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- 15 / jul / 2005 Coldfoot, Alaska.

ぐっすりと寝て8時に目が覚める。外は快晴だ。少し考えたが、出発する事にする。友達に手紙を書いてたっぷりと飯を食う。ついでにサンドイッチ2個とフルーツをたっぷり貰って帰りの食料にする。出発準備を整えてカリブーインに切手を買いに行ったら青松君のチャリがあった。コイツ、ホントに一日で走って来たのか!と驚いていると青松君が出てきた。夜中の1時過ぎについたらしい。寒かったろうと言うと、「まあ、寒かったっス、でも明るいから問題なかったス」という。たいした男だ。

切手を貼り青松君と辺りを散策してみようと思ったがホントに何も無いのでガソリンを買いに行く。セルフサービスと書かれているが、要領を得ないので事務所に行ってみると、「よ
ーし、ガスの入れ方を教えてやる。」と気の良いオッサンが結局全部やってくれた。教えてもらっても、次は無いのだが。ガソリンスタンドで一枚写真を撮って、帰る事にする。青松君とアドレス交換して出発。

一応、セキュリティポイントまで行ってみようとパタパタ走る。前方にゲートがあった。あそこが最終北上地点だなと思ってバイクを降りると、ゲートのセキュリティが「それ以上近づくな!今すぐ立ち去れ!」とかなりシリアスな声で怒鳴る。「写真をとっても良いか?」と怒鳴り返すと「ダメだ、引き返せ、今すぐだ!」と更に怖い声で怒鳴る。最近、ロンドンでテロがあったばかりだし、前後に3ガロンもガソリン積んでるので、状況的には自爆テロリスト扱いされかねないので、おとなしく引き返す。怒鳴られて、最終地30m手前だったが、気持ち良かった。

「北上の旅はここで本当に終った。」十分満足だ。

「しゃーねーから帰るか!」

来た道を引き返す。何にも無い道の遥か前方にバイクか、チャリと思われる影が見えた。発見してから5分後位にチャリダータカユキ君に出会う。もう少しだから頑張ってね!と励まして別れる。やっぱ普通はこれ位の速度だろうと思う。地平線の先まで何も無い景色を眺めていると、遠くに立派な角を持ったカリブーが居た。ジッとこっちを見ている。変てこな動物だとでも思っているんだろうか?「コイツはな、コルデーロっていうんだぜ。多分今後一生見る事は無いだろうからじっくり拝んでくれや!」

暫く走ると見覚えのあるバンが走ってきた。河内さんだ。端に寄って停まる。「イヤー、そのバイク、サイト−さんだって直ぐ分かっちゃたよ!デットホースはどうだった?折角だから写真撮りましょう!」と言って走行写真を撮ってくれた。感謝感謝。

青松君が必死に漕いでいた坂道を慎重に下って一服する。少し曇ってきたが降るような雲ではない。アテガン峠を越えるまでは何とかもって欲しい。行きと同じようなドンヨリとした雲の覆う峠を越える。途中トラックに抜かれて埃まみれで走る。雨が降ればマディで滑り、晴れれば晴れたで強烈な埃が舞う。どっちにしてもカブで走るような道ではないことは確かだ。ココからは木が茂り始める。何だか、人の住む場所に帰ってきたようで少し安心する。

10時頃、コールドフットのキャンプ場に到着し、サンドイッチとラーメンの夕食にする。空の雲はまだ、日に照らされて輝いている。
空を眺めて一服し、明るいのにも関わらず一瞬で眠りに落ちる。


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