7月
7月9日 絵が描ける、ってすごい。
「虫眼とアニ眼」という本で宮崎駿さんが「子供たちが家へ帰りたがらない保育園をつくる!!」と書いていたけれど、それはいい考えだよなぁ、と思った。
小さい頃に一週間ほどだったか長野の山奥へキャンプにいった。ボーイスカウトみたいに制服を着るようなやつじゃないけど、サマーキャンプとかそういうものかな??みんなで飯盒炊飯やったりして、なるべく自分たちでやりましょー、ってやつ。
今でも覚えているのは、ちょっと高い山へ登ったときのこと。下から見上げると山の中腹に雲がかかっていたんだけど、そのなかへはいると霧に包まれたような感じになって、「おぉ、雲とおなじ高さだよ!」なんてこーふんしたもんです。
飛行機が雲より高く飛ぶと、下は雨でも、上は晴れ、みたいになるでしょ。あの感覚と似たようなものかな。
本当に楽しい毎日だったんだけど、やっぱり親は迎えにくるわけで、しばらくぶりに親に会ったときは、「なんできてるんだろう?」とうらんだもんです。(来なかったら、それはそれで問題なんだろうけれど・・・)
あ、もちろん「家にいるのがいやだった」とか、そういうことじゃないんだけど、「家庭」や「家族」以外にも楽しく遊べる場所があるっていうのは大事なんじゃないかなぁ、ということ。
夫婦別姓の話にしてもそうだけど、最近は「名字」とか「家」なんてゆー抽象的なものに頼りすぎてるというか、バランスが割に合わないくらい偏ってる気がする。
そういう意味で、「家に帰りたがらない」っていうのは重要なことだと思うのでした。
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