Others1(第1書庫)

「那須ノ物語」

(2009/02/12 at 築地本願寺ブディストホール) (2009/02/13記) 演劇ユニット金の蜥蜴の「那須ノ物語 -殺生石異聞-」の初日を観てきました。 タイトル通り那須の殺生石ということで、今回は能の「殺生石」に九尾の狐、玉藻の前 を絡めた話。 前にここでも書いたかもしれないですが、手塚治虫作品で「ライオンブックス 百物語」 というのがあって、それが「玉藻の前」と「ファウスト」を絡めた話でそれが本当に大 好きな作品だったりするのですよ。手塚テイスト満載でね。 なものでいつも以上に期待大で望んだのでした。 というわけで、「那須ノ物語」初日のネタバレ感想。 未見の方はご注意ください。 そして、これから観られる方は観てから読まれる事を強くお勧めします。 (以降ネタバレあり) 正直、また今までと違ったアプローチで面白かったです。 今までの「金の蜥蜴」のものも好きだったけれど、こういう風にアプローチを変えてき たのかという意味で新鮮だったし。 今までのものが正統派小劇場系の芝居に能を交えたものだったのに対し、今回のものは 同じ小劇場系でもアプローチは芝居というよりはアニメやラノベ系のテイストに近いか。 けっこう変えてきたなぁ。 それは良い部分もあり悪い部分もあり。 特にどちらも出てしまったのが、テンションの高さか。 これは作家さん演出家さんの個性とも言ってしまえばそうなのかもしれないけれど、今 までは良い意味で緩急をうまく付けていたのに対し、今回は中身を少々詰め込んでいる せいもあってかテンションの高さのせいでちょっと単調に感じられてしまった感あり。 その代わり押してくる部分の多さは心地よくもあり。 あと、今までのその緩急の付け方で最も効果的だったのは能のインサートの仕方だった のだけれど、今回はその能の部分にまで台詞(実際にはナレーションに近いのか)が大 被りしてしまい、能そのものを楽しめる余裕が無くなってしまったように感じた。 あと、詰め込んだ話ということでちょっともったいなかったのは、場面転換にもう少し 余韻が欲しかったや、フリーなお遊びの部分で、キャラいじりが中途半端に誤摩化され たように感じた事、そしてこれはちょっと外れるかもしれないが、宴会で貞永が結衣に ちょっかいを出すシーンと家来たちが宴に興じて戯れているシーンが変に被っていたり とかがちょっと気になった。 で、一方で詰め込んでいるなぁと思うシーンがあるのに対し、物語の特に前半はちょっ とだらだらしたシーン、無駄なシーンも多かったように感じた。 これが実はエンディングを予想させづらくするミスディレクションになっていたりもす るのかもしれないのだけれど、そういうサプライズを狙うよりはオーソドックスに短く まとめてしまったほうが、サプライズは薄くても余韻は楽しめたように思う。ただ、こ の部分は本当に一長一短。 「玉藻」の使い方にはやられました。 もうこっちは「玉藻の前」ということで上演前にあんなことやこんなことの妄想が頭の 中でいっぱいだった(笑)のに、見事に一杯食わされました。 これは良いサプライズ。 役者さんたちは今回が一番安心してみれたんじゃないかな。 端役に至るまでのレベルの高さが安心してみれる土壌を作ってくれていたように思います。 強いてひとつあげるとすれば、ううむ、これは役者さんというよりは演出の問題かな… 貞永が玉藻に対して本心を打ち明けるシーンが本心(?)を打ち明けるシーンに見えて しまうこと。 前述した単調に見えてしまうということの延長線上になるのだけれど、今までの貞永の 振る舞いとまったく同じテンションで自分の思いを出されてしまうと観てる方は混乱し ます。 康秀の転調は、(これは意味合いが違うのは分っているが)まだある程度は良かったと 思う。こちらは狙ったと言われればそうなのかなとは思う。ただ、ここも個人的にはも う少しうまい落差を設けてほしかったところだが。 美術に関しては、シンプルで効果的だったと思う。 ただ、(これは美術そのものの問題ではないが)殺生石の使い方で、最初に玉藻がしめ 縄を外した時のリアクションが、「ここが物語の転換期」と思わせるにはもう少し欲し かったし、逆に実はこれは転換期ではなかったというブラフだったにしても、そこは後 の仕掛けを十分に臭わせてしまっても構わないから 「既に…」を思わせる描写が欲しかったように思う。(例えばしめ縄が「これ本当に効 力あるの?」と思わせるようなぼろぼろの状態だったりとか…あくまでも例えばなので それが良いとは私も思わない。(笑)) 話は少し飛ぶ。 マナー前説は面白かった。 ちょっとタイミングが合わずちぐはぐになっていた部分はあったけれど、かわいいので 許すといった感じか。(笑) まぁ今回一番かわいかったのは主役である玉藻だったが。(笑) 殺陣はまた今までとは違ったアプローチで良かった。 今までのちょっとアクロバティックなものも凄く好きだったのだが、今回は正統派な殺陣。 主役級と脇とで殺陣の付け方が違うし、さらに各々に個性があって、うまさもある。 正直言って好みという部分に置いても甲乙つけがたいといったところか。 と、いろいろ、どちらかというとネガティブな部分が多いような書き方をしてきたが、 正直に言って「良かった」という部分をうまく言葉にするのって実は難しい。 気に入ったからこそのプラスαと思っていただければと思う。 心地よくだまされ、そして2時間近い時間を感じさせなかった時を過ごさせてくれた作 品だと思います。

「柘榴ノ森(ざくろのもり)」

(2007/09/02 at 神楽坂die platzにて鑑賞) 本日は久々の観劇。 ということで、演劇ユニット金の蜥蜴公演「柘榴ノ森(ざくろの もり)」を観てきました。(2007.9.2 at 神楽坂die platz) 今回は、ざっくりといえばテイストとしては二回目の公演の「赤 月夜」、展開としては三回目公演の「うなさかのうた」という感 じで、プラス、夏らしくホラーというかテラーっぽい感じな作品 でした。 最初、今までの公演の刷り込みがあったせいか現代劇(近代劇?) な始まり方に軽い驚き。(おお、そう来たかという感じの。) ただ、時代設定が本当に現代なのかそれともある程度昔の話なのか 服装コードでとまどってしまった感あり。 回想がたぶんある程度少し昔であろう事は、台詞の一部(メイン の話に「車の中にアンパンが」のくだりがあるのに対し「米国」 という言い方を回想ではしているので)から想像できたのだけれ ど、ここらへんも服装コードを明確に分けることでもう少しはっ きりしたのかなと。 もしくはいっそのこと回想も同じ時制の圏内(例えば現代)にし てしまったほうが都市伝説的な雰囲気が出て良かったかも。 もしくは50年以上の単位での時間差が。 まぁわざと曖昧にしたのかもしれないけれど、あくまでも個人的な 好みという事で。 後は、「能」的な部分が(全体が短いという意味では比率として は同じくらいなのかもしれないが)今までと比べてインパクトが 少なかったのが少し残念か。 とはいいつつも、ハーフスクリーンの使い方や生琵琶などは良かっ たし、話の構成、展開、というよりは脚本としてとても気に入り ました。 暗転ークライマックスー暗転のくだりは、それまでの展開で予想は できていたも鳥肌ものでしたし、ここに落としたかという意味で もうまいなと思いました。 惜しむらくは、芝居としての練り込みが足りないように見えた事。 もっと練り込んでいけば、もっと面白いものになりそうなものが 見えているだけに。 そういう意味で再演希望ですな。

「うなさかのうた−海境の謡−」

(2007/03/04 at 築地本願寺ブディストホールにて鑑賞) 演劇ユニット金の蜥蜴第3回公演「うなさかのうた−海境の謡−」のマチネの 回を観てきました。 (2007/03/04 at 築地本願寺ブディストホール) 中央付近の席で前の人の背が少し高かったので舞台中央が見えづらい場所 ではあったのですが、小屋は前回公演の「赤月夜」より大きな小屋であった ので、全体の鑑賞にはなんとか困らない程度。 で、今回も(というよりはこのユニットのコンセプトである)能と芝居の 融合ということでより多くのものを楽しむ事ができました。 惜しむらくは舞台の広さ(というよりは構造?) 前回よりも役者が増え、殺陣や能のスケールも広がった分、もう少し 広い舞台で観たかったかな。小屋の規模は大きくなくても例えば 赤坂DIE PLATZみたいに客席とシームレスで広々と演じられるところの ほうが、より伸び伸びと演じられる事が出来たかな。 その状態で照明などの演出効果も今回のように凝っているのをやって もらえればなおベスト。 観ているとそれだけの可能性がいろいろな部分で見えているので、 それがなおのこと残念でした。 とはいっても、能にしても殺陣にしてもキャラの立て方にしても 内容にしても良前回よりさらにスケールアップしたようで良かった。 能は、前半の善如による芝居とのシームレスなものも、不比等の 少々ユニークな現代語訳の舞も凄く今後の可能性を感じられたし、 後半の見せ場となる龍神祭の不比等と善如と竜女たちのシーンに 至っては本職能楽師の山井綱雄に対して暮川彰と女性陣がある種 束になってかかって行くという芝居上と現実の二重の構図に見えて 面白かった。(そのために暮川彰自身が前回よりやや引いた位置に いるというバランスも。) 笑いに関しては、これも詰め込み過ぎるとバランス悪くなるので やや抑えめにしたのかな。その分人数が多くてもそれぞれのキャラを 立たせるシーンがけっこうありバランスよかったと思います。 殺陣はホント奇麗なのでもっと観たいという欲求にかられたなぁ。 能の方はそれじたいの密度の濃さがあったので、それとのバランスと して同じ尺、同じものでももっと広い場所であればより生き生きと 出来たような気がしました。 また、この殺陣が今回の山口喬司演じる沙羯羅のキャラクタの良さを 思い切り引き立てていたように思います。 キャラ立ては役割がはっきり分かれていてうまかったなぁ。というよりは 各自見せ場ありな上にそれぞれがはまっていて、安心して観ていられました。 唯一もう少し欲しかったのが、山井綱雄一人二役のひとつとなる房前の キャラクタ。不比等との色分けが見え隠れしていたのですがここは もう少し落差を作って欲しかった。そうするとラストがより生きて きたのになぁとそこは少しだけ残念。 で、話の展開も根っこの話がしっかりしている分、奇麗に落ち着いて 膨らませられていて「ここがこういう形で発展する」ということを あざとく感じる事も無くみせることができていて素晴らしかった。 前回も感じたのですが、何よりも話としてのうまさを感じました。 ブレが無い分芝居の方も突き詰めていくとなお面白くなりそう。 キャストにしても舞台効果にしても凄く可能性を感じる分、 強く思いました。 ということでしっかりと堪能させていただきました。 次回も楽しみにしています。

「赤月夜」

(2006/02/12 at 浅草橋アドリブ小劇場にて鑑賞) 演劇ユニット金の蜥蜴第2回公演「赤月夜」のマチネの回を観て きました。(千秋楽) (2006/02/12 at 浅草橋アドリブ小劇場) 千秋楽の日曜日という事もあってか満席。さらにそんななかで 座席はまさにかぶりつきの席での鑑賞となったのですが、 思ったよりは問題なく観る事ができました。 まぁ、出演者と簡単に目を合わせる事ができる距離だったので、 逆に自分のほうが舞台に上がっているような錯覚に陥りそうな 感じではありましたが、それもまた滅多にできない体験という ことで。 されはさておき本編の感想。 出だしにちょっと不安な雰囲気はあったものの、役者もお客も エンジンがかかってからは完全に払拭され、後はしっかりと 堪能する事ができました。 話としての大江山と酒呑童子、源頼光を十分に生かしていたと 思うし、登場人物が少ない事を逆手に取っての「ほぼ全員主役」 な業の背負わせ方も良いなと思ったし、それでいてシンプルな 話にした部分も同様。展開の伏線の張り方も無駄がなく効果的 だったし、役者同士のなぁなぁな展開も少なかったしなぁ。 あと、映像化したらここはこんなテンポになってこんな曲が 流れてみたいなことも想像しながら観ていたりしました。 ただひとつだけ、姉妹への業の背負わせ方が話としてどこに 出すかという部分が構成的に非常に難しくて、そこが少し 惜しかったかな。 役者さんに関していえば、少ない登場人物がほぼ皆高値安定 状態でそういう意味でも楽しく観れました。 特に頼光役の山井綱雄は良かったと思います。 歌舞伎役者さんにしても能楽師さんにしても、動きに置ける芯の ぶれなさ加減が本当に凄いと思う。何気ないひとつひとつの動作が 本当に奇麗で迷いも無駄もなく、それだけ観ていても気持ちがよい。 ホント凄いよなぁ。 酒呑童子の暮川瑞希は何故か一番印象に残っているのは奥から手前に すすーっと出てくるシーン。 何気ないのだけれど人間らしからぬ雰囲気を出していて、それが凄く 印象に残った。 こちらもすごく堂に入ったどっしりといった感じがあって良かったです。 十蔵とあさぎに関しては、脇に徹していてしかも生きた人間である 部分が印象に残った。各々が持つ業も良く出ていたと思う。 るりは求められているものがある種二律背反するもの(幼さとうまさ) なので余計に難しかったと思うが殺陣のちょっとした部分以外は なかなか良かったと思う。 あとすべてに対して欲をいえば、さらにもう少し個々の完成度、例えば 台詞のトチリであったり間であったりといった部分が研ぎすまされると なお良かったと思う。 ただ、これはどの作品、小説でも映画でも芝居でも思ってしまうことで、 それが話をシンプルな構成でうまいなと思う分余計に求めてしまいたく なる部分でもある。 何度も何度も同じ芝居を重ねて深みが増しているなぁと感じる歌舞伎や クラシックなどに通じる部分を十分に持っているが故にそう感じるので あるので、この作品もそうやって深みを重ねていくと面白そうだなと 強く思いました。 (題材がそういうものなので、余計にそういう部分ももってしまう のかな?)

「アテルイ」

(2002/08/10 at 新橋演舞場にて鑑賞)  今回機会があって、この「アテルイ」という芝居を観に行きました。 (2002/08/10 at 新橋演舞場)  元々、舞台というものには興味はあったものの、いままでほとんど 機会がなく、商業演劇はほぼ初めてに等しい状態。(歌舞伎は先日体験 しましたが。) 舞台に立つ経験というのは、芝居という形のものではないしアマチュア ではあったものの、学生時代に体験しているのですが、観るというのは また別のことであるし。 そのような状態の人間の書いていることですので、なんだその程度のこと と言われる部分も多々あるかもしれませんが、まぁ何はともあれ感想など。 --- 最初のうちは、音楽(の主に音量)にも、芝居そのものにも、やや拙さが 見えていて、個人的にテンションがやや落ちてしまったのですが、市川染 五郎が出てきたシーンから締まりが見え始め、そこからは徐々に話に入っ ていきました。立ち振舞いにしても発声にしても一番如実な殺陣にしても、 特に目を引く。そして、彼が出てきたことで、相対する堤真一の堂々さも 映えてくる。 音量的には最初からテンションは高かったものの、芝居が一つのものとし てまとまっていく様は徐々にという感じで、その様もまた面白かったです。 その最後のピースとなった水野美紀も釼明丸としての最初のシーンのキメ でバランスを崩してしまった後はさすがに開き直ってリラックスしたらし く、うまくはまりました。 それにしても、市川染五郎は周りと比べるとホント映えていました。特に 殺陣のシーン。腰から入る殺陣の映えること美しいこと。 逆に腕だけで刀を振るう水野美紀が一段と目立ってしまうというところは あるものの、それだけでも見にきた甲斐があったかなと。 そして、実際にはそれらの役者の演技以上に、この舞台の脚本および演出 の部分が、ものすごく気に入りました。 シーンシーンの成り立ちが、たぶん脚本家演出家の方が良い意味でいろい ろなもの、小説だったり映画だったり漫画であったり音楽であったりそし て芝居そのものであったりした物を、たくさん経験して吸収してできた結 晶であるということを強く思わせるもので、それは客席にいる観客が、そ れを観てどう感じるかという部分においてその脚本家演出家自身が一番よ くわかった上で見せているという部分においても、そしてもちろんそれら の影響を与えてきた作品そのものを肯定するという意味においても、とて も好ましいものに見えたし、良い手法でもあると感じました。 それはまた最初に戻って、役者たちの選び方においても同様なのかな。 観ていてワクワクするエッセンス。 それを煮詰めていって、芝居という形に固めたもの。 それがこの芝居なんだなと強く感じました。 kaname(CXE0435)

「菅原伝授手習鑑」(夜の部のみ)

(2002年2月23日、歌舞伎座にて鑑賞)  先月、同じ歌舞伎座で観た熊谷陣屋や文七元結は、黒澤明への影響を色濃く 感じてしまったのですが、今回のこの舞台では、それよりも手塚治虫への作劇 の影響をもの凄く感じてしまった。 色々な出来事を経て、それが積もって積もって最終幕に怒涛の展開が押し寄せ てくる。 通し狂言ということで、いろいろなエピソードの積み重ねを観て、自分たちに とっても身近に感じるようになったキャラクタたちの行きつく先を最後にまざ まざと見せつけてくる。 ただでさえ拙い文章しか書けない自分が、いつも以上にもどかしく感じられる くらいの一瞬。そして、「これは参った!」というところで、最後に背中を もうひと押しされるこの感覚。 これが、この国が持っていた文化だということを、何かまざまざと見せつけら れたような気がした。 そして、長い時を経ても、この文化を後に残すものとして選んだ、この国は、 たしかに凄かったのだなと思った。 で、そうそう、話を少しだけ元に戻すと、今回のこの作品を手塚と読んだのは、 たぶんひとつは今回が通し狂言であったこと、ひとつの話ではなく、連載の積 み重ねを観ているような感覚だったことと、ほかならぬ手塚自身のとある作品 に、この3兄弟がまさにあの格好で出てくるシーンがあるのだ。一見息抜きの ような形で。 それが大きいのかなと思う。 温古知新。 自分の知識、例えばそれは手塚であったり黒澤であったり、それこそ言葉遊びで あったり、言葉の持つリズムであったり、何気ない仕草が示す意味であったり。 そういったものが、この古きものをみた事で結実していく快感。 これもまた、何物にも換え難いものであることを、強く感じた。 と、同時に、失われつつあるものだということも。 kaname (3月2日記)

