ゲートキーパーズ(PS)
隊長:今回のお題は「ゲートキーパーズ」、お相手はギャルゲーと言えばこの人、師匠隊員。
師匠:おっはー!師匠隊員りゅんりゅん。
隊長:はい、それじゃ早速ストーリー解説から。
[ストーリー]
時は昭和40年代。世間は人類初の月面着陸やイザナミ景気に沸き返り、誰もが明るい未来を疑っていなかった。
だが!世界各地で多発する怪事件や大事故、紛争。これらは全て謎の組織・インベーダーによって引き起こされていたのだ!
(説明書より)
ってな感じで、プレイヤーは世界防衛機構イージスのゲート能力者集団「ゲートキーパーズ」の隊長となって、
謎の集団インベーダーと戦ってくことになります。
ゲート能力ってのはまあ、超能力とかスタンドみたいなもの。
ちなみに隊員は全員女の子、甘酸っぱい予感にレディー・ゴー!
隊長:・・・ってな感じ、解った?
師匠:うん、大体。でも昭和40年代なんて言われても良く解らないりゅん。
隊長:そこがある意味ミソなんだな。
実際ゲーム中には「ナインちゃん」とか「アッパッパ」とかの死後が出てきて困らせてくれる。
師匠:?????
隊長:そういうのが平然と出てくるんだ、説明無しで。ちょっと面白いだろ?
師匠:でも意味が解らないんじゃ駄目じゃない?
隊長:まあな、しかし重要なとこにはあんま出てこないから大丈夫だ。
って言うか、ストーリー自体たいしたもんじゃないしな。
師匠:ならいいりゅんけど・・・・・ナイン?・・・アッパッパ?
(*注 ナインちゃん:ボインちゃんの逆、 アッパッパ:夏に婦人が着るだぶだぶの簡易服 らしい)
隊長:じゃ、次はシステムの紹介な。
師匠:ゲート能力の説明は?
隊長:面倒だからしない、実体化しないスタンドみたいなもんだ。
師匠:ぞんざいだにょ・・・で、女の子の紹介はしないりゅん?
隊長:そういうのは後な。
師匠:うぐぅ。
[システム]
システムはいたってありがちなシミュレーションRPG。
高低差のあるマップ上でのタクティカルバトルである。
ただしレベルは敵を倒すことではなく、敵を倒した時に出るプラズマストーンを回収することでアップする。
戦闘の前後にはアドベンチャーパートがあり、そこで隊員たちと友好を深めていく。
ストーリーは1話に戦闘とアドベンチャーパートが一回ずつの形式で、それの繰り返しで物語が進んでいくことになる。
あとは戦闘でゲートシステムとかゲートロボとかが出てくるのだが、特に説明する程のことは無い感じ。
隊長:というわけだ、戦闘は要するになんとかエムブレムとかタクティクスなんとかのパクリだな。
師匠:さらっと酷いこと言うりゅん。
隊長:ただしレベルアップはアイテム制、どんだけ敵を倒してもプラズマストーンを回収しなきゃ一つも上がらない。
師匠:ちょっと変わってる?
隊長:面倒くさいけどこれはいちおうアリだな、これのおかげで1人に経験値を集められるから。
師匠:集めないと駄目なのりゅん?
隊長:このゲームは1つの戦闘で主人公以外は最大2人までしか出撃出来ないんだ、
だから毎回同じ2人を使えば他の隊員に経験値を割り振る必要が無い。
師匠:2人しか使わないりゅん?
隊長:使わない、と言うか使ってはいけない。
師匠:なんでにょ?
隊長:実はこのゲーム異常に敵が強いんだよ、雑魚の攻撃でも平気で死ねるくらい。
だから経験値を均等に割り振って全員強く、なんて余裕はまったくないね。
師匠:そんなに強いりゅん?
