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- 13, 14, 15 / Aug / 2005 Skagway, Canada - Araska.

人間やれば出来るもので、3時半にパチっと目が覚めた。
まだ薄暗い中、荷物を纏めてテントをたたむ。いい天気だ。顔を洗って出発。結局俺以外には誰もテントを張っていない。意味もなくテント設営を拒否された二人の仕返しでフロントの前に唾を吐いていく。
ホントは野太いウンコでもひねり置いてやりたいところだ。クソ食らえ!

5時ちょっとすぎから乗船が始まった。さっさとタイダウンでコルデーロ号を固定し、3人が寛げる分だけのスペースを確保。そんなに乗客が多い訳ではないので大丈夫だろう。
中には甲板にテントを張っているグループもいる。
プライベートな空間を確保したいのだろう。

6時半頃にトイチ君とヒデ君が乗船してきた出港した所でマットと寝袋を広げ寝ることにする。ベンチシートを確保したが俺が横になるにはやや短い。俺の足は長いからなぁ。

昼頃にむっくりと起きる。腹が減ったので、ヒデ君とラーメンを作ることにする。甲板の風を避けるスペースでコンロを二台並べて調理開始。こんだけ自由が利くなら3日の船旅も退屈しなくて済みそうだ。便所で鍋を洗って席に戻るとトイチ君が何やらパーサーに注意されている。どうやら調理はいけないらしい。ご丁寧にもその後、「裸火の使用は船上全ての場所で禁止です」とアナウンスされてしまった。何だよ、一食で終わりかよ。甲板なんて何も燃種置いてネーじゃん。ガスバーナーの何処がアブねーんだよ。カフェテリアを覗くと、しっかりきっちりボッタクリプライスで食い物が並んでいる。意地でもここで食うのはやめようと思った。

昨日、ヒデ君たちと相談の結果、自炊が出来るのならカレーを作ろうと計画していた。俺は玉ねぎ、ニンニク、米を持っていて、ヒデ君は川で食い残した肉の缶詰とジャガイモを苦労して持ってきている。どうにか、監視の目をくぐって料理が出来ないものか不貞寝しながら考える。

船は沿岸の町々に泊まる。30分程度の停泊から数時間になる事もあり、ケチカンと言う所で3時間程度停泊する事がわかったので南アラスカ上陸カレー調理作戦を実行する事にする。

斥候の結果、港の北200m地点にいい感じの浜辺があることを確認。イソイソと船に戻り、トイレに潜入したヒデ君は米を研ぎ、俺はその横で玉ねぎを剥いては刻む。トイチ君は座席でこっそりジャガイモを剥いて準備万端。カレーの具を満載したカバンを慎重に揚陸する。

鍋に対してやや多すぎる米とこれまたやや多すぎるカレーの具を煮込み、缶詰の肉を投入。精密なる15分の蒸らしカウントダウンを経た米の炊き上がりを待って、カレーライスの完成!ハフハフ頬張っては「ウメーッ!」と叫ぶ。何だか椎名誠の怪しい探検隊みたいだ。上陸作戦は大成功だ。

海水で鍋を洗うヒデ君の後姿がカッコ良いので写真を一枚とる。
船に戻ると何だか退屈になってしまった。カレーライスを食うという最大の楽しみも初日にしてはや終了してしまい、時折流す映画等をみてゴロゴロする。


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