「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」

(2002年1月26日、歌舞伎座にて鑑賞) 生の歌舞伎初体験。体調が悪い上に、前に座っていた人が不必要なくらい姿勢が 良い人で、はっきりいって舞台中央がまったく見えない状況という環境ながら、 それでもなかなかに楽しむことができました。 上記のように、最初はその環境にややうんざりしながらもなんとか舞台に集中し ようとしていたものの、やや疲れがでてきた矢先に、突如として舞台が生き物と 化す。 それは、熊谷妻相模が我が子の首を愛おしそうに抱いた瞬間。その瞬間に、 それまでは小道具であったはずの首が生きとし生けるものとなった。 それまでどうしても集中できなかったものが、その一瞬ですべてが変わった。 そこから先は話が怒濤のように流れていく。 で、その怒濤に身を任せながら、今回強く思ったのが、黒澤明の映画群。 黒澤映画の魅力というのが、まさにこのような展開だということに気づいた 時、その原点がここにあったことを垣間見たような気がした。 この物語と同じく義経が登場する『虎の尾を踏む男たち』はある種あまりにも そのままで、逆にその魅力を垣間見ることはできなかったが、三船俊郎という 役者を得てからの黒澤の映画は、まさにこの「空気が変わる一瞬」を捕らえた 作品のオンパレード。 そして、歌舞伎役者さながらの、この役者を得たことが、この人の才能の開花 に強い影響を与えたのだなぁということを強く感じました。 そして、もうひとつ感じたのが、ひとつの同じ演目を長き間に渡っていろいろな 人間が各々のものを作り上げて行くことから生じる「完成されたうまさ」 その所作ひとつひとつをとっても、時間をかけて練られた円熟とも呼べるものが そこに存在することを目の当たりにしたような気がした。 ひとつの物語、ひとつの芝居を突き詰めていくことが、こういう形で昇華して いくのだなということを改めて感じた瞬間でもありました。 kaname (2月6日記)

「新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子」

(2002年1月26日、歌舞伎座にて鑑賞) これまた「熊谷陣屋」と同じく、姿勢の良い人の後ろでの鑑賞。 しかも、この時既にこの人は芝居対してに興味を失っていてキョロ キョロしたり筋書きを読んだり隣の人と話をしたりして首を動かし まくる。前半の独り舞台とも言える部分はなんとか頑張ろうとしたが 役者の姿を見ることもできず、しかたなく音を楽しむことのみに集中 しようとするが時既に遅し。展開に既についていけなくなっていた。 話の導入の仕方には、長く演じられてきたもののうまさを感じる部分 があっただけに、残念でならない。 kaname (2月6日記)

「人情噺文七元結」

(2002年1月26日、歌舞伎座にて鑑賞) この作品も、事実上音声と舞台セットを生で鑑賞したような形となりました。 誠に残念。 しかしながら、間のうまさというのをひしひしと感じさせてくれる舞台でした。 テンポと小道具、そして伏線が、観客に迷いを与えずに突き進んでいく心地よさ。 安心して観ることのできる心地よさは、例えていえば何度でも聴きたくなるような レコードのようで、心に安らぎを与えてくれます。 それでいて、印象づけるべきところは、しっかりと印象づけてしまうあたり、 やはり黒澤明を連想してしまいます。 kaname (3月2日記)

「魔法少女まどか☆マギカ」(2011)

(2013/01/03記) なかなか契約しないまどかにイライラしていたのももう昔の話。(笑) (させちゃダメだろう。(笑)) 正直なところを言えば、何が出てくるかわからない楽しみはあったもののの、最初のうち3話くらいまでは こんな感じかなと思っていた部分の中で動いていた。 5話か6話くらいかなぁ。これ何なんだと思い始めたのは。 毎週毎週高くなるハードルを毎回飛び越えて、で、キーとなる10回は関西で放送した翌日、こちらでも噂を 聞いて楽しみにしていたのが2011/3/11。 そこから、ひと月近くその最後を待つこととなる。 その果てにあのラストだものね。 私が知る限り、TVシリーズということを最大限に生かした作品がこの作品です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/01/08記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#1 第1話 「夢の中で会った、ような・・・・・」 劇団イヌカレー全開! ああ、どこを切っても新房シャフトで気分が良いなぁ。 安心するわ。 しかも今回は原作なしのオリジナル。 原作付でもある意味ドキドキできるのに幸せだわな。 冒頭に書いた劇団イヌカレーにしても、音楽の梶浦由記にしても、キャラクター原案の蒼樹うめにしても この作品のためのパーツとしてぴったり合ってる。 キャストにしても同様だし、OP/ED、新房監督に至っては言うまでもない。 何故なのかが1話めで見えてくるって気持ち良い。 そうか、そう来たか!って。 ここはこんな感じにアプローチしてきているので実はこういう図式なんだろうなぁとか、ここらへんのこの行動は 伏線として使われそうだとかそういったパーツパーツもきちんと配置されている。 ここの入りは入りやすいように定番を使って来たな。っとか。 これは楽しみだわ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/01/15記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#2 第2話 それはとっても嬉しいなって 今回もBパートはイヌカレー祭。 しかし2話めにして既に間に合ってない感がかなりするのは気のせいか? 最後まで走りきることができるのか? というシャフト新房作品らしい枕で始めたが、2話目にしてかなり危険な香りを漂わせてきたな。 これって魔女退治し続けないと自分達が魔女化しそうな香りがプンプンするのだが。 そしてそんな中まどかママが死亡フラグ立ち始めたような気がするのだけれど。 魔法少女という言葉や蒼樹うめのほんわりなキャラデザインを隠れ蓑に、虚淵玄プラス梶浦由記らしい ダークな要素をここまで用意してくるとは思わなかった。 血溜まりスケッチの異名は伊達じゃなかったんだな。 恐ろしい子! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/01/22記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#3 第3話 「もう何も怖くない」 鑑賞前にネタバレみてしまっていたのであの展開は知ってはいたのでそういう意味では少し残念だったが、 必ずしも当初見えていた図式とは違うことが徐々に分かってきた。 けどでは何故? というのはまだ先の話なのだろうな。 とりあえずキュウベェはクロだな。 それはさておき、契約にはまだかかりそうだな。 やはりまどかはスーパースキルか。 そして上条くん登場。やはり病室が似合うな。 そしてそして、たぶん次回タイトルあたりから何か地獄が始まりそうな予感。 まぁ次回契約成立した場合限定だけれど。 しかし一方でこのままだと夢が正夢になってもおかしくなさそうな気もする。 エンディングが示してるとしたらだけれど。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/01/29記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#4 第4話 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」 どこまで黒いんだ、キュウベエは。 というか3話の途中まで被っていた猫から解放されてからの、まるで水を得た魚のような展開は、まるで とある仮面ライダーシリーズのひとつかのようだ。 というよりは同じ原典なのだろうな。 あちらも…だったし。 ピンク髪の魔法少女(ではまだないか)に負わせるにはちょっとキツいだろう。 で話戻って化けの皮が剥がれてからの踏み固められた足場から繰り出される展開はホント裏切らないよな。 やはり卑屈になっていた上条くんとか、それがトリガーとなること、そしていったん引き下がったかに見えた キュウベエが繰り出した次の手段はまどかの身近な友達だったり、きっとそれにはまどかも要因のひとつに なっていそうだったり、空きとなったテリトリーに来たイカにもなのがイカにもな事を考えていたりとか、期待を 裏切らない。 まあ中でも、最初疑心暗鬼の対象とされていたほむらとマミが実は2人ともいい子だったという落としどころに 持って行くあたりうまいなと思う。 あと、OPも実はけっこう分かり易い解釈できるものだったのね。 その上でさらに仕掛けが用意しているあたり。 一瞬たりとも見逃すことのできないこの作品。 魔法少女侮りがたし。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/02/05記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#5 第5話 「後悔なんて、あるわけない」 わあOP冒頭から青い子の死亡フラグが全開!(曲のワンフレーズめで画面の水玉が今回は青一色) もう最後の一瞬までドキドキだった。 キュゥべえはもう本性隠さなくなってきている。悪魔のささやきであることは最初から一貫して変わらないの だけれどこのあからさま具合は悪魔か機械仕掛け以外の説明がもはやつかない。 しかしまあセクハラだったな。〉魔女契約w そのキュゥべえはほむらがイレギュラーと言っていたが、彼女が願った願いとそれは関係するのか? そしていよいよ始まった魔法少女同士のバトル。 しかも三つ巴になった所で引きだと! 赤い子の考え方はキュゥべえのいう魔女とどこが違うのかがもはや判らない。 だとすれば魔女とは何なのか? 謎は深まるばかりであり、彼女たちは死の匂いが途切れることはない。 魔法少女ものな1話めが懐かしいよ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/02/12記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#6 第6話 「こんなの絶対おかしいよ」 ああ、とうとう(例によって)いろいろ間に合わなくなってきてるなあ。 なんて思っていたら… こんなの絶対おかしいよ。 ひえ〜〜。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/02/19記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#7 第7話 「本当の気持と向き合えますか?」 いったいこれからどうなるんだ? という6話ラストからこういう展開に持ってきたのね。 しかしマミさんにも教えてなかったってことは、キュゥべえにとって魔法少女は使い捨てだということがあらためて 分かる。 その部分の考え方だけは合理的ではないものな。(戦ってくれと言っているのに戦い方の基本を教えて いないんだもの) さすがにこれ以上キュゥべえに問いただしても話は1mm足りとも進まないのでそこは飛ばして、現実を 知った彼女たち(といっても初めて知ったのはさやかと杏子だけか)のその後がこの7話。 まどかが脇に回ったのは今回が初めてかな。 キュゥべえが「杏子がまさかここに来るとは思わなかった」理由はそういうことだったのね。 彼女の過去もまた凄いものを用意したな。(しかも話のとりようによっては危険なものを) イヌカレー空間ではないのにイヌカレー描写であることがその忌まわしさを引き立てる。 常に食べ続けている描写ばかりである理由や、今までの彼女の行動のすべてがそこにあった。 けど、それでも彼女は魔女ではなく魔法少女なのだな。文字通りの魔女狩りにあったにも関わらず。 だとすると魔女って何なんだろう? 魔法少女が劣化して魔女になるって線はこれで無くなったかな。 で、一方のさやか。 そんな杏子にも啖呵を切ってはみたものの…。 わぁぁぁぁぁ。 まさかの便利キャラだった仁美だが…彼女は便利キャラのままなのだろうな。 そして、わぁぁぁぁぁぁ。 次週に続く。 止まらないジェットコースター。いったいどこに向かっているのか? ワルプルギスの夜はどうなるのか?そしてまどかはこれでも魔法少女を選択するのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/02/26記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#8 第8話 「あたしって、ほんとバカ」 覚悟していたとはいえ、さやか…。 そして、キュゥべえの正体や目的もとうとう明らかに。(しかし自分まで喰っちまうとは…) 一方で、ほむらの正体もこれで決まりだよな。ルイス・キャロル…じゃなくて○○こと○○○○ まどかはアリス…じゃなくて○○○○ やはり前から言われていた「鏡の国のアリス」だったのか…。 そしてある意味「ファウスト」 そして、きっと検索ワードのかなり上位に「インキュベーター」関連が着ていることだろうな。 しかしまぁホント、アリスだな。 そのためのClariSだろうし、魔法「少女」と「魔女」の関係だし、 さて、あえてここで分からせてしまった(分からせなければならなかった)以上どうする? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/03/05記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#9 第9話 「そんなの、あたしが許さない」 わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 もう毎回感想これだけで済まそうかw どこまで落とせば気が済むんだ。 キュゥべえの悪意なき悪意は底知れないな。 ある意味無知の知なのかもしれないが、その開き直り方はなんなのだ! と説教しても無駄だからやめるw 明らかな誘導にも悪びれず…  てもう本当にこいつは… けど、心のどこかで判っていても全否定じゃないので諦めきれなかったのだろうな。>杏子は 魔女にはなりたくないっていうのもあったのだろう。最後のところで。 そこに付けこむQBは、しかもそれがあくまでもまどかを魔法少女にしたいが為だけという徹底ぶりには 本当にもう… 魔女化したさやかは、やはりその魔法少女の契約を結んだ理由と関連していたものだった。 そして上條くんの左手を治す代償として結果的に右手を失わされ… ということは、たぶん今までのハコだったりシャルロットだったり祈りのあれだったりのすべてが、彼女たちの 魔法少女になる契約に関わる切実な物事だったのだな。 ホントにもうQBは…! しかしまぁ仁美は本当に裏がなかったとはなあ。上條くんも復活以降どこかでさやかの事を避けてる 部分があったからこの展開は妥当なのか。 これで上條くんが万が一でもさやかの事を気にかけていたという展開は、杏子がさやかもろとも 自爆してしまった以上(もしそうだとしてもさやかはそのことをもう認知できないので作劇上)意味が無いし。 QBはワルプルギスの夜での戦いにおいてまどかに魔法少女の契約を結ばせるために、それまではもう新たな 魔法少女と契約することはしないのだろうな。 ここまで合理的な思考をQBが持っていなければ、まだチャンスはあったのだけれど…。 そういえば第二次性徴期における少女の不安定さが持つ爆発的なエネルギー。これはアリスの中でも 語られているのかな? 「ロリータ」ではそれに近い表現があったような気がしたけれど。 それとエントロピーの増大という宇宙の基本原則(あくまでもこの物語の作劇上における…なので 念のため)を絡めてくるとはな。 これが、進化の螺旋だったりすると同じ妄想力でもグレンラガンのような正統熱血にも転換できるのだけれど、 こっちに関しては昇華できるのか? (けどまぁこれが中学生男子のエロ妄想力でなくて良かったといえば良かったのだが。) さて、来週はたぶん1話冒頭のあのシーンが絡んでくるはず。その時まどかは魔法少女の契約を行うのか、 それとも… −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/03/17記) 「魔法少女まどか☆マギカ」#10 第10話「もう、だれにも頼らない」 TBSでは放送延期となったこの回を、ネット配信でようやく鑑賞。 いや、ある程度は予想していたのだけれどまさかここまでとはねえ。 前回のさやかと杏子を軽く超えるまどかとほむら。マミさん登場もやっぱりそうだよなあだったりとかもあるが 10話にしてようやく登場魔法少女まどかの、まあ力強いこと。だがしかし。 そして、1話の再現withEDだけでもぐっと来ているのにまさかのあのOPにあんな秘密があったとは。 哀しすぎる。 まさに「夢を見ているのはだあれ?」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2011/04/22記) 「魔法少女まどか☆マギカ」 #11、12 第11話 「最後に残った道しるべ」 公式入りました(謎) きゅぅべえは相変わらず手加減なく追いつめていくなあ。 なんて少し斜に構えて見てたら… そんなあ…。 最終話 「わたしの、最高の友達」 風呂敷、畳んだな。(一瞬もの凄く大きくなった気もするが。) 諦めず時を紡いでいったほむらが結果的にあり得ない願いを叶えられるまどかを作り上げることで魔女たちの 悲劇を救う存在となり、さらには宇宙の因果律まで変えて…。 けと、それでもそこにできた矛盾を補うために別の存在が現れる事になるのだが、それでも彼女たちが 報われるだけでも…。 最後の最後までカタルシスを増やし続け、最後一気に型をつける手腕見事でした。 ここまで毎週の放送が楽しみだった作品はなかったよ。 楽しかった。

「化物語」(2009)

