ワイン本

ワインと食の情報誌 Vinotheque(ヴィノテーク)

1980年4月創刊。有坂芙美子さん主催。
ワイン雑誌としては最も古い歴史を誇る。
一般書店では小売はしていない。
いつもファッショナブルで華がある有坂さん。
とても行動的で、ご本人いわく私は男脳だそうで、
外国でもレンタカーを乗りまわし、地図が読める女性である。
甲府市内でヴィノテークを入手できるのは、マルシェオヴァン。
中央葡萄酒さんにも置いてあったと思う。
定価1050円。年間購読が便利。




葡萄品種解説   植原葡萄研究所
シュバリエを受章されたばかりの植原宣紘先生が
所長を務める。植原先生は大のブルゴーニュ党で
ワイン特にピノノワールには熱情を注がれる。
お会いするといつも楽しいお話をしていただけます。
本業は苗木の育苗で、独自に開発された葡萄品種
もあります。




チーズ図鑑 文芸春秋編
税別2952円
フェルミエの本間るみ子さんも関与されている
アカデミックなチーズの紹介がなされている。
産地、減量、生産場所、形状、乾燥成分、MG
表皮、中身、熟成、季節、AOC関連情報、メモ
という構成となっている。ワイン会などでチーズの
紹介文を書くのに重宝している。




季刊ワイナート 美術出版社
定価1800円
この本は写真が素晴らしく美しい。
ワインのほかにも、葉巻、ライカなどマニアの
心をくすぐる構成となっている。スーパーヴァイザー
の田中克幸氏の文章力も素晴らしい。格調高く
語彙の豊富さはとても真似ができない。




季刊ワイン王国 料理王国社
定価1500円
この本は、マイケルブロードベンドが巻頭
登場し、様々な解説を加えること、麹谷宏さんの対談
かつては山本益弘がフレンチとワインのマリアージュ
について、著名ソムリエとレストランでワインを決めていく
特集が楽しかったが、現在はなくなり、壇ふみと阿川佐和子との
ボルドー派ブルゴーニュ派の対談となっている。




田崎真也のワインライフ
田崎真也ホームページ
日本経済新聞社
定価1260円
たしか14号まで発行されたが、現在は廃刊。
ワインと食事に関する田崎真也の考えが楽しく
展開されている。バランスの取れた素晴らしい雑誌
だった。




ロバートパーカー ボルドー第3版
講談社刊 13000円
元弁護士であるロバートパーカー氏が
ボルドーの主要ワインをヴィンテージごとに
100点満点で採点している本。便利であるが
うのみにできない部分もある。ワインは1本たり
とも同じ状態ではないからだ。パーカーが好評価
を出したワインは価格が暴騰する。その逆に悪評価
を出したドメーヌなどでは彼が入ってこようとすると
犬をけしかけるらしい。




山梨のワイン
山梨日日新聞社刊 税別1429円
山梨の温泉が大ヒット。そろそろ吉田のうどんも
発刊されるだろう。この本は山梨県内の61ワイナリー
を紹介している。山梨百名山をつぶす人はよく聞くが
ワイナリーとうどん屋をつぶす野望を有するのは私くらいだろうか。




マイケル・ブロードベントのワイン・ヴィンテージ案内
柴田書店刊 税別2400円
クリスティーズのオークショナリスト マイケルさんの
ヴィンテージ情報1800年以降のヴィンテージを5星評価
であらわしている。地域的にも主要産地を網羅し、またシャンパーニュ
ポルトにいたるまで紹介している。とても便利な本。




ポケットワインブック 第4版
ヒュージョンソン著 早川書房刊
定価4000円
1977年から毎年改訂版を出している。
ワインのミニ百科事典。ワインの検索
にはこの本は便利ヴィンテージ情報もあり、
また料理との相性なども記載されており読んでいて
楽しい本。イギリス人だけあって、文章も紳士的である。
アメリカ人のパーカーのように派手で口が悪いところがなく
安心できる。