2003年8月受験日誌


その34 2003.8.1
 昨日はイタリアの復習をしてみたが、ぼろぼろ。DOCGすら覚えていない始末。
 思い起こせばイタリアの週は仕事が忙しくてほとんど勉強できなかった。そのつけは必ず回ってくるなあと痛感。
 あまりのひどさに新たに単語カードを作ることにした。DOCG24個全部と講習会言及のDOCも含めると計47枚なり。
 それぞれカラー、品種も異なるので、ボリューム的にはボルドー61品種を覚えるのと労力的には変わらない。向こうはなじみもあるけど、イタリアなんて、ピエモンテとトスカーナの一部しか知らないわけで・・。カードは表にワイン名、裏に州名、カラー、品種名を書いた。
 イタリアは荒井師匠のお店で笑って飲んだからには、絶対に落とすわけにはいかない。がんばろう。



その35 2003.8.5
  受験票が来た。土曜日の2日に届いていたということ。懸念していた受験票提出忘れが回避され、よかったという感じ。結構心配してしまうから、そういう人は受験票を提出するとき配達証明付きで出しておくとよい。
 さて、TWSも第23回、講義は最終回。管理販売や公衆衛生をやる。来週はまとめの総テスト。膨大な試験範囲を言い渡され、その範囲で試験を行うということ。

 昨日まで二日間、山登り。山に勉強道具を持っていくかどうか悩みましたが、結局持っていくことにしました。さすがにピロピロバロンコンテストはやらなかったが、受験生の悲しい性(さが)。持って行ったのは単語カード(弱点のイタリアDOCGとDOCを全部まとめたもの)。行き帰りの電車及び宿でしっかり覚えてきました。47枚を完全に覚えるのは結構大変ですが、ちょっとまとまった時間が取れてよかったといった感じ。しかし、なじみのないワインというのはこうも覚えにくいものかと思いました。地図への書き込みだけでは覚えきれません。単語カードを作りましょう。
 
 来週はTWSのまとめの資料が手に入る。知佐先生も、「最後はこれだけでOK」とおっしゃる。なんでも去年はまったく勉強していなかった人が?最後はウイークリーマンションに1週間こもってその資料だけを頭に詰め込み無事合格したようなので、私もその資料で勉強することにします。



その36 2003.8.8
 まとめのテストの勉強をしている。夜は飲み会やら自宅で飲んでしまうので、仕事の合間を見計らってである。しかし、そういうときに限って、ひどい仕事が舞い込んできたりするのはどの人も同じかもですね。

 前回の前半のテストはフランスまでと比較的せまい範囲だったのでまだいいが、今回は全部。正直勉強する気になりまへんがなという感じであるが、本試験がもう2週間後なのだから、そんなこと言っていられない。みんなたくさん勉強してるんだろうなあと思いつつ、あせりの色は隠せない。
 大体どんな問題でもまあまあ答えられる自信がつけばもうそれでOKなのであるが、その自信は今のところない。あと2週間で詰め込む世界である。

 自信がないのはなぜだろうと気分を冷静に分析すると、フランスではあまり勉強が深くない辺境地方(笑)とか、その他のヨーロッパ(オーストリアとかスイスとか)やニューワールドなんかのなじみのない勉強がそういう気分にさせるのでしょう。いずれも勉強が足りてない分野ばかり。

 この分析はみなさんもぜひやったほうがいい。そして配点の多い順につぶしていくべきである。まずは、試験範囲の半分を占めるワイン概論とフランス。ロワールが苦手ならロワールをここでしっかり勉強したほうがいい。イタリアが苦手ならイタリアのDOCGからきちんとつぶしていくのである。



