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- 12 / Feb / 2005 Osorno - Los Angeles, Chile.
8時に目が覚める。ぐっすり寝られたようで、体が軽い。
曇り空で寒いのでフリースを着込んで出発。オソルノのセントロで金を下ろす。とりあえず10万ペソ。レートが幾らかなのか正確にはわからんがまあ、2万円弱だろう。当面の金も準備できたので怖いものなしだ。
いざ、高速道路を走る。片側2車線の道路なので、抜かれる時にも怖くない。たまに幅寄せする意地の悪い車もあるが、何処の国にもバカはいるので、一概にこの国は車の運転マナーが良いとか悪いとか言うのは良くないだろう。しかし、よく整備された高速道路で、景色が日本とよく似ている。言い換えれば全然楽しくない。物価も高いし、景色もつまらないので、南からチリに入ったのは失敗だった。こんな事ならメンドサまでアルゼンチンを北上すれば良かった。
今日は300キロ程離れたティムコ(卑猥だ)と言う町まで行こうと思っていたが、道がつまらないので、速攻で北上することに決めた。サンチャゴまで約900キロ。気合を入れて2日で行くことにする。走っていても寒い曇り空が続き、景色も楽しくないので全然写真を撮る気にも慣れない。ひたすら走る。途中GSで何か食おうにも不味そうなサンドイッチくらいしか売ってないので、我慢してお菓子とコーラで空腹を満たす。それでも5ドル程してしまう。アルゼンチンに比べ驚くほど高い。今日の夜は旨いものを食ってやると腹に言い聞かせて走る。
7時頃、Los Angelesという町に着く。長いこと曇り空だったが、夕日が出てきた天気に勝った気がして気分が良い。適当に走ってアルマス広場を探す。広場の通りにコルデーロ号を置いてホテルを探す。セントロ周辺にホテルは3軒ほどあったが、最低で40ドル。勘弁して欲しい。セントロにいる人々が俺をちらりと見てひそひそ話す。おい、お前ら、感じ悪いぞ!セントロは無理だと判断して、周辺を走るも宿無し。いよいよ暗くなってきて仕方なくセントロに戻る。セントロの一本裏にどう見ても連れ込み宿のホテルがあり、値段だけでも聞こうと中に入る。フロントから扇状に部屋が5つ。部屋を見せてもらうとエロい深紅のベットカバー。一人で寝ていて隣りの声でも聞こえたら切な過ぎるが、値段が8000ペソ(13ドル位)なので、ここに決める。バイクを取りに戻るも、道は全て一通なので大回りしなければならない。
何本かの道を超え走っているとレジデントと書かれた建物を発見。入り口に突っ立て
いるオッサンに「アビタシオン?」と聞くと、そうだという。値段は5000ペソだと言うので部屋を見せてもらう。窓もなく牢獄のようだ。しかも少しジメっている。トイレを見るとキャンプ場のトイレの匂いがする。さっきの連れ込み宿とどっちにするか悩む。少々段差があるもののバイクを中に入れさせてくれると言うので4秒考えてこっちに決める。
どうせ寝るだけだ。オッサンとバイクを中に押し込み一服する。
時間は既に10時過ぎだ。飯を食いにレストランを探すもみんな閉まっている。チリはアルゼンチンのように12時頃までレストランが開いているわけではなさそうだ。
さんざん歩き回って、結局宿のはす向かいのバーでサンドイッチとビールを飲む。ラウドという客呼びらしきニーチャンが興味深々で俺に話し掛けてくるが彼の英語がでたらめ過ぎてさっぱり分からん。かろうじてスペイン語と身振り手振りでアルゼンチンから来たというと、「チリの方が女も綺麗で楽しいぞ」というが、残念ながら今のところ、アルゼンチンの方が10倍楽しいぞ。「綺麗なねーちゃんがいる所でビールでも飲むか?」と聞いてくるので、ビールで多少気分の良くなった俺の高感度エロセンサー及びデンジャーセンサーが微妙に振れ始める。今日は面白い旅人に出会い良い、気分なのでビールをご馳走したい、という彼の言葉の真意を測定する。
彼の話しでは、この町には良い女が少ない。北に行くならバルパライソに行け。あそこは天国だ!と言う言葉を聞きながら、彼の首の太さ及び腕の太さをチラリと見る。7秒間判定。で、危険レベル1.8。エロレベル3.2という測定結果が出た。きっと悪いやつではない。例え悪い奴でも俺より弱い。まあ、行ってみよう。
あまり旨くないサンドイッチを食ってからタクシーに乗る。微妙に酔って来たが、タクシーの走る道を記憶する。セントロから一本道だ。大きなバーに到着。アドレナリンを下腹部に集中させながら、期待と不安で中に入る。バモス!中を見渡す。何だ、普通のレストランバーじゃねーか。確かに女は多いが家族連れだったりする。オーナーが英語を話す。真面目そうなオーナーだ。バリローチェを出て、ここまで殆ど無言の旅を続けてきたので全てを発散させ一気に話しをする。オーナーが「君は英語が上手いね。日本のセカンドランゲージは英語なのか?」と聞く。日本にゃ、セカンドランゲージなんてもんはねーよ。
ビールも進むが、それでも変な薬は仕込んじゃいないか、さりげなくチェック。多少期待は外れたが、まあ、楽しいぞ。ラウドがちょっと失礼。と席を立つ。旅先の出会いでは、ここでただ酒飲んで消えるパターンが良くあるが、彼は店をぐるっと見渡して帰ってきた。
今日は良い女がいないとのこと。なんだ、俺を餌にナンパしたかったのか。かわいい奴だ。その後も色々話しをする。横浜出身だというと随分前にマリノスでプレーしていたチリ人プレイヤーがいたらしい。俺はJリーグをあまり見ないので良く判らん。3本くらいビールを飲むと眠くなってきた。楽しい時間を過ごしたので、今日は俺が払うというラウドを制して割り勘にする。
宿に戻る。シャワーを浴びようか考えたが、浴びると余計に汚れそうなので止める。バックパックから歯ブラシだけ出し、速攻で寝る。
こんな部屋では一秒でも長く起きていたくはない。秒殺で眠りに落ちる。
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