kaname's...《 favourite theater 》(お気に入りの映画館)
Last Updated: 2008/01/02

シネコン巡り編

MOVIXさいたま(松竹)・・・埼玉 マイカル松竹シネマズ本牧(WMC)(現MOVIX本牧)・・・神奈川
ワーナーマイカルシネマズ板橋(WMC)・・・東京 ワーナーマイカルシネマズ戸畑(WMC)・・・福岡 ワーナーマイカルシネマズ市川妙典(WMC)・・・千葉 ワーナーマイカルシネマズ小樽(WMC)・・・北海道 ワーナーマイカルシネマズユーカリが丘(WMC)・・・千葉 ワーナーマイカルシネマズ御経塚(WMC)・・・石川 ワーナーマイカルシネマズ茅ヶ崎(WMC)・・・神奈川 ワーナーマイカルシネマズ大井(WMC)・・・埼玉 ワーナーマイカルシネマズ広島(WMC)・・・広島 ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘<(WMC)・・・神奈川 ワーナーマイカルシネマズ海老名(WMC)・・・神奈川
TOHOシネマズ西新井(東宝)・・・東京 TOHOシネマズ府中(東宝)・・・東京 ヴァージンシネマズトリアス久山(東宝)・・・福岡 浜大津アーカスシネマ(東宝)・・・滋賀
ユナイテッド・シネマ豊洲(UCI)・・・東京 AMCなかま16(UCI)・・・福岡 パラマウントユニバーサルシネマ11(UCI)・・・北海道 ルネス9シネマ(UCI)・・・石川 OTSU7シネマ(UCI)・・・滋賀 amcキャナルシティ13(UCI)・・・福岡
新宿バルト9シネマ(東映・東宝)・・・東京
シネプレックス新座(角川)・・・埼玉 シネプレックスわかば(角川)・・・埼玉 シネプレックス8平塚(角川)・・・神奈川
109シネマズ港北(東急)・・・神奈川
あべのアポロシネマ8(きんえい)・・・大阪
川崎チネチッタ(独立系)・・・神奈川 立川シネマツー(独立系)・・・東京 立川シネマシティ(独立系)・・・東京

現存館編

新文芸坐・・・池袋 日本劇場・・・東京 ぶんかむら ル・シネマ・・・東京

廃館・休館編

日比谷スカラ座(旧)・・・日比谷 池袋スカラ座(廃館)・・・東京 飯田橋佳作座(廃館)・・・東京 千住名画座(廃館)・・・東京 文芸坐(廃館)・・・東京 中野武蔵野館(現在中野武蔵野ホールのちに廃館)・・・東京

TOHOシネマズ西新井(東宝)・・・東京

(2007/11/25記)  少々時間が経ってしまいましたが、先日足を運んだTOHOシネマズ西新井のレ ポートなど。(2007/11/11 スクリーン5にて『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を 鑑賞。)  東武伊勢崎線西新井駅の西口から歩いて10分弱の場所にあるアリオ西新井。 高い建物のあまり無いこの辺りらしく隣の梅島駅からもよく見えるこのショッ ピングモールの4階にTOHOシネマズ西新井があります。 駅周辺はこんな感じ。 ところが、駅を出て左のバスロータリーに向かって少し歩くといきなりその右 側の視界が開け、このようにアリオが見えます。 まだ日清紡の工場跡地の再開発途上なのでこんな感じですが、今後数年でここ も変わっていくのでしょうね。 しかし、オープンして数日のせいかこの自転車の量。 道幅も広くないこの周辺はやはり自転車や駅から徒歩の方が有利かな。 (ちなみに駐車場駐輪場ともに約1,500台とのこと。) さて、中に入って館内の案内板に従って進んでいくと… 4階のエスカレータホールがこんな感じで… TOHOシネマズ西新井の玄関に到着。 中に入って右側がこのコリドー。(ちと狭い) そのコリドーを進んでいくと左側にスクリーンへの入り口があり、その隣がコン セッション。 そして右側がグッズ売り場。 左手コンセッションの奥が休憩所になっています。 その突き当たり右手がチケット売り場。 今回はVitでチケット購入したので対応については分からず。 ただ、パンフを購入したり、スクリーン案内の係員に入場時刻を確認したり した感じでは他と比べて教育も行き届いているのかなという感じ。 東宝系の映画館でこの対応をしてもらえるなんて。 あと、ここで新鮮だったのは場内放送がBGMも含めてまったくなかったこと。 (何かの事故でたまたまだったのかもしれませんが。) 狭いロビーなので声を上げれば良いし、また人の動きも分かりやすいので できるのかな。これは好印象。 やはり、耳に優しい生声や生音は勝るものなしだな。 そして劇場へ。 観るのは前述の通り『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、スクリーンはこのサイトで 最大のスクリーン5。 久々に卸したての音という奴を聞かせていただきました。まだ硬さの残った初々 しい音。 それをまた無理せずにバランスよく鳴らしてくれる。 ここぞとばかりに鳴らして音を歪ませたりしていないのがいいなぁ。 たしかにシネプレックスやMOVIX、もしくはTHX認定の場所に慣れると物足りな さは残るけれど、心地よい音だったなぁ。 映像面も同様。並と言えば並なのだけれども、最低限は押さえてくれている。 そして、このスクリーン…というよりはこのサイトの最大の武器は観客だな。 出来たばかりの映画館に集まったとは思えないこの反応の良さ。 作品が『ALWAYS…』だったせいもあるにせよ、客層はやや上と子供たち。 しかも映画館が元々身近な存在だった人たちが観客だから、反応が凄く素直。 渋谷・新宿のようなよそゆき感もないし、この感じは凄く好きです。 『ALWAYS…』をここに観に来たのは本当に正解でした。 ホント、ここにとっての何よりの宝物はこの観客たちなのかもしれません。

MOVIXさいたま(松竹)・・・埼玉

(2007/07/01記) 今から一週間前、6/23にMOVIXさいたまへ行ってきました。 開館からけっこう経ってしまいましたが、ようやくの鑑賞。 まず場所は、JR高崎線のさいたま新都心駅から東口方面に歩くと すぐのコクーン新都心をひたすらまっすぐ進んで5分程度。 改札を出てからは階段を上り下りすることなく映画館に入ること ができます。 これは楽だわ。 チケット売り場も窓口が通常の倍近く用意されていて、ストレス なし。 まぁコンセッションやグッズ売り場は普通規模ですが、それよりも まずはチケット売り場だよなぁ。 周りに時間つぶせる場所はそこそこあるし。 で、今回足を運んだのはここの最大スクリーンであるスクリーン12。 500席ちょっとのこのハコは事前に座席表をみていた時のイメージと 違い、意外とコンパクト。 しかも奥行きもそれほどなくどちらかといえば横長。 スクリーンと映写室の高さ関係もできるかぎり抑えられている上に スクリーンが座席に正対するように、上部がやや前のめりな感じで 良い感じでした。 故に実際に映写が始まってからも、THXスクリーンのようなクリア 感にはちょっとかけるものの、奥行き方向が奇麗に表現できていて これはうまいなと思った。 シネプレックス平塚の8番スクリーンに準ずるくらいの気持ちよさ でした。(さすがにあそこまで衝撃的ではなかったけれど。) 音は、これもちょっと先入観入っていたかなぁ。JBLっぽい中域の 丁寧さ感がうまく出ていたような気がします。 豊洲のようにリスニングルームにならないところはさすが。 (というかまぁそれが普通か。) MOVIXはWMCみたいにやたら音量でがんばらないし、かといって 昔のUCみたいにストレートな音でもないしちょうどよい感じ。 MOVIXいまだ健在なりというのをしっかり体験させてもらいました。 交通費かからなければ通いたいくらい。 個人的には、一番好きだったUCが途中からおかしくなってしまって からは今は無難なくお勧めできるのはこのMOVIXかシネプレックス なのかなぁ。THXのクリア感があればさらにお勧めできるのけれど。 ヴァージン…じゃなくてTOHOシネマズは六本木のみだし。 何はともあれ良いスクリーンでした。

新宿バルト9シネマ(東映・東宝)・・・東京

(2007/02/28記) 2/10にオープンした新宿バルト9シネマにさっそく足を運んできました。 足を運んだのは2/25。スクリーンはシアター5。鑑賞作品は『バブルへ GO! タイムマシンはドラム式』。 まず、最初の画像は本シネコンが入っているマルイシティ新宿CITY-1。 地下鉄新宿三丁目駅から出てすぐの場所にあります。 9階がチケット売り場とシアター1〜3、中2階的な雰囲気の10階が Cafe OASE、11階が今回足を運んだシアター5を含むシアター4〜6、 12階が最大スクリーンを擁するシアター7〜9という作り。 シネコンとしては全体的に手狭な印象を受けますが、これは完全都市型 シネコンとしてはしょうがないところか。 2枚目と3枚目の写真(ブログ上は別タイトルになります)はロビー である9階のチケットブースとその左手にあるショップ。 4枚目が10階のCafe OASEから観たチケットブースとショップの 写真となります。(詳細は各項目ごとを参照のこと。) あと、この2枚目の写真の左手にオンラインチケット発券機があるの ですが、その真上にタイムテーブルの電光掲示板があるため人手が 多く、ここの発券機は他所と比べると使いづらい印象があります。 発券機を使う場合には1階にもありますのでそちらのほうがそのまま 他の場所で時間をつぶす事も出来るので利便性はあるかも。 余談ですが、今回はちょっとこの発券機の操作に失敗し、 チケットブースの真向かいにあるインフォメーションの受付嬢に お世話になりました。まだマニュアルをみながらの接客でしたが 大変丁寧な接客態度で好感が持てました。 上記理由で今回はチケットブースは利用しませんでしたので すが、インフォメーションの接客の様子からしてたぶん心配は 無いかと思われます。 またショップのほうも10階のCafeOASEを利用したため 利用せず。(CafeOASEに関しては後述) さて、今回鑑賞したシアター5。200席強の中規模スクリーン ながらわりとこじんまりとしており、場所柄か新宿東映パラス を彷彿とさせるものがありました。しかしあそこまで前後の 座席間隔は狭くなく、問題になるほどではありませんでしたが。 ハコの音響的な印象としてはTジョイ大泉に近いものがあった かな。こころなしかUC豊洲と同様にデジタルシネマ寄りの セッティングのような気がしました。ややキンキン感あり。 なお、今回は作品が作品なためとこの規模のスクリーンで あるためこれ以上は特に雑感はありません。可も無く不可も 無く。 ただ、感じたのはデジタル寄りなものを模索しているのかなぁ という漠然としたもののみでした。 あと、お客さんの質は新宿の映画館に足を運んだ時と同じで やはりシネコンとは客層客質は違うかな。こうやってみると 六本木などは都市型の映画館とは違う気がしました。 ちょっとだけ期待したのだけれど、シネコン化されてもここ 新宿や渋谷・銀座はやはりちょっと雰囲気は変わらなさそう だなぁ。 本格的なレポートとなるシアター9はまた後日足を運べた 際にでも。

ユナイテッド・シネマ豊洲(UCI)・・・東京

<その1> (2006/12/08記) 久々のシネコンレポート。 本日はつい先日オープンしたららぽーと豊洲内のシネコン、 ユナイテッドシネマ豊洲に足を運んできました。 画像はららぽーと豊洲を東京メトロ豊洲駅から一番近い サウスポートから観たところ。 このサウスポート内の画面から観て一番奥の3階に 目的地であるUC豊洲があります。 駅からは2番出口から出て5分弱。 (ゆりかもめの駅はさらに遠い。) そこからららぽーと内を歩いて5分くらい。これだけ 近いのだから駅直結だとよかったのだけれど、まぁ 迷いようは無いからまぁまぁかな。 しかし周りはホントに広々だわな。 さて、今回は久々だったので少し失敗。 せっかく鑑賞作品が本シネコンの最大スクリーンである スクリーン10でもかかっていたにも関わらず、 事前リサーチをしていなかったのはともかく上映時間が 劇場に着いた時点で一番早かったスクリーン8での 鑑賞にしてしまいました。 ですので、今回はそのスクリーン8での鑑賞レポート。 スクリーン10ではいずれまた別作品ででも。 で、そのスクリーン8の感想など。 ハコの作りとしてはUCらしくプレーンなイメージ。 残響も明るさもこれくらいやってくれれば文句は 無いかなという感じかな。 鑑賞した場所はE12。ちょうど前の席が通路を挟んでの ところで車椅子スペースにもなるように可動式に なっていて、最初に座った時に簡単に動いてしまった のはちょっとだけびっくりした。 席としてはスクリーンと正対するには背筋ぴんと 伸ばさないと辛いので、鑑賞中後半はちょっと 首が痛かったかな。 で、鑑賞が始まって一番気になったポイントは 恐れていた通りというか、この館のセールスポイントで あるYAMAHAのプロデュースした音響。 ある程度音圧があるものはちょっと聴きづらくなるのが ちょっと辛い。(ひずみはしないのだけれど。) で、さらに劇伴になると途端に音楽のみ主張されて しまうというか・・・、 まぁ要するに映画館向きというよりはコンサートホールを あきらかに意識した感じでした。 まぁセールスどおりではあるし、台詞も聴きやすいとは 思うのだけれど、個人的にはちと辛いわな。 そのかわり、ライブの生中継なんかやるのには向いて いるかとは思う。 (YAMAHAっぽい万能というかちょっと甘いところのある 音作りではあるのだけれど。) まぁスクリーン10に期待ということで。 <その2> (2006/12/08記) 先日足を運んだものの最大のスクリーンでの鑑賞が出来なかった ユナイテッド・シネマ豊洲。 本日その豊洲の最大スクリーンである10番スクリーンをようやく 鑑賞してきました。 作品は『どろろ』。 まずは箱の雑感。 スクリーンの大きなところは、やはりここみたいに奥行き方向を 短くしてしまった方がバランスは良いよなぁ。 このスクリーンサイズで奥行きを広くしてしまうと、TOHOシネマズ 海老名みたいに無駄な光量が増えてしまって結果として明るい映画館 になってしまう。 で、横方向も無駄に広いというわけではなく、私の座ったL10でも そんなにはじっこ感はありませんでした。 そういう意味では当初抱いていた印象よりかなり良かった。 しかし、がありまして、この一般席ではもっとも後ろの席のL列の 座席が、背もたれがスクリーンに対して垂直に近い上にお尻が沈んで 膝の方が高くなるという腰痛持ち泣かせの席でした。 前の方に行けばもう少しマシなんだけれどなぁ。 とはいいつつも理屈で言えばほぼ理想の席。 何せスクリーンと正対した映写室に近くてさらにスクリーンに正対 しているんだから。 う〜〜ん。 で、音の方ですが、まず、客席でのおしゃべりがえらくはっきり 聞こえました。あれだけ響くと、しゃべるのは度胸いるか無神経か のどっちかだな。 というところで不安になっていたら、…まさに不安的中。 これは個人所有のリスニングルームを本当にそのバランスのまま 大きくしました。というのが正解か。(もちろん、ショールーム クラスのリスニングルームですよ。) 過去にいくつかの映画館に対して、良い意味だったり悪い意味だっ たりで表現した事があったけれど、ここほど言い切れるハコは さすがに初めてです。 好きな人はホントに居心地の良いハコだと思う。 もしかしたら、レンタルビデオが原体験の世代にとっては、 このほうがしっくり来るのかもしれない。 音響的には良い意味でも悪い意味でも映画館に来ている気がしない んだもの。 それをこのスクリーンサイズでやってしまったのは凄いと思う。 これでDLPシネマを鑑賞すれば、まさに映画館ではない というよりはもしかしたらDLPとしての正解はこちらのほうに いってしまうかもしれない。(DLPシネマは普通の映画館の 音響セッティングとは別のものにしなければならないことは 過去に体験して知っているので。) 実に悩ましいハコでありました。

