Musique

2005年4月24日 14:00 サントリーホール大ホール
第299回名曲コンサート
指揮:小林研一郎
シューベルト:交響曲第7番《未完成》
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン 二村英仁)
ベートーヴェン:交響曲第7番
アンコール ブラームス ハンガリー舞曲第1楽章

主として二村さんのブルッフを嫁さんが聞きたいということで参加。茶色い髪の毛にショックを受けたそうです(笑)。演奏自体はやはり上手ですね。切れ味があります。
私的にはベートーベンの7番がよかった。ベートーベンは、コンポーザーとしての才能や能力に秀でているなあと改めて感じる内容でした。コバケンさんの指揮も見ていてあきないし。


2005年4月18日 19:00 甲府総合市民会館
VIOLIN and PIANO DUO CONCERT  木野雅之(Vn)、依田正史(P)
1、シューベルト ヴァイオリンとピアノのための「幻想曲」
2、ブラームス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
3、ジョルジュ・エネスコ 幼年時代の印象 いろいろな情景にあわせて曲を弾く。たとえばこおろぎの泣き声、鳩時計の音、小鳥のさえずり、風の音などなど。エネスコが小さい頃に感じた様々な風景を作曲に投影した作品。今回コンサート会場のライティングまで情景に応じて変えるということでなかなかの演出。
4、シマノフスキ 夜想曲とタランテラ ピッチカートがすごかった。
アンコール
1、チャイコフスキー メロディ
2、チェコ うぐいす 倍音でウグイスの鳴き声を表現。超絶技巧!
3、ブラームス ワルツ 最後も名曲でしめくくっていただきました。

木野さんの豪快なヴァイオリンは爽快感を感ずるほど。依田さんのピアノも素人目にすごく上手でグレングールドかと思うほど。またまた心に残る素晴らしい演奏会でした。




2005年4月11日 19:00 甲府総合市民会館
小林響vn&有泉芳史vcデュオ・コンサート
出演:植田克己p 碓井俊樹p
1、フランク チェロソナタイ長調(原曲はヴァイオリンソナタ) 有泉さんVc、碓井さんがPf 
2、ブラームス ピアノ三重奏曲第1番ロ長調op.8  小林さんVn、有泉さんVc、碓井さんPf
3、ベートーベン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第九版イ長調op.47「クロイツェル」 小林さんVn、植田さんPf
アンコール ドボルザーク 4つのロマンティックな小品op.75 第1曲 小林さんVn、植田さんPf

 今回小林響さんの演奏を始めて拝聴したが、素晴らしい演奏で、堂々と風格があり、また演奏も緻密・正確でありながらダイナミックという感じで、いっぺんにファンになってしまった。

 今回の曲はすべてなじみのある曲ばかりであったのもよかったかもしれない。いずれもCDからであるが、フランクは和波・土屋やピリス・デュメイで、ブラームスは、ピリス・デュメイ・ジャンワンの演奏を、クロイツェルはクレーメルの演奏を、そしてアンコールの曲はとても親しみやすい曲で、どこかで聴いた事があるようなイメージだった。
 
 小林さん、有泉さんはそれぞれ甲府出身でかつ幼馴染で、いつか大きくなったら共演したいねということで今回のコンサートが組まれたようである。有泉さんはちょっとヨン様似であり、現在ドイツ留学中ということで今後の活躍が期待される新進気鋭のチェリストである。小林さんは14歳で単身イスラエルに渡り現在はカナダを中心に音楽活動を繰り広げているそうである。14歳で単身イスラエルに行ったときに有泉さんのご両親にお世話になったというエピソードも話されていたが、言葉も通じない国に中学生の女の子がどうやってと思う。
 いずれにせよ、日本の音楽界は層が厚いと感じさせる演奏会でありました。



2005年4月1日 19:00 サントリーホール
和波たかよし60歳バースデイコンサート
◎モーツァルト ディヴェルティメント ニ長調 KV136
Mozart Divertimento in D Major KV136
◎モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 KV216
Mozart Violin Concerto no.3 in G Major KV216
◎60年を振り返って(映像)
◎鷹羽弘晃 「軌跡」−ヴァイオリンとピアノのための(2004)
Hiroaki Takaha Trace for violin and piano (2004)
◎ヴォーン・ウィリアムズ 揚げひばり
Vaughan Williams The Lark Ascending
◎サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
Saint-Saens Introduction and Rondo Capricioso op.28
アンコール
メンデルスゾーンのコンチェルト第三楽章

協演:いずみごうフェスティヴァルオーケストラ および管楽器有志
指揮:飯守泰次郎
ピアノ:土屋美寧子

和波さんの還暦記念のコンサートに行ってきた。有名な曲ばかりであるが、軌跡という曲は和波さんの60歳の誕生の記念に書き下ろされたもので、今回初演ということであった。奥様の土屋さんの登場はこのときだけ。後半はなんと皇后様が見えられ、お聴きになられていた。会場一同から拍手で人気があるなあと思った。モーツァルトの3番やサンサーンスのロンカプ、そしてアンコールのメンコンとヴァイオリンを十分堪能できるとともに、和波さんの暖かいお人柄あふれるトークで素晴らしい一夜をすごすことができた。70歳のバースデイコンサートにも元気で伺いたいなあと思った。


2005年2月26日 19:00 王子ホール
竹原奈津さん(ヴァイオリン)
斎木ユリさん(ピアノ)

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調「雨の歌」
R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op. 18
ルトスワフスキ:ヴァイオリンとピアノのための「パルティータ」
アンコールはパガニーニのカンタービレ

ドイツフライブルク大学に留学中に奈津さんの帰国リサイタル
サイトウキネンなどのオケの一員として聴くのとはやはり違う。
ソロは始めて聴かせていただいた。このようなリサイタルができるまでには
相当な努力や練習、苦労の数々があったと思う。堂々と落ち着いた感じ。
後半弾かれたルトワフスキはかなりの迫力で特に聴き応えがあった。
このようなレパートリーができるというのは素晴らしいことであるように思う。
ロマン派、近代、現代とバランスのよい選曲だったように思った。
竹原先生ご夫婦もお嬢さんの晴れ舞台にうれしそうであった。
そして会場には、ご学友?の樫本大進さんもいらっしゃった。こちらは
3月頭に3年ぶりの帰国コンサートということで時間があえばぜひ聴きたかったのですが。
残念。
奈津さんも年に数度はお帰りになるみたいですが、ますます修行をがんばって
いただいて、素敵なソリストになられることを祈っております。


2005.2.7
 昨日はフジテレビの軽部アナとヴァイオリンの高嶋ちさ子さんが送るめざましクラシックinやまなしということで県民文化ホールに息子と嫁と一緒に行ってきました。いつものクラシックコンサートとなんとなく客層が違うのに驚きつつ、クラシックと縁遠い人たちにもわかりやすくクラシックの美味しいところだけを伝える工夫には感心しました。これで8?回目のめざクラということで、高嶋さんもすっかりライフワークとなっているみたいです。演奏された曲目は次のとおり。

