五木ひろし★石川さゆり
ふたりのビッグショー
〜05年9月1日から全国14会場31ステージ〜
「さゆり倶楽部」35号掲載

〜いつでも夢を〜
第一部 吉田メロディーを歌う
デュエットいっぱい!そして名曲継承
第二部 名歌・絶唱
贅沢!ふたりの代表曲をたっぷり堪能

豪華な競演に感動の連続。こんな凄いステージは歌謡史上初かも…

 9月1日、NHKホールを皮切りに石川さゆり・五木ひろし「ふたりのビッグショー」が始まった。
 全国14会場31ステージ。平成5年から10年間続いたNHK「ふたりのビッグショー」ではふたりの共演はなく、紅白歌合戦で大トリを飾る歌謡界を代表する男女の、文字通り“夢の競演”の実現。
 まずは開演前のマスコミ“囲み取材”…
石川 五木さんに支えていただくツアーです。
五木 デュエットは恋人気分でやりますが、『子連れ狼』も唄いますから親子にもなります。
石川 さきほど五木さんの奥様からお弁当の差し入れをいただきましたから恋人同士も複雑です。今回は主にドレスで唄いますので、この日のために数ヶ月前から痩せる努力をしましたが、逆に太ってしまいました。日を追って痩せて行きます。
 …こんな調子で“囲み取材”は爆笑の連続。
 さて、第一部は吉田メロディー継承とデュエット曲中心の構成。さゆりさん『津軽海峡・冬景色』、五木さん『よこはま・たそがれ』でスタートした後は、会場沸かすトークを交えつつデュエットソングのメドレー。『東京めぐり愛』『北空港』。1曲毎に会場は割れんばかりの大拍手。鍬や鎌を持っての『麦畑』では会場大爆笑。スター歌手がふたりのステージは強力な磁力を発揮で、会場はもう釘付け。『浪花恋しぐれ』からパワフルな絶唱『昭和枯れすすき』。手を取り合うダンスで恋人気分の『居酒屋』と『東京ナイトクラブ』。
 ここから吉田メロディー継承へ。ふたりは恋人気分のままに『有楽町で逢いましょう』、さゆりさんはベンチに座って五木さん『霧子のタンゴ』、さゆりさん艶っぽく『再会』。再びふたりで『おまえに』。会場揺れるような手拍子で『街のサンドイッチマン』、さゆりさんの高音域から中低音を太く響かせた『潮来笠』、五木さんの着流し姿『傷だらけの人生』、さゆりさんは黒っぽいドレス姿で『弁天小僧』。さゆりさんの可愛いフリ、五木さんのひょうきんフリ『子連れ狼』。さゆりさん 3度目のドレス『異国の丘』は女男の音域で互いの魅力を引き出しあっての熱唱。
 二部がふたりそれぞれの代表曲披露。さゆりさんも着物姿になって『風の盆恋歌』『朗読〜飢餓海峡』。アコースティックで『転がる石』。ここからはふたりの紅白歌合戦コーナー。さゆりさんは紫地の着物で『北の女房』『滝の白糸』『天城越え』。最後は赤地に百合の花の着物で『秋のメルヘン』。ふたりで『いつでも夢を』で全 32曲。
 さゆりさんはツアー中盤に、同コンサートについてこう語ってくれました。
…五木さんも私も、ひとりで(自分の)ステージをやっていますから、どなたかとジョイントしたツアーは、これが最初で最後ではないでしょうか。そんな貴重な一ヶ月間を、濃縮した感じで務めさせていただいています。五木さんは1+1は2だが、僕達は皆さまに無限大に楽しんでいただきたく思いますとおっしゃいました。私もそういうステージが出来ているかな、と思っています。また今回は互いのスタッフ、ミュージシャンも半分づつのミックス。互いに手探りだったのが、日を追って新たな可能性を見出しつつのエキサイティングな展開です。そんなジョイントならではのスリリングな楽しさを会場もステージ上も楽しんで、ワクワクするような展開です。 10月からは歌い手、スタッフ、ミュージシャンはそれぞれのステージに戻ることになりますが、この一ヶ月間で得た体験をもって、さらなるステージができそうに思います。私にとっても永い歌い手生活の中で貴重な体験です。皆様、お楽しみいただけましたか…。



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