シネプレックス新座(角川)・・・埼玉

(2007/09/22記) 今回は先日(2007/09/08)に足を運んだシネプレックス新座のレポート。 場所は東武東上線柳瀬川駅の東口から出ているシャトルバスで約15分。 デオシティ新座内にあるMIXMIXの4階にあります。 今回はオンラインチケット予約で足を運んだのでチケット売り場の対応は 分からず。売店でパンフを購入した際の対応はまぁ普通か。 ロビーは日本という環境なら今までありそうで割と無かった鰻の寝床タイプ。 チケット売り場からコンセッション、さらには劇場への入り口までが一直線 に並んでいるのは今まであまり無かったような気がします。 まぁ外から建物を眺めてみて納得しましたが。(チケット売り場、コンセッ ションの並びが建物の短辺。そして各スクリーンへの入り口がそれに対して T字に伸びているという感じ。 そしてお客さんの入りは、当日が『HERO』の初日、『エヴァ』の2週目と いう状況だったのにも関わらず、割と閑散としていたのは、やはり駅から 遠く、なおかつ隣接道路が混み気味の場所にあるからなのか。 そういう意味で、まずある意味穴場かもしれないなぁと思いつつスクリーン へと向かいました。 当日鑑賞したのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。 スクリーンは3番目に大きなスクリーンであるシネマ5。(256席:HDCS) 本当は最大スクリーンでの鑑賞が理想だったものの、当日は『HERO』に軒 並み押さえられていたため、ならばそれでもHDCSで鑑賞できるところでと 言う事で今回新座に足を運ぶ事になったのは、果たして吉と出るか狂と出る か。 結果としてはいやぁ、本当に良かったわ。 今回のようにアニメーションで、しかも音周りのしっかりしている作品には 最適のスクリーンでした。 途中高音の連続する部分にちょっと難はあった(しかし歪みがあるとかそう いう類ではなく、どちらかというと作品側の問題、それともこれは私の年齢 のせいかも)ものの、低音はバランスよく、音の定位や廻りは良いし、スク リーンもハコが縦長であるものの(平塚7番のような奇跡はみれないが)シ ネプレックスお得意の見やすさがあり、ここが3番館と疑うような良いスク リーンでした。ホント、これで三番館? しかもこの客足の悪さは観客とし てはホント魅力的。(空き具合は)まさにTジョイ大泉以来の感動だな。 この分だとシネマ1とシネマ2も期待大だな。 たぶんいずれまた足を運ぶ事になると思います。

シネプレックスわかば(角川)・・・埼玉

(2005/05/08記) 本日は映画観賞を兼ねてのシネコン巡り。 埼玉県は東武東上線若葉駅からすぐにある、シネプレックスわかばへ 足を運んできました。 ここに足を運んだ理由は、シネプレックスが幕張の同シネコンから始めた HDCS (Herald Dynamic Clear Sound)がここではどうなっているのかを 見たかったから。 個人的にその幕張のスクリーン(9番スクリーン)は好きだったりするので、 その別バージョンを見たかった訳です。 さて、予定より若干出遅れて若葉駅に到着。 池袋から急行で40分。 ただしその後は駅2階にある改札から歩道橋で道を渡ってすぐにあるわかば ウォークのさらに奥。 改札でてからは階段を使うことなく、割とすぐに到着する事ができました。 館内はなかなかこじんまりと落ち着いていて良い雰囲気。 ただ、シネコンだとお決まりの「ロビーから必ずどこにあるか一目で分かる トイレ」の位置が判りづらかったのが意外でした。(まぁその手前でアン ケートの為にテーブル広げていたからなのかな?) そして今回鑑賞のシネマ1の館内ですが、またけっこうシネプレックスらしい 個性的なものでした。 幕張の(9番の)350席に対し、400席と席数が大きい割に、箱の大きさは 意外なほどこじんまりとしていて、そのためにやや席が詰め込み過ぎかなと 思える部分はあるものの、けっこう落ち着ける雰囲気を持っています。 両サイドのスピーカーと壁の調和もなかなか。ただ壁に埋め込まれたライトが デザイン的には好きだけれど、壁を見ていると目がチカチカするのがちょっと とは思いましたが。 さて、いよいよ館内も暗くなってドルビーデジタルのトレーラーの開始。 最近のおなじみのSTOMPでしたが、ううむまぁ通常の箱よりは良いかなと いう程度。音の伸びは良いけど分離が今ひとつ。 これは相性なのか元々このトレーラーに合わせ込んだ設定ではないからなのか。 ただしその後のHDCSのトレーラーは、おお、この箱にあったトレーラーだなぁ という感じの低音の響きや分離や音の廻り方でなかなか良かった。 幕張とはまた違ったセッティングでしたが、箱の大きさの違いが各々の スクリーンにあっていて、ある意味しっかりとしたコンセプトで箱を 作っているなという印象を受けました。 そして、今回一番参考になるであろうエピソード3の予告編。 箱の広さも押さえてあるので、箱の暗さは十分だったけれど、同クラスの箱の THX認定スクリーンだったらもう少し映像がシャープになるのにという部分が やや残念。 とはいってもこのサイズでのホームシアター的な雰囲気はなかなか良いかな。 近くにあればホームベースにしたい箱ではありました。

TOHOシネマズ府中(東宝)・・・東京

(2005/03/20記) 劇場としては新百合をやや彷彿とさせる感じか。 (壁周りはまた違うけれど) 駅直結という意味でも新百合に近いものを感じる。 客層もある意味近いものになるような気がする。 という意味で、ここは今後伸びるかもしれない。 館内の残響などはWMCのような甘さもなく良い方かな。 かといって大きさもそこそこなので立川ほどではない のではあるのだけれど。 そして本編上映開始。 こちらのTHXは牛バージョン。 大きさの割にはなかなか良い線かな。 映像も甘さもなくなかなか良い感じ。 炎や煙、透明なもの半透明なものの表現もTHXらしい作り。 一方、音のほうはもう少しエージングが必要な部分もあり、 まだまだこれからかなという感じではあるものの、 台詞の聞き取りやすさは合格点。 まだオープン直後のわりにはなかなか検討してるかなと 思いました。今後が楽しみかも。

立川シネマツー(独立系)・・・東京

(2005/03/20記) 考えてみると、このシネマツーに来たのは内覧会以来。 お金を払って中に入ったのは初めてだ。 しかも今回も前回と同じ最大スクリーンのシネマaでの観賞。 映画が始まるまでの間をブログ投稿原稿など書きながら過ごす。 館内の座席に付属したキャンドルライト調の照明は、以前感じた ようなきつさは感じなかった。 昼光の中から入ってきたせいなのか、それとも慣れなのか。 ベストポジションである中央やや後ろはリザーブシートになっていたので、 はぼ中央付近での観賞となった。 予告編の中に本日初登場(?)のシスの復讐予告編などに喜びながら、 ドルビーのstompトレーラーで音の確認。 やはり個性的な音作りだな。 映画館ではなく、音楽を聴く会場のほうが近い音作り。 個人的にはthx基準を目指した音のほうが好きなのだが、こういう音もたまには面白い。 そして今回のナショナルトレジャーはこちらのほうがあっているかな。 短いテンポで畳み掛けてくる感じにはあっているかも。 さて本編観賞。 本日公開の作品だけあってフィルムの痛みなどもなく全体的に可もなく不可もなくという感じか。 煙やガラスなど半透明や透明なもの、もしくは髪の毛の質感などもthxよりは少しだけ落ちるかな という感じで悪くはない。

新文芸坐・・・池袋

(2001/02/12記 at @nifty FMOVIE 17番会議室)  しかし「新文芸坐」。噂には聞いていたのですが、たしかにこれは良いわ。 (^^)  場所の狭さを有効利用し、最近のトレンドに囚われず、良心的に、さらには 原点に忠実に作るとこうなるのかなっていうタイプの映画館でした。  都内の単館系の映画館、および地方都市でお客さんに優しい映画館を目指し たいところは、参考にすべき映画館のひとつ、と思える映画館でした。  あとは、一度に2本・3本と観る事になる名画座系にもお薦めかな。  まずは、というかこれが一番の要因だと思うのですが、スクリーンの大きさ が箱に対してめいっぱいのサイズであるということ。さらには客席後方部分を、 上映中に後ろのドアを開けられても光が入らないように真っ暗な通路を置く事 で(たぶん)スペースを削った事が、映写室もよりスクリーンに近い位置に置 くことができ、館内の明るさに対して、スクリーンに奇麗に映写するために必 要な絶対光量を抑え(故により労せずして画面をみやすくすることができる)、 かつ普通の映画館の「見やすい場所のみを削り取ったような」映画館とする事 に成功しています。客席とスクリーンの距離感が、ホント、いい。  さらには、このスクリーンの大きさに対して奥行きがない状態にも関わらず、 今トレンドの「スタジアムタイプ」の客席側のスロープにせず、椅子と椅子の せもたれの角度にこだわったおかげで、映写室をかなり低くでき、それが結果 的に映写室とスクリーンとの関係が真正面に近い状態を作り出せたことで、ス クリーンに対して、ムラなく光を映写しやすい(イコールピンボケなどを起こ しづらい・見やすい等)という状態を作り出すことにも成功しています。(最 初館内に入った時に、スクリーンが客席から見上げるポジションにあることに 若干不安を覚えたのですが、その不安は、上映が始まることで解消されまし た。)  そして、さらにはそのために客席から天井までのスペースを充分に取れたこ とで、無用な音の反響を防ぎ、さらには(想像ですが)吸収材の表面積も広げ られ、非常に台詞等も聞きやすい状態にすることにも成功。この部分について、 ついでに言わせてもらえば、この「天井の高さ」って旧文芸坐の特徴のひとつ だったんですよね。そういう意味でもこの天井の高さは嬉しかった。  と、ここまでやると、普通はさらにはりきって上映中に必要以上に輝度を上 げて、かえって館内を明るくしてしまったりとか、音量をぎりぎりまで上げて、 かえって音を一部歪ましてしまったりするところもあるのですが、ここは逆に この館の特性を活かして、輝度に対しても音量に対しても、かなり控えめなと ころで落ち着かせていることで、観るお客さんにとっても、たぶん上映される フィルムにとっても優しくなることに成功しているように思います。また、音 の分離感や映像のクリア感にしても、もう少しできそうなのに抑えている。  この部分は、観る人によっては物足りなさを感じるかもしれませんが、この 新文芸坐にかかるフィルムが、ロードショー上映を終えた、言ってみれば「あ る程度傷んだフィルム」であることを考え合わせると、正しい選択であると思 います。(すべてを兼ね備えた映画館って、逆に質の悪いフィルムやできの悪 い部分もデフォルメされるので、一長一短ですから。)また、2本・3本と観 るお客さんにとっても、必要以上の負担はかかりませんし。  さらには、映写設備・音響設備に対する負担も抑えられるので、あとはそれ でもさらに入念なメンテナンスさえ行う事が出来れば、「良質な映画館」とし て、お客さんたちと末長く付き合うことができるんじゃないかと思います。  元々、ここの上映プログラムの組み方の絶妙さ加減は、古くからの折り紙付 きですしね。(^^) 2001/02/12(月) kaname(CXE04355)

ワーナーマイカルシネマズ板橋(WMC)・・・東京

(2000/05/27記 at @nifty FSSTARS 17番会議室)  こんばんは、KANAMEです。ご無沙汰しています。  実は今度、私の家の近所(とはいっても自転車で30分近くかか るのだが)にもシネコンが出来たのです。  5/25オープンのワーナーマイカルシネマズ板橋。 で、さっそくオープン日(5/25)と本日(5/27)に足を運んできたので、 そのご報告など。  場所は、東武東上線で池袋から各駅停車で7駅15分。東武練馬 駅から出てすぐの場所にある板橋サティの5Fにあります。 −−−  さて、まずは5/25(木)。 レイトショーで『マトリックス』を観てきました。スクリーンは、 このシネコンで最大のスクリーン(549席+車椅子スペース4席) であり、かつ都内区部では初のTHX認定スクリーンでもある スクリーン8。  エレベータで5Fまであがると、すぐにロビー。 広さも雰囲気も、今までのワーナーマイカルと同じ。(当たり前か) で、ここにある12スクリーンのうち10スクリーンまでがこの5 Fのフロアに。そしてスクリーン11と12が階段を上がって上の フロアにあります。(上のフロアにも少しだけロビーあり。)  チケット売り場は、そのエレベータからロビーを挟んだ向かい側。 6くらい窓口があるのかな。さすがに9時を過ぎた夜間だけあって、 窓口は一つしか空いていませんでした。 そして窓口の奥には、THX認定のプレートが!!  もうすでに予告が始まっている時間だったので、今からでも入れ るかを確認してそうそうに映画館の中へ。 もぎりを済ませて中に入っていき突き当たると左側に、1から8ま での大きな数字が書かれたドアがずらりと並んでいる光景に、つい 感動してしまいました。(右側には9と10。)  さて、なんだかんだで8番スクリーンにはいると、 最近の流行である壁一面のスクリーンに、今までのワーナーマイカ ルに対して1.3倍くらいの前後左右の座席間隔。そして、懐の深 いスタジアムタイプのスクリーンがあったのでした。 そしてもちろん館内はガラガラ(2、30人程度)  さて、その中身ですが、映画が『マトリックス』であったためか、 館そのものがやはり大きいためか、音のクリア感や分離感が今ひと つ。そして音自体も、まだまだ固くて、調整不足の感が否めません でした。  そして映像面でも、クリア感に今ひとつ欠けていて、同じワーナー マイカルの小樽があんなに良かったのに、なんで?と言った感じ。 実は『マトリックス』自体は、立川シネマシティのTHXシアター でも観たのですが、あちらのほうがバランスは良いしクリアでした。  けど、それでも都内の普通の映画館で観るよりは、全然良い。 残念ながらお台場のシネマメディアージュにはまだ足を運んでいな いものの、大作映画を観るならここかなぁと言った感じでした。  そんな事を思いつつ、帰路は既に自分の最寄り駅の電車が終電を 過ぎている時間帯だったので、サティからでてすぐにあるタクシー 乗り場から。まったく並ばずに乗れたので、まぁ楽でした。 −−− 続いて、5/27(土)。  今度は昼間に、スクリーン5(130席+車椅子スペース2席)の 『アイアンジャイアント』。  オープンして最初の土日ということもあって、人は元々手狭な東 武練馬駅にごった返していました。間近の踏切も、怖いくらい人が いて、サティの係員が懸命に交通整理。  しかしながら、お目宛ては皆、映画館ではなく板橋サティ。 飲食場所も、各階の売り場も、人でいっぱいですが、映画館のロビ ーは、割と空いていました。たいていのシネコンは、映画館が混ん でいくのは、だいたい半年くらい経って、お客さんが「映画館の ある生活に慣れだしてから」。 チケット売り場も混みそうな時間にもかかわらず、開いていたのは 3つでした。で、チケット売り場でお金を払ってチケットを渡され る直前に、 「全席指定になっています。」 え? 「場所は選べないんですか?」 「コンピュータ発券による自動の座席指定なので、変更できません。」 それは、たしかにワーナーマイカルは、前から作品によっては全席 指定でしたが、ここまでシステムが改悪されているとは。(^^; まぁ、他のワーナーマイカルだと、それでもある程度は場所を選ばせ てくれるので、これは今後のこのワーナーマイカルでの課題ですね。 (単にオペレータが機械の使い方を判らないか面倒くさがっている だけのような気がするので。) さて、そんなこんなでスクリーン5へ。 ここは、天井の高い小振りの館で、座席もスタジアムタイプだけれど、 映写機の位置も非常に高い。これって、非常にスクリーンが見にくく なりやすいのですよね。(一番見やすいのは、スクリーンと座席、そ して映写機のすべてが一直線に並んでいること。)そして、音の反響 も悪そう。最近のワーナーマイカルの悪いタイプの典型な館です。  しかしながらいざ始まってみると、まだ映写機が新しいせいか、輝 度が高くてまぁ見やすい(けれども、もう少し映写機の高さが低けれ ばもっと見やすい)し、音も、かなり音量は出ているけれど、歪む 一歩手前くらいで押さえていて、なかなかに見やすかったです。  しかしながら、ここも調整はまだ今ひとつ(それでもスクリーン8 よりは完成度は高いのですが。) ここも半年くらい経ったら、もっと良い映画館になることと思います。 まぁ、そんな感じで、今度近くにできた映画館はなかなかに良くて しばらくは楽しませてくれそうです。 KANAME(CXE04355)