 私を泣かせてください(ヘンデル)、アイネクライネナハトムジーク(モーツァルト)、チャイコフスキーメドレー、マスカーニ作曲の歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(いい曲ですね)と来て、ここで高嶋ちさ子のヴァイオリンコーナーということで彼女のストラディとメキシコ製2万数千円のヴァイオリンの聞き比べがなされました。目を閉じさせられて、当てるのですが、9割の人が正解に達していました。もっと間違うかなと思ったのですが、繊細な音がきれいにつややかに流れるところでわかってしまったかなという感じです。その後、ユーモレスク(ドヴォルザーク)ヴァイオリンコンチェルトメドレー(メンコン、チャイコン、ブルッフ、シベコンなどなどおいしいところだけをメドレーで)、休憩の後ルロイアンダーソンメドレー(知りません)、ディズニーのプリンセスメドレー、オペラ座の怪人、タイムトゥセイグッバイ、ここでゲストの沢田知可子さんが登場して会いたい、GIFTを熱唱、最後に剣の舞、アンコールに星に願いをという感じで終わりました。
 軽部アナも高校大学とコーラス部にいただけあって、歌も歌えて、なかなかです。ワインでもクラシックでも同じですが、こういう感じで始めての人にも楽しんでもらえる企画がもっとあるといいですね。

2005.1.26

GRAN BASSO 2005 CELLO & CONTRABASS DUO CNCERT 堀了介さんと永島義男さんのデュオによるコンサートが昨晩春日居のかいじコンチェルトで開かれた。嫁さんと息子と3人で聴きに行く。
BASSOというだけあって、低音の響きが印象的である上に、チェロばかりでなくコントラバスがきちんとメロディを奏で歌う楽器であることを知った。身を乗り出して高音部の弦を押さえる永島さんの迫力ある演奏は魅力一杯である。堀さんはいつものように端正な姿で超絶技巧を要する難曲ぞろいであるのにさらりと弾きこなしまた美しいメロディ部分ではヴィブラートが心に響く。あまり見ることは出来ないチェロとコンバスのデュオであり、しかも名人の演奏とあって、印象的なコンサートとなった。会場は満員であったことを付け加える。
J.パルエール ソナタ
P.L.ウス=デフォルジェ グランドソナタ
G.ボッテシーニ グランデュエット第1番
F.クープラン デュオ
W.A.モーツァルト ソナタ K292
G.ロッシーニ デュエット



2004.12.14
このところ忙しく、先週11日に行なわれたミッシャマイスキーチェロリサイタルをアップすることができなかった。
2004.12.11午後6時増穂町文化会館にて。
ご存知のようにミッシャマイスキーは増穂のホールを気に入っているということで今回が6回目のリサイタル。
バッハの無伴奏2番
シューベルト歌曲集より ききたがり屋、ミニョンの歌、幻覚、辻音楽師、夜と夢
ラフマニノフ歌曲集より 美しい人よ、私のために歌わないで ここは素晴らしい場所、ヴォカリーズ
ブラームス ソナタニ長調(ヴァイオリンソナタ第1番雨の歌)
以上予定された曲終了後、なんと6曲をアンコール演奏。6回目のリサイタルにちなんでということ。
 息子もなんとかヴァイオリン以外であったが、聞くことができた。最前列のため、結構マークされていたようであった。終了後はサイン会。息子はヴァイオリンのケースを持ち運んでいたため、ひそかにケースにサインしてもらった。内緒にしといてくださいとのこと。


2004.12.1

そのまま貼り付けてしまいます。ごめんなさい。
韮崎文化ホールにて。ウィーンアルカディアピアノ四重奏団と山寺さんのゲスト参加のコンサート。今回はウィーンフィルの実力者たちが団員ということでものすごいハイレベルな演奏を聴くことができ感銘を受けた。全席自由のため、息子に良く見せてあげたかったので一番前の席でヴァイオリンが良く見える位置で見ることにした。一番前というのはメンバーたちのアイコンタクトや息づかいを身近に感ずることができて素晴らしい。館長でもある女優の岸ゆきさんには、今回もビオワイン(ギョームさんのピノ)をおみやげに持っていく。彼女自身韮崎で無農薬野菜を作っていらっしゃるのでいいかなと思って。相変わらず着物姿ですばらしい。


ウィーン・アルカディア ピアノ四重奏団 ゲスト:山寺明子(ヴィオラ)

◆2004年11月30日(火)19:00 ◆大ホール1階・全席自由

■見どころ

「世界トップレベル」の演奏をお聴きください。
クラシックの世界では、オーストリアのウィーン・フィル、ドイツのベルリン・フィル、オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(シカゴ交響楽団ほか異説あり)が「世界三大オーケストラ」に数えられ、世界的に愛されています。今回韮崎で演奏するウィーン・アルカディア ピアノ四重奏団の弦のメンバー3名はこのウィーン・フィルの団員。ウィーンの国立歌劇場(オペラハウス)の音楽を奏でる世界トップレベルの腕前を披露してくれます。

■チケット 

全席自由2000円  

※未就学児童の入場はお断りいたします。
※やむを得ず曲目が変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

■演奏曲目

◆前半は客演にヴィオラの山寺明子を迎えて
『ベートーベン:3つのピアノ四重奏曲 WoO. 36 から第1番 変ホ長調』を演奏します。約220年前、宮廷オルガニストに就任した15歳のベートーベンが作曲しました。
◆休憩をはさみ後半は多彩な小品が続きます。 
『ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 第1番 ニ長調 作品23』
ドヴォルザークの隠れた名曲で、1875年、34歳の時の作品。ドヴォルザークはチェコ出身の作曲家。有名な交響曲第9番<新世界より>は渡米後の52歳、ユモレスクは53歳の時の作品。
『アントニオ・カルロス・ジョビン:ワンノート・サンバ』
主旋律がひとつの音で続くユニークな曲「ワンノー・トサンバ」。「イパネマの娘」を作曲したブラジルの作曲家のジョビンの1960年代の作品。ボサノバ独特の和声、軽快なブレイクがどうアレンジされているか楽しみです。
『ガーシュイン:サマータイム』
オペラ「ボギーとベス」の挿入歌で、1935年にボストン、ブロードウェイで初演されています。ジャズ・アレンジで演奏される事が多い曲ですが・・。
ハイドン チェロ協奏曲

『ドビュッシー:2つのプレリュード』より 花火
フランスの印象主義を代表するクロード・ドビュッシー(1862-1918)は「ベルガマスク組曲」ほか数々のピアノ曲で有名です。
『ヨハン・シュトラウス2世:ウィーン気質(かたぎ)』
「ウィーン気質」はシュトラウス最後のオペレッタとそのタイトル曲の名称。彼はオペレッタ完成前に世を去ってしまいました。ウィーン会議の頃の華やかなウィーンが舞台です。

アンコール2曲
サウンドオブミュージックより
クライスラー

■プロフィール

◆ ウィーン・アルカディア ピアノ四重奏団
ピアニストのマリノ・フォルメンティはヨーロッパで大いに注目されているピアニストの一人で、その技量は高く評価されると同時に、各種コンクールにおける受賞、あるいは各地の音楽祭への招待演奏など、目覚しい活躍をみせている演奏家です。この優れたピアニストを得て、ウィーン・フィルでもその音色の美しさで群を抜く第一ヴァイオリニスト、エーリッヒ・シャゲレルはピアノ四重奏団の結成を決意し、ヴィオラにはミラノスカラ座退団にあたっては、かのリッカルド・ムーティーさえ嘆息せしめた、ウィーン・フィルの主席ヴィオラ奏者トビアス・リーを配し、チェロにこれもウィーン・フィルの主席チェロ奏者であるラファエル・フリーダーを得て理想のアンサンブルを目指しています。すでにウィーンはもとよりオーストリア各地で演奏会を開き、極めて高い評価を得ています。また同クヮルテットはその演奏活動をクラシックの枠内にとどめることなく異なった音楽ジャンルをも積極的に取上げることとしています。2004年のシーズンはトビアス・リーに替わり熟達のヴィオラ奏者、エドワルド・クドラックが参加しています。

