【日本全国シネコン巡り】附録

【日本全国あるまげどん日記】

あるまげどん日記10:小樽

(99/07/01 at Niftyserve FSSTARS 7番会議室)  こんばんは、kanameです。ちょっと金沢まで『エピソード1』を観に行って しまい、間が空いてしまいましたが、今回がほぼクライマックス、日本で 久々に新規オープンしたTHXシアターを擁する、ワーナーマイカルシネ マズ小樽でのあるまげどん鑑賞記録です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【10回目】99/03/20 at WMC小樽 スクリーン7[THX](北海道)  さて、ここまで『アルマゲドン』も9回鑑賞して、ついに十回目。  実は、ここまでの旅には、すべての場所において、「ここで観るのが一番 だろうな」と言う確信はありませんでした。故に大きすぎる期待と言うのも なかった。  しかし、今回だけは違います。 たぶん、良い映画館を選んで鑑賞するための指針として、たぶん世界で 一番高いレベルにあるであろう、THXシアター。このTHXシアターとして、 日本で5番目、しかも4番目であるMOVIX六甲から数えても、2年ぶり となる新規オープンということになる、まさに最新鋭、最先端であろう映 画館、ワーナーマイカルシネマズ小樽での鑑賞ということになるのです から。  さらには、ここの映画館、THXシアターの規格と映画館を管理する THX社のホームページ上で、戦略的な映画館として、紹介されている ほどの、力の入れられよう。  この状態で、期待するなと言う方が無理でしょう。 3/11オープンと言う情報を以前から手に入れていたので、その約1週間 後である3/20に小樽入り出来るよう、万全の手配をして、現地へと向 かったのでした。  さて、この映画館は、JR札幌駅から快速で小樽方向に約30分。 もしくは、JR小樽駅から札幌方向に約10分の場所にある、JR小樽 築港駅と連結した、建物全長800m、敷地全長は1.5kmにも及ぶ、 衣食住揃った総合施設、マイカル小樽内の2番街4Fにあります。  ここがまたでかいんですよね。駅に着いても、映画館まで約10分。 (笑)  さて、そのワーナーマイカルシネマズ小樽のTHXシアターである 7番スクリーン。当日は、あわや『ドラえもん』か?とも思われたのですが、 再終回である9時の回のみ『アルマゲドン』上映!!  最後の最後に、運も味方してくれたのでした。 さて、その『アルマゲドン』を鑑賞ですが・・・。 もう、オープニングシーンを観て、すべて判ってしまいました。 「あ、この映画館には適わない。」と。 オープニングシーンの隕石が落ちて燃えている地球。 この地球の地表の見え方が、他の映画館とは比べものにならないほど くっきりしています。これに対抗できるのは、金沢ルネスくらいか。 同じTHXシタアーである立川シネマシティでさえ、ここはデジタル臭さが 残っていたのに、ここはそんなものは微塵も感じさせません。 火山が噴火してマグマが溶け出る様が、デジタル臭さをまったく感じさ せず、ここまで見えるとは。  そして、続いてのシャトルでの作業シーン。 宇宙服のバイザーの透明度が半端ではありません。今度よく見てもらうと 判るのですが、映画でスクリーン上に、ガラスとか眼鏡とかが映った場合と 自分で実際にガラスや眼鏡を見るのとでは、見え方がかなり違います。  これが・・・、この映画館は正確に再現してしまっているのです。 THXシアター自体が、割とこういうものは得意なのですが、今まで見てきた ものと比べても、明らかに違うレベル。  信じられないものを見せつけられた感覚でした。  それからは、もう、目で見えるひとつひとつの物に対して感激しつづける と言った始末。 この映画で一番きれいなシーンである、シャトルの発射シーンは、もう神々 しいばかりでした。  逆に言えば、日本の映画館は、ここまで立ち遅れていたのかと言う感じ。 ただし、スクリーンも持つ存在感と、席とスクリーンの距離感においては、 前に感激していた金沢のルネス9シネマには少々譲る事になるかな。  映画から受けるクリアさに関しては、文句なしに、この時点で日本で 一番の映画館でした。 『スターウォーズ エピソード1』日本公開まで、この時点であと3ヶ月と少し。 そして、この時点で、その映画をまず観に行きたい映画館がほぼ2つに絞 られたものの、どちらを選ぶべきか、非常に悩むこととなってしまったのでし た。 そして、時を空けずにさらにもう一館THXシアターが。『アルマゲドン』の公開 じたいも段々と一番館から落ちつつある今、そこでも『アルマゲドン』を観る ことができるのでしょうか? (次回再終回へと続く。) かなめ(CXE04355)

written by Takashi Miyamoto (c)1999