Books5(第5書庫)
2023/07/28記
まさかここで彼ら全員ほぼ退場とは。
しかもそんな事の為にでもあるし、今の時代に即した正義の成れの果てでもある。
無印の頃に何度か垣間見えたあれに対していったいどれくらいの力関係なのかとも
思ったが、まあわからん。エイワスと同じくらいだったっけ?カザキリと同じ?
いや、そんなことはないか。
三つ巴を敵に回してとも見えたがうち二つは上条当麻に対しては保護者でもある状況は
変わらずなのかな。
名前が伏せられていた時、もしかしてホントに神の子を出してくるかもと思ったが
あくまでも魔術師だった。
故にあんなことに。
2023/07/20記
モモの立ち位置。
記憶がほぼ失われているメノウの身体をアカリに奪われるくらいならとなっているのか。
メノウの目指すもの。
もはや本人の意思さえも希薄になっているもののその願いにどんどん近づいている。
結果的にとはいえある意味彼女にとってのハッピーエンドではあるんだよな。
サハラの能力。
ここまで無敵化するとはね。
4人揃っての帰還はノノの状況が確定してしまったのでもう無理ということでマヤだけ
でもなるのか、それとも録音機にも続きがまだあるのか。
万物魔殿はこれでしばらくは落ち着くのかな。マヤが居たからこそなんとかなった
けれど。
それ以外もほぼほぼ戦闘シーンでクライマックス状態のまま走り続けている。
見えていると思っていた結末はまた遠くなり、別の側面を見せてくる。
まだその生の顔(?)を見せていないのはこれであと一人というところで次の舞台は
絡繰り世となるのか。
2023/03/12記
不穏なタイトルにドキドキしながら読み進めていったが、到達したのはたぶん最初から
決まっていたであろう物語。
何故右目が左手がとか空魚と鳥子であったのかはそうだったのか。
そしてそこに至るまでに語られる小桜であったり夏妃達の形。
どちらも二人の行く末の可能性であったんだな。その上での二人となっているのが
オーソドックスではあるが良い。
小桜、たぶんもうダメなんだろうなあ。いつか戻って来れなくなった所を発見されそう。
まあ戻ってこれなくなるというかいつかこちら側と完全に縁が切れそうなのは
二人の方だけれど。
2023/02/06記
相変わらずのサラとリヴィアの人たらしっぷりが心地良い。
望愛の件が意外な展開に。
まあリヴィアの方が落ち着くまではまだありそうだしそちらも繋がりそうな予感。
さて、ヤバい方は望愛止まりかと思っていたがさらにそっちにまでツッコんでいくのか。
落とし所は見えないがリヴィアは(社会的に)どこまで堕ちていくのか。
2023/02/05記
次回最終巻だけど最終話は掲載されていない?
って時系列的な最終話はもう済んでいるということかな?
さておき今回はしまむら視点オンリーの夏の連作。
相変わらずビジュアルも音声も常に頭の中にいっぱいになる。
そういう意味での刺激は冒頭の22歳がなかなかのものだったが、今回何故しまむら視点
のみだったのかが最大のヒントになっていそうな語られなかった部分はまあそういう
ことなんだろうな。
何せ安達視点が入っていたらあのくだりはたぶん彼女の欲望まみれにというか言語化
できない状態になっていそうな。
まあソフトになっている?冒頭エピソードが暗喩しているとみるのが妥当かと。
本作において語られるべき話ではあるからな。と逆算しての夏とみた。
さて、ニアミスしているのを気づいていそうなふたり(not安達としまむら)がチラッと
描かれていたし最終巻ということで、次回は邂逅シーンと何故ヤチヨがしまむらを
トレースしてるのかが描かれるのかなぁ。
それともすべて予感のみで終わらせるのか。
楽しみです。
2022/10/05記
ようやく年を越した一日目。
もしかしたらこのまま何も起こらずに終わるかもと淡い期待を描いてみたがそうでは
なかった。
とりあえず関係者全員をこの事象に関わらせて、この章は彼ら中心で進んでいくと
いうことになるのかな。
科学側はなかなか関わりづらいかなと思ったがこう絡ませるのね。
そして当麻の目標がちょっと変わったことでそんなことに。
まあだからといって最終目標は一人だけとなりそうだが。
てっきりシュプレンゲルがまだ何か企んでるかもと思っていただけにこれは少し予想外。
ただ、どうやら薔薇絡みなのでまた話をややこしくする方向に進んじゃったのかなあ。
2022/10/21記
帯の惹句を読んで抱いた主人公のイメージはもう少し上の年齢で復讐というものに
繋げやすかったし、背表紙やサイトの粗筋から想像した絵里ちゃんとの関係性は
二人の母親と同様に双子性の強いものだった。
それは思い込みからくるものだったが、想像していた視点やシチュエーション、
もしくは展開や真実がその先もどんどんハズレ、それがすべて腑に落ちるという
読書の楽しみを存分に味わうことができました。
紗夜(本編ではほとんど名前が出てこないので読み直してみた)の取った方法が
実はこの状況の鍵であったのは一番やられたな。
年齢故と後は絵里ちゃんに対する関係性から想像される部分がある故に周囲との
関係に不安を持っていたりする一面を持ちながら自分の感情を押し隠している様が
何とも言えない。目的に飲み込まれないようにあがきながらそれでもという加减が
そこに繋がっていて。
それらがもたらした結果をやり直し可能だと思えるのもこの年齢だから
なんだよなあとか、結果から逆算して作られたキャラクタには見えないのに
そういったところがすぽすぽとハマっていくさまが良い。
発端が共に自己保身で誰かに何かを押しつけむしろ被害者だとさえ思ってでは
あったが、彼らに限らず皆が皆弱さを持っていてそれが間違った方向に進んでしまう
連鎖となっていく。
そしてタイムリープものであるやり直したい過去という考えを否定しなければ
得られない今を肯定することで得られる未来を受け入れるというのは弱さなのか
それともというのは、たぶんこの後何度も自問自答することになるのだろうな。
それでも選んだものが幸せに繋がる道であれと思いながら読み終えました。
あ、そうそうこれだけは書いておこう。
手紙での締めはとても良かったと思う。
2022/09/30記
サラ様スゲえ。
その一方でまさかその方向で開花するとは、とか、そこで共闘とか。
リヴィアの方は種まき期間かなと思っていたらこの引き。
話戻って中学生編面白そうだなあ。
これでまたもや違う学校だったりすると…でも同じであればそれはまた…とか
楽しみな限りだ。
2022/09/08記
とんでもない終わり方しやがったな。
それはさておきリヴィアのまるでRPGのようなジョブチェンジの数々を堪能。
途中からはまあヒモで固定されてるようなものだがどちらかといえば翻弄されてる。
同じギャンブルでもサラの方は、何というかマイペース。
楽しませていただきました。
2022/11/24記
最終巻。
最後まで妥協せずに願いを叶えてその先へ。
メタなパーティーエピソードを披露したあとにノーエクスキューズでしれっと実行する
あたりは好き。
まさかこの短期間に学校までという所からそのオチかというあたりも紗霧らしくて良い。
出るための条件がそれかというのもやられたな。
まあ、〆をその一言で終わらせるというのには一番やられたけれど。
今から考えると同じタイミングで似たようなとも言えるお題で同様にホントに
アニメ化までされた作家性の違う作家の2作品を並行して読めるという贅沢も
これで両作品とも締めとなる。
その部分もラスボス対決というメタに当てはめて見れるというのもまた凄いな。
詰まるところ二人とも同じ方向向いてのもまた良い。
と、これくらいにしておこう。
楽しい作品をありがとうございました。
2022/09/23記
これはまた予想以上に大きく変わっていた状況。
それをあっさりとみせたのは何故かと分かる締め。
ホントに、ようやく辿り着いたと思ったらまだまだその先があったのかも
思い知らされる真相が垣間見えてくる。
結局どれだけ手のひらの上だったかということ?