(2009/12/29記) 正直ノーマークな作品でした。 ホントはこの期は同じシャフト制作の「絶望先生」を観る気だったのだけれど、何気なく 観た1話でツボにハマってしまった。 そこから原作読んでさらに惚れて…いや蕩れてしまい… これも感想書きは歯抜けなので中途半端感はありますが、1st Impressionということで 記録として残しておきます。 …って、よく考えてみたらまだ終わってないぞ。 残り2話分は配信後に更新しますということで。(いつになることやら) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ひたぎクラブその壹」 (2009/07/13記) 気がついたら始まっていたのでBSジャパンでの放映を録画鑑賞。 他に何を作っていたのかはわからんがとりあえず「絶望先生」的な世界炸裂している なぁ>「化物語」 暦を最初に脅す時の動きの素早さには惚れたわ。(笑) もっとも素人相手にあんなことをやったら脅す以前に口の中血だらけだろうけれど。 (まさかそこまで見切っていたとは思えないし。) ここらへんは原作も借りる予約したので入手次第確認してみよう。(さすがに今回は アニメ放映中なのでしばらくかかりそうだが。) しかしまぁこれを絶望先生と同じクール&同じ主役声優でやるのはまた。(笑) とりあえず1話のみなのでどうなることやら。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「化物語」再見 (2009/08/22記) 再見と言っても、「また会いましょう」という意味ではなく、アニメから手を付けて 途中原作を読んで、またアニメを見直しましたという話。 一通り原作を読んでしまうと、このアニメのワンシーンワンカットが非常にうまく 出来ていることが良く判る。 一話冒頭って、前日談である「傷物語」だったのね。そのワンカットごとが何を示して いるか判った上で見ると、なんだかそこだけで泣けてくる。 そして本編も、何気ない表情やシーンが見事に後に繋がっていくのが判る。 そりゃそうだよな、あんたの心情的にはそんなこと言われたらこんな感じだよなの 連続がとても心地よい。 そうやってありゃりゃぎさんは周りを追いつめ、誤解し、癒していく。 逆にいえば、こんなことでもしなければ気づかない私が阿良々々々木さん並に鈍いなと 思うところもあったりして、5話目にしてようやくこれの本当の面白さに行き着いた私 は、良々々木さん以下なのだろうな。うん。 そして、原作読んだ(最後まで知った)身でエンディングやオープニングの歌詞を聴き 直してみると、これがまたどれも泣けるのだな。 で、その使い方で真のヒロインが誰かもちゃんと指し示している。 いいなぁ、こういうのって。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「するがモンキー其ノ参」 (2009/08/29記) アヴァンタイトルからいよいよ核心に触れ始める。 で、待望のするがモンキー版OP。 わぁ、これも曲調からは想像しがたい重たい歌詞だなぁ。 そして本編も(するがモンキーとしての)前2話のある種コメディパートの入ったもの から一転して黒い部分を容赦なく綴っていく。 この部分、たしか原作ではアヴァンの部分はもう少し前に入っていた筈だし、そもそも 原作上巻で一番長い話を3話に収めたのだからさらに細かい話も省いたうえで各話効率 的な展開としている。 こういう部分はうまいな。 で、クライマックスなvsレイニーデビル。 ここも結構効率的な展開。 そこからアレに至るにはもう少し溜めが欲しかったかなとは少し思ったもののまぁ しょうがないかなと言うレベル。 この物語の背骨が何なのかもようやく見え始め、なおかつそれがこの話の解決へと 繋がっていく辺りホント見事だなと思います。 さて、いよいよ次週はなでこスネーク。 いろいろ書きたいことはあるのだけれど、まぁそれやるとそのままネタバレになって しまうので次週に続く。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「なでこスネイク其ノ壹」 (2009/09/14記) 見逃していた「なでこスネイク 其ノ壹」をBSジャパンでようやく鑑賞。 他のエピソードと違って1話目のほうが面白いじゃないか。(笑) しかしこれじゃ完全につばさキャットのための繋ぎ扱いじゃないか。(笑) まぁ原作もある意味そうだし、撫子絡みの部分はすべてあるのだけれど。 ううむ、ここで息絶えてしまったのか、それともつばさキャットのための息継ぎ だったのか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「なでこスネイク其ノ貳」 (2009/09/12記) …というわけで、今回は見逃さずにすんだ「化物語」。 1話目を見逃した「なでこスネイク」の2話目。(1話は明日の夜に観ることが出来る予定) 内容的には(放送コード的に)一番危ないこの話。 やはり放送する上で自主規制をかけたのか見事な(悪い意味での)紙芝居。 DVDにした時には直すのだろうか。 あと1話目を観ていないので断定はまだ出来ないがなでこスネイクのもうひとつの 楽しみ、神原の下ネタオンパレードが片鱗も見えなかったのは残念。 ただ、特にこの話の放送枠の短さから時間軸再構成してる可能性が高いので そちらに期待するか。 その部分は1話目を見てから改めて見直してみよう。 放送枠の短さという点でもうひとつ。 いつもなら文字情報への置き換えで補完していた部分さえなかったので、そういう意味 でも話の奥の方がクローズアップされずに終わってしまった感があるのがまた残念。 山場での神原と暦のやりとりの重さが足りないんだよなぁ。 で、最後になってしまったがなでこスネイク版OP。 ホント、OPは外れ無しだなぁ。 映像と歌詞で撫子の哀しみ(というべきかうまい表現が見つからない)がまたもや 際立っていた。 今までの4人のヒロインそれぞれの哀しみ(だけではないのでホント何と言っていい のやら)がホントうまく出ている。 原作読んだから余計にそういう風に見える部分はあるのだろうが。 で、いよいよ次週よりラスボスつばさキャットの登場。 OPも楽しみのひとつである。 そしてEDに繋がった時…。 ホント楽しみです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「つばさキャット其ノ壹」 (2009/09/19記) いよいよ真打ち、つばさキャットに突入。 さすがに5話かけるだけあってツボを抑えて作っている。 とはいってもブラック羽川登場のシーンはもう少し使ってほしかったしニャハハは 手抜きにみられかねない。(けど面白いから良いのだけれど。) 撫子がらみのシーンもちと原作無しだと判りづらかったし。 まぁそれよりも、テレビ放映版は次回最終回なことだよなぁ。肝心のにゃあな部分は 次回に入るのか? あ…。 思い出したけれど次週ネタバレになるのでやめておきます。 引きは確実にアレだろうから。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「つばさキャット其ノ貳」 (2009/09/26記) 「化物語」のテレビ放映版最終回。 OPは今回の内容からしては当然のSTAPLE STABLEだったのだけれど、テレビ放映では つばさOP無となってしまったので少々残念。 そして今回の内容は原作準拠の全編ひたぎのターン。 まぁこれでテレビ放映としてはシリーズ通してのヒロインはひたぎ(というか暦は 揺らぎ無でひたぎ一筋)という感じが強調された訳だしこういう部分も原作には 準拠しているのだけれど、エピソードタイトルのつばさキャットはネタフリだけして 終わってしまったという感じ。 残りはwebでというパターンはやはりううむという感じだわな。 まぁこの終わり方自体は原作読んで改めてこの作品のEDを聴いた時にここで終わる ことはほぼ100%確信できるような状態だったのだけれど、 逆にこのEDテーマのうまさにはホント泣いてしまった。 EDの映像がまた文章を読んで想像していたものそのまんまだったからなぁ。 まぁ逆にそれが故に今回より具体的な映像となったもののインパクトは少々ストレート 過ぎて弱かったか。 何を言っているか判らないかもしれないがまぁ観た人にだけは判ってもらえると思う。 あと、ここで戦場ヶ原ひたぎの超ツンデレな部分(あれだけ饒舌で毒舌なひたぎが 好きな相手を誘う事となると超純情少女調になる…ううむうまく言い表せていない)が 少々改変されてしまいそれほどでもなくなってしまっているのが残念だった。 (それとも私の脳内妄想か。原作初見の時のこの部分のインパクトは凄かったからな。) さて、ここでシリーズ全編通してみると、後半になり最後まで雑になってしまった ものの構成そのものは最後まで芯が通ったものだったように感じた。 息切れしたというのが正直なところかな。 DVD/BDなどのパッケージ化された時に修正という形なのだろうな。 原作の忠実度はホント見事でした。 そして、アニメ化という形でこの原作を知り、読めた事に対してだけでもこの作品は 成功だったと思います。(何か日本語がおかしい。) そして、テレビ放映版の最後の息切れが本当に残念に思えるくらいの出来でした。 そこが悔しい。 そして、放送コードひっかかりまくりになってもおかしくないくらいの残り3話が テレビ放映では観れない事も。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「つばさキャット其の参」 (2009/11/03記) おお、12時前に無事配信された…ってすでに11/2予定に対して11時間経ってしまった が。(笑) というわけでテレビ放映終了後初のWEB配信版、つばさキャット其の参を無事鑑賞。 時間をかけただけあってテレビ放送版後半3話よりまともだったかな。 一部修正入りそうなところはあったけれど。 内容はほぼ原作通り。…というよりは原作をうまく料理しているところは相変わらず。 やっぱりこういうところはうまいわ。 真宵の声が時間が経ったせいか若干違うかなというのが気になったくらいでホント見事 だと思った。 ここまでやったのなら、配信が伸びた上に11/2の35時になったのも十分許せるわ。 というよりは伸びた過程までもしっかり楽しませてもらったのは予想外。 今年はハルヒでもその天敵に楽しませてもらったしこういうこともあるのだな。 その楽しませてもらった元を作った公式サイトブログでの最終実況でアニプレックスの 担当者が語っていた通り羽川○○がひとつの見所ではありました。(笑) 見所と言えばEDはテレビ放映版がその最終回を意識したものだったのでそれからは解放 され今度はWEB配信版に即したものに変更されていたというのもまた面白かった。 まぁ本当に手間がかかっている。 配信そのものも快適に見る事が出来たし、そういう手間も含めて本当に良くやるわ。 ごにょごにょもごにょごよごにょごにょ。(秘密事項なので自粛) まぁこれでつばさキャットもようやく枕が終わり本当に始まったので続きが楽しみです。 次回以降は今回を教訓として配信日程には期待しないでいよう。(笑)

「猫物語(黒)」(2012)

(2013/01/01記) 「猫物語(黒) つばさファミリー」 を観ました。 (2012.12.31@TOKYOMXTV) おお、これでついにアニメ化以降の作品がアニメ化されたのだな。〉化物語シリーズ もう描かれるとは思っていなかったものの、作者に火がついてあともう少しとして書かれた猫の話その1は、 物語中で既に語られていた蟹の怪異に出会う前、GW中に出会った猫の物語。 アニメ版本編で既に描かれていたシーンはどうなるかと思っていたのだが、どれも新しく作り直されていた。 本作に限った話としてはこちらの方がキレイにまとまっているのでこれは良かったな。 というか、原作がこれをメタでやっていたような。(うろ覚え) メタと言えば今回はメタ視点なかったな。 なんならそこに「気づ」をつけて気づかなかったにしても良い。 一体いつ公開時気が発表されるのだ。〉『傷物語』(閑話休題) 気づかなかったと言えば、イヌカレー色。 今回らしさは無かったな。関わっていないのか? まあ監督も違うのだがというのもあるか。 今回その分弱くなってしまっているのが映像だけで語る部分。 端的にそれが現れていたのが、自分の住んでいる部屋の無い羽川翼はならば家の中のどこで寝泊まりして いるのかと言う部分。 本作品の一番の肝なのに表現が判りづらかったんじゃないかな。 原作既読者の逆補正入った視点だからかもしれないが、一番期待していた部分でもあるので。 あと、アバンの「今までの紹介」が、こちらはもっとテンポ良くもっと判りづらくしても良かったように思う。 そこを除けば、後は文句ない。 強いて言えば、心渡りが何故あんなに長かったのかと、何故下半身が直立不動で残っていたのかと言うこと。 忍ちゃんはその小さな体の中に怪異故の事象を超えた理由で心渡りを納めているのに対し、阿良々木暦は 自らの体をさながらドラキュラの元となった串刺し公の異名よろしく自らを床に串刺しにすることであそこに 下半身だけ残ることになったのだが、絵面的にちと判りづらい。 ほんとそれくらいだな。 2012年の最後の2時間をしっかり楽しませていただきました。

「涼宮ハルヒの憂鬱(新アニメーション)」(2009)

