『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』"Star Wars: The Rise of Skywalker"(2019)

2019/12/22記 (2019/12/21 at 丸の内ピカデリー ドルビーシネマ) ジョンウィリアムズの渾身のオケが聴きたいのならドルビーシネマへ。 ルーカスフィルムの黒地に銀のロゴも一段と映えています。 さて、まずは丸ピカのドルビーシネマ。 ロビーは予想以上に狭い。この場所自体久々だったけれどマリオン新館の もう片割れのイメージが強かったからなあ。 とはいえ、ひたすら黒い内装に青や白の照明でドルビーシネマ感出しまくっているのは 好きだな。 ここでしばらく目を慣らしてから入れるという利点もあるかも。 外が全く見えない狭い空間。 アイランドなチケット売り場兼コンセッションは珍しいかな。 やはり改装館となるとこうなってしまうのかなあ。 そして箱の中。 こじんまり感はさいたま以上だったが見易さはやはりさすが。 そしてさいたまもそうだが普通のアトモスな箱よりキレイに聴こえるのは ホントなんでかなあ。 やはりファーストチョイスは今後もドルビーシネマになりそうな。 さて、ここまで書けばネタバレしてもよろしかろう。 7の時以上にやれる事みんな詰め込んだれ感は凄かったな。 最初はあまりにもな所ばかり目に付いたが三部作でやりたかったことも 早々に見えてきたし後は身を任せるだけだった。 そうか、アレを拾って来たんだ。 あと、字幕はもう一捻り欲しかったかな。 さて、これ以上個別の案件について語るとキリがなさそうなのでこれくらいに しておこう。 このシリーズの原点が何だったのかを久々に思い出したよ。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』"Spider-Man: Far From Home"(2019)

(2019/07/25記) スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム【字幕版】Dolby Atmos (2019/07/25 at グランドシネマサンシャインシアター6 BESTIA) こちらはIMAXなシアター12と比べると音も映像もややくっきりかな。 とは言いつつもドルビーシネマなこの前のさいたまと比べてしまうとやはり物足りなさは 感じる。 ただしそのアトモス同士での比較で考えるとこちらも作品によってはアリかな。 対さいたまであればこのBESTIAなシアター6の方が少し音楽よりに感じる。 バランスの悪くならない程度に。 座席周り。 これもさいたまほどではないにしろ前後左右に余裕があるように感じたかな。ここも ラグジュアリー感が見えてきている。 傾斜はそれほどキツくはなく奥行きもそんなにないため映写室の高さも位置も割と良い感じ。 今回は前目で見たけれど観やすかったし、定宿にするのはアリかな。プラス200円取られるれど。 さてこれだけ書けば本編もネタバレできるか。 とは言ってもこの作品ほどネタバレに関して神経質にならざるを得ない作品も珍しい。 まず、MCUはアイアンマンとウィンターソルジャーを見たくらい、スパイダーマンはトビー マグワイヤの一作目までを観たくらいだけれど何となく雰囲気は知っている程度だけれど、 やはりこのピーターパーカーの高校生っぽさを主軸とした話は微笑ましいな。 あくまでもその生活のベースが変わらない状態でアベンジャーズと関わってきたと いうのは確かに面白そうだと言うことをこの作品を通じて感じた。 そしてそれこそがこの物語の核である事が見えてくる。 でも、彼はそこで彼である事をやめないんだよな。 それは素晴らしい。 いったいどこまでぼんくらなんだピーターパーカー。 そんな彼の彼たらしめている部分が結果的にクローズアップされた本作。 さらにここでもう一つの彼のキャラクターを成り立たせている部分がクローズ アップされるんだよな。 それがヒーローものの定番である、身バレ。 正直に言ってここにこんな形で踏み込んでくるとはねえ。 念願も叶い、絶望的じゃないか。 楽しみだ。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』"Star Wars The Last Jedi"(2017)

(2017/12/21記) (2017/12/20 at TOHOシネマズ日本橋スクリーン7) 今ならこんなことも出来るんだぜというショーケースから始まり、基本的には逃げ回る だけ。 なんでこいつら(特にポー)こんなに馬鹿なんだろう的な行動で味方を無駄死に させまくり、これはこんなに頭悪い作品なのかと冒頭からがっかりしつつも絵だけ 楽しむしかないかなと思っていたら徐々にその全貌が明らかになり、強引ではあるが 結果論でそれらの選択肢の末に今回の脱出成功となったのは、ううむ、ありと 言えばありか。 オリジナルである3部作に対し、プリークエルは原作者による自主制作映画という 表現がピッタリの作品であったが、さながら今度の3部作に対しては、第三者による 二次創作という表現がピッタリの作品かもしれない。 ホント色々なところから引用し手を変え品を変え突っ込んできたなと言う感じ。 今までの作品からは当然としてそれこそプリークエルが作られたことで死屍累々の山と なった数多のスピンオフノベルやら関係する創作物が結果としてこの作品の血肉に なっている。 単品の映画として見たらどうかと思うこの作品だが、二次創作という目で見れば 楽しめる作品だった。 デル・トロは彼のポジションだったのかなとかこの作品を通じて過去の作品を 振り替えれるのが二次創作の魅力。 in memories of なテロップは出てくるとは思ったがあそこだけレイアのテーマを 流されたのはさすがに涙腺に来た。 ルークはやっぱりルークだったなと言うところと、そこで出て来る師匠に痺れた。 そしてオビ=ワンのようにあそこで皆を逃がすためにということをそのままやるのかと 思ったらそこは変えてきたか。 夕陽を交えてその最後を語る辺り数々のシーンが思い出されてそれがまた来るものが あった。 レイアのあのシーンはどう見たら良いのかな。彼女とフォースの関係性が彼女にだけ そういうものを与えたのか的なこと? 全体的に(師匠含めて)年寄り共がメインなんだなとは思ったが、今回でそれら すべてを次の世代に委ねるために必要な儀式であったと見ればよいのかな。 まさかスヌークまで切るとは思わなかったが。文字通り。 レジスタンス側も残りがファルコンに乗れるだけの人数になってしまったという 悲壮感があったが、その芽はまだという終わり方であった。 対して帝国側は頭がまさに小物揃い。 元々の頭のスヌークもシスではない野生のフォース使いかシディアスがかけた保険 もしくはクローンの失敗品のような雰囲気であったもののフォースがあったが故に あのポジションにいた感があったが、潜在能力としては格段のものを持っているに せよいつ寝首をかかれてもおかしくないぞ。 ましてやスヌークに散々小物扱いされていたのを部下たちは見て知っているで あろうからな。 ああ、そうだ。R2は今回ルークと再会したところくらいだったな、見せ場は。 寂しいものがある。 ほぼBBがその役割を担っていたからしょうがないのだろうが。 そうそう、単品映画としてはどうかと思うと語ったが脱出劇だけのこの映画において 様々な場面転換を用いるアイデアの数々はなかなかのものでした。こういうのは好きだ。 まあこうやって良きも悪きも語れるのがこの作品の楽しさだよなあということは 再認識させていただきました。

『すてきな片想い』"Sixteen Candles"(1984)

(2017/09/15記) (2017/09/15 at NHK BS 録画) さすがに今となっては時代を感じる作品だよなあと思いつつ見続けていくんだけれど、 気がつけば普遍的なところに落ちていくあたりは本当に見事。 筋とかシーンを言葉に置き換えてしまうと本当に陳腐なものなのだけれど、その 積み重ねがあの最後のカットを嘘じゃないものにしてしまうんだよなあ。 これぞ映画だよ。 そしてアンソニーマイケルホールが若い。そりゃ当たり前だが。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』"Rogue One: A Star Wars Story"(2016)

(2017/01/01記) (2017/01/01 at 新宿ピカデリー シアター3) 心持ちとしてはあそこに繋がる話として望んだが、最初のシーンの第一印象は むしろエピソード3までの世界が色濃く残ったものだった。 とはいえモイスチャーファームから始めるあたり分かってるなあと思っていたら いきなりつまづく。 物語を成り立たせるためだけにキャラクターを動かすのは止めてくれ。 そこで少し腹はたっていたのだが、それ以降は素晴らしかった。 エピソード7みたいな枷が少ない分この世界がホントに好きなんだなと強く 感じられた。 キャラクターに余計な思い入れの無い分この世界が当たり前のようにそこに 存在することに違和感を感じられない。 それでいてブルーリーダーとかレッド5なんかをうまく使って未来を暗示させて くれる。 キャシーアン(とずっと聴こえていたので最初誰のことかと思った)の使い方も 良かったなあ。 レベル側なのにそんな目的でジンに随行するのかよと思ったが、そうか、 このためだったのね。 この個人的趣味丸出しのこの展開、気づいた時点で涙ボロボロだったわ。 一方でそのレベル側がローグ・ワン達の行動に気づいてからの行動の早さ。 お前ら絶対に行く気満々だっただろうという感じでくそうやられたわ。 あのパーティーの寄せ集め感も良かったな。これだよスターウォーズってってな 感じで。 若しくはこれだよ連続活劇の面白さはってな感じで。 しかしこのパーティーにドニーイェン連れてきた奴は天才だ。 彼の存在が如何にジェダイの不在に対する喪失感を体現していたか。 もう結末は判っているだけにあざといことやって来るかなと思っていたのだが、 その時は静かに訪れる。 Kも良かった。文字通り回路直結な言動も、人間以上に人間臭いところも。 で、今は普通にモフターキンやらレイアオーガナをああいう形で出せるんだな。 まあそれは判っていたがだからこそ出来るこの終わり方。 もうあそこでレベルシップが出てきた時点でもうスイッチ入った。 対する卿のスターデストロイヤーの使い方も見事だった。 事前に間抜けな例を見ていただけに、さすが元宇宙一のパイロットだ。 ってな感じで話尽きない作品でした。 見事!

『スゥィングガールズ』(2004)

(2005/11/12記)  『スゥイングガールズ』を観ました。(2005.11.5 at フジテレビ)  『1941』好きとしては、劇中にSwing Swing Swingがかかるというだけで もう満足なのですが、そこに行き着くまでに、昔から本当に変わらない矢口史靖 タッチを満喫できるという一粒で二度おいしい作品でした。  ホンッと、オチの付け方変わっていないものなぁ。漫画を無理矢理実写で表現して みました。その一歩間違うと滑りそうなところで踏みとどまる面白さというのが。  上野樹里がいいなぁと言われているのは納得。竹中直人が毎度おなじみアルタミラ ポジションにいるのが、最近だんだん微妙に思えてきてしまってはいるのだけれど、 他のキャラクタも見事に矢口ワールドしていました。

『スクリーム2』"Scream2"(1997)

(98/08/15記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スクリーム2』を観ました。(98/08/15 at 池袋シネマサンシャイン2番館) 初日で、しかも夏休み真っ盛りとあって、場内は中学生くらいの集団か自分の 年齢層より若いカップルでいっぱい。狭い映画館ながら、上映開始の30分前 には「立ち見になります。」ってアナウンスが出ていて、より、この映画に 合った環境になっていました。  そしてさらには、当然というか例のマスクも売られていたし、パンフまで 黒地に蛍光塗料であのマスクという懲りよう。時間になって、館内が暗くなる と、そこかしこで、あのマスクがぼんやり浮かび上がるんですよね。これいい なぁ。(何か他の映画観に行った時持っていると迷惑かもしれないけれど。 (笑))  さて、映画のほうですが・・・、 (以降ネタバレあり)  今回も、『スクリーム』の時に気に入っていた「ツボ」の部分を見事に 押さえられていて、とても楽しかった!!  冒頭の「こういう映画じゃ黒人は殺されないんだ。」とか、そういうホラー 映画のルールがらみの話から、「『ショーガール』は恐い(笑)」と言う話。 そして、しっかり劇中劇でトレスペリングがシドニーやっていたり、思わせぶ りなところや、お約束なところ。 そして、「成功した続編のパート2は少ない」って話とか、好きだなぁ。  そして、今回も犯人は途中こけたりして、あくまでも人間的な動きをする 犯人(ただし(笑))とか、主人公たちのまわりにいる容疑者たちのいかにも 怪しげなところ。ちゃんと今回も犯人がしっかり動機をしゃべってくれたりし てそういうところも好き。  一方で、しっかりと絶体絶命的な山場を用意してくれて、そこは(周りの観 客たちの影響もあって(^^))しっかりどきどきさせてくれたし。  前回程の「新鮮(^^)な驚き」のない分を、見事にパート2ということを利用 して楽しい作品に仕上げてくれました。今回も見事にウェルメイドな映画でし た。  しかし、三部作のパート2は続編とは言わないんだったら、この映画はこれで 終わり?? と思っていたら、しっかりパート3もあるとパンフに書いてあった。  だったら、もう少しストライクスバックして欲しかったのに。(^^) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) mailto: kaname@a2.mbn.or.jp cxe04355@nifty.ne.jp takashi.miyamoto@nifty.ne.jp URL: http://member.nifty.ne.jp/kaname/ http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/theater/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スコーピオンキング』"Scorpion King"(2002)