最終的にはやはり最初に戻りそうな所まで見えた上で一方前巻で感じた予感も
正しかったと見て良いのかな。
敵対し味方と化すの矢印のシャッフルが今回も凄かった。
やはりというかかなり同化してるな。アカリと。そこまで無意識に同一思考に
陥っていたとは。
一方で、これでようやく一歩先に進んだかなと思ったところで、思わぬ形で価値を
見出されているサハラ。てっきりアヴィがとも思ったがその役割は彼女となるのかな。
成長はマヤもまたなんだよなあ。
ミシェルは龍由来と出たことでやはりそこで引っ掛かり始めてくれた。
そのことで見えてきた森の中に隠された木。
そして、ここまで来てようやく最後の星に関わる者が登場するのか正体を
あらわすのか。
姉が急に伏した理由はそういうことか。
これで姉がひとつ筋の通った存在となった。
アーシュナはそれを知ったら怒るだけじゃ済まないだろうなあ。
その上で取り込みを図ろうとしているのだもの。どこまで策略を練っているのか。
モモはまたそのために組んだのか。一度やらかしているものなあ。
ただ、その代価として自らの記憶が代償になっているのを知っている?
もしくはモモもまた。
終わってみれば本当に妄想の捗る今回でした。
2022/09/19記
ホントに、巻を重ねるごとに大きく人間関係が著しく変わっていく。
しかし、メノウの正体が判り彼女達が揃った事でこれが最終的な目的に
なりそうなのかな?
かつての5人の一部だった者達が揃ってそのオリジナル達と対峙することに
なるのかな。
アーシュナと姉に取り憑いたものの関係も彼女達に合流する動機になりそうだし。
マスターがかつて彼女と同じような道を辿っていただろうなとは思っていたが、
そこまで含めて彼女はメノウの導師だったんだな。
そして後継者という関係。
オーウェルがそこに至った過程も確信していた理由もそりゃそうだよなという
明確な答え。
ホントにここまでが序章だったというこの終わり方。
巻を追うごとに色が変わっていくこの物語。
ほんとに面白い。
2022/09/29記
ほぼタイトル回収巻だったな。
メノウの正体から名前の由来といった表面的なところから、まさかの事態を
経てからの再構成。
ビジュアル的にもほぼクライマックスと言えそうな状況。
一番の衝撃だったなあ。メノウの名前の由来。
2022/08/07記
タイトル回収。
思わぬ形での新たなバディ同士の追跡劇へと繋がることになると思っていたら、
またしても予想外の早い展開。
ここで出てくるとはねえ。
途中、温泉街な街へと舞台が移り思わぬもの同士の邂逅となったときには今回は
キャラ転がしの省エネ回にでもなるのかと思っていたらガッツリと。
こうも簡単に様々な真実が語られるとは思っても見なかった。
1000年前と10年前と今、という言葉は、実は10年前ではなく20年前だったが
そういう形で落とし込まれるのか。
時を繰り返すのかと思っていたが歴史が既に繰り返していたんだな。役者は違うが。
もしかしたらオーウェルとは違う欲望がフレアにはあるのかもしれないな。
やり直したい時が。
それが垣間見えたところでメノウは自らの役割を果たす?もしもメノウが
モノローグで語っていたことが本当だとしたらだが。
たぶんモモが思っている以上に強く弱い。
2022/08/06記
アニメのその先の話。
最初からそうであろうと思っている事をあまり隠さないメノウ。
ただしそこには中々至らない。
そんな中で、まさかこの時点で見られるとは思わなかった状況からさらに
予想外の展開へ。
モモが本質的に賢く、優先順位が何なのかを明確に持っているという今までが
こういう形で結実するとは。
一方のマノンと万魔殿、会敵しようとした相手はそっちか。
そして、行く先々で女を誑しているメノウという流言を自らで体現してしまうサハラ。
そして彼女が目的としていたのはアカリではなかったという引き。
同時にメノウの正体もやはりとなりそうな予感。
アカリにとっても今回がここまで予想外の未来になるとは思っていなかっただろうなと
思えるほどの意外の連続。
面白いなあ。
2022/08/05記
続いてはアニメの後半戦である2巻、万魔殿。
一巻目がかなり原作ままであったのに対してアニメの方はアニメなりに
膨らました部分が多かったのだなと判る。
また映像で出てしまうことを考えると言うことで構成も変えてきている。
とは言いつつも見せ場はちゃんとやってくれるし大きくは変わっていない。
キャラの印象は一巻からの流れもあり原作のほうが思っている以上に考えているし、
かつ、感情的な所はより感情的だ。
パンデモちゃんはホントにそのままだったんだな。アニメのほうでは言葉の意味を
台詞で掘り下げられない分フワッとしていた所がこういう意図だったんだなと判る。
印象として一番大きな違いは四大ヒューマンエラーと白のと関係が原作の方が明確かな。
彼らの目的も何となく提示されてきたなあと思っていたら原作では明示された。
あと、アニメの後日譚的な描写で語られたいくつかもより明確に。
フワッとした部分がなくなって一巻目以上に細部が見えてきたという感じかな。
さて、ここからは未知の領域。楽しみだ。
2022/08/03記
きっかけはテレビアニメ。そこでハマってからようやくの原作との邂逅。
まずはそのアニメとの話から。
原作を上手く丁寧に吸い上げて作られたんだなということが改めて判る。
ただ、所々残った何故という部分を原作がちゃんと埋めてくるというのが
読んでいて心地よい。
ある意味素直過ぎるメノウという言葉でまとめるにはアニメより原作のほうが
スッと入ってくる。
