チーズを愉しむ

 「ワインにはまり、シガー、チーズにもはまる」 大体の人の通る道を歩んでおります。


2005.2.23

 先週、日本酒とチーズの相性についてボンマルシェさんで研究するつどいがあった。講師は日本酒の蔵元の生まれである山本さんである。いろいろな品種をそろえてくれ、日本酒の造り方なども説明してくれ、燗の温度もいろいろと調節してくれ、各種チーズとあわせてくれた。結婚式帰りに寄ったもので微妙なテイスティングは不可能であるが、燗をした日本酒はすべてのチーズにあったという乱暴な結論が当日の収穫であった。チーズの脂肪分が温度でとけてなじむせいかなあと思った。
 当日はミモレットとカラスミのスライスを用意してもらい実際にミモレットにカラスミの香りがするか確かめてみるなどの試みもなされた。


10.12
信州チーズツアー
 真弓さんのガイドで長野県日帰りの旅を企画してもらった。総勢7名の道中。みなさんいい人ばかりでとても快適な旅だった。

長門牧場に寄った後
まずは昼めし場所として、長野県北佐久郡望月町の「職人館


ここは蕎麦屋さんであるがいろいろと料理も出してくれる。今回は季節柄、一人3000円でキノコ料理を出して欲しいと注文。

こうたけ

こうたけのオリーブオイルマリネ
みまき豆腐
コウタケ入りだしまき卵無農薬のトマトと
こうたけととまとのソバパスタ
ふうせんたけのリゾット
カラスタケのサラダ
10割蕎麦
だったん蕎麦の寒天寄せ
抹茶

この贅沢ですこぶるおいしいフルコースを地酒と蕎麦焼酎蕎麦湯割で楽しむ(なおドライバーは今回まったくお酒を飲みませんでした)

次は、やはりフェルミエさんのメルマガでも紹介された「茶房・読書の森
ここからは浅間山の噴火を近く見ることができる。この写真では雲でわからないが、時間をずらすと雲が上がっているときに別の黒い蒸気が吹き上がっていることが見えた。


浅間山

読書の森にはいろいろと本があったり、ギャラリーがあったりで、面白い。美味しいコーヒーとケーキを頂く。


そして、本日のメイン、清水牧場。
 夫婦お二人でブラウンスイスなど牛30頭と羊20匹?の世話をして、日々チーズを作っております。
   

ここでは、奥様が対応していただき、いろいろなチーズ作りにまつわるお話とアトリエの見学、牧場の見学などをさせていただきました。おみやげにヨーグルト、クワルク、フロマージュブランを買っていく。
 なお、ここは来年には標高1400メートルのところに引越し、まさにアルパージュを実践するそうである。
 そして、ここは日本では珍しいマンステールタイプのチーズを作る工房でもあり、熟成の進んだマンステールタイプをおみやげに頂いた。

 最後にアトリエドフロマージュでやはり工場見学をさせていただき、終了。

 甲府まで帰り、イタリアンのカントゥーさんで打ち上げ。シェフとメンバーが知り合いであったので、先ほどのマンステールを持ち込ませていただき、イエールマンのトラミネールと合わせて楽しんだ。最後にまた贅沢ができてうれしい限り。
 それは日本のチーズだけあり、かなり熟成しているが、フランスのもののように強烈な香りは放たず、おしとやかである。日本のチーズにはやはり日本のワインかもしれない。

 後日、これらのお店で買ったチーズたちを食べる会が催されるとの事。
 初秋の信州を満喫できた素晴らしい旅であった。同行の6人と引率の真弓さんに感謝。


10月4日 1日にはしりのモンドールを食べる会。無事チーズプロフェッショナルに合格された真弓さん(おめでとうございます!)主宰でボンマルシェにて行なわれた。これからもおいしいチーズをいろいろと紹介してほしい。
 さて、法定の始期である8月15日から熟成期間を計算するとほんとに出始めのモンドールである。ショップによってまだリリースできないというところが多いというので入手に苦労されたそうである。
 あわせるワインはアルボアのサヴァニャン(Jリケール)とブルゴーニュシャルドネ(パトリック・ジャヴィリエ)、フランシュ・コンテ・ピノのギョーム。最初はプレーンに食べて、その後、アルボワの残りと刻みニンニクフランスパンを漉したものを入れて、オーブンで焼いたものを。
 プレーンなものは素晴らしくクリーミー。最初苦味とか多かったらという懸念もあったそうであるがこれもおいしかった。また、オーブン焼も白ワインにこだわったせいかおいしい、もみのパッケージを分解し、細部までしゃぶりつくして、ワインもばっちりと合い、まさにモンドールを堪能しつくした1日でした。


9月10日
 ちまたでは2次試験が終了し、受験された皆さんはほっとしていることであろうと思われる。ほんとにお疲れ様でした。自分はというと負け惜しみではないが、おかげさまでゆっくりと夏を過ごすことができてありがたかった。去年もエキスパートで忙しかったし・・。ほっとしている。

 さて、真弓さんのAOCを愉しむ会第8回が昨晩行なわれた。無事大団円。
 シャウルス、ラングル、ラングルオーコアントロー、フルムダンベール、フルムドモンブリゾン、エポワスを食べて全42種類(でしたっけ。1ヶ月勉強してないのでいろいろと忘れていることが多い)完食!!ぱちぱち。

 たしかまだ名残のモンドールがあるころに始まり、そしてそろそろモンドールの走りの時期に終わったことになる。シェーブルが美味しい時期を満喫し、盛夏の余韻が漂う夜、たっぷりのシャウルスを口にほうばり、きりっと冷えたシャンパーニュをごっくんと多めに飲み込んだときの口どけの素晴らしさはなんともいえない。まさに口福である。
 
 勉強していたときのチーズは勉強の対象的要素が多かったけど、このようになにも考えずにチーズとワインを愉しめるのは何よりである。
 秋には清水牧場ツアーをしようという話も出たりして、今後も甲府では楽しい会が続きそうである。

8月7日
 サロンに行く。濱田先生、大澤先生からなぐさめてもらう。大澤先生には、熱心に教えていただいたのに、申し訳ない気持ちで一杯である。

8月6日
 真弓さんのAOCを愉しむ会第7回。今回はシュブロタン、ブルーデュヴェルコールサスナージュ、サンネクテール(レティエ、フェルミエ)。オッソーイラティー、マロワール、マンステールを頂く。
 シュブロタンはサヴォワでできる山のシェーブルであるが、食べてみるとソフトタイプみたい。ルブロッションの山羊版と言われる。100%農家製。塩水でウオッシュする。
 サスナージュはグレンノーブルという胡桃の名産地の近くで作られ、とてもやさしいブルーである。
オッソーイラティーにはチェリーのジャムが添えられていた。
サンネクテールもフランスの田舎オーベルニュで作られる。
マロワールにはベルギービールマンステールにはクミンシードとゲヴェルツとを合わす。
 この会もあと1回で終了。42種類のAOCを食べつくしたことになる。

8月1日
  1次試験の結果が郵送される。「合格点に達せず、残念ながら不合格」ということでした。
 そんなわけで、今日は1日中、くやしいやら、かなしいやらでした。無念です。あと1年がんばれるかどうか、ゆっくりと考えます。

7月30日
その7 チーズプラトーでの食べる順番
 他のチーズの味わいを邪魔しないように食べるというのが原則なので、淡白なものから濃いへ、最初にやわらかそうなもの、匂いの あまりしないものを食べ、だんだんとカビがついているものや匂いの強いもの、 硬いチーズという具合。

7月29日
 チーズプロフェッショナルは、本来、チーズの販売やサービスを念頭においた資格なので、セールストークというのが重要になる。2次試験でも第1部の第3のチーズにセールストークの記述が要求され配点が結構多い(第1部30点中の11点)、また第2部の2では、1種類のチーズを出され、それについて実際にお客さまに薦めるセールストークを2分で語らせる。ここでのチェック項目は、産地や乳種などのデータは正確か、説明に説得力があるか、「食べる場面」を想像できるトークになっているか?

