まったくパソコンってやつは(後編)

 

そんなこんなで後編です。

(前編のあらすじ)

  私のパソコンがぶっ壊れた、詳しくは前編読め。

ということで後編行きます。

 

ついに動かなくなってしまった我がパソコン様。

とりあえず軽くいじってみて完全に壊れていることを確認すると、故障前後の状況から故障個所の特定にかかることにした。

まずは現状を分析。

スイッチを押すと電源のファンが動作する音が聞こえ、本体スピーカーからは警告のビープ音がする。

とりあえずここからマザーボード、CPU、メモリのいずれかに異常が有ると推測される。

次はリセットを押さないと起動しなくなった頃のこと。

リセットを押す前はディスプレイの画面は真っ暗で、BIOS画面にすら行っていない状態だった。

警告音は無し。

つまりマザーやCPUに異常は無いか、もしくはマザー自体が機能していないと思われる。

以上の分析から導き出せる結論は・・・・・?

・・・・・わからん。

なにがなんだかさっぱりわからん。

実は私はこういうことはサッパリなわけで、たいがいはチキン隊員におまかせにしてきたのでありました。

よって今回もチキン隊員に相談。

隊長 :・・・・・というわけなんだけど、どう思う?

チキン:うーん・・・マザーが怪しいかなぁ?

隊長 :ふむ・・・CPUとかメモリは?

チキン:可能性はあるね。

隊長 :うーむ・・・・・よし!

チキン:ん?

隊長 :全部まとめて買い換えよう。

チキン:それだ!

というわけで、かなり安直にマザー、CPU,ついでにメモリも買い換えることになったわけなのでした。

 

数日後、チキン隊員と共に新宿ソフマップに入る。

早速パーツを吟味、説明し始めるチキン隊員。

チキン:このマザーはね・・・・・

隊長 :ふむ

チキン:こっちのは・・・

隊長 :ほう

チキン:CPUは・・・

隊長 :なるほど

チキン:で?どれにする?

隊長 :どれがいいんだ?

チキン:は?今説明したじゃない!聞いてなかったの!?

隊長 :聞いてたよ、詳しいみたいだから君が選んで。

チキン:・・・・・

そんな感じですべてチキン隊員におまかせで選んだパーツ、早速家に帰って組み立てます。

ちなみに組み立てるのもチキン隊員、私ははまりにくかったパーツを力ずくではめ込んだだけ。

それでもパソコンは組みあがります。

・・・・・が、動かない。

念のため、もう一回組み立てなおして(←チキン隊員が)スイッチオン!

・・・動かない。

途方に暮れる私。

途方に暮れながらドリキャスで遊びます。

結局試行錯誤(←チキン隊員の)は朝まで続き、出た結論は「電源が壊れている」。

こうして私のパソコンは引き続き故障中、そのままさらに数日が過ぎるのでした。

 

数日後、目の前には買ってきたばかりの電源ボックス。

いつもどうりチキン隊員が組み上げます。

そして恐る恐るスイッチオン!これで動かなきゃどうしようもありません。

すると・・・・・動かない。

念のためもう一度(当然チキン隊員が)組みなおしてスイッチオン!・・・・・動かない。

どうしようもありません、手の打ち様がありません。

父さん母さん東京って厳しいところです、先立つ不幸をお許しください。

・・・などと言っていてもしかたがないので、とりあえず私にできることをするとします。

「どうなってんだ、この野郎!」

とりあえずチキン隊員を詰問する私。

ここまでなんもかんもやらせといていい度胸だと思います。

ところがそのチキン隊員、「うーん、あと考えられるのはマザーの初期不良ぐらいかな?」と真面目に答えます。

加害者の自分が言うのもなんですが、こんなこと言われてまだ真面目にやってくれるのって凄いと思いました。

とまあ、それはおいといて、チキン隊員の言葉で一気に私の気分は晴れました。

なんと、まだそんな選択肢があったとは!

しかも初期不良ならタダで新品に交換してもらえる!ラッキー!

一度も使ってないものが新品に換わるのがラッキーかどうかはおいといて、その時の私は幸せな気分になれたものでした。

あとでよく考えたら電車代とかかかって損してるわけで、どちらかと言うとアンラッキーだったんですが、

その時はまったく気が付きませんでした。

ちなみにPCパーツで初期不良ひくのはこれで3回目、引きがいいのか悪いのか・・・

・・・・・悪いんだよな。

 

そんなこんなで、またしてもやってきました新宿ソフマップ。

サポートセンターに直行し、手っ取り早く用件を伝えます。

あとは30分も待てば、新品のマザーが手に入るって寸法です。

で、30分後。

あ、だいぶ話はしょってます、みんなも飽きてきたでしょ?