だからこそモモが心配してるというのがヤキモチ成分よりも本気で心配してると
いうのがよく分かるとか。
モモのリボンは判ったけどメノウのスカーフはとか、アカリに何故あの花飾りを
送ったのか。
メノウを大司教がどうしようとしていたかも原作読んで納得した。
メノウでなくてはならない理由。
ここらへんは私がアニメを読み落としていたのかも知れないが。
とはいえ、最初から頭に声付きで入ってくるのは良いなあ。
特にメノウがベストキャスティングだというのも改めて感じた。
総じて良いとは思っているが。
で、原作に戻ろう。
やはりこの作品というかこの巻における一番の大仕掛けは好きだな。
そこに惚れたと言っても良いくらい。
てっきりオーウェルのターンかと思っていたらだものな。
各キャラの組み立て方もしっかりしていて前述のようにこれは?と思ったところが
説明ではなく話の流れで説明してくれる。
読んでいてホントに楽しいよ。
さて、ここからか。
続けての2巻目はこれから。
2022/07/16記
インデックスがベランダに引っかかっていたあの7月から、ようやくその濃密すぎる年が
終わりを迎えることが出来た。
記憶を無くして半年も経っていないのにこの濃密な時間。
冒頭から瞬殺だった今回にどんな勝機があるのかと思っていたが。
今回は一番の基本的で怖いものに渋谷と言う街を用意。
こればかりは最初から想定していたネタの一つじゃないかと思えるくらいの王道。
しかしアレイスター達が探していたものがこんな形になるとは。
諸刃の剣とも言えるものだけれど、そんなものを用意して何をする気だ。
2022/05/27記
その後のお話とそれにブリッジするためのエピソード。
さてあの後にと思ったが良かったなあ。
今までが詰まっていたブリッジエピソードはとても懐かしかったと同時にそりゃ
ダメージ食らうわという代物だったし、その後に関しては本作が始まった
タイミングから積算しての今の話。
そうだよな、こいつら今頃その未来の真っ只中のこのifにいてもおかしく
ないんだよなあと思いながら。
彼女達はまだ戦っていた。
2022/05/24記
まずはキャラクターをドンドン増やしている最中なのか。それともこのままさらに
カオスへと繋がって行くのか。
探偵というシチュエーションは様々な場所に介入できる。そこに異世界からの介入者が
加わっての化学反応を楽しめると言うことなのかな。
てっきり信長が異世界からの来訪者だったという事かと思ったらそうではなく。
そういえばはがない、岐阜だったのか。
佐賀のインパクトが強すぎで佐賀だと勝手に認識していた。
後輩ちゃんの設定面白いなあ。基本的にそれで正しいのだろうがそのうち本人の意図
しないところでブレてきそう。
リヴィアが筋肉オンリーとちょっと勘違いしかかっていたところの教祖様。そうか、
その程度ならできるのか。
サラのその能力、ホントに発動させるのかもしくは口八丁なのかが最終局面に
なりそうな予感。オチに持っていくには最高の手札だものな。
鈴切先生、そのうちあっちにも出てきたりして。もしくは、出てる?
まあ、サラはあの学校行くのかな。だとすると当事者とも会うことになるのか。
そんな感じでこの作品も面白かった。
なんて緩いこと書きながら読んでたりするといきなり背中刺しに来るのが平坂読だからな。
今回も楽しみにしていよう。
2022/04/27記
そうか、役者は揃っていたのか。
しかし今までも対峙するであろう状況にどうやってと思っていたがここまでストンと
落ちるものがあるとは。
ホント、心がない空魚だからこそというか、もしくは語りたくないプライベートに
その一端があったかもしれないと妄想したり。
けど言われてみれば一番オーソドックスなんだよな。
下手に色々身構えてしまうから見えなかった答え。
そもそも裏世界という命名がその世界の理を決めていたのかもしれない。
最たるものがドッペルゲンガーで、彼女を理解した瞬間にカッとなる空魚が良い。
さて、これでどちらにも進めるところに落ち着いたな。
どちらに進んでいくのだろうか。
それともこのまま。
2022/02/22記
3と4が繋がった。
まさか彼女が出てきたのはそういう事だったなんて。
で、まあたかだか2000年程度な話がそう言った所にあるのはそれまでの蓄積の
上に成り立っているだけなんだよな。
というのが彼女に繋がるのが面白い。
結局また英国に落ちるのか。
そして、気がついたらこのリベンジマッチだったというこの展開。
彼女は誰でもなく彼に執着するよなという筋書きをその立場で仕掛けたのはさすが。
しかし今回は実質あの一回だけか。右手
2022/01/06記
これでようやくの完結。
アニメの締め方に痺れて読み始めた口だが、最後はこう来たかという感じ。
南の島かあ。それがこう繋がるとは思わなかったが言われてみればそうだよなあ。
ここから逆算して医者だったとしたらホントに凄いがそうでなくてもこの発想は
無かった。
しかし最後まで折れなかったなあ、一番弱いのに。
まあだからこそその約束守ってしまうかもしれんよなあ。まだ最後の一巻で予断は
許さないが。
まあ一番危険なのはやはり。
幼馴染をそう定義づける事でフラグ回避というのも面白かったな。その正体を
定義づけてしまえば対応法などというのを見せてもらった。
まあ、そう終わった事でカオルまで含めての相変わらずになるのだろうなというのは
最終巻のお楽しみ。
2021/11/26記
冒頭からマリーデイ主役のワルシャワ防衛戦の密度の濃さ。
その結果が降りかかるクウェンサー達という状況からの今まで登場してきた