(2009/12/29記) 今更ながら一気に観た「涼宮ハルヒの憂鬱」(2006)に思いのほかハマってしまい、 その延長で調べてみたら(新アニメーション)として始まろうとしているじゃない ですか。(全然知らなかった。(笑)) というわけで新アニメーションとして放映が始まった「涼宮ハルヒの憂鬱」を改めて 鑑賞。 途中からになってしまったので中途半端感はありますが、1st Impressionという ことで記録として残しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第8話「笹の葉ラプソディ」 (2009/05/23記) …というわけでようやく新旧混合放送と噂されつつも公式には本当に新作がかかるかを 一切アナウンスされていなかった(一切宣伝もされていなかった)涼宮ハルヒシリーズ の今期放送で初めてかかった新作話「笹の葉ラプソディ」の回を東京MXテレビで昨夜観 る事が出来ました。 (ああ、説明が面倒くさい。というか製作サイド遊び過ぎ。けどその間楽しませてもらっ たけれど) ホント、和歌山テレビが(意図的かどうかは良く判らない)情報漏洩していなかったら どうなっていたんだろう。 話の作り…というか脚本(演出?)としては新旧混合放送を意識した…というよりは2 期新作ということを意識したものが主人公のモノローグから伺える。 なので、今回の放送形態は製作後に決められた可能性が高いのかな。 今回の放送順でもその部分は違和感無いけれど。 そしてこの詰め込み感も新作として観た観客を持っていくにはちょうど良い感じ。原作 読んでいる身としてはこの加速感はちょっともったいなさ過ぎという気はしたけれど。 まぁそれでも重要な部分はしっかり残してるし原作読んだだけでひっかからなかった伏 線らしき描写も何カ所かあった。 原作者が監修しているはずだから最終的には回収されるべきものなんだろうなぁ。たぶん。 まぁそれよりもひっかかったのは声がかすれてた人が1名いたことかな。唯一の正統派 萌えキャラなのに。(笑) そして、この話を原作通り意図的な描写にしたことで今期新作パートがすべて今期最終 パートになるであろう話のへの伏線と繋がる回になってくれそうな期待感を持たせてく れたのは見事…というか、そのためにわざわざここを歯抜けで1期放送していたのかい という感じまで見せてくれた。 まぁ1期だけでもその魅力を出していた御仁が、これで一気にバカボンのパパ化してく れそうで良かった。(さすがに「スペクトルマン」とまではいかないが。) 予想される3期ではまた新たな(影の)主役交代(もしくは復帰…何せ続きが途中で終 わっているので何とも言えない)があるので、最終的には余計にこういう演出が映えて 見えるのだな…ただし原作の続きが本当に出た場合のみだが。(笑) まぁこういう部分がすべて「良い原作があり、そしてそれが正しく咀嚼された場合のみ 起こりえるという至福」を受けられそうであるということを匂わせてくれているので、 今後も楽しみです。 というよりも、こうなってきたら次の(予想されている)新作話、これをどう作るかが ある意味原作をどう料理できたかに関わってくるので、今回以上に興味津々です。 原作通りでも十分にその意味を味わう事が出来るのだけれど、連続ドラマという切り口 でのみ可能な手法がこの原作で一番取り入れ安い(メディアミックスする意味のある) 話なので、果たしてどうなるか。 ここの演出次第でバカボンのパパが無事生まれるかどうかが決まる重要なところなので、 次回6/18が本当に楽しみです。 (…って私がその新作を観る事が出来るのはその次の日か。(笑)) それにしても、あの声だけが…。(まだ言ってる。(笑)) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第9話「ミステリックサイン」 (2009/05/30記) 「殺人ブルドーザー」の回…じゃなくってカマドウマの回。 もしくは「電卓男」とか「中南米の歩き方」とかまぁいろいろ。 元ネタわかっていると楽しめるものがいろいろ詰まっていて そういう意味ではいろいろ楽しめる原作にさらに映像化した ことでネタがプラスされているという短編もしくは連ドラの ショートエピソードとしては王道良作。 そして、こういった短編でも過去のネタの有効利用やあとに 続くようなネタフリとかもしっかり行われており、こういう ところのうまさがこの作品の魅力のひとつなのだろうな。 ただ、先週の新作が挟まれた今見てみるとキョンの長門の扱 いが手のひら返しに見えたり(けど最後で伏線フォローはし てる)みたいな感じで多少のちぐはぐ感は覚える。まぁ原作 そのままなのだけれどね。 そんなあなたが好きです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第10話「孤島症候群(前編)」 (2009/06/07記) ほぼその名の通り今回はミステリーの回。 ミステリーの定番通り、初見よりも2回目のほうが面白い。 ましてやそういう伏線の張り方のうまい原作と演出だから、そういう 細かいところを見るのがまた楽しいんですよね。 とはいいつつもまだ前編。 後編が楽しみです。 まぁそれ以上に、さらにその次の話(新作!しかもアレ!)が楽しみ なのはまた別の話。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第11話「孤島症候群(後編)」 (2009/06/14記)  ミステリーの回、後編。 まぁ推理ものとしてはまぁそこそこながら、それよりもこのエピソードを 通じてのキャラクタたちの心情の描き方が秀逸な回。 そして原作じたいもそういうものでありながら、そこをさらに膨らました このアニメ版は見事。 このシリーズは短編と言えど抜けないなと思わされたのはこの回辺りから かな。 次週は新作! あの話は1話に収まるのか2話になるかそれとも…。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第12話「エンドレスエイト」 (2009/06/20記) サンテレビから一日と少し遅れでハルヒ新作話「エンドレスエイト」をようやく鑑賞。 原作短編では一番好きな作品なので一話におさめられてしまうのはもったいないなと 思っていたら、ちゃんとやってくれた!(笑) ただ、まだあれをやっていないので来週で終わるかどうか。 今回の放送もいろいろな反則技を使っているので、この際ありだと思うのだが。 まさかのマクロスネタ挿入は今後何かの布石(F劇場版)もあると面白いのだけれど、 たぶん「らき☆すた」で中の人繋がりコラボのおまけなんだろうなと思うのでこれだけ なんだろうなぁ。 と、脱線は置いといて、今週はどのネタが次週に繋がっていくのかいろいろ想像(妄想) できるものにちゃんとなっていたのが良かったな。 彼の人の表情やリアクションがどう変わるかは当然として、すべてのパーツが改変可能。 次週必見ですな。 あ、OPはちゃんと今回の放送であそこまでやりそうな要素がいろいろあったので良しと しよう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第13話「エンドレスエイト」 (2009/06/27記) 今週は「涼宮ハルヒハルヒの憂鬱」改めてで初めての連続した新作パート、 「エ ン ド レ ス  エ   イ   ト」 を観ました。 (ネタバレあり) 先週の放送で何事も無く終わった夏休みが、軽いデジャブと共に繰り返されていく。 それを、アニメならでは手法、作画監督を変えてのアプローチの違う繰り返しという 手法で楽しませてくれる。 繰り返される出来事に、原作既読者は、未読者以上のデジャブを感じながら話が進んで いく。 まぁ原作小説のアニメ化なんだから、そりゃあ多少の改変はするよなぁなんて思いながら 原作以上の無常観に囚われた長門に心を痛めながら。 最後までその希望は変わらなかった。けれどもどこかで期待していたことが起こるとも 思わずに…。 やられたわ。 服装はほんの少し洗練され自分の心に秘めた衝動も少しづつ発露させ、それでもまったく 変わらない行動を続けるハルヒ。 もしかしたらほとんどの回でその能力故に気づいてもおかしくない可能性上にある古泉 とみくる。しかしどんな経過であれリセットされ続ける。 ハルヒにとっての乱数であるキョンは彼らよりは気づく回数は少ないだろうなぁ。ただ 気づいた時の数々の絶望感は残滓として覚えているらしい。 けれども長門。 15,498回(既に原作より1回回数が多いということは原作回も失敗したということか) かける2週間もの間、観測者としての責務を果たし続けた彼女に対しては、キョンじゃ なくてもなんとも言えない気持ちになるわな。 さて、果たして来週はどうなるのか? 先の見えない「改めて」がいよいよその性格の本領を発揮し始めた今回に着地点を 設けることが出来るのかそれとも。 面白くなってきた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第14話「エンドレスエイト」 (2009/07/04記) 「涼宮ハルヒの憂鬱」改めて一期の新作パート。 今回は、 エ     エ       ン イ     ド       レ ト     ス でした。 以降ネタバレあり 一番怖かったのは15,499回を長門が告げたシーン。 ああこれは15,497回が失敗した後の世界だということをダメオシされたその一言が、 まさに終わりのない絶望感で原作既読者をも震え上がらせてくれました。 しかしまさかここまでやるとはまさにホラー。 DVDを買う層は限定されているという部分を開き直っての今回なのか、それともあれの パロディか(笑) 作り手が原作をどれだけ愛しているかを見せつけてくれた今回。 はたしてまさに、明日はどっちだ。(笑) そして今日観たのは何回目のエンドレス…だったのか。 もしかして間違って過去に録画した分を間違って観直してる? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第15話「エンドレスエイト」 (2009/07/11記) 今回は エ ン ド ト   レ イ エ ス 冒頭のカットを見て数秒後、私は思ったね。 「お、これは今度こそ終わりそうな雰囲気だな。」 結局、原作とはいろいろと細かい部分変えて来ているなぁ。 まぁ今回の展開ならそういうのもありかな。 長門がどんどん可愛くなってきていくのがちゃんと描写されて いるしこれはちゃんと良い伏線になってるよなぁ。 常にお面はキョンに向けて。 「気がついて! 私が宇宙人だということを」 これも何回もやることではっきり判る長門の心の中のSOS。 ただし自覚の無い。 まぁこの回1話だけでも良かったような雰囲気だな。 …CMの入るタイミングがいつもと同じだな。いつもより パーツパーツが短くなっている分展開早めたのかなとも 思ったのだが。 …まぁ喫茶店ではハルヒを帰してもこれからだよな。 そして次のカット。 え、もうこんな時間? え え なんて優良な視聴者なのだ>私は。(笑) こうなるともうサンテレビが憎い。 終わらない夏は終わらない。 そして私は今日から夏休み。 私の夏休みのほうがハルヒの夏休みより早く終わりそうな気が してしょうがない。 そして、この分だと消失は無いな。(笑) 本当に今回は改めて1期で終わりそうだ。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第16話「エンドレスエイト」 (2009/07/18記) 今回は エ ド ス  ン レ   イ  エ ト 冒頭の数カットを観て思ったね。 「あ、今日は終わらないな。」 というか終わらす気がないな。 とはいいつつも浴衣選び端折ったりとかがあったので 「もしかしたら終わらす気?」と途中思わなかったこともない。 8月30日の喫茶店も。(まぁあれは「今回の演出」というのが ある意味見え見えだったけれど。) 今回のトピックは対ラミエル戦。 さらにヱヴァ観た24時間以内だったので長門と綾波の区別が段々 つかなくなってきたこと。(これは個人的にか。(笑)) 長門のスクール水着(って私はそっち方面の趣味は無いがいつか やるとは思っていた。) 古泉のビキニパンツ(って当然そっち方面の趣味もなし。) 神社の境内(ってこの時点ではまだ大丈夫か) ハムスター釣り(やるかと思ったら結局いつもの金魚すくい) しかしここまでくるとキョンの「もうどうでもいいや」が身に 滲みる。 一方で、だんだん夏休みのけだるさとシンクロしてきて良い感じ にも思えてくる。 終わらない夏休みはまだまだ続く…。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第17話「エンドレスエイト」 (2009/07/25記) というわけで今回は  ン ド エ   レ      ス   ト       エ イ 今回は最初の「エンドレスエイト」立ち返りと、そこからあからさまなダミーっぽさ (「止まれ」「ハルヒ水着」「みくる浴衣」「古泉の台詞廻し」「長門への声かけ」等) を混ぜた感じ。 ダミーっぽさ以外はエンドレスエイトを中抜きで2話にみせるには正当な終了シチュ エーションともとれるので意外とこれもありかもと思いながら観ていました。 今までよりはバリエーションとして認められる度が高かったかな。 しかしながら今回も脱出に至らず。 いったい何をすれば脱出できるんだ? もしかしたらまさかの「驚愕」発売予告がCMと して入ることが条件だとか。(笑) 脱出シチュエーションを考えるとエンドレス7話以上確定なので、新作分予測14話の うち笹の葉1話とこれらで今回は消失が無いことがほぼ確定したかな。(6話で溜息と 消失は賄えないので。溜息パスする以外は。) 夏休みはまだまだ終わらない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第18話「エンドレスエイト」 (2009/08/01記) 今回は     エ   ト   ン イ       ド   エ   レ     ス いや     エ   Y   ニ ト       イ,,   H   T     と …ううむ もうエンドレスエイトも…何回めだか即答できなくなってきている。(笑) それはさておき、今週は…いよいよ壊れている。(笑) すべてのキャラクタが。 いよいよ本番だなという感じ。(ただし今回で終わる気はしないが。) 先週の灼熱のアッザムリーダーネタに続き、今回は「やられせはせんぞ!」 なんてところは毎度のことながらにしても、キョンの他にキョン妹、古泉、みくるが 何かおかしい。(笑) あげくの果てに長門の台詞にやや怒気を感じるものも。(笑) 画面上でも自己主張が多くて…かわいい。(笑) あとは「ENDLESS」の文字のDの字の出し方が好きだ。 いよいよ面白くなってきたなぁという感じで、今回も当然エンドレス。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第19話「エンドレスエイト」 (2009/08/08記) 今回は  エ ン  ド レ  ス エ  イ ト いつものような展開。 ただ、前回感じたキャラクタたちの反応の変化は、とうとうハルヒの台詞にまで変化を 与えてきた。 そして、今までバラエティに富んでいた各キャラたちの服装、特に水着は過去に観た ことのあるものが多々。 長門もキョンに呼びかけられたシーンでまぶたが少し動く。 さらに、「ムチャしやがって」「おれのターン」等々、今までと比べてその手のもの も増量? (できれば「僕のターン」にして欲しかったがそれはやらんかったか。(笑)) とどめは、満を持してのみくるの金魚柄浴衣登場。(ただしあくまでもさりげない アピール。) で、後半に入っての今まであったシーンや台詞のさりげない抜きが相次ぎ…。 「俺の課題が終わってない!」 不覚にも涙してしまいました。 正直、ここまで感極まるとは思っていなかったな。 そして、尺が足りないので今回はエンディング抜き。 まぁすべてを何度も見直すことは無いだろうが、それでも今までの回をもう一回は… とは思ったわな。 終わりよければすべて良し。 放送8回め、原作より35回多い15532回でのループ脱出はさすがの長門も疲れた らしく翌日は休み。 そして発売予定のDVDタイトルで新作残り5話すべてが「朝比奈ミクルの冒険: EPISODE 0」以前の話ということがばらされているので、来週オリジナルエピソードが 挟まれない限りは、その5話は「溜息」になるはず。 あんなものやこんなものをいよいよ観ることが出来るのだな。 久々の新作気分を味わいながら。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第20話「涼宮ハルヒの溜息I」 (2009/08/15記) オープニング。 え、もしかしてオリジナル体育祭エピソード?という不安がよぎらなかった訳でもない が、無事今回は溜息の1話。 というわけで今回は 「涼宮ハルヒの溜息I」 で、まずはその体育祭。 やはりこの時既に長門は壊れ始めているよなぁ。初めて読んだ時にはあまり思って いなかったけれど、公衆の面前で「びゅん」は無いだろう。(笑) その擬音やその後の空気の止まり方は…懐かしい。 溜息が始まったんだなという感じと共に、ああ、エンドレスが終わったんだなぁという 実感が湧く。 やはりあれだけのイベントの後に溜息の1話目は地味だよなぁなんてことも思いながら。 そして今回はキャラが「けいおん!」化してるなぁと思ったら案の定の作画監督。 そしてそれよりもびっくりしたのは今回の脚本原作者谷川流かよ。 脚本書いてる暇あったら続きを書けと突っ込まれているのだろうなぁ。 そして、ある意味脚本のバランスの悪さも納得した。 意味があるかないか判らないインサートカットや、今回の引き方など見ると1話に詰め 込める情報量じゃなかったのだろう。 やっぱり原作者はエピソード切れないよなぁ。 ということはやらないだろうと思っていたあんなことやこんなことまでやってくれる のか…、ただ今回ばかりはやりすぎにならないかと心配。 まぁ、何はともあれ始まったばかり。 今後を見守っていこう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第21話「涼宮ハルヒの溜息II」 (2009/08/22記) おお、ついに懐かしいコスチューム登場! 今年になって初めて知った私でさえ懐かしいと感じるくらいだから、リアルタイムな 人たちはそれ以上に懐かしい(待ちくたびれた)このシーンだろうなぁ。 先週はまだエンドレスエイトの余韻が残っていたせいかあまり実感が湧かなかったが、 いよいよ「溜息」も始まったなという感じ。 そういえば今週はひろかの言う通り脚本担当が変わっていた。 そういう意味でも少し安心。 ついでに作画監督も変わっていたので「けいおん!」臭も消えた。まぁこちらはそれ ほど気になっていた要素ではないのだけれど。 にしても、見事に映像化しているなぁ。見たかったものがそこにある。 今回はウェイトレスコスでの羞恥プレイと自主制作映画のメイキングシーン。 そこかしこにある原作内の台詞。 そして、涼宮ハルヒの能力。とても勘が良い?のに常識的な部分が…というところだな。 で、今回オッドアイが出てきたのでいよいよ涼宮ハルヒの能力の本格的発現となる。 とうとうみくるビームやシャミセンを見ることが出来るのか。 そして…。 おっと…。 変則技も楽しかったけれど、ある意味本編に戻ってきた感じで来週再来週と続く 怒濤の展開(予定)が楽しみです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第22話「涼宮ハルヒの溜息III」 (2009/08/29記) いよいよ待望のみくるビーム! ブラックアウト⇒長門⇒レフ板⇒瞬間移動⇒ポカポカ そうだよな、これが欲しかったんだよな。これが観たかったんだ。 「溜息」というよりは表面的にも能力的にも暴走(覚醒?)し始めるハルヒ。 残念ながら甘噛みシーンは言葉のみとなってしまったが、これからがvs覚醒ハルヒ戦 となる。 楽しみだなぁ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第23話「涼宮ハルヒの溜息IV」 (2009/09/10記) 危ない危ない、あやうく見逃すところだった@youtube公式 前週のレーザーに続いて、今回は単分子カッター。 あれ、他にも何種類か出していたような気がするけれど気のせいだったのか? そしてこの話一番の山場であるハルヒの暴走とキョンの…、そしてパワーアップルする ハルヒ。 各キャラクタ一様に見せ場がある中で、やはり今回はハルヒに尽きるか。 鶴屋さんがちゅるやさんにしか見えなくなっている(聞こえなくなっている)弊害が ある以外は、今回はカットせずに甘酒で逃げたしやっぱりいいわぁ。 ううむ、返す返すも録画し損ねたのが残念。 さて、次回はいよいよシャミだ。 明日(明後日か)は見れるのというが良いことなのか悪いことなのか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第24話「涼宮ハルヒの溜息V」 (2009/09/12記) ついにシャミ登場! そして様々な兵器登場! 文化祭は異空間となり、森羅万象はハルヒ世界と化す。 超能力者、未来人、異星人の立場の違いとさらにその裏にはその他にも様々な集団が 対立と抗争を広げ… キョンは世界との落としどころを見つける。 そして憂鬱直後の話で幕を引く。 30分でこれだけの話を詰め込んだからOPもEDも無し。 けれども、それでもいいのだ。それが観たかったから。 今回観て原作を読んだ時に気づかなかったのは古泉がみくるのことを説明した台詞。 あれって古泉自身のことを間接的に告白した台詞だったのだな。 そしてそれに気づいたからこそキョンはそのために(厳密にはそのためだけではないが) 落としどころをみつける。 まぁ今回のアニメを見ると総じて古泉のこと信じまくりなキョンなのではあるが。 かといってみくるや長門もしっかり可愛さをアピールしている。(それだけでいい のか?というところはあるが。) あ、そういえば23話で「センターに合わせて…」ネタに触れることを忘れていた。 まぁそれは今回には関係ない。 シャミなOPは反則だ。 あのニャァやこのニャア等々。 話戻って長門の久々の長台詞は憂鬱のアレと被せてたな。 あ、戻っていない。 憂鬱直後をラストに持ってくることじたいは良いと思うのだが、何のエクスキューズも 無いので知っている人ではないと訳判らんと思うぞ。 そこが少し残念ではあった。 それでも、原作のうまいところが見事に詰まっているこの話。 まぁ1期でこれやるのはバランス的に一般客引いてしまうからという判断だったの だろうけれど、これがあってこそのこのシリーズ。 とりあえずは観ることができて良かった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第25話「朝比奈ミクルの冒険エピソード00」 (2009/09/19記) 新エピソードも終わり、初回放映時の第一話である本エピソードが登場。 いや、ホント原作知らずにリアルタイムでこの話観てたらきっとくじけてたと思う。 完全に視聴者置いてけ堀。 というよりは一見趣味の範囲ではなかったというか。 面白いし、さらに「溜息」を観るとその裏で何が起こっていたか判るからなお面白いん だけれどね。 などと言いつつも、「涼宮ハルヒの憂鬱」のアウトライン聞いていれば、これがどう いう展開になるのか期待は出来るか。 さて、感想。 溜息においてあれだけ行き当たりばったりな撮影を続けていたにもかかわらず、その ほとんどを拾ってひとつの作品にしているのは見事だなと思った。 拾ってないのは水撃弾くらいか。(ミクルカッターはその後の長門のみくる押し倒しが 入っているし。) 初回放映時に「溜息」を入れなかったのは原作に誘導するには良い手段だったけれど、 原作読むと逆にミクルビームやミクルカッター、桜の狂い咲き、白い鳩、そしてハルヒ とSOS団のその後の変化などを語る物語が無いのがちょっと不満だった。 今回こういう形でそれも収まったのでまぁ良しとするか。 文化祭ネタはさらに続く。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第26話「ライブアライブ」 (2009/09/26記) わぁ、 久々の「冒険でしょ♪でしょ♪」だ。 いいなぁ。 本編は見事にアニメーションしているなぁ。特にライブシーン。 手を抜いているところはホントそのまんまだけれど。 これを見るとアニメーションとしては「けいおん!」も温いといわれるのは良く判るわ。 (トータルとしては「けいおん!」のほうにうまさを感じるけれど。特に最終話。 逆に初ライブはそれかよだったけれど。) そして、まぁ平野綾の台詞廻しが初々しい事!(笑) 高校生っぽいといえば高校生ぽいのだけれど、一所懸命しゃべっているという感じ。 さらに特殊な立ち位置である朝比奈ミクルの冒険を除けばホント久々な純粋第一期 なのでまた新鮮な感じ。 さて、残っているのは「射手座の日」と「サムデイインザレイン」というどちらも 面白い回なので、楽しみです。 けど消失…。(まだ言っている。) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第25話「射手座の日」 (2009/10/03記) 許可を。 「フルメタルパニック!」の原作者賀東脚本&「らき☆すた」「けいおん!」のキャラ デザ堀口原画のアンバランスさにアニメ版銀英そのままなCG艦隊&クラッシックBGMが 加わり、さらにデスラ○やらガンダ○やらいろいろなパロ入りというごった煮感が なんとも面白い回。 またの名を「長門のターン」。 まぁハルヒもドロップキックや青いベレー帽被ったキョンの「やっちまえ!とかも 決しておとなしかった訳ではないが、長門の超高速ブラインドタッチと前述の 「許可を」や「そう」には適わないわな。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第28話「サムデイ イン ザ レイン」 (2009/10/10記) 原作者脚本に寄る唯一のオリジナル回。 時系列順、しかも原作読んでから改めて観るとここで振られている内容はいろいろと 感慨深いものがあるなぁ。 「消失」の前フリ回、というか劇場版消失の冒頭25分にしても良いくらいの話だったの だな。 消失劇場版は、これのラストからカメラがぐるっと廻って長門の目⇒タイトルロールで 長門主題歌、バックはテレビ板超ダイジェストなんてことになってもおかしくないな。 まぁなにはともあれ今回の放送はこれで終わり。 「化物語」のWEB配信はまだあるが、マジンガーも終わってしばらくはまたリアル タイムでテレビを楽しみにする機会はぐっと減りそうだ。 今のところ来年のノイタミナ、中島かずきシリーズ構成によるのだめファイナルがどう なるかとあるかどうかわからないマジンガー続編、フルメタ4期、らきすた2期、けい おん!2期待ちか。 …ってその前に劇場版マクロスF、さらにそのずっと後に、Q待ちということになるのか。

「けいおん!」(2009)

