2003年1月受験日誌


その1  2003.1.9 

 昨日は田崎真也ワインサロン(以下、TWS)の認定試験受験講座のオリエンテーション。
認定試験は日本ソムリエ協会が認定するもので
ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートに分かれる。1次の学科試験は3者共通で
2次については口頭試問とテイスティング試験、ソムリエのみがデキャンティング等のサービス実技が加わる。
ソムリエは飲食店、アドバイザーは酒屋さんなどに勤めていないと受験資格がないので、私のような素人さんは
エキスパートを受けることになります。

 すでに申し込んであるのですが、一応無料オリエンテーションということで、スクールの場所の確認を兼ねて
行ってきました。男女比は2対8くらいだったでしょうか。女性が多いのは、フライトアテンダントの方々が多いんだと思います。

 先生は浜田先生というTWSの支配人である女性。まずは勉強の仕方を教えてくれました。テキストを全部覚えるのは困難
なので、ポイントのみを重点的に覚える、これで合格できるということでした。独学だとこの見極めがつかないから、
時間がかかるのでしょうね。やはり受験は予備校で効率よくやるにこしたことはないですね。
まじめな女性特にA型の人は、覚えることをまじめにやりすぎてノイローゼになってしまうのだとか、逆にB型は
へらへらとしていて、あんまり勉強しないけど要領がいいので、合格してしまい、「せんせー、うかっちゃいました〜」とか
言っているとかで、さもありなんという感じでした。とにかく毎回出席することが一番大事だそうです。
ちなみに管理人はA型のまじめ型です。

テキストの紹介の後そして、テイスティングの実例として外観の4要素を教えてくれました。
@清澄度、A濃淡と色調、B粘着性、Cディスクがその4つです。Aでは白ワインは緑や黄緑から黄色茶色へと、
赤ワインは紫色青色からルビー、ガーネットなどの赤、レンガ、こはく茶色と変化していく。 
Bではアルコール度が高いと蒸発するからいわゆる脚や涙が細く長い。ウーロン茶とブランデーを比べてみれば同じ
色なのに一目瞭然ですということ。また甘口もまだらの脚がゆっくりと。これはエキス分が多いのでグラスにまとわり
つくそうです。Cのディスクもグラスを横から、液面を水平に見たときのCD状の円盤のことを言うそうで、
初めてわかりました。百聞は一見に如かず!アルコール分が強いと表面張力で外があがるのでディスクが厚くなる。
甘口もディスクが厚くなるということでした。

 香りや味わいはまた本編でということで、白ワイン1種類をテイスティング。風邪の調子でよくわからなかったのですが
ソーヴィニョンブランかなと思ったら、もっと青臭いということで、先生から「山梨ご出身の方いませんか」といわれ
誰もいなかったのでしょうがなく手をあげたら「品種はなんだと思いますか」ということで、ハッと気付き、「甲州」と答えたところ
正解でした。ひなびた感じがなくてとてもきれいな甲州で丸藤さんのところのものでした。

そんなこんなでいよいよ来週から本格的に始まります。



その2  2003.1.20

 いよいよTWS第1回目の授業。先生は濱田知佐先生。厚い教本(現在は2分冊)を渡され、3時間休みなしに講義が続く、結構なスピードで進むので予習・復習をきちんとしていないと聞き落とすことも出てくる。

 いきなりフランス各地の地図、ボルドーとブルゴーニュのAOCの一覧表(グランクリュ、赤白ロゼのタイプなど記載)を渡され、これを今から徐々に覚えていって欲しいということでした。ボルドー61シャトーの語呂合わせ帳も同時に渡され、覚えてくださいということでした。ボルドーとブルゴーニュはそれぞれ1時間ずつ割り振られているけれどとても1週間では覚えられないからということでした。

 講義は最初のところなので、ワインとはから始まってアルコール発酵の仕組み、蒸留酒との違い、泡もの、フォーティファイド、フレーバードワイン、ブドウの樹の種類というようなところの講義でした。ところどころ、目からウロコの部分もあって、ためになります。今回のうろこは、蒸留酒の作り方(水とアルコールの沸点の違いを利用するというところ)と樽熟成は酸化熟成、瓶熟成を還元熟成というところ、スーボワというのは森の下草の香りというあたりでした。