シネプレックス8平塚(ヘラルド)・・・平塚

(99/05/23記)  日本全国を廻る、シネコン巡りも、このシネプレックス8平塚が 最後。これで、とりあえず今日現在の、国内のすべてのTHXシアター、 関東圏のすべてのシネコンは廻ったので、これで、『スターウォーズ/ エピソード1』をどこで観るか決めようと思います。  なんて、感慨に浸りながら、JR平塚駅から南口に降りて、東京方面に 線路沿いに歩いて8分。民家の間を歩く事に、やや「本当にこっちなのだ ろうか?」という疑念が頭をもたげてくるあたりで、いきなり見える、 オリンピックシティ湘南。  このオリンピックシティ湘南の、一番駅よりの建物の2F中央に、この ヘラルドが資本参加したシネプレックス系列の第一号館、シネプレックス 8平塚はあります。スクリーン数は、館名が示す通り8スクリーン。  ここの売りは、たぶん日本で初めて、「ドルビーサラウンドデジタル EX」と言う音響の新規格を導入した事を売りにした映画館だということ。 この、『スターウォーズ/エピソード1』を観るならココ!という売り 方をしたこの映画館のロビーでは、やはりずっと『スターウォーズ/エ ピソード1』のサントラが流れていました。  そして、ここでは、一番館である、8番スクリーンで、ちょうどかかって いた『ペイバック』を鑑賞。  さて、ここの映画館、非常に興味深い出来の映画館でした。 まずは、音響面ですが、さすがに売り物にしようとしているだけあって、音の 分離も、スピーカーの鳴らし具合も非常にバランス良くて、うまさを感じまし た。どちらかと言うと、オーディオのリスニングルーム的な音の作り方。  そして、それよりも興味深いのは、館内の構造。 一見、客席側の床の傾斜は浅いし、スクリーンも見上げるような形、映写室も けっこう上にあって、「もしかしたらスクリーンみづらいかもしれない。」と 思わせるのですが、館内が暗くなって、スクリーンに映し出された映像は、自 分の座っている状態に錯覚を覚えさせるほど、観客に対して正対しているので すよ。  このトリックについては、まあ一度体験して見る方が面白いと思うので、こ こではタネは明かしません。  このやり方だと、たぶんかなり前のほうでも見やすい環境というのを提供で きる。  そして、これは、都市部のどうしても小ぶりになってしまう映画館に対して の、スクリーンの見やすさに対する、ひとつの回答なんじゃないかなと思って います。  ただ、残念なのは全体的にピントが甘かったこと。 それがフィルムのせいなのか他の理由なのかは、ちょっと判らないのですが、 これがTHXシアターだと、うまくみせちゃうんですよね。  というわけで、結構良い映画館でした。これで近ければあしげしく通い たいなぁと思いつつ、帰途へと着いたのでした。

ヴァージンシネマズトリアス久山(ヴァージン)・・・福岡

(99/05/04記)  イギリスの巨大資本、ヴァージングループのシネマコンプレックス、 ヴァージンシネマズの日本進出第一弾、ヴァージンシネマズトリアス久山に 行ってきました。  場所は、博多は天神にあるにしてつのバス停「中央郵便局前」から、27-B のバスに乗って、約35分。「古賀橋」バス停を降りて橋を渡るとすぐ目 の前にある巨大モール「トリアス久山」。ここを、ほぼ端から端まで約10 分ほど歩き、ようやく到着、と言う場所にあります。  まぁ車で行けば、博多から都市高速を使って20分程度ですから、完全に 車の利用者をターゲットにした場所ではありますね。  さて、その、4/23オープン直後のショッピングセンタートリアス久山です が、まぁ、確かに広い。見通しが良いのでそんなに広さも感じないのですが、 歩き回ってつくづく実感しました。そして、さすがに当日朝8時半(笑)に 着いた時には、人はいなかったものの、約4、000台分の駐車場は昼前には いっぱい。  ただ、それに対して、今回の目的地、ヴァージンシネマズトリアス久山 は、14ある、どのスクリーンも、ほとんど人が入ってない。(;;) やはりオープン当初のショッピングセンターは「まずお買い物」が基本 なのでしょうか。たぶんこれが半年も経つと本来の目的通り、映画館も 機能して行くことでしょう。  こんな感じで、この11ヶ月近く続けてきたシネコン巡りで一番身に ついたのが、ここのところの新規オープンのショッピングセンター類に 対する知識。(笑) まさか、スターウォーズを一番良い環境で観るた めに始めた事の副産物で、そんな知識が身につくとは思ってもみません でした。(笑)  さて、余談は置いといて、このヴァージンシネマズトリアス久山(長い 名前だ)は、いろいろな面で今まで日本には無かったタイプの映画館で 行った甲斐がありました。 まずは設備的な面。THXシアター3スクリーンは伊達じゃなかった。 400席弱のここでは一番の大スクリーンでもある2スクリーンは、ス クリーンサイズこそ小樽と比較すればやや小さめではあれ、音づくりの 迫力と、椅子の座りごこちの良さに関しては、こちらの方が考えられて いるかな。  そして、絵のクリアさは何物にも変えがたい。 たとえば、スクリーン上で映されるかぎり、普通はどうしても限界がある、 眼鏡や車の窓などの微妙な光り方の再現性。  小樽で観た『アルマゲドン』では、宇宙服のバイザーのリアルさに大喜び していましたが、今回ここで観た『エネミーオブアメリカ』では、ジョン ボイトの眼鏡のリアルさに感動していた。(笑)  なんでここまでのレベルの映画館が、日本では、小樽と福岡にしか存在 しないのかがとても悔しいです。(というか羨ましいです。)  そして、プレミアスクリーン。確かに、席は全席独立したリクライニング チェア。それも、当然とは言えば当然なのですが、スクリーンに対して、ほ どよいリクライニング。 ただ、それで少々残念なのが、リクライニングした際、足元が狭くなる事。  しかし、何よりここで良いのは、接客に対する積極的な考え方です。 結構レベルの高い接客をしてくれて、それも、プレミアスクリーンに限らず。 (ただ、やはりまだ、一部不慣れなところはありますが。) こうした意識の徹底がされている映画館というのがいままでなかったので、 すごく気分は良かったです。  そして、音作りは、3スクリーンともワーナーマイカル同様、力技で、 「ここまで音量をあげても歪まないのか?」と言う音作り。 これは、大スクリーンである1番と13番では成功しているものの、プレ ミアスクリーンでは、諸刃の剣になる恐れもあります。  まぁ、そんな映画館で、THXシアターにかかっていたのが、大スクリーン は『名探偵コナン』と『エネミーオブアメリカ』、プレミアスクリーンでは、 『プライベートライアン』。 で、ここでは結局、翌日も含めると、『名探偵コナン』(初見)と、『プライ ベートライアン』(3箇所め)、そして『エネミーオブアメリカ』(4箇所め) と言う事になったのでした。  さて、まずは、大スクリーンである1番スクリーンと、13番スクリーン と、私の気に入っている、ルネス9シネマ5番スクリーン、WMC小樽の 7番スクリーンとの比較をしてみますと。  スクリーンサイズに関しては、前者2スクリーンに比べて小さい分迫力は 少ないのですが、絵のクリアさにかけては、WMC小樽と同等。 鑑賞時の座りごこち(見ごこち)の良さは、前者に比べるとやや優れているか。  スクリーンとの距離感に関しては、WMC小樽よりは良い(近い)ものの、 ルネスとは劇場の構造が違うので比べる対象にもならない。  音作りに関しては、THXシアターの大スクリーン特有(?)の力技が 効く分、やや音圧をかけてくる音作り。(小樽よりも音圧は高い?)  音廻りは三者ともほぼ文句なし。  続いて、プレミアスクリーンvs立川シネマシティのシティ2と、MOVIX 六甲の5番スクリーン。  座りごこちに関しては、六甲がやや落ちるものの、スクリーンとの距離感は これは三者とも構造が違うので甲乙つけがたいのですが、好みから行けば、 完全にスタジアムタイプなMOVIX六甲。  そして、プレミアスクリーンはリクライニング時の足元、立川のシティ2は ドアの開け閉めでスクリーンに影が映ってしまうという欠点があるのに対し、 六甲はそれに匹敵するものはなし。  絵づくりではプレミアスクリーンが文句なしにレベルが上。(立川・六甲 ともに、デジタル臭い絵になる傾向があるのに対し、プレミアスクリーンは かなりクリア。  音作りは、バランスを心得た立川シネマシティが上か。それに準ずる所 でMOVIX六甲。  プレミアスクリーンは、大スクリーンと同様に力技な音作りをしていて、 それも失敗してはいないのだが、バランスの悪さを感じてしまう。  あと、接客面だが、やはり上映中に給仕をするのはどうかと。(笑) (それ以外のサービスは、本当に良いのだけれどね。)

AMCなかま16(AMC)・・・北九州

(99/04/24記)  AMCなかま16に行って来ました。(99/04/23) JR筑豊線の中間駅、JR小倉駅から鹿児島本線折尾経由の快速 で40分弱の場所にある、この駅から、駅前の道を直進して約2 0分弱の場所にある、ショッパーズモール中間の4Fに、この AMCなかま16はあります。チケット売り場は3F。 (なお、本当の最寄駅は、私鉄である筑豊電鉄の通谷駅で、実は ここから歩けば2〜3分の距離にあるのですが、今回は、博多・ 小倉からの電車の便を考えて、中間駅からの移動を紹介していま す。) ここは、同じくAMCのキャナルシティ13とは違って、ワンフ ロアで16スクリーン! そして、ロビーも決して狭いわけでは なく、AMCのやる気を感じさせてくれます。  さて、ここでは最大スクリーンの1番と16番で、各々『パッチ アダムス』と『エネミーオブアメリカ』を観てきました。  まずは『パッチアダムス』。その予告の前にSDDSの海中バー ジョンのデモリールに遭遇。これがこのスクリーンの出来が結構 良いことを教えてくれました。そして、本編も意外なほど、きれい に見せてくれる。AMC得意の、オーバルスクリーンも効いてい ます。  続いて『エネミーオブアメリカ』@16番スクリーン。 これは、観やすさも含めて、戸畑より良いかもしれない。 座席がワーナーマイカルよりちゃんとしたスタジアム形式で、 スクリーンに対するポジションも良いし、音の廻りもいい。 1番と16番は構造上ほぼ同じなのですが、心なしかこの16 の方が音が良かったような気がします。 ここの弱点は、交通の便の悪さか。けど、日本最大の16スクリーン は、メジャー系からミニシアター系までしっかりと押さえていて プログラムの面では何も問題ないです。

ワーナーマイカルシネマズ戸畑(WMC)・・・北九州

(99/04/24記)  WMC戸畑に行って来ました。(99/04/22)  JR小倉駅から博多方向に快速で10分、JR戸畑駅から すぐの場所にある、戸畑サティの4Fに、このWMC戸畑は あります。 と、ここまでユーカリが丘、小樽、市川妙典と廻って、その どれもが、駅と隣接(もしくはその予定)。  これは、きっと今回の明確な戦略なのでしょうね。 そして、この戦略の発端は、たぶん新百合丘。 さらには、ユーカリが丘、市川妙典の、ロビーや劇場構造が 御経塚に近い所から見て、今回オープンのもののベースは、 1年半前に出来たもののフィードバックのような気がします。 (けど用地買収の事とかを考えると、そんなペースでは出来ない だろうからハズレかもしれませんが。) ここのサティは、ユーカリが丘、市川妙典とは違って、単館 のサティ。ただ、中にあるお店の構成はほぼ同じ。中にいる と何かデジャブさえ感じさせます。   そして、その4FのWMC戸畑。ロビーは、前述2つのサティ の中にある映画館と違って、けっこう広々とした造り。 ここにも、今年オープンのワーナーマイカルの中では、ユーカリ・ 妙典と違う雰囲気を感じたと思ったら・・・。 まず、最大の3番スクリーンで、『エネミーオブアメリカ』を 観たのですが、椅子が違う。もしかしたら小樽のワーナーマイカル と同じ椅子かもしれない。ただ、座席の間隔は小樽より狭め。 スクリーンも小樽よりだいぶ小ぶりかな。 ここも、ユーカリ・妙典と違う。 なんて思っていたら、ユーカリ・妙典で観た時に感じた不満が ここではかなり解消されていました。  それとも、ユーカリでは『ラッシュアワー』、妙典では、 1番館じゃないところで観たせいなのか?というくらい、映 画館の出来のテンションは、小樽に次ぐものがありました。 何せ市川妙典で観て、「これは、比較向きではない映画かも」 と思っていた『エネミーオブアメリカ』の、音が廻る廻る。 博多・北九州が、シネコンの激戦区になると感じ取っての このテンションかと思っちゃいました。 で、ついでで時間が余ったので、1番館ではない8番スクリー ンで、『アルマゲドン』を鑑賞したのですが、これは、さすがに 普通の映画館でした。しかし、それでも浜大津アーカスよりは 出来が良かったですけれど。(^^;

