話題のシングルとアルバム
〜五木会報新年号より〜

〜作詞家「山口洋子の世界」を歌う〜五木ひろし
1023日発売!徳間ジャパン・リリース

<収録曲>
よこはま・たそがれ★1 9待っている女★
     ふるさと★2
 10 アメリカ橋
       夜空★3 
11愛の始発
      霧の出船4 
12北の旅人
     あなたの灯5 
13面影の郷
      千曲川★6 
14噂の女
    ふたりの旅路7 
15渚の女★
    別れの鐘の音8 
16道★
★はニューバージョン 
TKCI72447 ¥3,000(税込)

70年代のオリジナル音源とニューバージョンで、聴き比べの楽しさもある貴重な企画アルバム。
山口洋子さん30周年おめでとうございます

 山口洋子作詞家生活35周年特別企画アルバムで、五木さんの初期楽曲(『面影の郷』『噂の女』を除いた外はすべて70年代作)がリストアップされ、カヴァー曲として『アメリカ橋』(山川豊)、『北の旅人』(石原裕次郎)、『噂の女』(クールファイブ、前川清)の3曲が収録されています。全16曲中、ニューバージョンが7曲収録。歌詞カード冒頭には平尾昌晃さん、五木さんの山口洋子さんへのメッセージも掲載されています。五木さんは、山口洋子さんのプロデューサーとしての手腕の凄さを懐かしく振り返っています。
 昨年1月の『渚の女〜ニューバージョン』をリリースした当時の雑誌インタビューでも、五木さんはこう語っています。その内容を要約紹介すると以下の通り…。
「…山口先生は五木ひろし以前にクールファイブの『噂の女』などのヒットをお持ちで、山口先生と平尾昌晃先生によって“五木ひろし”が誕生しました。先生は「全日本歌謡選手権」2週目の審査員にいて、後で“彼が手に持つマイクが刃物のように感じられるほど、勝負に賭ける男の真剣さ、気迫を感じた”と語っていらっちゃった。『よこはま・たそがれ』以後、先生は“五木ひろしにはこういう歌を唄わせよう”と土の匂いを、古い歌の継承を、さらには世界の舞台へ…と5、6年は多彩な作詞で、いや作詞家というよりプロデュースで僕を育てて下さった。今まで僕が唄って来られたのも、そうした土台があってこそです。またその後の僕のプロデューサーとしての仕事も、山口先生の想いを継承のつもりでやっています」
 また歌詞ブックには山口洋子さん、平尾昌晃さん、五木さんの若き日のショットや、懐かしい当時のジャケット写真が何枚も掲載されています。
 さて、同アルバムを聴いてみますと「山口洋子の世界」堪能より、五木ファンの私たちにとっては、やっぱり五木さんの歌唱中心に聴き込んでしまいます。そこで私たちは思いがけない発見をすることになります。それはオリジナル音源とニューバージョンの交互構成ですから、当初の歌唱と現在の歌唱比較が自然な形で出来る点でしょう。そう言えばジャケット表紙が25歳の青年・五木さん『夜空』で、裏ジャケットがタキシード姿の現在の写真です。あたかも、そんな軌跡探りを誘っているようではありませんか。
 耳に馴染んだナンバーではなく、これは珍しい〜とまず『噂の女』から聴いてみますと、そこは中低音の迫力あるパワー、ストレートな歌唱が充ちていて、思わず「あぁ、私の知らない五木さんがここにいる」とビックリです。特に最近はファルセット中心の『傘ん中』が耳に馴染んでいますから、若さに充ちて骨太の当初の歌唱が逆に新鮮・新鮮に聴こえて来たりします。
 そんなワケでオリジナルとニューバージョン行ったり来たりは、五木さんの20代と現在の歌唱の、思いもかけなかった聴き比べの楽しさへ誘って、これは収録1曲目のニューバージョン『よこはま・たそがれ』を聴いた後で、35周年の時に発売されたオリジナル15枚組大全集の同曲を取り出して聴き比べたくなってくるほどで、もう夜も眠れぬ楽しさが始まります。
 若さ溢れた骨太の五木節、現在の円熟の領域に入っている黄金の五木節が同時に楽しめる同アルバムは、2003年が55歳で、翌年はデビュー40周年の大事な時期に、期せずして五木さんを丸ごと楽しめるタイムリィーな企画、内容で仕上がっています。もちろん趣旨通りに「山口洋子の世界」を堪能してもヨシ!で、二重に楽しめる貴重なアルバムと言えましょう。未だの方は、ぜひご購入下さい。
 なお、このアルバムは徳間ジャパン・リリース作品です。お間違えのないように…。



