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- 05 / jun / 2005 Westmorland , United States.
高いだけあってベットの寝心地は最高だ。ココでは何処も高そうなのでネット繋げて情報収集するまでは暫く高くても我慢だな、と金の事は割り切る事にする。曇り空で寒い中、出発する。
覚悟を決めて再びインターステートに乗る。暫く走って降りる。一般道を走るが、ココも流れが速い。しかし景色が良い。78号線に入ると山道になった。
白バイがぴったりと俺の後ろを走ってじっと俺を見ている。サイレンが鳴って停められる。
「そのバイクは何ccだ?」
「90ccです。」
「免許証を見せろ!」
暫く俺の国際免許を眺めた後、「あんまりスピードが出ないようだから気をつけなさい。」
遅くて警官に注意される。予想はしていたが、やはり凹む。『おれは人に迷惑を掛けている』そんな思いが憂鬱にさせる。本当に申し訳ないと思う。
日曜日のせいか、でかいバイクと多くすれ違う。皆、ピースサインを出すが、その出し方がそれぞれでカッコ良い!何となく照れながらも真似して返すが、どうも気恥ずかしい。どうも何処で何をするのも恥ずかしい気がする。まるで自分が山から下りてきた野猿の様に思えてならない。気持ちで負けちゃダメだ!と自分を鼓舞するも、セルフのガソリンスタンドでさえ勝手が判らない。仕方なく店のネーちゃんに「ちょこっと教えて貰いたいだげども、どうやってガソリンさ、入れるだべか?」と聞く。店のネーちゃん達も良く判らな
いらしい。ワーキャー言いながらドボドボこぼしながら頑張っていると、見かねた他の車のおじさんが手伝ってくれる。「アルゼンチンからやっとこさ走ってきたんだげども、アメリカはこれまでの南米、中米を全然違うんで、全然勝手がわがらねだべさ」と言うと、大笑いした後に、「ウェルカムトゥUSA!」と握手された。
ここまで来たんだ。1つずつ覚えていけば良いさ。2、3日すれば慣れるさ、と自分に言い聞かせる。山を下ると道はやがて砂漠になった。今度は暑い!しかしこういう道なら慣れている。分岐で一休みしながら地図を見ていると2台のバイクがやって来て
「大丈夫か?」と聞いてくれる。「オラは大丈夫だべ、どうもありがとう」
自分の答えに気付いた。そう、俺は大丈夫なのだ。暫く走って、ウエストモーランドという町でモーテル8を見つけた。竹下さんから比較的安いと聞いていた宿だが、しっかりいい値段だ。まあ、良い。ネットが繋げられると思ったが、なんとここはワイヤレス接続だった。やはりアメリカだ。何から何までこれまでとは全てが違う。
未だ、猿状態の俺。
仕方なくモデム接続を試みるも、うまく行かない。音が出ないところをみると、どうやらモデムが壊れているらしい。
「しょうがねー、まあ、何とかなるさ!」笑って誤魔化せ、俺!
1ドル入れて感動しながらコインランドリーを使っていると、フロントのオバサンが
「あなたのモペット盗まれちゃうといけないから、倉庫に使っている部屋に入れなさい」
と言ってくれる。オジサンに手伝ってもらいながら部屋に入れる。
ここでも変わらない事が1つだけあった。
それは人の優しさだ・・・。
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