「新しい電卓が欲しい」
実は既に電卓は3つも持っている。 一つはただの四則演算の出来る電卓。簿記の試験用に購入したもので数字のキーなどがでかい。と言ってもそこらじゅうで売っている普通の電卓である。 続いて高機能な関数電卓。一番最初に買った関数電卓でグラフもかけるしプログラムも組めるという品物。既に製造されていないと言うのもポイント。 3つ目が普通の関数電卓。何のことはない、上の電卓が情報処理試験の会場に持ち込めないので購入したものであまり面白みはない。というか試験のとき以外はほとんど使っていない。 普通はこれだけ持っていれば十分なハズなのだが、十分ではなかったのだ。なぜなら 会社にはいつも普通の電卓だけおいていて、関数電卓は家に置きっぱなしである(ほとんど使うことはないし)。で、普通の電卓は机の中にしまってあるのだが、たまに消えるのだ。そして気付くとKが持ってきて しまいには借りたっきりどこかへ置いてきてしまうのだ。例えば偉い人達が打ち合わせをしている会議室の中とかに。
まぁ、そんなわけでボールペンのようなものだと比較的簡単に解決できるのだが電卓だと簡単には行かない。
嘘だと思うなら電気屋でも文具店でも行って、電卓を見てみるといい。違いと言えばキーの大きさとか桁数とか、そう言ったところだけで基本的な操作はどれも同じ。1+1を計算するには1+1=と押すのは決まっているのだ。 しかし、心当たりが一つだけあった。ヒューレット・パッカードの電卓である。ずいぶんと前に雑誌で紹介されていて、「ずいぶん変わった電卓なんだな」と思った。これなら・・・・と思い、探してみたのだが、どこにも売ってない。どうやら 仕方がないので通販。インターネットを利用しての通販なんて初めてだが、何のことはない、支払いを銀行振込にしたから特別セキュリティを意識することもなく購入。
![]() 一見すると何の変哲もない、ただの関数電卓にしか見えない。しかし、キーを見ると違いははっきりする。 ![]() [Enter]でしょ?と思った方、残念。これは[=]ではない。よく見ると[←]の右上に[=]が刻印されているが、これはシフトキーを押さないと意味がないし、数式入力でしか使わない。
計算の方法は逆ポーランド記法で入力していくというちょっと変わった電卓なのだ。
ただ単にめんどくさいだけじゃん。と思った方は次の計算を見て欲しい
普通の電卓ではメモリが必要になったり、メモリを使っても計算しきれなかったりする計算をいとも簡単に計算してしまうのである。もちろんこの程度の計算は練習問題でしかなく、マニュアル(全部英語)にはもっと長い例題がのっている。
と書いてしまうと、あまりにも変な電卓というイメージになるがこれ、技術系の専門家の間では重宝する電卓として世界中で愛用されているという。演算精度の高さ、複雑な式の計算の容易性、計算の速さ、どれをとっても他の電卓とは比べものにならないほどの質の高さなのだ。 ちなみに今回購入したのは特別高いわけではなく、8000円。これだと日本製の高級関数電卓とそれほど変わらない値段だ。もっとも最高級の機種は4万円を超えるけどね。 それはともかく、この電卓に完全に切り替えてからと言うもの、電卓が消えると言うことはなくなった。
以上。 |