 教本172pに書いてあることも参考にまとめると、次の各項目をセールストークにちりばまめることになりそう。
 @産地、乳種、製法などの基礎データ
 A生産地の気候風土、そのチーズの旬
 Bエピソード(名前や誕生の由来、著名人がらみ、文学がらみ)
 C食べる場面を想像できるトーク。そのチーズの単体での味わい。料理にどのように使うのか(料理法)。一緒に飲んで合う飲み物(アルコール以外にも)、相性のよいパン
 D残ったチーズの利用法・保存法

7月28日
その5 チーズのカビや皮は食べてもかまいませんか。
(1)カビには2種類あって、毒素を有するものと有しないものがあります。チーズに使われるカビには2種類だけがあって、白カビ(ペニシリウム・カンディダム)と青カビ(ペニシリウム・ロックフォルティ)しかない。チーズの内側に入り込んでいくの青カビのほうである。これは美味しいものが多い。(チェダリングしてある)チェダー、チェシャー、カンタル、カステルマーニョなんかは青カビが入り込んでいくことがおおいが、これはイギリスでは「このカビはボーナスである」と言われているほど。フランスでもあえてカビのよく生えている部分を切り取ってお客様に出すことがある。しかし、管理が悪くて、表面に猫の毛みたいに生えてきたカビは食べないようにしたい。熟成中に自然につくカビのなかでも表面だけにつくのはおいしくない。ごく初期ならつぶしておけば広がらないが、広がってしまった場合には、カビの部分を削り取って除去し、食べればOK。
(2)皮について。タイプごとに分けて考察。
 @ハード、セミハード
  表面にワックスが貼ってある場合(ゴーダ、エダム)必ずはずす。
  命に別状があるわけではないがまずいので。
  あとは皮の硬さで判断する。。
  ルブロッション、タレッジオなど柔らかいタイプは皮ごと食べて可。
  コンテ、グリュイエール、ミモレットなど硬い皮の場合は食べないようにする。
  また、トムドサヴォワ、サンネクテールなどは熟成の段階の表面のケアをしていないので、皮には   複雑なカビが生えているので取った方がいい。
 A白カビ
  白カビは無害なカビなので食べても可。
  むしろたんぱく質をアミノ酸に分解する役割を果たすのが白カビなのでうまみが残っている。
  ただ、カビが分厚かったり、苦味がある場合には残す方が賢明である。
 Bシェーブルの皮はお好みで。
 Cウオッシュの皮は、ウオッシュらしい独特の風味を形成しているし、たとえばエポワス、マンステールは皮がうすく、中のとろとろとしたところと一体になっているので食べた方がいい。しかし、ポンレヴェックの厚い皮やモンドールのようなごわごわしているもの、リヴァロのようなじゃりじゃりするものは取った方がいい。
 そして、皮の質問が出たら、取り外す場合には、「その皮は捨てないで、少し焼いてから召し上がってみると、食べやすくマイルドな味わいとなりますのでお試し下さい。」とか、また、「お料理に使われても新鮮なアクセントになるでしょう。」とか付け加えることはセールストークとして重要。

その6 熟成チーズとにおい 
 チーズ特有の香りは、チーズの熟成過程で発せられるものです。チーズの熟成は、脂肪を、リパーゼが脂肪酸やグリセリンに分解するところから始まります。熟成が更に進むと、脂肪酸は揮発性のものに変わり、これらが独特の香りの元となります。腐敗が始まった訳ではなく、チーズが美味しく育っている証拠ですのでご心配はいりません。

チーズの香りに関しては、ウォッシュタイプ・シェーブルタイプなどは、特に独特の香りを放ちます。
ウォッシュタイプは、表皮に繁殖させるリネンス菌の分解力が強いため、強烈な香りがしますし、シェーブルタイプは、山羊乳の脂肪酸組織にカプリン酸やカプロン酸が多いため、獣臭がします。しかし香りもチーズの味わいですから、是非楽しんでみて下さい。


7月27日
というわけで、1次試験だめかもしれませんが、いつまでもひきづらないのは鉄則。不合格になってからあきらめればよいので、2次対策として、ちょこちょこと研究成果(というほどのものでもないけど)をアップしていきます。

その1 チーズは冷凍保存できますか。
 本来チーズは冷凍しないほうがよい。チーズに水分と脂肪が含まれるが、乳化しているため分離しないが、冷凍させると、解凍したときに水分と脂肪が分離してしまうからです。
 特にクリームチーズ、フレッシュ、白カビ、ウオッシュなどは薦められない。パスタに使う粉チーズも冷凍保存すると固まってしまい、冷蔵保存でも湿気を帯びて固まりやすいくなるから室温保存がよい。
 しかし、ナチュラルチーズのうちではハードチーズは水分が他のチーズに比して少ないので冷凍によるダメージが少ない(ただし、風味が落ちるので加熱料理用に適す)。またピザやフォンデュ用シュレッドチーズ(ピザやグラタンに多く使われる短冊状のナチュラルチーズ。加熱して糸を引くような状態になったものを食べる)など加熱調理するものは冷凍保存できる。
 
その2 アウトドア向けのチーズってありますか。
 気を使わないで持っていけるものがベスト。匂いが非常に強いものや柔らかいもの、フレッシュタイプのものは神経を使うのでイマイチ。通常のプロセスチーズ。あとバーベキューで焼いて食べるのは、イタリアのカチョカヴァッロやスカモルッツァ、プロヴォローネなんかのパスタフィラータタイプ。あるいはキプロスのハロウミ(これはむしろ生で食べることはない)とかも適す。

その3 絶対に加熱しないほうがいいチーズってありますか。
 長期熟成したチーズ(1年半以上)。風味が損なわれるから。エポワスなど、中身がトロッとしているウオッシュチーズ。

その4 チーズって太りませんか。
 対女性 脂肪=太る というイメージが定着していますが、チーズは太るというのはまったくの誤解です。チーズの脂肪は微細な脂肪球なので消化されてしまいます。そして、エネルギー源となって、他の脂肪を燃焼してくれるのです。また、チーズに含まれているビタミンB2は脂肪を燃焼させる効果があるし、肌をつやつやさせてくれるので美容によいと言われます。ダブルクリームやトリプルクリームには注意しましょう。
 対男性 成人病対策 コレステロールが気になるという人には、チーズのコレステロールは善玉コレステロールで、体内のコレステロールを調整し、頭の血管を強くする効果がありますよと説明。無論食べすぎには注意。さらにカルシウムが高血圧の予防になると付け加えるとグッド。


7月26日 
 昨日、1次試験終了。新宿駅南口から徒歩7分くらいの服部栄養学園で午後1時から3時までの2時間の筆記試験。駅からはそれなりに距離があるので、余裕を持って行きたい。開場時間(正午)を目指して行くとよいと思う。

 さて、試験であるが、正誤問題、択一問題、穴埋め問題のほか、1問3行くらいの解答が要求されるプチ論述問題も10問くらいあった。

 論述問題は結構事前講習会で話していていた内容が出た。講習会で話すことはあまり試験と関係ないと言われたので気を抜いてしまったのは反省。そこでどんな問題が出たかであるが、
たとえば、
プロセスチーズを開発した国と発展させた国を記載した上で、プロセスチーズが登場したことによってチーズの世界はどのように変化したかとか(講習会言及?)
シェーヴルが今では1年中食べられるようになった理由を答えよとか
現在のチーズの世界的な需給傾向や日本での価格動向についてとか(講習会言及)
チーズ内に丸い気孔などが出来るのは何故かとか
同じ名前のチーズで自然な表皮のチーズとリンドレスチーズの風味の違いは何に由来するのかとその特徴
大人は牛乳を飲むとおなかを壊す人がいるが、チーズだと大丈夫なのはなぜかとか
チーズとワインの相性について留意すべき点を列記せよとか
チーズを栄養的にみて果物や野菜と合わす意味合いはどこにあるか
缶入りカマンベール(ロングライフチーズ)はプロセスチーズなのかナチュラルチーズなのか。また、その理由は?
これで9問。あと一つなんだったかな。まあ8月7日発行のグルメジャーナルに問題と解答例が載るので興味がある人はそちらもご参照ください・
 
 結構ここは配点が多そうである。去年の実績では1問5点である(全部で300点満点)。点を取るべく自信があるところは4行くらいフルボリュームで書いてきた。自信がないところでは、可能性があることをたくさん書いた方がいいのか、間違ったことを書くと減点なのかわからないのであるが、なんか減点形式でなく、加点形式だと聞いたような気もしたので、あることないこと書いてしまいました。
 たとえばシェーヴルのところでは、冷凍技術のほか、工場での温度管理によって、年間2度分娩させることができるとか書いてしまったのであるが、よく考えたらおなかに胎児がいる期間との関係で年間2度の分娩は無理じゃないかと思ったり・・・(教本15pに年2度分娩もあると書いてありました!)
 シェーヴルの問題含め10問中4〜5問くらいは自信がありません。そこはノートで対応できなかったところで、教本にもしっかりと書いてないような気がし、またなにより自分自身の勉強不足なところなのでいたし方ありません。
 そんなこんなで、2時間一杯使いきり、試験終了。疲れました。
 本番では時間配分についてまったく考えておらず、のんきもいいところだ。ただ、解き進んでいるときに、それなりに順調に解いていたので、まあ大丈夫だろうという感じだったのである。最近過去問を解いてなかったので、最後に時間がかかる論述問題があるとは予想もしていなかったのである。

 さて、前日から本番までの様子であるが、予定通り、ワイン中級を受けた後、ビジネスホテルに泊まった。結局夜食事のとき、誘惑に勝てず、生中を1杯飲んでしまったが、3時間くらい、勉強でき一通りノートを読み終わった。
 当日朝は朝食の後、チェックアウト時間を延長してもらい、勉強、二まわりノートを読めた。そして会場についてから、もう一通りノートが読め、ほぼ直前超短期記憶が完成した(笑)。

