ワインと家具

 ワインライフ2号で美しいデザインの椅子に心引かれた。同級生の上原くんのところ使われているワインの樽で作ったバレルベンチ。すばらしなあと思っていた。

  
        バレルベンチ@                 バレルベンチA

 あるきっかけでこの美しいベンチの製作者である荻野雅之さんと知り合う機会を得ました。
 荻野さんが木や家具のことを話し出すとオギノワールドと呼ばれるほどでぐんぐんと人をひきつける魅力があります。うちでは一家で妻も子も荻野さんのファンなのです。人間が好きというほんとに純粋な気持ちが家具作りにも現れています。そして注文者のことをよく理解して造り始める。決して自分をごり押ししない。
 息子の入学祝いに勉強机を作っていただいたときは、「もし将来何かわからないことができたらこの机に聞きなさい。そういう気持ちをこめて作ったから」と息子におっしゃっていただきました。
 
 昔はお酒関係の輸入代理店に勤務されていたが、30歳すぎて家具職人の道へ。東京の宮仕えから一転長野の松本技術専門学校で木工の技術を学んだという遅咲きの天才家具職人。ヨーロッパのエスプリを感じさせるデザインが美しく、心の温かみが伝わってくる作品が多い。


     
  チェロのテーブルとチェア       譜面台              マンタスツール


県内各地にも荻野さんのワイン家具が置かれているところも多くあります。
勝沼ぶどうの国文化館、山梨県ワインセンター、レストランベルクなどなど。

  
ワインハウス              ワインラック@            ワインラックA

 現在は子供用の積み木に興味をもたれている。ヒノキの間伐材(3センチを基準)を使ったもの。我が家でも子供が遊んでいるが、いい香りがする。その積み木一つ一つにサンドペーパーをかけるということで奥さまもお手伝いするのがとても大変そうですが、子供たちが喜んでくれれば苦労とは思わないそうです。
 山が子供たちと出会って元気になる、子供も木に触れて元気になるといった願いをこめられているとのこと。
 うちの子供は「大きくなったら木のおもちゃ屋さんになる」といっていますが、これも荻野さんの影響でしょうか。

 

 
 山梨にはこんなワインと家具を結びつける文化もあるんだということで、ご紹介させていただきました。

 木楽舎(きらくしゃ) 山梨県中巨摩郡田富町大田和1965 055-273-4472 荻野雅之