(2002/07/14記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スコーピオンキング』を観ました。(2002/07/14 at ワーナーマイカルシ ネマズ小樽 スクリーン6)  スティーブンソマーズ監督の『ハムナプトラ2』からキャラクタがスピンア ウトしたサブストーリー、『スコーピオンキング』。  しかも、しっかりソマーズが脚本も書いているということで、楽しみにして いた一本でした。 (以降、内容に触れます。) などと、改行するまでもなく、これは、「まずは観ろ!」という作品に、見事 に仕上がっていました。 個人的に脚本家を意識し過ぎて観たせいか、ちょっとした細かいオチや小ネタ の多さがいい。至る所に見られる「主役効果」や「敵役効果」。 ツッコミをいれる合間も、忘れずに入れてくれます。 そして、その主役効果を恩恵を受ける対象として、ザ・ロックがまたこのうえ なく決めてくれるのもとても気持ちよい。 いささか今までのソマーズ映画を意識し過ぎているのではないかと思える、主 人公の脇を固める味方な人たちも、もちろん良いのだけれど、それ以上に、主 役が誰で、何をすればいいのかがすべて明確にされている映画だよなぁ。 現在における唯一無二の正統派冒険活劇映画作家(だと私が勝手に思っている) スティーブンソマーズ監督にとって、格好の題材だったのではと思います。 しかしながら、本人が今回は監督していない。 ただ、それは主役のザ・ロックを引きたたせるうえで、ソマーズ作品の独特な 合間と笑いをやるには、あまりにもザ・ロックそのものが、正統派すぎる点を ぼやかせてしまう可能性があるからかな。 『ザ・グリード』のトリートウィリアムズや『ハムナプトラ』のブレンダンフ レイザー等のように、ある種の詐欺師的なというかハッタリを利かせる事でユー モアを引き出せるキャラクタではなく、そこに示される物は、すべてが真実で あらねばならないかのような存在感を持つザ・ロックを主役に置くには、ちょっ と難しかったかもしれない。もしかしたら、それで『ハムナプトラ2』は、あ あいう形でザ・ロック演じるスコーピオンキングと対峙する事を避けてしまっ たのかな。 ただまぁそれでも、何をやるべきか、すべての人間が分かっている映画ほど、面 白い物は無いかなと思わせてくれる作品でありました。 kaname(CXE04355)

『スコルピオンの恋まじない』"The Curse of The Jade Scorpion"(2002)

(2003/02/02記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スコルピオンの恋まじない』を観ました。(2003/02/01 at 恵比寿ガーデ ンシネマ2)  題材や表現方法に対しての限界が見えてしまうような作品の多い昨今で、そ ういった事を物ともせずにマイペースで作り続け、成功している作家が二人い ます。  ひとりはクリントイーストウッド、そしてもうひとりはこの作品のウッディ アレン。  彼らは、老いてもなお、否、この年代になってからさらに、シンプルで、か つ魅力的なものを提示してくれる。 派手なものも目新しいものも、無かったり、もしくは最低限。 それでいて、ここまで人を楽しませてくれる事に長けているというのは、本当 に見事としかいいようがないです。 果たして、何年後、何十年後に、この領域に達してくれる作家が、いったいど れだけいるのか? それを思うとやや不安だなぁと、この作品を見ながら思いました。 (以降内容に触れます。) 今回のウディアレンの役柄の中で、もっともうまいなと思ったのは、 あのヘレンハントの役柄が惚れてしまうのも分かるなあという自殺を 止める一連のシークエンス。 あの一瞬だけ見せる男らしさは見事でした。 そしてもちろん、一回だけしかみせない火薬を使うシーンも、 How Romantic! 2003/02/02(日) kaname(CXE04355)

『劇場版「涼宮ハルヒの消失」』(2010)

(2010/02/06記) 『涼宮ハルヒの消失』を観ました。 (2010/02/06 at ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン10) この作品の原作シリーズはとても好きで、中でもこの作品は一番のお気に入り。 シリーズ中の他作品への伏線の張り方、回収の仕方が実に見事な上に見事なSFジュブ ナイル。 接する機会を得たのはアニメ化されたシリーズがきっかけではあったものの、原作の ほうが好きである身としては、まだアニメ化されていなかったこの作品を原作に対して 如何に映画化するのかが今回一番の不安材料でありまた興味があるところでもありました。 まあ語りだすと個人的にはアニメにするよりもNHKでSFジュブナイルな実写作品と して映像化して欲しかったとかキリが無いのでこの辺にして、ネタバレ前にひと言感想を 書くとしたら、「見事!」としか言いようが無いものでした。 これは凄いわ。 (以降ネタバレあり) 号泣とまでは行かないもののもう要所要所で涙流しっぱなしでした。 少し前から試写会の感想が漏れだして、まさかの「原作に忠実」という話が出てきた ときには、既にアニメ化されたものがあり、それはたしかに原作をうまく消化した 作品になってはいたものの、どちらかというとそれは短編の脚色のうまさで、それが かえって今回の「…消失」には阻害因子になるようなものだと感じていた身としては、 正直驚きを感じていました。 その部分が正直アニメのほうに痛し痒しを感じていた部分だったんですよね。 SFジュブナイルとしてではなくキャラアニメとして認識されているなんてもったいない…。 おっと、脱線しそうなので元に戻そう。 それが、ホント見事なまでに「原作に忠実な」作品と化していました。 それも、原作に忠実な映画化、ではなく原作に忠実なアニメーションとして。 今まで、原作に忠実な作品と思えるものはいろいろと観てきたつもりだったものの、 原作を忠実にアニメーションとして動かす。 ものすごく新鮮で、かつ驚かされました。 こんな事って出来るんだって。 もちろんアニメーション化する上で提示されるものの時系列や小物の改変なんてものは あります。 ただし、それはこの作品の魅力である伏線の使い方のうまさというものを単品として 表現するためのもの。 原作の魅力を損なわず、かつシリーズものを途中から映画化なんてできるとは思わ なかったものの、これならありかとそういう意味でも感心してしまった。 で、結果として2時間半超えの作品となったのですが、元々原作もダレが無い作品で あるが故に時間の長さを感じさせない。 これも試写感想で既に出ていたのですが、原作の一言一句をアニメーションならではの 丁寧さでじっくりと描ききっている。 まるで小説を読むかのように展開されるアニメーション。 結果的にはまさにこれしかないかと思われるくらいに原作の魅力が引き出されており、 かつ、それはこの原作があってこそ出来るという至福。 原作使いのうまさに定評がある京都アニメーションの面目躍如な作品でありました。 原作読んで、「ここが観たい」と思うような部分がほとんどそのまま提示されるなんて 原作好きにとってこれほどの至福は無いでしょう。 などと絶賛していますが、もちろんところどころ「ここはイメージと違う」とか「この 台詞をこう言い回すか?」なんてところも無かった訳じゃありません。 けれども、ここまでやられたら何も言えない。(たぶん言うけれど。(笑)) この原作に対する愛情を見せられたら「実写化したほうが良かったのに」はもう言え ないな。 もちろん実写化は今でも望んでいますが、それがこの作品を否定するものにはなり得ない。 などとうだうだ書いてきましたが、実際にまた観るだんになれば、ただひたすらキョンや 長門に想いを馳せるのみ。 良いものを見せてもらいました。 【以降2013/01/05追記】 『劇場版「涼宮ハルヒの消失」』(2010)を観ました。 (2013/01/04 at キッズステーション) DVDは持っているのだけれど、やはりHD放送のほうが綺麗だな。 こうやって改めて観ても、原作を忠実に映画化しているという点に置いて未だに来る ものがある。 振り返ってみると実は未だに原作を読んだ回数のほうがこの作品を観た回数より多い んだよな。 原作は何度も(少なくともうち何回かは図書館で借り直して)読んでいるのに対し、この 映画はロードショーで一回観て、DVD購入時に一回、さらにもう一回観直しくらいしか していない。 そういう意味では、どちらも手元にある状態であれば今でも迷わず原作のほうを取ると いうのは変わらない。 まぁ手軽さというのももちろんあるのだけれど。 でも、それでもこの物語の登場人物の一挙手一投足を眺め、冬の佇まいを感じさせる 景色に埋まりながら、もしくは突然の夏に戸惑いながら物語に没頭するのは良いものだ。 キョンにとって笑えない状況というのは本当に笑えないし、その閉鎖的な状況から話が 動き出す一枚の栞。 そして到達点であるハルヒの仏頂面までとか本当に素晴らしいと思う。 一方の長門の袖つかみとかねぇ。後はラストの図書館とか。 朝比奈さんで言えば、意識が遠ざかる中ふたりでキョンを揺り動かす俯瞰とか部室に 鍵をかけられた時の懐かしいリアクションとか。 そんなものに3時間弱も浸っていられるのは本当に幸福である。

『スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス』 "Star Wars Episode 1 Phantom Menace"(1999)

(99/06/27記 at Niftyserve FMOVIE 2番会議室)  ついに! 『スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス』を観ました。(99/ 06/26 at 金沢ルネス9シネマ スクリーン5 先先行レイト)  その存在を知ってから20年。一時は本当に作られるのか?とも思った このエピソード1ですが、本当にようやく観る事が出来ました。  この『スターウォーズ』シリーズ。たぶん私の中で唯一「映画」と言う カテゴリーに入っていない映画なんですよね。  私にとっての20年前のこの作品とのファーストコンタクトが、映画と 言う媒体ではなく、小説と言う媒体であったためにか、まだ映画と言うも のに完全にはまりきる前であったためにか、まず、この物語の全貌が知り たい。それが最優先でした。映画そのもののファーストインプレッション は二の次。その感動を棒に振ってでも物語の全貌を知りたい。  ネット上に流れる噂や前情報に耳を傾け、ノベライズは既に読み、話す べてを頭に入れた上、この2年間、この映画と一番の出会いをするためだ けに、日本中のいろいろな映画館を廻り続け・・・。  すべての準備が整い、私の日本で一番のお気に入りスクリーン、金沢の ルネス9シネマ、5番スクリーンでの鑑賞と相なったのでした。 (以降、内容に触れます。)  冒頭の20世紀FOX社とルーカスフィルムのロゴ、そしてその後の、 "a long time ago in a galaxy・・・"。 そして、"STARWARS"のロゴが出た後に出てくる"EPISODE I"の文字!!  そして流れているのはジョンウィリアムスの音楽ですよ!  もう何年これを観るのを待ち望んだ事か!  そして、一隻の宇宙船の航行シーンから始まる物語は、100%満足の 行く物でした。  リーアムニーソンやナタリーポートマン、ユワンマクレガー、そして サミュエルLジャクソンさえもが、この世界ではキャラクタのひとりに 過ぎません。  もう、すべては『スターウォーズ』の為に。 R2−D2とC−3POとの出会いは、その後、エピソード4までに、 何が起こるかをいろいろと想像させてくれます。  そして、それを除くメインキャラクタのすべてに待ち受けているのは 死。エピソード4から6には出ていないキャラクタでさえ、待ち受けて いるのは死しか考えられない。(よっぽどエピソード7以降を作りたい とジョージルーカスが思わない限り)  で、まずは、アミダラ救出までの過程。 ここは、まだ、乗り切れていない印象。もしくは後半の圧倒的なものに 印象をかき消されたか? そんな中で一番のお気に入りは、ドアを無表 情で焼き切るクワイゴンですね。  そして、ポッドレースとそこに至る過程。 これはもうホント、スターウォーズの世界ですよね。 これだけの異形のエイリアンを揃えてのポッドレース。しかも、まだ 顔形の崩れていないジャバ付き!  ワトーの不精髭の具合も大好きだな。 シミとアナキンの住居だって、ああ、懐かしい。  そして、アナキンのポッドのパワージェネレータのトラブル回避!  で、コルッサント。(もしくはコルスカント)  ああ、もうここからのビジュアルの無駄さ加減がたまりません!! よくまぁこんなものを作ったなぁと言う感覚は、ポッドレース以上。 ここで一番気になったのは、噂のE.T.もそうだったのだけれど、 あの首の長いジェダイ評議員。うう、彼は今後どのように活躍してく れるのか、それとも予想通り何も活躍してくれるのかが凄く興味があ ります。  興味があると言えば、伝説のキャラクタ、メイスウィドウ。そして 若いヨーダ!! ああ、どうなるんだろう?  なんて思ってるうちに、いよいよクライマックス。 グンガンが囮になっての戦いの規模のでかさと細かさ。 アミダラ、クワイゴン一行の宮殿潜入から、クワイゴン、オビワンが ダースモールと対峙するシーン。 アナキン&R2のナブーファイター。 クワイゴン達と別れたアミダラ達の手際の良さ。(そして、やはり見 たかった、瞬時に閉まる扉!) そして、ダースモールvsクワイゴン、オビワンの殺陣の心地よい事。 あとはもう、それらのシーンのバックに流れるジョンウィリアムスの音楽!  いやぁ、もうその後はグンガンのパレードだろうが何だろうがいいの です。  最後に、メインキャラクタが並んでのお決まりのエンディング。  ああ、いったいエピソード2はどうなるんだ? その前にまだまだ観ないと判らないぞ>エピソード1 (まだ混乱&余韻に浸り中) kaname(CXE04355) p.s.おっと、忘れていました。エンドロールがすべて終わってからの あの音!!!  いいですねぇ。

『スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス』(吹替え版) "Star Wars Episode1 The Phantom Menace Japanese Edition"(1999)

(99/08/22記 at Niftyserve FMOVIE 16番会議室)  ようやく、『スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 の日本語吹き替え版を観てきました。(99/08/22 at WMC新百合ヶ丘 スクリーン9)  周りから、違和感の無さや出来の良さは聞かされていたのですが、 果たしてどうなのか? (以降、受けた印象に触れます。)  オープニングの文字の書体には、思いきり拍子抜けしてしまった。 あまりにも間抜けな書体だったので。(^^; そして、続いての、文字が画面奥に流れていくあらすじも、同様な 書体。句読点と行換えの関係も、何か変だし。(なぜにこういう部 分のチェックが甘いのだろう?>ルーカスフィルム)  しかし、そこを通りすぎれば、確かに違和感の無い世界。この物 語を正しく理解するためには、確かに吹き替え版は必見かもしれな い。字幕版だけを観ても、この物語の雰囲気は伝わっても、内容は あまり伝わらないだろう。  けれども、それでも、私には、この物語を伝えるには、原語の 方が良いように思った。  確かに、違和感はまったくない。物語も正しく伝えてはいる。 しかしそこには逆に、自分のまったく知らない未知の世界は存在 しないように思えるのだ。  自分にとって、把握しきれない言語である英語を使って語られ ている物語であるからこそ、魅力を増しているのかなぁと。 kaname(CXE04355)

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D』 "Star wars: Episode I - The Phantom Menace 3d"(2012)

(2012/03/23記) 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D 吹き替え版』"Star wars: Episode I - The Phantom Menace 3d"(2012)を観ました。 (2012/03/23 at シネプレックス平塚 8番シアター[THX] DLPcinema XpanD) ジャージャー気持ち悪〜。 ってなところはおいといて、実は初のdigital 3D鑑賞。 まずそこらへんから書いていくと、XpanDの眼鏡は私の鼻では低すぎた。(笑) ずり落ちてしまって、で仕方が無いので眼鏡オンで無理やり装着したら調度良かったです。 あわやあのまま眼鏡抑えながらの鑑賞となるところでした。 鑑賞後に劇場係員の方に聞いた処、バンドがあるものがあったのね。 次回からは申請しよう。(^^; さて、Digitalの3DのシステムってあのDLPなどの異様なと言ってもいいくらいの発色の良さを調度良いくらいに 抑えてくれてとても見やすかったです。 ましてや素材は当時最高技術の解像度を誇るエピソード1。 あともう少し欲しいなと思うところはあれば、当時のものベースでここまで出来ているとはとても思っていませんでした。 思わぬ誤算でした。 その上、作品的にも発色や解像度の良さが合う作品な上に、今回はTHX認定のDLPのハコ。 やや意味不明になっているがさらにクリアなものを見れたということで、今回の遠征は大満足だったな。 最高のファンムービー、イベントムービーだからねぇ>エピソード1から3までは 音もね。久々のTHX認定のハコ。しかもこの作品にも関わらず力技な使い方をせずに上品な仕上がりでした。 正直に言ってしまえば年齢を重ねた分の視覚聴覚の衰えはあれど、この落ち着いた感じがトータルで調度 良かったように思います。 ここまでこの組み合わせの相性が良いとはねぇ。 こうなるとより純粋にDLPチューンされているエピソード2は楽しみだなぁ。 逆に4以降を後回しにしたのはチューンナップにまだまだ時間がかかりそうだということか。 あっという間だったな。 増えたカットというのは、というよりは忘れていたのかもしれないカットはいくつかの俯瞰で入るカット。 タトゥイーンのアニーたちの住居の夜、上からの俯瞰(ミディクロリアン絡みのところ) あと、もう一箇所くらい、あれ?この俯瞰観たっけ?というところがあったな。 コルッサントの縦に奥行きのある映像はよくあってたな。 ああいうところも素材の良さがまた光る。 草原での戦いはややあっさり気味になったような気がするけれど、ポッドレースは凄く合っていたな。 逆に平板になりすぎるカットもあったことは事実だけれど、3Dの楽しさを味わえるカットでもあったと思う。 あ、あと、やはり3Dは画面の大きさが必要だな。 体感的に奥行きに取られてしまう分普通に見るより小さく感じた。 さらに話は飛ぶがたしかこのスクリーンはTHX認定前に来たっきりでその後改造が入って認定が降りたハコだから、 そうなってからは初めてか。 前はもっと奥行き方向があったような気がするが、ここの特徴であるスクリーンがやや寝ている(顎が出ている)のは 変わらずだった。私がこのハコを好きな所以の場所。 (けどそれが今回のXpanDの眼鏡のミスマッチに繋がったのかな?) などとまあいろいろ。 とても楽しませて頂きました。

『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』 "Star Wars Episode 2 Attack of the Clones"(2002)

(2002/07/07記 at @nifty FMOVIE 15番会議室) 何故、アナキンはダースヴェイダーと化してしまったのか? そして何よりも、『エピソード1』は、何故『エピソード1』でなければなら なかったのか? この『スターウォーズ』の名を冠した5番目に語られる2番目の物語が背負っ た宿命は、主人公そのものが持つそれと同様に、全6話中もっとも重い物であっ たかも知れません。 その重い宿命に対しどのような結果を出したか。 事前にネット上に流れていたシノプシスと脚本を読み、ノベライズやフィギュ ア等の関連各種商品から、物語と映画の全てを事前に把握・想像した上でとい う特殊な形で望んだこの『エピソード2』を、ようやく観にいってきました。 場所は、『スター・ウォーズ特別編』から『同 エピソード1』までのすべて を体験してきた立川シネマシティ。 7/13ロードショー公開を前にした先行オールナイトという形で。 (2002/07/13 at 立川シネマシティ シティ2[THX] 先行オールナイト) (以降、内容に触れます。)  最初、その全貌を知りえる機会を得た時、「これはやられた」と思いました。 この作品が背負ってしまった宿命は、前述のようにとても重い物。 既に語られた『エピソード4』から『エピソード6』までに至る背景を語ると いうことと、そこに至る為の序章として公開された『エピソード1』が、いか にそこへと繋がっていくかという2つの使命を元々持つうえに、その『エピソー ド1』という形で語られた話が、ある意味世界設定の説明に終始し、ひとつの 作品として語るうえでは考え込まざるをえないというものであったが故に、こ の『エピソード1』として語られた話そのものの存在意義をあらためて説明し なければならないという使命をも持たざるをえないという状況で、どのような ものが『エピソード2』として語られるか。 そして、それをここまでものの見事にクリアしてしまったというのがとても嬉 しかった。  本来の、主軸としての物語の説明に関わるものに関しては、割とおおざっぱ に説明することで、話のテンポを維持し、かつ、あとは観客が想像で肉付けを していく余地として残した上で、むしろ、『エピソード1』と『エピソード4』 から『エピソード6』への補完を、それらで使われてきた、世界・キャラクタ・ アイテム・衣装・台詞・シーン・そして音楽を繰り返し使用していくことで、 混沌から完成への道筋を明確に示していく。  これを見事に成功させてしまいました。 例えば、モイスチャーファームで母を救出に向かうアナキンというシークエン スの一部に使われた曲と場所が、かつてみた未来で、どのような意味を持って いたか。 さらには、シリーズを通じて、初めて本領を発揮することとなったヨーダのシー クエンスの一部にふとかかった曲が、同じくかつて観た未来でどのような意味 を持っていたか。 アミダラの着る衣装(鎖含む(笑))と置かれた状況が、その未来の娘といか にして重なっていくか。 かつて観た兵器などのアイテムが、どのようにして成り立っていったかを象徴 的に現わすシークエンスで、ふと流れる懐かしい未来の曲。 あと、例えばブルーミルクのようなやると思っていたアイテムの登場のさせ方 などもあるのですが、まぁそれはおいといてそれよりも、『エピソード1』で 噂の流れていたボバフェットの正体をさらっと流して、むしろ、より物語世界 の本筋に関わるものとした上で、それでも、ボバとジャンゴの血の繋がりを、 映画の中での扱われ方という形でこれでもかとばかりに示していくところ。 (かっこいいところも、そうでないところも。(笑)) さらには、たぶん最初から批判の多かったであろうジャージャービンクスとい う判りやすいキャラクタの存在意義を(結局直接的な説明をしていないものの) 示してしまう(というよりは元々そのために存在するキャラクタだから当たり 前か)示し方とか。 無論、ここまでの細かい書きこみ方をしてしまったがために、説明不足の部分 や、展開が早すぎる部分もあります。しかし、そういったところも、たとえば アナキンの判りやすい目線(笑)とか、オビワンのある意味軽くなった描かれ 方を通じて、「許してやってほしい」と思えてしまう。(これはひいき目か。 (笑)) あ、こんな事を言いつつも、決して彼らが軽いものになっているというわけで はなく、オビワンに関しては、(例によっていろいろな未来を感じさせつつの) 一人の時の行動力はさすがだと思うし、アナキンに関して言えば、実は、この 映画の中で唯一私が残念と思った所、事前に知りえた情報の中で一番重要なシー ンであった、アナキンのタスケンレイダー虐殺で、親を殺された子がその殺し た親達の目の前で子供たちを次々と殺していくというところは、たぶんハリウッ ドコードを理由に曖昧な物にされてしまったものの、パルパティーンに対して、 いかに盲目的になってしまっているかはしっかりと描かれているし。 などと、いろいろ小難しくも考えられますが、一方でザムヴェゼルとのチェイ ス、アナキンvsジャンゴ、オビワンを救出に行くアナキンとパドメ、コロシア ムの3人の救出作戦とその後の戦争の始まり。そして、なによりもマスターヨー ダの本領発揮のシーンに一喜一憂するだけでも、じゅうぶん楽しめるかなと思 います。ホント、なによりも今回の主役はマスターだな。その前に見事伝説の 男としての実力をみせたメイスが、さらに見事に霞んでしまったもの。(笑)  で、ここまでみせておいて、まだ肝心な所はしっかり残していく所は、『エ ピソード5』を髣髴とさせる見事さと潔さ。 これは、ドゥーク伯爵がオビワンに"Join me"と語りかける重要なシーンを予 告レベルで流してしまうのも納得かもしれません。 ああ、あと3年。 シリーズの完結が待ち遠しいです。 kaname(CXE04355)

『スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(吹替え版) "Star Wars Episode 2 Attack of the Clones"(2002)

(2002/08/31記 at @nifty FMOVIE 15番会議室)  『スターウォーズ エピソード2』(吹替え版)を観ました。 (2002/08/24 at AMCイクスピアリ スクリーン9) これが吹替え版でどの程度解消されるのかというのが一番の興味で した。 (以降内容に触れます。)  さて実際に観てみると、字幕版と比較して、かなり判りやすくなっ ていました。 何が判りやすいかというと、一番はオビ=ワンとアナキンの関係。 オビ=ワンがマスターであり、アナキンはまだいろいろな面で若い 弟子であるという関係がよりはっきりと判ります。 また、アナキンとパドメの関係も、字幕版ほど唐突ではなく、ちゃ んとアナキンはパドメは自分のことを好きなはずだという確信を持っ て行動しているのがより判ります。 ちゃんと全体の内容を正しく把握したうえで、ひとつの物語を伝え る意思を持って日本語吹替え版を作ったというのが良く伝わってく る内容でした。 ところどころ、例えばクリーグラーズがシミを救出できなかったの は足が悪かったからというような事に差し替わっていたり(元々は 救出に行って足を失った)とか、細かい相違点はあるにせよ、字幕 版では把握が難しかった内容が、きれいなひとつの話として理解で きる。 さらには、あれだけの情報量が多い画面も、字幕がないと、その分 頭の中に入りやすくなっているかなとも思いました。 とにかく台詞にしても画面にしても情報量が多いこの作品は、完全 に字幕向きではないなと強く思った次第。 元々この手の情報整理があまりうまくはないルーカスが、フルデジ タルな撮影というよりシンプルなツールを得て、個人で心ゆくまで 編集ができるようになったが故に、突出して情報量の多い作品になっ てしまったのかなとも思いました。 同じ手法を得た岩井俊二が、水を得た魚のような作品『リリイシュ シュのすべて』を作ってしまったのと好対照でもあるかな。 より個人の作家性や向き不向きが明確になるツールですね。 より個人的な作品に陥りやすいツールと言い換えたほうが良いかな。 まぁある意味自分の作品を作ることによって映画を変え続けてきた 黒澤明を師匠と仰ぐのは、個々の作品の内容やレベルは別として、 正しいのかもしれません。 誰も入りこんだことのない領域、古くはマーチャンダイジングに対 する正確な読みから始まって、SFX工房の発展、表現手段として 作られた映画を正しく再生してもらうための映画館の認定や音響シ ステムの開発サポート、史上最大のインディーズムービーの展開の させ方、そして、フィルムレスのシステムの構築とその問題点の浮 き彫りのさせ方まで、この人を抜きにして語ることはできないもの がなんと多いことか。 ただなぁ、『エピソード1』の予告編の冒頭に、かの師匠の最も寡 黙で最も多弁な作品の1シーンを引用していたにも関わらず、逆に 最も多弁で最も寡黙な作品を作ってしまったというのは、師匠が生 きておられたら、きっと怒っていたような気がします。 最初の『スター・ウォーズ』でも、直接怒られたはずなのに。 「音楽や説明が多すぎる」って。(笑) そして「子供でも判るように」とか説明して、逆に「子供というも のはもっと賢いものだ。」というようなおしかりを受けたはずなの に。(^^) 『エピソード3』までには、師匠が枕元に立ってくれていることを 強く望みます。(^^) そしていずれにせよ、いよいよ最後のミッシングリンクたる『エピ ソード3』が楽しみです。 kaname(CXE04355)