 超短期記憶ゆえ、試験が始まって30分くらいで消滅してしまった記憶もあるが(笑 それゆえ40分経過後には間違えていたという問題も発生)、結構EU加盟国の地図や食品添加剤の説明とか用意したりしていたのが出たりして、論述問題以外についてはノート自体試験との相性がよかったようで助かった。1次試験はまったくだめなわけではないだろうと甘い期待をしている。

 というわけで、あと1ヶ月強で2次試験なので、すぐに2次試験の準備を始めるつもり。1次の発表は8月上旬各自に通知ということである。

 ともあれ、1次が終わりほっとしました。直前に集中して勉強できたことでチーズの知識が一通り頭に入ったのが何よりでした。勉強してよかったなあと思わせるのは、試験終了後の常である。


7月24日
 昨晩は嫁さんの実家の近くで花火大会があったので、一家で見に行く。2トントラックの荷台にござをしいて、コンビニ関係の食べ物をつまみつつ、甲州ワインを1本。マルスワインさんの赤。結構おいしくて、まさに暗闇のブラインドで出された。冷蔵庫に入っていた「私」が持ち込んでいたワインと聞かされ、フランスからイタリアだよな。まあキャンティかなと思っていたら、さにあらず・・・とほほである。
 ともあれ、いつものように1本開けてしまい、風呂に入って寝てしまった。作ったノートを1回も通し読みしていないのである。我ながら、この余裕はナンだ、すごいなあと思いつつ。
 いよいよ試験1日前となった。今日はワイン中級があるので、それを受けた後は新宿近くのビジネスホテルに泊まる予定。明日午後1時から2時間の試験です。去年は500人が受験。234名が合格したという。まあノートを2廻り。まさに直前の超短期記憶にかける1日なのである。でも夜飲んじゃったりするんだろうなあ・・。受験票忘れないようにしようっと。


7月23日
 ようやく一通りノートを作り終わった。各国チーズ(フランス、イタリアを除く)は小テスト中心にまとめた。ポイントだけが、小テストに出ているから非常にまとめやすい。あとはノートを読んでくだけ。ワープロA4で50枚くらいになった。まだまだこれから暗記勝負(笑)。しかし、26穴を開け、バインダーに綴じたとき、もうこれで受かったような気になるから不思議だ。しかし、二日前にまとめができるなんてので大丈夫なのか。我ながらあきれる。

 昨夜、ボンマルさんでドイツのクワルクを使った自家製チーズケーキをもらう。子供たちも喜んで食べる。普通のナチュラルチーズだとなんとなくの違和感を感ずる子供たちも、このように砂糖を若干でも使った食べやすいチーズは受け入れられやすいのであろう。


7月16日
 真弓さんのAOCを愉しむ会第6回 本日はオーベルニュ地方のチーズがメイン。ペラルドン、カンタル・ライオル・サレールの3兄弟、ブルー・ドーヴェルニュ、ブルー・デ・コースという6品目の布陣。
 ペラルドンには南仏のハーブの香りがするという。ローブデガリックの話はここでも聞く。

 南仏はCHARCUTERIE(シャルキュトリ。南仏読みはシャクトリーだそうで)という肉の加工品料理が有名で、そのつけあわせにアリゴをという話も。さて、3兄弟を並べて食べるというのはなかなかない機会である。農家製、無殺菌に近づく順番でもあり、カンタルはやはり大量生産の工場製という感じであまり個性を感じない。ライオルは協同組合ではあるが、無殺菌乳から作られる製でバランスが一番取れている。サレールは完全な農家製兼無殺菌乳からなので、すごく個性的な味わいである。ライオルの表皮に赤いマークの痕跡を発見した。これは区別にはいい。

 ブルーはコースは融けます〜って感じ。オーヴェルニュはしまった組織でこれもロックフォールを見本にしたそう。


7月13日
 ようやくフランスAOCまで覚書というかメモ帳ができた。テキストから書き込みなんかも含めポイントを抜粋してまた横の関連なんかも入れて(たとえば、特殊な容器や水切り型の情報を入れたり、歴史を入れたり、その他もろもろ)。ざっざっとメモしたものをワープロで清書してる。遅ればせながらではある。間に合うのかなあ(笑)。それともっと深く勉強したい部分もあるのであるが、その余裕がないのが残念。ワインのときは余裕があったので付加的な情報なども勉強していたのだけど、通り一遍の勉強しかできなくて残念。


7月12日
 先週は結局6日に勉強しただけで後はしていない。勉強というのはしていないとなかなか着手できないものですね。10日の土曜日は模擬テストの日だったが、飲み会が入っていたため、問題と解答だけもらった。今日は午前中勉強できた。あと泣いても笑っても2週間。

7月6日
 今日は仕事の合間を見計らい5時間勉強できた。最初からノート造り始めるのは無理っぽい(ワインのときはノートを造っていたが、今回は時間がない)ので、テキストを最初から読んでいく勉強方法に決定。もっとも、読んでいってかなり重要なポイントがいくつか出てくるのでそれをちょこちょことA4のざら紙にメモしていく。5時間で読み進めた量であるが、40pほど。フランスに入る前までの概論を読めた。ここに来てまとめて時間が取れるのはありがたい。忙しくならないことを祈るのみ。


7月3日
 TWS第10回 まとめのテスト。今日で一応正規の認定準備講座は終了。あとは1次試験対策特別講座と2次試験対策特別講座が用意されている。
 さて、テストであるが、ここ3週間まったく勉強しなかった。黄信号なのである。この日もぶっつけ本番、テスト前に20分ほど本を読んだだけで挑戦。59点でした。勉強してないから当然なのであるが、意外と点が取れるもので、これゃまだ見捨てたものではないぞと思いました。あと3週間弱なので仕事の途中に勉強してなんとかかっこつけたいと思いつつ、はてさて。


6月25日
真弓さんのAOCを食べる会
ヌシャーテル、ポンレヴェック、リヴァロ、アボンダンス、セルシュルシェル。

6月19日
TWS第9回 チーズと料理、栄養、サービスの講義。これで再来週まとめのテストを残すのみ。

6月15日。最近疲れていて勉強していない。
カッテージチーズって何という話題が出たのでちょっと整理。カッテージチーズは、脱脂乳または全乳で作る、熟成させない代表的なフレッシュチーズのこと。
 本来は脱脂乳に乳酸菌(スターターとなる)とレンネットを加えて発酵させた後、加温してホエーを排出して作りますが、家庭では酢を添加して固める簡単な作り方がある。

乳酸発酵タイプ
(1)原料乳を殺菌
(2)冷却 32度くらいまで
(3)スターターとレンネット添加
(4)静置 32度で静置すると5時間ほどで固まる
(5)カードカット 15ミリ角にカードをカット。ホエーが15分ほどで浮いてくる。
(6)加温 @〜2時間かけて加温。58度まで。
(7)ホエー排出 こし布とざるで
(8)カード粒の水洗い
(9)脱水 ざるで
(10)加塩


家庭でできる産凝固タイプ
牛乳1g、レモン汁または食酢10% 100ミリリットル。 食塩

殺菌した原料乳を40度まで冷却、レモン汁または食酢を加え、40度で15分静置、十分沈殿してホエーが透明になったら、布でこしてホエーを抜く。酢やレモンの味を抜くためにカードをよく水洗いする。
十分に脱水し、加塩してできあがり。



6月13日 フェセルシェーブルを食べる。全クロタン状態のフェセルシェーブル。最低熟成期間10日というクロタンの規定に見合わないので、AOCクロタンドシャヴィニョールを名乗れない。フレよりももう少し脱水してある。水切り籠のことをフェセルという。エキストラヴァージンと塩コショウで味付けサラダに。ほかにもシュガーとブランデーでデザートにもできるし。サラダにせずに先ほどの味付けでうえにイタリアンパセリなんかを載せてオードブルにもできる。

6月12日
TWS第8回 AOC申請中のチーズたち、アジアの国々など


6月9日
 今朝は出勤前に1時間ほど(5時おき)。さすがにすぐに勉強にはとりかかれないので、新聞読んだり、ハーブティーこしらえたりして、BGMも用意して周到な準備に時間がかなりかかってしまったりするのは仕方ない(笑)。
 今朝はイタリア北部の復習をした。出そうなのはグラナパダーノとパルメジャーノレッジャーノの違いですかね。前者は熟成期間最低9ヶ月〜2年で当日の朝夕のミルクから作る。パルメジャーノは熟成期間1年から4年で、前日のクリームラインを除いた脱脂乳と当日朝の全乳(脱脂しないもの)で作るというあたり。あとはパルメの12ヶ月熟成時に長熟に向かないものはプリマ・スタジオナトゥーラとして市場に出される。12〜18ヶ月熟成がクラシコ。18ヶ月以上熟成がエクストラと称するというのも講習会言及事項(ちなみにコンテエクストラは6ヶ月以上熟成して15点以上のもの。緑色のベルのマーク)。本間さんはパルメジャーノの話ばかりしていた感があるので、パルメジャーノは要注意。チーズをやってない人はパルマの生ハム作るのに、原料豚にはパルミジャーノのホエーを飲ますという話を聞いたらおったまげる?

