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2010年

100年を見つめる
21世紀 LIFT ON

同時開催記念シンポジウム

Aシンポジウム「文学・批評・翻訳」
2009年の永井荷風没後 50年に引き続き、本年は永井荷風が『三田文学』を創刊してちょうど 100周年。自然主義文学全盛の時代に、東京大学の『帝国文学』、早稲田大学の『早稲田文学』に続いて創刊された慶應義塾大学の『三田文学』は永井荷風独特の芸術至上主義を貫き、以降の水上瀧太郎とその仲間たちの尽力によって大正・昭和の文壇ジャーナリズムに特異な地位を占めるに至りました。そこでは外国文学がたえず大きな役割を演じてきたのも、大きな特徴です。この記念すべき年に『三田文学』および「三田の文学」独自の理念とは何か、文体とは何か、そして伝統とは何かを、文学・批評・翻訳の各方向から立体的に再検討します。


■日程 11月6日(土) 13:00より
■場所 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
■懇親会 17:30より(東館8階)
※懇親会は会費制(4000円)です。


亀井俊介(かめい・しゅんすけ)
1932年岐阜県生まれ。東京大学名誉教授。現在、岐阜女子大学教授。我が国を代表するアメリカ文学者、比較文学者。主著に博士論文をもとにした『近代文学におけるホイットマンの運命』(研究社、1971年度日本学士院賞)をはじめ、『サーカスが来た!』(東京大学出版会、1977年度日本エッセイストクラブ賞)、『マリリン・モンロー』(岩波書店、1987年)、『アメリカン・ヒーローの系譜』(研究社、1994年度大佛次郎賞)、『マーク・トウェインの世界』(南雲堂、1995年)など多数。2007年には三田文学および慶應義塾大学英米文学専攻の初期に貢献し英語圏で活躍した日本詩人ヨネ・ノグチ(野口米次郎)の英文著作集全六巻(エディション・シナプス)を編纂し解説を寄稿している。2008年、瑞宝中綬章受章。


末延芳晴(すえのぶ・よしはる)
1942年東京都生まれ。東京大学文学部中国文学科大学院修士課程中退。 1973年から 98年までのニューヨーク在住、国際的な視野から文学と音楽双方の分野を横断する文化批評家。『三田文学』初代編集長になる直前の文豪を扱った『永井荷風の見たあめりか』(中央公論社、1997年)および『ラプソディ・イン・ブルー―ガーシュインとジャズ精神の行方』(平凡社、 2003年)が話題となり、 2004年暮れには北米を中心に活躍する日本人ラグタイム・ピアニスト池宮正信とともに手作りコンサート「荷風が聞いたアメリカ音楽」を開催。その他の著作に『夏目金之助ロンドンに狂せり』(青土社、2004年)、『森鴎外と日清・日露戦争』(平凡社、 2008年)、『寺田寅彦―バイオリンを弾く物理学者』(平凡社、 2009年)など多数。


新島進(にいじま・すすむ)
慶應義塾大学文学部仏文科卒、同大学院文学研究科(フランス文学)修了、レンヌ第二大学博士課程修了(文学博士)。現在、慶應義塾大学准教授。専門はレーモン・ルーセル。編著書に『ジュール・ヴェルヌが描いた横浜』(慶應義塾大学教養研究センター選書)、翻訳にレーモン・ルーセル『額の星 無数の太陽』(共訳、人文書院)ほか。また、フランス現代作家の紹介にたずさわり、特にダイ・シージエの作品をデビュー作より一貫して翻訳している。『バルザックと小さな中国のお針子』、『フロイトの弟子と旅する長椅子』、『月が昇らなかった夜に』、『孔子の空中曲芸』(すべて早川書房、『孔子の空中曲芸』のみ共訳)。


吉田恭子(よしだ・きょうこ)
慶應義塾大学文学部准教授、10月より教養研究センター副所長。1969年生まれ、福岡県出身。京都大学文学部卒、人間環境研究科博士前期課程修了。アメリカウィスコンシン大学ミルウォーキー校にて英文学・創作専攻でPh.D.取得。2005年度、アイオワ大学主催国際創作プログラムに参加。ブラウン大学文芸プログラム訪問フェロー。J. M. クッツェーなど現代英語小説のほか、クリエイティヴ・ライティング・プログラムとその教授法がアメリカ現代文学に与えた影響を研究している。『マサチューセッツ・レヴュー』、『アラバマ・リテラリー・レヴュー』、『ベロイト・フィクション・ジャーナル』、『チェルシー』ほかに短編小説を発表している。詩人フォレスト・ガンダーと共訳の野村喜和夫英訳詩選がOmnidawn社より刊行予定。


巽 孝之(たつみ・たかゆき)
1955年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部教授(アメリカ文学専攻)。三田文学会常任理事。著書に『ニュー・アメリカニズム』(青土社、1995年度福澤賞)、『メタファーはなぜ殺される』(松柏社、1999年)、『アメリカ文学史』(慶應義塾大学出版会、2003年)、『リンカーンの世紀』(青土社、2002年)、『「白鯨」アメリカン・スタディーズ』(みすず書房、 2005年)、Full Metal Apache(Duke UP,2006 , 2010 ICFA Distinguished Scholarship Award)ほか多数。訳書にエドガー・アラン・ポー『黒猫/アッシャー家の崩壊』(新潮社、2009年)、編訳書にラリイ・マキャフリイ『アヴァン・ポップ』(筑摩書房、1995年/北星堂、2007年)など。




過去のイベント

2009年
ポー生誕200年記念大会

2008年
噺と話

2007年
荷風と尺八

2006年
江戸の粋を聴く

2005年
柳家喜多八 文学三題

2004年

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