メインキャラすべてが繰り出されるオールスターゲームに突入。
どれだけの幸運に恵まれればというシークエンスはあったけれど、何よりも
そもそもクウェンサーの今までの生還率異常だものな。という事にして
その先は楽しんだかな。
原点のいかにしてオブジェクトをクウェンサー達が攻略していくかで締めていたし、
まさかあの彼まででてくるとは思わなかった。
おかげで結末を迎えられたと見て良いのかな。
という訳で無事大団円。
一点突破型のホラ話を突き詰めていくとというのはフレミングの007シリーズの
根っこの一つで大好きな作劇法なのだけれど、それをここまでやってくれるとは
ねえと毎回楽しませていただきました。
アニメも続きやらないかなあと思いつつ。
2021/10/28記
過去の因縁とも向き合った2人は頼もしく見えつつもタイトルが示す通り今回は
どちらかといえば姿のターンだった。
もしかしたらと思わせるあれこれがまあ上手い具合に予想以上のものを出してくる。
途中で気づいた彼の正体もまさかそこまでとか、なんとなくそうだろうなと思っていた
彼がああだったりああだったり。
まあこの展開はもしやと思っていたものがまさか最終的にその為と分かるとはねえとか。
しかしこの時期にこの題材と思っていたものがここまで色濃く作品に反映されるとは
思ってもみなかった。
そして予想以上に彼はあの間近にいたんだな。
だからこそあれはああいう幕引きだったのだと改めて。
やっぱり面白い。
2021/10/08記
しのぶスーサイド。
まさかというか流石流行作家。
流行の最先端に乗ってくるとは。
このやりたくて仕方ないくらいの熱量。
100%趣味で描かれ始めたシリーズの本領発揮だな。
しかもこれ流行前の仕込みが見事に使われとる。
さらにはあり得ない未来で締めるというメタっぷり。
彼女はまさに状況の申し子だという事を読み始めるまで失念してたわ。
そして、章初めのある違和感をサラッと解消するメタなども相変わらずどころではなく
今回のメタ成分はいつにも増してだったな。
これで上だものな。
下はどうなることやら。
うん、なんとなくそう思わないでもなかったよ。
2021/10/12記
なでこアラウンド。
モンスターシーズンの最終話。
身も蓋もない撫子の誕生の秘密から始まり、それが臥煙さん側の大きな一区切りに
繋がろうとは。
西表島というか南の果てまで行って集結する物語を過去に2本ほど読んでいて似たような
匂いを感じたのでまさかとも思ったがまあそこから先は読んでのお楽しみ。
いくつか言えるのは「恋愛サーキュレーション」の破壊力はたしかだったなという事と、
これが一体どの時点で仕組まれていた事なのかがとても興味深いということかな。
ホントにすっと腑に落ちてしまった。
臥煙さんの足が地に着いたのを初めて見たよ。たぶん。
2021/10/26記
まさかあると思っていなかった加奈子ifだったがあそこからの分岐とはねえ。
力技だなあとほ思いつつもレースで優勝するにはこれくらいのパワーが無いと
いうのもある。
心当たりがあるが故にあやせは悔しかっただろうな。
裏でそんな繋がりがあったとはね。
さすがに真奈美ifはないかあ。桐乃の時と同じような事して来るあたり気に入っては
いたのかな。
しかしやっぱり色々なifはあっても本線がやはりという事を改めて思うのでありました。
身も蓋もない。
まあどのルートでも桐乃のブレの無さは凄いけどね。
2021/11/05記
「はがない」や「妹さえ」の時も思ったが、ホントテーマに対するアプローチの仕方が
凄いなあ。
「妹さえ」とある意味連続した舞台という事でちょっと油断していたがそうくるとは
思わなかった。
締め切り前に捗るものが「妹さえ」ではある意味ゲームメインだったのがこちらは
多趣味なヒカリであるが故に多岐に及んでいて面白い。
世界を広げていく広がっていく過程も、それが一方的ではない事に加えて2人に
対する育ちの良さが滲み出ているが故にストレートに話がすすんでいくのがまた
心地よい。
先に挙げたシリーズでもそうだったが、どう捉えるか次第で意味が変わっていくのも
良いんだよなあ。
そこに引っ掛からなければスルーしてしまうような事を直球で投げつけてくる感じ。
好きという言葉の意味がこれからどうなっていくのか楽しみ。
やっぱりみゃーの血縁だよなあ。
2021/12/24記
時を変え、人を変えて、物語はまだ紡がれていく。
どれもこの上なく愛おしいシチュエーション。
そのバランスがまた良いのだ。
安達もしまむらも一つづつ失った。その痛みを胸にしながらより相手に近づいていく。
失った事で理解できていなかった相手を理解する。故に失ったと気づく。
ヤチーは益々人ではない事を主張してくる。
そのうちホントに2人の家にも現れそうだなあ。
安達、嫌がるだろうなあ。
しまむらが樽見の気持ちをちゃんと把握するとは思わなかった。そしてそれは安達が
いたからこそだという事で益々という甘くとろけるような世界。喪失感とそれを
埋めるように背中を押すもの?
いつまでも浸っていたくなる。
2021/06/05記
二人の関係性が変わって、空魚がそれを認識するまで。
彼女の主観で見ているので鳥子が余計にミステリアスなんだよなあ。
それを額面通り受け取って良いものか、彼女同様に悩むことになる。
相変わらず小桜は被害者だ。
そして甘い。
遠回しのそれを空魚に見事に外された時には流石に怒ってたな。
管理人というからてっきり近くに住むのではと思ったがそれは無かったな。
隣はアレが仕込んでいた奴だったのかな。家特定されてたっけ?