6月8日
 昨晩も深夜目が醒めたので1時間半勉強。フランスの復習をした。チーズ図鑑を使ってテキストを補充する勉強をしたのであるが、AOCのチーズたちとはまた違った情報があり、楽しく勉強できた。図鑑のほうは相性ワインも載っていて、それぞれなるほどなと思う反面、苦労しているなというものもある。なにかワインほど生活がかかっていない(笑)ので、気楽に勉強できていい。いろいろな情報を楽しく勉強する。すごくいい感じ。

6月7日 そろそろ本腰を入れて行かないとあぶない。今日は午前3時頃目が醒めたので、2時間ほど勉強してしまった。
 主として、これまでのテイスティング資料の整理である。ブルー、ウオッシュ、ハード、白カビをそれぞれの特徴ごとに整理した。ブルーはイタリア、イギリス、スペイン、ドイツも含めると結構な種類になり、みんな似通っているので整理したかったのだ。あっという間に2時間がたってしまった。

 1次試験は知識が入ってるかどうかだけだから、勉強したかどうかで合否が決せられるけど、2次試験は事前にどのようなイメージなのかをゲットしておく必要があるので、ここで整理。

 これまでの過去の問題をみていくと1部がブラインドテイスティング、2部が実技と口頭試問というようになっている。

第1部は、皿に盛ってある3種類のチーズ名を当てるのと、1のチーズについては乳種、2のチーズについてはAOC、DOP、PDO等の区別、3のチーズに簡単なセールストークといった付随質問に分かれる。テイスティングは30点満点でチーズ名が各5点、乳種と原産地呼称が各2点、セールストークが11点で、所要時間が10分。24名が一緒の部屋に通される模様。

第2部は、6名の受験者と3名の試験官のセット。前半と後半の2部構成
 第2部の1
 @カットの準備 1分 チェック項目 チーズの状態をチェックしたか、チーズのおき方、空き箱の処理はていねいか。
 Aカット。8等分に切ると仮定し、そのうち2切れをお客様に提供(03)  12等分のうち3切れ(02)
  制限時間2分 切り方は適切か、傷をつけていないか、チーズの運び方、皿への載せ方は、提供された皿の向き、盛り付けは適切か、かかった時間は?
 B質問。 
 チーズをこのように切った理由。チーズを切る前に必要と思われること2点、チーズを切るときの注意点を2点、チーズが完熟になったときの特徴2点、これと同じタイプでもっと食べやすいもの、チーズの盛り付け、お客様に提供する際の注意点(以上03)
 そのチーズの若い状態から完熟の状態になるまでの外見的変化、そのチーズの若い状態から完熟の状態になるまでの香りの変化、そのチーズの若い状態から完熟の状態になるまでの風味の変化、そのチーズの状態をお客様にわかりやすく説明せよ、そのチーズの裏と表の見分け方を説明せよ、そのチーズとブリーの味の大きな違いは。 
 C片付け 1分  翌日使用するために冷蔵庫で保管するを想定 切り口の処置は適切か、包装は適切か。
 第2部の2
 @セールストーク 7〜8種類のうちから1種類のチーズを配布され、2分でセールトークを行なう。
  産地や乳種などのデータは正確か、説明に説得力があるか、「食べる場面」を想像できるトークになっているか?
 Aそのチーズに対する質問 冷凍の可否、そのチーズに合うパン、チーズを室温に戻す理由、チーズを食べる順番、そのチーズに旬があるかないか。アルコールが苦手というお客にどんな飲み物と合わせたらいいかというアドバイスは?とかの問題(以上03)。
 なぜそのナイフを選択したか、そのチーズと相性のよいパン、カビを食べてはいけないかと質問されたらどう答えるか、なぜ食べごろまで待つのかと質問されたらどのように答えるのか。(以上02)
 などなどお客様からよくある質問コーナーでも作っておくといいかもしれない。


6月6日
昨日の復習をカフェで1時間。ドイツ以降と小テストで間違えたところを中心に行なう。あっという間に時間がすぎていく。

6月5日
TWS第7回 ドイツ、オランダ、オーストリア、デンマーク、ノルウエイ、フィンランド
  
 ぷれーとA                プレートB

Aカンポゾーラ、ボニファッツ、ゴーダ、マリボー、シメイ・グラン・クラシック、ヴュー・シメイ
Bタレッジオ、クワルティローロ・ロンバルド、フォンテーィナ、ラクレット、バノン

  
左マリボー、右ゴーダ     バノン             バノン
 

  
左ラクレット、右フォンティーナ  左クワルティローロ 右タレッジオ 左ボニファッツ(胡椒入おいしい)                                          右カンポゾーラ


シメイグランクラシックとヴューシメイ



6月4日
真弓さんの第4回AOCを食べる会
ブリー3兄弟とボーフォールダルパージュ、シャビシューデュポワトー
6時から時計回りにシャビッシュ、クロミエ、モー、ムラン、キャラウエイシード+ボーフォール



学んだこと
・シャビッシューの特徴 きめ細かくてしっかりしている食感
 ほぼボルドーの真上 先細りのボンドン型、熟成2週間+日本への滞在時間、SB、ボルドー白、熟したいちじくがあう。細かく刻んで生クリームを少しでソースにしてゆでたブロッコリやカリフラワーにかける
ポワトヴィエンヌ種1%、99%はサーネン種(乳量多いから)
・ブリの語源 ブリー地方がある。その中にモーの町、ムランの町、クロミエの町がある。
・ボフォール 03年にアルパージュしたものが現在出ている。ブリアサヴァランが美味礼賛のなかでチーズのプリンスと呼んでいる。キャラウエイシードと相性よし。オーボンクリマのCHや樽の効いたシャルドネ、ポムロールによく合う、。

6月3日
 1次試験の受験票が来ました。1次試験は7月25日13時〜服部栄養専門学校で行なわれます。

6月1日
 甲州ワインにチーズが合わない理由。以前お話したこの話題であるが、情報のでもとの野沢さんのお話では、山梨のワインがマロラクティック発酵していないからだという。なるほど、でも赤ワインでもそうかなあと思ったりした。白はたしかにフランスでもマロ発酵するものとしないものがあるらしいけど、赤ワインではほとんどマロしてるというし。それから山梨の夏は暑すぎて牛が季節を越せないのではということです。アルパージュできるほどの高地が近場にあればいいんだけど。移動手段が問題ですね。2次試験情報がまったく足りないことが判明。ワインのときの経験でも今のうちから2次試験対策を考えておいた方がいい。2種類のチーズが出されそれに対して、いろいろ質問されるらしいので、質問の視点を今後考えていきたい。とりあえずは冷凍に耐えられるチーズか否かを勉強してみよう。


5月29日
 TWS第6回。イギリスとチーズの生成、熟成などの総論部分。
 イギリスはこの前協会のセミナーが行なわれたばかりであるが、全国区になったチーズにはPDOは与えられない(地域的特性がないから)。したがって、チェダー、ランカスターなどというPDOはなく、地域特性を備えている名前も知らないものが申請したら通ってしまったというのが多いのが特徴。どうりで、知らないチーズばかりが教本に載っている。本間さん自身見たこともないチーズが多いということらしい。
 総論部分はなぜ最初にやらなかったのかなと思ったが、たぶんいろいろな知識が入ってきている現在のほうがわかりやすいのと、事前講習会での情報を反映させたかったのかと思った。凝固システムなど化学の部分も多くて、大変である。ヤマ場かもですね。
 テイスティングはAプレートは熟成違い(カマンベール、サントモール、アジアーゴ、ミモレット)、Bプレートは青カビその2(ブルードジェックス、ゴルゴンゾーラピカンテ、スティルトン、シャロップシャーブルー)。

ゴルゴンゾーラ 組織密。くっついている。直径25〜30センチなので、カットしたとき半径15センチ弱の長さになる。カビのないところのネットリ感が特徴。

スティルトン チェダリングを施しているのでぽろぽろなのが特徴。カビの入り方がマーブル(大理石状に入る)。

ダンベール(急遽追加) 皮はグレー、カビ均一直径11センチ半径が五センチなのでもっと小さい。
  
Bプレート                ジェックス         ミモレット

  
アジアーゴ?        アジアーゴ                 ランカシャー

 ウエストカントリーファームハウスチェダーモンゴメリ

  
 チェシャー                   シングルグロスター      ブルーウエンズリーディル
  
 ダンベールの表皮  グレー      ダンベールのカビの入り方

  
 ジェックスの表皮  白い        スティルトン?        ゴルゴンゾーラ?


