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- 10 / jul / 2005 Fairbanks, Alaska.

今日もいい天気だ。
ビーバークリークを出ると直ぐにカナダ側のゲートがあった。
しかし出国側はフリー。事務所に入ってみたが誰も居ないのでさっさと出国する。
アメリカ側のゲートは30キロ先。

「Welcome to ALASKA」看板を発見。遂にココまで来た!ブエノから半年、28,342キロ。長かったようで短かったようで複雑な思いだ。I-94の半券をまだ持っているので二言三言質問されて終った。複雑に絡みあった思いを整理するかのようにボンヤリと走る。フェアバンクスから更に北上すると決めた以上、ここで満足は出来ない。今はココまで走ってきたことを素直に喜ぶべきだと思いながらも、ここから先何が必要で、何に備えるべきか、頭の中は既にフェアバンクスを通り過ぎている。
心配性は損気だとつくづく思う。

デルタジャンクションという町でガソリンを入れていると2台のBMWがやって来た。
「ねぇ、写真とっても良い?」
構わないよとフレームに収まり話をする。何処まで行くのか?
と聞かれたのでハッキリと
「プルードベイだ。北極海で一泳ぎしてくる。」と答える。
2台とも呆れ顔で「このバイクでプルードベイまで行くのは難しいんじゃないかなぁ?」と言うので「なぁに、アルゼンチンからココまで走ってきたんだ、あと800キロ位、訳ねーさ!」と見栄を切る。

二人ともビックリして言葉を失っている。小さなバイクだからといって人を馬鹿にするな。
巨艦大砲主義は既に過去のものだ。お前等それでウシュアイアまで走れんのか?
誰に何と言われようが、俺はココまで来たんだ。そろそろ自信を持っていい時期だと思う。胸を張れ、俺!

フェアバンクス20キロ程手前から何だか煙い。どっかで大きな山火事でも起きているんだろうか?空港まで一気に走る。何だか少し大きくなったような思うが10年近くも前の記憶は定かではない。ノースウッドロッジを探し、客待ちしているタクシーの運ちゃんにも聞いてみるが知らないという。仕方なくインフォメーションセンターにあったホステルに行く。

一服してからこの住所に行きたいんだけど、とおっちゃんにメモを見せると「おー、トムの所かい!」と驚いている。しかし残念ながら2年程前にトムはロッジを売り払いどっかに行ってしまったらしい。おっちゃんも9年ほど前に始めてアラスカに来た時、トムの所に泊まっていたらしい。「残念だよね、いい宿だったのに」とおっちゃんが同情してくれるが、無いものは仕方ない。
あっ、そうだ!モモさんに送ってもらった荷物はどうなるんだろう?
明日辺り郵便局で聞いてくる事にしよう。
夜から大雨になった。




- 11 / jul / 2005 Fairbanks, Alaska.

宿のネットがぶっ壊れているというので、仕方なく近くのネットカフェに行く。カフェラテと1時間のネットで6ドルだ。

メールソフトで送信できないのでヤフーメールでメールを送る。
ヤフーには登録していないアドレスもあり、1時間に100人までしか送れないという意味不明のレギュレーションのせいで、アラスカ到着の知らせをお世話になった全ての人に送る事が出来なかった。

宿でタイヤ交換をする。再び失敗するも2回目に上手くいった。
失敗したチューブを修理してサイドバッグに突っ込む。
降出した雨を眺めてゆっくりする。



- 12 / jul / 2005 Fairbanks, Alaska.

モモさんからは荷物はデリバリーされたというメールを貰ったので試乗も兼ねてノースウッドロッジに行ってみる。15分程走って山の中のロッジに行く。

入口で「誰か居ませんか?」と大声を張り上げるとオッサンが出てきた。
自己紹介をすると、「荷物か?」と小包を渡してくれた。「もう直ぐ来る頃だと思っていたよ、ふふふ。」と笑った。何処から来たんだ?というので旅の話をする。「随分走ってきたんだなぁ、折角着たのに宿が無いのか、なんなら泊まっていくか?」と親切にしてくれるが宿はあるので大丈夫だと答える。中を見せてもらう。寝泊りしていたガレージはすっかりガレージになっていて隣りのキャビンも少し変っているようだが、古い記憶で正確には覚えていない。

荷物を受け取れた以上に、ここまで来れた事に気持ち良さを感じた。雪に覆われた当時の景色を思い出しながら辺りをグルっと走って帰る。
宿に帰ってオイル交換をする。
ダルトンハイウェイを走る準備は整った。


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