◆客演:山寺明子(ヴィオラ) 
玉川大学芸術学部音楽専攻ヴァイオリン科卒業。卒業後ヴィオラに転じ、同校芸術専攻科を修了。プラムブルース、大野順二、岡田伸夫、プロフェッサー・エドワルド・クドラック、各氏に師事。現在、ヴァイオリニストの八下田一雄氏(元東京都交響楽団コンサートマスター、玉川大学講師)と共に、ヴェーク・クァルテット、シュヴェークアンサンブルを結成し、ヴィオラ奏者として活躍する一方、玉川大学管弦楽団で後進の指導にもあたっている。1999年以来、ウィーン・ザイフェルト弦楽四重奏団及びウィーン・アルカディア・ピアノ四重奏団の日本各地での公演に際し客演し、その誠実な演奏に賛辞を贈られている。また5歳と2歳になる2児の母でもある。



2004.11.29
日時 平成16年11月27日(土)午後6時開場・6時30分開演
場所 県民文化ホール・小ホール
指揮 堀  了介
演奏曲目 
コレルリ:合奏協奏曲 作品6第1番
バッハ:管弦楽組曲第3番ブランデンブルク協奏曲 作品6第1
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」より”冬”

ご存知甲府室内合奏団の定期演奏会。来年は30周年を迎えるということで、老舗の貫禄で、固定のファン層もたくさんいる。
有名なヴィヴァルディの四季中、冬では息子のお師匠さんである竹原先生がソロを取られていて、素晴らしい。またアンコールでは、サイトウキネンの主席チェロ奏者でもある堀さんが、チェロを弾いてくださり、サンサーンスの白鳥を素晴らしい音色で聴くことができた。そのボーイングはまさに白鳥が湖面を進むがごときであり、感動した。チェロを習いたいなあとまた思ってしまった。



2004.11.8
@11.6に県民文化ホールで椿姫。妻と息子とで。今回は最前列中央が予約できた。田舎のホールなもので、そんな席でも料金的にはまだなんとかなる(正直に書くと1万3000円也)。コンダクターがわずか1メートル弱くらいの距離にいて、彼のパフュームまで香ってくる位置である。
 今回は数ヶ月CDを車につけておいたので、予習は十分。どこでもりあがるかはすべて把握済みであったので、十分楽しめた。特にソプラノの演技力が素晴らしく、美貌とともに見栄えのあるものであった。

A最近買ったCDから。ヨーヨーマ・プレイズ・エンニオ・モリコーネ
 このCDはひさびさのグレイトヒット(対自分)。マはこれまでもピアソラのCDなどクラシック以外にも活躍しているが今回はイタリアが生んだ最大の映画音楽家エンニオ・モリコーネの作品を弾いている。とにかく疲れた夜に聞いてみてください。癒しはものすごいものがあります。

 


2004.10.4
10.2に塩山文化ホールにて
  新日本フィルハーモニー交響楽団コンサート(指揮:梅田俊明、 ヴァイオリン:吉田 恭子)
曲目
モーツァルト作曲       歌劇『フィガロの結婚』序曲
メンデルスゾーン作曲   ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン作曲     交響曲  第7番
G線上のアリア(アンコール)

 メンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)は、数あるヴァイオリンの協奏曲の中で最も有名な曲である。ソリストを目指す誰もがこの曲の練習を避けては通れず、またCDに残すことも多い。
 最近観た中では若かりし頃のサラチャンの圧倒的な演奏が目に焼きついているが(テレビですが)、この日の吉田さんの演奏も正確な演奏で素晴らしかった。しかし、このホール狭い(新日のコンサートマスターは今にも落ちそう)。

 今後のコンサートの予定であるが、11月6日に椿姫、27日に甲府室内合奏団(今年はバロック)、12月11日にミッシャマイスキー、22日にとあるピアノコンサート、1月15日に恒例の千住真理子さんということで、芸術の秋を満喫できる予定。


2004.9.27
 昨日は、音楽祭の本番、オーディションから1ヶ月・・長かった。正直に言うと、7月下旬の発表会も同じ曲なので、かれこれ4月くらいから同じ曲を弾き続けてきたことになる。それでも少しずつ微妙な表現など学ぶべきことはたくさんあるというから奥が深いものだと思う。
 意外に思われるかもしれないが、ヴァイオリンの練習は曲の練習はむしろ一部で、腕の動かし方の練習から始まり、基礎的な旋律の反復練習などいわゆる基本ということをきっちりやった後でないと曲の練習をさせてもらえない。それが毎日であるから、息子もよくがんばった。そして、毎日つきあった母親もたいしたものだ。私はといえば下の娘と温泉に入ったり、ワイナリーめぐりをしていたのだから。
 というわけで、本番は大過なく弾き通し、3位にあたる優秀賞をいただいた。まだ未熟な息子の演奏に賞をいただけるとは本当にありがたい。
 さて、いよいよ今日からは一サイズ上のヴァイオリンの練習に入ることができる。曲も新しい曲になる。心機一転息子の1年が始まる。

2004.8.30 
昨日は山梨県音楽祭のオーディション。なんと息子が通った。本選は9月26日。


2004.8.22
サイトウキネンオーケストラAプログラム

ヴェルディ/「運命の力」序曲
望月京/ホメオボックス
ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」全曲
大野和士指揮



8月15日のオープニングコンサートから始まり約1ヶ月長野県松本市で開催される毎年恒例のサイトウキネンフェスティバル。今年初めて聴きに行った。 

 先日コンサートを聴いたばかりの和波さん、甲府室内でもおなじみの堀了介さん、ピースライトの宣伝も有名な宮本文昭さん、そして竹原先生の娘さんなどが出演。
 超一流の人たちのつむぎだす音とベルギー王立歌劇場の音楽総監督を務める大野さんの素晴らしい指揮で感動的なコンサートとなった。
 チケットを入手できたのはもともと1枚だったのであるが、正面玄関でS席のチケットをダフ屋さんならぬ、かわいいお嬢さんが売っていたので、いくらかと聞いた所、ほぼ2割引きで売ってくれ、おかげで息子と私と妻で回し見することができた。
 しかし、一流の人たちは格好いいなあと思った次第。この領域は子供の頃からの血のにじむような訓練でしか到達し得ない領域であることがわかっているから、ただ、すごいなあかっこいいなあと見ているだけなのである。
 冬は千住真理子さんが恒例だが、これから夏の恒例はサイトウキネンにしようと帰りの車中話す。
 小澤征爾さんも地元の小中高生のブラスバンドを指導しており、会場周辺の庭をふらふらとしている。あいかわらずエネルギッシュな人だ。