 シュロップシャーブルー

5月28日
チーズに灰をまぶす意味
 @保存の意味合い 山羊のチーズは早く熟成させて早いうちに食べるように作られているので、昔は乳量が減る晩秋から冬は食べることができなかった。つくり置いたものを戸外に出しておくと冬の寒さでカチコチに凍ってしまうが、灰の中なら適度な暖かさで日持ちし、また水分をほどよく保ってほっくりとおいしく熟成することを発見したからであろう。
 A酸味を中和させる意味
 Bチーズをおいしくさせるカビを呼ぶ働き
 C牛乳製のエジー・サンドレやモンブリアックにも使われている。
 D昔はブドウの木を燃やしていた、現在はポプラの木が多い。エジー・サンドレはブドウの葉の灰を使っている。
 E粉末になった木炭粉は市販されている(真っ黒とのこと)。 以上本間るみ子さん「チーズを楽しむ生活」より


5月27日
日本酒とチーズのマリアージュについて
  日本食とワインのマリアージュというのはずいぶん研究されているので、チーズと日本酒の組み合わせも考えられてもいいかもしれない。
 まあよく言われるのは、ミモレット。エクストラヴィエイユ(12ヶ月以上)のものはカラスミのニュアンスが出てくるということで日本酒、焼酎との相性がいい。
 あとフェルミエさんのチーズの味噌漬けは是非試していただきたい逸品である。グリュイエールやエメンタール、場合により運がよければコンテやボーフォール・ダルパージュなんかのきれっぱしのハードチーズを利用して味噌に粒胡椒、唐辛子なんかも少し入って日本酒も多分入ってあえてある。ホイルの上においてオーブンなんかで焼くのであるが、昨晩も合わせてみたが味噌が日本酒とのつなぎになっていい感じなのである。
 さらに、本間さんの「チーズを楽しむ生活」に書かれていたのは、しそ、黒ゴマ、白ゴマ、ゆかり、とろろ昆布、青のり、けしの実、きな粉、唐辛子のパウダーをおにぎりの感覚でまぶすのだそうだが、これが結構イケルらしい。トッピングに山椒の葉を乗せてもおしゃれということである。参考になるなあ。
 それから、共働学舎で宮嶋さんが作っているという日本酒でウオッシュしているというウオッシュチーズ一度ためしてみたいなあ。日本人が作るナチュラルチーズという意味ではここはすごいと思います。有名な03年ジュラで行なわれた山のチーズコンクールで見事銀賞を受賞した「SAKURA」を御存知でしょうか。農場の周りに自生する、エゾヤマザクラの葉を敷いてその上でチーズを熟成させ、仕上げに桜の花をのせた。直径6〜7cmの可愛いチーズです。日本人の感性が世界で認められたものです。
 共働学舎は北海道ですが、牛のメッカ黒島あたりで南十字星に見守られて、ハーブなんかを食べる牛のチーズなんかが出てきてもおかしくないですね(特に南半球というわけではありませんがコルシカのフルールドマキなんかをイメージしています)。
 だんだんチーズがおもしろくなってきました。
 

5月24〜25日。
 事前講習会。9時30分から5時まで二日間。去年と同様朝早くでかけ、満員電車にゆられる。ふらふらになって、会場(ウイメンズプラザ)へ。会場は表参道から徒歩5分ほど。後でわかったのだが、アカデミーデュ○ァンのあるビル。これが有名な川島さんが雨ですべったというエスカレーターかと感慨をもってしまった。さて、会場に入り、気になったのがBGM。初日は坂本龍一が流れ、二日目はたぶんジョー・サンプルっぽいフュージョンサウンドが休憩中に流れる。協会の人の趣味だろうかなと思いつつ、今の若い人には流せようもない感じ。
 まあそれはそれとして、講習会はワインに比べると楽である。最後はふらふらになりつつもまだ余裕を残して終われる。受講生はかなり少ない。全体の規模ではたぶんソムリエ協会の100分の1程度じゃあないかなと思う。だから協会側でも自分たちの同僚をスカウトするという感じの講習会、試験となっているような気がした。あまり試験、試験していない感じで大人の協会といったイメージを持った。講習会もしゃべったことが試験内容となるわけではありませんという。
 一応ガイドしておくと、トイレは会場にあるほか(ウイメンズプラザとありますが、男子用もあります)、地下1階の本屋さんがあるフロワーに大きいのがあります。館内飲食禁止ですが、ここは近くにたくさん食事をするところがあるので、二日間は楽しめる。といった感じ。ラインマーカー1本とシャープペンシル1本で間に合った。写真など取りたい場面もあるので携帯ではなくてデジカメを持っていってもいいかもしれない(フラッシュのみ禁止されている)。
 初日は近くのマロウドイン赤坂に宿泊(1泊7000円)。認定のときの仲間と乃木坂のシェ・ピエールというお店で食事。ここのブイヤベースはすごくおいしい。絶品。またいろいろと融通を利かせていただいたりして、ありがたい。ワインは飲み頃のものが各分野5種類ほどあがっている(グランメゾンに比べると少ないが、その分かなりリーズナブル。ハウスワインの泡もおいしかった)。ビストロ的利用のできるありがたいお店。97のランシュバージュが少し余ったのでフロマージュにもトライした。ブリードモー、ルブロッション、ロックフォールなんか。

 さて、事前講習会の内容であるが、
初日は、チーズの現状と将来を藤田眞弘(協会会長)さん、乳製品と食品衛生を小久保彌太郎さん(社団法人日本食品衛生協会)、チーズの文化史を坂本嵩さん(もと雪印のコピーライター)、チーズの製造を宮嶋望さん(共働学舎・新得農場主催)、各国のチーズ1(フランス以外)を本間るみ子さん(協会副会長)が行なった。
二日目は各国のチーズ2(フランスと新世界、東洋)とチーズと飲み物を冨永純子さん(声が大きくてポイントも指摘していただき非常にわかりやすい)、チーズの販売技術を猪俣陽子さん(大丸で17年チーズ販売)、チーズの栄養と料理を江上佳奈子さん(江上料理学院副院長)、チーズのサービスを桝田基夫さん(元ヴァランセの総支配人、現在協会事務局長)が行なった。サービス実技は去年までなかったが要望に応え、写真ではあるが、謄写されるようになったという。
 みなさんしゃべりたりないような感じで、とてもためになる話が多かったとともにチーズへの愛情をひしひしと感じさせるものがあった有意義な二日間であった。これでまた階段を一つ登った感じがするのはワインのときと同様である。
 なお本試験の申し込みが5月20日から始まっている。6月30日の消印まで。
 受験申込書は、本日郵送しました(ファックスは不可であることに注意)。


5月22日 TWS第5回。スイス、スペイン、ポルトガル。
スイスは山ばかりで海がない国なので、山のチーズ(大型のハードチーズ円盤型)が多い、全部牛乳。スペインはもともと羊毛の大生産国なので羊が多い。牛は暑いところが苦手なので、北部に集中している。雑食度は牛、羊、山羊の順。山羊はほんとに何でも食べるそうで、貧乏人の牛と矢ばれたりもする。去年本間先生がスペインに入れこんだということで教本のスペインの説明はほとんど改定されているそうなので、昨年度版をお使いの人は一読しておいたほうがいいですね。フランスは確立したものがあるけれど他の国々はまだまだ発展途上なんだなと思います。もともとナチュラルチーズはワインとちがって地産地消的な要素が大きかったと思うので、他国への広報や輸出などが積極的になされてこなかったのではなかろうかと思う。しかし、カブレラスには驚いた。アオカビがびっしりと全般的に生えこんでいる。ポルトガルはやはり羊が主流で、植物性レンネットが使われるということ。島は牛乳製といったところ。なんでもヴェジタリアンはレンネットさえも動物性ではなく、植物性にこだわるそうなので、ポルトガルチーズはそういった人々の御用達なのだそうだ。

テイスティングはアオカビと各国チーズ。
1、アンベール、モンブリゾン、スティルトン、オーヴェルニュ、コース、ロックフォール。
 見分け方であるが。表皮の有無、色、カビの入り方大小、乳種、くずれやすさ(しっかり度)である。
アンベールは表皮がグレー、カビは均一、むちむちで形がしっかりして、自立する。マイルド。
モンブリゾンは表皮はオレンジ、細く大理石状のカビが生える。円筒形で黄色い。優しい味わい。
スティルトンは皮茶色。細くカビが入る。チェダリングの証拠、ちょっとボロポロした組織。
オーヴェルニュ 皮有り白。カビは細く横に入る。ナッツの香ばしい感じ。コースより粗野な味わい
コース カワナし バターぽい
ロックフォール 皮なし、余韻が長く、甘くコクがある(羊の特徴)。
下3つはゆるい組織なのでチーズを生クリームでといてペースト状のクラッカーに塗るとよい
なおジェックスは皮がある。細かいカビがある
2、スプリンツ、グリュイエール、ケソマンチェゴ、ケソティージャ、ケソデバルデオン、カブラレス。
スプリンツ、かんなで削ってある。時間が経つと紙石鹸みたいになるので、削りたてを食べること。
グリュイエール 皮がビスケット状であるのが特徴。コンテに近い味わい牛なので色黄色い・
マンチェゴ 皮に特徴網目模様
テティージャ ミルクのような味わいおだやか おっぱい型 リアスバイシャスの白
バルデオン 
カブラレス 風味強い カビの入り方がフランスのブルーは中からだけどこれは全面に入り込む。濃い赤ワイン、極甘口ワイン、甘口シェリー、ハチミツ、ドライフルーツ