その家をロックオンされてしまったな。別の意味で。
忙しかった彼女という彼女からの情報を鵜呑みにして良いのだろうか。まだ答えは無い。
まさかあの話にはそんな裏があったとは。
都合の良い話なんて無いよな。ただ、正しく運が良かっただけだ。それは今も続いている。
2021/06/08記
うわぁなんだこのこの上ない恋愛小説は。
これは落ちるわ。というかこんな切ないもの見せられた日には。
あくまでもミステリアスな鳥子をこんな形で丸裸にして、さらにはそれが自らの
今までの主観で隠された部分までを明らかにしてしまうとはね。
凄いなこの構成。
その上で改めて進む裏世界。
前巻でのお約束となったラブホ女子会から始まってそこからとびきりのラブ
ストーリーを経てのマヨイガと神隠し。
ラブホはコンセプトが違っていたらまた違う展開だったのだろうかとも思ったが
空魚セレクトな時点でこれは必須だったか。
マヨイガはアレの後だったからなあ。いつか彼女達にもそういう日がもしくは場所が
という事もありそうだけれど、とりあえず今は予感のみ残して。
神隠しは、八尺様は意外とあっさりだったもののその代わりまだ生きている可能性も
示唆。
あの子がサツキの可能性もあるのかな。
目覚めた彼女とDS研で遭遇して何かあったりとかはしそうな気がする。
本線傍線共に充実の巻でした。
2021/06/09記
「…佐伯沙弥香について」を読んでから読みたくなっていた所でアニメ化が
あったのでそれがひとまず落ち着いてからでようやく読み始めた本作。
既にアニメでほぼハマっていたので何の心配もなかったけれどやはり良いな。
二人の立ち位置が凄いムズムズするところにいるんだよな。
学校は行くけど授業は出ない的な所に至る所はそのままではないが心当たりが
ない訳ではないし、人付き合いの仕方距離の取り方も上手い方ではない視点と
いうのもまたね。
2人のお互いが相手を美人に思っているあたりもそれをどう捉えたら良いかとかも
好きだし、アニメではやや意味不明に感じていたヤシロの存在も文章だとこんなに
すっと入ってくるんだとか一つ一つが刺さってる。
これからややアニメで見たものを追うような形でこの作品を追体験できることを
楽しもう。
そしてその先も。
2021/06/10記
落ちていく安達をアニメに続き追体験。
何が正解か分からないまま、分からないから足掻く。
それを自分と重ねながら、だけどそれがこの上なく最悪な結末しか想像できず、
逃げ続ける。
どちらも怖がってる。
そのなんとも言えない、けど2度と訪れない時間に身を埋める。
この歯痒さと愛おしさ。
2021/06/29記
アニメはここまでだったか。(注:このときの勘違いでした)
しかししっかり2期があった場合の冒頭に使えそうな部分を丸々残していた。
これは期待すべきか。
樽見ちゃんとのくだりはやはり映像化だけでは落とし込みきれてなかったんだな。
その為の樽見ちゃんである事がようくわかった。
もう一回見直してみるかな。
安達のテンパりぶりとそれに対する当人や周囲のそれぞれの立場の違いから見た
接し方が本当にキュンキュンくる。
ヤチーに関してはなんとなくわかったような気がする。それはいつなのかな。
2021/06/30記
何故アニメ化されたのは前巻までと勘違いしてしまったのだろうと思ったが、
バンザーイで何かそう思ってしまったらしい。
この前のアニメはここまででした。
しまむらが一つの答えを出すまで。
これでこの物語の行き先が少しだけ見えてきた、のかな。
益々痛々しいほど迷走していく安達が痛いほど分かって懐かしくて、故に未来の
安達も妄想してしまう。
その彼女を、周りよりは自分に近いものとして接するしまむら。いや、ホント妹が
1人増えた感じなんだろうな。しかも期限付きの。
妹を見てその中に自分を感じていたしまむらが安達をみてやはり同じものを
感じている、的な?
的なってなんだよ。
語彙が飛んでいく。
2021/07/01記
ああ、ついに。
予兆はあったとはいえとうとう止まらなかった。
以降しまむらのターンは今のところない。
ただ何となく今までの積み重ねで予想はできるけれど。
そしてなんとか落とし所なんて…つけられるかあ!という怒涛の展開。
そう、あのままならフェイドアウト必須だったものな。
かと言って今の安達になんとか出来そうにはとても見えないが。
人間形態のヤシロが何なのかが唐突に判明。
すべてストンと落ちてしまった。
それはもしかしたら物語の根幹に関わるかもしれないなと少しだけ。
まずは次巻。
2021/07/02記
それはひどいなあしまむらとも思ったが理解はちゃんとしている上でそう言い切ろうと
していたのね。
その上で、何故しまむらがしまむらなのかが何となく。
もう安達はされるがままだ。けど、良かったな。
2021/07/04記
始まった二人。
常に終わりを予感させながらも今を生きている。
ここでブーメランが回収されるのか。
保護者である事に拘るかと思ったが、そういう部分まで含めて受け入れたんだな。
ただしそれは気づかれないように。
2021/07/05記
発行年をみると、あれから結構待たされたのだな。
そしていきなりのこれは事実上と思っていたらやはりそういう事だったか。
感じていた事は正しかったけれど、それはまだまだ先の話だったようだ。
常にそれはあるのだけれど。
唐突な禰豆子はそういう事だったのか。
安達が周りに秘めた行動を取らないのは考えてみれば普通なのにというのを
しまむらの目を通して理解させてくれる。
快晴も五里霧中もお互いを近づけていく。
しまむらももう止まらなくなっている。
本質は変わらなくても変わらないからこそなのかな。
良かったな。安達、いや桜。
2021/07/05記
過去を交えて少しづつ進んでいく。
安達がほぼ物語を紡ぐ語彙を失っていったというよりはしまむらの方が言葉に
溢れ始めたという感じか。
まあ半分くらいは二人以外の話ではあったけれど。
こうやって少しづつでも進んでいくのは嬉しい。
10年後はとりあえずああだったけれど16年後は。
まだ言えてないのか。そこが引っかかりはするけれど。
2021/07/06記
これはある意味一番怖かった。どうにかなるかと思ったがなんとか。
二人には悪いがたぶんこれは今後二人だけではどうにもならない状況が続きそう。
小桜、茜理だけではなく霞、るな、場合によっては汀まで含めてとなりそうな。
一方でお茶の水ルートだけが二人の為となりそう。
あくまでも勝手な妄想だが。
としまえんはとしまえんだと思った。
2021/07/17記
それぞれの思惑はどうあれ、目的は「妹達」だったか。
そんな壮観な状況の舞台装置としては最高だったな。
それを見ずに自分の役割を果たす第一位とか、ようやく救われた第3位と第5位が
共にいる所は感慨深いなあ。
ワーストやドリー、ラストオーダーとか、日本にいたであろう10032号達はどういう
気持ちだったのだろうな。
2021/07/19記
これはまたそのタイミングでの話かといういくつかの既出の短編の最後に書き下ろし。
今までと比べると全体的に小町度高く、次がいろはすか。
と思っていたら最後そうくるのね。
まあ、そんな中でも一番の破壊度はデレゆきのんだったり長期戦考えてる結衣だったり
なあたりはさすがヒロインズ。
良いものを読ませていただきました。
2021/05/13記
最後の大ネタがああなるであろう事を直前まですっかり忘れていたわ。
その為のアレだったのか。
そしてさらにの大引きのシークエンスで原点に戻るという心地良さ。
分岐した事でそこに至る過程やシチュエーションが違っていたりとかもちょこちょこ
あってその度にそういえばと思う事も多し。
本編でこのシチュってどういう状況でだったっけ。
とか。
まあそれよりもひたすら可愛いカップルを堪能させてもらったかなと。
桐乃の事を考えるとあやせif同様に色々とはあるのだけれど。
そんな感じであやせ黒猫とifを楽しませていただきました。
2021/04/30記
タイトル回収をしたかと思ったらここまで一気に進むとは。
どこまでが彼女の真意で彼女だった者の真意なのかそれはまだわからない。
思わぬ形であれの使いみちが。
言葉の呪いは予想以上の効果。
やはり一番やばいのはあなたか。
そしてそこにいつの間にか至っていたことに気づいていない。
トリガーかと思っていたがむしろ安全装置になっていたんだな。
第4種と化したのはあの声に溺れただけで?
