栽培日記

9.12
 本日、収穫。カベルネはもうちょっと待ってという感じであったが、まあ大体よということで。
 シャルドネはもう遅摘み、オレンジマスカットは1ヶ月遅れといった感じで、3つ一緒の写真を撮りたかったので、今年は勘弁してもらう。しかし、粒の大きさが違う。カベルネは小さい。
 来年はもう少し多く収穫できるだろう。一品種最低でも一房収穫できてよかった。収穫したものであるが今日のワイン会で食べてしまう予定。




8.9
 カベルネの実がヴェレーゾンしている。粒ごとにまだ青いものもあるけれど、全般には色づいている。シャルドネやオレンジマスカットはもうすでに食べれそうな勢いである。今年は12本で、たぶん8〜9房の収穫になりそう。来年はたぶんもっとたくさん収穫できるはずで楽しみである。

7.12
 1週間ごとに、新梢が伸びるので誘引作業をしてきたが、1メートル80センチの支柱を追い越すようになってきたため、横に針金を伸ばし、そこに誘引していくことにする。葡萄の実はそれぞれ一房ついていたりするが、まだ青く小さいままで、これがヴェレーゾンするのだろうかなどと心配になる。1年目だから無理ないか。先週2度目の消毒を施す。シャルドネの一部の葉が色が変わっていたりしてなにかの病気かもしれない。

6.5
 ブドウの花が咲いている。ほとんど微細な花といわれなければわからないもの。
摘葉、摘枝?をした。枝のほうは2本を確保し(1本は来年の主枝、もう1本は予備)残りの成長の悪いものはカットした。当分様子を見るように言われていたが、ほぼメインの2本が定まったからだ。葉っぱは感覚てカット。1葉ごとに交互にカットしていった。これで風通しもよくなるだろうし、栄養が偏ることもないだろうと思って。あとは消毒を始めてほどこした。特に病気ではないが、1年目の消毒が来年以降の健康な木になることのポイントということであったので。

2004.5.31
 数日前、支柱を立て、誘引をした。これで風による倒伏がなくなると思う。もっとも、支柱自体が倒れる可能性があるので、時間があるときに支柱を支える補助柱を3本ほどを添える予定。ブドウの実らしきものがついている。

    
   支柱           ブドウの実らしきもの


2004.5.10
 小さい葡萄の実みたいなものが一房ついているのを発見(ぶどうの花穂)。あと品種によって葉っぱの形が違うことを改めて発見。カベルネはぎざぎざがシャルドネに比べ多い。そろそろ支柱を立て誘引を始めないとならない。枝がどんどん日ごとに長くなってきている。
  
 花穂                  シャルドネの葉       カベルネの葉


2004.5.6
 カベルネの葉も結構勢いよく出てきている。雨が降らなかったら1週間に1回たくさん水をあげてといわれているのですが、雨が結構ちょこちょこと降るのでまったく水遣りはしていない。まきひげが出てきた。これのカットとそろそろ農薬を使う時期かもと思っている。ホームセンターみたいなところに薄めた農薬のスプレーがあるのでそれでしゅっとかければいいみたいである。まずはジマンダイセンあたり?

 
  まきひげ


2004.4.28
 大雨大風にも耐えている姿には感激である。そしてカベルネがようやく葉を広げ始めた。シャルドネ先行、カベルネは遅れるというのは本当のことですね。

2004.4.24
 水遣りは地植えの場合は、ほとんど雨が降らない場合に1週間に一回大量の水をあげればいい、雨が降ったら水遣りはいらないということ。梢はいきのいいものを2本ほど残して後はカットするようである。もっともどれがいきがいいかはちょっと伸ばしてみないとわからないので、少し成長してからのようである。今日は一番成長しているシャルドネと芽生えたばかりのカベルネをご紹介。

    

  シャルドネ             カベルネソーヴィニョン

2004.4.22
最初4枚しかなかった葉っぱがあっという間に10枚ほどになっている。増殖振りにはびっくり。
 と同時に葉の裏側にアブラムシを発見。もみじの下にちょっと給水のためにおいといたのがもみじに発生していたアブラムシがついてしまったのだと思う。全部で4匹ほどだったので、指でつぶす。
 アブラムシというと、我々はブドウ根アブラムシという恐ろしい印象しかないので、親戚なのだろうかとか悪い想像しか出てこない。葉っぱもところどころ食べられている形跡があったりして、これはナンだとか思ってしまう。
 とりあえず家にあった無農薬の防虫剤であるヒノキスプレーみたいなやつを施したが、もう少し成長したら、やっぱ農薬かなあと思う。アブラムシのほうはスミチオンを1500倍に希釈したものが効くそうであるが、1500倍とか効くと、良く農薬を飲んで自殺を図るという話が山梨では絶えないのであるが、原液をそのまま飲んだらやばいんだろうなあとか思う。
 まあ、それはともかく、私の場合、ガーデニングすら始めての経験なので、いろいろと分からない点が多い。水遣りはどの程度やったらいいのだろうかとか・・・。
 しかし、このように気を使ってブドウを作り、天候にまかせるほかないということになると、「すばらしいワイン」を造るのがどんなに大変なことかということがすでにしてよくわかった気がする。ワインメーカーが必死の思いで造っているワインをあたやおろそかにしてはなりませんね。