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 "Star Wars Episode 3 Revenge of the Sith"(2005)

(2005/07/06記) 待ち続けたパズルのラストピース、『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐』を観てきました。(2005/07/03 at ヴァージンシネマズ 六本木 スクリーン7 スター・ウォーズ イッキミにて) まず何よりも、自分が何を一番観たかったのかを思い出させてくれた ラスト。 このラストシーンを用意してくれただけで、この作品は私にとって価値 のある作品であったと思います。 すべてはこのひとつの為に。 エピソード1・2の迷走も何のその。 たぶん各々が書きたかった命題はあったのでしょうが(1は如何にして アナキンは見いだされたのかと、前世代の社会。2は如何にしてクローン 戦争が始まったのか)興味の対象としては他にもいろいろな事を盛り込み すぎたせいもあってやはりどこかに物足りなさを感じてしまっていた。 それが今回はほとんどなく、一直線に突き進んでいく。 1・2と説明しすぎるくらい説明していた部分が、まあ一部まだ言葉に よる説明は残ってしまったにせよ、その説明の呪縛から解き放たれた分、 じっくりと書かれている。 エピソード2のシミのくだりの素っ気無さは何だったのかと言わんばか りのベイダーとなったアナキンの描写。 同じく何でこんな軽い扱いをされてたのかと言わんばかりのオビワンと ヨーダの強さ。 そして接近戦や多対1のジェダイたちの戦いもしかり。 それを意図も簡単に流してるのがまた凄かった。 まるで何かに乗り移られたかのようなテンポの良さ。 その果てでのジェダイたちの虐殺やモンでの一騎打ち。 技術的な部分に関しても素晴らしかった。 今回は特に最初の作品から順を追って観た(しかも封印された特別編!) ので余計にそう感じた。 あのエピソード2までかすんでしまうほどの緻密さ。 けれども、最後の最後に自分たちが見たかったのは何だったのかを思い 出させてくれました。 二つの夕日が沈む惑星から始まる、物語があったという事を。

『スターウォーズ』 "Star Wars"(1977)

(2001/10/01記 at @nifty FMOVIE 6番会議室)  『スターウォーズ』『帝国の逆襲』『ジェダイの復讐』と、《特別篇》 以前のものを続けて観ました。(2001/09/30 at Video)  まぁ、元々は今となっては古いものなのですが、《特別篇》の後に 観るとより一段と古くみえますねぇ。>特にA NEW HOPE そしてまぁ、ハリソンフォードとかの若いこと。(^^)  それが『帝国…』になって、…それでもまだ80年代初頭の映画だよなぁ ということをあらためて強く感じる。《特別篇》との差もけっこう強く 感じる。しかしながら、この映画の終わり方は実はめちゃめちゃ好きです。 『スターウォーズ』が目指していたふたつのもの、「連続活劇」と「神話」 のうち、いうまでもなくこの終わり方は「連続活劇」のカタルシス丸だし ですからねぇ。しかも、次で終わりと判っているのに、こんなに謎や伏線 ばらまいて、いったいどうやって収束させるんだって。(笑) そして、「神話」の部分も、"I am your father."のひとことで、一気に 引き寄せてる。「神話」の基本は「登場人物みな身内」ですから。(笑)  で、そういう予感をすべて背負った『ジェダイの復讐』。 ばらまかれた伏線を片っ端から収束させて「連続活劇」のお約束をクリアし、 (『帝国…』の頃はあきらかに頼りなかったルークの成長の結果を前半で みせつつ、ハリソンフォードのおなかが少しふやけている訳とか、ジャバ との後始末をつけたりとかを前半のハンソロ奪回で一気にまとめて終わら せたりとか、まあこじつければホントいろいろ) 「神話」の部分は、「え、妹?(笑)」でさらにレベルアップ。(笑) そのうえさらには、キャラクタ(特にソロ)が固まったことでみせる話の テンポの良さが加わって、何か至れりつくせり。  そのうえで、絵作りが、もう今みても遜色ない部分が多いんですよね。 森林のシーンは、エピソード1よりスピード感あるものなぁ。  で、唯一この『ジェダイ…』で嫌われている子熊さんたちですが、こ れも勝手な私なりの解釈があって、実はルーカスとしては、ホントは、 縫いぐるみなど着せずに、小柄な人達(とちょっと今回は呼ばせていただ きます)に原住民という形でやらせたかったんじゃないかと思ってるんで すよね。しかも「昔、まだ差別という言葉が今ほど慎重に使われなかった 頃によくあった」連続活劇でのコメディリリーフそのものとして。 ただ、そのままだと特に物議を醸しだしかねないから、あの形にしたんじゃ ないかなと思っています。  で、文句を言われつつもとりあえずはあれでしらを切りとおせたから、 エピソード1では調子に乗って同じような形でジャージャーを出したんじゃ ないかと思う。(というかジャージャーをみて確信してしまった)  ルーカスにしても、同世代のスピルバーグやらにしても、そういった同じ 素材で育ってきた人達ですから、他の世代に比べて、けっこうバランス崩れ てます。タランティーノみたいな、完全にオタク系の崩れ方ではなくて、良 きアメリカ人とその実態の狭間にいた世代として。  うまく言いきれてはいませんが、実はそういう裏が見えてくる部分が、 ルーカスの好きなところであり、あの世代の監督達の好きなところなのだろ うなぁ。 kaname(CXE04355)

『スターウォーズ《特別篇》』 "Star Wars Special Edition"(1997)

(97/07/02記)  いよいよ、EPISODE1の制作も秒読みのかかった『スターウォーズ』サガ、 その『スターウォーズ』の20周年記念のリニューアルバージョン『スター ウォーズ《特別編》』を観て来ました。  「本当にこれが20年前に作られた映画か?」  海の向こうから聞こえてくる声は本当でした。『スターウォーズ』のために 作られたTHXと言うシステムを従えた『スターウォーズ《特別編》』は、本 当に凄かった。そして、この本当の凄さは、映画館でなければ、体験できない でしょう。 (以降、ネタバレ) <その1>立川シネマシティ2(THX)'97/5/24先行オールナイト  その日立川で催された、特別プレミアパーティで仮装していたアメリカ人達 に交じっての鑑賞。私の斜め後ろには、柔道着を来て腰から懐中電灯をぶらさ げる男、ルークスカイウォーカーがいました。(仲間からもやはり「ルーク」 と呼ばれていた。)  それに限らず「『スターウォーズ』の先行オールナイトを観に来た観客達」 と言う特殊な雰囲気に包まれての鑑賞。これはこの映画を観る上で、確実に いい方向に作用していたと思います。  本編も、始まると同時に拍手と歓声、さらに新しいTHXのキャッチのぐる ぐると廻る大迫力に、もうこのこの時点でどんなアトラクションにも劣らない 『スターウォーズ《特別編》』と言うイベントに取り囲まれていました。  さて本編。 冒頭のブロッケードランナーと、それを追うスターデストロイヤーの迫力、そ してダースベイダー登場。もう何も言うことはありません。何度も何度も観て、 すっかり覚えこんでしまったシーンも、こうやって観ると本当に新鮮に感じま した。  クリアな音は、字幕なしでも理解できるくらいの音声を、真っ暗な場内は、 画面上のどんな細かいしぐさまでクリアにしてくれます。最初のうちは、やや 音楽が耳につくくらいの音だったのが、ちょっと気にはなりましたが。  そして、オビワンとR2の最初の会話。"Hello,there!"は、「久しぶり。」 と言っているようにも聞こえるし、オビワンの「私はこのドロイド達の主人で はない。」と言う台詞も、この2体のドロイドとオビワンとのいきさつを期待 させてくれる。  話は進み、モスアイズリー港。ハンソロはグリードからの一撃を、頭一つで ひょいと避け、間髪をいれずに撃ちかえす。それがとってもかっこいい。  ジャバ・ザ・ハットの登場は、「何でこんなにかわいいのか?」と言う違和 感はあったものの、異星人の生態なんてやまほどあるのさと流す。あ、ボバい るじゃん。ほとんどサービスショットみたいにして出てくるのがちょっと(^^; だけど。  続いて爆発したオルデラーンのくだり。やはり前より凄くなっている。そし てトラクタービームに引かれてデススターへ。  ここで面白かったのは、何と言ってもハンソロの突進。通路の交差部で、ばっ たりと出くわすソロ達とトルーパーの一団。有無を言わさぬソロの迫力に押され て、トルーパー達が退却する。追いかける。角を曲がるとトルーパーに逆に待ち かまえられて・・・、のくだりで、待ち構えているトルーパーの一団が、退却し ていったそれより格段に増えていたところ。「おーー」と声を出してしまった。  あとは、トルーパー達が言っていた、凄く面白いらしい「VT−16」と言う ものが気になるところだな。  そして、ベイダーとの対決で、ルークの方を見て、微笑み、覚悟を決めるオビ ワン。やっぱりここはいい。  続いてデススターからの脱出。TIEファイターの動きがよりリアルになって いる。ファルコンへの「なめ」もいい。  と、そんなところで喜んでいたら、デススターへの攻撃シーンはもっと良かっ た。X−WING、Y−WINGの数は増えているし、個々の動きも複雑かつ滑 らか。燃えるなあ、こういうの!  そして最後のファンファーレ。そしてエンディングワイプ。もう、最高でした。 <その2>東京アイマックスシアター('97/6/7):スペシャルエフェクトの1シーン  厳密に言うと、ここに入れるのはおかしいのですけど、この『スペシャルエ フェクト』の中の1シーンで再現されている『スターウォーズ』の冒頭、ブロ ッケードランナーとそれを追うスターデストロイヤーのシーンをアイマックス フィルム(2D)で撮りなおした部分。  この部分が凄かった。たぶん普通の4階建ビルの外壁全面ぐらいの大きさに 映し出されたスクリーンを距離にして10mくらいの所から眺める。そんな環 境で映し出された同シーンには感嘆するしかなかった。視界に入るものすべて がスクリーンな上に、情報量にして通常のフィルムの2倍以上の面積を持つこ のフィルムの、凄さを見せられてしまいました。  こんなのでクライマックスのデススター攻撃を再現してもらった時には、も うどうなるんだろ。 <その3>日比谷スカラ座('97/6/7)  この映画を再度ここで観たのは、SWを大スクリーンで観たかったのと、それ 以上に、今年いっぱいでなくなってしまう、この思いで深い映画館にお別れをす るためでもありました。  そういう意味では、映画館いっぱいの人に溢れた、この映画を観れたのは、本 当によかった。しかも客相が通常の「映画館の観客」ではなく、「若いカップル 少し年のいったカップル、親に連れられた子供、友達同士で来た・・・」なんて 種類を問わずの人達で満ち溢れていた事。昔、映画を観始めた頃の映画館って、 こういう雰囲気だったんだよなって、とても懐かしい思いに浸らせてもらいまし た。  そして、上映された映画も、音響的にはやや不満は残るものの、スクリーンの 大きさ故の情報量の多さには、やはり大スクリーンにはかなわないなと思いまし た。そして、映画を見ている上での他の観客との一体感。これも良かった。ルー ク達が廃棄物処理場で「悲鳴」をあげるシーンでは、大爆笑。「こういうのって 良いよな」なんて思いながら観てました。  映画が終わり、ロビーをうろうろしていると、ハンソロがカーボナイトフリー ズされていました。1/1フィギュアと言う奴。いくらだったかはもう忘れたけ ど、その時は「残り8体」と書いてあった。あれはもう売れてしまったのだろう か? kaname(CXE04355)

『スターウォーズ 帝国の逆襲《特別篇》』 "The Empie Strikes Back Special Edition"(1997)