その37 2003.8.10
 昨日は、TWS最終回「まとめのテスト」。しかし、台風で中央線不通というアクシデント!
 仕事もたくさんたまっているし、ここで休めれば・・・と思いつつ、ここまで皆勤だったし、休めないと決意。
 一時は身延線〜新幹線回りでなどと思っていたが、嫁さんの「高速バスで行ったら」という一言に「そうであった、バスがあった」と思いなおした。7時にはバスの予約センターに駆け込んだところ、9時30分発まで一杯ですということであった。電車のお客さんがバスに殺到するのだから無理もない。TWSの開始時間は11時30分。とても間に合わない。しかし、テストに遅れることを覚悟して、とりあえず予約。
 そこらへんでふらふらしていると、トイレ付きでなくてよろしければ8時30分、9時を増発しますということで急遽列に並ぶ、前の人までは順調に8時30分が取れた、しかし私の前でなんと非情にも満席。間に合わないが9時を予約。それでもと思い一応キャンセル待ちをお願いして待っていると、ほどなく声がかかり、無事8時30分に乗れ、テスト開始直前にTWSに滑り込むことができた。我ながら根性あるなと見直した次第。

 本試験でこんなことが起こったら最悪としか言いようがない。辺境の地在住の人は万一があるので、やはりホテルを予約したほうがいいのではないかと思った。1年の苦労が来年持ち越しになってしまうかもしれないのだから。

 さてテスト開始。1時間45分、462点という膨大なテストに挑む。最後は時間が足りず、頭も疲労してきた。結果は399点。100点に換算すると86点。来るだけで精一杯だったので、まあまあ。

 答え合わせとテイスティングを行い、24回にわたるTWSの認定試験準備講座の講義が終了した。1月中旬に始まり24回というと長く、また毎週小テストの準備とか苦しいこともあったけれど、楽しい講義であっという間だったという印象。また、ワインを通じて多くの新たな友人ができたのが何よりもうれしいことであった。

 最後、先生から一人ずつ修了証書と葡萄のバッジをもらって、フィナーレ。知佐先生も感極まって涙。最後に師匠から合格祈願、山梨で宴会!というサインをもらって、TWSを後に・・。先生の側からみると産みの苦しみだとおっしゃっていましたが、心配だろうなあと思う。

 まとめの資料をもらったので、これで最後の2週間できる限りつめていこうと思う。いまさらながらで恥ずかしいが努力は正直だと思っている次第。 試験前までに模擬テストを一度受けに行く予定。
 まだ合格の自信はない。



その38 2003.8.16
 今週は仕事が忙しくてほとんど勉強できなかった。「こんな直前になって」と舌打ちをしたい気分だった。「このまま勉強できないとしたら試験もしかしても落ちるかも」というかすかな懸念すら生ずるほどであった。でもその時思ったのは試験に向けての意欲だけは失くさないでおこうということ。弱音ははかないというのが今回の試験の最初からの目標でもあった。

  さて、今日はひさびさにTWSに行かない土曜日。
 一通り総まとめのレジュメも読み終わったので、腕試しに、解かずに取っておいた去年の本試験問題を解いてみる。○×や4者択一とかなので、TWSで受けてる試験と比べるとなんか拍子抜けする。昨年は記述式もなかった。それでもこんなの見たことないぞという問題もあったり、記憶が確実になっていなかったりする問題もある。時間もたっぷりとあった。で、結果は100点換算でたぶん83点くらい。フランスイタリア以外の国が弱いと判明。結構3分の1は間違えているような気がする。配点の多いドイツはちょっと気合を入れなおさねば。あと管理販売のあたりも弱い。これからそれぞれ詰め込んでいくつもりなので、まあ70点以上合格ならなんとかなるかなという感じ。 
 週末は図書館で勉強するのだが、いろいろと知人と会ってしまい、勉強にならない。「何やっているんですか」と聞かれ、まさか「ワインの勉強してます」なんて、恥ずかしくてね。甘いかな?
 夕方まで勉強したら、夜は飲んでしまうのは相変わらず。 

 あと勉強していての事前講習会についての雑感であるが、出席したほうがいいかということであるが、勉強していて、こんなところ出るかなというときに、テキストに戻って、ラインが引いてあると出るとか出ないとかの判断ができるので、お金と時間があるなら絶対受講したほうがいい。



その39 2003.8.17
 土日丸々勉強。といっても朝2時間、午後3時間の合計5時間くらい。夕方になるとそろそろ飽きてくるし、ワインが恋しくなるので、勉強はやめて、プールに行ってから帰宅という感じ。