2004.6.27
和波たかよしリサイタル

6月27日(日)19:00 山梨県勝沼町 ぶどうの丘イベントホール
<リサイタル>

共演:土屋美寧子(p)
ベートーヴェン  ソナタ 第8番 ト長調
フランク  ソナタ イ長調
チャイコフスキー  小品集 「懐かしい土地の思い出」 他
主催:勝沼町ぶどうの丘 0553-44-2111

 4歳よりヴァイオリンを始め、辻吉之助、鷲見三郎、江藤 俊哉の各氏に師事。1962年第31回日本音楽コンクールに優勝。翌年、日本フィルのソリストとして斎藤秀雄氏の指揮で楽壇にデビュー。1965年にパリのロン=ティボー国際コンクール、1970年にはロンドンのカール・フレッシュ 国際コンクールに何れも上位入賞。1969年、ベルリンとロンドンでのデビュー・リサイタルに成功を収め、ヨーロッパでの活動の基礎を築いた。この間、ヨーゼフ・シゲティー、ダヴィッド・オイストラフ、シャンドール・ヴェーグ氏らのもとで研鑽を積み、イタリア、シエナのキジ・アカデミーではセルジョ・ロレンツィ、リッカルド・ブレンゴラ両氏に師事した。

 という経歴の和波さん。さらっと経歴を紹介するとへぇで終わってしまうが、それぞれに長い歴史と練習の積み重ねがあり、今回自伝を読ませていただき、すごい道のりだなと思う。
 さて、コンサートにはちょっと早めに行き、最前列中央を嫁さん太河と3人でキープ。先天的に全盲ということであるが、トークが素晴らしく、非常に頭のいい方だなと思った。
 演奏では、フランクが特に18番という感じですばらしかった。的確無比しかも心に響く演奏で、その本格的なヴァイオリンに圧倒されてしまった。ピアノの土屋さんは奥様である。全盲の夫と晴眼者の妻の様々な結婚生活の歴史も印象的である。ヴァイオリニストの自伝はそれぞれにとても面白く読める。



2004.2.14
千住真理子 ヴァイオリンリサイタル  八ヶ岳高原音楽堂
カンタービレ〜歌うように〜 千住真理子(vn) 藤井一興(pf)

 今年で3年目となった我が家恒例の千住真理子さんリサイタル。吹雪の高原音楽堂も例年通り。1年目は夫婦で行き、去年から太河も一緒に聞くようになった。
 今年の曲目であるが、下記のように主として新譜「カンタービレ」から、ヴァイオリンの珠玉の名曲たちがきら星のようにちりばめられた。
 今回、2列目の席が抽選で当たり、千住さんが最近入手されたストラディバリウスのデュランティの音色をじっくりと堪能できた。千住さんいわく、デュランティはなめらかな音で、弾きこんできた今入手したとき(去年)と現在とで音が違ってきている、コンサートの最初と最後とでも音が違ってくるということ。デュランティが音を出し始めるとどんどん自分をリードしてくれるので、特に作為的にこう弾こうとかいう感じがまったくなくなる(これはピアノの藤井さんもそう感想を述べられており、なんか生き物であるかのようである)。

ヘンデル ラルゴ(オンブラマイフ)
バッハ アヴェマリア
メンデルスゾーン 歌の翼に
シューマン トロイメライ
シューベルト セレナーデ
ブラームス ワルツ
アウリン 子守歌
サラサーテ スペイン舞曲集より プライエーラ サパテアード
エルガー 愛のあいさつ
フォーレ 夢のあとに
ドビッシー 亜麻色の髪の乙女
ドルドラ 思い出
チャイコフスキー メロディ
ドヴォルザーク ユーモレスク
リムスキーコルサコフ 熊蜂の飛行
ラフマニノフ ヴォカリーズ
山田耕作 赤とんぼ
千住明 ほんまもん より 君を信じて
モンティ チャールダシュ
アンコール
タイスの瞑想曲
愛のよろこび 

 ヘンデルのラルゴでは、去年と同じくあまりのこうごしさに不覚にも涙が出てくるが、そのままにしておく。ラマダン明けということでなにか幸運があるかもと席決めの抽選を私が引いたところ、ラッキーにも前から2列目。太河は千住さんの演奏を近くで見ることができ、参考になったと思う。
 なお、コンサートにみのもんたさんご夫妻が来られていて、なんと音楽堂からロッジまでの間の送迎バスでみのさんが私と太河の間に座られた。みのさんも楽器を何かされますかとお聞きしたところ、カスタネットとトライアングルくらいですということ。
 翌日はこれも恒例となったmariko's lesson 今年は「君を信じて」が課題曲。太河は去年のラルゴではサードポジションを弾けなかったが、今年は楽譜を初見で弾いてしまい進歩していることが伺える。また、今年は妻が初心者クラス。まったく弾いたことのない人にも合奏の楽しさをという趣旨のコース。初心者は4本の弦を開放弦で弾くというもの。今年の初心者は人数が少なかったため一人一人壇上に上がり千住さんがマンツーマンで教えてくれたそうで、なんとも贅沢でうらやましい。経験者のほうは太河を含むちびっこ3人がみんなの前で弾かされた。子供は親が熱心に教えているせいかみんな上手である。質問コーナーでは耳の近くでバイオリンを弾いていると難聴にならないかとの妻の質問が採用され、音波の関係で音が出る最初は音波の波が小さいので思ったより音は大きくない(骨伝導で音が伝わるようである)との回答がなされ、千住さんは音響にも造詣が深いことが伺われた。

息子がバイオリンを続けている限り、この恒例のコンサートは聴き続けたいと思っている。


2003.12.23
田島奈央子留学記念リサイタル 甲府総合市民会館
マックス・ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26
ヘンリク・ウィニァフスキ ヴァイオリン協奏曲 第2番ニ短調 作品22

小学校2年生の奈央子ちゃんがNYにヴァイオリンで留学。なんでも五島みどりさんのお師匠さんにつくことができたということで急遽決定したということである。たぶんジュリアードかなと思う。
1年半前にデビューリサイタルを開いたときから1年半たち、少し大人になった奈央子ちゃん。バイオリンも上達しているように聞こえる。特にゆっくりの楽想の部分はずいぶんしっとりと弾けるようになって表現力が増したように感ずる。2曲とアンコール2曲。がんばってほしいものである。あかりちゃんの一家も来られていた。お父さんは鈴木のチェロ教本4冊目に入ったとかで、誘われるがちょっと勉強することが多くて・・・。

2003.11.25
ウイーン・ザイフェルト弦楽四重奏団
 韮崎市文化ホール

ウイーンフィルの中心メンバーであるザイフェルト兄弟など4人(ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1)による演奏会。ゲストとして、主宰された山寺家のお嫁さんである山寺明子さんが五重奏に参加された。前回のダンタイソンのときはピアノということで集中力を欠いた息子も今回は結構身を乗り出して観ていた。なお、大体コンサートの際未就学児お断りとあるが、今回はヴィオリンのケース持参だったので、聞かれなかった。文化ホールの館長さんでもある岸ユキさんにも御あいさつ。所属会の会長さんとの対談の際、ワイン担当として、お会いしたのだが、今回おみやげにペスケーラのクリアンサ2000を持っていった。聞くところによると御本人はキャンティがお好きとかです。色々飲んだあげくのキャンティなので、かなりのイケル口なのです。あいかわらず、素敵な笑顔でした。次回韮崎に行く機会にもおみやげをもって行こうと思います。