(2009/12/29記) 「ハルヒ」「らき☆すた」と一気に観て、ならば観てみようかなと思ったこの「けい おん!」。 実は第一印象は抵抗ありまくりでしたがOPとEDに心惹かれて踏みとどまったらけっ こうハマってしまいました。 ほぼ最初から観てはいたものの感想書きは途中から始めたので中途半端感はあります が、1st Impressionということで記録として残しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第7話「クリスマス!」 (2009/05/17記) 「けいおん!」は本当に安心してみていられる。 よくもわるくも裏切らない世界を丁寧に作っていて、さらに、最初のうちはちと設定の 表現の仕方に難ありと思えたキャラもここまで見続ける事によって「まぁそれもありか」 と思えてきた。実はここまでいじられキャラになるとは思ってもみなかったので、その ためなら多少の難も許すといった感じか。 次週はまた新曲(4曲?)も出てくるみたいなので必見だな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第8話「新歓!」 (2009/05/24記) 新曲一曲追加!「私の恋はホッチキス」 しかも、たぶん今回放送用のアドリブ的なアレンジ。(まぁアドリブじゃないけど) さらにこんな感じでしかも同じように劇中曲「マクロスF」よりもアレンジ度高し。 (と言って良いのか?) でもって「ハルヒ」と同時進行でこれかってくらいな安定したクオリティ。 さて、5人目が加わっての曲が待ち遠しいところです。 「カレーのちライス」や「ふでぺん」も聴きたいところだけれど。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第9話「新入部員!」 (2009/05/30記) おっ! OPの演奏シーンがツインギターに! さらにオモチャが増えてパワーアップ! けど、何か違う作品になってるような! やや迷走…というか今までと違っていろいろなものを詰め込み すぎというかバラバラ感が否めない部分はあるけれど… なんというか破壊力抜群。 今回はまぁこれでも良いけれど、ある意味次回が本当に重要な 気がする。 いったいどこに向かおうとしているのか、それとも崩壊して いくのか。 せっかく今まで築いてきたものを飛び道具で崩してしまった ので次回少々ドキドキです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第10話「また合宿!」 (2009/06/07記) 前話のテンションから少し落ち着いてきて、梓のキャラも安定して きて今回は安心して観れた。 まぁ他のキャラが鉄板過ぎるので、これくらい出て来ないと後々 困るというのもあったのだろうなぁ。 そして、定番の話を鉄板なキャラで…という楽しみのあとに 今回はそれを持ってきたか。 こういう伏線の張り方も定番ながら過去に同じ手を使ってない (と思った)からこそ生きるというのも判っていらっしゃる。 しかし、こういう風に平行して毎週観るというのは、なんとい うか「シャングリ・ラ」との対比が出来て面白いわ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第11話「ピンチ!」 (2009/06/14記) 何よりびっくりしたのは次回予告で最終回表記があったことだな。 13話予定じゃなかったのか? (その後真相は分かったが。) ということはひとまず置いといて…。 わぁぁ、何かやりたいことはわかるのだけれど、これ一話の中に詰め込む よりは少し前からフラグ立てて…のほうが絶対に良いという展開。 いくら駆け足とはいえ詰め込み過ぎ…。 で、もしこれだけ詰め込むのだったら判りやすいフラグ(「バカ律」とか) の使い方は乱発しないほうがいいと思う。(それ故にまた駆け足感が 出てくるんだよな。) …とはいってもねぇ、チャレンジしている事は素直に褒めたい。 梓出てきてからバランス崩れると思ったら、そこもうまくまとめてるし というか今回は5人プラス和の話の中でのバランスは取りすぎなくらい。 おかげで憂が出て来ない…ということさえ…おっと。(笑) まぁ前回流れた今回の予告には気持ちよく騙された。そっち方面の ピンチかと思いきや、実は…で、さらにそれも…、だからなぁ。 返す返すもハルヒ二期で割喰ったのは可哀想だな…ってまさかここまで 化けるとは思ってなかったのか。 何はともあれ次回最終回。 楽しみです。(新曲出すのかそれともアレをやってくれるのか。) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最終話「軽音!」 (2009/06/19記) って、朝っぱらから何書いてんだか。(笑) まあ、何はともあれ「けいおん!」最終回を無事観ることができました。 (以降ネタバレあり…って書くのも何か…) 今回の大ネタは先週の予告や最終回だということなどから、身代わり憂とライブだろう なと思ってはいたけれど、沢庵ネタから入ったのか。(笑) 予告のさわちゃん先生のあれはやはり目の付け所はそこかいだったし、和のエピソード が澪ののリアクションに繋がったりとか律はやはりデフォたんこぶだよなとか、今回実 ははこの短い時間の中で各キャラまんべんなく活躍(?)させるという最近忘れつつある 最終回の王道までやっていたりするところも見事! ある意味一番おいしいところは紬に持って行かしたしとかのバランスの取り方も絶妙。 で、学祭ライブはまさかのふでぺんからあれやると思ったらあれかよ…とは思ったもの の、やはりレパートリーがいきなり増えることはないものな。 一度出したセットリストの回収の仕方もバランス良いし。 そして、 そのライブが、ただ演奏するだけじゃなく話すべてを締めるネタになっているのも見事。 ホント最終回だよなという最終回でした。 ここまで見事にやられてしまっので、来週の番外編観るのを忘れそう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 番外編「冬の日!」 (2009/06/27記) 「けいおん!」も最終回が終わり番外編。 最近はこういうパターンもあるのね。(テレビアニメの1クール中に最終回が来て その後番外編まで放映) (一応ネタバレマーク付けておこうっと) それはさておき、5人の日常の1頁を描く本作は5人のエピソードのバランスの取り方や キャラの立て方そこから一つへ集約させていく件などが見事でした。 特にそれを通して5人を繋ぐキーはやはり主役たる唯ということを際立たせるという ところや、そこに至る直前の転調は本当に見事。 観た後にはオーソドックスと言ってしまうことも可能ですが、再度観直してみると最初 から計算されたものであるということがまたヒシヒシと伝わってくるのでそういう ところもうまさを感じる。 で、それをまたあの絵柄やアニメーションでやってくれるので観ていて本当に心地よい。 今回は飛び道具であるさわちゃんや演奏などをバッサリ切ってるのもまたこの雰囲気を 出す上で良い決断だったと思う。 (たぶん)原作ネタに頼らない制作会社の本気、しかと受け取りました。 そりゃあファンが増える訳だ>京都アニメーション という感じで、ボーナストラックとしてとても楽しめました。 しかし、それで良いのか>あずにゃん2号(笑)

「けいおん!!」(2010)

