2002.9.26 Release 歌手生活三十周年記念
石川さゆり
オリジナル大全集
とき
●CD2枚組/豪華函&小冊子/TECE‐52321〜2 \5,200(税込み)

大全集、デビュー曲『かくれんぼ』、青山劇場の音楽会、そして『夢の浮橋』…豊穣の秋

 歌手生活30周年記念アルバム『とき』は、最新シングル『夢の浮橋』から30年前のデビュー曲『かくれんぼ』に遡って聴ける構成になっています。改めてデビュー曲のレコーディングを思い出してみますと、あの頃は未だヘッドフォンからカラオケを聴きながら唄うという技術がなく、スピーカーから小さく音を出して聴きながら唄う、あるいは同時録音するかの時代でした。私はまだ子供でしたから、周りに大勢のオジさんたちがいて、ちょっと怖さを覚えつつ、ドキドキしながらスタジオに入った記憶があります。とにかく必死に歌にしがみついて、それは健気なさゆりさん(笑い)でした。
 25周年の大全集では『かくれんぼ』が最初で、最終曲が『歌麿−UTAMARO−』で、『かくれんぼ』は打ち込みのちょっと厚めのサウンドでしたが、今回は原点に戻る意と30年経った今の石川さゆりの息遣いまで聴いていただこうとギターバージョン、同時録音です。また曲前に、30周年のご挨拶ナレーションをサラッと入れてみました。(注:25周年の大全集のご挨拶の最後は“1973年3月25日、その頃、あなたは何をしていましたか?”で締め括られていました)
 そして、この会報が皆様のお手許に届いた数日後には、青山劇場の「石川さゆり音楽会」が開催だろうと思っています。大全集と同じく、デビュー曲から今までの歌を1曲でも多く皆様方に聴いていただきたい…、そんな構成を予定しています。また石川さゆりは多くの先生方に支えられて今日を迎えられたワケですから、七日間日替わりで一人でも多くの先生方にゲスト出演していただきたく思っています。石川さゆりをサポートして下さった先生方が、どういう角度から私にアプローチして下さったのか、興味深いエピソードが伺えるのでは、と私自身も楽しみにしています。
 また今までの音楽会がそうだったように、これから石川さゆりがどこへ向かおうとしているのか、この辺のアピールも盛り込みたく考えていますので、ぜひ何かを感じ取っていただけたらと思います。 新曲『夢の浮橋』は、前作『転がる石』と対極にある楽曲で、私がとても大事に大事に育てて来た世界、大好きな路線の楽曲です。皆様にはお待たせし過ぎたかなぁと思っていますが、ぜひ皆様のお力で大きなヒットに育てていただきたく、お願い致します。
 皆様、青山劇場「石川さゆり音楽会」でお逢い致しましょう。お待ち申し上げております。(談)

          <収録曲> 
      Section−1  Section−2
       夢の浮橋 1 春の雪
        転がる石 2 漁火挽歌
        涙つづり 3 ほととぎす
      人生情け舟 4 天の川情話
      夏の夜の夢 5 なみだの宿
        酔って候 6 鴎という名の酒場
     大阪のおんな 7 みちゆき博多発
恋は天下のまわりもの 8 命燃やして
      風の盆恋歌 9 火の国へ
       滝の白糸 10 沈丁花
     さよならの翼 11 能登半島
       夫婦善哉 12 津軽海峡・冬景色
       天城越え 13 あいあい傘
      裏町夫婦草 14 十九の純情
      大坂つばめ 15 霧のわかれ
     紫陽花ばなし 16 あなたの私
     波止場しぐれ 17 かくれんぼ〜ギターバージョン〜

30年…あの時この時に出会い、支えて下さった先生方が珠玉の原稿を歌詞カードに寄稿。
価値あるアルバムに仕上がっています


 歌手生活三十周年記念・石川さゆりオリジナル大全集『とき』は全34曲収録です。CD2枚が収納されたケースと豪華歌詞カードが化粧函に収まっています。歌詞カードにはテイチクエンタテインメント飯田社長はじめ30年の時々に縁があって、さゆりさんを支えて来た先生方の原稿が掲載されています。ファンの皆様には、これだけでも貴重な資料。ザッと紹介しますと…まず飯田社長はデビュー時の苦節が不屈の精神を育んだと記し、市川昭介氏はデビュー前のレッスンの思い出を、阿久悠氏は年代と共に味を増す『津軽海峡・冬景色』を語り、弦哲也氏は当然のこと『天城越え』作曲当時のことを、岡千秋氏は『春の雪』の艶にドキドキしたと語っています。たかたかし氏はさゆりさんの辺鄙な地への旅好きを、杉本眞人氏は「粋といなせ」が似合うと記し、三木たかし氏は『津軽海峡・冬景色』が収められたアルバム作りの思い出、なかにし礼氏は天からの閃き『風の盆恋歌』を書かせ、唄わせたと…。吉岡治氏は昭和50年の『ちいさな秘密』を。そして山上路夫氏は言うまでもなくデビュー曲『かくれんぼ』の秘話を…。
 さゆりさんファンにとっては、これら原稿が収められた歌詞小冊子だけでも貴重な大全集と言えましょう。また、デビューから1曲でも多くの歌を聴いていただきたい、の趣旨で行なわれる青山劇場の音楽会ともリンクし、さらに言えば日替わりのゲストコーナーは、前述した諸先生方の原稿ともリンクで、音楽会とアルバム併せてお楽しみいただくのがいいのかも…。またこの文の右下で掲載した通り、美しいさゆりさんの写真がたくさんの紹介されているのもファンにはうれしい編集です。どうぞ、三十周年の必須アイテムとしてご購入下さいませ。


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