 最後にポメリーをグラス1杯サービスされ、受講生自己紹介(数十人いたので1時間かかってしまいましたが)。
 金融関係、霞ヶ関関係(2人。なぜかイケメンで彼等だけ?は「独身か」と先生から聞かれている)、レストラン関係(えらそうな客がワインの講釈をたれていて、ポリフェノールというところボラギノールと間違えて、これはきちんと勉強して一喝してやらねばという気になったらしい)、パン屋さん関係(フランスに行きたいので、ワインをきちんと勉強しておきたくて)、酒屋さん関係(酒屋の一人娘が福島から東京の大学に行き東京に就職を決めたところ 卒業式の日に父親がトラックでやってきて、娘と荷物を福島に持って帰ったとかで就職もキャンセル。結局婿を取らされ酒屋をつぐことになったとか・・・)、フライトアテンダント関係(お客様にきちんとサービスいたしたくて・・。みんな上品でした。が、中に一人、「私、態度と体は大きいのですが、膀胱は小さいので授業の途中によくトイレに行くかもしれませんがご迷惑をおかけします」とはきはきとおっしゃられたアテンダント関係もいて、ひときわ目立っていた)。
 そして、極めつきは60歳過ぎたおじさん。彼は会社関係でフランスでの生活も長く、定年した後もワインを主に楽しんでいるということで、彼いわく、「人生の集大成として受験することにしました」ということで、ワイン人生もここまで表現できるなら本望だろうなとある意味感動しました。
 私はというと、「年間消費量100リットルです」(ちなみに最初の講義で、国別のワイン生産量、とか年間消費量の順位を勉強する)くらいでおちゃらけておきました。
 ちなみに数年前に在籍し、優秀な成績だった川島ナオミさんは「女優はサービス業なのに・・・」とおっしゃられていたとか。

 次回は今回の復習をかねた小テスト後、赤白ワインの製造方法といったあたりが講義される予定です。




その3 2003.1.27

 今日はまず小テストから。前回の授業内容から出題ということで、行きの電車の中で復習。
その他は一切復習できず。どの範囲からどれくらいどのように出るかは一部しか知らされていない。電車の中で復習した割には3問ほど間違える。まったくの短期記憶であるからすぐにどこか行ってしまうと思う。なるべくすべての分野を語呂合わせで覚える工夫が必要である。

 で今回の講義は白ワインの若飲みワイン、熟成ワイン、赤ワインの若飲みワインと熟成ワインそれぞれの作り方を学ぶ。JOYワインスクールでもきっちりと教わったところなので復習がてらであるが、最初に講義を聴く人は結構たいへんな情報量であろうと思う。

 今回勉強になったのはフランス語でたとえばビジャージュとかウイヤージュとかスーラージュとかジュのつくものが多いが、それらを講義で覚えるように明示されたこと(むろんカタカナ可)。雑誌なんかでは平気でこれらのフランス語を使われ、悔しい思いをしていたので試験に出るか否かは別としていいタイミング。
 
 講義後4種類のテイスティング。白の若飲み、熟成タイプ、赤の若飲み、熟成タイプ。ミュスカデとシャルドネとガメイとメルローと明示されたので、品種は皆さんほとんど当たるのだが、アルコール度を当てて欲しいという問題には苦戦。口に空気と一緒に含むとアルコールが上がってきてその感じでアルコール度がわかるというのだが。普段アルコール度をあまり熱心に考えたことがなかったため強弱くらいはわかるがピタリとはあたらない。

 次回はロゼワイン、デザートワインの造り方。しかし土曜日一日がほぼつぶれてしまい。楽しみではあるけれど疲れます。
 帰りの電車の中では例の売店で買ったラブレロワのグランオルディネールの赤ワインを飲みつつ、復習。いいお店を見つけたと思ったのだが、さすがに電車の中でハーフボトルやフルボトルを飲みこともできず、次回は考えます。電車の中(公衆の面前)でお酒を飲む行為自体がちょっとなあと思ってしまうところもあり・・・。時間もまだ早いし。