(97/08/05記) <その1>(97/06/28 at 立川シネマシティ シティ4先行オールナイト)  前作の『スターウォーズ特別篇』と比べると、あまり手を加えてはいないの は、ここではほとんどやりたいことはやっていると言うことなのでしょうね。 三部作の中で、一番話が面白いのは相変らず。けど、やはり一番地味と言え ば地味か。 ATATと同盟軍との攻防シーンなんかは今観ても本当に面白い。気のせいか 昔よりスピーディに感じる。小惑星帯とダコバの部分はやや少しだれているが、 やはり面白いのはクラウドシティに入ってから。  そのクラウドシティも前作のモスアイズリーと同じく人や建物が増えている。 ただし、この立川で観る限りでは、窓から見える景色が平板にしか見えなか った。これが、後日海老名で観たときにはきちんと観えていたのは何故だった のだろう。 と、ここからクライマックスに至る部分は本当に大好き。ダースベイダーに銃 を奪われるハンソロとその直後に閉じられる扉とか、もちろん大好きな、    "I love you."    "I know." のシーン。 そして、    "I'm your father"    "No------!" のくだりは何度観ても良い。 それにしても、最後の病院船でルーク・レイアとドロイド2体がファルコンを 見送るシーン。そこでワイプしてクレジットが出ていたと思ったのに、最後は 同盟軍の船団の中途半端なカットが出てきて終わっている。なんでああなった のだろう? <その2>(97/07/06 at ワーナーマイカルシネマズ海老名screen7)  そう、ついに・・・・・ついに、念願の「初・海老名」を体験してきま した!(^^)  その昔、RTで人の話を聞きつつ、「いつか行ってやるぞ〜〜!」と深夜 叫び続けていた「海老名」。それを二年の時を経て、ついに達成する事がで きました。  しかし、いいですねえ、あの映画館。「待たせ方」に少々不満はあるものの、 「プロの映画館」と言った感じ。一番大きな7番館THXシアターで『帝国の 逆襲』を観に行ったのですが、凄かった。  行って本当に良かった! 情報量違いますよやっぱり! 特に海老名の方が 同じTHXでも立川に比べて画面が大きいので、映像の情報量も多かったです。 ただ、立川・海老名のTHXシアターで2作とも観て思ったのは、「最初の方 の音楽はさすがにちょっとうるさかったかな?」と言ったところでしょうか。 他の映画館で観てもそんなに賑やかには感じないのですが。  惑星ダコバでのヨーダのすみかの外に降る雨の音とか、本当に細かい所まで 音が行き渡っている感じでとてもよかったです。

『スターウォーズ ジェダイの復讐《特別篇》』 "Return of the Jedi Special Edition"(1997)

(97/08/05記) <その1>(97/07/19 at 立川シネマシティ シティ4 先行オールナイト)  THXシアターではなかったんですけど、今回の三部作で、やはり一番無理 なく《特別編》に移行していたのがROJでした。前2作では普通の映画館で 観ると「ベタ」になっていた音やら映像やらが、今回は問題なく楽しめました。 これが「THX」に移行するとどのように変るのかは興味があるところですが。  追加シーンに関しても、私は「かゆい所に手が届いていた。」と思います。 特に宇宙空間に置ける「追加」の仕方は尋常じゃなかったですもの。(^^) 攻撃の的「イウォーク」も訳さえ無視しちゃえば、そこそこ私は納得しちゃっ ています。(「おやつをあげる。」はないと思う。(笑)) 最後の「celebration」のシーンでは思わず泣いてしまいました。今回は、映画 館で連続で観れると言うことで、この5月からずっとテンション上がりっぱなし だったのが、ここで開放されたとい言うせいもあるとは思いますけど。  そうそう、エンディングクレジットで、「celebration」シークエンスのスー パーバイザーの名前に、Uesugiの名前が出ていたのもとても嬉しかった。  そして、今回ROJSEを観て、あらためて気付いたのは、実はROJは三部 作の中で一番映画らしい映画だったのですね。ルーカスの「冒険活劇」嗜好が思 い切り出ているし。(まあこれは『レイダース』と『魔宮の伝説』の間に作られ たので、出ていてもおかしくないのですが。)  一番話として「ぺったんこ」だと思っていたのが、実は一番「膨らんでいる」 映画だった。これが意外でした。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 "Star Wars:The Force Awaken"(2015)

(2015/12/20記) 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』"Star Wars:The Force Awaken"(2015)を鑑賞。 (2015/12/19 at 109シネマズ大阪エキスポシティシアター11 IMAX3D次世代レーザー) まず最初に、今言えるのは自分でも信じられないくらい山ほど語りたいことがあって、 でも語り尽くせないであろう事。1から6までは間違いなくルーカスのスターウォーズで あったこと。そして劇場で観なければ意味がない作品であったこと。 最初から3Dでデザインされた作品ってこんな感じになるんだな。 あともう一息で完成しそうな感じだ。 肩舐めのバストショットでの人物対比の違和感がギャグにしか見えないのはもったい なかったな。 OPにFoxファンファーレもバッドロボットもシンデレラ城も無かったのは良かった。 特に前者。 この作品はジョージルーカスが作り上げてきた自主制作映画、スターウォーズではなく、 強いて言えば旧来のバットマンとダークナイト、スーパーマンと今のスーパーマン、 007シリーズとカジノロワイヤルから仕切り直したそれくらいの似て非なる作品で あったから。 言ってみれば(実際にあったものの内容とは違うのだが)アメコミ版スターウォーズの ノリが一番近いかな。 逆説的に今までの作品はルーカスの作家性が良いところも悪いところも含めて あったんだなということを再認識した。 そういう意味でルーカスが考えていた先の話ではなく、明確に似て非なる作品に したのは良かったと思う。 そういう意味で諦めが着くから。 そしてそんな中に旧来のキャラクターたちを観るのは、そう、これもまるでアメコミを 観ているかのようだ。 まったく変わらないが歳を重ねた彼らの活躍とその後は仕切り直された スタートレックを観ているかのよう。 まあしかし3人ともさすがだったな。ホント変わらない。 そういえばケニーベイカーがR2-D2のコンサルタントになっていたな。 チューイや3POも相変わらず。 で、テクニカルサンプルケースとしてのスターウォーズとしても相変わらずだった。 ここまで3Dが負荷なしでフィットするとは思っていなかった。 まるでファルコンやXウィング、タイファイターに至るまでここまでディテールを 楽しめるとは思っていなかった。 そういう意味で今回見たエキスポシティのIMAX次世代レーザーはベストな選択 だったと思う。 そこだけで楽しめたもの。 さて、作品としては。 旧作との整合性などを突っ込みだしたらきりがない。 そういう意味で前述のような比喩になったのだが、旧作が持っていたガジェットSF感を 今復活させたらこうなるのかのよう。 ううん、言ってみれば携帯の無い頃に作られた携帯の絡んだ話とある今に同じ話を作り 直したかのような違い? ちょっと違うなあ。 ヒーロー、ヒロイン像も今風だなあ。 まあノリという奴は時代に色濃く反映されるか。 あっさりああしてしまったのもまたそうなのだろうな。 そうだなあ。 かつてのスターウォーズが連続冒険活劇の復活だったとすれば、今回は アトラクションと映画のシームレス、ボーダーレス化が著しくなったというべきか。 その過渡期がプリークエル。 さあて段々何を言っているのか判らなくなってきたぞ。 ネタに触れずに書いていくのも難しくなってきた。 とりあえず続きが楽しみだとお茶を濁しておこう。 (以降2016/11/28追記) (2016/11/27 at WOWOW録画) 2回目の鑑賞。2Dは初。 今更かもしれないが改めて観ると幾つか気になる点が。 まず青いライトセイバー、It's mine的なことを言ってるんだよな。 一方でルークのものとか言ってるけれどその色違うじゃんと言う話もあるし。 あと、ハンと酒場の主人の会話で「あの子は誰なの?」という台詞の直後に 場面転換してるということで、ハンはレイが何者かは知っていたということ なのだろうなと推測できた。 レイアもレイの抱き締めかたを見ると知っていそうな雰囲気。 単にハンの死を悲しむ意思表示かもしれないが。 だとするとますますルークの娘の可能性が高くなった気がするんだよな。 あと、話は変わるがトレンチアタックとESBかROJのどちらかの親子対決な 殺陣のそれぞれ一部カット割りはほぼ完コピじゃないのか? 並べて見直してみようかな。 まあこんなことはもう公開時に散々出てきた話だろうけれど、今回初めて 気づいたので書いてみました。

『スターゲイト』"Star Gate"(1994)

(95/04/14記 at Niftyserve FMOVIE 3番会議室)  先日、『スターゲート』を観てきました。なにか、悪い意味でB級に徹しき れなかったという印象を受けました。  実は、『スターゲート』は、前に予告編のモニターをした時に、見せてもら った予告編のうちのひとつでした。(もう一本は『エースベンチュラ』だった。)  その、予告編を観るかぎりでは、私の特に好きな分野のB級SFっぽくて、 (オーパーツなんて単語が出てきた時には喜びまくっていた。)、 カートラッセルはでるわ、ジェイムススペイダーはでるわ、そのうえあのジェ イデビッドソンまででるわで、「おお、これはいけるかも!」と思っていまし た。 そうやって、期待して観に行ったのですが、  まず、映画館の明るさに泣きました。(日比谷スカラ座)その昔、『レッド オクトーバーを追え』で味わったのと、同じ悔しさを味わってしまった。 (特にピラミッド内部のシーン) 安全のためとはいえ、なにか悲しいものです。  まあ、それは置いておいて、期待したした部分その一、B級SFっぽさです が、これは、監督の意気込みなのでしょうか。こちらが話に引きずり込まれる 前に、自分勝手に話を進められてしまい、取り残されたような感じを受けまし た。  これがうまくのれれば、B級映画の面白さという物を味わえたのでしょうが、 それができなかった。というわけで,ここは外されてしまいました。  そして、その2、カートラッセル。 私にとっては、好きなパターンのカートラッセルと嫌いなパターンのカートラ ッセルがあって、まあ、端的に言うと、B級に徹したカートラッセル、例えば、 『物体X』とか、『ゴーストハンターズ』だとか、はたまた『潮風のいたずら』 みたいなタイプ。  そして、嫌いなパターンは『バックドラフト』などの、ちょっとお固い路線。  今回は話がB級っぽかたのに、カートラッセルは苦悩する父親という固い路 線の延長をやっていたので、嫌いなパターンになってしまった。  まあ、人の好みはそれぞれでしょうが、やはり、らしさを生かしたものに もっと出てほしいと、思いました。  その3、ジェイムススペイダー。 まあ、唯一好感の持てる役柄で、それに対してきちんと答えていたような気が します。この映画の、映画としての唯一の救いかな。(なんだかよくわからな い言い方ですね。)  そしてその4、ジェイデビッドソン。 実は、一番期待していました。なにせ、『クライングゲーム』のラストが納得 できるものになったのは、彼女(と呼びます)に他ならないと思っている人間 ですので。  そして、その結果。 演技、というか役柄としては、彼女を使うほどでもなかったように思えます。 なにか添え物のようで、悲しかった。  とはいえ、彼女の美貌は健在でした。そういった意味で彼女に惚れ直してし まいました。画面に写るだけで目をひきつける。彼女を本当に生かせる作品を 誰か作らないでしょうかねえ。(やはり、ニールジョーダンじゃないと無理か なあ。)  というわけで、私にとっては、ジェイデビッドソンが健在だった事だけが、 観てよかったなあとおもえたところでしょうか。 かなめ(CXE04355)

『スターシップトルーパーズ』"Starship Troopers"(1997)

(97/05/03記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スターシップトルーパーズ』を観てきました。(98/05/03 at WMC新百 合丘スクリーン8)  しかし、いくらGW中とはいえ、お昼ごろなのに、WMC新百合丘があそこ まで混んでいるとは予想だにしていませんでした。 何せ『タイタニック』は上映一時間前にチケット売り切れ。そのアナウンスが 流れた途端に帰って行く人が結構いたし、かといって、『エイリアン4』『恋 愛小説家』そして『スターシップトルーパーズ』も結構人が入っている。そし てわざわざ新百合まで観に行く私みたいな人もいるしね。(笑)  まぁ、それはさておいて『スターシップトルーパーズ』。 「よくやった、バーホーベン! 後は何も言うまい。(笑)」 と言うのが感想です。(^^) (まぁ、実は音楽までも『ロボコップ』の時の 人だったのか、とか、もう少しやるんじゃないかと期待していたとか、ある 事はあるのですが。(^^;) あとは、 「誰かこの調子で『リングワールド』も映画化してくれないかなぁ」と、ふ と思ったのですが、それはまだ無理か。(笑) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname@a2.mbn.or.jp http://member.nifty.ne.jp/kaname/ http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スターダスト』"Stardust"(2007)

(2008/02/04記) さて、機内上映で観た作品の感想をアップ。 『スターダスト』を観ました。(2008/01/31 at 機内上映) ああ、あの『レディホーク』がこんな姿に…。 (って、魔女は『イーストウィック…』でも経験済みだが。(^^;) なんて最初のうちはそう思っていたのだけれど、いやもうホント素直に 面白かった。 それこそミシェル・ファイファーやロバート・デ・ニーロ、クレア・デ ーンズやあげくの果てにピーター・オトゥールまで出ているのに、いい 意味でそれが気にならない。(そりゃ気づきはするけれど。) 完全に物語の中の登場人物なんだよなぁ。(って当たり前に聞こえるが) まぁそれよりもユニークで性悪のようで実は愛すべき登場人物が目白押 しで、それらがすべて楽しそうなのよ。 デ・ニーロの船長のお茶目さは方向性は違うがある意味かの水道修理人 に通じるところがあるけれど、それよりも王子たちだな。 一番は第七王子セプティマス。 特にあのシーンはアルゴ探検隊のかのシーンに通じるような面白さ。 なんて区切ってしまうのが惜しい位楽しいシーンの連続でした。 思いもかけずこんな映画に出会えた事が本当に嬉しかったです。 それにしてもレディホーク…。(以降永遠にループ)

