1999 ドイツ


ドイツワイン1999年の収穫ほぼ終了
1990年以来のグッド・ヴィンテージ!!


ドイツワイン・インスティテュート(ドイツ・マインツ市)はドイツ国内のぶどう栽培者が1999年の収穫をほぼ完了したことを受けて、本年のヴィンテージ状況を発表した。それによると、春の芽吹きから10月、11月の収穫まで理想的な気候条件に恵まれ、本年のヴィンテージは「良好」、また1部は「極めて良好」であることが確実となった。
ドイツワイン・インスティテュートのアーミン・ゲーリング所長は「1999年ヴァンテージはこの10年間でとりわけ素晴らしい出来映えで、21世紀に入ってからも長きに渡り、私たちを楽しませてくれるだろう。」とのコメントをよせた。

1999年ヴィンテージの特徴
生産量は前年を上回る模様。量的には1992年と1989年並みの、130万キロリットルを越すであろうと予測している。

等級はラントヴァインからQ.b.A、そしてシュペートレーゼまで幅広く充分な量のワインの生産が見込まれる。されにアウスレーゼやベーレンアウスレーゼなどの高貴なワインも期待できる。特別な年のみにできるトロッケンベーレンアウスレーゼや、今世紀最後のアイスヴァインを収穫するために、1部の畑にはいまだに少量のぶどうが残されている。

味:は熟成感があり調和がとれたまろやかな酸味が特徴。特に辛口白ワインにその特徴が発揮されるであろう。早期に飲み頃に達する洗練された味わいの白ワインが期待される。ドイツのぶどう栽培面積の23%以上に達している赤ワインは、瓶詰め前から健康的な色の深さが素晴らしく、醸造家たちの心を惹きつけている

ぶどうの生育過程
晩夏までの異例の日照に伴なう長く暖かい乾燥した天候のおかげで、ぶどうの熟度は急速に上がり、果汁糖度は早いうちから通常の平均値を越えていた。9月末に入ってからの雨にやや期待感が薄れたものの、結果としては辛抱強くゴールデン・オクトーバー(黄金の10月=好天が続く10月の意)を待ち望んだぶどう栽培者への恵みの雨となった。乾燥した暖かい気候の後の降水は、リースリングやシュペートブルグンダーのような晩熟品種の遅れていた生育を促し、素晴らしい結果をもたらした。