運命を分けたのは肌のぬくもりか。
彼女がそのことを話したのは冴月との関係を匂わせたのかと思っていたが
もっとストレートに受け取ってよかったのね。
2021/04/25記
彼にとっての正装はやはりそれなのか。
呼応するようにかつての力を発揮する悪魔。
タイトルに間違う事なき「彼女」と「幼なじみ」達との修羅場。
カオルの最終的な本質はちょっと意外だったが、そこまでも行き当たりばったりで
打破するだなんてさすが厨二病。
原点へ原点へ戻り続けてここまでたどり着いたけれどその先は。
2021/04/23記
続いての2冊目。
これを読むまではテレビアニメの構成はアレで良かったと思っていたけれど、普通に
原作順に「箱の中の小鳥」を締めに持ってきた方が良かったんじゃ無いかな。
もしかしたらやりたくも出来ない理由があってもおかしくない作品ではあるのだけれど。
色々な意味で。
まあ、2クール目予定していてこれが1話目というのは十分ありだからな。
物語が別のフェイズに移行するという意味で。
割と構成以外は忠実にアニメ化されていた部分は同様に面白かった。
しかしまさかそこから本格的にヤバい方にシフトして、そこで彼女の今までが一つの
形となるこの2冊目の最終話はその構成も内容も加速して面白くなったと思う。
いかんせんこんな事が作品中で起こせるのは早々ないので次巻からは別の楽しみ方に
なりそうだがとりあえずこの先を。
2021/04/21記
元々気になっていた作品ではあったが、テレビアニメもひと段落した事もあり、
一作目から読み始めてみた。
まずはそのアニメとの絡みであるが思っていた以上に忠実に作っていたんだな。
当然肉付けされたり端折られたりしている所はあるが肝心な所はほぼ網羅されていた。
故にアニメを追体験する形で読み進める感じ。
やはり二人の造形が良いなあ。アニメでもそれがよく出ていた。
狂おしい何かに取り憑かれて訳がわからなくなる感じ。
二人であるが故に踏みとどまれる世界とその喪失による渇き。
3人ともある意味完全に正気失っていることを少し自覚しつつ見ないようにしている。
もう戻れない所とその原因が何なのかを分かっているけど見ないふり。
永遠に抜け出せない迷路に取り込まれた彼女達。
2021/02/08記
おうぎライト。
これがどう扇ちゃんの名を冠する物に繋がるのかと思いながら読み進んでいたが、
そこに至る為の物語だったとはね。
久々の故郷行脚で今までを色々思い出しつつ、最後は原点に戻っての後味の悪い
終わり方。
偶数章の使い方も見事でした。そう締めるのか。
文字通り締められた阿良々木暦の三度目の危機。(笑)
おうぎフライト。
前作の作中でメタに紹介された撫子編は前作とも繋がる謝罪に関する物語。
その後でしか語られなかった彼女達のその後も臥煙さんはアフターケアしていたのか。
見ることで認識といった感じなのか。
しかしラスボスはまさかのそこなのか。
しかもメンツは撫子の言う通り敗者復活組となる3人。
貝木生きてたというのが正直真っ先に頭に浮かんだ感想だが沖縄。
恋物語を思い出す。
2021/01/28記
序盤、これはずっと黒子のターンになるのかとも思ったが、結果浜面のターンだったと
いうべきか。
創約としての暗部編と言うこととなれば二人が大きく関わることになるというのは
自然の流れ。
彼女の影響はまだまだ健在。
というか彼も健在だったか。
と言うことはもしかしたらねえ。
そして、彼の最終目標であるラストオーダーを安心して任せられる世界には暗部も
ジャッジメントもアンチスキルも学園都市さえも邪魔な存在ではあるからという
意味ではこのやり方は彼らしいといえばらしいのか。
そして学園都市で最も忌むべき廃棄物の正体はわかってしまえばそのとおり。
消費されないエネルギーは溜まりに溜まって何を引き起こすのか。物語の締めとして
彼の退場はありかもだが主役だからな。
またいずれ。
2020/12/02記
そういえば「驚愕」が出てからも結構経ったなあと思い出す。
この久々の新刊はシリーズのもう一つの原点があった事を思い出させてくれる作品でした。
というよりは、やはりハルヒはライトノベルではなくジュブナイルなんだという事を
思い出させてくれた作品というべきかな。
「驚愕」はシリーズのメインラインを進めるものだったけれど、この「直観」は
ジュブナイルが持つもう一つの側面をピックアップしたもの。
短編中編長編計3編それぞれで提示された謎を解いていく様は、そういえばジュブナイルって
こういうのもあったなあなんて思い出させてくれた。
3編目でも示されているように最初の2編で準備体操した上で繰り出される数々の
ミステリー作品を取り上げたり叙述用トリック遊びをしているのは本当に楽しかった。
しばらくこういうの読んでいなかったよなあとか、そういえばハルヒの短編って
ミステリー好きを刺激する側面もあったよなあとか言葉遊びだったりがメインのものも
結構あったよなあとか。
読者への挑戦とかミステリー愛やその解体、メタ視点とか、七不思議を例題にとった
作劇法とかたぶん話のネタや枕にできそうなものが一杯詰まっていた。ホント懐かしい。
それでいて最後はハルヒというメタがこの物語でどのような役割を果たしていたかとか、
以前少しだけ出たオーパーツがどのような形で世界を捻じ曲げていくかとか
見せられた日にはまたもう一度最初から読み直さないとも思ってしまう。
ホント伏線の張り方と回収の仕方には毎度舌を巻く。
と、それもこの作品の魅力の一つだったなとこれも今更ながら思い出したよ。
過去作品をうまく拾ってくるんだよね。それがまるでこの為に最初から
用意されていたかのように。
最後に。これを彼らの手で映像化されるのが見たかったよ。
2020/10/22記
さて、ついに動き出した彼は結局本巻では助走止まり。
