた。荷物を見せろなんて言うんじゃないだろうな。片言の日本語で挨拶しながらニコニコしている。害はなさそうだ。今日はピスコまで行くと言ったら、とても危ない町なので注意しなさいといってくれる。

5時頃、一旦パンナムから外れ、暫く走るとピスコの町に到着した。
中庭のプールの写真が貼ってあるホテルの看板を見つけたのでそのままサインに従って走ると中級ホテルに到着した。値段を聞くも10ドル程度で駐車場あり。室内を見ている間、ホテルのオバサンがバイクを見張っていてくれる。感じがいいので速攻で決める。これだけ宿探しが楽だとなんだか拍子抜けだ。

ホテルには写真どおりプールがあり、飛び込みたかったが、荷物の底から海パンを出すのが面倒なので諦める。
プール脇で本を読んでいた女の子が英語で話し掛けてきたので自己紹介。オランダから来た20歳のアニー。
「バイクで一人旅なんて辛いことは無いの?」と聞いてくるので「出発前に心配していたほどではないが、唯一一人で夕飯を食うのが一番辛いね。」と話すと「自分も一人だから気持ちは分かるわ。良かったら今晩一緒に夕食どう?」と言われ快諾。
こうなったら、早く暗くなんね―かな?

ホテルには3姉妹の子供達が走り回っているので、一緒にじゃれているとお父さんがやって来た。「君は一人であの小さなバイクに乗って旅をしているのかい?あれと同じバイクで旅している二人組みのスイス人を知っているかい?」話しは聞いたことがある。確か青いカブに乗っている奴らのことだろう。一家は5人で世界一周旅行をしているらしい。ウェブサイトも持っていて君の事を書いてもいいかい?ときいてくるので無論快諾。俺の話しを熱心にメモしているところを見るとライターなのかな?と思う。まあ、後でじっくりウェブサイトを見てみよう。俺がどんな風に載るのかも興味がある。

アニーと約束した8時になったのでプールサイドで彼女を待つ。セントロに向かうが、サンダル履きなので「靴を履いたほうが良い」と注意する。彼女があまりに無防備に暗くなった人通りの少ない道を進もうとするので、こっちがビビる。セントロを抜け、ますます薄暗い道に入っていこうとするので「この辺で止めておいたほうが良い」と注意する。彼女は南米に来てまだ二日目だというので「ここはヨーロッパではないので夜に興味本位で薄暗い道を歩かないほうが身のためだ。ついでに時々振り返って後ろを確認したほうが良い。」と偉そうに注意する。腑抜けと思われようが、臆病と笑われようが、用心はして過ぎることは無い。適当なレストランで飯を食う。やはり一人で食う飯とは一味違う。彼女とはまたクスコで会うことになりそうだ。ホテルに戻り、明日早朝のツアーに参加するというのでサクっとメールアドレスを交換し別れる。

プールサイドで一休みしているとホテルの従業員達が話し掛けてきた。
25,6のデブッチョの若造で、面白い奴だ。「私の名前はアキラ・トリヤマ」ドラゴンボールのファンらしい。俺をゴクウと呼ぶので「なんだよ魔人ブー!」というと周りが大爆笑している。もうひとり仲の良い奴は鼻がデカイので「ピッコロ」と呼ぶことにする。

宿泊客がみんな部屋に戻ると魔人ブーとピッコロが空き部屋に入り何やらごそごそとTVをいじっているのでカーテンの隙間に顔を突っ込み「何を見るんだ?」と聞くと「プレイボーイだ!」とニヤニヤ笑う。「マジで?そうか、早く見せろ!」とカーテンに頭だけ突っ込みながら作業を見ているとアンテナの繋ぎ方も良く分かっていないらしい。
「それじゃダメだ!俺に貸してみろ!」と窓から部屋に入り込みアンテナ線を剥く。
こう見えても「AV系」は得意なのだ。そして嫌いではない...。
驚異の早業でアンテナを繋ぐ。
3人でムフフとつっつき合いながら楽しい時を過ごす。
エロ根性は時に友情を育む...。


© 2004 - 2005 wildbandits. all rights reserved.