5月14日 TWS第4回。イタリアチーズ。1時間ですべて終わる。しかし、耳学問とはよく言ったもので、一人で本を読んでいても気付かないことをさらっと教えてくれる。たとえばイタリアは北部と中南部で2分。北部は牛、中南部は羊、水牛が多い。特にサルディーニャは羊飼いたちのふるさと。イタリアはフランスのようにタイプ別に分ける意味がない。たとえばアオカビはゴルゴンゾーラだけだし、白カビはブリナータだけ、ウオッシュもタレッジョとかくらい。だから乳種やパスタフィラータ(全部牛)という感じで整理したほうが分かりやすい。たとえば北で羊なのはムラッツァーノだけとか。また、イタリア特有のマークについては、言葉が入ってる奴は誰でもわかるから試験には出ないので、言葉が入っていない奴だけ覚えればいい!だそうです。
 ブラインドはシェーブル6とイタリア6。シェーブルはフランスばかり。木炭灰、サイズでの分類をさせるもの。イタリアはペコリーノ2種とゴルゴンゾーラドルチェとピカンテ。パルメジャーノとグラナパダーノの違い。次回はスイススペインポルトガルといったあたり。なんとなく1次試験の射程は分かってくるようになっている。


5月13日
 真弓さんのAOCを食べる会第3回
 ピューリニー・サン・ピエール  パスカル・コタのサンセールをあわせる
 ヴァランセ フレ・アフィネ ピエールブルトンのシノン(フラン)をあわせる
 トムデボージュ ルーセットドサヴォワ、クレピー、ボジョレーヴィラージュ(マルセルラピエール)
 ルブロション 同
 ブルードジェクス 同

            

 くるみの上から時計回りに                 ヴァランセ 手前アフィネ 上フレ
 トムデボージュ、ルブロション、ジェクス
サンピエール、ヴァランセフレ・アフィネ

学んだこと
ロワール地方にシェーヴルが多い理由。ロワール地方には山羊にあう牧草が生えている
ヴァランセは250グラムが3ヶ月の熟成を経てアフィネになったとき150グラムになっている
ピューリニーサンピエールは農家制の無殺菌乳
ピュイーリニーにはあまりSB合わない。ヴァランセにはフレアフィネともに合う。酸味がヴァランセのほうが強いから。サントモールよりもピューリニー、ヴァランセ共にネットリ感が強い。ヴァランセにはパンドカンパーニュが合う。軽い酸味がライ麦を混ぜることによって発生するから。
トムデボージュ 40番目のAOC 100%あるパージュである特異性を認められた。トムはイタリアのトーマ、中型のチーズである。トムの外皮はイカ燻製とアンモニアの香り。
ルブロッション マイルドなウオッシュに分類されることもある。セミハードといいつつもかなり柔らかい。塩水であらってある。
エピソードは貴重な語りの材料なので、バカにしないで正確に覚え、話に織り交ぜられるようにしたい

         

サンピエール       ネコの毛といわれるトムの外皮


食べごろについて。
 山羊 1〜3月赤ちゃん産む。〜春から秋にかけてが旬。
 羊 12月出産。7月まで乳がでる。ブロッチュやペライユなんかのフレッシュチーズはそれゆえ冬おいしい。
 牛 出産はばらばら。食べてるえさが美味しい時期が旬。青草。南と北とで青草の時期は異なる。
南仏 3月下旬9月牧草が年2度 
ノルマンディ4月初旬 
サヴォワ 6月くらい〜3000メートル級の山の上 アルパージュ遅くなる。
以上、熟成期間が+されることにも留意すること。



5月6日 
 受験申込書来る。地域間の格差をなくすために5月20日から受付だそうです(どんな格差かは?)1次試験の受験料は8000円です。
 GW中結局フランスまでを一通り教本なんかを読んだのと、教本03への記載を教本04に移した(試験問題番号とか他の参考資料への参照ページ数とか)だけで終わってしまった。娘のおんぶで終わってしまい結局ノート造りはできずじまい。次の授業までに時間があるので助かるけど。イタリアくらいまではなんとか目を通しておきたい。

4月30日
 真弓さんのAOCチーズを食べる会の第2回。「(私の)HPを見て、来ました」とおっしゃられるMワイナリーの方がいて感謝。でも「盆暮れワインなんとかを見て・・」とかいうのにはがくっと来ました。ムッシュには「ぼんくれじゃなくて、ぼんくらじゃあないの」とオチまでつけていただきました(^^;

 さてさて、今回はシェーブルが旬なので食べてみようということでした。
クロタンドシャヴィニョール サンセールのSBと
サントモールドトゥーレーヌのフレとアフィネ トゥレーヌルージュ
バノン ヴィオニエとコートデュローヌの赤
ピコドン 同
コンテ 6ヶ月熟成と22ヶ月熟成 コートドジュラのシャルドネとフランシュコンテのヴァンドペイピノノワ
モルビエ 同

   
 12時からクロタン、サントフレ    左からモルビエ、コンテ       バノンを巻いている草
 ピコドン バノン

       
 干からびたサントモールアフィネ     左クロタン(馬糞)とピコドン


学んだこと
 シェーヴルはほとんどMG45%でバノンだけ50%以上
山羊乳は母乳に近いので離乳食になる
熟成したシェーヴルには胡桃が合う
山羊は乳を出す期間がごく短い、だから旬がある。ちなみに羊は12月以降
南仏の山羊はロワールの山羊より(放牧地が山なので)運動量が多いのでミルクが濃くなる
ピコドンにはベルギーチコリが合う
バノン 冬場は山羊の乳が出ないので牛乳を使うことも AOCでなくなるけれど
バノンにはプロヴァンスの赤ロゼ、ピノブランも合う。洋梨も。
山羊は年2回出産する
サントモールの灰は酸味を和らげる作用あり。
モルビエは植物性の灰を使っている。
クロタンとピコドンは60グラム

さて、今回山梨ワイン醸造の野沢若社長が新婚の奥様とチーズの会に出席されていた。そして感想の一言で、山梨のワインはフランスとかのチーズには合わないとポツリと漏らされていたのが印象的であった。山梨の牛にしか出せない味もあるんだろうなと思った。山梨のチーズもこれからの検討課題だろう(誰が検討するのかはともかく)。

次回はシェーヴル2種、ウオッシュ2種、ハード2種。13日7時からボンマルさんにて。

4月29日
 初めて宅勉。フランスAOC42種類の復習。妻子が寝静まった夜中に。GW中にはこれまでをまとめるノート作りを始める予定。そういえばワインのときもGWに入ってようやく勉強を始めたんだったと思い返す。

4月28日
 黒猫亭でワイン会。チーズはダナブルーとオッソーイラティ。ダナブルーというのが泣かせる。

4月26日
 今日は甲府駅前のデパートで市販されているチーズを視察。あまり見ないチーズもおいてある。フェタとかもあってなかなかあなどれない。フェルミエとはまったく違う商品構成で一般にはこちらが商品構成としては普通なんだろうと思った。でも、結構それなりにナチュラルチーズのとりそろえが多くてびっくり。


4月24日
 TWS第3回
 小テスト。今週も当日までなにもやっていない。まあ、ゴールデンウイークにやるほかないなと覚悟している。あまり勉強ができないようなら、この受験日誌は体をなさないのでコンテンツとして没にする予定。

今回はフランス2とチーズと飲料の相性、チーズのカッティングなんてところ。先週も含め、延べほぼ1時間で42のAOCを全部説明したことになる。すごいスピードであることを理解してもらえると思う。ワイン中級で流しているつもりでも(阿部先生ごめんなさい)、それなりに結構テイスティング疲れが出て、その後、30分の休憩に小テスト用に復習をし、その後一言も聞き漏らせない講義とテイスティングなので終わる頃にはもう疲労困憊以外のなにものでもない。
 
 テイスティングはハードチーズとウオッシュチーズ。難しい。こんなのがわかるようにならないと言われるととても困る。わずかなカゼインマークの痕跡とか表皮のジャリジャリ感とかナッティな味わいとか微妙なところで見分けなければならないのである。
 