 それで、これまでいろいろ勉強したと思うけど、自分なりに一生懸命やった分野というのがちらほらとあると思う。これまでの受験人生の経験では、これを集約する作業が大事だと思う。たとえば単語カード、トイレに貼った地図や表、自分でパソコンで作ったノート、友人に送った語呂あわせのメールなどなど。これらがばらばらになっていないか。
 それらの知識がちらばったままではもったいない。せっかく勉強したところがあやふやな知識のまま、試験に臨み、それが問題に出ようもんなら、ちょっと残念。散らばったものを有機的一体化させないといけない。
 バッカラ・マンテカートという干鱈のミルク煮というのをネットで調べて、ヴェネト州の地方料理でレシピは〜。相性のいいワインはソアーヴェだなんていうのを5分かけて勉強したとする。それを散逸したままで、忘れている可能性があるとその5分がとてももったいない。普通そこまで勉強しないでとりあえず丸暗記って感じだから。一生懸命勉強したものは生かしましょう。私の場合、仲間との知識交換の中でそんなのが結構たくさんあるから馬鹿にならない。しかも、散逸していたりするので、自覚を促すためのメモであります。 

 今のところ、総まとめのレジュメを中心に勉強している。結構コンパクトに試験用のためだけにまとまっているので、記憶喚起にはためになる。ただ、どこに何が書いてあるかという点では変更のないのは自分のノートだけなので(テキストは毎年変更になり、記述の位置が変わってしまう)最後の最後に戻るところは自分のノートである。ノートつくりを通じて、半年勉強してきたというのもある。
 たとえば、年間降水量というのがレジュメやテキストでは500〜900mmが望ましいとなっている。何か変だな、そんな感じだったっけと昔の教本やノートを読むと500〜800mmになっている。そうだよ、こっちのほうがしっくり来るよなあ、記述が変更になったんだということが判明。今年のテキスト、総まとめのレジュメ、自分のノートの3つを駆使して、勉強しているというのが正確かもしれない。



その40 2003.8.18
  あと1週間になりました。
 苦手な管理販売とドイツの細かいところを昨日は主に勉強した。配点が多いところはきちんとやっておかないとという思いからである。
 勉強中思ったのは、毎週勉強した小テストのレベルまで戻すことである。勘を戻すというか。マイナーな国のものは特に。TWSでは毎週先週の復習のための小テストが実施されるのだが、その勉強にあわせて1週間勉強するので、結構その段階が一番知識量としては多いと思う。ときが経ち忘れているものもある。不思議とごろを作ったところだけは、知識の回復が早い。やはりこの試験、語呂まき勝負みたいなところはある。

 よくこの試験に関して、丸暗記だけですよ、なんて聞くことも多いが、「丸暗記」と聞くとホント勉強するのがいやになるので、先達の方々はもっと違う表現にしていただきたいものだと思っている。覚えることは多いけど、勉強自体楽しいし、友達も増えるわよとか、毎週通ってきてればなんとかなるわよとか、とにかくその気にさせてもらえないとと思うのである。



その41 2003.8.20
 昨日はTWSで模擬テスト。5回にわたっておこなれるうちの第1回だけ受講。他は問題と解答だけもらって帰る。辺境の国々の品種、カラー、国名がめちゃくちゃ弱いことが判明。これは単語カードの登場しかない。それから、法律(各国のピラミッド〜4段階の名称)も弱い。結構弱点が明らかとなるし、山をはってくれているので、本試験向けの勉強としては効率的。できればであるが早いうちに受けて、弱点の補正をしたいところ。なんせ、これから単語カード作るんですから。
 答え合わせのあと、総まとめのレジュメもひとさらいしてくれる。このレジュメ、いろいろ参考事項を書き込んでいくと自家薬籠中のものとなるので、レジュメを説明する機会を設けていただくといいなあと思った次第。ただ、全部が終わったのが本試験の2週間前なので、なかなか時間がとれないとは思うけど。

