ナパ・ヴァレー・ワイナリーめぐり

2000年10月26日〜3月3日、日弁連のサンフランシスコ司法制度調査団に参加した。
司法改革にむけて、陪審100聞は1見にしかずがサブテーマで、その他法曹一元制度
(アメリカは10年弁護士をやって、裁判官になれる)、ロースクールの見学など、タイトな
日程のなかで、1日だけオプショナルツアーが企画された。ヨセミテコース、カーメルコース、
ナパコースと3つのツアーであった。当然私はむしろ、これが今回のメインとばかりに、ナパ
の申し込みをしたのだ。総勢60人の大ツアーで、ナパコースの申し込みが私を入れて、4人。
しかし、ツアーの前日。その4人は熱心にも別の法廷を見たいということでキャンセル。
なんと私と妙齢の女性ガイドとのプライベートツアーとなってしまった。
 サンフランシスコの中心からナパヴァレーまで車で1時間半の距離。当初はアウトレットで
買い物をすることも含まれていたが、何でもおおせのままにとのガイドさんのお言葉に甘え
「では、すべてワイナリーを。しかも有名どころは全部回りたい」ということで、実質5時間ほど
で次のワイナリーを回った。


有名なワイン街道を走り、著名ワイナリーごとに止まる
ワイントレイン。中では食事もできる。


まずは、ロバート・モンダヴィ・ワイナリー
robert mondavi

ここは1時間半を要するテイスティングコースを含む見学ツアーに参加。
当然英語でのガイドであったが、私の堪能な英語力からすれば、わけはない。

モンダヴィからナパヴァレーのブドウ畑を望む。


モンダヴィの玄関にある変な像と記念撮影。

モンダヴィでのテイスティングはデザートワインまで含めて5種類くらい
私以外のアメリカ人は全部飲んでいたが、さすがに私はすべて吐き器
に吐き出しこのジャポネはなかなかやると案内の大アメリカ人に一目
置かせたところで次は隣にあるオーパスワンへ。


オーパスワン 
opus one winery

は、モンダヴィと、ボルドーのシャトームートンロッチルドが
ジョイントしたアメリカでも有数の最高のワインを作り出す。二人の熱い
想いを、作品番号1(=オーパスワン)と名づけたものである。
ここではリーデルのグラスに1杯のテイスティングのみ。
カリフォルニアで最高の年である1997がリリースされたばかりで、25ドル。
これはさすがに吐くわけにはいかない。すべて飲み干した。
果実味にあふれる一方、ものすごいタンニンで、20年後にまた飲んでみたい
という思いにかられた。


オーパスワンのカベルネのブドウ畑。指標植物である
バラの木が植えられている。すでに収穫は完了し
取り残しの葡萄の実が少し残っていてそれを食べたが
さすがオーパスワンと思ってしまうせいか、なぜかやたら
うまく感ずる。


オーパスワンの醸造所。


次は、チャールズ・クリュッグ
Charles Krug Winery

ここは、そもそもモンダヴィがここから独立したところ。
ガイドさんの薦めでとりあえずモンダヴィがらみは全部ま

わりましょうということになったのである。
ここは何でも3種類までは7ドルでテイスティングさせてくれる。
熱心に味わっているとこれはどうだこれもどうだと結局7種類
くらい同じ料金で飲ませてもらった。ここも吐き器使用。


次は、 ベリンジャー
beringer vinyards

 あいにく、ガイドツアーの時間に間に合わず、ショップとバーで
楽しむことに。ここは、オーナーの趣味かステンドグラスに囲まれている。






ここのワインの中で感動したのはカベルネ主体のプライベートリザーブ。
テイスティングバーで1杯15ドルくらいだったと思う(やはり飲み干した)。
97ヴィンテージが大体1本150ドルくらいだが、バランスが優れていてすごくおいしい。
ワイナリーでは売っていたのだが、なぜか買わずにいて、サンフランシスコに
戻ってからやはり買おうとショップを探したがまだシャトーにしか置いてない
ということでショックを受ける。
 ここの25ドルくらいの赤ワインもおいしい。どうも味覚にマッチしているようだ。

そろそろ帰る時間が近づいてきたようだ。


最後に訪れたのは、ニーバム・コッポラ
Niebaum-Coppola Winery

有名なコッポラ監督が経営するワイナリーである

ルビコンというワインが有名であるが、プレミアムワインのテイスティングは
行っておらず、デイリーワインは飲み放題7ドルとなっているが、展示を見て
帰る。


暗くてみえにくかもしれなが、ドラキュラの衣装。


これはゴッドファーザーで使ったドンコルネオーレの机。


1日だけの旅であったが、充実したツアーであった。
ガイドさんと二人きりで大丈夫だったかって?

想像におまかせします。