    
    プレートA                 プレートB

プレートA ハードタイプ 皮の色、皮の厚さ、皮の香り、生地に穴があるかないか、なめらかなおか 加熱圧搾か非加熱圧搾かなどが判断要素

ルブロションドサヴォワ カゼインマーク 白い皮〜工場制のもの? 牛乳のいい香り(←全乳を使っている証拠) ムチムチとしている オーレクリュは緑マーク 工場制は赤マーク ミルクティ、紅茶、優しい白ワイン〜マロラクティック発酵している白ワイン
サンネクテール しおり皮 ナッティ サンドイッチなどに
トムドサヴォワ 皮のカビがものすごい チーズアイあり レ・アンティエ 全乳こくがある 山のチーズなので脱脂が普通(=低MG) サヴォワのワイン 素朴なのでカジュアルなワインが合う
モルビエ 真ん中に灰の線が入っているからすぐわかる。柔らかいむっちとした感じ。灰はジャリジャリしている やや塩気が強い コートドジュラ ピノとかでもOK
オッソーイラティブルビピレネー 羊 MG50 こくのある甘み 三時の子供のおやつ ブラックチェリーのジャム、南西地方のマディランやパシュランドゥビックビルなどの白のやや甘口
ボーフォールダルパージュ これだけ加熱圧搾タイプ




     
ルブロションのカゼインマーク ルブロション      トムドサヴォワの外皮  サンネクテール

   
  トムドサヴォワ      MG多いと汗かく オッソーイラティ キッチンペパーで拭く


プレートB ウオッシュチーズ 色の濃い、薄い 皮うすい=一体化した皮か厚い皮か 香りの強烈さ加減、皮のジャリジャリ感、しわのより方 皮をはずして食べてみて、中はマイルドか否か 外側のしっとりねばねば感 何で洗っているのか。

ピエダングロワ イギリスの足という意味 シャブリのヨンヌ地方 MG60 皮の色白い〜強いもので洗っていない証拠 MG高い、塩っぱさがある フルーティな赤ワイン
ラングル 塩水でウオッシュ マールドシャンパーニュや泡
プティリヴァロ 塩水でウオッシュ ノルマンディのウオッシュはポンレヴェックも同じだが気泡がある 皮の香り たくわん ノルマンディのシードル カルヴァドス ポモードノルマンディ
マロワールソルベ オレンジ色の表皮 皮ジャリジャリしている イカクン 塩水で洗っている ビール、強めの赤、タルト生地の植えにおいてオーブンで焼いて食べるとおいしい
ラミデュシャンベルタン ちみつな組織 レンネットでゆっくり固めるので シャンベルタン マールドブルゴーニュと
エポワス 中身やわらかい ブル赤と


  
 エポワスの箱    ラミドシャンベルタン    リヴァロのルーシュ  マロワールの箱と包装紙

    
  リヴァロの箱       リヴァロ 気泡でわかる     エポワス      ラミドシャンベルタン
 

    
    マロワール     ピエダングロワ 真水  ラングル フォンテーヌ ピエダングロワの箱

 次回は2週間あくがイタリア。州名と大体どのチーズがどことか覚えてきてとの予習が言い渡される。ワインで州名のほうはほぼ覚えているが、ゼロからスタートの人は大変だろうなあ。いろいろとまだ余力があるのでなんとかなっている。



4月17日
 
TWS第2回 

 まず小テストを30分。結構たくさんの量で大変である。結局当日しか予習できなかったのであるが、まだちょっと正月とかの勉強が効いていて、散々というほどではない。しかし、ワインのときは毎日勉強していたのに・・。なめているととんでもない。さて、答え合わせのあと、講義を2時間弱。基本的なチーズの作り方とフランスチーズ1である。その後テイスティング白カビの特集。事前に切る前の形状を見せてくれる。白カビもヒントを講義されたりするので、なんとか、正解にありつける。

  
                       
ヌーシャテル・クール バラカ

  
 
右カプロン 左カプリス・デ・デュー 背が高いのがシャウルス 高さの規定はないけど6センチ前後

  
                                    ムランの茶色い表皮
                 
   
     
プレートA                 プレートB

 12時から時計回り(A) AOCチーズ(カマンベールパストリゼは別) 品種名を当てて欲しい。若干の特徴があらかじめ講義される。
カマンベール・パストリゼ 殺菌乳。芯がなく、最初から食べごろ。芯がないというのは均一な状態であることを示す。ミルキーで食べやすい。フルーティーな赤ワイン(ボジョレーとか)、シードル
カマンベール・ド・ノルマンディ 無殺菌乳。芯がある。独特なうまみがある。同じボジョレーでもクリュボジョレーとか。ブルゴーニュ赤。さらに熟成したものなら、ボルドーメルロー系。
シャウルス 背が高いことがうかがわれる。クリーミーMG50% 口とけがよい 泡
ヌーシャテル 塩味が強いのが特徴。強めの赤ワイン。
ブリー・ド・モー 角がない=大きいチーズである証拠。とにかく香りが素晴らしい。ミルクのいい香りがする。上品なボルドーワイン。
ブリー・ド・ムラン 表皮が茶色いのが特徴 風味もモーより強い。

同じく(B) 非AOCチーズ
MGが一番高いものと低いものを当てて欲しい。1種類は違った乳種のチーズが含まれる。
バラカ 馬蹄形 切った断面が均一。 ダブルクリーム(70)室温がよい。泡、フルーティーな赤(ボジョレー)、お子さんにはリンゴジュース、紅茶(デザート感覚で)
サンタンドレ トリプルクリーム(75) 概観はシャウルスに似ている。バターのようなこくが最大の特徴。 泡、ボジョレー
シュープリーム ダブルクリーム(60) 泡、ボジョレー
カンボゾーラ ドイツ ダブルC(60) リンゴのスライスと一緒に、ドイツのリースリング 
ブリナータ イタリア 白カビ 羊 ブリナータは朝もやという意味 ほんのり後味に甘みが残るのが羊の特徴 ルッコラとあわせてイタリアの白ワイン、フルーティーな赤ワイン
ガブロン MG40 ニンニク胡椒がブレンドされている オーヴェルニュバターチーズ。ビールとあわせる 小さく切ってお皿に乗せてもいい。



4月10日
 TWSの認定第1回。講師は大澤美幸先生。ワインの認定の時の仲間もいて心強い。簡単なガイダンスのあと講義が始まる。
 しょぱなから皆さんどれくらいの知識がおありか、テストしますと来ました。結構それなりに本格的な問題で21問中14問の出来。カードが出てこないのには困った。最近勉強してなかったからね。
 「これからはチーズ一色になってもらいます」と言われ、ワインのときを思い出し、がくっと来る。これはワイン認定仲間も同じようで、一堂苦笑い。
 さて、基本的に講義2時間、テイスティング1時間。
 この日の講義はチーズの分類、チーズの歴史、チーズ製造のアウトライン、シナリオ、AOC42種類の大体の地方名(県名ではなく、もっとおおざっぱな地方)。
 来週は42種類のチーズ名とチーズのタイプを覚えてくることとチーズの製造のシナリオを覚えてくることが要求された(宿題、来週小テストがなされる)。
 さてテイスティングは毎回10種類〜12種類。結構目うろこな話もたくさんあって、本を読んでいるだけではわからないことが多いなあと痛感。しかし、いい勉強になる。今回は初回ということもあってタイプ別に全部登場させたために、オープンテイスティング。

  

 12時の方向から時計回りに
・フロマージュブラン(ヨーグルトは乳酸菌で乳を固めたものたとえばカスピ海ヨーグルト参照、これに対し、それからフォエーを抜いたものがフロマージュブラン)
・モッツラレラ(パスタフィラータタイプ カプレーゼ ナポリの近くのカプリ島 イタリア国旗と同色のトマト、モッツラレラ、バジル)
・ブリヤ・サヴァラン(結構濃厚MGが高い72 60以上は大体生クリームを添加している、 レーズンをラム酒につけて周りにレーズンを貼るとか MGが高いものには泡があう)
・カマンベールドノルマンディ(カビの色、真っ白なら新鮮、茶なら熟成、茶色になるとアンモニア臭がしてくる、外側からカビの影響で熟成していく〜中央に芯が残っている、皮をを取ってパン粉をつけてカルヴァドスに漬け込む 和解カマンはボジョレーなんかのフルーティーナ赤ワイン、熟成したカマンはコクのある赤、りんごのスライスを添えるのも産地の相性としてすばらしい。なお皮はそのまま食べていいが熟成している場合ははずして食べる。MG45=カマンベールというのがすべての判断基準。)
・ロックフォール(皮なし 塩分強いがねっとりとしたコクが続くのは羊の特徴、蜂蜜との相性でも12月にはもみの木の蜂蜜、4月にはプロヴァンスの蜂蜜なんかに太陽を感じて欲しいなんていうセールストークも効く様である あと残ったらリゾットに入れるのもおいしい)
・スティルトン (皮あり、皮は食べない 産地はダービシャー、レスタシャー、ノンティンガムシャー 誰のって覚える ロックフォールに比べると全体にしっかりしているすきまがある、 カビの香ばしい感じがする)

 