 TWS終了後、甲府に戻り、たまたま前の師匠、JOYワインスクールの井上先生が甲府校の講義の日だったので、受講生の皆さんといつものお店で一杯。テイスティングの残りをそのお店に持ち込んでいたので、ピノとミュラートゥルガウをブラインドでテイスティング。ピノはMグロさんの村名で、ピノとすぐわかる。
 ミュラートゥルガウはさすがにすぐにはわからない。リースリングの重油香をあまり感じないし、ミュスカやゲヴェルツ、ヴィオニエのような華やかさもない。いずれにせよ、ドイツ系のまったりとした甘さだったので、ドイツだと思うんですがと言ったら、そうそう、じゃ、ドイツでリースリングでないと言ったらとヒント。なるほどミュラートゥルガウかとわかった次第。試験にはでないから大丈夫と励まされた。



その42 2003.8.21
 今朝は早く目が覚めたので、朝飯前に某校の模擬試験をやってみる。概論、フランス、イタリアがそれなりにしっかりしているせいか、おおくずれはしない。山登りのときにイタリアをみっちり覚えてきたおかげで、よかった。しかし、ドイツ以降になると急にあやふや度が増してしまい、問題を解いていて、暗くなってくる。これはみなさん同じでしょうか。あと、計算問題は疲れる。5桁の割り算なんて、小学校以来じゃないかなどと・・・。しかも答えが選択肢にないとどこがちがっているか確かめねばならない。時間ばかり経っていらついてきます。計算問題は最後に回すというのも手かもしれない。



その43 2003.8.23
 模試がTWSの場合5回分あって、昨日は仕事の合間を見計らって、第3回を受けたのだが、電話やら来客やらで試験を解き終わるまでに半日近くかかってしまった。答え合わせも、復習かねてなので1時間30分はかかってしまう。あっという間に外は暗くなっており、段々日が暮れるのが早くなったなという印象。今年は試験のせいで、また、冷夏であったせいか、例年とは夏の印象やすごし方が違ったような気がする。

 最近といっても、ここ数日の話だが、テキスト、レジュメ、ノートを読まずに模試だけ受けてその復習という感じだったので、すでに全体の知識記憶が薄らいできている。直前は、知識確認と問題慣れと両方面を同時並行すべき必要性を感じた。

 あと公衆衛生の重要性を甘く見ていた。10点という巨大な配点なのに何故か馬鹿にしてあまり勉強しないでいたら、模試なんかでは結構3点くらいは平気で間違えてしまう。これはもったいないと思い、昨日は再度レジュメとテキストを読み込んでみた。確実に10点取れるところだということ(問題を講習会で教えてくれるようなもの)なので、勉強しましょう。
 一般的には、すでに獲得した知識の確保を図るべきで、新たな知識の習得は危険と言われるのかもしれないが、この試験浅く広い勉強なので、結構つけ刃でも点が取れる可能性がある以上補充すべきところは補充したほうがいいと個人的には思う。まあ余裕があればの話ですが。

 勉強のしすぎのせいか、仲間内でここにきて結構風邪を引いた人が多い。体調も重要なので、維持管理に気をつけましょう。私は毎晩飲んでるせいか、風邪までは引いていません。

 雰囲気的にこれからできることはレジュメ2回と単語カード2回、模試2回で終了といった感じ。まじめにやるとつらいので、CDでも聞きながら、気楽にやろうと思う。まあ、大体でいいから、早く今日の勉強をやめにして、一杯飲もう。今日の勉強つらかったぁ〜て山谷ブルースみたい?



その44 2003.8.24
 いよいよ1次試験が明日に迫った。高揚感と、なんか浮き足立つような感じがするのはこれまでと違う感触。
 まあなるようにしかならないから、まな板の上の鯉、煮るなり焼くなり好きにしてくれといった感じ。いつものように、いつもの勉強を今日も続けるのみである。
 このような機会を与えられたこと自体に感謝すべきといえよう。 

 昨日は、CD3枚を聞き、レジュメを1度通し読んだ。知識の回復が若干でも図れた。

 今後の勉強時間であるが、今日9時間、明日3時間と行ったところであろうから、レジュメ1回と模試1回、単語カード2回といったところか。

 ご同輩がんばりましょう。 明日1時30分ころまでに、新高輪プリンスホテル。受験票、鉛筆、シャーペン、消しゴムを忘れないように。鉛筆や消しゴムは芯を折ったり、落としてなくしたりすると探す時間がもったいないから、複数持っていったほうがいいですよ。