「モーツァルト/ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137」「モーツァルト/弦楽五重奏 第5番 ニ長調 K.593」 「ランナー/タランティラ Op.125」 「シューベルト/感傷的なワルツ集より D.779」 「ドヴォルザーク/8つのワルツより」 「ヤナーチェク/組曲よりアダージョ」「ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番」ほか


2003.11.8
ダン・タイ・ソン・リサイタル
  増穂町文化会館

 素晴らしいピアノを聞くことが出来た。増穂町文化会館は優れた音楽家が愛用するホール。ミッシャマイスキーも何度も公演している。ダンタイソンさんも3度目であろうか。今後も来ていただきたいと思う。演奏曲目は次のとおり。

ドビュッシー:前奏曲 第2巻より
フランク:前奏曲集 コラールとフーガ
ショパン:舟歌 嬰へ長調op.60
4つの即興曲
アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調
アンコール2曲 
 ドビッシー金の魚など

ショパン・コンクールで初めてアジア人で優勝したダンタイソン。うわさどおりショパンはすごかった。


2003.9.12
チェコ国立プルゼーニュ歌劇場オペラ「椿姫」

山梨県民文化ホール
 
 今年の秋のオペラはヴェルディの椿姫。
 原作は、三銃士などを著したアレクサンドル・デュマ(大デュマ。モンラッシェをひざまついて飲むべしのあのデュマ)の息子小デュマが著した「椿の花の貴婦人」。
 主人公が椿の花を好んだことから、椿姫とあだなされるようになる。椿姫はパリのクルチザンヌ(高級娼婦)である。
 オペラのヒロインのモデルであるマリーデュプレシはノルマンディの貧しい家に生まれ、男たちを惹きつけてやまない美貌と、無類の勘のよさを武器にして、彼女は老若の金持ちや貴族を相手に途方もなく贅沢な暮らしを送り、パリ中に浮名を流した。
 小デュマが彼女に恋をしてしまったことからこの原作が生まれたという。小デュマは母親がやはり貧しいお針子であったが、大デュマが息子を認知したので、小デュマはパリの社交界にも出入りすることができるようになる。そこで椿姫に出会ったのである。
 ここでオペラに戻ると、アルフレッド(テノール)は、椿姫ヴィオレッタ(ソプラノ)にパーティーの席上告白したが、最初ヴィオレッタは純粋な愛なんて私には関係ないこととばかりに相手にしないが、徐々に気持ちが動いてくる。
 ここで二人が歌い上げるのが有名な「乾杯の歌」。
 今までこんなに真剣に愛を語ってくれた人はいない・・・。
 そこで椿の花を一輪アルフレードに渡す。この花がしおれたらまた会いにきたらと。アルフレードは嬉々として「イオ ソン イオ ソン フェリーチェ!(僕は僕はしあわせだ)と歓喜の歌声とともに立ち去る。 というわけで二人の恋愛は進み、同棲するようになり、ヴィオレッタも献身的に愛情をささげた。そこにアルフレードの父親(バリトン)が現われ、息子が性悪のクルチザンヌに誘惑され財産を貢いでいるのだと思い込んで、彼の妹の縁談に差し支えるからと説得し、ヴィオレッタは愛する人のためならと立ち去る。
 その後アルフレードはヴィオレッタに裏切られたと思い、復讐のためパリの社交界に立ち戻る。そこでアルフレードはパーティーの仲間から非難され立ち去る。
 ヴィオレッタは結核で死期が迫っている。もう一度アルフレードに戻ってきて欲しいと歌う。そこにアルフレードは現われ、二人は抱き合い、ヴィオレッタは23歳の若さで死んでいくというストーリー。 
 今回のソプラノは歌声がとても強靭かつしなやかで印象的。
 あと、カーテンコールのときスタンディングオベイションする人が誰もいない。ブラボーの声もかからないし。誰か勇気を持って実践していただきたいものだと毎回思ってしまう。
 
 ソプラノといえばマリアカラスの生誕80周年で、コンピレーションCD(カラス・イン・フォーエヴァーカラス・イン・シネマ)が販売されている。ジャケット写真(というのか?)に若く美しかったころのカラスを見ることができる。

 秋はオペラが似合う季節ですね。


2003.7.8
チェコ国立ブルノ歌劇場オペラ「アイーダ」
山梨県民文化ホール

 
今年のオペラ第1弾はヴェルディのアイーダ。
 あらすじ。
 時代はファラオが支配していた古代エジプト。
 今や、エジプトとエチオピア間で戦いが始まろうとしている。
 ラダメス(テノール)はエジプト軍の最高司令官として出陣することになったが、ラダメスとひそかに愛し合うアイーダ(ソプラノ。エジプトの奴隷。実はエチオピアの王女)にとってはどちらが勝っても悲しい結末に・・・。
 そして二人の仲を疑いながらもラダメスを愛するエジプトの王女アムネリス(メゾソプラノ)は、エジプト軍勝利の凱旋の中でラダメスとの結婚を宣言する。その凱旋の場で悲しみにうちひしがれるアイーダは、エチオピア王の身分を隠して捕虜となった父のアモナスロ(バリトン)と再会する。
 アモナスロは、アイーダとラダメスが愛し合っていることを知ると、ラダメスからエジプト軍の動きを聞き出し、反撃の機会をうかがった。
 しかし、ことは露見し、ラダメスは裏切り者として地下牢に生きながら閉じ込められる。愛か幻か、そこへアイーダが現われ、二人は永遠の愛を誓って死を迎える。

 ヴェルディお得意の恋愛悲劇であるが、アイーダのパラドックスというのがオペラ界では有名だそうである。なぜ侵入不可能な地下牢にアイーダは入ることができたか、入る道があるなら、そこから脱出できるはずではというもの。そんなこと考え付くのはちょっと無粋かも。
 でもアイーダは美人でよかった。やはりオペラの主役をはるソプラノは容貌も大事ですね。


2003.5.25 
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団:指揮 小林研一郎、ヴァイオリン千住真理子 
韮崎文化ホール

 情熱の指揮者コバケンさんの指揮を見ることができた。躍動感ある指揮はすばらしい。そしてフルオーケストラの迫力もすばらしかった(ボレロの最後の音は太河をして、耳がやぶけると思ったという)。千住さんのメンコンは始めて聴く。今回は幻のストラディバリ「デュランティー」の初お目見えだそうである。「海峡を渡るヴァイオリン」を読んだばかりなので、ニスの色使いや、E線の細くて高い音が、ミミズの鳴き声と同じというくだりにはなるほどと思わせるものがあった。千住さんはハンガリーっぽい(?)あでやかな赤と白の衣装。