ワーナーマイカルシネマズ市川妙典(WMC)・・・市川

(99/05/04記)  WMC市川妙典に行って来ました。(99/04/17)  営団地下鉄東西線に来年できる新駅、市川妙典駅を降りて すぐの場所に、駅より先にできてしまった市川妙典サティの 2番街の4Fに、このWMC(ワーナーマイカルシネマズ) 市川妙典はあります。(劇場は4Fがスクリーン1〜5、 5Fが6〜9という2階建構成) 今現在行こうとすると、同線行徳駅からシャトルバス、もし くは線路沿いに歩いて20分。道は判りやすいのですが、歩 くには、やや遠いかな。たぶん、新駅開通からが、ここが本格 的に稼働すると言う事になるのでしょう。  さて、今回のここのサティは1番街、2番街、3番街という 3つの建物が繋がっていて、この2番街が、アミューズメント と本屋、ビデオレンタルショップと言う構成。  これは、先日足を運んだ、ユーカリが丘のサティと同じ構成 です。これは、今後シネコン付きサティの方向性として、進め て行こうとしている道なのではと思われます。  さて、劇場。 前述の様に、4Fと5Fにスクリーンがある関係上、その両方に ロビーがあるのですが、これが結構判りづらい。案内板は出てる し劇場係員に聞けばいいんですけれどね。 まぁ、4F5F共に、そこそこの大きさのロビーなので、他の WMCよりは楽かもしれませんが。  そして、この劇場の中で、今回は時間的な都合で、中規模の 劇場、8番スクリーン(249席)で『エネミーオブアメリカ』 を観てきました。(最大スクリーンは6番(518席)) 造りとしては、御経塚のミニチュア版、割と感じは良かったの ですが、再生設備が普通のものなのだろうなぁ。音廻りにしても スクリーンの解像度にしても、新しい映画館と言うこと以外は、 取り立ててよい所はありませんでした。 これは、6番でまともなものがかかるまで何とも言えませんね。

ワーナーマイカルシネマズ小樽・・・小樽

(99/03/27記)  この3/11にオープンしたばかりのワーナーマイカルシネマズ小樽に行って 来ました。(99/03/20) 最寄り駅は、JR札幌駅から快速で約30分弱、JR小樽駅の3駅手前の小樽 築港駅に直結された新しい複合型総合施設、マイカル小樽の2番街の4F。  このマイカル小樽というのが、まず凄くて、建物だけで全長800m。 敷地は1.5kmもあると言う巨大施設です。ですので、駅についてから、10分 くらいは歩かないと、WMC小樽まで辿りつけません。  まぁ、他にも、このマイカル小樽にはいろいろあるのですが、それはおいと いて。  やはり、ここで一番注目すべきは、日本で5番め、実に何年ぶりなんだ、と 言わんばかりの久しぶりなTHXシアターである7番スクリーンでしょう。 しかも席数は480席。大型館であるWMC海老名も同東岸和田も、最近設備 の古さもめだって来たし、メンテナンスの力の入れ方は、たぶん日本でも有数 じゃないのかと思われる立川シネマシティや、4館の中で一番新しいMOVI X六甲は、バランスこそ絶妙で文句のつけようもないものの、やはり最後には スクリーンの小ささがひっかかってしまう。みどころは、この既存の4館。 そして、私が一番気に入っているルネス9シネマに対して、どの程度イニシ アチブがとれているかですね。  まずはロビー。このロビーからは石狩湾が見えます。さらにはロビーの前に テラスがあって、そこにすぐ出られると言う。 さすがにこの時期は海風がなかなか厳しかったですが、景色の凄さでは、 琵琶湖を一望出来る浜大津アーカスシネマのロビーもびっくりです。  まぁ内装は、他のワーナーマイカルと同様。と言ったところでしょうか。  さて、ここでは、1番スクリーンで『ガメラ3』『スネークアイズ』、 そして注目の7番スクリーンで、『アルマゲドン』(祝!10回め、10箇所 め)を観てきたのでした。  まずは、1番スクリーン。音響は、まぁ普通。構造的には、今まで観てきた ワーナーマイカルの小スクリーン系に対して、やや奥行きが短くなって横幅が 増えた感じで、ここにきてようやく、小スクリーンにも改善の兆しが見えてき ました。  そして、いよいよ、というかついに念願のTHXシアター。  この5番目のTHXシアターWMCの7番スクリーンは、判りやすく言う と、WMC御経塚を、前後左右の座席感覚を大きくして、さらに客席数を増 やした箱に、やや大きめのスクリーンを入れて、THXお墨付きの投影・音 響設備をいれたような感じの場所。  そして、ここで観た『アルマゲドン』は、他のどのスクリーンよりも鮮明に すべてがはっきりと見え、他のどのスクリーンよりもバランスよく音圧が高い と言う、まさにいままで探していた映画館でした。  ホント、唯一付け入る隙があるとすれば、客席の傾斜がそれほどきつくない ので、スクリーンからやや距離を感じてしまうところと、スクリーンの大きさ。  この部分だけは、ルネス9シネマの5番スクリーンにやや軍配をあげてしま うのですが、それは置いといても、今現在、いや、今日現在、日本で一番正し く『アルマゲドン』を再生できた映画館は、このWMC小樽の7番スクリーン に、間違い無いと思います。 THXの名に、偽りなし。正真正銘のTHXシアターでした。 これは、今年ぼこぼことオープン予定のTHXシアターすべてが要注意って ことです。楽しみだなぁ。

ワーナーマイカルシネマズユーカリが丘・・・千葉

(99/03/14記)  99年春のワーナーマイカルシネマズ新規オープン館の中から、今回 は、3/6にオープンしたばかりの、WMCユーカリが丘に行ってきま した。  場所は、日暮里駅から京成線の成田空港方面への路線でかなり成田よ りのユーカリが丘駅。この駅を降りて北口に出るとすぐにあるユーカリ が丘サティ2番街。ここの5Fにチケット売り場、6Fにスクリーンが あります。スクリーン数は8で、最大スクリーンは8番スクリーン (400席)  まず、周りを囲む環境、つまりここのサティですが、今までみてきた マイカルサティと違って、かなり若年層をターゲットにしたユニークな サティ。ここが2番街と銘打ってありますから、きっと1番街なんても のもあって、客層を分けているんじゃないかな?  とにかく、ここのサティの建物は、客層を絞っており、トータルデザ インもうまい。ワーナーマイカル自体もそうですが、サティもここに来 て、今までの店舗のノウハウが積めてきたんじゃないかな?  って、日本全国サティ巡りではありませんでした。(^^; さて、肝心の映画館の方ですが、チケット売り場はかなり簡素。そして その前にあるロビーもかなり簡素でアレ?って印象を受けます。 しかし、スクリーンのある6Fに足を運ぶと・・・。 まず、エレベータがかなり雰囲気がある。そして、6Fにある本当のロ ビーは、小振りながら、完全に外と隔絶された世界で、デザインはシン プル、色調も統一されていながら、かなりの良いセンスを感じます。 WMCでは、御経塚がかなりのデザインの良さを感じていたのですが、 その延長線上のデザインで、さらに他の店舗と隔絶されたために、より 良く感じます。 また、去年の秋モデルのWMC大井が、かなり普通のサティの延長線上 でロビーを形成しているのに対し、こちらは、またここのユニークなサ ティ延長線上の別のアプローチ。こちらもノウハウが溜まってきている なと感じます。  そして、作品選び。 今回も『アルマゲドン』かと思いきや、ここの最大スクリーン、8番で は『ドラえもん』がかかっていました。で、「今日は他に8番でかかる ものはないのか」と聞くと、6:45の回まで待てば『ラッシュアワー』が かかるとのこと。  そういうわけで、『ドラえもん』を観る危機(決してこの作品が悪い と言っている訳ではなく、今回の目的からは離れすぎているためです。 念のため)を脱し、『ラッシュアワー』の鑑賞へと至ったのでした。  さあて、ようやくスクリーンへ。 ここは基本的には御経塚と同じデザイナが作ったんじゃないかな? スクリーンを観るためのベストポイントは明らかに前の方。たぶん、一 番前に座っても、そこそこの鑑賞が出来るんじゃいないかな? そして、 客席はどちらかというと奥行き方向よりスクリーンの幅方向に多くて、 シンプル。 で、前から5列めほどに座ったのですが、スクリーンのセンターに視点 がどんぴしゃ。これは、かなり良いです。ただ、スクリーンがちょっと 狭いかな。  などと思っていたら本編が始まってスクリーンサイズが修正されると、 壁面ほぼいっぱいにまでスクリーンが広がり、視界一面スクリーンの状 態に。これも御経塚と同様。  まぁ、そんなわけなので、スクリーンはかなり見やすいし、観ること に関しては、かなりポイント高かったです。今回見た作品は、そういう 部分はあまりレベルの高い作品ではなかったにしろ、逆に画質が、レン ズや処理によってかなりいろいろと変わっていく部分を明確に読み取る ことができました。  そして、音響面。これは今回の作品では判断つけるのは非常に難しい のですが、まず、音の分離はかなり良かったように思います。また、全 体のバランスも非常に良く、ここらへんも御経塚と同じ匂いを感じさせ てくれます。いずれにしても、ここらへんはもう少しちゃんとしたもの で再確認してみます。  しかし、ここに来て、私がワーナーマイカルに持っていた不満が、 ここにきてどんどんと改善されています。これってイコール他の系列 の映画館もきちんと把握しているし、自分の中のフィードバックもしっ かり機能しているって事ですよね。(とりようによっては不遜な発言で すが、あまり悪い意味にはとらないでくださると嬉しいです。) これは、来週行くWMC小樽が非常に楽しみになってきました。 かなめ(kaname_miguchi@goo.jp)

あべのアポロシネマ8・・・天王寺

(99/01/29記)  冬のシネコン巡り、最終日の99/01/17は、JR大阪環状線の南側の玄関口、 天王寺駅から歩いて3分程の場所にある、アポロビルと、あべのルシアスを またいだシネコン、あべのアポロシネマ8に行ってきました。  ここは地元近鉄の系列にある、近畿映画社改めきんえいの直系、98/12に オープンしたばかりの出来立て映画館です。  まず、ここで面白いのは、2つのビル、アポロビルとあべのルシアスが、 4階までが各々連絡通路で直結しており、その2つのビルをまたいで4階 部分に映画館があると言う構造。館名の最後の数字が示す通り8つのスク リーンを持つこのシネコンで、スクリーン1〜3までがアポロビル、4〜8 までがあべのルシアスにあります。  都市圏で、館の敷地面積を稼ぐ方法として、2階とかそれ以上に分けてと 言う方法は良く取られていますが、こういう発想での方法は、観客の負担を 少なくしてくれるという点で、非常に注目すべきやり方だと思います。 まぁ、なかなか出来ることではないと思いますが。  あと、チケット売り場も両ビルにそれぞれあって、アポロビル側が、1階 あべのルシアス側が4階。もちろんどのスクリーンのチケットも両方で購入 する事が可能です。(ちなみに、今回私はチケット売り場前を集合場所にし てしまい、失敗しました。(^^;)  そして、ここのもう一つの特徴は、毎回のチケット購入の先着何名かを、 優先して劇場に入れると言う、アポロシート券です。この券を持っている 人は、上映開始15分前に入場ができ、5分のタイムラグで一般入場者が 入ってくると言う制度。整理券順入場の方が、確かに好みには合っている のですが、狭いスペースで効率良くと言う点で、この場所にはあっている と思います。(それくらい立地条件は良い。)  さて、映画館。今回は、ここの最大スクリーンであるスクリーン1(302席) で、『アルマゲドン』を観てきました。 スクリーンは見上げるかたちで普通の映画館とだいたい近いかな。座席は 膝寄りの部分が腰より持ち上がっており、座っているうえで非常に楽でした。  さて、上映開始。ここも、新しい映画館ということで、音の廻りも、スク リーンの鮮明さも、まだしっかりとしています。ただ、上映フィルムが、途 中あからさまな音声・映像にノイズが入っていたところを見ると、少々不安 になるかも。もし1年後も今のレベルを維持できていれば、ここも良い映画 館と言えるでしょう。  というわけで、とにかく映画館としては、設備的な面よりも、立地条件や 対観客への細かいアプローチが生きている映画館です。ホント、フィルムの 取り扱い面での不備が無ければ、非常に気にいっていたと思うのですが。

浜大津アーカスシネマ・・・大津

(99/01/27記)  JRで京都駅からひと駅の山科駅で京阪電車に乗り換えて15分程度の場所 にある、京阪浜大津駅。  琵琶湖内にある港、大津港に面したこの駅から、琵琶湖側に降りて向かって 右側にある娯楽施設、浜大津アーカスの4階にある東宝直系のシネコン、浜大津 アーカスシネマに行ってきました。(99/01/16)  ここは98年春オープン、スクリーン数は大小合わせて5。  今回はその中から、最大のスクリーン、シネマ1(248席)で『アルマゲドン』 を観てきました。  まず、カップホルダ付きの座席間隔が広めのシート。それ以外は、床に大きな スロープがついている訳でもなく、スクリーンを見上げる形での普通の映画館。  さて、上映開始。確かに新しい映画館だけあって、スクリーンには奇麗に 映っていますし、音響も細かいことを言わなければ問題の無いレベル。  ただ、それだけでした。 何か、去年作ったばかりでこのレベルなの?って感覚は少々悲しいものがあり ます。  なにせルネス9シネマ、OTSU7シネマと続いて観た後で、今までのシネ コンよりはかなり厳しい目で観ているのは自分でも判っているのですが、それ でももったいなぁと。  やや、欲求不満。