(2013/01/03記) 正直に言ってびっくりしました。 たしかに「けいおん!」は結構好きな作品ではあったのですが、この2期がまさかここまでになるとは! 予想外でした。そりゃエクスクラメーションマークひとつ増えるわ。(笑) タイミング的にも『劇場版 涼宮ハルヒの消失』の直後(もしくは前後していたのかな)と同時期で 京都アニメーションの中でもノリに乗っている時期というのもあったとは思うのですが、テーマを絞れたことと キャラクター紹介のいらない2期ということ、2クール使ってたっぷり描けるということに加えて、山田尚子 監督を始めとしたスタッフ・キャストがノッてるのがあったのではないかなと思います。(妄想に加えて 大事なことなので2回言っています。(笑)) もう文化祭以降は毎週毎回ダダ泣きしてましたもの。 てなわけで以降1stインプレッション −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− けいおん!!#1「高3!」 (2010/04/07記) いよいよ始まった「けいおん!」の2期、「けいおん!!」。 残念ながら最速鑑賞はTBSではなく、ユナイテッドシネマ豊洲でのファンイベントだったようだけれど、 最速放映は無事録画し、鑑賞することができました。 ここで、いきなり感想を書くと、一番遅い地域で1ヶ月弱先の放映の場所もあるので、今回は自重。 時を見計らって、密かにこの枠に感想アップししようかなと思います。 一言、「おお!」とだけ言っておきましょう。 というわけで、#1「高3!」 すげぇ。 もしかしたらこちらの目に逆にフィルターが入ってしまったのかもしれないが、さすが『涼宮ハルヒの消失』後の 初作品。 今までこんなに動いていたかというくらい良く動くわ。 画面の緻密さが増してるような気がする。 数日前にネットで聞いたファンイベントではちょっと声に不安ありだったのだが、さすが本番はそういう部分を 微塵も感じさせない「けいおん!」のメンツそのまま。 惜しむらくはOPがちょっとハードル高過ぎでボーカル負けてたな。「Cagayake…」はその点絶妙だった のだけれど。 (P.S.その後何回も聴いているうちに歌詞が耳に入ってくるようになった。良いわ。) しかしながら(OPの)映像面はホント素晴らしい。ケーキからの件は感涙だよ。 EDは安心して見れたな。 しかし(原作どおり)純ちゃんセミレギュラーに昇格だったな。 まぁ今期は安心して見れるものができて良かった。(また、たまに油断ならない回はありそうだけれど。) その後つらつらと考えていたのだが、何でこの作品気に入っているのかというと「アニメーションしてる!」と いうのが一番の理由だろうな。 動く事が嬉しくてしかたがない! そういうのが画面から滲みだしてくる。 そんなものに余計なものはいらない。 とでも言いたそうな… と、書いて思い出したのが大林版『時をかける少女』。 人によって思い描くものはいろいろありそうだけれど、私には「スクリーン上の躍動が嬉しくてしかたがない」 作品だった。 挙げ句の果てにあのエンディングだからな。 細田版もある意味そうか…。 ということは細田守x京都アニメーションという組み合わせは一度見てみたい気もするな。 京都アニメーションの限界を引き出してくれるかもしれない。 ううむ、後半はほぼ妄想だな。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/04/15記) けいおん!!#2「整頓!」 2期が始まったのがどこかでいまだに信じられないでいる「けいおん!!」。その2話目。 2話目に至っても、1期の良い部分がいまだに全開状態というのがちょっと夢見心地な原因のひとつ なのだろうなぁ。 今回も見事でした。 さわちゃん以外のサブキャラがほとんど出て来なかった(とはいえ憂のピンポイント無双っぷりはあったが) ものの、話が見事に転がる転がる。 キャラがまんべんなく生きまくっていたなぁ。 これはうまいとしか言いようが無い。 特に個人的にツボだったのは律ネタ(律オチ)かな。 いやある意味定番なのだけれど、ホント、微笑ましい。 他のキャラのネタも好きなんだけれどね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/04/24記) けいおん!!#3「ドラマー!」 いよいよ二期も軌道に載ってくるかなという3話めな「ドラマー!」。 と思ったら、今回はややひっかかり気味な回でした。 とんちゃんからドラムやだ!への繋ぎが、たぶん字面だけならうまくいっていたのだろうけれど…。 で、始まったこの回は、1期の悪い回さながらでした。 最初から何か目標を設けて話を進めようとすると、シリアスとギャグのバランスが途端に悪くなり悪循環が 始まる…。 パーツとしては好きなものがいろいろあるし話の展開自体はホントにキャラが勝手に転がっているのが 判るだけに余計に残念なんだよなあ。 律のキャラはホントに良く出てるのにそれを話を動かすために利用しているだけなのが残念。 うまくいけば2話みたいにホント面白くなるのに。 あと、今期のテーマも(たぶんそうだろうというのは1話めの校歌でなんとなくは思い始めてはいたけれど) 今回の「卒業写真」ではっきりしたな。 最終回で毎話のテーマバートをモンタージュするだけで破壊力抜群じゃないか。 あえてあからさまにやってきているだけにその手腕を楽しみにさせていただこうかなと思う。 同時にこれはテレビ放映鑑賞時ならではの楽しみでもあるな。これはエンドレスエイトで学んだのか。 などといろいろ語っているこのテーマバートも、今回の脚本の微妙さ加減が故に浮いてしまっていて、 そういう意味で残念でした。 しかしなんだな。 ホントに面白いと思っている回よりも、こういう回のほうが語りが多くなってしまうというのは…。(笑) で、次週は修学旅行、しかもまさかの原作準拠な京都。 楽しめそうです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/05/02記) けいおん!!#4「修学旅行!」 もう4回かよ。 と、何か今でもまるで嘘のような感覚が続いている「けいおん!」の2期。 というわけで、#4修学旅行!。 シチュエーションとしてあずにゃんがいないというのはまぁ想像の範疇ではあったけれど(って当たり前か)、 和もほとんど絡まず、しかも旅先というシチュエーションに置かれるとここまで無法地帯になるのか! というか1年の時はこのメンツのみだったのに、ここまでの暴走はなかったというところだけでいろいろと深い。 ツッコミ不在のボケ地獄。 しかも4コマ的ネタのオンパレードは半端じゃなかった。 今までのすべては今回のための伏線かというくらいに。 ただ、それを澪視点でひとつの話として繋ごうという意図は、見えているものの結果として成功していたかと 言えば微妙ではあったと答えるしかないな。 (制作者側の)気持ちは伝わってはいるけれど、もしこれをやりたいのであればもっといろいろな部分を 徹底して欲しかった。 こういう時は多少の(目的に対する)ブレでも気になるんだよね〜。 あと、さわちゃんオチも使い切れていないというところもあるか。 (おみくじのシーンは初見では「こんなもんか」だったけれど、その後観直してみると大爆笑ものではあった けれど。) 今回のツボは「あ〜ん、よく聞こえなかったわ〜。もう一度言ってみてくれないかしら〜。」(結局さわちゃん かよ。(笑)) しかし、1期は12話で約20ヶ月を駆け抜けてきたのに、今回の2期は12ヶ月を27話。 けど、まさか次の話が修学旅行の裏バージョン(たぶん同期展開)という技に出てくるとは思いもよりません でした。 次週は大当たりか大外れしかなさそうだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/05/08記) けいおん!!#5「お留守番!」 前回の予告がかなり衝撃的であった今回。主役不在でしかも本編裏モードなんてものがあるだなんて 素敵過ぎる。 その前回終了後の(今回)予告時点ではかなりの冒険回になるなという感じはしていたが、まさにその 通りとなっていました。 時間帯によっては放送事故と言われてもおかしくないような部分もありつつ、それでもここまでバランスよく 1話持たせたのは見事! (放送事故=今話のメインキャラの声優3人とも主役の華が無さすぎ。) うまいと思ったのは、まず、今回の語り部を憂ではなく梓にしたところ。 おかげでボケ担当が憂という珍しい(でもないか)ものがいろいろ観れた。 今回のパターンだとともするとオチに使われやすい梓のボケは純に餌付けされているところとトンちゃんの 餌やり忘れくらいだものなぁ。 トンちゃんの餌話で思い出したけれど、「気づく→学校へ」の流れで使った音楽が秀逸。 本来サスペンスな音楽に行くところなのに、雨の中「トンちゃんのテーマ(?)」だものなぁ。 あの脱力感は至宝。 で、話戻って、今回は憂ボケ回として引き出せるものすべて使い切っているのも見事。 家事万能、楽器万能、さらにどんな初めての事でも飲み込みの早さで何でもこなしてしまうというチート 性能ながら、お姉ちゃん好き好きな部分でこのうえなくダメダメなところ、すべて発揮していました。 で、このオリジナル回でもっとも手駒として使いやすい(原作で色が着いていない)純ですが…。 まぁなんてフリーダムな娘だこと。(笑) ある意味、唯や律以上のフリーダムっぷり。 今回のこの娘に対する描き込み方は見事としか言いようが無い。 ほとんど主役と言っても良いくらいの厚遇っぷりでした。 まぁあと、オチとしてのけいおん部メンバーの使い方とか、やはり原作色が着いていないジャズ研ネタ(あ、 純はやはりベースだったのね)なども面白かった。 まさかの3人によるセッションまであったからなぁ。 これぞオリジナル!と言わんばかりの設定の転がし方のうまさを堪能させてもらえた回でした。 ただし… この3人でこれ以上間を持たせるのは無理だわ。(笑) そして次回予告で垣間見えたカオス回に期待! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/05/15記) けいおん#6「梅雨!」 ここまで鉄板と化してくるとコメントのしようがだんだん無くなってくるな。 もはやキャラクタは勝手に動いている状態。 そしてそんな中であらかじめ決められた数々のお約束、例えば「担任として一年目のさわちゃん」などの 主要キャラクタそれぞれにとってのこの一年間における思い・役割とか、卒業カウントダウンの1年とか、 かと思えば原作ネタの高速消化とか、楽器初めて一年目の人のためのバンドスコア集とか、何か本当に いろいろなものをこなしている。 それでいてこのクオリティだからな。 あと、「その類い」に入るかもしれないが、地デジ(厳密にいうと私の場合はワンセグ)の字幕で続々と 唯たちのクラスメイトなモブたちの名字や名前が判明していく様を見るのもまた面白い。 それも、ちゃんと1話で前振りがあるんだよな。クラス割発表という形だったり校歌斉唱だったりで。 そういった伏線の数々がここ数話で徐々に花咲いてきているような気がする。 なんと欲張りなことか。 今期2クールで(たぶん)1年という時間の枠の中を、それこそEDの歌詞ではないが「今死んでも良いと 思えるくらいせいいっぱい生きたいんだ」とばかりに詰め込まれている(もしくはそう錯覚している)この作品と キャラクタたちは本当に愛さずにいられない。 そういえば、予告はブラフで純ちゃんはまたモブに逆戻りしていたな。ただし前話のキャラクタは活かされた 形で。 同様に数話前に唯やさわちゃんと会話していたモブの娘は字幕上で「立花さん」という名前をもらってまた 会話に絡んできていた。 唯の幼児化はますます先鋭化しているが、ここまでくると最終的にはどこに落とすのだろうかがそれとも落とす つもりなど無いのかというところまで気になってくる。 そういえば、今回は紬、和、憂、律、澪、そして梓の各々が違う形で唯に対する愛情を示している様が 描かれていた。 今までも個別にはあったけれど今回ほど皆が皆というのは無かったんじゃないか? さて、今週は見事な唯回であったが、来週は間違いなく澪回。 楽しみだなぁ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/05/21記) けいおん!!#7「お茶会!」 いやいや、今までの話の転がりっぷりの良さに正直不安を覚えるほどだったのだけれど、ようやくブレーキが かかった…少しだけだけど。でもまぁ良かった。(笑) 何か今回は心無しか今までより散漫な印象を受けたんだよなぁ。 らしくないリズムというべきか。 各人のはじけっぷりが「自主的に動いている」というよりは「動かされている」感があるような…。 いや、Aパートのフェイントである「ふわふわ時間」はお約束だし、故にBパートで楽曲出てくるのは判って いたものの、「イチゴパフェがとまらない」でも「ハニースィートティータイム」でもなく「ぴゅあぴゅあはーと」という ダブルフェイントだったのも好きではあるのだけれど…。 さらには「ときめきシュガー」なんて隠し球まであるのも、「ここまでやるとは!」だったのだけれど…。 ふたりの初めての共同作業も好きさ! けどなぁ、何か微妙に引っかかるんだよなぁ。 そこが「動かされている感」なところなのだろうな。 と思ってたら、今回の脚本は「けいおん!」は初参加の人なのか。 他にもいろいろやってる人みたいなので悪くはないのだろうし、実際に好きな部分もあるのだけれど、 テイストの違いがちょっと引っかかってしまった。 と、まぁ贅沢な悩みではあるのだろうけれど、今回はちょっと残念だったなぁ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/05/29記) けいおん!!#8「進路!」 今回は昔話回か。 というか、今期初めての続き回かと思ってしまった。 けど、この作品の場合はそのまま放置の可能性も高いな。 それも良い意味で。 ホント、良い意味での放置っぷりがこの作品の魅力のひとつでもあったりする。 あえてフォローして作品的な自爆を見るより、各々に思惑がある放置という状態をわざと作り出す事が 多い…のにそれが良い余韻になっているといるのは面白い。 ただ、これを許容できないとこの作品自体も許容できなくなってしまうのが難点ではあるが、すべての人に とっての百点よりもこの作品の目指しているもののほうが私には必要だ。 話がずれてきたので元に戻す。 今回は特に行動原理が一期の頃に戻って…というよりは一期を意図的になぞっている部分が多かった。 進路希望調査書を巡る和とのやり取りがそのまま部活の入部届けであったり、律のマルチアングルオチは 3話の特訓でもあったし、等々。 先週の揺り返しなのか、先に続くものなのかが気になるなぁというところはおいといてもそれだけで楽しめた。 で、今回は「進路」回かと思いきや、和と唯の子供の頃の話がメイン?と思いきや、律と澪の子供時代の 話がむしろメインじゃないか?と思いきや、実は唯のコスプレがメイン?と思いきや結局「進路」というか唯の 成長がメインの話であった。 こういうカオスなところが1年間を(たぶん)2クールで描くものでやってくれるのは嬉しい。 これもまたこの作品の魅力のひとつ。 そういう期待にちゃんと答えてくれて、さらに今回は最後にむけての大仕掛けが毎回見え隠れしている 今期のけいおんだが、あと2/3もこのテンションでどうなるのかがさすがにだんだん気になってきた。 もちろん未発表曲もあるし、合宿も文化祭を始めとするイベントはたぶん目白押し。 けどこのテンションのままで、持つのか? むしろ持ってしまったほうが危険だ。 まあ、どうなることやら。(とりあえず来週) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/06/04記) けいおん!!#9「期末試験!」 「バラの上の露、小猫のひげ♪」 サブタイトルからくる定番イメージに反して、ほとんど番外編と言っていいほどの展開。 まあこういうシチュエーションでこの展開にしたのは、唯が成長したことを示したかったのかそれともいつも どおりということを言いたかったのかがいまひとつ判りづらいとか、試験中の和の行為が唯を居眠り状態から 目覚めさせたかったのかそれともカンニングさせたかったのか判らない描写だったのが、良いと見るか悪いと 見るかの分かれ目のひとつだったりするのだが、実はそれらすべてがミスディレクションで、実はゆいあずを 楽しむための回だったという罠。(笑) 訳の判らない妄想はさておき、二期の唯は何か完全に覚醒してしまった感があるなあ。 ここまで音楽が自分の一部と化している唯を表現され続けるとたしかにある意味のだめ化してしまったのかも しれない。 そりゃあ和は笑うしかないわな。 そして憂がそれに気づいた時が怖い。 …ううむそれでは別作品だ。 そして、今回番外編臭までするに至った要因、唯の家のおとなりのおばあちゃんとの話まで「過ぎた日々を 懐かしむ」テーマのひとつとして持ってきたあたり、もう凄さを通り越して怖さまで感じてしまう。 これじゃあ本当に、唯が最終回までに死んでしまう展開になったとしても違和感無いぞきっと。 …本当に1期の「けいおん!」と2期の「けいおん!!」は舞台は同じでも描こうとしている世界は別物 だな。 で、今回は唯無双だったわけだし、律の回や澪の回はあったわけだけれど、梓はきっとあるだろうと思う ものの、今期事実上モノローグひとつないムギが救われる回はあるのだろうか。 と思っていたら次回予告で今年はフィンランド云々の台詞が…。 さらには、というよりは次回タイトルからするにさわちゃん回でもあるのだが、変な展開にならなければいいの だが。 ううむ、劇中歌オンリーのサントラでないかなあ。 で、今回の日記の冒頭。 「バラの上の露、小猫のひげ♪」 (「私のお気に入り」『サウンド・オブ・ミュージック』より) 今回まで観るに至って、この作品のテーマはまさにこれなんだなと確信した。 ならば私が愛して止まないというのも納得だな。 ででれこでん♪ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/06/12記) けいおん!!#10「先生!」 先週に引き続き今回も番外編臭の強い構成。 さわちゃんの結婚ネタなどは意外性を突いていてうまいなあと思っていたら、DEATH DEVILに繋がるとは! そこにさらに唯のさらなる覚醒とステップアップのための挫折を持ってくるとは。 (さらにキャラソン発表へと続く。) そしてデスデビル回は花田脚本というお約束になっているかどうかは知らないが、まあおかげで面白かった。 おでん屋シークエンスは至高だし、尾行ファミレスメモ廻し二次会に至るまで素晴らしいな。 まあ強いて言えば割を食ってしまった感のある梓が単なるツッコミ要因と化してしまったくらいだが、二次会での タテノリに対する反応がなんとも可愛かったので許す。 しかしまあ、番外編のフリをしてここまでやるとはな。 あの唯が負けたくないとまで言うようになったとは。 結果は相変わらずだしそれに対して深く凹んだりしないのも変わらないのだけれど、それでもね。 毎回、音楽を奏でることが自分の一部になっていた唯が、今回は紀美がギターを自然に奏でる様を見て、 それが自分の一部にはまだなっていなかった事に気づかされるシーン。 これが一番の秀逸なシーンだったな。 で次回は暑い!という投げやりなタイトルとやる気も判らない予告だったけれど、唯の最大の敵に対して、 どのような結果へと至るのか。 楽しみです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/06/18記) けいおん!!#11「暑い!」 タイトルから何かやる気の無さを感じていたのだけれど、とんでもない! 今回は「けいおん!!」ではなく久々に「けいおん!」してました。 それくらい番外編が続いてたってことか。 え、もしかしたら3話から10話まで番外編続いてた?(笑) まあとりあえずはお帰り! 今回のお気に入りはもしかしたらムギとさわちゃんで話作るつもりかと思いきや回避したところ。 あのまま突き進んだら「けいおん!!」になってしまう。 このバランスの取り方が好きなんだよなあ。 まあ「けいおん!!」も好きなんだけれどね。 さて次回は「またまた合宿!」かと思いきやまさかの「夏フェス!」 しかも予告の内容とタイトルがイメージとして結びつかない! 果たして! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/06/26記) けいおん!!#12「夏フェス!」 2クール目へのほぼ折り返しポイント、というよりは1期めはそもそも12話が最終回だったんだよなあ。 というわけで、いろいろな意味で何かをやりそうなこの12話。 いや、本当に良い最終回でした。 というか最終回と設定されていてもおかしくないくらい… 今までを踏まえたネタの多いこと。 合宿!また合宿!修学旅行!はもちろんのこと、クリスマス!先生!整頓!まで使ってる。 そして軽音!も。 ひとつひとつを挙げていけばキリがないほど! 基本ラインは修学旅行!の返歌。 澪メインの話というところもあるのだけれど、それより今回は律と唯が澪紬梓の子守役といういつもと逆の パターンまで見せてくれる。 で、何かこういう情景見ていると、少しだけ成長した唯を見せた1期最終回を彷彿とさせるんだよなあ。 そして夜、いくつかの会場が見渡せる小高い場所で… 唯が泣かせる一言を言ってくれるんだよなあ。 「けど、わたしたちのほうが凄いよね」って。 スポンジのように音楽を吸収していく唯。 そして、それでも自分がまだまだ空っぽであり、うまくもないことの自覚も持った唯。 それを見せた上でこの台詞を言わせるか! こんなもの用意してくるとは思ってもなかったぞ! で、ここまでやって次はまた2年生回か。 まあまずは折り返し。 そしてハイスピードで駆け抜けた1期とは打って変わって、1クールかけて始業式から夏休みまでという贅沢な 作りに感謝しよう。 というか、今の時点でまだ夏休みまでしかいってない? もしかして4クールもありなのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/07/03記) けいおん#13「残暑見舞い!」 前週に観た予告の時点で二年生回であることは判っていたものの、何かがおかしい。 プール、映画館、夏祭り、花火、もちろん金魚すくいもある。 まあひとつだけ大きな違いがあるとすれば、みんなで勉強してるから、きっとエンドレスではないのだろう。 ただし、次週も夏期講習!ということで夏休みは続く。 内容的には、先週の焼きそばは結果時に今週の悪夢の前フリになっていたりとか、お留守番回で純ちゃんが あの性格を披露していたのは今回のオチの布石だったのではと勘ぐれたりとか、なかなか侮れない回ではある。 まあもっとも秀逸だったのは、西瓜を食べながらギターを奏でる唯だったりするのだが。 あと、あそこはたぶんMOVIX京都かな? 周りの商店街から容易に推測できるほど、MOVIXとして特殊な立地ではある。 ってハズれてたりしてね。(笑) まあ話戻ってナイトメアな話はやはり好きだなと再確認できた回でもありました。 食べちゃだめ〜! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/07/07記) けいおん!!#14「夏期講習!」 油断してた。 というかやられた。 まさか2クール目でOPED共に変えてくるとは…。 しかもこれ、泣かす気な仕掛けがいろいろ見えてるぞ。 またどこぞでは最速耳コピ合戦とかしてるんだろうなあ。 で、内容もタイトルがブラフな律ムギデート回。 しかも先週観た予告のイチゴの謎なんぞ些末なイベントだったと思えるほどの盛りだくさんな花田大先生な回。 これ、パラグアイ戦の余波で視聴率最高だったタイミングだったらと思うと悔しいなあ。(まああの時の テンションはマイナス要素だけれど。) いろいろなお約束が結晶化するとここまでになるのかと思える回でした。 しかし、ようやく聞き取れるようになったのに…。>OP −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/07/15記) けいおん!!#15「マラソン大会!」 あれ?と思ったらハルヒ絵な池田晶子だった今回。 あと、梓が自分の声を忘れてしまったようだ。(笑) まあそれらでひっかかった訳ではないとは思うのだけれど、先週のうまくて楽しすぎる回が嘘かのような停滞を 感じた回でした。 というよりは前回の反動なのか? 過去ネタを拾って繋げるネタの多さや、未来への布石など、今期けいおん!!の特徴たる部分は 相変わらずなのだけれど、ひとつの作品としてのネタのレベルやテンポが今ひとつ。 ちょっと差が大きいなあ。 そういう意味で今期一番のハズレ回かもしるない。 吉田脚本でもないのにごった煮の味付けと火加減に失敗してしまった回でした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/07/24記) けいおん!!#16「先輩!」 ああ、何かいつものけいおんに戻ってる。 良かった。 それどころか先週の自分の声を忘れてた梓が見事な伏線と化している。 (もしかして狙ってた?) 今回はとうとうアズムギ回かと思いきや、澪あずだったりゆいあずだったり。 けど実はりっちゃん回だったというバランスの良さ。 オチは唯が持っていくんですけれどね。 こういう安心して観られる回は良いなあ。 梓視点の話でありながら、5人共バランス良く魅力を引き出されている。 ホントに20分強の時間だけでこんなに詰まっている(しかもそれでいてほとんど進まない)フェルマータな心地よさ。 しかしあと残り10話かあ。1クールものと比べると贅沢な話ではあるが寂しい限りである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/07/31記) けいおん!!#17「部室がない!」 開始すぐに判るほどの吉田脚本だったので危惧していたが、とうとう1期11話の再来の回がでてきてしまった。 詰め込み過ぎでテンポ悪くて…なうえに、先にテーマ決めてから作っただろう感が強くて、それが悪い方に 転んでる。 手法としてはむしろ好きなのだけれど、はまらなかった時のやっちゃった感はなあ。 で、1期の高速展開ベースではなく2期の十分に話数に余裕がある状態でこれをやってしまうということは、 (悪い意味での)才能ということなのだろうなあ。 時間配分がうまくない。素ネタは良い話なだけにもったいない。 ドキドキ分度器や鞄のばか〜んとかごはんはおかずとかいろいろ拾ってきたりも良いし、何よりもせっかくの貸し スタジオ話と唯憂回だったのに。 あと、今回は最近にしては珍しくムギの扱いがぞんざいだったなあなどまあいろいろ。 さて、次回は例の奴だな。良い脚本にあたりますように。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/08/07記) けいおん!!#18「主役!」 やはり引っ張ったか。メイド回使って。 しかし今回は良い元ネタ過ぎたので花田先生使うのもったいなかったな。 かといってせっかくの大ネタ2つの合体回を変な脚本で潰されるのも嫌だし、痛し痒しといったところか。 次回とその次はいよいよメインイベント二連発なのでそちらが心配だ。 まあ先の心配は置いといて。 今回はちょっと色っぽい澪と照れ律が一番の見所か。 とにかく今回は二人のための回だったな。 それでいて、唯も梓も紬もしっかり存在感示してるバランスの良さが花田脚本の良いところだな。 木Gなんて唯にしか出来ない役だ。次週ロミジュリ!!が楽しみです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/08/13記) けいおん!!#19「ロミジュリ!」 いよいよ突入した3年最後の学園祭! 部活でライブの他にクラスで舞台ってなんて濃密な! まぁ卒業年ってかえってそういう余裕が出てきてしまうところはあるとは思う。 けど受験生なんだよなぁ彼女たち。(笑) ってところはおいといて… 前回担当したマラソン!回があんまりだった横谷脚本でしたが、さすがの大ネタほとんど文句なしに 面白い回でした。 強いて挙げるとすれば、何回か入った梓のモノローグが唐突すぎるように感じるのとその回数が中途半端。 もう少し多ければ、あ、この回は梓の回なんだ!となるし、少なければ皆の回ということになるのに、絶妙の 中途半端さ。 狙ってるんだとしたら、単に生理的に合わないという話になるだろうけれど、迷っているようにしかみえない あたりがまだ弱い所か。 けど、そんなところを補ってあまりある良さだったな。 今までの話からの回収具合とか各キャラの活かし方とか。 まぁ後者は原作に寄るものが多そうだな。 さて、次回20話めは「またまた学園祭!」。 1期でも「また合宿!」とか良い回が多かった縁起の良いタイトルだ。 新曲も出るという話だし、そもそも2期に入ってまともに演奏していたのはお茶会!の時1回だけだものなぁ。 ハズシが基本のけいおんでもここだけは外せないというところ。果たして! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/08/18記) けいおん!!#20「またまた学園祭!」 いったい何回最終回があるんだ!)けいおん!! Tシャツネタはネタバレ食らっていたのである程度は予想していたのだが、それがきっかけでグダグダ展開!て いうパターンは凄くらしくって良かった。 しかしまさかのごはんはおかず! やるよってネタフリは今思えばいろいろあったのだけれど、候補曲ありすぎて油断してた。 U&Iは確定マーク灯っていたんだけれどね。 そして安心のブランドふわふわ時間。 けどまあ、今回ここまでライブ堪能させてもらえるとは思わなかった。 ライブ中はモノローグ一切なしだものなあ。観客として楽しませてもらった。 そしてそして… ライブ後のアレは反則だろう。 間違っても電車の中でワンセグ録画したものなんて観られやしない。 これでどうやって次の話観ることができるのさ。 あのけいおん!の学祭ライブを越えられる回がでてくるとは思わなかったよ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/08/21記) けいおん!!#20「またまた学園祭!」(その2) 最初に挙げた感想と一部被るかもしれないがご容赦。 最終回はこういうものを用意されるんじゃないかと思っていたさ。 けど見せ場としてのクライマックスが今回だと思っていた。 しかしながら、見せ場となるはずの最後の学園祭ライブは… 過去のどの話よりも地に足が着いたものでした。 1年の時の妄想補正や2年の時の想い出補正は無し。 和やさわちゃんが用意したサプライズで今まですべてが吹っ飛んで…。 期待された新曲は今までになく高校生が作った歌色が濃いもの。 唯の漫才のようなMCも補正なしだと、グダグダだわ、狭いステージで機材やメンバーにぶつかりまくり、 巻きが入っても誰もフォローできず。 けどグダグダばかりでも無くって、あ、これは仕込んでいたんだなというところもあり…。 まぁ、大なり小なり身におぼえのある人なら、まさに地に足の着いた展開。 けれども、それでもね… 彼女たちにとっては最高のライブだったんだという思いがヒシヒシと伝わってきて… 彼女たちも自分たちがグダグダで終わってしまった事は十分過ぎるくらい自覚があるにも関わらず… 2期目のけいおん!!はその初回から「今回は(1期けいおん!と)これから描く1年間を使って、 もう戻らない高校生活を描いて泣かせる」という意図をあからさまに出していて、だったらこっちはその クライマックスを楽しみにしてやろうという感じで望んでいたのですが、まさか「ひとつの見せ場」に過ぎないと 思っていた学園祭にここまでに仕掛けを持ってくるとは思ってもいませんでした。 これはもう完全に不意を突かれたという感じ。 まだまだ先だろうと登り続けていたら、ふと視界がひらけて頂上に居たみたいな不意打ちの感動。 これはもう、卒業に向けてのソフトランディングを狙っているんだろうなぁ。ぐずぐずぐじゃぐじゃな最終回では なくそこには日常があってその延長線上にある卒業式のような…。 本当にやられたよ。 ライブの幕開けにいきなり「ギー太、出番だよ!」のポーズを取ってる唯とか、今までで意図的にあまり出して 来なかったであろう唯憂の両親や紬の友達らしき子たちが出てきたりとか、19話分使ってフィーチャーして きた同じクラスの子たちがそれぞれのキャラクターを持って画面に登場してきたりとか。 まぁそれ以上に個人的にインパクトがあったのが前述の舞台から見たライブではあったのだけれど、 その全力疾走の後に、アレだものなぁ。 もうこの時間は二度と戻って来ないということを彼女たちが自覚する瞬間。 いくら、来年にはきっともっとうまくなっていたとしても決して戻らない瞬間。 高速進行で時間を切り取っていった一期「けいおん!」から打って変わって、1年間を2クールかけて 描こうとした「けいおん!!」の着地点はココだったんだね。 やはり『涼宮ハルヒの消失』を作って何かが変わったんだなということを改めて感じさせてくれた「けいおん!!」 でした。(ってまだ終わってはいないけれどね。) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/08/25記) けいおん!!#21「卒業アルバム!」 もう卒業モードに入ってる。 この前までまだ進路も決めてなかったのに。 まあこういうのんびりモードはとてもらしいな。 というよりは2期の呪縛から抜け出て、ようやくけいおんらしくなったというか、5人とも覚悟を決めたからなのか。 先週のテンションに対する箸休め回としても最終回に対するイントロとしても、良い回でした。 メインキャラが皆一様に見せ場ありとかのお約束も果たしてたし。 とりあえず和無双っぷり憂完璧っぷりさわ子先生モードも見れたし、対する5人それぞれの成長も意識して 描かれていたし。 で、次回は受験! あとは合格発表と卒業くらいか。 一年は早いわよ、って前フリも以前あったからここで加速かな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/09/01記) けいおん!! #22「受験!」 まさかこの期に及んでタイトルはブラフという変化球は予想していなかった。 二年生回な上にバレンタインネタだとはなあ。 そしてさらに、次週合格発表とか引っ張るかと思いきや、それさえクリアした上に、次週タイトルが 「放課後」ってことは事実上来週が最終回じゃないか。 タイトルだけで泣かせるなよ。 それでなくても今週は、梓が本当にひとりになってしまうのを思い切り実感させる話だったし、これで来週 ラストが先輩のいない部室にひとり佇む梓だったりした日には大変だ。 で、本編。 雪の使い方が反則なくらい見事。 音楽も背景音も極力減らした上で効果的に。 その上、温度まで表現するツールとして使っている。 さらに言葉や映像で今までの話の積み上げを思い出させられて。 いったい何回最終回見せられるんだとまた思うこととなりました。 そういう意味で先週には救われた。 あれがあったから今週が生きてくる。 そして今週があっての次回。 よりによって「放課後!」だと! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/09/08記) けいおん!! #23「放課後!」 ついにこの日が来てしまったとも言えるタイトルだな。 彼女たちのバンド、放課後ティータイムの最後の学園祭ライブでいみじくも唯が放った言葉、「放課後 ティータイムは永遠に放課後です!」がここにかかっていたとはなあ。 しかし、このまま一気に卒業式終わらせるんじゃないかと思っていたがそう来たか。 本当にこれは忘れてた事をいろいろと思い出させてくれる作品だわ。 記憶をくすぐるという性格が故に万人受けはせんだろうが、狙われた者は本当にたまらないなあ。 にしても、でっかい勝負ってそれかい!w それはさておき、懐かしい物はいろいろ出てくるわ何よりも思い出深いのは部室そのものだったりするわで ひとつひとつがとても好きだったりするわで良かったのだけれど、最終的にはそれになるのね。 一期、というよりはさわちゃん世代からのロングパス。 しかもよりによってそのピンクを使うか! ちきしょう! やられたぜ! ついでに商品化されたら買っちまうかもしれん! ということで、次回、最終回「卒業式!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/09/15記) けいおん!!最終回「卒業式!」 ついに最後の大ネタきたな。 唯、おまえって奴は! 天然でとんでもないことをしてくれるわ。 OPとアイキャッチの背景も、先週今週は特別だったな。 先週ほどの破壊力はなかったが、それでも好きだよ! 5人版アイキャッチもね! 最後の歌は劇中で初めての4人の曲。 ホントおまえらは最後まで部室では練習しなかったんだな。 その場所はお茶の場所。 ぶっつけで合わせたのか、それとも憂は知っていたとかね。 憂といえば、お姉ちゃん!力発動させてたな。5話がふった大ネタ。 原作とは違う、お姉ちゃん大好きな破壊力抜群な憂。 梓のスイッチはそこにあったか。 発売されたばかりの原作と同じ、けどちょっとだけ違う。 唯大好きと唯達大好きの微妙な違いはアニメと原作の立ち位置の違いでもある。 その違いと言えば今までは字幕で(台詞前に)チョロチョロと出ていたモブ達の名前が今回はなかった。 初めてしっかり喋る子達もいたのに、モブに戻ったんだね。 もうこのあと会う機会がいつあるか何度あるかも判らない子達に。 何も起こらない、けど通らなければならない、そんな1日。 そして彼女達の演奏は相変わらず下手ででも好きだったり、格好良いではなく面白いだしで相変わらず。 そして、 やっぱり校舎バックでイントロのみといういつもの風景で終わるのね。 さすが、わかってらっしゃる。 (しかし先週流れたの今回の予告のラストカットが本当にラストカットだったとは…) にしても唯の大技には…(以下エンドレスループ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/09/22記) けいおん!!番外編「企画会議!」 うわ! 見事に騙されたわ〉予告に。 (最終回の)未来の話ではなく、本編を補足する話だったのね〉今回。そしてたぶん次回も。いや次回予告は さわちゃん風邪引き回の振りをしてまた別の展開かもしれない。 次回妄想はさておき、狙っている所はいいのにこの出来だと没脚本もピックアップしてみました!としか見えない。 本編じゃなくて本当に良かった。 ぱっつん唯という判りやすい時系列とか、アバンでも梓とさわ子しか出さない思わせぶりな演出とかは 良かったのになあ。 あとは、例えば最後の途中からさわちゃん編集カットに持っていく件なんかは好きなんですが、あれをやるんなら 途中からカット数どんどん増やしてテンポ上げて盛り上げていくとかやってほしい…ってけどそれじゃけいおん! じゃなくなっちゃう。で結果どっちつかずになっているような…。 あ、そういう意味の延長線上でひとつだけ良いことがあるとすれば、卒業より先を描くことは原作アニメ含めて なさそうな雰囲気なこと。 (追記) …などといいつつ、結局その後6回も観ていたりする。 私も何故この話に対して拒否感を持っていたかと言えば、23話の「記録」をある意味軽くしてしまう行為が 受け入れられなかったのと、どうせやるなら2期2ndOPをどこかで期待してしまったのかもしれないなぁ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (2010/09/29記) けいおん!!番外編2「訪問!」 ち! 騙された! 番外編二本あって一本目があれだったからつい油断していたら、この回、番外編の振りして見事な最終回 じゃないか! 最後まであなどれんなあ花田大先生は。 と涙してたら… 映画化決定だと! しかし今回やけにヌルヌル動くわ、和の非道っぷりにも磨きがかかっているわ、卒業アルバム用集合写真の 律っちゃんの伏線はここだったかとか、10話まで繋げてきたかとか、律の一瞬のにっ!とか心が異世界に いってる紬とか、手が黄色くなる唯ネタ意識してるだろうとか、料理ネタは律唯両方回収してるし、亀回も クーラー回もお留守番回も回収してるぞ、澪の恋愛脳も拾ってるし、ぱっつん唯も拾っているし、勝利の チョキもあるし、まさかのサルでもわかるシリーズ第2弾。 パロディなDVDジャケネタまで拾ってるし一期番外編のライブハウス回の逆ネタっぽいのもある。 もしかしてマラソン回の回収も? ある意味あっさり終わった最終回も意識してるだろう。 けど、何よりも何よりも…。 梓のふわふわ、間違う事なき2期1話冒頭の伏線。 普通30分の番組でここまで伏線もしくは過去回を意識したものを詰め込むか? そして笑顔で走る4人。