 曲目は
@ グリンカ ルスランとリュドミラ 
A メンデルスゾーン ヴァイオリンコンチェルト ホ短調 Op64 
  いよいよ千住さんの登場。ストラディバリの音に注目。他のヴァイオリンの音に比べ、華があるというかひときわ抜き出る音。テクニック的にも近くで見ていると素人ながらにものすごく難しい曲というのがわかる。ヴァイオリンを堪能できる曲。
B リスト 交響詩 前奏曲 弦楽器だけのこの曲。とても美しい旋律。
C マーラー 交響曲第5番 第4楽章 アダージェット
  壮大な構成で、聞き込んでいくとたまらないのだと思う。
D ラベル ボレロ
  ず〜と、同じリズムを刻んでいる小太鼓(?)の人のご苦労に敬意を表す。徐々に楽器が加わり、音の厚みが加わっていく様は素晴らしい。
以下、アンコール
E アイルランド民謡 ダニーボーイ
  ほのぼのと郷愁を誘う曲。
F ブラームス ハンガリー舞曲第5番
  有名な舞曲。ハンガリーフィルならでは。弦楽器のゆれるような一体感が素晴らしい。
G 最後にボレロより 
  海外ではスタンディングオベイションでしめるのでちょっと練習してみませんかとコバケンさんに乗せられ、ボレロの最後のあたりをもう一度。おまけはうれしいものだ。


2003.5.17 アマデウス アンサンブル オーケストラ 第8回定期演奏会 
県民文化ホール小ホール

 
同級生のjuncoさんがバイオリンを弾かれているアマデウスアンサンブルオーケストラの定演を太河と二人で聞きに行く。曲目は以下のとおり。
1、モーツァルト セレナーデニ長調 K320 「ポストホルン」より
2、モーツァルト クラリネット協奏曲 K622
3、Jシュトラウス 美しき青きドナウ
4、Jシュトラウス 酒・女・歌
5、リハール 金と銀

モーツァルトは相変わらずのマイブームであるが、美しいクラリネット協奏曲のアダージョで開幕。
モーツァルトの音楽は「すべての音が、あたかも天から降ってくるがごとく生まれ」、そこには苦悩の跡といったものがあまり感じられず、限りない豊かな音楽性をたたえている。ということでまさしくという感じがする。
後半は、リーダーの藤原先生お得意のウインナワルツのリズム。太河もダンスの音楽?とか聞いているので、子供にも訴えるものがあるのだろう。
4番の曲は、「ワインと女と歌を愛さない者は人生でばかものとして取り残される」という古い詞からシュトラウスがインスピレーションを受けて作ったというからご同慶の至りである。
アンコールとして、ビートルズナンバーをアレンジした曲の演奏などポップナンバーも演奏して、色とりどりのコンサートで楽しめた。


2003.4.27 千葉純子リサイタル〜私の好きなヴァイオリン小曲集  甲府富士屋ホテル

 甲府出身のヴァイオリニスト千葉純子さんが、私の母校甲府西高の99回同窓会でミニリサイタルを開いてくれた。純子さんのお母様が同窓生。またうちの嫁さんと純子さんが中学校の同級生でもある。これはチャンスということでスペシャルで太河も聞かさせていただくことに。そんなで親子4人でずうずうしくも来賓のみなさんが座っているテーブル(最前席!)の空いた席に座られていただく(当日司会もやったし、ごほうびということでお許しください)。
 特等席で聞く千葉さんのヴァイオリンはとても優しい柔らかな音色で、音が出たとたん感動で少し涙腺がゆるんで困った。ヴァイオリンは1700年代のイタリア製。全部で5曲途中インタヴューもはさんで約1時間のコンサートであったが、すばらしい経験ができた。ユーモレスクは太河が竹原先生から○をもらったばかりで本物との違いをわかってもらえればと思った。
 コンサート終了後、CDへのサイン会があり、嫁が太河を連れていったところ、旧姓で覚えていてくれたみたいで、ちょっとだけお話ができたそうです。ヴァイオリンはやはり中1当時から完成されていたそうです。彼女は5年間ジュリアード音楽院で勉強したというのですが、ジュリアードはNYにあって最初とてもこわいところだと思っていたけれど、まわりの住人が彼女の音楽の練習を聞いていて、とてもすばらしい音楽だとほめてくれたり応援してくれてから、溶け込めた気がしたということで、音楽は国境を越えるとはよくいったものだと思いました。

プログラム(ピアノ伴奏:浦壁信二)
 歌の翼に                 メンデルスゾーン
 4つのロマンティックな小品作品75  ドヴォルザーク
 ユーモレスク               ドヴォルザーク
 おぼろ月夜・宵待草
 チャールダッシュ             モンティ


2003.4.7 星に願いを with マヤ  ボンマルシェにて。

鎌滝さんプロデュースで新進気鋭のヴォーカリストmayaさんのライブ。

 mayaさんは1999年2月ステージデビュー。24歳とうら若きしかし実力のあるジャズヴォーカリストである。これまで2枚のCDをリリースし、最近ではほとんど毎日ライブハウスでコンサートでという多忙な日々である。
 曲目はジャズのスタンダードばかりでなくポップス曲たとえばユーミンの卒業写真、スティービー・ワンダーの名曲イズン・シー・ラブリーなどなど。スタンダード曲での表現力の豊かさは素人目にもすばらしいものがあるし、ポップスをジャジーにアレンジした曲もすごくいい。松田聖子のセンチメンタルジャーニーも聞いてみたかったなあ。
 mayaは水森亜土さんが初め世の中に紹介されたということで、この前、「亜土さんのジャズライブはいいよ」というお話を聞いたばかりだったので親近感がわいた。mayaは人柄がとてもよく、かわいい。みんなに好かれている。これはよいことだ。次に来たときも応援に行こう。

 最近クラシックに移行していたため、ジャズライブを聞くのも久しぶりで、しかも目の前にはワインやごちそうが用意されていたのでそちらに目がとられ最初乗りきれていない感じだったが、段々思い出してきて最後にはスイングの感覚が呼び戻った。

(P)鎌滝旨弘(B)嶌田憲二(Ds)松尾明がバックを務める。
 今回のライブをプロデュースした鎌滝さんは甲府のジャズ界では有名な方。またワイン仲間でも有名だから、私のHPをよく見ていただいている方はみなさんご存知のはず。昼間はピアノを教えながら、夜はBUDというお店を開いてる。
 ベースの嶌田(しまだ)さんもドラムの松尾さんもボストンのバークレー音楽院ご出身。この無敵のリズム隊に鎌滝さんの流麗なピアノがリズムを刻み、メロディをかなで、mayaがメロウにソウルフルに歌い上げる。
 ドラムの松尾さんはサングラスを取ると目がとても優しい。フィリー・ジョーやジミー・コブ(いずれもマイルスバンド)がフェイヴァリットとお聞きしました。とても的確でメリハリの利いた力強いドラミングで観衆をうならせていました。
 ベースの嶌田(しまだ)さんは、気さくな方。75年経つというウッドベース(名称を聞いたが忘れてしまった)をタイトに演奏する。理知的なイメージのベース。フェイバリットをお聞きすると、チャーリー・ヘイデン(パットメセニーやキースジャレットの共演が多い)というから、やはりというか渋い回答。「ノクターン」という最近のリーダーアルバムをすすめてもらいました。
 
 打ち上げは植原先生たちの御用達「人美」さんで。私も便乗して残ってしまいました。このお店もすごい。音楽はマッキントッシュのアンプにJBLのスピーカーという凝りよう。お酒もさることながらおつまみがいい。お腹の具合に応じて気の利いたつまみを考えてくれる。マスターとママさんのコンビネーションもよく、優れたお店である。