OTSU7シネマ・・・大津

(99/01/25記)  JR京都駅から12分のJR膳所駅、もしくは京阪膳所駅から歩いて10分弱 の場所にある、大津パルコの7階に、このOTSU7シネマはあります。シネ コンとしての系列はUCI系。金沢のルネス9シネマ、札幌のパラマウントユ ニバーサルシネマ11と同系列のシネコンです。  さて、ここに99/01/16に行ってきたのですが。 まず、ここはパルコ入り口付近と7階の2箇所にチケット売り場があり、席は 全席指定。大体の場所を指定すればきちんとその場所を選んでくれますし、 スクリーンごとの座席表もきちんと用意してあります。(ただし、今回は 入手できず。)非常に便利です。  そして、ロビーはやや小さめ。観客動員数が多くなってしまった場合は ・・・とふと考えてもしまったのですが、よくよく考えてみると、ここは 全席指定。心配の必要はありませんでしたね。(^^;  あと、トイレが妙に無機質でおもしろかったりとかもしたのですが。  さて、今回足を運んだのは、ここの最大スクリーンである、3番スクリーン (442席)。上映作品は『ジョーブラックをよろしく』でした。  ここの特徴は、やや浅めの傾斜がついた床に、かなり広めな前後左右の座席 間隔のシート。  そして館内サイズいっぱいのスクリーンと広い奥行きと言う、全体的に、 「ゆったり」と言うイメージで作られた館内でした。  さて、上映開始。 スクリーンの両脇に非常口サインはあるものの、スクリーンの大きさをさらに 生かす鮮明な映像(ただしルネスと比べると若干今回はピントが甘かった部分 あり)、そして、ルネス9と同じく、驚くほどクリアな、音源の分離でした。  ただ、本当に残念だったのは、今回、前のほうの席だったということもあり、 やや前のめりになって、やや座りづらかったこと。  しかし、何か本当に今までいろいろなところを廻ってきたことが、今回、 このOTSU7シネマとルネス9シネマを廻ってやっと報われたような気が します。  この映画館のレベルの高さに大満足です。

ルネス9シネマ・・・金沢

(99/01/18記)  金沢はルネス9シネマに行ってきました。(98/01/15)  JR金沢駅を西口に降りて、車で10分弱の場所にある、総合リゾート施設、 ルネスかなざわ内に、ルネス9シネマはあります。(無料送迎バスもあり。)  ここは、それぞれの施設の建物が独立していて、このルネス9シネマも独立 した建物の1階。建物に入ると、まずどこのシネコンでもおなじみな形式のチ ケット売り場があり、さらにその奥にはロビー(当たり前か。)ロビーのデザ インや入っている業者は札幌にある同系列UCIのシネコン、パラマウントユ ニバーサルシネマ11と同じで、床に敷いてあるカーペットのデザイン、ポッ プコーンの入っている袋等等、いろいろなものが独自のデザインです。そんな のは当たり前じゃないかと思うでしょうが、これがまた結構しつこめなデザイ ンで結構印象に残ります。あと、札幌と違ったのは、札幌ではビールはサッポ ロだったのですが、ここではキリンと言った程度か。  あとは、やはり他のシネコンではフリーペーパーとして置いてある、週間ご との映画のタイムテーブル表みたいなものが一切無い。その替わりと言っては 何ですが、どうやら週一回、TVでこのシネコンの映画情報を流す番組がある みたいです。(テレビ金沢だったかな?)  あと、ここでは一週間前から時間指定・座席指定でチケットが買えます。こ れは、もの凄く便利だな。遊ぶ時でもスケジュールも組みやすいし、当日になっ て行ってみたら満席だったって事も無い。  さて、いよいよ映画館。ここでの最大スクリーンの5番スクリーンでの鑑賞。 まず、スクリーンはシネコンとしては最大クラス。そして客席は最近のシネコ ンではお馴染みの、スタジアムタイプ。そして前の人の背もたれは、自分の膝 の位置より下にあってまず気にならない。前後の席間距離も、それは足を伸ば せば届くけれど、座席の前に荷物をおいても、人が楽に通れる感覚。横幅も結 構広め。そして、館内の奥行きもややつまり気味なくらいで、これも非常にバ ランスが良い。座っている人間と、スクリーン、映写室との高さ関係も、まぁ、 問題にならないレベルでした。  そして映画鑑賞開始。 『アルマゲドン』(4回め)を観たのですが、これがシネコン巡りをしていて 初めて、日本の既存のTHXシアターを越える出来の映像及び音響に出会うこ とができました。映像面では、THXシアターで唯一気になる、デジタル的な 黒の表現の仕方を、ここではアナログ的に、非常に豊かな再現能力を持って再 現していたり、各々の発色も非常に良いうえに、画面上に映るものの輪郭も非 常にシャープに表現できている上に、スクリーンそのものの大きさがものを言っ てくる。  そしてそのうえ音響が凄いクリアなんですよ。残響のレベルなんかでは、た ぶんTHXシアターにかなわないものの、ひとつひとつの音の分離が非常に良 く、さらには自分が取り囲まれたかのような音場の再現能力。  そうだよなぁ。日本にあるTHXシアターって確かにもういい加減に時は経っ ているし、その間に他のメーカーが手をこまねいている訳でもない。いつこん な映画館が知らぬ間に出来ていてもおかしくないんだって事をすっかりと忘れ ていました。  ただ、唯一の弱点が、ここの系列って東宝配給の作品がかかるのが、他の映 画館より遅いんすよ。この『アルマゲドン』も1ヶ月遅れでようやく公開だし、 故に、日本での『スターウォーズ エピソード1』のオープニングウィークに、 この映画館では、『スターウォーズ』はかかりません。たぶん。  故に初日オフでは使えない。何かもう、MOVIX六甲といい、なんだかな ぁといった感じです。

ワーナーマイカルシネマズ御経塚・・・金沢

(99/01/18記)  ワーナーマイカルシネマズ御経塚に行ってきました。(98/01/15)  JR金沢駅から北陸本線で小松・大阪方面に二駅、時間にして10分弱のJ R野々市駅から、歩いて10分もかからない、まさに駅から見える場所にある、 御経塚サティの2階に、このワーナーマイカルシネマズ御経塚はありました。 場所としては、駅周辺から御経塚サティまでが普通の住宅地なので、何か不思 議な感じ。住宅地の中の普通の道を歩いて行くといきなり国道が出てきて、そ の向かい側に、かなり大きな、しかし建物の高さとしては3階建て程度の建物 が御経塚サティでした。  さて、その中のシネコンですが、オープン時期が、確か同じワーナーマイカ ルの新百合ヶ丘や広島とほぼ同時期だった(かな?)せいか、かなりロビーの デコレーションも凝っています。これが、次のシーズンに出来たものになると、 また途端にシンプルなデザインに変わってしまっているので、まさにこの時期 のワーナーマイカルのトレンドがそのデザインだったのでしょう。  そして、映画館から見て、そのロビーを挟んだ反対側がボーリング場。同じ フロアに映画館8館があって、ボーリング場があって、さらにはサティの売り 場が、それ以上の規模である。これだけでも、その場所の広さが想像出来るの ではと思います。  さて、映画館。一番大きなスクリーンということでスクリーン1(390席) に入ったのですが、ここがワーナーマイカルの中でも、私が足を運んだ中では 一番バランスが良い作りをしていたんじゃないかな? 簡単に言うと、ワーナーナーマイカルの新百合ヶ丘のスクリーン1から、後ろ 三分の一を削って、さらにその分映写室の位置も低くして、と言った感じで、 座席に座った時のスクリーンの見え方も、スクリーンと映写室の高さから生じ る角度もほどよい状態で、非常にスクリーンが見やすかった。これは想像なの ですが、もしかしたら、この地域の建物の高さ規制の関係で、これ以上建物の 高さを増やせなかった。で、その分他のワーナーマイカルから見ると、明らか にバランスの違うスクリーンを作らなければならなくて、結果として、こんな にバランスの良い映画館が出来てしまったんじゃないかってそんな気がします。 まず、映画館に入った時点でそんな事に感動していました。  そして映画鑑賞開始。 『アルマゲドン』(3回め)を観たのですが、確かに映像は見やすくて、しか も新しめの館のせいか、映像の再現力も結構高い。同作品を2回めに観た10 9シネマズ港北では潰れてしまっていた絵が、さすがに全部奇麗に再現できて います。これはTHXシアターとは言わないまでも、結構良い映画館だな。  ただ、音響に関しては、まぁ他のワーナーマイカルと同程度かな。新百合ヶ 丘、広島と同クラスくらいのものでした。音圧の余裕は、同新百合広島より余 裕がありそうでしたが、残響レベルに関しては、新百合よりは落ちて、広島と 同程度くらいか。  ただ、トータルバランスとしては、非常に良い映画館でした。ワーナーマイ カルの中では一番のお気に入りであった、新百合ヶ丘を抜いてのお気に入りと なりました。

109シネマズ港北・・・横浜

(98/12/24記)  109シネマズ港北に行ってきました。(98/12/19)  横浜駅から市営地下鉄で約20分、渋谷からだと、東急新玉川線であざみ野 経由で同地下鉄を使って、約1時間のセンター南駅。  ここで降りるとすぐ目の前にある、港北東急百貨店S.C.の6階にあるの が、7つのスクリーンを持つ、この109シネマズ港北です。  資本はその名の通り、メジャーな作品も、ミニシアター系も得意な、東急レ クリエーション。というせいか、上映品目は、メジャーはバランスよく、そし てさらに、東京からムーブオーバーしてきた東急系列のミニシアター系作品と いう、非常にバランスの良い構成になってます。これが、ここの強みの一つ。  そして、ここのもう一つの強みは、非常に見やすいスクリーン。これはたぶ ん国内でもトップクラスではないでしょうか?  観客とスクリーンが正対し、かつ、映写室とスクリーンもほぼ正対している。 これって、スクリーンに映写された映像(=光)の反射を観る観客にとって、 映された像を一番見やすい位置で鑑賞できるってことなんですよね。  考えてみると当たり前の事なんですけれど、実は、こういう位置関係になっ ている映画館って非常に少なくて、私の知っている限りでは、ここと、イマジ カのTHX試写室のみです。(イマジカの試写室は噂でしか聞いたことがない ので、実際に私が体験したのは、ここが初めてです。)  それを、ここは、もし映写中に観客が立ち上がったりした場合に影が出来て しまってもおかしくない位置にまで映写室の位置を下げてまで、再現している。 これは、感動しました。  ただ、ここで、ただし、が入ってしまうのですが、それでも、THXシアタ ーとは、ハード面、ソフト面のスペックがあまりにも違いすぎるため、正面 きってのたちうちは、できなかったりするのが残念。  今回観た、シアター2での『アルマゲドン』では、シャトルの発射シーンの、 神々しいばかりの映像や、その後のめくるめく展開の再現に関しては、立川T HXには遠く及ばないと言う結果に終わってしまいました。  ただし、クローズアップされた人間や物、もしくは昼間光でのロングショッ トなどは、明らかに通常の映画館に対してイニシアチブを持っていると思いま した。  それを、次回巡業予定の、ワーナーマイカルの御経塚、ルネス9、OHTU7の UCI系列、東宝直系の浜大津アーカス、そして近鉄系列のアポロシネマ8と 言ったところで、容赦の無い比較をして行きたいと思っています。  今回は、この劇場のシアター2で『ジョーブラックをよろしく』、シアター 1で『アルマゲドン』と観たのですが、ここにコメントしたスクリーンの見や すさに関しては、どちらも同じ構造でで、素晴らしい出来でした。シアター1 の方が劇場が大きくて、スクリーンが奥行き方向に、やや曲線を描いています。  また、音響面に関しては、あくまでも通常の映画館と同レベルと言ったとこ ろでしょうか。

マイカル松竹シネマズ本牧(現MOVIX本牧)・・・横浜

(98/12/06記)  マイカル松竹シネマズ本牧に行ってきました。(98/10/18)  ここは、確か日本で最初に、ショッピングモールの核のひとつとして、シ ネコンが出来たところ・・・だったような気がします。 オープン当時から噂を聞いていて、行きたい行きたいと思いつつ、この機会 にやっと足を運ぶことができました。この当時、まさか、シネコンなんても のが、ここまでの展開をみせてくれるとは思ってもみなかったものの、 ショッピングモールの中の映画館って言うのが、ひとつの憧れではあったも ので。  さて、このマイカル松竹シネマズ本牧は、ショッピングモール、MYCA L本牧の6番街にあります。  アクセスは、JR石川町駅や桜木町駅、そして横浜駅などから出ている市 営バスで、根岸方面の「和田山口」と言う停留所に停まるバスで、約15分 から30分程度。  今回は、石川町駅で降り、南口に出てすぐのところにある「元町」バス停 からのルートを使用。バスでの所要時間は、約15分ほどでした。  さて、その和田山口バス停で降りて6番街を探すと、3Fにチケット売り 場とロビー、そして3・4Fに映画館があります。  ここのロビーは結構狭めで、印象としては、AMCキャナルシティ13に 近いかな。(ただしあそこは屋外ですが)本当に、「ビルの中にある映画館 のチケット売り場と言う感じで、割とごちゃごちゃした印象を受けました。  さて、今回は時間の制約もあり、最大のスクリーンであるスクリーン8で の鑑賞は出来ずに、100席程度のスクリーン4で、『相続人』を鑑賞。  そのスクリーン4ですが、最新のワーナーマイカルなどと比べると、明ら かに普通の映画館に近い造りで、席幅もあまり広くなく、客席のスロープも 控え目。ただし、スクリーンの位置は中央にアイポイントが来るし、映写室 の位置も、普通の映画館並み。これは、結果として他のワーナーマイカルと 比べるとかなり見やすかったです。なんて皮肉な。  ただ、席は例によってワーナーマイカルと同じレディメイドのものでした から居心地の悪さはありましたけれど。  そして、音響面ですが、これも普通の映画館並みかな。小映画館なりの、 バランスの良い作り方でした。映画自体があまりその部分に力を入れていな いものだったせいもあって、取り立ててバランスの良さ悪さが目立たなかっ たというのもあるかもしれませんが。  さて、今回、ワーナーマイカルの原点的な映画館に足を運んで、この状態 を基準にしての試行錯誤が、かたや全国的なシネコン展開で大手配給直営の 映画館に迫る勢いにもなった、ワーナーマイカルシネマズ、かたや松竹と ワーナーが当初出資し、今は松竹のみの出資となったMOVIXと言うふた つのシネコン形態へと進んでいったのかなというのがなんとなく見えてきた ような気がしました。