代わりに本作品のたぶん一番の大ネタが。
彼の本当の夢が何なのか、そして彼が何を選ぶのがベストなのかが思わぬ形で明らかに。
まさかあれがフリだとは思っても見なかった。
いや、フラグはしつこいくらいに立てていたので逆にその線はないのかなと思っていたら
それどころではなかった。
テレビアニメでのクライマックスに惚れ込んで読み続けてきたこの作品だけれど、まさか
こんな仕掛けまで用意していたとはね。
本人がこの状況をここまで正しく自覚するとは。
そしてそれを理解する為のヒントを最初から彼女は持っていた。
やられたなあ。
彼は準備運動しているうちに持ってかれてしまった感じとなるのか。
2020/10/14記
さすが黒猫if、章前からかましてくれるな。(笑)
読み返してはいないけれど何となくあの辺だなというのが判る分岐点。
同時にあの面子に対する記憶もすぐに思い返せた。
で、最初別の可能性を想像してしまったのだがほどなく辿り着いた。
そしてあれをやるならあれだよねと言う事でそこらへんでしっかりニヤニヤ
させてくれるのはさすが。
ただまあねえ。大変だよねえというのは痛いほどよくわかる。そこらへんまでも
含めてのニヤニヤなのだけれど。
ただし、終わったように見せかけて下があるんだよなあ。
しかもあそこらへんを出してくるみたいだしだとするとああだこうだでまた楽しめそう。
何せ今回は…だものなあ。
はたしてこれは感想なのか?
2020/08/24記
ちょうど超電磁砲アニメで共闘する2人を何度も見つつなタイミングなので殊更良い
コンビだと思えるな。
そして食蜂操祈、ホントに最後の大事な鍵とか握ってるんじゃないか?
というかレベル5の7人って実は上条当麻をサポートする為に選ばれたんじゃないか?
第六位、同じく超電磁砲アニメ見てるともうあの方だろうとしか思えない。要するに
妄想力の化け物という事だものな。
ん?インディアンポーカー以下自粛
そしてまさかの冒頭の共闘がこの発想に繋がったんじやないかと思えるくらいの
対アンナ戦。
しかもこれってもしかしたら本来の上条当麻の属性とはそういう事で、右手との
関係も意外と同じような所にあった可能性もあるぞ。
2020/08/08記
さすがとしか言いようがないその命がけのルートをよく渡りきったなあ。
一つ選択肢を間違えたら死の状況をこんな風に示してくるとは。
そしてあやせなりの秋葉原へのアプローチの実に的確なこと。
桐乃との関係についてはやはりそれは外せないんだな。
三者三様に筋が通った上で分岐の違いで変わった未来、堪能させていただきました。
で、次は黒猫ルートか。
京介にとっては一番つきあいやすい相手だとは思うけれど。
2020/07/31記
新たなナンバリングの一冊目。
新統括理事長が願ったのはそういう世界か。
そして新約で出てきた彼女がついに始動。
今回の学園都市におけるレベルゼロ対能力者という立場を逆転させるのは超電磁砲で
何度かやってきた誰でもではなく「能力者以外」という明確な条件付きでだからな。
秘密結社の設立者がその秘密という名で設定したタブーをここでオープンにする事で
それが成り立たせてしまうのもまた見事。
場合によってはこれでチーム学園都市というものがより本質的な意味で清濁合わせ
飲んで成立する可能性まで出てきたしこれは面白くなってきたなあ。
その中心が対極的なものであるという図式もこれはよく考えてみたらデビルマンだ。
さて、どうなる事か。
2020/07/21記
まだ根本的な所を認める気は無いようだが、途中から重荷にしかなっていなかった事は
どうやらというかことのほかスンナリとうまく治ったようで。
しかもそれが最悪のタイミングだったにも関わらずそれが故にうまくいくという。
という所から、結局うやむやなまま終わるのではと思っていたことが思わぬ形で噴出。
今まで何度も助けられてきただけに手のうちすべて知られているとしたら最悪の
タッグが組まれそうなのがとても怖い。
しかし相変わらず時事ネタぶっ込んでくるなあ。
それがかつての時事ネタと絡み合って懐かしささえ感じる。もはや記号でしか
無くなっているから妨げにもならないしね。
2020/03/19記
だとするとオンパレード!では相模がまた活躍するのかな。
それはさておき最終巻。
これはもうそこに向かって突き進む事になるのかなと思っていたらこの14巻目で
まさかねえ。
陽乃ちゃん、どれだけ妹の事が好きなんだよ。そしてそれはははのんもおんなじで。
そして、最後のお願い。
ホントにひねくれまくりな解決法だったがまさか彼女と彼女が初対面で意気投合して
タッグを組んでくるとはね。黒いもの同士よく共鳴する事。
そして、二人とも言いたい事ちゃんと言えたね。
相変わらず逃げてる奴はいるが言わないだけでいつかいうつもりはあるみたいだけど。
まあ伝わってるからとそこまでは描かないのか。
まあ何はともあれこんな笑顔で終わることが出来て本当によかった。
見事でした。
…とここまで書いてまた余韻に浸ってしまう。
最後に駆り出された人達は、そうか、2人がというか3人がそういう関係にようやく
たどり着いた事を、過去の自分達が恩を受けた事を棚に上げて、いや上げないで、
お前らホントめんどくさい奴だなあようやくかよと見ることができる面々だったんだな。
本音を、本当を出させられた人達。
そして、同じポジションを取ろうとした彼女の背中を押すのがコイツらという構図よ。
まあたしかにめんどくさい奴らだが、子はカスガイのポジションに彼女が居るからこそ
彼女の背反する想いの半分を叶えて半分を叶えさせない状況は長続きしそうな気がする。
なんならそこで崩れそうになったら叩いて打ち込み直しにきそうな奴らまでいる。
めんどくさいくらいの事をしてきたのを見てきた周りだからこそそこにもう躊躇や