隊長:ああ、テストプレイやってないんじゃないか?ってくらい強いし数が多い。
だから経験値は主人公とクリアしたいヒロイン、あとは援護用のキャラにちょっと割り振るくらいで丁度いいんだ。
師匠:はらたいらさんに1000点!
隊長:意味解らんから黙れ。
師匠:あうー。
[登場人物とか]
隊員は全部女の子、説明は省くけどなんか皆ちょっとイロモノ入ってて嫌な感じ。
特に外人キャラの嘘臭い片言喋りとボケ、鬱陶しいので止めて欲しい。
キャラで売るはずのゲームでこれはどうかと思うのだが・・・。
あとはインチキ中国人みたいな司令と、これまた喋り方とわざとらしい天然ボケが鬱陶しい司令秘書、
やたらリアクションがでかい敵ゲートキーパー等ちょっとアレな人ばかり。
あ、暗黒の搭の馬鹿馬鹿しさとかは結構好きかな。
隊長:というわけで、おまちかねのキャラ紹介だ。
師匠:隊長のお勧めの女の子は?
隊長:んー、俺のお勧めはやっぱ「防人 操」かな。
眼鏡におさげで一見文学少女なんだが、実は自閉症と対人恐怖症を足して2で割るの忘れたくらい内向的な子だ。
師匠:みゅー・・・それホントにお勧めりゅん?
隊長:うむ、なんかいつも小声でぼそぼそ喋って聞き取りにくいし、内容が「あっちいけ」とか「邪魔だ」とかだし、
・・・・・あっ!ぼそぼそと言えば!
師匠:言えば?
隊長:こいつ何回かセリフに(ぼそぼそぼそ)みたいなのがあるんだよ。
で、そん時よく聞いてみると本当に「ぼそぼそ・・・」って発音してるんだ、凄いだろ?
師匠:・・・・・
隊長:普通「ぼそぼそ」ってわざわざ言わせないよなあ?
すげえセンスだよ、BE−BOPに出てくるシボレーの「しゅっ、ギラッ」と同レベルだよ、素敵だろ?
師匠:それってお勧め・・・・・?
[まとめとか]
隊長:以上の様に、このこのゲームがいかに素晴らしいか語ってきたわけだが・・・
師匠:いや、全然誉めてなかったと思うりゅん。
隊長:うむ、その通り。これほど誉めにくいゲームだと困ってしまうな。
師匠:そ、そんなにはっきり言わなくても・・・・・
隊長:いやいや、それだけ言わせるゲームなのだよ。
システムパクリ、キャライマイチ、バランス最悪と揃い踏みだ。
師匠:・・・・・
隊長:やはり安いからと言って、なんでも買えばいいってもんじゃないという良い例だな。
俺からは他に特別言うことは無い。師匠隊員は?
師匠:特に無いりゅん・・・・・あっ!
隊長:どうした?
師匠:国府田さんが出てたら良いゲームになってたかも。ファイトッだよっ!
隊長:・・・・・お前帰れ。
師匠:りゅーん。
[総合評価]
このゲームを一言で言えばどうなるか、それはいわゆる「キャラ先行型の駄目ゲー」。
一時期ファミコン世界を席巻した、古きバンダイ等に多く見られたアレである。
特にゲームバランスについては、それらに近いくらいやけっぱち。
私的にはこういう歯ごたえのある(←かなり好意的解釈)のもまあアリかと思うのだが、
普通に楽しみたいと考えている人間にとっては酷すぎるのではないかと思った。
あとは妙にイロモノがかったキャラクターとか、初期のサターン並に荒いムービーとか、高低差のせいで凄く見難いマップとか、
異常に長いスタッフロールとか、こっ恥ずかしいラストの青年の主張とか、いくつかつっこみたい所もあるのだが控えておく。
今時ここまでキャラだけで売ろうとしてるゲームってのも、ある意味貴重な気がした。
最終的に私としては戦略を研究してみたりしてそこそこ遊んだのだが、一般的に見て評価するとこんなもんだろうという数字をつけた。
総合評価 3点 評価額 700円