2001ピエモンテ

 2001年のイタリア・ピエモンテの赤ワインを、米国のニュースレター「ワイン・アドヴォケイト」10月(167)号が高く評価し、ブルーノ・ジャコーザらトップ生産者に高得点を連発した。

 得点評価をしたのは、ダニエル・トマゼス氏の後を継いだアントニオ・ガローニ氏。「ピエモンテ・リポート」というニュースレターを発行していたイタリアワインの専門家で、イタリア全般を担当する。

 ピエモンテは1996〜2001年まで6年間にわたり傑出したヴィンテージが続いたが、01年については「最も完ぺき」と評価。バローロは「リッチな色合いと強烈なアロマ」を備えた長期熟成型という。00年と01年の優劣が議論になっているが、01年のトップのボトルの多くは「壮大で、00年より複雑で、熟成に耐える」としている。ただ、00年も果実味主体の早くから飲めるワインで、品質が全般に一貫している点を評価している。

 圧倒的な高得点をたたき出したのは、ブルーノ・ジャコーザで、「バルバレスコ リゼルバ・ラバヤ」の98点と「バローロ リゼルバ・ル・ロッケ・デル・ファレット」の97点を筆頭に、90点台のオンパレード。ガヤも「ランゲ・ソリ・ティルデン」「ランゲ・スペルス」が95点を獲得し、安定した実力を示した。

 伝統派では、ジャコモ・コンテルノの「バローロ カッシーナ・フランチャ」が96点を獲得し、98、99年の「バローロ リゼルバ・モンフォルティーノ」はそれよりさらに高得点。ジュゼッペ・マスカレッロも「バローロ モンプリヴァート」が95点。現代派では、エリオ・アルターレの「バローロ ブルナーテ」、ドメニコ・クレリコの「バローロ チィアボ・メンティン・ジネストラ」、パオロ・スカヴィーノの「バローロ ブリック・デル・フィアスク」、ルチアーノ・サンドローネの「バローロ カンヌビ・ボスキス」などが95点をとった。