2003 リオハ

2003年はBUENA(良い):酷暑に悩まされた年
2004年3月31日リオハの特選原産地呼称統制委員会は317.18百万リットル(約31万kl)に相当する4401のサンプルの分析と試飲を終えた後、公式に2003年のリオハの格付けを"BUENA-GOOD"と発表した。2003年の葡萄の収穫量は43万2000トンであり、2002年と比べ15万トン増加した。またワインの量としては、317.18百万リットルであり、ヘクタール当たりの単位収穫量は7.625kgであった。うち最終的にDOCリオハの格付けが許される量は(4164サンプルに相当する)約290百万リットルである。原産地呼称の認定作業は2003年11月に始まった。それぞれのボデガからワインのサンプルを受け取り、統制委員会のメンバーによる1日4回の試飲が行われた。こうして2月29日までにスペイン唯一である非常に厳格な特選原産地呼称認定の作業を行った。各ワインは毎年原産地呼称の名称を名乗るためにこの試験を受けなければならないのだ。 昨年の夏は記録的な酷暑に見舞われた。日陰でも40度、陽のあたるところは場所によっては50度に達した。そのためぶどうの木に激しいストレスがかかり、葉が乾燥したりして実の成熟が中断されてしまったところもあった。影響された畑は土壌の性質、ぶどうの仕立て方法にも大きく影響された。一般的にはよく手入れされた、適度な数の芽をつけた株仕立ての畑では暑さの影響は少なかった。8月の第2週からの降雨と気温の正常化により状態はかなり改善されたが、ぶどうの実の成熟度のばらつきは最後まで残り、選択的な収穫が必要となった。その結果平年より収穫時期は長く続いた。収穫は8月28日にナバラのアサグアから始まり、10月28日のリオハアルタ地区のグスクリーダで終了した。収穫がこのように段階的、選択的に行なわれたため、ワインの醸造には高い技術が必要とされた。最終的にはリオハの名声にたがわない品質のワインができたと確信している。