えーと・・・そうそう、マザーを交換してもらうためにサポートセンターに戻ってきた我々。

早速店員に話し掛けます・・・と。

 店員:あ、マザー持込みのお客様?

 隊長:はい

 店員:あれ、動きましたよ。

 隊長:そうでしょうそうでしょう・・・って、ええっ?

 店員:えー、奥でテストしたところ、問題なく動きました。

 隊長:はー・・・動きましたか・・・・・

 店員:見ます?

 隊長:見ます。

ってなわけで、奥に連れられた我々は起動中のマザーボードを見せられます。

 店員 :はい、動いてますよ。

 隊長 :・・・・・本当だ。

 店員 :問題無いと言う事でよろしいでしょうか?

 隊長 :(どうしよう、チキン隊員)

 チキン:(どうしようもないよ)

 隊長 :え、えーと・・・じゃあ動かない原因はなんでしょうかねぇ?

 店員 :さあー?

 隊長 :(どうする?チキン隊員)

 チキン:(おとなしく持って帰るしかないって)

 隊長 :むう・・・・・

というわけで、仕方なく元のマザーを持ち帰ることになった私。

新品にならなかったのも残念だが、起動しない原因がさらに解らなくなったのが凄く痛い。

こうなると原因はディスプレイか、ケーブルか・・・・・

とりあえず今日は持ち合わせも無いので、おとなしく帰ることにしたのでした。

 

で、私の家に戻ってきた我々二人。

しょうこりもなくチキン隊員がパソコンを組み上げ始めます。

その横では、もはや諦めきった私がテレビを見ています。

数分後、私がバラエティー番組を気の無いそぶりで眺めていると後ろから

カチッ・・・ピー、となにやら音がする。

振り向くとチキン隊員が組みあがったパソコンに電源を入れたところだった。

 チキン:起動音って鳴ったっけ?

 隊長 :さあー?・・・・・鳴ったんじゃなかった?

そして、ハードディスクのアクセス音。

 チキン:ここまではいったんだよねぇ?

 隊長 :うん、ここまではいくんだよ。

さらに待つと、ディスプレイにバイオス画面。

 隊長 :ここまでは・・・・・いったっけか?

 チキン:いってないいってない!動いてるよこれ!

 隊長 :え?なんで動くの?

 チキン:知らないよ!でも間違いなく動いてる。

そして待つこと数秒、画面には無事ウインドウズの起動画面が確認されたのでした。

・・・・・なんで?

 

そんなわけで、なにが良かったのか(悪かったのか)は解りませんが、組みなおした私のパソコンは息を吹き返したのでした。

そこからはもうトントン拍子。

バイオスのセッティングを済ませ(<チキン隊員が)、ドライバーをインストールし(<チキン隊員が)再起動。

特に問題なく再起動も成功、パソコン様完全復活です。

いろいろと釈然としない部分もありますが、終わりよければ万事良し。

以後私のパソコン様は問題無く稼動しているのでありました。

 

と、話もだいぶ長くなってしまったのでこのあたりでお終いにしたいと思います。

しかし、一体何が故障の原因だったのでしょうか?

もうちょっとだけ我慢して読んでください。

 

えー、私が思うに結局のところ原因は「電源の故障」だったのだと思います。

なぜそう考えるのかと言えば、チキン隊員がそう言ってるから。

要するに電源の異常によって古いマザーボードやその他が破壊され、新しいマザーも起動しなかった。

その影響が電源を交換した直後にも継続され、一時的に故障状態になる。

で、サポートに持ち込むために一旦はずして、再び組みなおすことにより正常に動作したと。

そんな感じじゃないかと思ってるわけです。

つまり全ての元凶は電源ボックス。

思い起こせばこの電源、パーツ組替えの時よく漏電してたし、モデムの電源入れると起動ってのも

信号が逆流してるようなもんで危ない状態だったんですよね。

まさかこんなことになるとは思わずに放置しておいたのが全ての間違いだったわけです。

今回の教訓

  便利でも誤動作

ちなみに前の電源をお勧めしたのもチキン隊員。

だから責任を感じて、こんなに一生懸命やってくれたのか?

とか邪推したけど言えませんでした。

ま、動けば良いんだけどね。