2003.3.11   CD  美しいモーツァルト3題
 
 キースジャレットが「世の中でもっとも美しい音楽のいくつかはモーツァルトの曲である」と述べている。今まで饒舌なモーツァルトをよく耳にしていたせいか、美しいモーツァルトの曲というのはどんなものかと思っていたが、ここのところよく耳にすることが出来たので、買ったもの、借りたものなどいろいろ紹介。
 また、すばらしい音楽に出会えた。

 まずは、junco先生おすすめのクラリネット協奏曲イ長調、K.622 第2楽章のアダージョがものすごく美しい。



 次に、ヴァイオリンソナタ(K.379.454.526) Y先生ご夫妻のご紹介
 ツィンマーマン(ヴァイオリン)とロンクイッヒ(ピアノ)のデュエット

 

 最後に、二重・三重奏曲集(K498.423.424) 同じくY先生ご夫妻のご紹介 クレーメルのヴァイオリン、アファナシエフのピアノ、カシュカシャンのヴィオラ。




オペラ 鈴木慶江 「フィオーレ
 有名なアリアばかりを聞かせる。フィリッパ・ジョルダーノを以前紹介したが、鈴木さんの方が伝統的な歌い方で清々しい。プッチーニの「私のお父さん」はミラノで家を借りるために大家さんの前で歌ったということで、信頼されるためになんだろうけど、大変だなあと思った。1曲目の「私を泣かせてください」(ヘンデル・歌劇リナルドより)は太河が今度の発表会の合奏で弾く曲で、今年の紅白を竹原先生が聴いていて、この曲を合奏に使おうと思ったという曲。




フュージョン クルセイダース「ルーラル・リニューアル」
 
高校時代よく聴いていたクルセイダースが復活した。ジョーサンプル(p)、ウイルトンフェルダー(sax)、ステックスフーパー(ds)のオリジナルメンバーからなる。これにウェインヘンダーソンのトロンボーン、ラリーカールトンのギター、ロバートポップウエルのベースが絡むと最盛期のクルセイダースである、旋風に舞うとか南から来た十字軍なんかはよく聴いたものだ。ラリーカールトンのギターを真似ようとコピーしたのが懐かしい。今回、ウェイン、ラリー、ロバートの3人は参加していないが、クラプトンがゲストでギターを弾いているし、その他にもゆかりのミュージシャンが参加している。買ったときどんなかちょっと心配だったが、音が流れ始めると懐かしいの一言。昔のよき時代をそのまま再現してくれて安心した。





2003.2.10
千住真理子ヴァイオリンリサイタル
「ソナタの夕べ」 千住真理子(vn)/藤井一興(pf)
2003.2.8 八ヶ岳高原音楽堂

1、ベートーベン ソナタ第5番 ヘ長調OP・24 「春」
2、ブラームス ソナタ第1番 ト長調OP・78 「雨の歌」
3、フランク ソナタ・イ長調
4、エルガー 「愛のあいさつ」
5、バッハ 「G線上のアリア」
6、ほんまもんのテーマ

 1〜3までがプログラムの曲。ブラームスはマイスキーのアルバムにもあったので耳慣れた曲であったが、ほかの2曲ははじめて聴く。ベートーベンが10曲残したヴァイオリンソナタのうちこの5番と9番のクロイツェルが人気があるという。フランクは、フランスに長年住んでいらっしゃる藤井一興さんが、難曲で伴奏者がなかなか現われないというこの曲を見事に弾いていらっしゃった。とてもメロディの美しい曲。このようにコンサートで聴いた曲を実際にCDを購入し、聴くとまったくの知識なしにCDを聴くよりもはるかに親しみがもてる。
 そして、アンコールでは、人気のある小品を3曲。「愛のあいさつ」は妻が千住さんのこの曲を聞いて、太河にヴァイオリンを習わそうと思った曲であるということで太河が聞きに来たこのときに弾いてもらえるというのも何かの縁である。実はこの前日に家庭内で小さな事件が起こっていたのだ。太河にヴァイオリンを続けるようにとの神様の示唆かもしれないなと個人的に思った。バッハのG線上のアリアは誰もが知っている美しい曲である。ほんまもんのテーマは、昨年のコンサートでは伴奏者がいないと弾けずに、ほかの曲になってしまっていたので、1年越しでようやく聴けたしだい。しかし、あの番組は面白かった。番組であたりはずれがあるというのもNHKの朝の連続ドラマでは興味深い。


MARIKO'S レッスン(2003.2.9)
翌日は掲示板でもたくさん書いておきましたが、千住さんがじきじきに教えてくれるというレッスン。昨年のコンサートでまったく楽器にさわったことのない人でも大丈夫とおっしゃっていたのでちょっと緊張しましたが私も息子とともに参加してしまいました。
ラルゴ(ヘンデル)が課題曲。
 初心者と経験者に別れて練習。太河はメロディが弾けるということで経験者の部へ。私は初心者の部でボウ(弓)の持ち方、楽器の構え方から始 まり、音を出すまで。D線(太いほうから2番目の弦)の開放弦はレの音が出るのだが、その音を三拍子で引き続けることで、最後には全体の合奏に仲間入り。1本の弦をただ引き続けるだけだが結構3拍子を取るのが大変であり、難しいもんだとは思った。千住さんは壇上で全体を見るという感じだったので、残念ながらツーショットはなし。終了後サインをねだったり写真を撮らせてもらったりの機会はあったが、もう少しヴァイオリンを聞き込んでからにしようと殊勝にも思った次第。

 でも前日のサイン会のときには宿泊者だけで人数も少なかったので妻と太河と私と千住さんで写真を撮ってもらったので、そちらのほうを大切にしておこうと思う。

 スーパースターと思いがけず近く接することのできたいい機会であった。 


2002.6.6 木曜日

川畠成道 ヴァイオリンコンサート
山梨県立県民文化ホール 大ホール


川畠さんは盲目のヴァオリニストである。
小さいころ原因不明の病気に襲われ、一命を
取り留めたが目が不自由となってしまった。ヴァイオリン
は目が悪くなってから始めたそうであるが、素晴らしい
演奏であった。一流の人は音程のミスはないし、音色も
シルクのようである。また、切々とした感じで心に響く音
だった。会場にはやはり目が不自由な方が何人か
いらっしゃっていた。川畠さんのヴァイオリンはそんな人
たちの耳に心にいつまでも余韻を残したことだろう。



2002.7.7 日曜日

田島奈央子 ヴィオリンリサイタル  
甲府総合市民会館 芸術ホール

田島奈央子さんは、小学校1年生、才能開発協会で通常
中学校で卒業する研修科を小1で卒業してしまったという
子である。子連れOKということで太河を連れて見に行きました。
たしかにパガニーニの曲みたいな速い運指を必要とされる曲も
弾いていてすごいもんだと思いました。だけど、なんかかわいそうな
気がしました。というのは聴衆が敬意をもって聴いていないこと。
子供の声が聞こえてくるし、下手をすると親同士話しているし
楽章の間に大勢の人が入場し、次の楽章に入るまでに3分は
中断させてしまったこと、楽章の間に拍手をするなどです。
この曲を弾けるまでにどれだけの苦労をしたのだろうと考えると
もう少しキチンと聴いてあげて欲しいなあと思いました。