逡巡は無いだろうから心配はいらなさそう。
ホントここまで幸せを塗り固めた物語として終わるとはね。
ここまで粘った甲斐があったというものだ。
2020/05/07記
読み進めてまずイメージが浮かんだのは「夏への扉」。
話の内容に関してはもっと近いものがありそうだとは思ったがかの作品の導入の
巧みさに近いものを感じた。
そして、思い出を呼び起こす鍵として音が加わる。
なんて思いながら読み進めていくと不意に帯の言葉の意味を知る。
…ところが。
話はそこから意外な方向に進んでいく。
メインはそこになるのかと思っていたらそれどころかそこに至らない事こそが
正しいという結論にたどり着くとは。
やられたなあ。見事に。
そしてその為にというのも何だがこの作品にも強烈なキャラクターが登場し、
すべてを掻っ攫っていく。
過去私が読んだ二作も含めてこの構造だからこれはもうこの作者の作品の特徴
なのだろうなあ。
何とも愛おしくなる魅力的な人間の存在がすべてを正しく進める為の原動力となる。
まさかこんな痛快な展開になるとはね。
はっきりとした意志を持った人達が話を転がしていくのは本当に心地よい。
楽しませていただきました。
2020/06/09記
いや、既読の人達の評判は聞いていたので心構えはしていたのだけれど、ここまで
やり遂げた感のあるエンディングを見る事が出来るとは思っても見なかった。
その為のトリッキーな仕掛けももちろんあったのだけれど、前巻の終わりからどう
後一巻話を続けるんだと思っていたがこれはやられたな。
しかもこの後一巻という事じたいにも意味があるという狡猾さ。
はがないの時にも感じていた信念的なものが益々先鋭化されてる気がする。
作家という職業に対するこの上ないラブレター、堪能させていただきました。
そして始まったスピンオフ小説。
少々捻くれて曲がった感じになってしまったが、確かに彼らの子供達感はあるなあと
思っていたら…。
一話目冒頭が何だったのかをしっかり思い出させていただきました。
そして妹を持った妹で終わるという。タイトルも回収。
たしかにこいつら皆そうだったよな。先鋭化されて判る全容。
詰め込んでくるなあ。
2020/03/14記
本編最終章にてチラッと名前が出てきた彼女との物語。
そういうポジションでもありながら、佐伯沙弥香についての物語がこういう形で
締め括られる事の何と幸せな事か。
燈子達との関係においては癒される事のなかった先輩との事をこんな形で再び
向き合い先に向かう道へと繋げるとは。
イラストの印象もあって、やはり侑と似てるのかなとも思ったが侑というよりは
朱里に少し近いのかな。
しかしみどりとまなかもとはねえ。たしかにそういうところはあったけれど。
幸せな終わり方ではあったけれどそこには最初に示されたその先の可能性も
あるんだよな。
限りあるかもしれないからというのは彼女自身の心情でもある。
それが余韻にスパイスを与えてくれる。
どうか彼女にとって幸せな時間が少しでも長く続きますように。
2020/02/22記
どうすれば読者が涙で目が一杯になるかよーく知ってるよなあ。
こんな不意打ち食らわされるとは思っても見なかった。
山田エルフホント凄いや。
それが勝利条件か。
ここにムラマサちゃんが話に加わる余地はなかったなあ。
その一方で今回も創作の楽しみに満ち溢れていた回でした。
それを同人誌創作で示してくれた。
2019/11/28記
クリスマスから年越しまで。
何故今までこうならなかったのかとも思ったが、今回に限って言えば直接的な
恨みを買った直後だものな。
ただし結果として自爆した感が強い結果となってしまったが。
ネタの繋ぎ方はさすが。
その見方はした事なかったわ。
今回はヘイヴィア活躍かという出だしだったがそのためだったとはねえ。
けど結果良い所見せられたし。
2019/10/24記
半ばその後感を感じながら読み進めていくと不意打ちに会い、涙。
そうか。そこが終着点なのか。
見事にやられたな。
ただ、まだ終わっていないんだよなあ。
はがないの時はしてやられたからな。予兆はあるし。
ただホントこの巻だけでも見事にまとまっているからよしとするか。何を?
とりあえず俺ガイルの新作を読めただけでも良かった。意外な展開。
2019/09/10記
新約もとうとう最終巻。
最後の敵はこんな形で現れたか。
その雌雄を決したのは確かに幸運だがそもそも幸運な偶然は不幸側にあったようにも。
そこら辺が本当に不幸だったのか幸運なのかを見極めるヒントになりそうな。
過去の記憶を持つ上条当麻が自分の力が何なのか理解していたのではとも思ったが
それはなかったか。そもそも記憶喪失前にそんな余裕なかったものな。
ただ、もし当麻が記憶を失っていなかったら色々と変わってはいたのだろうな。
今回のように能力サイドのような思考にまでは陥らないとは思うけれど。
AAA、ここまで美琴に懐いていたのかとか色々あれど、やはり三者揃い踏みは良いなあ。
2019/09/02記
まさかこんな形で復活するとは思わなかった本作品。
メインヒロイン陣の中である意味一番扱いの酷かったからこそ...いや、最終的に
一番酷かったのは...それはさておき...こういう事もあるのかな。
まずはどこから分岐させるのかと思っていたが、まだ完全におかしくなる前か。
きや、場合によってはifではなく上手く正史に繋がる可能性もありそうだな。
誰がこの時点であった会わないはもうすっかり忘れてるからそういう目で見てみよう。
元々いつのまにかというのはあったからなあ。
などと懐かしさに浸りつつ、上巻はスタートに至るまでの話。
案外答えがどこかにもう散りばめられているんだよなあきっと。
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