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- 22 / Jan / 2005 Rio Grande - Ushuaia, Argentina.

8時に起きる。
昨日の激走の疲れか、体が重い。しかし今日は距離が短いのでゆっくりと飯を食ってから10時頃出発。

小雨が降っているのでとても寒い。小便をしている最中に昨日の二人が追いついてきたが、俺の姿が見えないので心配して辺りを探してくれていた。本当にあり難いが、こっちは重要案件処理中なので、声をかけることもしばし辛抱。用を足す所も中々見つからないので、出来るうちにしておかなければならない。

町を出てしばらくすると再びダートが始まる。ダート手前にあったガソリンスタンドで二人に合流。イタリアライダーがコーヒーをご馳走してくれた。最高に暖かい。今日のダートは60キロほどだ。慎重に走り、街の手前40キロから舗装になった。

いきなり景色が変わった。背の高い森が出現する。山並みが美しい。上高地から横尾までの道を走っているみたいだ。ここはアンデス山脈の始まり、尻尾のようなところだ。

ため息が出るような光景にホントにため息を出し、バイザーを曇らせながらワインディングを走る。気持ちがいいが、安全運転を心掛ける。山を降りる最中に海が見えてきた。あれがビーグル水道かな?町に到着。

結構大きな町だ。「世界最南端の町にようこそ!」ありがちな看板にも感動する。一人ガッツポーズ!上野邸の場所が全然分からん。何度も人に聞きながらようやく宿に到着。呼び鈴鳴らしても誰も出てこない。セントロからも離れているし、他の宿に行こうか迷っていたが、今日はどうしても白米が食いたかったので、扉を開けると奥から日本人が出てきた。管理人ではなく、チャリダーらしい。今日は親子丼と肉じゃがをみんなでシェアメシにするというので喜んで参加する。

食材が足りないので買出しに行く。カブから荷物を降ろし、空荷で走ると楽チンだ。味はイマイチだが、米なので十分満足。食いすぎで気持ち悪い。
満腹のまま名物の五右衛門風呂に入る。極楽だ。幸せだ。
到着のメールを入れたいが、セントロまで行くのが面倒なので明日にする。



- 23 / Jan / 2005 Ushuaia, Argentina.

10時まで爆睡かます。
平和な日々の始まりだ。ゆっくり飯を食ってセントロへ向かう。カブで行こうかと思ったが、寒すぎるので直ぐに引き返し歩く。向かい風が激しく、恐ろしいほどに寒いので、町に着くまでの3キロ程でも遭難してしまいそうな感覚。ネット接続をして、溜まったメールの返信をする。今日はカニがないので残念だがスーパーでロモ肉を買い、上野亭でステーキと昨日の飯で夕飯にする。

明日、宿もみんなはレンタカーを借りて3号線の終わりとルートJに行くというので、3号線の終点にカブで向かうことにする。そこで大石さんの結婚式用のビデオレターを撮影することにする。う〜む、ネタが思いつかん!



- 24 / Jan / 2005 Ushuaia, Argentina.

昨晩色々考えたがいいネタが思いつかないので、オーソドックスに纏めた。

レンタカー部隊の先発隊がなかなか戻ってこないので、先にセントロに行ってストバーに連絡を入れる。久しぶりに班長、ユカちゃん、山崎さん、エンゾウさんと話しが出来て良かった。トミーが居なかったのが残念だ。

3号線の終わりは日帰りといってもダート道だ。空荷で来て後悔した。
ここでパンクしたらどうするんだ?一人反省。

途中、レンタカー部隊に追いつかれる。3号線の終わりで皆とはしゃいでビデオ撮影。噛みまくりだが、一発撮りなのでこれで良しとしよう。ルートJに向かう彼らを見送り、宿でチャリダーの岡田君とダラダラと喋る。
今日出発するという彼を何となく引き止める。これから野宿だからといっても何も夕刻に出発することはないだろう。上野のおばちゃんにカニは明日か明後日だと言われたので、セントロに行ってコルデロを食うことにする。
カニを食うまでは絶対にここを離れないぞ!

