美術館めぐり

2005.4.21 東京国立近代美術館 ゴッホ展
仕事のあいまに寄ってみた。平日の正午前であったが、入館までに45分待ちという人気。
 37歳で亡くなった短い生涯であったが、ものすごい作品数をほこる(10数年の制作活動で約2000点の作品数をほこる)。
 ゴッホの略歴
1853年 牧師の父のもと、オランダ南部のフロート・ズンデルトに生まれる。
1873年 20歳のとき、勤めていた画商グーピル商会のロンドン支店で勤務。その数年後、画商をやめ、聖職者をめざす。
1883年 30歳のとき、伝道師の資格が与えられず、27歳で画家になることを決意。30歳のとき、オランダのニューネンで両親と同居し、本格的に油絵を描き始める。この前後女性問題多数。
1886年 33歳のとき パリで弟テオと同居。印象派を知る。ベルナール、ゴーギャン、シニャック、トゥールーズ=ロートレックなどと知り合う。
1888年 35歳のとき パリの喧騒を嫌い、芸術家の共同体を夢見て南仏アルルへ。その10ヵ月後、ゴーギャンと争い、自らの耳を切る。
1889年 36歳のとき 耳きり事件の後、アルルを去り、サン=レミの療養院に入院。その夏、野外制作中に発作を起こし、病状が悪化。 
1890年 37歳のとき パリ郊外のオーヴェールに移り、70日ほどの滞在で約70作品を制作したが、ピストル自殺を図り、37年の生涯を閉じた。

まさに天才の名にふさわしい、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。浮世絵からの影響や、点描画、印象派からの影響など。またオランダ時代には暗い色調であったものがフランスに移ってからはカラフルな色使いとなり、補色をうまく利用した作品などとても美しい。
 今回混雑時の対処法を身につけた。時間があるなら、最前列にならんでいくのである。後ろからパッパッと見るだけではつまらない。今回この方法で見たところ、2時間弱で見終えた(疲れましたけど)。

下記の作品は青と黄色という補色が利用されているゴッホの代表的作品のひとつ。夜のカフェテラス。現物はもっときれいです。

 


2004.12.5 国立西洋美術館 マティス展

 12月12日までということでかけこみで見てきた。マティスというとその独特の色使いが素晴らしいが、大戦を含みいろいろな試みをしてきた画家であることがわかった。特に、作品に仕上がるまでの過程プロセスを重視していて、それらを写真に取りつつ、そのプロセスも同時に発表した展覧会も好評を博したようである。

 今回も音声ガイド付。仕事の合間(今回はたまたま佐久からの仕事で上野に新幹線あさまが止まったので、衝動的に降りてしまったのである)。 平日昼間ということで並びこそしなかったが、結構込んでいて、やはり土日は避けた方がいいという印象。しかし、偶然とはいえ素晴らしい展覧会を観る事が出来、ラッキー。



2003.11.29 東京都美術館 大英博物館の至宝展    
12月14日までの展示ということで、浅草ワイン会による前に見学してきました。
 まず入館までに70分待ちということで、めげそうになるが他にやることもないので、待った。中に入っても、人でごった返していて有名な陳列品の前では近寄ることすら出来ない。
いちおう音声ガイドも借りたがざっと見て、おいとますることにした。

注意:絶対に土日に行くべきではありません。

 しかし、世界各国からしかも紀元前数千年前から近代に至るまでの展示品を熱心に集め、しかも大戦のときも避難させ保存されたことは人類の文化のためにはすばらしいことであった。

 というわけでゆっくり見れなかったため。今回は、2500円なりの展示品カタログを購入して後日ゆっくりと見ることにした。
待ち時間70分 見学時間50分



2003.10.09

国立西洋美術館ーレンブラントとレンブラント派展

 東京での仕事の合間をぬって観て来た。
17世紀オランダを代表するレンブラントとその周辺の作品を展示した作品展である。
 光と影の芸術家ということで、そのスポットライトをあてたかのような絵画を堪能してきた。

 しかし、キリスト教の世界をわかっていないとこの手の神話や物語画といった世界は本当にはわからないのでしょうね。

1時間半



2003.9.28

メルシャン軽井沢美術館 〜ランス美術館 「ヴァニエ&ポメリーコレクション」展


 マダムポメリーとそのパートナー・アンリ・ヴァニエのコレクション(絵画、同世代に生きたエミール・ガレの作品)をランス美術館の協力のもと、出展したもの。ポメリー社の1900年前後の葡萄畑の様子や手入れの様子などが写真で展示されている。まだフィロキセラの害があったため、防虫対策など大変だった様子が伺われる。マダム・ポメリーは厳格な感じの女性。夫に先立たれ、当時ポメリー社の財務担当であったヴァニエと公私共にパートナーとなり、ポメリー社の発展に尽力した。ヴァニエは自宅をギャラリーとし、何百点もの絵画や友人であったガレのコレクションで自宅を構成した。その作品がすべて、遺言によりランス美術館に寄贈されたものである。
 時代背景であるが、1900年の万国博覧会には夏目漱石がパリに行き、パヴィリオンよりもパリの電飾にびっくりしたという話が残っている。またマダムポメリー(〜1907)が生きていた1800年代後半には、オスマン計画がパリの近代化を促した。それまでは下水道も完備しておらず、ひどい衛生状態であったようである(日本はまだ江戸時代のころ)。その時代の移り変わりの微妙な美術界の進展を伺うことができ、ワインやフランスの歴史を考える上でとても興味深くためになった美術展であった。

 この土日は軽井沢で恒例のテニス合宿があったので、途中抜け出して観てきたもの。メルシャンの蒸留所もあり、午前中一杯使って、蒸留所見学ツアー、美術館のセラートークという具合にいいタイミングで見ることができた。


5月22日 水曜日

プラド美術館展 国立西洋美術館
マルク・シャガール展 東京都美術館


東京出張の合間に見学。
プラド美術館展はいうまでもなくスペインの至宝
プラド美術館からコレクションの一部を出展したもの。
スペインという国がキリスト教とイスラム教、ユダヤ教
のせめぎあいの歴史を強く持っているということがよく
わかる。

シャガールは、ムートン(毛皮ではなく、ワイン)のラベル
になっているというようなことからの興味もあり、見学。
原画の色彩は素晴らしい。94歳まで生きたシャガールの
生き様もよくわかった。

双方とも音声解説のシステムを借りて見たが、ためになる。
今後はすべて音声解説をつけようと思う。
プラド.展が6月16日まで、シャガール展が7月7日まで。
両方とも上野駅の公園口からすぐなので、駆け足で2時間
あれば見ることができる。おすすめです。



10月27日土曜日
上野の森美術館 ピカソ・バルセロナ・ピカソ美術展
東京藝術大学大学美術館 ウイーン美術史美術館名品展

ピカソの若いころの作品を集めた美術展。幼少のころから天才
ぶりを発揮していたピカソ。14歳のときの初聖体拝領は新婦の
純白のベールの細かいひだや光線のあたり具合などよくここまで
描写できるものだと感心した。その他青の時代に至るまでの若か
りしピカソの創作活動を追うことができる。
1時間30分

芸大美術館のほうも上野の森の端にある。
こちらも夕食までの忙しい時間を利用して観ることが出来た。
1500年代くらいから1800年代くらいまでのウイーン美術史を
早分かりで廻れる。
1時間