ワーナーマイカルシネマズ茅ヶ崎・・・茅ヶ崎

(98/12/05記)  ワーナーマイカルシネマズ茅ヶ崎に行ってきました。(98/12/05) 品川から東海道本線で約50分のJR茅ヶ崎駅。そこから歩いて約7分程度 の所にある、茅ヶ崎サティの3Fにあります。  歩くルートも簡単で、駅の北口に出て直進、すぐに国道一号線にぶつかる ので、そこを右に曲がって少し行くだけ!  さて、そのサティの2Fにあるチケット売り場は、他のWMCと比べると かなり狭い。先日行ったマイカル松竹シネマズ本牧と同程度くらいの広さか な? そして、その売り場の並びと向かいが食堂街みたいになっている。 これも本牧に近いものがあるかな?  そして、映画館のある3F。こちらは小規模なロビーになっていて、デコ レーションもシンプル。ここらへんは、WMC東岸和田と非常に近いものが あります。これ、もしかしたら、オープン時期が一緒だったのでしょうか?  なんて事を考えながら、映画館内へ。 スクリーンは400席強のスクリーン4。この茅ヶ崎での最大のスクリーン です。そして、チケット売り場のお姉さんにそのスクリーンでの上映作品を 聞くと、『踊る大捜査線』との事。てっきり今日が初日の『Xファイル』か と思っていたのですが、見事に予想を外されました。  さて、このスクリーン。WMC海老名や新百合ヶ丘と比べると、客席数の 分だけ、やや小さめなのですが、同2館から、前方の座席を取り払って、そ の分スクリーンを前に寄せたかのような造りになっている。  故にか、他のWMCと比べると、スクリーンが近く感じられて、見やすい のですよ。ただし、座席が例によってWMCのレディメイドのものなので、 結果的にはスクリーンにうまく正対できないのが残念でした。  そして音響面。これに関しては、並みかなぁと言う印象。やや(あくまで もやや)音圧が上げ気味で、音が歪んでいるかなと思える時もあったのです が、全体的には並みかなと思いました。  ただし、この作品を前回渋東シネタワーで観た時には気づかなかった、音 響面のトリック(というかお遊び)が、今回ははっきりと聞くことができた し、やはり一箇所だけフィルムの質が変わる部分があるのですが、そこが はっきりとわかったのが、並み以上かなと思えた部分。  ただし全体的なポテンシャルはわかりませんでした。  しかし、こうやって、いろいろなワーナーマイカルを廻ってみると、その 試行錯誤と、結果としての現在の形っていうのが見えてくるような気がしま す。  その初期のものは、デコレーションもシンプルに、ただ、映画館内の諸設 備のレベルを普通の映画館よりも全体的に少しづつ持ち上げたものを目指し ているように見えたのが、今の設備投資は、場所ごとのロビーの造りの特色 の出し方と、音響にやや偏重したものへと変わってきつつあります。  これが、今までのノウハウを貯めてきた、今のワーナーマイカルの強みな のでしょうね。 かなめ

ワーナーマイカルシネマズ大井・・・埼玉

(98/11/28記)  WMC大井に行ってきました。(98/10/10) オープンが10/7と言うことで、本当に一週間経っていない出来立て映画館。 さらに、ワーナーマイカルシネコンの98年のトレンドがどんなものかとい うのも興味の対象。  そして、私の地元池袋から東武東上線で一本、急行で30分程度の所にあ る、新興住宅地ふじみ野駅から、徒歩で約12分、という、個人的なアクセ スの良さも何ともいえません。(^^) シネコンがどんどん地元に近づいてき ます。  そのWMC大井、ふじみ野駅から見通しの良い道をひたすら突き進むと言 う、今回のシネコン巡りではWMC広島に続いて2箇所めの本格的郊外型シ ネコンでした。  そしてその外見、大井サティそのものの大きさからみると、あきらかに少 々小振りな、ロビーを含む映画館部分。WMC広島も、ロビーはやや小振り かなと思いましたが、さらに小振りになっている。これは、同じ関東圏の新 しめなシネコン、WMC新百合ヶ丘のコンセプトとは明らかに違います。  こういったところで、利用者がどの程度見込めるかを十分に見越して、場 所場所に応じて判断してるって事がよくわかります。伊達に凄い勢いで、シ ネコンを増やしつづけている訳ではないのですね。(^^)  さて、肝心の館内。 今回は都合もあり、100席強の客席数の小劇場、スクリーン4で、『ムー ラン』の鑑賞でした。  まず、やはり新しい椅子は座りごこちが良かったです。そして、スクリー ンに相対する席の位置も、館の小ささのせいか、普通に座ればスクリーン中 央に視点が行きます。  ただ、そこにひとつ穴がありました。 映写室の位置がかなり高い所にあるため、スクリーンそのものの向きが、ど ちらかといえば、客席ではなく、映写室の方を向いているようにしか見えな いのです。これはかなり見づらかった。  それだったら、もっと客席を置くスロープをもっと深くしてくれれば、後 ろのほうだけでも見やすくなるのに、スロープは他の小劇場タイプのWMC と同じ。ちょっと問題ありです。  そして音響面。音圧上げ過ぎです。その空間にあった音圧の限度というも のがあるはずなのに、それをはるかに越えています。力で押してくればいい と言うものでもないと思うのだが。  ここらへんは、今回入ることができなかった最大館スクリーン1に期待す るしかないようですね。

川崎チネチッタ・・・川崎

(98/09/13記)  かなり昔から知ってはいて、いつかは行ってみたいと思っていた映画館。 その中の一つが、この川崎にあるチネチッタでした。私が知っているかぎり では、日本のシネコンはここが一番古いんじゃないかな?  今回、ぽっと空いた一日というのが会って、たまたまその日に封切られる 映画もあってと言う理想的な状況があったので、ふらっと行ってきました。  さて、場所はJR川崎駅から徒歩で5〜6分程度。ただ、駅前そのものが 広いので、場所はある程度確認してから行ったほうがよいです。さらには、 合計10館の映画館のうち、チネBEと呼ばれる映画館は駅からすぐ、チネ グランデと呼ばれる映画館は別の建物としてあります。(ただ、上映作品は その10館で対応。)当日は上映作品と上映場所の確認しておく必要がある ので要注意です。  さて、その映画館ですが、今回は、残る8館のうちでは最大である客席数 約400強のチネチッタ1に行ってきました。鑑賞作品は、『シティオブエ ンジェル』。  このチネチッタ1は、どちらかと奥行き方向に長く、さらには客席がほと んどスロープなしで、どのポジションでも、スクリーンを見上げることにな るごく一般的な映画館のタイプ。出入り口も、スクリーンのすぐ脇とスクリ ーンの真向かいと言う一般的なタイプ。当然ながら上映中の扉の開け閉めの 際には、スクリーンに影が出来ます。  ただし、特筆すべきは、ここの座席。お尻の部分が深く沈んでいて、さら には背もたれがスクリーンに対して見やすい角度に収まっている。おかげで、 さほど広くない席間でも、前の人の頭が心配になることはないし、席そのも ものも柔らかく、とても座りやすかったです。  さらには、上映中の館内照明もほぼ消えていて、スクリーンの見やすさに ついて非常に気を使っている感じを受けました。さらには、休憩中の照明も おもしろい事をしているので、気に入りました。とても居心地の良い、映画 館です。  あと、音響面に関しては、dts等は導入されているものの、やはり音の 回りに関しては今一つです。これに関しては、予告編の際にかかっていたS ONYのDVDのCM(ゴジラの奴ね)で、確認しました。  とにかく、座席に対する気づかいは、国内でもトップクラスだと思われま す。長時間鑑賞が予想される映画には、とても向いていると思いますね。 (とするとインド娯楽映画が最適か?(笑))

ワーナーマイカルシネマズ広島・・・広島

(98/09/13記)  8/2に、旅行も兼ねてワーナーマイカルシネマズ広島(以降WMC広島と 略す)に行ってきました。 この劇場は、前述のWMC新百合ヶ丘と、確かほぼ同時期に出来た映画館 であり、且つ、都市における映画館の展開が非常にうまく行っている広島と 言う土地と、新宿から急行で30分圏内と言う、都内勤務者のベッドタウン として位置している新百合ケ丘と言う二つの土地で、ワーナーマイカルがど のように、この二つの地域を差別化し、映画館を作っていったかと言う、な かなか面白いサンプルを取れるのではないかと言う期待を胸に、足を運んだ のでした。  さて、まずはその場所ですが、JRの広島駅からは歩けば20分くらいで 着くのかな? 駅周辺、および繁華街である紙屋町周辺からも離れた場所に、 ある広島サティの6階にあり、7つのスクリーンを有しています。  で、ここで注目すべきなのは、そのロビー。ロビーとなっている空間周辺 には、新百合丘と同様、ワーナーのキャラクタを有したデコレーションと、 公開作、次回作等の予告編が流れるモニターがその周りを取り囲むようにして 上方に置かれているのですが、ここではさらに、その一角が投射型のスクリー ンになっていて、一定時間ごとにあたりが若干暗くなって、同様の予告編を、 そのスクリーンに投射してくれるのです。  さらには、そのロビーを取り囲むようにして、広島サティ内の各種レストラ ンがあり、さらに一階上も吹き抜けになっていて、そのロビーが見下ろせると 言う、完全に、広島サティの一部として、自然に映画館が存在しているのです。  単に、映画館としてであれば、調布パルコの中に、違和感無く存在している 調布パルコキネマ等があるのですが、今まで見てきたシネコンの中では、ここが 初めて。他のどこのシネコンにしても、ここまでうまく複合型施設として存在 しているシネコンを知りません。  というか、私はこういうタイプの映画館が好きなんですよ。というか、私と しては、ほぼ理想の映画館ってこうなのです。買い物に来た親に連れられて来 た子供が、映画館のロビーとしてではなく、ただ単なる広場と言う認識で遊べ るロビー。映画を見に来ていなくても、単に、待ち合わせにも使えるんじゃな いかと言うその雰囲気。もう、これだけで嬉しくなってしまいました。  ただ、それ故にか、他のシネコンではおなじみの、やたら広い空間に存在し ているトイレはなく、普通のこういう施設にあるようなトイレ。まぁ、利用者 数を考えると、こちらの方が、妥当なのかもしれませんが。  で、何故ここの映画館が、こういうインタフェイスの部分で、こんなにも 他のシネコンと違うのか最初は判らなかったのですが、次の日、今度は、広島 駅周辺の普通の映画館を廻ってみたんですよ。  そうしたら、ほぼすべての映画館が商店街の中に完全に融合している。この WMC広島のロビーのコンセプトと同じなのですよ。  もし、これが狙ったものであるとすれば、ワーナーマイカルは本当に場所場 所をリサーチして、そこにあったものを作ろうとしている。この事は基本かも しれませんが、逆に今の大手配給直営館が、忘れてしまっているとっても大事 な事のひとつじゃないかなと思います。  さて、肝心の映画館内ですが、ここでは、小規模なスクリーン5で『レイン メーカー』、そして一番館であるスクリーン1で『リーサルウェポン4』を観 てきました。 『レインメーカー』を観たのはスクリーン5、確か200名行かないくらいの 小さな劇場だったのですが、音響面は割としっかりしているし、全体的にも感 じの良い劇場でした。プログラムが違うのでなんとも言えないのですが、近い 時期に作られたWMC新百合丘の同タイプの劇場と同クラスか、それより上く らいかな? そのどちらの劇場でも『ゴジラ/GODZILLA』の予告編(ただし、 今回は正確にはSONYのDVDの予告編だな。)を観たのですが、低音の響きと音 のバランスの良さは今回の広島の方が良かったかもしれない。(ただし、これ は時期が違うのでなんとも言えない。)例によって惜しいのは、音響面では、 ここまで気を使っているのに、映画館の明るさと椅子に対するスクリーンの位 置の悪さはもったいないよなぁ。そこまで気を使ってくれれば、もっと良い 映画館になるのに。 続いてWMC広島で一番大きな劇場、スクリーン1での『リーサルウェポン4』 の鑑賞、ここは客席数500名弱の、やはりWMC新百合丘のスクリーン1と ほぼ同規模の映画館だったのですが、やはりこれも、ほぼ同じくらいの出来な のかな? SDDS対応のこの映画館は、やはりWMC新百合丘と同じく、音に 関しては、かなりバランスの良い映画館です。 何せ今回MOVIX六甲で同じ作品を観た直後の鑑賞だったので、これはち ょっと不利かなと思ったのですが、なかなか侮れない。音のパワーでは六甲より こちらのほうが上なのでしょうね。しかし、残念なのは前述の椅子とスクリーン の関係と、映画館の明るさでしょうね。  しかしこれで、ワーナーマイカルは、同時期に作った映画館は、館内はどこも 同じレベル、周辺とのインタフェイスの部分に地域の特色をうまくつかんで対応 しようとしているのではと言う推測が出てきました。  そこで、今度はもう一館、同時期に作られた、しかしまた地域の特色の出そ うな場所、WMC御経塚に行こうと思っています。ここは、既にUCIが日本で 2館目のシネコン、ルネス9シネマが既に存在していた場所の近くに作られた、 ワーナーマイカルの映画館。ここではどのような展開で映画館を築きあげてい ったのか非常に興味のあるところです。

パラマウントユニバーサルシネマ11・・・札幌

(98/07/05記 at Niftyserve SWパティオ)  先日のAMCキャナルシティ13(博多)に続いて、先だってのオフ告知に もあるように、6/20オープンしたばかりという出来立ての映画館、パラマウン トユニバーサルシネマ11(札幌)まで行ってきました。  オフレポの方は、やはり先日と同じようにFYOUGAの17番会議室の方に書きま したのでこちらでは、パラマウントユニバーサルシネマ11について書こうと 思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  パラマウントユニバーサルシネマ11はJR札幌駅から徒歩で約15分のと ころにある複合型娯楽施設、サッポロファクトリ内にあります。  この施設のメインはサッポロビールの工場跡地ということで、やはりビール が飲めるいろいろな施設と、トイザらス、そしてさまざまなショッピング施設 なのかな? 今回利用したのは、映画館の他には宴会に使用したビアケラーだ けでしたが、まぁ、やはり食べ物はおいしい。こういった旅行をしていると、 ホント、東京で暮らしていて普段の食べ物は損しているなぁとつくづく思って しまいます・・・と、そんなことはおいといて。(^^;  このパラマウントユニバーサルシネマ11は、主にヨーロッパ系資本のシネ コン、UCIが日本に進出した3番目のシネコンです。すでに、滋賀県大津市 にOHTSU7シネマ、石川県金沢市にルネス9シネマと言う同系列の映画館 があり、こちらのふたつも今年の冬あたりに行ってみようと思っています。  そして、この館名が示すとおり、この映画館にはハリウッドメジャーのパラ マウント映画社、ユニバーサル映画社の共同出資ということで、上映作品のメ インはこの二つの会社の作品が中心ということになるようです。  ですので、今かかっているものの中には、『ジャッカル』や『タイタニック』 と言った作品は見られませんし、『ゴジラGODIZILLA』の上映もありません。 しかし『エイリアン4』は入っているんですよね。どうやらロードショー上映 が終わったものの2番館落ちしてきたものはかかるみたいですね。  ということは、ここで『スターウォーズ エピソード1』をロードショー 公開時に観るのは、ちょっと無理と言う話になるのかな? ロードショー公開 終了後に、うまくすればかけてくれるといったところでしょうか。  たぶん札幌でのSWEpi1は、メインが日劇で、次のお薦めはWMC江別と言 うことになるのでしょうか。今回江別の方は行けなかったので、こちらの方は もし、また機会があれば行ってみようかと思っています。が、いつになるやら。 (^^;  話は脱線しまっくっていますので、もうそろそろ本題を。(^^;  この映画館はチケット売り場へと向かうエントランスが二階になっていて そのチケット売り場も2階。そして映画館は11ある映画館のうち、5館づつ 2階に分けての構成、プラス11館目がIMAXシアター! これがどちらの階 からも入れる作りになっているようです。  そして、もうひとつの特徴は、全回入替制の上に全席指定であること。これは、 UCI系のすべてのシネコンがそうであるようです。チケットを買う際にある 程度リクエストすればそれに応えてくれますし、なければ席を選んでくれます。  あと、注目すべきは結構飲食物関係が充実していること。特に、軽食スタン ドで、中ジョッキでビールが飲めるのは嬉しかった。(^^)(それも、黒ラベル、 クラシック(北海道限定)、黒ビールの3種類から選べると言う。(^^))  さて、いよいよ映画館。 今回は11あるスクリーンのうち300席を越えるスクリーン4とスクリーン9 で、『ディープインパクト』と『追跡者』を観てきました。  まずはスクリーン4。(『ディープインパクト』) この映画館は、入り口構造がスタジアムタイプ。最近のシネコンは皆そうみたい ですね。そして、館内は、前半分がなだらかな傾斜で途中から傾斜がついてくる。 まぁ、ここまでは普通なんですが、ここで気に入ったのは、AMCキャナルシ ティ13と同じで客席から想像される間口に対して、スクリーンが大きめであ ること。さらには、客席がスクリーンに対して非常に見やすい角度でリクライ ニングされている事。これが凄く楽でした。見やすさと言う点では非常に好感 まもてました。  ただし、残念だったのは、上映中も「禁煙」表示がスクリーン両脇に煌々と 光っていることと、音的には、東京で音が良い映画館と言われているところと 同等程度でしかなかったこと。十分堪能できるレベルではあるのですが、もう 少し欲しかったなと感じてしまいました。ただ、これも『ディープインパク ト』そのものがそのレベルでしかなかった可能性もあるので、断言するのは少 し早いかもしれないのですが。 続いてスクリーン9(『追跡者』) こちらは、入り口構造、館内の傾斜、客席のリクライニング度は同4とほぼ同 じ。ただし、スクリーン、及び館内がやや小さめに感じました。入れる人数は 同じなのにどうしてなんだろう? そしてスクリーンも普通の映画館よりやや 大きい程度。  その替わりと言っては何ですが、こちらの方が音響は良かった。ただし、 これも『ディープインパクト』と『追跡者』の違いなのかもしれないので、 なんとも言えないのですが。  まぁ、そういった感じで、スクリーンの見やすさと言う点では、間違いなく トップクラスだと思いますが、その他の点がもう少しレベルが高いと良かった のですが。  私もいろいろなところを廻って、段々厳しい見方になっているかもしれません。  そういう意味で次に行こうと思っているシネコンはMOVIX六甲。ここは 私の一番大好きな映画館です。ここに戻って改めて全体を見直してみたいと 思っています。  さて、今回も主観バリバリのレポートでしたが、こんなところで。(^^; 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname_miguchi@goo.jp URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

