2004 ブルゴーニュ

2003年の暖かい異常気象の後で、2004年は冷涼な気候パターンに戻ったようで、2003年とはまったく反対の気候でした。その為、ウドンコ病の発生と降霰(ひょう)をもたらしました。 冬は暖冬で、その時期には珍しく湿気がありました。温暖な気候のまま春になり、3月には畑でブドウ樹の早い成長を確認することができました。幸いなことに霜の恐れはまったくありませんでした。5月と6月は日照量が少なく、例年の開花時期に比して、つぼみが出るのと開花は2週間遅れました。 開花量からみると収穫量はかなり多くなるように見受けられました。 7月は暑かったのですが、湿気があり、この時期に珍しく霰や雷雨に見舞われました。 不安定な気候は8月まで続き、主にコート・ド・ボーヌのヴォルネー、ポマール、ボーヌ、とサヴィニーを雹の嵐が襲いました。 じめじめして日照量の少ない不安定な天気の為、いつにもまして生育期を通して疾病の恐れがありました。4月から始まって8月までのこの気候はシャルドネ種とピノ・ノワール種に影響が出ました。 品質を保つために、芽や花の摘み取り、グリーン・ハーヴェスティングを施しました。 収穫は、暑く乾燥した気候が果実の熟するのを助け、畑全体も乾燥した9月に行なわれました。果実は9月の気候に助けられ、品質は概ね申し分ありませんが、厳しい選果が必要な年となりました。私たちは今もワインがどのような出来になるか見守っているところですが、黒ブドウも白ブドウも酸度とフルーツの特性も非常によく出ており、2004年は品質的にも量的にも良い年になるでしょうと自信を持って言うことができます。