●2003年リリースのアルバム2タイトル●
〜会報77号掲載より〜

五木ひろしカバー&セルフコレクション
〜おふくろの子守歌<第53回NHK紅白歌合戦ライブ>〜

4月2日リリース

       
<収録曲>
   大きな古時計 1 9 涙そうそう
 愛のうた(ピクミン)2 
10 北の雪虫
     かくれんぼ 3 
11 あんたの花道
      貴船の宿 4 
12 居酒屋(ニューバージョン)
   はぐれコキリコ 5 
13 白い恋人達
        傘ん中 6 
14 愛のメリークリスマス
     旅立つ君に 7 
15 地上の星
       
TUNAMI 8 16 おふくろの子守歌

全16曲。次から次へいろいろな五木さんが展開で、胸の中は“いっぱい・いっぱい五木さん”
の幸福感!。ファンにはうれしいカバー&セルフです


 うわぁ〜、これは珍しい!五木さんのカバー(セルフも含め)アルバムが4月2日リリースです。全16曲中、11曲がカバー。そして『おふくろの子守歌』は昨年末の第53回紅白歌合戦大トリのライブを収録、デュエットソングの代表曲『居酒屋』が元ウィンクの相田翔子さんとカバーー。他に最新曲『傘ん中』『旅立つ君に』『愛のメリークリスマス』が収められています。
 さて、曲順にザッと印象をレポートしてみましょう。『大きな古時計』は昨年ブレイクした平井堅さんのヒット曲。ヘンリー・クレイ・ワーク作詞・作曲の童謡で、1961年に「NHKみんなのうた」で同題名で放送されて浸透。そして再び平井さんが歌ってクローズアップされた曲。五木さんは平井さんと比し、ファルセット前の高音域で耳にスムーズに流れ込むように唄っています。『愛のうた(ピクミン)』は任天堂のゲームソフトCMソング。五木さんは可愛い女の子と楽しそうにハモッています。華菜子ちゃんとパパが唄っているみたいです。『かくれんぼ』は親友・堀内孝雄さんの「はぐれ刑事純情派」主題歌。暗く重たい詞(荒木とよひさ作詞)に、明るいメロディー(堀内さん作曲)とサウンドの妙がポイントの楽曲で、五木さんは流れるように唄って、堀内さんとは全然違った味わいです。
 4曲目は川中美幸さんの『貴船の宿』(吉岡治作詞・弦哲也作曲)。五木さん真骨頂発揮の艶歌で、唄い出しからしびれます。京都の日本情緒に女心の細やかな機微が入念な歌唱で表現されています。『はぐれコキリコ』(もず唱平作詞・聖川湧作曲)は成世昌平さんヒット曲。ちなみに「コキリコ」は富山県で使われていたという古代打楽器のこと。五木さんの“カバーって楽しいなぁ〜”という声が聞えてくるようで、実に気持ち良く唄い上げています。そして『傘ん中』から『旅立つ君に』。8曲目がコンサートでも時々披露のサザン・オールスターズの『TUNAMI>』。
 9曲目は夏川りみさんの『涙そうそう』。知っていましたぁ〜、彼女は昔の星美里さん。演歌で頑張っていたんですよぅ〜。ここではとっても・とってもヴィブラートな五木さんをお楽しみいただけます。『北の雪虫』(池田充男作詞・徳久広司作曲)はキム・ヨンジャさんの最新曲。女ひとり北へ北へと…の歌詞で、なんだか『北物語』姉妹曲を聴いているよう。三連メロディーで、女唄はやっぱり五木さん、凄いやぁ〜!とウットリです。
『あんたの花道』(木下龍太郎作詞・安藤実親作曲)は天童よしみさんの最新曲。底抜けに明るいサウンドの、明るく元気な演歌。五木さんも理屈なく太陽みたいな輝きで唄い上げています。『居酒屋』は昭和57年に木の実ナナさんとのデュオ・リリース以来、21年振りのリメイク。お相手は元ウィンクの相田翔子さん。五木さんの中低音とちょっとハスキーな相田さんの掛け合いはとてもいい〜んです。『白い恋人達』は桑田佳祐さんの2001年のヒット曲。ここまでアップテンポの五木さんの歌唱はなかなか聴けませんから、これは貴重なカヴァーです。『愛のメリークリスマス』の次が中島みゆきさんの『地上の星』タイトでハードなリズムとストリングスで力強くもスケール大きな楽曲は、男性ヴォーカルで聴くとさらにいい味です。そして最終曲が紅白大トリのライブ収録で『おふくろの子守歌』…。
 とにかく次から次へと“いろいろな五木さん”が展開されて“いっぱい・いっぱい五木さん”という感じです。聴いていますと胸ん中にいっぱい五木さんが充ち、ファンにはたまらないほどにうれしく、幸福感を与えてくれる貴重アルバムです。




待ってました!!アルバム 阿久悠、船村徹、五木さんのアルバム…遂に完成
〜昨年5月の「5's」旗揚げと同時に発表の、スーパー・アルバムの全貌現る〜


6月25日 リリース決定!!