『スタードライバー THE MOVIE』(2013)

(2013/02/09記) 『スタードライバー THE MOVIE』(2013)を観ました。 (2013/02/09 at 新宿ピカデリー スクリーン1) 日曜5時TBSにて放映されていた『STAR DRIVER 輝きのタクト』が劇場版となって颯爽 登場! そのテレビアニメ版の放映当初、最初は観る気全くなかったんだよなあ。 実はこの枠の作品は前後含めていまだにほとんど観ていない。ガンダムだろうがハガレン だろうが観てなかったので。 ところがあまりにも面白そうな話ばかりが聞こえてきて、それでついうっかりというのが本当の 所かな。 何せ「銀河美少年」と自ら名乗りを上げる主人公と「綺羅星!」を合い言葉に集う悪の 秘密結社ですよ。 あ、呼ばれている!と思うじゃないですか普通。(笑) そんなフックに引っかかって観てみれば青春!を体現したかのような魅力的なキャラクター たちとドキドキするアクション。 思わずはまってしまいました。 さて、枕言葉はこれくらいで大丈夫かな。 以降ネタバレします。 冒頭からまさかの島の外というよりは東京は新宿あたりで繰り広げられる対サイバディ戦。 しかもバニシングエイジ側なヘイゲントやコフライトってあれ最後復活した後また破壊されて なかったか? なんて思って観ていると割とあっさり終了。 まあ技的にはタウミサイル5連発だからな。 それよりもたぶん島から銀河美少年形態のまま飛んできたタクトの方が目立っていたが。 で、まあそこから先はおおよそ総集編でした。 バニシングエイジの面々がヘッドとカタシロしか出てこないのは良いのだけれどマンティコールも 出てこないのでアインゴッドも出てこないしマリノの頑張りもあまり感じられない。日死の 巫女編好きとしてはちょっと寂しかったな。 その代わり、ヘッドがスガタと初対面した夕陽の綺麗な場所が、かつて日死の社があった というのが出てきたくらいか。 気多の巫女編のサイバディ十把一絡げな戦闘は良かったな。 まあなどなどいろいろあれど、やはり総集編と判っていてもわざわざ観に行った理由、どう 考えても劇場版レベルの最終回がほぼそのままの形で劇場で観れたのは良かった。 やはりあの力の入り方は異常だよ。 まあ目的がそれだったので大きなスクリーンで観れたのはホント良かった。 しかもよその劇場で舞台挨拶やってるから初日でも7割くらいの入りだし何かのんびり観れ た。 堪能させていただきました。

『スターリングラード』"Enemy At The Gates"(2001)

(2001/05/04記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スターリングラード』を観ました。(2001/05/02 at 池袋シネマサ ンシャイン1番館)  ジュードロウとエドハリス、そしてレイチェルワイズが主演、及び 出演しているということと、題材が第二次大戦中のロシアとドイツの スナイパーの話であるということが、非常に興味が注がれていた部分 でした。  ただ、監督が『人類創世』のジャンジャックアノーということで、 話としてやや重く(というよりは長く感じられる)かもしれないのが 心配ではあったのですが。 (以降、内容に触れます。)  オープニング、これには参りました。いきなり混沌の戦場。しかも、 あまりにも無謀で、上下の、人間としての意思の疎通がまったくとれ ていない戦場。これはホントうまいとしかいいようがない。  戦場の狂気をジャンジャックアノー的な絵作りで見事に見せてくれ たと思いました。  そして、そこから始まるヴァシリザイチェフのスナイパーとしての 経歴とケーニッヒとの行き詰まる対決。これも飽きさせることなくし っかりとみせてもらいました。 ケーニッヒのキャラクタで言えば、久々に、貴族としての誇り高さと そしてそれ故の非情さを兼ね備えたドイツ軍人というのをみせてもら ったのも良かった。エドハリスは適役でした。  一方のザイチェフは、狼のエピソードやそれを想起させるものをう まく利用して、その弱さを出したかったんじゃないかなと思われる部 分があったのですが、これがジュードロウの瞳の強さに負けてしまっ て活かしきれなかったように感じました。これが少し残念。 混沌の中で、希望となりうるキャラクタではあるという点では二重丸 なのですが、こういった形での弱さを垣間見せるにはやや辛かったか な。  あとレイチェルワイズ。 なにかホント、こういう時代がかった雰囲気の作品には、相変わらず 見事にマッチしていました。体格からくる力強さも作品にマッチして いたかな。お尻も丸でした。(^^) あと、ロンパールマンも良かったなぁ。ああ、『エイリアン4』観た くなってきた。(笑) というわけで、なかなか良かったのですが、できれば、ラストは(実 在の人を扱う以上ああせざるを得ない部分もあるのかもしれないにせ よ)ケーニッヒとの最後の対決が終わった後のザイチェフのカットで いきなり切ってもらったほうが個人的には良かったような気がします。 せっかく混沌から始まったのに、綺麗に終わりすぎかなと。そこから 先がやや長く感じました。(もしかしたら途中やや長さを感じた部分 があったからかもしれない。) こういった部分は、アノーの前作、『セブンイヤーズインチベット』 にも言えたのですが、あれではそれが良く感じて、この『スターリン グラード』では気になったのは、やはり題材の違いなのでしょうか。 kaname(CXE04355)

『ストライクウィッチーズ劇場版』(2012)

(2012/03/17記) 『ストライクウィッチーズ劇場版』を観ました。(2012/3/17 at MOVIXさいたま シアター12) 何せテレビシリーズから「見たいもの」を寸分違わず提供してきてくれたこのストライクウィッチーズの 劇場版。 今回もしっかり余すところ無く作り上げて来たなあ。 DLPな発色の良い画面も慣れ親しんだテレビと変わらぬ感じなのが気負いを感じさせず通常営業で良かった。 以降内容にも触れています で、元々のスケール感を大事にしてきたこの作品。今回も天城の甲板のスケール感とか敵ネウロイの 巨大さからウィッチではなくなった立場の芳佳持つ重機関銃の重量感とか小柄な芳佳の運転するジープと かそれらのひとつひとつのディテールが心地良いんだよなあ。 作劇に関しても、まずはバラバラになった501の面々の活躍のさせ方、周りとの関わりを心行くまで堪能 した後芳佳の危機、集結、そして芳佳の復活とその過程をけっこう丁寧に描いている。 そして、普段活躍しなくてもここぞという時に見せる宮藤芳佳が宮藤芳佳たる所以が何よりも心地良い。 あざといんだけどこのタイミングでやられたら何も言えないというタイミングで仕掛けてくる。 そしてそして、わざわざ芳佳のために大和にフロートつけてライン川上らせるようなことまでして復活 させたのだもの。 当然「つづく」だよな。 ああまだまだこの先を見ることができるのは嬉しいな。 というわけで大満足させていただきました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2012/10/28追記『ストライクウィッチーズ 劇場版』(2012) 文字通り夢の各国連合艦隊が異種生命体の圧倒的な科学力の前に為すすべもなく崩れ去っていく。 対する人類の切り札はその能力を最大限に引き出すストライカーズユニットを履いたウィッチと呼ばれる少女達。 まさかハリウッドに丸パクリされるとは思わなかったなあ。(嘘) というわけで『ストライクウィッチーズ 劇場版』(2012)を観ました。(2012/10/27 at DVD) やはりライン川を遡上して艦砲射撃で援護する大和はいいなあ。 天城の甲板の広さも人視点のショットの生々しさがあって魅力的。 その天城が氷山に激突した後の描写、実は結構判りやすかったんだね。 外装描写からの内部の切り替えでどこで事故が起こったか示されてる。って当たり前のことをやっていたのを初見では 気付いていませんでした。 そういえばエイラとサーニャが雲の上飛ぶのが寒くなってきたからと雲海の下に降りた時に霧の中出会ったのは大和 だったな。 ゼロの水上艇と共に彼女ら発進していたしね。大和乗員は芳佳に足を向けて眠れないからねえ。 しかし芳佳の留学話って実は再びヨーロッパ戦線が活性化する兆しが見えたので再投入するための口実だったの だよなあ。何もなければそのまま本当に留学だったのだろうが。 まあテレビアニメ1期も似たような状況(墓参りと言って連れ出してそのまま戦線投入…は言い過ぎか)ではあった ものな。 けどまあなんといっても芳佳復活は燃えるなあ。理由なんてどうだっていいじゃんというレベルの潜在能力の高さを 常に見せられてきたから違和感ないよ。 もちろん芳佳のジープアクションも最高だ。 魔法力の無い芳佳が持つ機関銃の重量感とかジープの大きさに対して小柄な彼女が文字通り体当たりで転がす ジープはまた迫力満点でした。 そしてラストにようやくでるタイトルロゴとその後にでっかく出た「つづく」の文字。 最後の最後まで燃えさせてくれました。

『ストリートオブファイヤー』"Street Of Fire"(1984)

(95/11/08記 at Niftyserve FMOVIE 15番会議室)  もう、大好きです!! ウォルターヒル!! その中でもやっぱり一番は これ!! テンポのよい音楽と展開、ダイアンレインとマイケルパレのかっこいいこと!! (あ、もちろんエイミーアービングもね)  最初に観たのは、当時珍しい(^^;LDのレンタル。一週間借りて、その週は 毎日学校から飛んで帰ってきて毎日のように観まくっていました。超お気に入 りです。                            KANAME(CXE04355) (以降2001/11/29追記 at @nifty FMOVIE 6番会議室)  『ストリートオブファイヤー』を久々に観ました。(2001/11/18 at Laser Disc)  この週末は『ムーランルージュ』を観たかったのですが、体調不良で断念し たため、どこかでこの手のものが観たいという意識が働いていたのだろうなと 今になって少しだけ、気づいたというか、思ったというか。  さて、まず久々のオープニングを観る前に思ったことが一つ。 これって、ユニバーサルの作品だったのですね。(^^) この話って、このままアトラクションとして使っても、十分面白いと思うのに、 なんでないのだろう? と、ふと思ってしまいました。 『ウォーターワールド』(映画ではなくアトラクションのほう)にライブを 付けて、さらにもっと観客の参加度を高めれば、こんな感じになるのに。 (ライブ会場→溜まり場→決闘→ライブ会場・・・という形で、溜まり場はショー、 決闘は半分参加みたいな形) (っと、話はずれつつ、内容に触れます。)  しかし、この作品はいったい何度観たのだろう? レーザーディスクを買っ た時には、毎日家に帰るとずっと観てたし、思い出しては観ての繰り返し。そ の理由のひとつは、作品のテンポの良さと適度な短さがあるのだろうなぁ。 これと比べると、『ゴーストハンターズ』でさえ、長く感じてしまう。(^^) ってなことは置いといて、ここのところ観るたびに思うのは、リックモラニス とダイアンレイン以外のキャラクタの地味さ加減。確かに地味ではある人たち ばかりではあるのだけれど、マッコイなエィミーマディガンなんて、他の作品 と全然違うなぁと思っていたのが、今は「あれ?」と思うほど、おとなしめだっ たりする。マイケルパレも、まぁ地味だものなぁ。(まだ、同系統の役者でも トリートウィリアムスやブレンダンフレイザーのほうが華がある。(^^))  しかしながら、それはそれで、ホント、オープニングのライブから、タイト ルバックでぐっと人を掴まえて、そのままラストのライブまで一直線のこの潔 さ。  夜、高架な駅で電車待ちをする機会があるたびに、線路の向こうに煙が見え て「知らないのかい? ボンバーズが街を封鎖したんだ。」って、あの台詞を 思い出すkanameでした。(^^) kaname(CXE04355) (以降2018/07/25追記) (2018/07/25 at 立川シネマ・ツー aスタジオ 極音上映) まさにここでしか味わえない『ストリーオブファイア』。 aスタのバカみたいな仕様はこの為に用意されたんじゃないかというくらい最高でした。 燃えた! 最前列で観ておいてあれだが暗い場面ばかりだから特に画面粒子荒いし大雑把だが、 何から何までクソダサくてカッコイイこの感じを、それこそマイケル・パレの声まで 含めた低音という低音を身体中で堪能させていただきました。 いやあいいわあ。

『砂の器』(1974)

(95/09/07記 at Niftyserve FMOVIE 15番会議室)  壮大な音楽で綴るクライマックス。何回もある捜査会議のシーン。 話の謎解きよりも話の展開に息を飲みました。クライマックスの音楽 と言えば、これと『ラストコンサート』が好きですね。 (あ、だんだんコメントが短くなってきた。(^^;)                               KANAME(CXE04355)

『スネークアイズ』"Snake Eyes"(1998)

