2000ピエモンテ

 
英米で高く評価されている2000年のイタリア・ピエモンテの作柄について、イタリアワインの権威ダニエル・トマゼス氏が、米国のワイン誌「ワイン・アドヴォケイト」160号(8月29日発行)で、大きな疑問を呈した。

 2000年ヴィンテージについては、米国の「ワイン・ スペクテイター」誌が100点の評価を下し、ブルーノ・ジャコーザ、ドメニコ・クレリコらのワイン5本に100点をつけた。ところが、1年に4、5回現地を訪れるトマゼス氏はこれを「ファンタジー」と断じ、「良好から大変良好なヴィンテージ」と評価。生産者らの取材を踏まえた上で、2000年よりも1999年と2001年の方が「アロマが豊かで、複雑、リッチで丸いタンニンがあり」優れていると主張している。

 トマゼス氏はエリオ・アルターレの「アルボリーナ 2001」に94点、ブルーノ・ジャコーザの「バルバレスコ・ラバヤ 2001」に95点、パイティンの「バルバレスコ ソリ・パイティン・ヴェッキ・ヴィーニュ 2001」に94点などの高い評価を下した。