・サントモールドツゥーレーヌ (真っ白木炭灰 酸味をやわらげる 穴あき 身障者が芯のストローに刻字する ハーブ入りサラダに載せてSB、スモークサーモンで巻いてSB シノンの白 アフィネなら赤ワインもあう シェーヴルはフレからアフィネまであり、アフィネになると灰と一体化して水分抜けて小さくなる)
・ポンレヴェック(皮がしっかりとある、断面に気泡 マイルドなウオッシュだそうです(^^; ノルマンディなんでシードルや朝食でもOKKだそうです。)、
マンステール(オレンジがかっている 外側はじゃりじゃりする クミンシードをつけて食べる 熱々のじゃ芋に乗せて食べる)
・エメンタール(加熱圧搾タイプ  このタイプは切った断面がなめらかで弾力性がある まげても折れないのが特徴 これはプロピオン菌発酵しており炭酸ガス発生に伴い、チーズアイが発生)
・カンタル(非加熱圧搾タイプ 非加熱と言っても牛の体温くらいは加熱している これは折れる チェダリングしているので すきまがある エメンタールよりもコクがあるので樽熟させたシャルドネ マスタード、たらすとともに)
・コンテ(加熱圧搾タイプ 栗のようなほくほくジャリジャリ ヴァンジョーヌの代用としてシェリーも合う)

 

 たぶんカンタル チェダリングの様子をとりたかったんだと思う


 
 
左がカンタルの表皮 表皮をブラッシングするので固い厚い表皮が出来るようになる
 右がコンテの表皮 緑色のシールが特徴

4月9日
 
ボンマルシェ真弓さん主宰のAOCチーズの会第1会。7月までに42種類のフランスAOCチーズを全部食べようという会。
@Brocciu(コルスのホエーフレッシュタイプ 羊と山羊の混乳。コルシカ島には牛はいないそうである。乳+酸でフロマージュブラン、乳清+ミルク+熱でブロッチュやリコッタができるという説明。MGは40〜51ということ。アカシアの蜂蜜、蕎麦のはちみつととともに食べる。このほかコルスのマールと砂糖なんかと一緒に食べるということもある。
 

ACamembert de Normandie(カマンベールドノルマンディ 白カビ 牛乳 MG45 ノルマンディ地方 直径10.5〜11センチ、高さ3センチ、重量250グラム)
シードル及びカルヴァドスとともに食す。土地のものってやはり合いますね。真弓さんに感ずる潮の香り(このチーズは特に海辺のものらしい)が感じ取れない。アイラモルトだとなんとなく潮の香りを感じ取ることはできるのだけど。修行が足りません。
 

BRocamadour(ロカマドゥール シェーヴル MG45、ロカマデゥール地方〜ボルドーの下あたり 直径4センチ高さ1センチ重さ35グラムの一口サイズ でも値段は高い)
 特に飲み物のマリアージュは試さなかったが、フレなら南仏白、SB、アフィネならカオールの赤だそう。なおトロっとしたものはロワールのシェーヴルにはないそう。バノンも同じようにトロッとしていた。
 

CMont-d'Or Vacherin du Haut-Doubs (モンドゥール、ヴァシュランデュオードゥー ウオッシュ 牛乳 MG45 フランシュコンテ地方 8月15日〜3月15日までの製造。8月のものは9月初旬以降出荷されるが青草なのでまだ軽い味わい、このモンドゥールだけは干草を食べていたほうがおいしいとのこと。今回はまさに名残のモンドゥール。来年まで待ち遠しい気持ちにさせられる。意図的に残し、白ワインを入れてオーブンで焼いてもらう。これもおいしいものだ。自分の家では何故かうまくいかないのだけど。 写真なし。

DRoquefort (ロックフォール 青カビ 羊乳 MG52% ガスコーニュ地方 今回はパピヨン社、カルル社、ガブリエルクール社の比較。パピヨンはかびいれを機械でしている、カルルはかびいれは手作業、ガブリエルクールは羊のミルクに特に気をつけ丁寧な作りをしている.。今回はソーテルヌにあわせた。
  
左からパピヨン、カルル、ガブリエルクール
 
次回は旬が到来しているシェーブルを特集。


4月5日
 
基本講習会の受講票が来た。仕事の都合で連日受講が不可能な方は事前にお申し出の方に限り、次回振り替えを可能にしますとのこと。
 3月29日のガイダンス情報追加。参考図書として、04年度教本のほか、AOCのチーズたち、DOPのチーズたち、、ワインとグルメの資格と教室2004(イカロス出版)、チーズ図鑑(文芸春秋社)、ステップ式チーズ案内(サロンでは初級クラスの教科書として使っている)を上げていた。また、CPA通信やフェルミエ通信、フェルミエのメルマガ、立川チーズ王国のメルマガなんかも紹介されていた。


3月29日

 おととい、サロンの無料ガイダンス。大澤先生が今年から認定も受け持つ。久しぶりに伺った愛宕のサロンは懐かしい以外のなにものでもない。濱田先生にごあいさつし、今年から仲間がサロンに入社したので彼ともちょっと立ち話。ワイン中級のクラスには同期の知り合いがたくさん来ている。というわけで、ガイダンスを受けていても、かって知ったるという感じであった。
 さて、ガイダンス。複雑な協会の申し込みや事前講習会、試験日程などの説明が多くなってしまい、ここは認定講座のガイダンスとしての性格上致し方ないところ、しかし、今回もっとも重要だったのは、試験にはチーズに対する情熱、愛情をアピールすることということでした。1次試験も記述式である以上、知っていることを書けば、ああこんなことも知ってるのかということで採点官の印象もよくなるというものということである。2次試験も笑みを絶やさず、チーズのすばらしさを情熱的に伝えれば、ちょっと細かい知識が落ちていても、大丈夫ということ(らしい)。そのためには実際にチーズにはまり愛情を普段から持たなければならないが・・。ガイダンスの最後に乳種のブラインド。牛、羊、山羊の3種類から選んでくださいということで、2種類のハードチーズが登場。1種類はコンテとすぐにわかったので牛乳。もう1種類は名前はわからないけどちょっとあまやかな感じでしかもシェーブルのような酸味が感じられなかったので、羊にしたところ正解。バスク地方のオッソーイラティでした。というわけで10回の講習が10日からスタート。毎回10種類というテイスティング(ワイン抜き 笑)がためになりそうである。

 さて、ガイダンス終了後、浅草でワイン会。フェルミエでチーズを購入。ティクルモアというイギリス製のシェーブルのハードチーズ、しだがついているブリーの親戚フージェル、試食でおいしかったコンテの21ヶ月熟成の3種類をおみやげに、マルゴー垂直の会(78・79・85)。予想通り、とろとろのフージェルが素晴らしい相性を見せる。最後にコンテドモンターニュが結構残ったので、白ワインとにんにくでチーズフォンデュに。バゲットがおいしかったということもあるが滅茶ウマ。こういう楽しみはすごくいいなあと気分良く浅草を後にする。


3月25日
 2004年度版教本が届いた。03年度版に比べ全体で10pの増加。チーズの製造過程の部分が詳細になったのと白黒ながら写真が増加している。ソムリエ協会も新しい教本を早めに発行したらいいのにと思った。
 あさってはいよいよ田崎サロンの無料ガイダンス。今年はチーズの認定講座を受けようと思う。ワインの中級もたまたま30分間隔であるので、ブラッシュアップに参加する予定。当日は浅草にワインを飲みに行く企画もあり、銀座線には今年もお世話になりそうである。


3月19日

いよいよ受験シーズン到来。
受けようかどうしようか迷っていたが、昨年暮れに入会してあったチープロ協会から事前講習会の案内と振込票が来たため、もうここに至っては避けては通れぬと、本日申し込みをした。試験自体はチープロ協会に入会しないと受験できないのである。
 これまでにやってあることであるが、年末年始にかけて、2003年度の教本とAOCのチーズたち、DOPのチーズたちを1度読破した。それとここ数週間の土日の暇な時間を見て過去の問題(2001年〜2003年)の1次試験を解いて教本にフィードバックしたというくらいである(何年の何問とかいう感じ)。
 過去問を解いてみて分かったことは教本に99%載っている問題ばかりであるということ、記述式の問題が非常に多いということである。いい加減な記憶だと1次試験も合格できないといった印象を持った。事実、1次試験が合格率50%、2次試験が合格率50%なので、4人に1人しか最終合格できないのである。
 ワインの試験では弱音をはかないことを目標としたが、チーズの試験はモチベーションの持ち方がワインほどでないのでたぶんかなり苦戦を強いられると思う。
 ところでシガーやチーズの試験を受ける自分なりの意味合いであるが、むろん本職ではないので、プロとしてのサービスマンを目指すわけではない。あくまでも基礎教養科目としての位置づけである。ワイン周辺分野の教養を身に付けようという感じである。
 プロの方々はそんなことで受けるべきではないと思われるかもしれないが、それでも我々とてワイン会でチーズを供することがほぼ毎回であり、素人にとってもサービスを含め意味のある勉強だと思うので、その点はお許しください。
 最初のころのワイン会は、高いワインと、代表的チーズをジャンル別に1種類ずつという感じの出し方だったけれど、最近はワインとチーズのマリアージュを考え、ワインとチーズも値段が高くなくてもおいしい幸福な関係があるんだという感じでワイン会も徐々にシフトしてきている。それをさらに深めていれければと思う。