(99/01/02記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  続いて『スネークアイズ』を観ました。(99/01/01 at 渋谷パンテオン年越 しイベント)  元々、ブライアンデパルマって大好きな監督ではあったのですが、この映画 を観て、あらためてまた思ってしまいました。  「ジョンカーペンターと、ブライアンデパルマには、他のジャンルの映画を 撮らせるな!」と。  こんな映画撮れる監督に、『ミッションインポシブル』や『アンタッチャブ ル』を撮らせる暇を与えるだなんてもったいないです。そのために、どんなウ ェルメイドな映画が、この世に出ることなく終わろうとも、その時間を、独自 のジャンルムービーに精力的に力を傾けて欲しい。  まぁ、実際にはそんなことになったら煮詰まっちゃうような気もしますが、 この監督の撮った同じジャンルの作品を観続けたいと思ってしまうのは、私に とっては、この二人と、サムペキンパの三人だけです。  などといった具合に、本当、久々にのめり込める映画に出会ってしまいまし た。ロードショー公開が凄く待ち遠しい。なんか、毎週のように映画館に足を 運んでしまいそうです。  そして、そこらじゅうで、この映画の話ができない時期がしばらく続くのか と思うと、辛い。  さて、それでは中身にふれますので・・・。 (以降、ネタバレあり、本当にネタばらしていますので、読んだ後に文句を言 わないでくださいよ。(笑))  最初、ニコラスケイジが刑事役ということで、勝手に、またウェルメイドな 映画の方を作ろうとしているのかと思いこんでいました。  そしたら、なんだ、ろくでもない奴じゃん。>ニコラスケイジ(笑)  そして、そこで、この映画が何をやろうとしているのかがまったく判らなく なりました。いったいどういうことになるんだ?  などと思いながらもオープニングシーンは途切れることなく続く。うわぁ、 これ凄いなぁ。もう趣味出しまくりじゃん。って思いながら観ていました。  そしたらゲイリーシニーズ登場。さすがにシニーズの方は、『身代金』の時 のシニーズを思い出すような雰囲気だったので、シニーズの立場というものは なんとなく判ったようなものの・・・。  続いて出てきた赤毛の女、そして白いスーツの女の登場で、ようやく気がつ きました。これはデパルマの「趣味の映画だ!」と。こういう女性の使い方は、 もう得意ですものね。  もう、そしたらそこから趣味全開!! これでもかとばかりに続く同じ時間 軸の中の反復と、ひたすらデパルマ的人物の追い方。キャラクタ達は錯綜する わ、壁という壁は乗り越えてカメラは進んで行くわで、異様に時間の長さを感 じるものの、「趣味の映像」がひたすら続いていました。  しかし、これで何がやりたいんだろう。趣味のままで終わりか? と思っていたら・・・  わぁ、こういう事か。趣味の映像にばかり気を取られていて、デパルマの本 質をすっかり忘れていました。そして、しばらくぶりにその本質と出会う事が 出来て嬉しかった!!  ニコラスケイジ(役名忘れたので役者名で話を進行させます)の本質を、実 はまるで理解していなかったし理解しようともしなかったゲイリーシニーズ。 そして、信じていたシニーズに取られた態度に対して、プライドという名の、 最後の一線を越えさせようとしなかったニコラスケイジ。この部分の描写の見 事な事!!  そこからクライマックスへと向かう何とも言えない感情こそが、デパルマの 真の本領発揮な所でした。  そして最後、シニーズに「このまま私を告発して、ヒーローになったとして も、今までの行いを叩かれて、奥さんにも愛人にも逃げられて・・」のくだり を見事になぞった後に、それでもすがすがしい顔をしていたニコラスケイジ。 ・・・なにか思い出しただけで、また涙が出てきてしまいました。  最後に、白いスーツの、あの女の子は、ちょっと趣味かなぁと付け加えてお きます。 〜〜〜〜〜〜 99/01/02(土) 〜〜〜〜〜〜 かなめ (CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname@a2.mbn.or.jp URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/cinecom/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スノーホワイト』"Snowwhite"(1997)

(97/10/26記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スノーホワイト』を観ました。(97/10/12 at 梅田ピカデリー)  良かったです! その中で、何といっても良かったのは、白雪姫の イメージが、私の持っているイメージとぴったり合っていた事。私の 中の白雪姫のイメージは山口美由紀の描きそうな丸顔で鼻ぽちゃ、時 代がかった衣装。もうこれだけで気に入ってしまいました。そして、 その白雪姫の生命力にあふれた力強さも好きです。あの力強さは、子 供ゆえの隠し事のない強みから来る力強さ。もう、そういう所を見せ てもらっただけで満足していました。  話としても、小さくまとまっていて、飽きさせないし、そういう所 は文句のつけようがないです。 (以降ネタバレあり)  そして、いつも「何かある」サムニールも、女に対するそして、愛 するものに対する強さ、弱さをきっちりとやっていて、良かった。  ただし、唯一残念だったのは、やはりシガニーウィーバーに老女を やらせるのには、体格が良すぎると言ったところでしょうか。 特に、小さな白雪姫との対比で、「体格良すぎるよ。」と少しだけ 冷めてしまった。 まあ、そんなことがあっても、気に入ってしまう映画でした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スパイゲーム』"Spy Game"(2001)

(2002/01/01記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スパイ・ゲーム』を観ました。(2001/12/31 at 神戸シネモザイク3) レッドフォードとブラッド・ピットのコンビといえば、あまりにもはまり過ぎ ていた『リバーランズスルーイット』があって、ただしこの時には監督と役者 という関係であったので、いつか本当の意味での共演といううものが観られれ ばと思っていたのですが、それがおもいがけずこの『スパイ・ゲーム』という 形で実現することができて、それは楽しみでした。しかしながら監督がトニー スコット。好きな作品もあるけれど、この話に合うのかなぁというのが少し心 配。役選びにうるさい事で知られている二人が出ているので、そんなに気にす る事も無いかなと思ったのですが、それはそれ。まずは観てみないとというこ とで劇場へと向かいました。 (以降、内容に触れます。)  で、結果としては、心配が最悪な形で当たってしまったという感じでした。 トニースコットは、『エネミーオブアメリカ』でも使った映像手法を、ほぼそ のままここでも使ってしまい、それが『エネミー…』の時のような必然性も感 じられない上に、割としつこく使われて、これが映像に集中する上での興味を 著しくそがれてしまうという結果となりました。さらに、残り時間を出すのに それはやめてくれというタイプの事をされてしまい、これも同じ逆効果。 これは、もう一観客の希望だけでしかないのかもしれないのですが、この二人 を出す以上、ひたすらこの二人だけに落ちついて集中できる環境を作りだす事 ができれば、それだけで、作品としてかなりしまった物にになるはずなのに、 そして、回想の場面の大部分では、そういう事においてのトニースコットのう まさが出ていたのに、そういう余計なところで自分を出さないで欲しかった。 映像は作れても、映画は作れないトニースコット。脚本の弱い部分のカバーが できないトニースコット…とまでいうのは酷かもしれないが、兄貴ほどの強引 な力量があればなぁというのがちょっと残念でした。  けど、回想のシーン。特にベイルートなんかはけっこう好きで、それでも、 たまにカメラを振りまわしてしまうのが気になったことは気になったのだけれ ど、余計にもったいなさを感じてしまいました。 今回は関わっていないものの、つい感じてしまう「ジェリーブラッカイマー臭」 が、今のトニースコットに対して引いてしまう、一番の要因なのだろうな。 あ、けど、レッドフォードもブラッドピットも、さすが、と思いましたよ。 kaname(CXE04355)

『スパイスザムービー』"Spiceworld The Movie"(1997)

(98/08/06記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スパイスザムービー』を観ました。(98/08/05 at 渋谷パルコSPACE PART3)  画面全体、そして作品全体を覆いつくすポップな色調・感覚は、観ていて、 とても気分良かったです。楽しいよなぁ、こういう映画って。  スパイスガールズの5人の、それぞれにちゃんとしたキャラクタがあって、 それが終始はっきりしているところもいいし、逆にそれを逆手にとって、各々が 別のキャラクタを演じたらどうなるの? ってそれを実行しちゃうところとかも 好きだな。ロジャームーアも猫なでてるし。(笑)  あ、もちろん最後のオチも好きだな。きっとTVの画面で観るよりも、映画館 で観たほうがどきどきするように思います。(^^) それにしても、平日の3時頃の回ってあんなに人が少ないのか? ある種、 今年一番の期待作だった『オースティンパワーズ』よりも、ずっと好みの映画 だったのに。(^^) かなめ(CXE04355)

『スパイゾルゲ』(2003)

(2003/06/21記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スパイ・ゾルゲ』を観ました。(2003/06/15 at シネマメディアージュ  シアター4) 題材であるゾルゲそのものよりも、篠田監督の作品という意味で惹かれるとこ ろのほうが大きかったかな。 というわけで、以降内容に触れます。 情熱、というのが一番正しいのかな? 自分が撮りたくて撮りたくて仕方がなかったものを、「これが最後だから」と いうことで、今まで積み上げてきたテクニックからコネから何から本当にすべ てを総動員して、思う存分撮った作品に思えました。 手法は本当に直球勝負。 それよりも描きたかったこと言いたかったことを一言足りとも漏らすまいと描 き出すことに重点をおき、手を抜かず突き進んでいくその姿は本当に心地よかっ た。「描きたい!」という情熱に溢れた作品でした。 そんな中で少し残念であったのは、冒頭近くに尾崎とアグネスのふたりが初め て登場しているシーンで、デモがあってその中で少女が暴徒に襲われるところ。 ラストではゾルゲの骨を出すことも厭わない描写をするにもかかわらず、その シーンにのみかなり甘いものを感じてしまったのが、納得いきませんでした。 子供であるということに対して配慮したのかもしれませんが、それでもここま でやる気があったのなら、ぜひとももう少し手を入れてほしかったです。 あと「長さ」に関しては、もうそろそろ終わるかなと思いはじめたところで、 メインキャストのひとりである小雪が登場して、そのあとにまたエピソードを 重ね、ゾルゲが死にひと段落したところで岩下志麻が登場し、「これで今度こ そ終わりかな?」と思ったところでまだ続き・・・といったところが辛かった 一方、本当に「まだやりたいまだやりたい」という意思にも溢れているように も思えて、そこは、悪くかつ良かった部分でもあったかな。 役者陣は顔ぶれも演技もホント惜しみなくという感じで良かったのですが、そ の中で葉月里緒菜だけが、いくら以前の作品での繋がりがあるとはいえ、ちょっ と問題ありだったかな。そのうえ、(本人の老け演技ではなかったのがまだ 良かったのですが)最後の語りべとして登場するほどのキャラクタであること がまた。これもまた、最後のわがままと見るべきなのか。(^^; とは言いつつも、魅力的な主人公を思う存分描くというのはというのは、観て いてホント気持ちがよい。主張も、題材の割には、どちらかといえば観ている 側に任せるというスタンスであったし。 そして、こういった作品でキャリアを終えたいと思った篠田監督は、本当に映 画というものが好きなんだなと強く思いました。 kaname(CXE04355)

『スパイダーマン』"Spider-Man"(2002)

(2002/05/29記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スパイダーマン』を観ました。(2002/05/29 at ユナイテッド シネマズ入間 スクリーン1)  『スパイダーマン』映画化! しかも監督が『ダークマン』のサ ムライミ! ってことで楽しみにしていたこの作品を何はともあれ観てきました。 (以降、内容に触れます。)  オープニング、やはり同じダニーエルフマンということで、どう しても『バットマン』の匂いが少ししつつも、ホントのオープニン グカットでコミックのカラーページがパラパラとめくられていくあ のシーンから、もう『スパイダーマン』の世界に入る準備という感 じで、これはやるなぁと思ったら、ホント、全編、どこまでもどこ までもスパイダーマンで、それがとても嬉しかった。  最初のうちは、やはりいまだにあの『ダークマン』の幻影がちら つくサムライミ監督だから、どうしても「サムライミの『スパイダ ーマン』」を予想、もしくは期待していたのだけれど、それに関し てはハズレ、というよりは、わざと外して、あくまでも「スパイダ ーマン」の世界を作ろうとしているのが見えてきて、それに関して は違和感はなくなりました。  逆にサムライミ監督、最近、自分の匂いの無い映画ばかり作って いたのは、すべてこの映画のため?ってくらいに、スパイダーマン の世界のみを再現してくれていて、凄いなとまで思った。  それでいて、この世界はサムライミにしか描けないと思わせる所 もさすが。  キャスティングも良かった。トビーマグワイアをピーターパーカ ーに持ってくるあたりも、一歩間違うとやり過ぎになってしまう ウィレムデフォーの抑えた演技も、とても良かった。  しかしキルスティン、たしか最初に観た時には、ナタリーポート マンより年下に見えたのだが、今や完全に逆転だな。(^^; (実年齢は知りません。また『チアーズ!』も未見)  しかし、これに関しては、続編を希望、というよりはシリーズ化 したほうが面白いように思う。予算多少落としてもいいから、年2 本で10作くらい。もちろん、すべて監督サムライミで。 (まぁ一本くらいはジョエルシューマッカー使ってもいいけれど。(^^)) kaname(CXE04355) P.S.しかし、いきなりの予告編が『ハルク』。 それはいいのだが、何故に監督がアン・リー?? (まぁ『グリーンディステニィ』は撮ったけれど。)

『スピード』"Speed"(1994)