11月27日発売『愛のメリークリスマス』

作詞:阿久悠/作曲:船山徹/編曲:若草恵五木・孝雄プラスハロー!プロジェクト聖歌隊
C/W『旅立つ君に』作詞:宮野敏昭/作曲:五木ひろし/編曲:川村栄二

五木ひろしwith中澤裕子&藤本美貴マキシシングルCD、シングルCD、シングルカセットで発売
★五木・孝雄=五木ひろし、堀内孝雄 ★ハロー!プロジェクト聖歌隊=飯田圭織、安部なつみ、保田圭、吉澤ひとみ、紺野あさみ、小川麻琴、新垣里沙(モーニング娘。)アヤカ、ミカ(ココナッツ娘。)あさみ、里田まい(カントリー娘。)柴田あゆみ、斎藤瞳、大谷雅恵、村田めぐみ(メロン記念日)、後藤真希、松浦亜弥、稲葉貴子、石井リカ。


10代から70代までの世代縦断企画。大人が子供たちと、子供が大人たちと楽しめる画期的な超豪華なクリスマスソングの誕生!

 ウッヒャ〜!年も押し迫った11月下旬に誰も考えていなかった、それは・それは豪華で可愛らしい『愛のメリークリスマス』が誕生で、ファンの皆さんはきっとビックリ仰天したはず…。ファイブズ第2弾シングルとして臨発された同曲は、阿久悠、船村徹両先生によって制作中のアルバム『ダンディズム』から生まれた楽曲で、五木さんが「この曲は男性デュエットがいい。ならば親友でTBSラジオ“エンカチックナイト五木・孝雄”を一緒にやっている堀内孝雄さんをおいて外にないなぁ」で、氏から快諾をいただいたところ、堀内さんからつんく♂さんへと話しが伝わって、ならば…「かつての<8時だよ!全員集合>のような聖歌隊が欲しい」で、ハロー!プロジェクトのメンバー19名が参加してくれての異色・超豪華なクリスマスソングが誕生した次第…。
 五木さんは…
「10代のハロー!プロジェクトの皆さんから50代の僕と堀内さん、さらに60代の阿久悠さん、70代の船村徹さんと文字通り世代完全縦断の一生に一度作れるかどうかの大変な楽曲が誕生しました。これから世代を超えて大人が子供たちと、子供が大人たちと一緒に唄えるクリスマスソングとして末永く親しまれたらうれく思います」
 と語っています。
 レコーディングは多忙を極めるハロー!プレジェクトのメンバーのこと、一堂に会しては行なえず、順繰りに唄入れで完成でした。モーニング娘。のリーダー・飯田圭織ちゃんは…
「今回、五木さんと堀内さんとでクリスマスソングを唄われると聞き、どんな素敵な曲が出来るのかと楽しみにしていたら、その企画に私達も参加させていただけることになりとても幸せです」とコメント。
 後藤真希ちゃんは…
「五木さん、堀内さんの曲に参加すると聞いたときに、びっくりしました。とても素敵なクリスマスソングで、すごく気に入っています」。
 松浦亜弥ちゃんは…
「“愛のメリークリスマス”と言うちょっと大人っぽい曲で五木ひろしさんと堀内孝雄さんとハロプロメンバーとのコラボレーション?です」とコメント。
 さて、同曲を聴いてみますと、キラキラとしたクリスタル・サウンドのイントロに乗った五木さん、堀内さんのヴォーカルにハロプロのメンバーが次々に絡んで来て、それはユニークで心も軽やかに浮きだつ仕上がりです。
 堀内さんは…
「華やかなサウンドと、とても哀愁のあるメロディーと詞の世界を、このような世代を超えた形でお届けできることを大変うれしく思っています」
 と語ってくれました。皆様もすでにご家族のクリスマス・イブには同曲で楽しまれたかも…ですね。一方C/Wの『旅立つ君に』は兼ねてより行なわれていましたmuic30.Comの作詞グランプリ応募の優勝作品で、五木さんの作曲作。美しいピアノに乗って娘を旅立たせる父の心境を歌ったような詞で、五木さんと中澤裕子、藤本美貴さんのデュエットが清清しく微笑ましい作品です。これから就学、就職、さらには留学、嫁がせたりの父娘の別れの定番曲になりそうです。二度とない貴重なシングルです。必須アイテムとしても価値大です。大切にぜひどうぞ…

★なお、実現不可能と思われていた全員ライブは、2002年12月18日テレビ東京・天王州第2スタジオ「ハロー!モーニング」収録で実現し、12月22日の同番組で放映されました。五木・孝雄は同曲歌唱のほかにサンタの扮装でも出演。五木さんは子供の幼稚園から6年振りのサンタ扮装で、テレビでは初公開と笑っていました。





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