2004.4.19

 栽培を始めました。庭に苗木を植えたいなあと去年くらいから思っており、植原先生に相談させていただいたところ、苗木を植えるのは3月か4月だよということで、また、今回日本ワインの未来を書いていたら栽培がポイントだというようにも思っていたので、意を決して作ってみることにしました。

 さて、まずは楽しい品種選びからです。最初、甲州を垣根で作りたいと相談したところ、とても無理ということが判明したので、ワイン用として赤白の代表として、CSとChを選択。苗木の値段は1500〜3000円というところのようです(ものによって異なる。生食用の新規品種ほど値段は高い)。生食用品種を植えるのも実利的で楽しいかと思いますが、そんなに庭が広くないので今回はワイン専用品種だけにしておきました。

 比較的病気にも強いというのが条件です。最初ビオに挑戦(実は手入れが面倒なだけだったりする)しようかと思いましたが、多湿な日本ではビオはほとんど困難みたいです。いたしかたなく(笑)、あきらめました(ということは最低限の農薬は使うということ)。

 仕立て方は垣根で。一文字?グィヨーサンプルでしたっけ、フランスでよく作られている方法です。
 いずれマンズレインカットもどきも造ってみようと思っています。

 植樹後2年〜3年で初の収穫ということです。1年目は上に伸ばし、2年目から垣根に這わせる作業を始めます。

 これからHPの表紙の写真はブドウの木の季節ごとの移り変わりをアップできるので、その意味でも長年の夢がかないました。

 
  シャルドネの苗木(接木後、2年たったもの?)

 次に庭の確保です(これが一番か 笑)。大体苗木間がシャベル1本分くらいあればいいようです。

 庭土の状態を見ます。畑としてすでに土作りとかすんでいるならともかく、普通の土よりは手入れをしたものを加えるほうがいいようです。

 何を加えるかですが、みようみまねの今回の経験上の目安では、何本植えるかにもよりますが、苗木9本くらいなら、腐葉土15キロ4、赤玉15キロ3、有機の黒土15キロ1、苦土石灰適宜(以上で大体3000円弱と思います)といったところではないでしょうか(自信ありません。御自分で研究されたし。黒土は保水性がよいとか書いてあるので、水はけが悪くなるような気がして少しにしておきました)。腐葉土は栄養分、赤玉は水はけをよくするため、有機の黒土も有機=栄養でしょうか。石灰は日本に多い酸性土壌を弱アルカリ性土壌にします。石灰は多すぎるとアルカリに傾きすぎて、ホウ素(だったか?)の欠乏症になってしまい結実不良ということもあるようです(ですから、石灰は入れないという選択肢もあるようです)。

 それらの添加肥料たちを庭の土と1対1に混ぜときます(そのままだと強すぎて逆によくない)。
 
 
  肥料など

 さて、次に穴を掘ります。深さを40センチ、直径を80センチくらい。中央を盛り上げます。そして根をはわせます。軽く土を盛り、苗木がほぼ固定した段階で、バケツすりこぎ1杯の水をやります。水がひいたら、1対1で混ぜた先ほどの土をかぶせます。かなり盛り上げます。台木の部分までかぶせるようです。そして、根付くにつれ、徐々に土を取っていくようです。

 最後に支柱を植えて(大体1メートル80)、固定して完了です(後日アップします)。


   
  根を自然に這わせるために中央を盛り上げる。   根をはわせた状態
 
   
  バケツ1杯の水をやったところ           台木の部分まで覆土したところ

 
   植樹が終わったところ。

 大体、肥料を買ったり、穴を掘ったり、植えたりでのべ時間6時間程度と思います(本数にもよりますが・・)。つめてやれば1日で完了しますが、体の節節が痛みますので、御注意を(笑)。我が家の庭の土は結構石ころだらけで掘るのも大変でした。
 いっそのこと、グルナッシュとか植えてヌフデパブにしようかとおもったくらいです(微笑)。