2002.8.28

アマデウス・アンサンブル・オーケストラ
甲府信用金庫石和支店 2階ホール

 アマデウス・アンサンブル・オーケストラは新日本フィルの首席奏者も
務めたという藤原義章さんがひきいる室内合奏団である。高校の同級生の
juncoさんもヴァイオリンを弾くということで義姉一家もお呼びし、聴きに行く。
まずは藤原さんの娘さん(小5)晶世ちゃんのヴァイオリン独奏ペリオの協奏曲第9番
ものすごく上手で聞きほれてしまう。こういう子が競っているのがプロの世界なんだろう
なと思わせるものがある。
 その後、パヘルベルのカノン、テレマンの4重奏曲、ちゅらさんのテーマ、ほんまもんの
テーマ、スターウオーズのテーマ、千と千尋の神隠しのテーマ、金と銀、美しく青きドナウ
などを演奏してくれた。印象的だったのは、オーボエの音色。細いマウスピースからでてくる
音がちょっと意外というわけではないが、CDとかで聴くのと生で聴くのとで印象が異なった
からである。そして、アリアちゃんという名前、現役のキュートな音大生でほんまもんのあの
ヴァイオリンソロをスペシャル参加で弾いてくれたのであるが、
ワイン好きがマルゴとか萌とかつけるのと同じなんだろうなあ。
 最後になりましたが、juncoさん。父母、明くん、妹さんたちの声援を受けて一生懸命弾いてました。
練習大変なんでしょうね。お疲れ様でした。




2002.9.17  CD歌姫2題
                              


朝、事務所で仕事をしていると、窓の外からオペラが流れてくることがある。
どうも近所にオペラファンがいるようだ。隣の美容院のおじさんはジャズテナーサックスの
練習を時々しているし、音楽好きが多い街角という感じです。
 オペラですがいきなりマリアカラスもいいけれど、私のような初心者には少し聞き易い方がいいかもしれない。
そんなわけで最近はまっているポップクラシック?の分野から。
 一人目は、フィリッパ・ジョルダーノ。
 シチリア島生まれのイタリア人であるフィリッパは74年生まれの28歳。
 ポップミュージシャンとしてデビューしたが、オペラ歌手で
あった祖父の影響もあって、オペラを学び直した。観客席の
端のほうまで聞こえるようにとPAを使ったりするなど、伝統
的なクラッシクファンからするとその歌い方を含め、嫌われそう
であるが、誰もが聞いたことのある有名なオペラアリアの名曲を
歌いあげている。ミレニアムの記念行事でローマ法王と大観衆の
前で歌い評判を博したアヴェマリアを含むこのCD、最近一番ディスクの上に乗る回数が多い。

 二人目はナタリー・デッセー。
 こちらはフランスオペラ界の新星。現在最も美しいソプラノと言われており、
その軽やかで透明感のある声には魅了される。これもヴォカリーズ、ナイチンゲールなどのような
有名な曲をさらりと謳いこなしている。


2002.9.28 土曜日

 今日はコンサートのはしご

@山梨県芸術祭
  これは太河の同門(竹原先生)の女の子がオーデションに合格し、芸術祭に出るということで応援。
 最年少でもある小学校3年生のあかりちゃんは、ビィヴラートも強くかかるようになり、上手に弾いていて、入賞した。
 おめでとう。圧倒的にピアノが多い。56組の応募者の中から13組が合格し、芸術祭に参加した。さすがにみんな
 めだったミスはないが、心に感動を与えられる人とそうでない人があったような気がする。感動した人は結構入賞以上
 であった。
Aボブジェームス&ラリーカールトンコンサート
 河口湖ステラシアターという野外コンサートホールでライブ。雨があがって助かった。
 意外と観客数は少ない。300人いたかどうか。空  席が多い。人気も落ち目なのだろうか。
 しかし、そんなことは関係なく、二人の音が出てきたとたん、少し涙ぐむ。なんか昔の恋人にあったような気持ちかもしれない。
 ラリーはアコースティックギターが多く、ボブもアコースティックピアノが多い。何曲か昔のヒットチューンを演奏してくれたが
 そんなときは観衆ものりのり。さすがに20年ぶりの姿で頭がうすくなっていたりしていたが、ラリーはやたらかっこういい不良
 中年という感じ。ブルース曲やクラッシクぽい曲、ジャズっぽい曲、そして、いかにもフュージョンという曲も含め、アンコール2曲
 を入れて、終わった。耳がクラシックに最近なっているので、そして、キースジャレットのような緻密もないのであるが、
 とても懐かしさで一杯になった一日であった。




2002.10.21
土曜日
 
 甲府室内合奏団演奏会

 県立県民文化ホール小ホール

 太河のヴァイオリンの先生がコンマスをしてらっしゃる甲府室内合奏団の定期演奏会。今回は
@モーツァルト ディヴェルティメント変ロ長調Kv.137
Aハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調
Bバーバー 弦楽のためのアダージョ作品11
Cドヴォルザーク 弦楽のためのセレナード ホ長調 作品22
の4曲とアンコール数曲であった。いつもながらきれいな曲が多く、選曲がいい。
Aは掘了介さんという斉藤秀雄氏、フルニエ氏に師事したチェリストが独奏。つい最近フルニエ氏が演奏した
Aの曲が入ったCDを探していただけになにか偶然のような気がする(そのCDは現在存在していないようである。
どなたか情報ありましたら直メールにてお願いします)。
とてもやわらかな音色であり2列目という間近でみたせいもあるが、ものすごく心に響いてくる。全体の音は近すぎて
統合感を欠くが、ソロの音色はそれだけストレートに届く。
 コンサート終了後、ボンマルシェで夜ごはん。おりよくもワイン会がひらかれており、オーパスワン98と貴腐ワインをグラスで
いただいてしまった。なんというラッキー。いい音楽といいお酒。こんな日は人生もいいもんだと素直に思える。




2002.10.27 日曜日

 第23回佐藤征一郎バス・バリトン独唱会
 
 東京文化会館



 三澤慶子先生がピアノの伴奏。
ドイツ歌曲は始めて聞いたが、ものすごくいい曲が多い。今回の主人公佐藤さんの朗々たる歌いぶりもよかったが
伴奏の三澤先生の柔らかくきれいなピアノタッチがとてもよかった。バリバリ弾くだけがピアノではないことを改めて
確認した。
 



2002.11.26

 プッチーニ「ラ・ボエーム」
 ソフィア国立歌劇場
 
 県立県民文化ホール大ホール

4幕構成で、1730年ころのパリの屋根裏部屋に住む芸術家の卵たちの恋愛模様と失恋、そして悲劇が演出されている。
ミミ役のたぶんS・ヴァシレヴァのソプラノはきれいで素晴らしかった。またルドルフォ役のテノール(モミロフ?)も、
コミカルな声でよく通っていた。また舞台の大道具小道具が素晴らしく、ヨーロッパの雰囲気がよく出ていた。
そして、劇場の下の隠れたところで演奏しているオケが素晴らしかった。とてもまろやかな音色を出していて
まさに縁の力持ち的存在。
 他の端役にも少しずつソロを取らせて上げればいいのになと演出家に文句を言っても始まらないが。
父はよく地声であんな声が出るもんだとびっくりしていた様子。  S席13000円