 午後2時試験開始で、午後3時20分には試験が終了します。試験が終わったら冷えたビール(シャンパーニュ?)でお疲れさまの乾杯をしましょう。
 
 では行って来ます。



その45 2003.8.26

 1次試験受けてきました。
 結局、万一を考え、前日から高輪プリンスに泊まりました。結果的には大成功。ここは通常12時チェックアウトですが、聞いてみたら、3時までだったら無料で伸ばせるということでした。それで直前まで、ホテルで静かに勉強ができたのです。
 前日の晩はやはり習慣はやめることができず、品川駅前のウイング2階にあるエノテカでグラスワインをたくさん飲んでしまいました。
 というわけでホテルに帰って案の定沈没。寝てしまいました。

 次の日は朝早く目が覚めたので、最後のまとめの勉強をしました。ここ2〜3日で、田崎で学んだこと、講習会の情報などすべてを集約、頭に入れることができました。結構直前の勉強でなんとかなるものです。61シャトーだって、1、2、4級マルゴーの村名があやふやだったので覚えきって、まあなんというかすっきりとして、思い残すことなく会場に向うことができました。会場への通路を歩いているときは、これまでの酒飲み人生にかけても落ちるわけにはいかないと少しだけ気負いたったりしてました。

 会場は講習会のように大人数が一気に集まってやるのかと思ったら、数百人ずつ、小部屋で受ける感じです。試験問題と解答用紙がすでに机においてあります。試験中は水分が取れず、トイレにも出れないようです(むろん緊急時は別でしょうが)。最後に覚えきれなかったものを4枚くらいのA4の紙で整理したものがあったのでオリエンテーションが始まるまでの間最後のあがきをしました(笑)。

 それで午後2時いよいよ試験開始。
 公衆衛生は見たこともないような問題で結構あせりました。時間がどんどん経っていって、こんな問題ばかり続いたら、きついなあとか、でもみんな同じだよなとか、思いつつ問題を解きすすめました。
 概論、フランスは結構簡単な問題が続いたので、少しほっとしましたが、ドイツがやはり苦手というか細かい問題が出ました。イタリアも推論が要求されるような問題も出て、やはり時間配分が気になりました。
 大体10問ごとに予定時間を考えておくというような事前の準備が必要ではないかと思います。81問ですから80分で10問10分ペース。試験中あわてふためいているので、60分と20分の足し算、割り振りすらうまくいかず(ほんと)、このペースが妥当なペースかわからず、心配になってしまいました。
 各国の固有品種も単語カードでばっちり覚えましたので、辺境の国についても出る出ないにかかわらず、心の落ち着きはありました。
 大体10分強を余して、全問解き終わりました。今年は全部マークシートでした。まとめて解答用紙に解答を塗りこみ、2回間違えてないかチェックし、署名はちゃんとしているか確認して、ちょうどタイムアップ。
 いくつかわからない問題がありましたが、それらは考えたところで答えが変わってくるような問題ではなかったので、見直しは特にしませんでした。すごく難しい問題や見たことも聞いたこともない問題が多い反面、易しい問題もありました。全般には解いていて手ごわさを感じたというのが、試験が終わってからの印象でした。
 スパークリングやみりんの酒税の問題、チリや南アフリカの小さなディストリクトの問題なんか、事前講習会で話したことしか試験に出ないというのは違うなあと思いました。しかしだからといって、それを警戒してテキストを網羅的に全部勉強するのは得策と思えません。細かいところを気にしだしたら、勉強すべき範囲は膨大な量となってしまいます。時間がいくらあっても足りません。
 基本を押さえつつ(これが地力となるのでまず大事)、講習会情報をよく検討し(対策としてとても実践的)、試験に臨むことで、十分合格点が取れるようになっていると思います。
 講習会だけで大丈夫という人もいますが、初心者が講習会だけで大丈夫とはとてもアドバイスできません。
 