帰って来ると岡田君はまだいたので他人事ながら何となくホッとした。お互い地を這う旅人として彼のこの先を心配せずにはいられない。
五右衛門風呂に入って、ゆっくりと寝る。

明日はビデオレターをセントロでCD-Rに焼いて手紙を書き、カニ待ちだ。
今日食えれば明日出発する。
カラファテまでは頑張れば3日で行けるだろう。



- 25 / Jan / 2005 Ushuaia, Argentina.

CD-Rを焼きにセントロへ。
静かなネット屋で日本語のメールをやり取りしていると、自分が外国に居るということを忘れてしまう。
たかだか、CD-R一枚焼くのに15ペソとはいい値段じゃねーか。
まあ、スタッフも気さくなので良しとする。

夕刻までカブに貼るステッカーを探すがセンスの良いのが見つからない。まあ、このバイクでウシュアイアまで行ったんだぞ!という自己顕示欲以外の何物でもないので、適当に地名の入った物を購入。5ペソ。ますますいい値段じゃネーか。

夕方上野亭に帰るとおばちゃんが一言「カニ来たよ!」うっひょ〜!今日食えるのか!もう、このカニを食うためだけをモチベーションに辛いダートを走ってきたと言っても過言ではない。半分シェアさせてくれませんか?という学生パッカーの土下座チックな懇願も断固拒否!例え、君の記憶にケチなライダーとしてメモリーされてしまっても、俺は構わないよ。俺は「くっそ〜!シェアしなきゃ良かった〜!」という思いをメモリーしたくは無いのだよ。本当なら1パイじゃ満足しないくらい、俺の細胞が欲しているのだ!
ふっ、小僧、悪く思うなよ。人間、大人になっても受け入れられないものがある事を覚えておくがいい。

他にもお願いしていた人達と無言でカニにしゃぶりつく。
うっ、うまいっ!溜息が出る。ヨダレも出る。
約15分無言のまま、完食。嫌味になるが、やはりシェアしないで良かった。カニを食ってすっかり満足してしまった。ダートが嫌なので、ルートJの曲がった木は見なかったがこの町はコンプリートした気になったので、明日出ることにする。
最後に五右衛門風呂にユッタリとつかる。
至福のウシュアイア滞在だった。

縦断旅はここがスタートなのだ。明日から気持ちも新たに快走するぞ!っと、カニに夢中になり、今日初めて日本人ライダーに出会った事を書き忘れるところであった。
アラスカから遥々南下してきたセローに乗る篠山君。なんと22歳だそうだ。若いのにやるな〜!聞くと彼もタービュランスの石井さんに輸送をお願いしたらしい。
しかもご近所さんじゃないか!
新横辺りのローカルなネタに盛り上がり、且、お互いライダーの自覚が無いところが、似ている。ライダーと言う事も言われる事にも恥ずかしい思いをするのだ。でも君は大陸を縦断した立派なライダーだよ。風呂に入ったら安物時計が壊れてしまい、がっかりしていると彼がもう要らないからと自分の時計をくれた。
ありがとう!横浜に生きて帰ったら一杯ご馳走する約束を交わす。
明日からのダートが不安で中々寝付けない。



- 26 / Jan / 2005 Ushuaia - Rio Grande, Argentina.

7時半、上野のおばちゃんと篠山君に見送られて出発。
今日はリオグランデまでダート50キロを含む250キロの道のりを戻る。
来た時よりも天気が良くて快調だ。ただ、若干の向かい風で追い越す車の砂埃に閉口してしまう。

それでも順調にリオグランデに3時半に到着。宿の兄ちゃんに旨いパリージャ屋を聞いて、昼寝をしてから飯を食いに行く。オヤジがメチャメチャかっこいい。
デザートのアイスまで食って20ペソ。
うーん、幸せ。


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