『翔』
五木ひろし55才のダンディズム
〜阿久悠・船村徹と共に〜


< 収 録 曲 >
タイトル           編曲
1.北物語          川村栄二
2.夢二風          若草 恵
3.友ありて〜そうだったね〜 南郷達也
4.ラストオーダー      蔦 将包
5.青春の砂         川村栄二
6.早春           蔦 将包
7.哀愁〜かなしい街だね〜  若草 恵
8.傘ん中          蔦 将包
9.遠い日          川村栄二
10
.白いパラソル       南郷達也
11.二行半の恋文       若草 恵
12
.かあちゃん        南郷達也
13
.愛のメリークリスマス   若草 恵
14.平成情歌         蔦 将包
●全作詞:阿久悠 ●全作曲:船村徹

作詩、作曲、歌唱の第一人者の“攻めぎあい”から生まれた名アルバム完成。
男たちの“生き様”充ちた文字通りのダンディズム&メッセージ


 昨年5月、五木さんのレコード会社「ファイブズエンタテインメント」旗揚げ記者発表の席上で披露された第1弾シングル『傘ん中』。同曲が阿久悠・船村徹・五木ひろしの画期的トリオで制作中のアルバムから生まれた楽曲だ、と発表されました。同曲は同年11月、「第35回作詩大賞」大賞受賞。以来、アルバムから先行シングルの形で次々にリリースが続いて来ました。
 旗揚げから矢継ぎ早に発表された作品群(カップリングを含め)は、リリース毎に大きな話題を呼んで、必然的にアルバムへの期待が高まって、発表から1年余、遂にその全貌が私たちの前に現われようとしていますす。
 発売は6月25日。今まで仮タイトル「ダンディズム」でした、正式タイトルも『翔 五木ひろし55才のダンディズム〜阿久悠・船村徹と共に〜』に。また全収録曲も決定です。この会報編集段階ではマスターリング前の音源ですが、ファン倶楽部の皆様へいち早くその概要をお伝えすべく速報(だって、次の会報発行はアルバム発売後ですものねぇ〜)。きっと発売間際には小西良太郎プロデューサーによるライナーノーツ(または資料原稿)が発表されましょうが、まずは編集部が印刷直前に耳にしたアルバム・インプレッションをどうぞ…
 まず最初の収録曲は『北物語』。阿久・船村・五木…その高音域の出だしサビから、三巨人のコラボレーションを代表する名曲だと改めて認識させられます。2曲目は『夢二風』。ストリングスにヴァイオリンが哀切なメロディーを奏で、どこか懐かしい大正ロマンの香り…。タイトル通り、夢二風の麗人の客待ち風情が歌われた異色作。3曲目『友ありて〜そうだったね〜』は、共に硬派だった青春を過ごした男同士が、あの頃あの日を思い出す詩。コブシ(いわゆる演歌は1曲もなし)ではなく“ビブラートの五木さん”が唄い上げています。4曲目『ラストオーダー』はジャージーで懐かしい感じの軽快曲。五木さんの歯切れ良くも気持ちの良いフォービートに身体揺らしつつ聴きたい作品です。これも今や失われた男たちの酒場シーン…。5曲目『青春の砂』は、これまた軽快テンポで懐かしいメロディー。酒場のマスターが客の途絶えた時に、ボトルが並ぶ棚にそっと置いた、砂の入った小瓶を振って青春を甦らせる、と言う映画のようなシーン。そう、瓶の中の砂は涙の甲子園の思い出…。
 6曲目『早春』は『北物語』カップリング。この2曲がアルバム唯一の「女唄」で、他は男唄。それだけでも五木さんにとってはエポック・メーキングなアルバムです。7曲目『哀愁〜かなしい街だね〜』は、人生の儚さが切々とスケール大きなメロディーで歌われています。次は『傘ん中』から『遠い日』へ。船村さんらしい演歌メロディー、阿久さんならではの詩、五木さんもちょっと泣きのヴォーカル披露で、三巨人の組み合わせの妙がたっぷり堪能出来ます。10曲目『白いパラソル』は、映画のオープニングにも似た大スケールのストリングス・イントロ。母がそれまで抑えていた“女”を爆発させて出奔する姿を見送る少年の鮮烈な思い出がドラマチックに歌われています。
『二行半の恋文』と『愛のメリークリスマス』の間の12曲目『かあちゃん』は、哀愁のハーモニカ演奏に導かれ、少年の頃の優しき母の思い出が…。大転調の間奏があって劇的展開になりますが、聴いてのお楽しみ…。最終曲『平成情歌』は、哀切な演歌メロディーをアコーディオンが奏で「昭和枯れすすき」ならぬ、絶望的平成の世から良き時代へ想いを馳せてみる…ズシリと心の底に訴えて来る楽曲です。
 まずはとり急ぎのご案内です。リリースをご期待下さいませ。


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