 試験が終わって、ちょっとだけハイな状態でした。それも山梨からともに受けたY先生ご夫妻とシャンパーニュなど飲んでいる間に解けてきました。

 もうどうでもいいことなのですが、一応気になるので某スクールの速報で解答チェックをしてみました。

 速報では81問分しかないので、残りの19問は不明ということでしょうか?判明している81問中、×が5つ(ドイツのヴァイスヘルプスト、ドイツの村名、冷えたシノン、アメリカのテーブルワイン14%、みりんの酒税安い)、正誤がわからないのが8個、あとは○。19問と13問全部間違えたとして32点。70点に届きませんが、なかには正解に達しているものもあるだろうから、まあぎりぎりセーフを期待しています。
 ただあまり心配していません。というのも今回結構自分のペースで可能な限りがんばったし、それでだめならしょーがないという感じです(嫁さんには怒られると思いますが)。なお例年1次試験の合格率は40%台ということです。結構難関なんですね。

  試験の結果をつらつらと書きましたが、試験結果をいつまでもあ〜だこ〜だ言ってるのは男性に多いそうなので(笑)、男性諸君もう1次試験のことは忘れて、勉強を再開しましょう。私はとりあえず2次の過去問を解くことから始めます。

 さて、試験の結果発表ですが、大体2週間後くらいということですから、9月10日前後にはがきで届くようです。というわけで順調にいけば、9月16日にテイスティングと口述の2次試験です。
 取り急ぎ、1次試験レポートです。



その46 2003.8・27
 1次試験その後であるが、仲間内のいろいろな情報が集まってくると悲喜こもごもである。というかあまり喜び組の人はいない。

 答えあわせなんかしたくない人、答えを覚えていない人、その晩教科書をひもときブルーになっていた人、そのままフェイドアウトしてしまいたくなった人、あんまり気にしていない人、その晩、酔っ払いすぎて、カラオケの階段から落っこっちゃって、これで試験は合格だわと豪語している人。などなどである。1次試験は封印したので深入りはしないが・・・。
 ただ、一人だけ自分も一所懸命やった自負があるので、落ち込んでいたけど、「だめならしょうがない」というメッセージに励まされたと直メールをくれた方もいて、その人は気を引き締めなおすことができましたと結んであって、このHPもまったく無駄なものではないなと思った次第です。ありがとうございます。

 さて、2次試験の口頭試問をそろそろと見ている。2次試験特有の問題としては、シャンパーニュのプレステージタイプの名前、三☆レストランの名前、パリのワインショップの名前、そのチーズがどこの国のチーズで原料は何か、タイプは何か、相性のいいワイン(今年はクロタン、サンセール、山羊乳でそうですね)、カクテルのレシピ、ワイン関連の書物の著者名、数量の単位などである。
 これら2次試験特有の問題を整理するのに結構時間がかかりそうです。でもカクテルのレシピなんて楽しそうなので力が入ってしまうかも。また将来のフランス旅行にそなえて、3☆レストランもまとめてこうなんて思っています。試験対策だけだと疲れてしまいますので何か夢がないとね。そのほかにも1次試験のときの力も維持することも大切なんて考えるとやはり時間は足りないと見たほうがよさそうです。

 私の知り合いの人であるが1次試験だめだと思い、2次試験の勉強まるでしていなかったら、合格していたとかで、あせって勉強を始めたけど、1週間切っていたので、十分準備ができず、2次試験でテイスティングはできたのに口頭試問がほとんどできず、1年待ってしまったという方がいるので、休むのは(あるいはやめるのは)不合格通知が来てからでも遅くありません。
 
 2次対策であるが(というか試験全般にですが)先輩たちの合格体験記がたくさん載っているサイトがある。もう皆さん知ってらっしゃると思うが、これも敬愛するカリスマサイトであるsyuzさんのサイトである。参考にされたい。

 がんばりましょう。ご同輩。
 


その47 2003.8.28

 試験後3日経ち、今は粛々と2次試験を解いていたりする。
 しかし、悲しいかな短期記憶の恐ろしさ。とりあえずつめこんだだけの瞬間最大風速的知識であったので、すでに野分の後の荒野のように頭はすかすかである。
 スプマンテやイタリアのスティルワインの糖分量、ドイツの13地域の細かい記述など、すでに正確に出てこない。
 1次試験の実力保持なんかが結構キーになるかもなと思い、色物は趣味で勉強し、1次試験的知識をむしろメインにしてレジュメやテキストノートなんかを見直すようにしたいと思う。