【日本全国シネコン巡り】附録

【日本全国あるまげどん日記】

あるまげどん日記1:立川

(99/05/25 at Niftyserve FSSTARS 7番会議室)  こんばんは、kanameです。 それでは、あるまげどん日記その1、東京は立川シネマシティでの『あるまげ どん』鑑賞記録です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【1回目】98/12/12 at 立川シネマシティ シティ2[THX](東京都) 》 この映画に興味を持ったのは、まず、あの予告編の、隕石が落ちるシーンの、 》映像と端整さとそれにマッチングした音楽ですね。スクリーン全体を使っての 》引きの絵が、凄くきれいで、そこに重量感のある効果音と音楽が加わって、凄 》いシーンになっている。これは、ぜひ、映像の質感がきちんと再現できる、T 》HXシアターで観たいなと思い、立川シネマシティまで行ってきました。 》 》 》(以降、ネタバレあり) 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 》 さて、そのように、結構期待も込めて観に行ったのですが、一方で、この映 》画のプロデューサ、ジェリー・ブラッカイマーの最近の作品、『ザ・ロック』 》や、『コン・エア』の持っている、自分にとっては、間を外されるかのような 》演出、台詞の応酬に、乗れなかった部分も多かく、不安もあると言えばある状 》況ではありました。まぁ、『ザ・ロック』はそれでも、ショーンコネリーに対 》する愛情というか敬意があって、良かったのですが。 》 》 そして、その予感というのは、見事に的中してしまいました。たとえば、 》『ゴジラ』や、『インディペンデンスデイ』、『パルプフィクション』『博士 》の異常な愛情』などの扱い方は、何か、紙に書かれたものを、とりあえずその 》まま、台詞と判りやすい映像で再現してみました、って言うおざなりのもので 》したし、ブルースウィリスに「60憶も人類がいるのに、なんでこの俺が。」 》なんて台詞も、普通の状態で言わせても面白くもなんともない。あの台詞って、 》傷だらけになった状態で、ひとりっきりの時に、愚痴みたいな形で出してこそ 》ブルースウィリスに言わせる意味があると思うのに。 》 そして、スティーブブシェミを椅子にぐるぐる巻きに縛りつけたいがために、 》銃の乱射とかさせるのも、あまりに唐突過ぎて、なんだかなぁと言う感じにさ 》せられる。最初から死にに行ったとも言い切れないし、本当に錯乱していたよ 》うにも見えない。それも、ブシェミだから余計そう見えないと言う。(^^; 》 そういった、演出のまずさや、たとえば10Gの環境でベラベラしゃべれて 》しまうような部分(NASAもそれくらいは教えてくれなかったのか、それと 》も、彼らのあごが、普通の人間を遥かに越えて強靭なのか?)みたいに、緊迫 》したシーンで、観ている方を素に戻らせてしまうようなところ。 》 その他にも、無駄な台詞の多さや、各キャラクタを書き分けようとしている 》のかしていないのか中途半端な部分・シーンの多さや・・・ああ、何か書き始 》めると他にも出てきそうだな・・・なにか愚痴を言い始めたら止まらないよう 》な状態になっていました。 》 とても判りやすい前振りや、お約束の多さは・・・まぁ、いいんですけれど 》ね。 》 》 》 》 と、そんな状態で、『コンエア』なんかはまったく受けつけなかったのです 》が、この『アルマゲドン』には、それをものともしないくらいの良いところが 》ありました。 》 》 》 それが冒頭に書いた凄く端整な映像と、それを盛り立てる音響効果でした。 》特に、シャトルの発射シーンなんかは、今まで観た同様のものの中でもずば抜 》けてきれいなシーンだったし、そこから宇宙に飛び出してのシャトルの動きも 》○でした。『ディープインパクト』は、一部何かセル画でも動かしているか 》のような動きのぎこちなさが少々目についたりもしたのですが、こちらのシャ 》トルの加速感なんかは大好きです。そして、そういうシーンの合間に、たとえ 》ば前述の10G環境下のおしゃべりが入って「あ、またか」って思っちゃうん 》ですけれど、それでも、前後の映像と音楽で、「まぁいいか」ってその時は思っ 》ちゃう。 》 そして、最初に書いた予告編でもかかる隕石の落下するシーンも、予告編の 》テンションそのままに、きれいなシーンが続くんですよ。凄く細かい。 》NYや、パリのシーンはその細かさだけだったんですが、上海のシーンでは人 》の息吹が感じられたし、その人の息吹というシーンでは、隕石落下が周知の事 》実になってからの人々を見守るかのような優しいスローモーションのカットと、 》優しい音楽。こういうのは大好きです。 》 》 そして、私自身の中でのお約束だろうと思っていた中で唯一裏切られたシー 》ン、ウィルパットン(『この森で天使はバスを降りた』!)が無事生還して、 》のシーンも好きだな。 》 》 と言う感じで、まぁ満足していたのですが、エンディングロールが始まって 》からのあのシーン。音楽と相乗効果で泣かせてくれました。そして、それが終 》わってから、そのロールの最後に流れる"Leaving on a Jet Plane"にも。 》 》 》〜〜〜〜〜〜 98/12/13(日) 〜〜〜〜〜〜  というわけで、この時に観たときの記録はだいたい残っています。 この日は、初日、ということで、特に念入りな混み様。にも関わらず、割と 行きなれたこの映画館での、私のベストポジションである前から5列目中央 をしっかりと確保。(結構遅かったのですが、たまたま空いていたのです。 (笑))  それにしても、この映画館のこのスクリーンで観るこの映画は、本当に クリアで、音のバランスも良く、「ああ、これは映画館比較するのに、凄く いいかもしれない。」と思ったのでした。 しかし、まさかあと10回も観る羽目になるとは、このときは夢にも思って いませんでした。(続く) kaname(CXE04355)

written by Takashi Miyamoto (c)1999