「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」(2009)

(2009/12/29記) 今年一番ハマっていたのがこの「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」 ほぼ最初から観てはいたものの感想書きは途中から始めたので中途半端感はありますが、 1st Impressionということで記録として残しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第7話「伝説! バードス島の機械獣!」 (2009/05/17記) 「真マジンガー 衝撃!Z篇」は相も変わらず永井豪ワールド炸裂。 ついにヒゲゴジラや豪ちゃんまで出てきた。(笑) アニメじゃなくマンガ版の兜甲児やシロウその他のキャラが動き回ってくれるのも心地 よい。 今回もシロウは永井豪的リアクション炸裂してたし。 弓さやかやアフロダイAも作画が崩れる事無くきれいに動き回っているところを観るだけ で幸せです。 ホント、ちゃんとツボを押さえていてくれる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第8話「誕生!あしゅら男爵!」 (2009/05/24記) まぁあしゅら誕生の件はいろいろツッコミたいところがいろいろあるが置いといて 永井豪キャラがまたいろいろと出てくるわな。ってあれはジャンゴそのまんまだけ どあんなのもいたのか。 そして今回はパイルダーとブレストファイアのかっこよさをまた堪能。 とはいっても今回(この回ではない)のマジンガーで一番格好良いのは光子力 ビームだが。 エネルギーとして最強の光子力使ったビームだもの。あれくらいの演出ありで 当然なかんじだったな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第9話「発動!日本侵略作戦!」 (2009/05/30記) いきなり出だしから今回タイトルの作戦が始まってるのかと 思ったら、時間経過の説明シーンだったのね。 ある意味大サービスではあるけれど、マジンガーの兵器が 安っぽく見えるのは難か。(けど光子力ビームが最強なのは 変わらず。) で、今回は3博士登場。かの東映アニメ版より格好いい。 そしてガミアQ登場。ただし服来てる。(笑) 服といえば今回から甲児がパイロットスーツ着用。 そして、あしゅら男爵による日本侵略作戦が始動。 こっちに出てくる機械獣は今回オープニングで出てきたの と違ってしっかり格好いい。(格好は別として。) これ出なきゃ! と思ったところで今回は終わり。 次週はまたくろがね屋メインになりそうなので 各地で暴れている機械獣は放置状態となるのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第10話「鉄壁!くろがね五人衆!」 (2009/06/07記) その名の通りくろがね五人衆の秘密が明かされる回。(表向きは) 永井豪の師匠のライフワークよろしく、最強は加速装置なのね。(笑) そしてまさかのガミアQの秘密。(それってアリ?(笑)) ちゃんと裸マントしてたし。 ということで裏ではまさかのハレンチ学園化していてなかなか楽しかった です。 ガミアQの魅力自体は先週のほうが炸裂していたけれどね。 (る〜るる〜〜) 一方のロボット軍団のほうは、あいかわらず魅力ないなぁ。 今回のアフロダイのやられ方も、熱海の時のようなエロい演出もなく… おっぱいミサイルもううむな感じだし。 まぁ、今回一番のツッコミどころは、先週まであそこまでの前フリをして おいて結局あっさりパイルダー出動を許してしまうところか。 ここはもう少し演出考えようよ。 (意図は判るけれど、ある意味東映版並みのご都合主義…というかわざ と?(笑)) はたして来週はマジンガーが活躍する場があるのでしょうか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第11話「狭撃!機械獣大作戦!」 (2009/06/14記) おお、今日はマジンガーが活躍してる! しかも無茶苦茶強いわ。 いままでのくろがね屋大活躍の鬱憤(?)を晴らすかのような。 自重も維持できない柔らかい足元であんなことまでしてしまうだなんて。 しかし、菊の介ばあさんのあれはそういう伏線だったのか。分かりにく すぎる。(笑) ボスたちも、まだボスボロット登場というわけではなかったのね。 (たぶんそっちへの伏線も含んでいるのだろうけれど。) しかも、Qちゃんを光子力研究所に持っていったのは、そこか! やはりオープニングのあれを生き返らせたのはDr.ヘルのほうだったのね。 ということはグロイザー作ったのもあれだし、あれはやはりあれが作って あっち側につくのね。 いやぁ、伏線回収しまくって、しかも伏線張りまくりな今回は大満足だな。 作画崩れまくっているのはこの際目をつぶろう。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第12話「脱出!海底要塞サルード!」 (2009/06/21記) というわけで、先週のまさかのマジンガー活躍(笑)からあの引きでどうなるかの回。 (ネタバレあり) で、グロイザーX11,12はともかくまさかガミア5って。(笑) (しかも打ち止め宣言) まぁ、それは置いといて、今回はまさかのマジンガーZオリジナルキャラが活躍の回。 不覚にもその方法でスクランダークロスかいってことで暗黒寺がなぜか高感度アップ。 (笑) そしてヌケ、ムチャまでとはさすが今川というべきか(原作どうなってんだろ?) でも、主役は今日もあしゅらだったな。 ファン待望お約束なシャワーシーンあり(当然揉んでる) パイルダーでのお遊びもあり ブロッケンどころかDr.ヘルにまで裏切られ …でもマジンガーが無事だったので大喜びといったところか。 そしてローレライ編へ。 って、あの引きだと剣造じゃない可能性もあり? いやぁ来週からはシローのターンか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第13話「初恋? 美少女ローレライ!」 (2009/06/28記) ということで、「真マジンガー 衝撃!Z篇」はローレライ篇に突入。 今回一番ドキドキしたのは、甲児の 「ナレーションなんか相手にするな!」(それとも気にするな!だったかな?) のひと言。 なにせ、かたやほとんど新人、対するは大ベテランだものねぇ。(笑) それはさておき、ようやく主役っぽくなった甲児はまたもや脇役と化し、しばらくは シローのターン。 しかも、全体に対する第一話のようなシローの回想という位置づけ。 (まぁこの話は本当に回想という名の階層が多いよなぁ。) と思ったら前述の台詞もある対殺人アンドロイド戦(対マリオN7)でしっかり見せ場も あるので意外とそうでもないか。 暗黒寺はあそこまでガミアに惚れていたのね。しかも美少女アンドロイドなら何でも 良いわけではない。 後は バイオレンスジャック登場。(笑) 他にもどこかで見たようなものがゴロゴロと出てくる。(笑) しかもかなり強引。(笑) けど、個人的に待ち望んでいる十兵衛やハニー、美樹はいったいいつ出てくるのやら。 (不動明と飛鳥了は「ジャイアントロボTHE ANIMETION」におけるバビル2世とヨミと いう感じでいずれ出てきそうな気がするけれど) 今回も思わせぶりな台詞多し。 シローに「お母さんが来ている」(だったかな?)とシュトロハイムに言わせたりとか。 ブロッケンはコメディ要因だったのね。 ちょっと良い奴と化しているし、今までの立ち位置とちょっと変わっている。(変わって きている?) ジェットスクランダーはあっと言う間に出番終了(なのかな?) どうやってドイツから帰るのか? ってな展開で、決してシローとローレライのパートが少ない訳じゃないにも関わらず 他のネタが何せてんこもり過ぎて印象が薄いのは前話までの甲児のターンと同じ。 果たしてどうなることやら。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第14話「慙愧!暴かれる兜家の大罪!」 (2009/07/05記) というわけで14話「慙愧!暴かれる兜家の大罪!」 結局「大罪」な部分はある意味隠したままというのがちと消化不良だけれど、剣造登場 のシーンはなかなか! しかしその剣造、生前から悪人だったのね!というのが今回の肝か。 対するシュトロハイムは死後も自分の信念は残したままだったのに…という対比で みせるところはなかなか面白い。 何故か熱海で待つシュトロハイムで突っ込むところを持ってきておいてつばさの子供が 「一人」であったところを危うくスルーさせられそうになってしまったこと。 シローとローレライが似たような歳であること。 そこから導きだされる結論が、むりやりな展開になりそうなのをどう落とすのかがちと 不安。 もしかして振るだけ振っておいてスルー?、それとも2度も続けたあのイントロの後に まさかの何かが起こるのか? ガミアのベースがシュトロハイム作であったブラフは話的には繋げられるけどそもそも 意味が無さそうな気もするし、あったらますます混乱状態。 そのうえZマジンガー?ゼウス神?を何故このタイミングで話を出してきたのかが 分からん。 ローレライ編は次回で終わりのようだけれど、謎はやまほど残して対ドナウ戦だけで 終わりそうだな。 剣造のもう少し詳しい話や、せめて剣造が作るであろうグレートぐらいは出してほしい ところだが。 鉄也はどうでも良いや。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第15話「対決!悲しみの青きドナウ!」 (2009/07/12記) 予想をさらに覆し、まさかのあしゅら男爵のトラップとは>剣造 割と先を見ない作戦ばかりだったあしゅらがこんなものを仕込んでいるとは思っても みませんでした。 と、ガラにもない作戦使ったものだからフラグが立ってあっさり死亡というパターンも 予想できなかったが。(笑) しかしあしゅらなしで真マジンガーは成り立つのか?(笑) 一方でシローの使い方はよりによってそれだけだったのね>シュトロハイム&つばさ つくづく人非人な親だわ>つばさ それほどまでに兜一族に憎しみしかないのか。 トラウマものだろうなぁ>シロー そしてこのトラウマ爆発だったら良いのだけれど、たぶん光子力研究所に引っ越し程度 の伏線にしかならないだろうな。(笑) 対ドナウ戦は良かった。 まさかルストハリケーンでロケットパンチまで腐食するとは思わなかったが、まぁ悪魔 の武器度は増したわ。 悪魔といえばようやく悪魔的描写が発動したマジンガー。 ここでか?とは思ったけれどまぁそれはそれ。 ドナウ&ローレライは、むしろローレライの合体機能発動部分のほうがマッドサイエン ティスト度が高くてびっくりしたわ。 あれだけのギミックをローレライに仕込むだなんてむしろ十蔵剣造よりも凄いと思うぞ。 さすがにつばさが抹殺したかっただけのことはある。 で、シローの悲哀な物語構成は前話冒頭での繰り返しさえしなければきれいにまとまって いたのだがなぁ。 ここは残念。 で、次回は石川賢版マジンガーな設定のケドラということで躍動するのだろうなぁ。 甲児のキャラデザインまで変わっていたら面白いのだけれど。(笑) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第16話「発掘! 戦闘頭脳ケドラ!」 (2009/07/19記) オープニングも変わっての新展開。 そのオープニング。 うわぁ、いきなり鉄也が出てきてマジンガーvsマジンガーやってる。(笑) そのうえあしゅらは誰か(子供?)をかばっているシーンがあるし、女将は何か 病んでるしここらへんだけでしばらくは楽しめそうだ。 で、本編。 いきなりの「いままでの主役はあしゅらだったよ」宣言。 その主役のあしゅらが(ひとまず)舞台から去り、さて女将と兜兄弟との関係の ほうはどうなるかと思ったら、…まぁこんなものかな。 シローは母親へ憎悪をすべて集中したらしく甲児とはそれほど悪い関係にはなって おらず。 暗黒寺はドイツで行方不明。(たぶんQちゃんとしっぽり…てことはないか。(笑)) まぁそれらはおいといてケドラをどう使っていくかと思ったら、まさかそっちへ持って いくとは。 剣造殺害の真意は少し判ったもののアレは人間には取り付かないだろうから今ひとつ 判らず。ストレートに剣造が積極的にケドラ推進派だったのかもしれないとも思ったが、 それだとケドラが出てきたことで甲児やシローのことをつばさが殺すことになるかもと いう展開には至らないと思うので…よくわからん。 そうそう、ケドラに乗っ取られたことでマジンガーの形態が変わったりとか肌の色が 緑の甲児?が出てきたりのビジュアルの変化がわりとあっさり母子パイルダーオンで わりとあっさりだったのはちょっと残念。 ネタ的には引っ張れるビジュアルだったのに…まぁ今後の怒濤と思われる展開からする としょうがないのか。 さて、共闘するのはミケーネ=ヘルなのか人類=ヘルなのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第17話「共闘!危険な過去への旅!」 (2009/07/26記) 今回は展開があっという間だったな。 ケドラ巨大化(イメージ) まさかのブロッケンのからだの大量クローンによるゴーゴン封じ込め。 光子力研究所&くろがね屋とDr.ヘルたちが共闘。 あしゅらとトリスタン、イゾルデの邂逅とゼウスとハーデスの関係。 ガラダブラとガラダ&ダブラスの関係。(石川賢バージョンの逆パターン) 何度でも生き返るあしゅら。 ここで光子力爆弾使って死亡?それともまたこちらも生き返らせられる安? 残念なのは永井豪顔な女将になるパターンが少なくなってきているところか。 しかし、次でミケーネ帝国編早くも終わり。 どこぞのエンドレスはこちらの怒濤の展開とは違って…。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第18話「消滅! ミケーネ最後の日!」 (2009/08/02記) え〜!そんなにあっさり安が(しかもクロスと共に)! と思っていたら、ここでジャンゴと先生もまさかの退場。 まぁガラダブラやゴーゴンと差し違えなら…とも思ったが勇者ガラダブラは最強兵器と 思われていた光子力爆弾でも生き残っていたし、ゴーゴンも虎さんのほうは生きて いそうな気がするし。(笑) しかも今回も主役はあしゅら。 ダイジェスト版なのがもったいないくらいの見せ場を持っていき…。 ただまぁ今回は戦闘シーンだな。 ハーデス対ゼウス、ガラダブラ対マジンガーもなかなか良かった。 けど一番はゼウスによるまさかのロケットパンチ!(笑) しかもそんなものでやられるなよ>ハーデス(笑) そのかわりバードス島のラスボスはハーデスになりそうだし無茶苦茶な展開ながら良し とするか。(いいのか?(笑)) そして、ついに剣造死亡の真実と残り話数が少ないのにくろがね屋の一番長い日の 始まり。 ってそうか。もしかしたら今度はここでエネルガーとの戦いか? ますますもって目が離せない怒濤の展開。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第19話「遺恨! くろがね屋の一番長い日 前編」 (2009/08/09記) あれ? もしかして一週見逃した? ってしばらく思ってしまった。 せっかく剣造殺しの真相が見れると思っていたのに…。 で、剣鉄也が登場。やはりプロとして。 それはひとまずおいといて、ブロッケンがパラシュート降下でまさかと思ったらやはり 「フットボール作戦」(笑) 他のエピソード外しても出してきたか。 さすがにグロゴスのえげつない攻撃はとりあえず無しでエネルガーの影。 で、まさかのあしゅら寝返り? しかし鉄也も剣造も、それこそヘルまでも元々はそんな邪心の塊ではなかったのね。 キラキラ目のつばさ。 自分でも今回は書きながら訳判らん。(笑) そしてなんだかんだで剣造操縦のエネルガー登場で今回は幕引き。 果たして来週は話が繋がるのか? そして、エネルガー対マジンガーの話になるのかそれとも鉄也の遺恨の話になるのか? 前者のほうが良いんだがなぁ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第20話「遺恨! くろがね屋の一番長い日 中編」 (2009/08/15記) おお、タイトルまでありかよ!>エネルガーZ そして久々の溜め付き光子力ビームはやはりかっこいい(ただしエネルガーだが) 今週はエネルガー&剣鉄也の大フューチャーかと思いきや…。 やはり剣造黒過ぎ。(笑) 仁王立ちでマジンガーと戦う剣造という時点ではまだただのかっこいい親父だったが、 ようやく出てきた過去回想で黒さ爆発。 しかも最初から黒かったのか。(笑) それでつばさまで孕ませて…。 ある意味ヘルより黒いぞ>剣造 一方でヒロインあしゅらの若い頃もちらっとだけ登場。 そしてこちらのあしゅらは怪しいと思ったら…ピグマンだったのかい! (そのためのコメディアンブロッケン登場だったのね。) そんなこんなでも一番美味しいところを持っていくのはやはりつばさ。 そして次回神の手ことゴッドスクランダー登場! 素晴らしい! 格好良すぎる! あれ?甲児は?(笑) (って一応がんばってはいたけどさ。) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第21話「遺恨! くろがね屋の一番長い日 後編」 (2009/08/23記) もうこの期に及んで回想形式多用せんでも良いのに…というかそれでこちらのテン ションが弄ばれるのがちょっと…。 というのが本来は傷になってもおかしくなかったのだが…。 なんじゃこのクライマックスに向けての超展開。 今回が最終回でもおかしくないくらいの展開の仕方だ。 怒濤のクライマックスの始まりだわな。 まずは怒濤のモブキャラ攻勢。 もはや誰が誰だか判らんわ。 とはいうものの、さすがにあの人なあの人は判ったが。 そして、新しくなったマジンガー軍団。 これはまぁ既定路線か。 さらにやはりドイツで声が聞こえたのはあの人か。 で、こっちのあの人はまさか…というよりはやはりブロッケン。 そして最終対決の予告あり。 一方のある意味マジンカイザー的な設定のコンピューター。 けれども、もうさすがにアレには突っ込むまい。(笑) 本当にこの世界では天国も地獄も入場制限かかっているらしいとだけ言っておく。 さらにそんな中にも温泉入浴シーンあり。(ただしせっかくのQちゃんはそれを鑑賞 する側。(笑)) そのかわりQちゃんは裸エプロンあり…ただし戦闘モード(;;) 剣鉄也の今回設定には少し泣かされたわ。そう来たか! そして、ゴッドスクランダー! マジンガーと合体後のロングショットで見る飛行形態はさながらデビルマン。 というのは序の口で、通常形態からしてゼウスの腕そのままかよ! パンチする時だけマジンガーが必要なのね。 (それ以前の多々あるツッコミどころはもはやそれをする気にすらなれない。(笑)) というわけで、同じ怒濤のクライマックスでも泣きの連続だったグレンラガンが霞んで しまうくらい大爆笑の連続だった今回でした。 ホント、クライマックスで笑わせまくってどうするんじゃ。(笑) 私の完全敗北です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第22話「夢幻! 眠れる繭のあしゅら」 (2009/08/29記) ううむ、ここでまさかのほぼ総集編…じゃなくて節約回とは…。 不覚。 ゼウスのロケットパンチも甲児との掛け合いが無いとちょっと寂しい…。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第23話「接近!機械獣あしゅら男爵!」 (2009/09/05記) 前回が総集編だったのでいよいよ怒濤の展開か!と思いきや、ここでさやか採寸エピ ソードやデビルマンの湯が出てくるとは! その上、相変わらずナレーションに反応してるし>登場人物(笑) ビューナスやボスボロットが登場したものの緩い回だなぁと思ったらまさかの燃える 引き! これじゃなくっちゃ! あと暗黒寺が剣造の変装っぽいことが確定したな。 暗黒寺と弓博士が言っていたアレはたぶんアレなのだろうなぁ。 機械獣あしゅら男爵もZ製ということで面白くなってきた。(しかしこの期に及んで だまし討ち狙っているとは。(笑)) まぁゴッドスクランダーが出てきたらひとたまりも無いだろうが。 しかし、あと3話。 本当に終わるのか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第24話「死線! 総攻撃Drヘル」 (2009/09/13記) いよいよ始まった第1話「大団円」の回収作業! 使える絵のストックがある分思い切り度が違う! 冒頭はダラダラがまた出てくるかなと思ったがとんでもないフルスロットル! 原作機械獣出まくりで原作のマジンガー足止めも行い、さらには甲児のカラー絵その まんま色まで再現! もちろんキャラのアップは永井豪タッチ出しまくり! ルストハリケーンの格好良さもパワーアップし、ロケットパンチ無効化ネタまであり! まぁ前2話の不満な部分はすべて払拭し、良い部分はパワーアップ! どこかで見たような矢の雨をくぐり抜ける弓さやかなんてのもあり! そして、やはりあしゅらは皆に愛されている! 弓教授&三博士はホントに光子力研究所ごと自爆か?というところは気になるところ だが、火の海となった熱海で今度こそ安はやるだろうし、影のラスボス兜剣造と錦織 つばさとの勝負で引き! 本当に残り2話で回収できるのかと思っていたが、その本気さは見せてもらった。 Drヘル編は来週で終わるだろうからどうハーデスやポセイドン、ゼウスへと繋げて いくか? 楽しみです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 第25話「逆転! バードス島の落日!」 (2009/09/20記) 号泣。 …というほどでは無いがさすがに泣いた。 まさかの…しかし当然想定されていたのだけれど…科学要塞研究所、そしてマジンガー 軍団。今まで影が薄かった人たちが大活躍&叫びまくり!(笑) ボスボロットの活躍が序章だなんて…。 マジンガーはゴッドスクランダーがあっても完全に脇役だな。(笑) グレート&ブレードも、ケドラ剣造も。 剣造の立ち位置がいまだに不明なのが気になるところだけれど。 そして大団円の回収も残りあとわずか。 次週、最終回。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最終話「決着! ロケットパンチ百連発!」 (2009/09/26記) やられた! まさかのガミア大活躍とあしゅら裏切り、そしてロケットパンチ百連発と続いた直後に 永井豪的なエンディング持ってきやがった。 諸悪の根源は文字通りDr.ヘルだが空気だった兜甲児が活躍したばかりに…。 まぁ、それでも大団円で未回収なZマジンガーや満身創痍のマジンガーZ、グレートや ブレードの存在もあるので、物語はまだ残っているのだろうが、まさかその部分まで 含めて未完とするとは! すみません。 甘く見すぎていました。