AMCキャナルシティ13・・・博多

(98/06/07記 at Niftyserve SWパティオ)  昨日、オフ告知にもあるように、AMCキャナルシティ13(博多)まで行って きました。  簡単なオフレポに関しては、FYOUGAの17番会議室の方に書くとして、こちら では、AMCキャナルシティ13について書いておこうと思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  AMCキャナルシティ13は、博多駅から徒歩10分ほどのところにある、キャ ナルシティ博多と言う、複合型娯楽施設の中にあります。この施設も、なか なか個性的で、AMCの他にも、SEGAのジョイポリスやワーナースタジオストア 等、結構多種に渡る施設が入っていて、しかもなかなかに趣向をこらしており 魅力的な施設でした。子連れで来ても楽しめるし、デートにも使えるなあと言 う感じで、結構、この場所自体も気に入ってしまいました。 と、そんなことはおいといて、そのAMCキャナルシティ13。 チケット売り場は4階にあり、そこからエスカレータで、どんどんと上がって 行き、さらに、その13の映画館じたいは、3つの階に分かれており、各々の 階に、もぎりとロビーと軽食のスタンドがあると言う、ワーナーマイカルやM OVIX六甲などと、立川シネマシティの中間路線と言った感じの作りでした。 個人的にはロビーが分かれているのはちょっと寂しいかなという印象かな。  そして今回は、その13あるスクリーンのうち、400席を越えるスクリー ンを持つ、Screen12とScreen13のうち、Screen12で、先週から公開を開始して いる『ブルースブラザース2000』を観てきました。  まず、席はMOVIX六甲などと同様なスタジアムタイプの傾斜の急な客席。 ただし、どちらかと言えば奥行き方向に長いと言ういままで観たことのないタ イプでした。 そして注目すべきは、その客席の間口に対する、スクリーンの大きさが、たぶ んどこの映画館よりも大きいということ。視界いっぱいに広がるスクリーンは、 IMAXシアターとまでは行かないまでも、なかなか見ごたえがありました。 ただ、映画上映中も「禁煙」ランプが消えなかったり、座席の背もたれがちょ っと低いのは残念だったな。ただし、席に関しては、前後の間隔が広いので、 以外と苦にならなかった。  さて、次は上映前の館内。 スクリーンには、あきらかに、本家アメリカのAMCで流しているものを訳し て流しているだけなのではと思われる、映画に関する雑学やクイズ(だって、 アメリカの映画評論家に関する雑学なんて流されても、分からん(笑))がス ライドで流されており、BGMもアメリカのラジオ局そのままのようなBGM。  これが意外と心地好く、待ち時間はあっと言う間に過ぎてしまいました。 こういうところから察するに、客層としては、ワーナーマイカルのような家族 連れ狙いと言うよりは、若い年齢層をターゲットにしているのかと言う印象を 受けました。これは、隣接している、SEGAのジョイポリスと、狙いが一緒なの で、これもうまいなと思いました。  そして、ようやく上映開始。まずはAMCのデモリールと思われるものが流 れます。これがこの映画館に凄くマッチしていて、非常に効果的なデモリール でした。音響に関して言えば、非常にバランスが良く、そして、画面が大きい 為に受けるスクリーンの奥行き感も、より際立たせるような奥行きのあるデモ リール。これは凄く良かった。ただし、その後に流れる映画の予告編が、あま りぱっとしたものがなかったため、それ以上の事は判りませんでした。  そして、本編上映開始。ところが、この『ブルースブラザース2000』っ てこういう見方をするには不向きな映画でした。(^^; 映画自体は、さすがに ちょっと疲れがあったから乗れないかなと思いきや、しっかりからだを揺すっ てましたし、「ああ、また観て良かった。」と思ったのですが。(^^;  と、いうわけで、トータル的な印象としては、WMC新百合丘と同等くらい と考えていいのではと思います。音響面では新百合丘の方がたぶん良い(とい うよりは好みか)と思うのですが、その他の部分、特にスクリーンに関して は、受ける印象が、AMCの方が良いかなと。ただ、細かいところは次回、別 のAMC系列の映画館に行った時に持ち越しですね。(^^;  また、これで、最近できていている映画館でも系列によって、コンセプトの 違いがかなりはっきりあると感じました。  AMCは、今年の秋に同じく福岡の中間市にAMCNAKAMA16がオープン し、そしてさらには2000年の夏に舞浜(!)にも出来るということで、 今後がまた楽しみですね。  なにか最後のほうがまとまらなくなってしまったのですが、こんなところ で。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname_miguchi@goo.jp URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

立川シネマシティ・・・立川

(98/01/04記 at Niftyserve SWパティオ) 【立川シネマシティ シティ2[THX]】『エアフォースワン』(97/12/10)  新宿駅からJRで約40分の立川駅。その立川駅から徒歩で5分程度の所 にある複合型映画館立川シネマシティの4Fがこのシティ2。エレベータで 4Fに降り、右側に行くと、受け付けの左側の壁に「THX」のロゴが飾っ てあります。  ここの映画館はどちらかと言うと奥行き方向が長く、客席自体の傾斜も 少な目。ただし、席そのものはゆったりしていて、今回座った前から5列目(当 然かなり前のほうです)などは座ったときにかなりのリクライニング状態で画面 を楽に観れるようになっています。  そして、出入り口は非常口を除いて、真後ろ。しかし、この真後ろと言うのが かなりの曲者で、映画上映中に出入り口を開けられると、スクリーン上に、光が 入ってしまいます。おかげで、何度嫌な思いをしたことか。  しかし、今回は、平日の最終回と言うことだけあって、観客もかなり少なかっ たし(20人程度)かなり理想の環境で観る事が出来ました。  そして、この観客が少ない環境と言うせいもあるのでしょうが、映画の待ち時 間に周りから聞こえてくる音、これが、この映画館がほとんど残響が起きない せいで、まるで耳元で話されているかのように聞こえてくるのですよ。この感覚 が非常に嬉しかったです。前回の新百合丘もかなり抑えてありましたが、こちら は全然レベルが違います。さすがTHX認定館。  なんて、楽しんでいるうちに映画は始まりました。オープニングのTHXデモ リールは「指揮棒」バージョン。これも凄い迫力です。  さて、映画。あまり書くとネタバレになってしまうので書きませんが、オープ ニングに流れる音楽から、もう、この映画館の強みをもろに発揮してくれます。 聞いていて嬉しくなっちゃいました。そのうえ、この映画、THX向きのシーン もいっぱいあって、喜んでいました。もう、音の再現性、フィルムの再現性、文 句ないんじゃないんでしょうか? おかげで、いつもは少し気になっていたスク リーンの小ささも今回はまったく感じませんでした。前の方でもこんなにしっか り観る事が出来るとは思ってもいなかったし。  音のバランスの良さは、同じ物を同時期に観てみないとわからないんですけ れど、非常にバランス良いです。ややまとまり良すぎるかなと思われる所は、 MOVIX六甲にかなり近いように思います。  と、言うわけで、出入り口の場所の悪さなんて言う致命的な欠陥があるにし ろ、MOVIX六甲の次くらいに押したい映画館ですね。 〜〜〜〜〜 1998/01/04(日) 〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ワーナーマイカルシネマズ海老名・・・海老名

(98/01/04記 at Niftyserve SWパティオ) 【WMC海老名 SCREEN7[THX]】『タイタニック』(97/12/20)  こちらは新宿駅から小田急線の急行に乗って約1時間の海老名駅。その海老 名駅から歩いてやはり5分強の所にあるサティの中に入り、2Fの売り場を潜 りぬけて行くといきなり映画館があるのも、最初観たときには少々びっくりし ました。  そのワーナーマイカルシネマズ海老名が占領している2フロアのうち、他の 6つの映画館、SCREEN1から6までがすべて1フロアに収まっているのに対し、 このscreen7はその上のフロアすべてを使用しています。それだけあって、広い。  その上、その広い館内で、前後の座席間隔をかなり広くしているので通常の 同じサイズの映画館に比べると、明らかに席数は少ないです。それ故に、席数 から考えられるスクリーンの大きさは、予想以上のものがあります。  この映画館も、傾斜は結構急な方で、まあ、どちらかと言えば、スタジアム タイプなのですが、MOVIX六甲のように、スクリーンを真正面から観る感覚、 もしくは見下ろす感覚と言うのは味わえません。どちらかと言えば見上げる 感覚。こういう所は、六甲の方が私は好きです。  で、これは、確か東岸和田のワーナーマイカルもそうだったと思うのですが、 上映中通路を照らす電飾が結構気になるんですよね。視界に入らない場所なら 良いんですけれど、最初に行ったときは少し気になる場所に座ってしまいまし た。今回はそれがわかっていたんで、前から何列目かな、列と列の間にある通 路がちょうど真後ろにくる列の中央の席したので、まったく問題なかったので すが。  そして、前回立川で体験した、待ち時間の残響。これはここの映画館ではまっ たくと言っていいほど味わえませんでした。これは人数が多かったせいなのか。 いずれにしても観客のキャパが多いということは、その分音響設計的に難しい ところはあるのでしょうね。  さて、上映開始。 これは比較のために観る映画ではありませんでしたねぇ。思ったよりも、効果的 な部分はありませんした。ただし、これもネタバレになるので詳しくは書けませ んが、「大きいスクリーンで観る事が出来て良かった!」と心底感じる場面が あったので、ここで観たのは正解でした。  そして、エピソード1も当然大きなスクリーンで観たいんだけれど、『帝国 の逆襲』を観たときに感じた、力任せに鳴らしているみたいなバランスの悪さ は、作品の内容によってはちょっと食傷ぎみになってしまう可能性があるので、 難しいですよね。オケが多いスターウォーズシリーズの上映にははっきり言っ て向かないかもしれない。  そのうえ、今回は『ジェダイの復讐』をTHX館でかけてくれなかったと言 う事もあったぐらいだから、エピソード1上映時に、今年で言う『ロストワー ルド』みたいな、早いうちから一番館を予約して映画館をとにかく先に確保し てしまおうなんて言う戦略を持った作品とぶつかってしまった場合、利益・効 率最優先のワーナーマイカル系からは絶対外されるんじゃないかと考えていま す。  っと、話がずれてきた。元に戻します。さらには、バランスは、THXでは ないけれど、WMCに新百合丘の方がいいんじゃないかなとも思ってしまった。 あちらはそんなに吹かしがなかったので。  と、いうわけで、WMC海老名に関しては、ちょっと問題ありですね。 けど、スクリーンの大きさは、本当にいいんだけれどなあ。 〜〜〜〜〜 1998/01/04(日) 〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日比谷スカラ座・・・日比谷(98/01/19より休館)

(98/01/11記)  今月の18日(日曜日)を最後に、しばらくの間休館になってしまう 事になっている日比谷スカラ座。東京にももう数少なくなってしまった 1200席クラスの大映画館も、ビルの立て替えと言うことで、まったく違 うものになってしまう事になりました。  昔はよく洋画のロードショーは初日の初回に行くのが好きで、そうす ると人気のあるものだと開映の1時間くらい前から結構並んでいて、あ の4階まで続く吹きぬけの階段によく並びました。そして並びながら、 これから観る映画へ期待しながら、一方で周りにいる人達の行動を眺め るのが大好きで、「あ、なんか友達同士だな、これは。」とか親子連れ とか、年老いたカップル若いカップル、いろいろな人達がこれから始ま る映画を前に、いろいろ話しているのを聞くのが大好きでした。  そうやって、ようやく入れた映画館。ここの嬉しいところは、ロビー が広いんですよね。トイレやら喫煙場所やらもいくつもいくつもあって 今の映画館、必要最低限の通路しかないような映画館にはない開放感を 味わうことができるのも好きでした。ワーナーマイカルとか、日本劇場 とかもロビーは一見広いですけれど、その受ける印象がやはり全然違い ます。また、このスカラ座は、同じ規模の渋谷パンテオン、新宿ミラノ、 新宿ピカデリー1、銀座松竹セントラル1とも違って、本当に広さを感じ させるロビーが好きでした。  そうして、劇場内の広さもスクリーンの大きさも、本当に「映画を観 に来たんだな」って感じさせてくれます。  唯一の苦しいところは、画面の暗い映画の上映はちょっと辛いかなと いうくらい館内が明るい所ですね。『レッドオクトーバーを探せ』を確 かここで観た時には少し辛かった。  そうやって、映画を観終わって帰る時、一番ここが好きな理由はここ にあるかもしれない。外の非常階段(?)を降りるのが大好きなんですよ。 あの非常階段を大勢の映画を観終わった人達と降りる。映画の話をした り、これからどうするかを話し合っていたり、帰りのことを考えていた り。  そんな人達に混じって、観終わった映画に思いを馳せながら降りるこ の階段での時間がとても好きでした。  そんな、昔からの思い出いっぱいのこの映画館も、もうすぐ休館、 いやなくなってしまうのですね。  中学生の頃は、よくチラシをもらいに廻ったこの日比谷映画街。 日比谷映画も有楽座もなくなって、唯一残ったこの日比谷での思い出の 映画館がなくなるのはとても寂しいです。  そんなこの映画館で、最後に観たのが去年の『スターウォーズ《特別 篇》』。これはとても嬉しかった!  まるで、往時の映画館のように、老若男女、立場を問わず、映画のこ とを心から楽しんでいる人達がこの映画館に溢れている。そんな光景を 観る事が出来て、本当に幸せでした。本当に、まるで昔に戻ったみたい だった。  そうやって、幸せなお別れをしてきたこの映画館ですが、もうすぐ最 後と言うことになると、どうしても堪えきれず、最後の日の最終回には 足を運んでしまう事になりそうです。最後の作品は『エアフォースワン』。  この本当映画らしい映画で終わることができるこの映画館は、幸せです よね。  さようなら、日比谷スカラ座。たくさんの思い出と楽しい映画達に 出会わせてくれてありがとう。その古い思い出に愛を込めて。

ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘・・・新百合ケ丘

(97/10/26記) 【WMC新百合ヶ丘 screen1】『コン・エアー』(97/10/25)  今年の秋、一番期待していた作品を、一部で「THX館が入っている。」 との話も出ていた、ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘の中の一番大きな 劇場screen1で観られると言うことで、楽しみにしていたのですが・・・。 今回ここに行った目的のひとつは、「新百合ケ丘にTHXは入っているか?」 だったのですが、それは、現時点では、どうやら入っていないようです。ここ の映画館は、screen1から9まで、各々の劇場の出入り口のドアの脇に、「ドル ビーデジタル」だの「SDDS」だののプレートが埋めこまれているのですが、 その9つのうちのどこにも、あの東岸和田で見た、燦然と輝く「THX」のロ ゴの入ったプレートはありませんでした。そして今回観たscreen1はドルビー マークのプレート。とい面の劇場には、SDDSのプレートがありましたけれ ど、あっちは映画館のサイズがちょっと小さいんだななんて思いながら劇場へ。  まずは、その出入り口は、上映中に開け閉めされても映画館内に光が入らな いラビリンス構造の出入り口になっていて、さらには、ゆったりとした座席間 隔、スクリーンを観る上で支障の無いレベルの傾斜がついた客席、そして、4 50席くらいの今となっては大きい方の映画館に属する客席数にちょうどいい 大きなスクリーンと、なかなか良い映画館でした。ただし、客席に関して言え ば、アイマックスシアターやMOVIX六甲みたいなスタジアムタイプのスク リーンを一度味わってしまうと、少々物足りなさを感じてしまいますが。  そして、休憩時間が終わり、予告篇が始まったのですが、映画館は一向に 暗くはならない。本編が始まるまでは、出入りできるようにとの配慮なので しょうが、おかげで予告編は、まったく観る気がしませんでした。なんだか なあ。(^^;  さて、やっと本編。一部で、「音が小さい」なんて話も聞いていたのですが、 この『コン・エアー』ではまったく気にならなかった。少々散漫な傾向はみら れるものの、映画館中を駆け巡る音はなかなかのものでしたし、しっかりと楽 しめました。そして、音のない部分はしっかりと音がない。これもMOVIX 六甲と比べてしまうと、さらに欲張りたいなあと思う所なんですけれど、普通 の映画館よりは遥かに良かったです。そしてスクリーンの見易さも、館内は非 常口等の表示も全て消えているし、かなり見易かったです。まあ画面サイズ等 多少迫力は足りないものの、同じWMCでTHXの認定を受けている海老名に かなり近いものが全体的にあったのではないかなと思います。(まあ海老名で 観たのが『帝国の逆襲』だけですし、その『帝国の逆襲』はかなり良いレベル の再生媒体だと思うので、比べるのは酷すぎるかもしれませんが。)  さて、ここで、MOVIX六甲を基準にして、この映画館をどう見るかを まとめます。 MOVIX六甲を基準とすると、 スクリーンの大きさは加点ですが、客席がスタジアムタイプでないこと、音響 面では、やはりもう少し欲しい事、さらには、予告編開始時も館内が明るかっ たと言うことで、減点の方が多いですね。(具体的な点数表記はやめておきま す。)と、いうわけで、現時点ではエピソード1のTHX先行レイトオフの会 場としては少し×ですね。(^^;  ただし、映画館自体はとても良くて気に入ってしまった。今後も足を運ぶ劇場 のひとつにはなりそうです。 〜〜〜〜〜 1997/10/26(日) 〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

池袋スカラ座・・・池袋(現在廃館)

(97/01/11記)  たぶんここが、私が初めて「映画」を観た場所だと思う。ここが初めて「映 画」に惹かれた場所。(もっとも、それ以前にも映画館に行った事はあるが。)  その時観た映画は『007/私を愛したスパイ』。あのオープニングシーク エンスのユニオンジャックが、私を「映画」に引き込んだのだと思う。 縦横無尽に世界を駆け巡り、すべてをスマートにこなすcoolなジェームスボン ドに惹かれたのだ。  父と一緒に映画を観たのも、ここで観た後は、その後二本だけだった。『グ レイトスタントマン』『ナイル殺人事件』)私に「映画」を教えて、父は逝っ てしまったから。  弟を連れて観に来たのも、この映画館だったと思う。(『南極物語』)映画 館には人がいっぱいで、立ち見をした記憶がある。  そして、最後にここで観たのはそのずっと後。パソコン通信を初め、その映 画フォーラムの中に書かれた文章を観て、無性に観たくなった『フランケンシ ュタイン』。  自分の間違った既成概念を崩してまで観ようと思ったこの映画を観たのも、 この映画館であった。すでに周りは改装されたこぎれいな映画館ばかりになり 取り残された感のあるこの映画館に来る人は少なかったが、私はそこで泣いた。 その映画館も、今はもうない。

佳作座・・・飯田橋(現在廃館)

(96/09/23記) 中学生の私は、ここの映画館が大好きでした。  たとえば土曜日。学校が終わると、ぴあであらかじめ調べてあり、気に行っ たったプログラムのかかっている佳作座へと一直線。途中で何か食べたかどう かは忘れたけど、例えば『メテオ』と『エイリアン』の二本立てなど観て、 「わ〜〜っ」とした状態で映画館から出ると、外は真暗。けど、気分は高揚し ていて、家に帰ってからも、TVでかかっている映画を観続けちゃったり。  どちらかというとメジャーな映画がかかっていたので、映画覚えたての私に とっては、まさに理想の映画館でした。  また、飯田橋周辺という空間も、池袋なんかと比べるとちょっと寂しくて、 そんなところも好きだったな。 今は思い出でしか語れない、そこが少し寂しいところですね。

千住名画座・・・北千住(現在廃館)

(96/11/03記)  一度しか行ったことがない映画館だけど、その印象は強く残っています。  駅から程近い商店街の中に、何の違和感もなく存在する映画館。他の店に対 しても、特に目立った様子もなく存在するその映画館に、まず不思議な感動を 覚えました。  そして、平日昼間に行ったせいか、二本立ての幕間には、映画館の中を駆け 回る子供達と、それを追ういかにも買い物帰りの母親達の姿。  時間潰しのサラリーマンも、酔っぱらいもいないそのこぎれいな映画館は私 の理想の名画座かもしれません。  そして、そこで観たのは、『セーラー服と機関銃』と『翔んだカップル』の 二本立て。  当時、目的も見出せずにただ過ごしていた私をさらなる迷宮に迷いこませる には十分な映画でした。

中野武蔵野館(現在中野武蔵野ホール)・・・中野

(96/09/29記)  JR中野駅を北口(サンプラザ側)に降りて、サンモールというアーケード に入り、道の左側のマクドナルドを目印に進んでいく。そのマクドナルドを過 ぎた所で通りの向い側に少し狭い道があるのでそこに入って少し進と右側にあ る中野武蔵野ホテルの一階(もしくは地下なのかな?)。そこがこの中野武蔵 野館。  ごく普通の商店街の中にあるこじんまりとした映画館だと言う所も好きなの ですが、ここでかかるのはほとんど邦画。しかも、オールナイトを除き、メ ジャーなものではなく、どちらかというとインディーズっぽいものばかり。  ここで観たのは、『福本耕平かく走りき』とか、『裸足のピクニック』とか 他にもいろいろ。  3年くらい前までは、会社の帰り道にあったので、早く終わった時などは、 よく通っていました。今はもう仕事場が変ってしまったのでそういうことも できなくなってしまった。それは少し悲しいいことです。  あと、ここではよく製作者サイドが舞台挨拶なんかに来て、「監督です。」 とか「主演女優です。」とか挨拶しているのもよく見ました。映画を観る前や 観た後に、そのスクリーンの向こう側にいる人が近くにいると言うのも、少し だけ不思議な気がして、それもここに通っていた理由のひとつかもしれません。  もう随分長い事行っていないような気がするなあ。

日本劇場・・・有楽町

(96/07/02記)  旧日劇の跡地にできた、マリオンビルの11階にあるのが、この日本劇場、 東宝系洋画ロードショー上映館です。ぴあや東京ウォーカーでも、たしか劇場 別上映内容を掲載している欄の一番はじめにあるのが、この映画館だと思いま す。  座席数は1,000とちょっと、スクリーンに向かって奥行き方向に長い割に、 後ろのほうでもしっかりスクリーンが見えるのは、席が若干詰まりぎみなせい でしょうか。  この映画館で観て、大正解だと思ったのが、『ジュラシックパーク』。 みんなできゃーきゃー言いながら楽しめる、テーマパークのアトラクションの ようなこの映画は、広いスクリーンとぎっしり詰まった人の中で、思い切り楽 しむ事が出来ました。今年の夏の映画だと『ツイスター』がそのタイプの映画 かな。  そんな感じで、ロードショー館の中でも、お気に入りのこの館なので、ここ で観た映画は本当に数知れず。例えば、『ゴーストバスターズ』。映画の日に ロードショーを半額で観れるようになったのがちょうどこの頃で、ただでさえ 人気があったこの映画がさらに混雑状態で立ち見をしたような気もします。

ぶんかむらル・シネマ(1,2)・・・渋谷

(96/06/20記)  この映画館って、とても好きなんですよね。スクリーンのサイズはそこそこ、 映画館のサイズもそこそこなんだけど、席の間がゆったりしているし、館自体 はとてもきれい、館員の対応も丁寧だし、とても気分が良い。そのうえ、毎回 整理券を配ってくれるから、映画が始まる前に余裕を持って食事や買い物が出 来る。さらにロビーが出入り自由だから、整理券をもらって、ロビーのカウン ターで軽く食事を取って、それで間があいてもどこかで時間を潰せるし。最近 は行っていないのでどうなっているか判らないけど、クロワッサンとコーヒー の組み合わせが私のお気に入りメニューだったりします。(もしかしたら、ク ロワッサンじゃなくてサンドイッチだったかな?)  そして、ここで観た映画の思い出。  初めて観たのは、『二人のヴェロニカ』だったと思う。すっかり映画と映画 館が気にいって満足した後、映画館を出る時にも少し想い出が。 映画は最終回だったので、出口は一ヶ所を除いて開いていず、その出口へとむ かう。 初めての映画館なのでどこが出口だか判らないし、ちょっと歩いても、建物か らは出られずに、あたりは真っ暗なまま。進んで行くとふと、雨音が聞こえた ような気がした。 けどあたりは真っ暗。そこからもう少し進んで行くと自分のいる場所に気付い た。 もう自分の目の前は表で、なのに何故かどこにも電気はついていなくて人通り もなかった。表に出ると暗闇と静けさの中に、しとしと雨が降っていた。完全 に映画と同化したその世界に絶句した記憶があります。  そして、『アデルの恋の物語』。これは当時映画館でもビデオでも観る事の できなかった時で、その日一日限りの上映と言う状況でしたので、朝から長蛇 の列でした。しかし、並んだ甲斐があって、トリュフォーの元奥さんのスピー チは聞けたし、生まれて始めて映画館で知り合いをみかける(しかも、それが 当時好きだった娘と、その彼氏だなんて言う)貴重な体験もできました。  他には、トリコロール三部作とか、『突然炎の如く』とか『鬼火』などかな。

文芸座・・・池袋(現在廃館)

(96/07/01記)  もう、都内でも数少なくなった名画座の一つ。主に洋画を取り扱っているの が文芸座、邦画および一部アジア映画を取り扱っているのが文芸座2。(今回 は基本的に文芸座の方のみの紹介となります。)  しばらく足を向けていなかったので知らなかったのですが、現在の料金は普 通は一般当日\1,500-で二本立て、大抵はロードショー落ちして半年程度のも のを上映しています。  ですから、割とメジャーな映画で、「あ、ちょっとロードショー見逃しちゃ った。」なんてものがあった時にチェックしておくと、その映画がかかる事が あるので便利です。場所はちょっと判りずらい所にあるので注意しましょう。  さて、基本的にはそういうものが多いのですが、たまに特集を組んでの上映 も行っています。  私が初めて文芸座に行ったのもそんな特集上映のうちのひとつ、『世界SF 特撮映画大会』が、たまたま招待券を入手した時にかかっていた頃でありまし た。もう、17年も前の中学生の頃。  その時のパンフレットには、ウッディアレンの『スリーパー』から、『未来 惑星ザルドス』『キングコング』『博士の異常な愛情』『タワーリングインフ ェルノ』『ミクロの決死圏』そして『むく犬ディグビー』なんかが上映されて いた事が書いてあります。  そんな中で、私が観にいったのは、『ミクロの決死圏』と他一本だったよう に思います。そして、それ以来(家が近かったせいもあって)中学生時代の私 のお気に入りの映画館となり、例えば『ミッドナイトエクスプレス』と『新・ 明日にむかって撃て』の2本立てとか・・・、まあいろいろ観に行ったもので す。 おまけ・・・文芸座2  本当は、おまけで書くだなんて「とんでもない!」というぐらいの凝った特 集上映の多い映画館なのですが、残念ながら私はほとんど行ったことがない! ふと思い返してみても、覚えているのは『グリーンレクイエム』と『り・ぼ・ ん』の2本立てくらいなのです。ここの映画館が好きな方、ごめんなさい!! さらにおまけ・・・文芸座チケットセンター  この2つの映画館の前売券や回数券、さらにロードショーものの前売り券な どを置いているのがこのチケットセンターです。  さらに、ここには映画のパンフレット各種や関連本などが置いてあり、たま に行くと「あ、こんなのがある!」なんて買っちゃったりします。  前売りに関しても、結構幅広く早くから取り扱ってくれる方なので、たまに 利用します。

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