Le Monde の経済記事を精読          


APEF青山フランス語プロフェショナルコースで、半期に2回 Le Monde から経済関係の記事を選んで精読します。平行して隔週の短期集中講座も行っています。次回は2021年10月末からです。

集中講座の教材例をご覧下さい:

 フランス原発の将来 (2017年8月)
 ドルの覇権に異議申立て (2019年3月)

 
通訳でも翻訳でも、

 そもそも、センテンスの趣旨が取れなければ訳せない、
 逆に、趣旨が明確に掴めれば分り易い日本語にできる。

この考えに立ち、記事の内容を具体的に理解することを目指します。必要に応じて、経済の基本用語と文法上の解説をします。

上の「そもそも...、逆に...」は自明の理ですが、実際には単語レベルでも「industriel, social, santé, ...」に解説したような例があります。またセンテンスのレベルでも、既知の単語が並んでいると何となく分った気になり、具体的に何を言いたいのか把握しないまま訳してしまうことがあります。このような場合、往々にして訳文はメモしきれた単語の訳語を組み合わせただけになり、聞き手の頭にすんなり入るものとは言いがたいでしょう。

そこで事前に配布するテキストを読んで、具体的に何を言っているのか把握してきて下さい。授業では、順番に少しずつ訳してもらいます。翻訳の授業ではありませんので、訳を作ってきて読み上げるのではなく、自分の理解した趣旨をその場で日本語にして下さい。関係代名詞、現在分詞、ジェロンディフ等がある場合は、意味上のつながりを明確にしつつなるべく前後を切って訳して下さい。即ち、センテンスの後の方から順に戻ってくるような訳し方は避けて下さい。

時間節約の為、文中引用されるコメント発言者の名前・肩書・所属等は飛ばして下さい。組織名・肩書などは自分で幾ら考えても、最終的には日本側関係者の選んだ表現を使うしかなく、無理に日本語にするのにエネルギーを費やす必要はありません。

教材の選択については、経済現象の分析に中身のあることを優先し、最新の記事ということは重視していません。どうぞ悪しからず。

但しこうした授業を何回やっても、注意すべき単語や表現を全てカバーすることは到底できません。むしろ、様々なテキストにあたった時に、趣旨が明確に掴めているのかどうか、自分で判断できるようになるためのヒントを提供する場とお考え下さい。

注:分野別の専門用語は、当てるべき訳語が文脈に大きく依存するため、クライアントから来た依頼の内容に合わせて、自分で収集・整理・蓄積して行くしかありません。従って授業では扱いませんが、整理・蓄積のためのアイデアを「テーマの理解に役立つ単語帳作成法」に、またそのアイデアに沿って作成した自家製単語帳の一部を「自家製単語帳を順次公開」に、掲載してあります。

私もいつあの世からお迎えが来るか分からず、そうなればこのホームページも閉鎖となります。通訳・翻訳業務の予定があっても無くても、今の内に公開されている単語帳を全てダウンロードしておくことをお勧めします。