「フルメタル・パニック! The Second raid」(2005)

(2009/07/05記) というわけで、アニメ三期も無事鑑賞終了。 さて、原作には無い冒頭4話に少々戸惑ったものの、それ以降はほぼ原作通り。 まぁ気持ちは判らないでもないのだけれど、最近のハルヒを観ているとただの悪ふざけ じゃないかという疑いも抱いてしまう。(笑) まぁ思い過ごしとしておこう。 で、ようやく佳境となるためのこの話を原作でも無くなってきた迷いのせいもあって 見事にまとめてたなぁ。 決してコメディパートに引っ張られること無く、かといってまったく足さない訳でも なく、さすがにシリーズ構成が原作者なだけはあります。 強いて言えば、冒頭4話分は1話の話程度で留めておいて、どうせやるならもっと エロパート増やした方が良かったのではないかとも思う。(笑) まぁそこを除いても少々だるいパートはあったけれどね。 しかし、ようやくアーバレストがまともに動くようになって…というところで止まって いるのは今まで特にリアルタイムで観てきた人たちには可哀想だなぁと思うことしきり。 さあて、残り原作読んじゃおうっと。(笑)

「フルメタル・パニック? ふもっふ」(2003)

(2009/07/01記) 1期「フルメタル・パニック!」から一転して徹底的な学園ラブコメ。 こちらはもうブレがないので安心して楽しめる。 萌え…というよりはエロゲー系の脚色もあり今回映像化されなかった他短編エピソードの 利用もあり本編の延長線上で作られたいかにもなオリジナルエピソードもありでも お約束というはやはり強いな。 原作読んでいても1期よりはそれが邪魔にならないというのも、そこらへんが理由なの かなぁ。 で、どこで落とすかと思ったらこのエピソードか。 しかも脚本は原作者と来ている。 さすが原作の消化度が高い訳だ。 まぁここまでに短編6冊分も無事読了したが、本編のほうが俄然面白くなってきたので、 ここでアニメのほうは本編を進める方に専念というのは正しいな。 ただ、その場合ふもふもいうものが出て来なくなってしまうであろうことが寂しいと 言えば寂しいけれど。

「フルメタル・パニック!」(2002)

(2009/06/21記) とりあえずアニメ1期を観終わったので感想を。 総合的には面白かった。 原作を割とうまく処理している(弱いところを補うという形でのアニメ化)しそもそも のネタ自体も好きなタイプのものだったりする。 願わくばオーバーテクノロジー(作品中ではブラックテクノロジー)な部分をより膨ら ませてくれると良かったのだけれど、それを求めるのはこのテレビアニメ枠でというの は酷な話か。(原作は文章であるが故によりうまく処理できていると思う。) 最初の頃に感じていたキャラ絵への拒否反応や弱い部分の補強のやり過ぎ感は原作1冊 目が終わり、短編パートに入った時点でそれまで感じていたバランスの悪さが無くなり、 「1冊目」だけでなくシリーズとしてこういう色にしたかったと思えば、結果的に1冊 目からのこのアプローチは「肯定だ」と思った。 このアニメ化は原作の悪い部分を良くも悪くも思い出させてくれる作りというのもある 意味潔いというか好感が持てる。 ちょっと残念だったのは、うまく処理できている部分が多いが故に、話を進める上での 強引なシチュエーションの作り方が、願わくばもう少しウマければと言ったところか。 あと、原作にはないアニメオリジナルの「習志野…」が、出来の悪い二次創作にしか 見えなかったのは残念。(脚本十川誠志かよ。というところである意味納得したのだが、 同じ脚本家の「パートタイムステディ」はうまく行っていると思うしううむ。) で、これを観ると2期目が「ふもっふ」になるのは自然の道理だな。 長編のほうはどうしても前述の残念な部分が出てきてしまうだろうし、問題の十川誠志 は2期以降関わって来ないみたいだし。 などと観てもいないのに言ってみる。 果たしてどうなることやら。

「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」(1992-1998)

(2009/05/05記) 「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」をイッキミ。 いやぁ話には聞いていたけれど、想像以上に横山光輝キャラ全開な作品でした。 で、なぜこれをジャイアントロボでというのも、ある意味実写イメージの方が強い作品 だから、他のキャラを絡ませても違和感無いと考えたのかなぁ。 良くある主人公には色が無いという奴ですね。 で、それをさらに強く思わされたのは、全エピソード中におけるロボの活躍の比重の少 なさ。 何かほとんど超能力戦や合戦のほうがあきらかに力入っています。 そして、結実していく話の中でいよいよクライマックスというところで出てきた2つの キャラ。 魔法使いサリーのサリーちゃんとバビル2世には、その扱いも含めて本当に感涙もので した。 特にサリーちゃん。 うわぁとしか言いようがありませんでした。 wiki見るとさらによっちゃんもキャラクタとして存在していたかもしれなかったという ところを聞くと、そちらのほうが破壊的インパクト強かったかなとは思いますが、まぁ それはそれ。 あ、当然ながら足はあんな感じでした。(笑) そしてバビル2世。当然ながら彼ら付き。 こちらは、サリーちゃんインパクトに押されてしまいましたが、もしあんな声やあんな 声が聴こえてきていたら、卒倒ものでしょう。 まぁあとは敵ロボットに「マーズ」の守護神たちを入れてきたりとか、wiki見るとさら に「鉄人…」の世界にも繋がってるらしいとか、楽しい、楽しそうな事ばかり。(笑) で、まぁこんな事をするとどうなるのかというのは、自明の理。 いろいろな無茶苦茶です。(笑) ただ、その無茶苦茶を通すために、一本の筋となる身近なテーマがあり、一方で無茶苦 茶を通すためにさらに麻痺させるほどの無茶を足している。 そのように極めてオーソドックスかつ効果的な方法で話をまとめあげているのは、既に BSアニメ夜話で観てその手の話をされているにも関わらず、思わず語りたくなってしま うほどの完成度。 横山光輝の作品群の中ではどれかひとつと言われた時に出てくる事は少ないであろうジャ イアントロボを、こんな形で昇華してくるとはホント思ってもみませんでした。 ここまで書いてる私だって、通しで読んだ事があるのは「マーズ」「バビル2世」「そ の名は101」くらいで、あとは「伊賀の影丸」や「鉄人28号」をちらちらとその一 部を読んだ事がある程度だもの。 もっと深い人たちにはとんでもない作品だったろうなぁ本当に。

「真(チェンジ)ゲッターロボ 世界最後の日」(1998)

(2009/05/04記) 「真(チェンジ)ゲッターロボ 世界最後の日」をイッキミ。 まぁよくもまぁこれだけのものを動かしたなぁというのが正直な感想。 コミックとアニメを融合しつつ、うまく熱くまとまっていました。 って、ことゲッターに関してはいろいろなものを観て既に混沌と化しているので何がな んだか判らなくなっている感があるが、石川賢テイストをよくまぁここまで持ってきた なぁと感心。 ゲッターvsゲッターもいろいろなパターンで見せてもらったしね。 惜しむらくはコミックの最後の最後のあの方向に進まずにそういう落とし前の付け方に なってしまったのが善し悪しというわけではなく個人的に物足りなかったといったとこ ろか。 で、このままゲッターロボの流れで進んで行くと偉い事になりそうなので、少しだけ元 々の方向を向き直し、後は今川ジャイアントロボで締めようかなと思っています。

「天元突破グレンラガン」(2007)

(2009/05/03記) 「天元突破グレンラガン」をイッキミしました。 さすがに少々燃え尽き気味… 昨晩の「真・マジンガー」(50分ズレに気づいて良かった)放映を観る前に何故か急に 観たくなり、途中に「浦和vs新潟」や「真・マジンガー」などを挟みながらもついさき ほど観終わりました。 以前(正月か)「マクロス7」のイッキミやつい先日の「らき☆すた」イッキミの時も 結構な疲労感があったけれど、何かその比ではないな。 あ、そうだ、「真・マジンガー」がジャンプ版の「マジンガーZ」に忠実だよなぁなんて こと考えていたら、何故か観た事もなかったのに観たくなったんだ。(まぁ情報はいろ いろ入っていたし、BSアニメ夜話も観たというのはあるか。) うう、「真・マジンガー」話も書きたいがそこは今回置いといて… これは本当にたまらないなぁ。 まず何よりも端から端までホントに中島かずきだよなぁ。 というのはまた後の方で書く予定にしといて、全編を通じているのは今回観るきっかけ になった「マジンガーZ」=永井豪ではなく、むしろ「ゲッター・ロボ」シリーズ=石川 賢路線か。 この混沌感は間違いなくそうだよなぁ。メカも系統としてはそうだし。 で、そんな中に、例えば第一部のイメージは「明日のジョー」だったり、第二部のイメー ジは永井豪や石川賢系ではなくむしろその師匠筋の石森章太郎だったり、それが第三部 は誰だか判らんようになって、第四部は「キャプテン・ハーロック」的なものから「マッ プス」やら「マクロス7」やらまぁいろいろなものが入ってる。(と勝手に妄想) で、さらにそれだけではなくて、例えば戦艦に乗って海に浮かべば最初にやられるのは 第三艦橋だったり、対潜水艦戦はやっぱりこれだよねだったり、やはり戦艦は航空機と 戦うと絵になるよねだったり、逆に潜水艦的な状況になるとこれだよねだったり、グレ ンラガンの合体時のエネルギーの流れを示すモニターが何か怪しい形(両肩が出っ張っ てる)なぁと思ったらば死のコクピットがあったり(けどひとりしか死ななかったか) 「カミューラ・ランバンのかったきーーーー」があったり(ただし声が聞こえたのは脳 内でのみだけど) しかし今回広げた風呂敷のでかいこと。(笑) これ、初回オープニングでここまでどでかい見栄切ってどうするんだろうと思ったら、 これを27話で収束させちゃったからなぁ。 もうさすが中島かずきとしか言いようがありません。 しかも、まるで今までの作品はリミッター付けてたんじゃないかと思えるくらいの全開 度合い。 いやホント凄いものを観させていただきました。

「あずまんが大王」(2000-2002)あずまきよひこ

2011/01/04記 「あずまんが大王」あずまきよひこ 先日NHK-FMで放送された「とことんアニソン大辞典」で流れた曲の中で引っかかった「空耳ケーキ」から 改めて興味を持った「あずまんが大王 THE ANIMETION」を数日前に観て、その流れで購入した 「あずまんが大王」を読了。 アニメーションのほうはさすがにこれ以降の作品のテンプレと呼ばれているだけはある。これがこうなって というのがよく分かる。 私が見たことのあるものだけでも既に相当な量なので実際にテンプレとして使っているものはいったい どれだけあるのやら。 それでいてとても新鮮。 さらに引き際まで見事。

ページの先頭へ戻る