(94/12/04記 at Niftyserve FMOVIE 3番会議室)  今回は3日初回の日本劇場で観てきました。 私は開演1時間半弱前に着きましたが結構並んでいて、エレベータホールの( たしか)3本目の柱ぐらいの位置にでした。1時間前ぐらいで開場してくれた ので、前の日から寝ていない(といっても楽しみにしていたので眠れなかった と言うわけではなく、前日が忘年会で、カラオケとボウリングで3時まで時間 をつぶし、帰りの車がトラブってJAFを呼び、仕方なく始発で家に帰ったら もうそういう時間になっていたもので・・・あまり関係ない話ばかりしてすい ません)という状態だったのでとてもありがたかったです。  で肝心の私の感想ですが・・・期待の120%ぐらい満足させてくれる映画 でした。(今年度比では200%・・・今年は大外れが2つあったもので)オ ープニングは少し意識がもうろうとしていたのですが、にっと笑って『悪気は ないんだ』みたいなせりふをいってデニスホッパーが出てきたあたりからちょ っと緊張感が出てきて、エレベータのシークエンスが終わる頃には80%ぐら い。ところがバスの話に入った途端に一気にテンションアップし、もうバスジ ャンプのシーンの頃には手に汗握ってました。両隣が各々アベックで来ていた らしいのですが、バスのシークエンスが終わる頃には、両隣ともしっかりお互 いのパートナーの手をしっかり握っていた・・ような気がする。そういう目的 で行くのもいい映画かもしれない。そしてラストはちょっと(映画の方の)0 07ぽくてとても良かった。  まあそんなわけで今年ロードショー公開された新作映画の中では私の観た映 画の中でベストワン(ほぼ同格に3作品程ありますが、観る順番が違っていた ら順位の変動の可能性あり)の映画でした。(まだ今年は何本か映画を観るの でどうなるかわかりませんがね。)

『スピード2』"Speed 2 :Cruise Control"(1997)

(97/08/24記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スピード2』を観ました。(97/08/23 at 渋東シネタワー1)  面白かった!! おしゃべりなアニーが最初のうちは駄目だったけど、途 中から、「それはアニーが『スピード』の時とまったく変わっていなかった から」と気付いてからは、それがとても心地好いものになりました。前作と は、ギャラも立場も変わっているにも関わらず、まったく同じキャラクタを 演じていたサンドラブロックはなかなか良いな。 (『T2』のシュワルツネガーのように、立場が変わった途端に複雑なキャ ラクタになってしまったり、『ロストワールド』のマルコム博士のように、 話の都合でまったく違うキャラクタになってしまっていたりすると、その 話そのものの出来栄えは別として、(^^;となってしまうので。) (以降ネタバレ)  船の乗客達にドラマがなかったのは残念だったけど、(それにしても老け たなあ>キミーロバートソン。声は相変らずだったけど。)それを捨ててま で思い切り見せてくれたタンカー衝突から上陸までのシークエンス。 途端に今までとまったく空気が変わり、「そこまでやるか〜!」的なノリの シーンの連続となる。それに笑い転げていました。(それ以前から細かくて 笑えないシーンの連続にひとり笑っていましたが。(^^;)  もう、船と言う船をなぎ倒し、陸地を文字どおり切り裂いていくシーンを 観れただけで、もう私は大満足でした。(そして最後は、バランス失って倒 れるし。)  そして、船から脱出してからは、文字どおり手足となる武器=コンピュータ を失ってしまった、コンピュータサイコ=ガイガーはすっかりコミカルなキャ ラクタとなり、最後にはタンカーのマストにかかって、タンカーごと大爆発。 (それもタンカーの爆発だから本当に半端じゃない。)  こういう自分の得意な所での手抜き一切なしと言うのがとても良かったです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 kaname(CXE04355) http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スプリガン』(1998)

(98/09/06記 at Niftyserve FJMOVIE 4番会議室)  『スプリガン』を観ました。(98/09/05 at 池袋テアトルダイヤ) この作品は、大友克洋総監修ということで、中央を外して、しかもオールナイト の回に観に行ったのですが、それでもほぼ満席状態の入りでした。 私は、この原作漫画を昔読んでいたので興味があって行ったので、そういう部分 での大友克洋のネームバリューと言うのは少々鬱陶しかった。(けどおかげで大 規模な公開にもなったのだし複雑。)  さて、そんな感じで観てきたのですが、 (以降ネタバレあり)  やはり映像面の手の込み方は凄かった。あそこまでのレベルの高さは、やはり 大友克洋だよなぁ。これで、音楽にもう少しズルさがあればなぁ。 まぁただ、それ以上に、話の展開のしかたが、原作の後期になってからの悪い部 分、この話で何をやりたいのかの焦点がぼやけてるところを何故かそのまま引き ずっていて、それが、この映画の限界になってしまっている。それが凄く残念で した。そんなところを原作から引っ張ってこなくてもいいのに。 しかも、後半AKIRA化しちゃってるしね。(^^; 〜〜〜〜〜 98/09/06(日) 〜〜〜〜〜〜 かなめ (CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname@a2.mbn.or.jp URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スペーストラベラーズ』(2000)

(2000/04/15記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『スペーストラベラーズ』を観ました。(2000/04/15 at 池袋シネ マサンシャイン4番館)  その正統派エンターテイメントな部分が見事にはまった『踊る大 捜査線 THE MOVIE』の本広克行監督が、期待されたその次の作品と して選んだ映画であり、かつ原作がジョビジョバの舞台劇(熱烈な ファンではないものの、彼らの独特な雰囲気は好き)ということ、 そしてさらにはまた個性的だけど、はずしのなさそうなキャストと いうことで、これはまた楽しませてくれそうだなと思い、あまり情 報の入る前に、観に行きました。 で、結果だけ言ってしまうと、久々に堪能させてもらった映画でし た。(^^) (以降、内容に触れます。)  やられました。(^^)  『踊る・・・』と同じものを求めて観に来た人は、ある種「はず された」と言う思いが強いかもしれない。  しかし、観る人を選ぶ、というよりは、観る人によって、かなり 感じ方が違うんじゃないかな。  さらには、その楽しめる人と、ひたすらひく人も、ひきかた、楽 しみ方がまた人によってえらく違いそうで、これはもしかしたら、 「映画に何を求めているか?」のリトマス試験紙的なものかもしれ ない。  ちなみに私は、ひたすらありもしなさそうな裏の意図を、勝手に 読みまくることに、まず楽しみを覚えてしまった。(^^) (ですので、以降は、かなり自分勝手な深読みです。)  観終って、まずは、『踊る・・』的な、「冒頭から、観客の首根 っこひっつかまえてそのまま、ほぼ最後までひきづリまわしてくれ るタイプのエンターテイメントが撮れる人が、今度は、観客をつか む部分と、キャラクタを突き放して観客のさらしものにしてしまう 部分をここまで交互に折り混ぜた映画を撮ってくれるとは思っても みなかった。けど、この外し具合は好きだなぁなんて、最初は思っ ていたのですが。  その外し方、外してる部分が、よく考えてみると、ある種、今の 日本人的なリアクションの取り方と見えなくもない。変に廻りが見 えず、没頭してしまう部分、これはおかしいなとは思いつつも、廻 りについついあわせてしまう部分、台詞までも、たまに見事なまで にありきたりな事を言ってしまってる部分まで、何か確信犯的なも のに見えてきてしまいました。そしてそうすると、現実世界では、 その後に起こる当然の帰結、それはそうなってしまって当たり前だ ろう!、と思ってしまうような間抜けなことが起きるんですよ。 登場人物皆が皆、それぞれに全体を見まわすことが出来ない部分が あって、その思い違いが、こうやってひとつの話として繋がってい く。 その繋ぎは、今の日本人的な、ある種変な部分と、それがもたらす リアクションのリアリティ。  今までの、「変にエンターテイメントしている映画」でもなく、 かといって「ひたすらリアリティを追求している映画」でもない。 その中間の、絶妙で、かつ、今まで誰も落としたことのない領域に 落とすことの出来ている映画だと思うのですよ。そのさじ加減を、 どう観るかが、イコールその人の「映画に何を求めているか」に 通じている部分。  と、そこで思い当たったのが、考えてみると『踊る・・』も、警 察という機構の現実と、犯罪者の現実のリアルさ加減が、やはり 魅力的な作品でありました。しかし、ここまで如実ではなかった 故に、正統派エンターテイメントとしても楽しめた。  とすると、なおの事これは確信犯なのか?  などと、考えるまでに至ったのでした。  そして一方で、本筋とは関係ない、しかし話を繋ぐために必要な 部分での小ネタの多いこと。  例えば、大杉漣とガッツ石松の話は、実はあの金庫ひきこもりで 終わってしまっても良かったかもしれないのですが、主人公達の時 間と、同じ時間で彼らも生きていて、要所要所で挟まれる彼らのそ の後が、緩みそうなところで話を引き締めてくれる。(というか、 頬を緩ませてくれる。(^^)) 中山仁もお約束。この配役は何故、という事を、「あ、このシーン を取りたいが為に、それが一番似合う人を呼んだのね。ということ がよおく判ります。(ただしこれは年齢制限あり。(笑))  もしくは、濱田雅功。やはり笑わせ方では一番で、中でも深津絵 里と目が合いながら机の下に沈んでいくところは、絶品でした。(^^)  しかしこれらはすべて、「予想できない結果」ではなく、「予想 から一歩も外れない結果」なんですよね。それで、いかに笑わせる かのうまさ。  ただ、ジョビジョバ登場シーンに至っては、まぁ理由付けはされ ているものの、苦しいわな。(受けは取れたけれど。(^^))  なんて、話しているともしかしたら本篇はどうでも良かったのか というととんでもない。金城・安藤・池内を始めとするキャラクタ の立ち方や、基本的な話の展開、メンバー全員の見せ場の持たせ方 も丸だし、この連中が、世界からこういうリアクションを受ける世 界で、当然受ける帰結から、一歩も外れてはいないものの、逆にそ れを途中から予測させてしまうことで、その結果に対しての細かい 部分にまでを堪能させてくれる心遣いまで、ホント気に入っていま す。(強盗シーンのラストなんて、置き得る事はもう完全に予測さ せておいて、ただそのかっこよさを堪能するだけでよかったし。)  で、そこまで良くて、なんであの最後なのかというと、それは私 も納得できていなかったのですが、観終わった後、奥さんと話して いて、ふと、判りました。 この映画、実は終わっていないんだ。と。 何故か?というのは、(もう半ば話しているようなものですが、) 今ここで話してしまうと、観た人にとっての完全なネタバレになっ てしまうのであえて話しません。答えはご自分でみつけてください。 (しかし、続編が出来るというわけではありません。念のため) まぁ、そんなこんなで、この監督の作品の魅力は、今の日本人的な リアクションのリアリティと、その間を埋め尽くす、魅力的なキャ ラクタ達とその世界、という事に、とりあえずの確信を高めたkana meでした。(どうです? 変に深読みしすぎでしょ?(笑) しかし ここまで勝手に楽しめるのなら、深読みも、またありかな。と。) kaname(CXE04355) P.S.  キャラクタ的には、渡辺謙が一番良かったのですが、逆に彼が去っ てからが、妙に気が抜けてしまい・・・ってなことも書きたかった のですが、本文のどこにも入れる場所がなくて。(^^; P.S.その2  などと、他にもいろいろあったのですが、これは書けないと断念 しました。いかにこの映画が「ひく映画」でもあったかと言うこと は全然突っ込んでいないし、この原作がいかに気になるかというこ とも書いていない。(^^; しかし、それを語らなくても、最終的に は、「いかに私はこの映画を楽しんだか」ということは十分に伝え ていると思うので、ホント、この辺でやめておきます。

『スペシャリスト』"The Specialist"(1994)

(95/03/11記 at Niftyserve FMOVIE 3番会議室) (注)ネタバレあります!! 『スペシャリスト』を観てきました・・・。  けれども、その前に。 『バットマンフォーエバー』の予告編がもう始まっているのですね。ティムバ ートン&マイケルキートンはいなくなってしまったけれども、ヴァルキルマー= バットマンはなにか気に入ってしまいました。トミーリージョーンズもジムキ ャリーも切れてるみたいだし・・・。とても期待させてくれる予告編でした。 6/17公開予定。  そして、『スペシャリスト』ですが、やはり一番良いのは[音楽:ジョン・ バリィ]ですね! 007シリーズがストップした状態で悶ヶとしている私に とって、007ものとほとんど変わらないスコアを流してくれる本作は嬉しか ったです。途中まで心地よい睡眠を味わえました。 (ここからはネタバレくさくなります。)  というぐらいに、前・中半は緊迫感も話の起伏もありませんでした。ところ どころに入るスタローンのかっこつけシーンも何か中途半端で、本当にジョン バリィの音楽が悪い意味でマッチングしていたように思います。一応ちゃんと したシーンには近年の007調の音楽が流れてきてひとりで喜んでいたのです が。  ストーリーの流れはどうでもいいものでしたし。  ところが、スタローンとストーンの絡みのシーンが入った途端に話が動きだ します。(あとでパンフをみるとこのシーンがスタローン・ストーンが一番力 を入れたシーンだったらしい。)ここでも、「おおジョンバリィの音楽だ」と 喜んでいました。映像の方はどうでもよかったけれども。 (ここから先はネタバレがあります。)  そこから先はえっちを終えたストーンがスタローンを残してホテルをでよう とするとジェームスウッズにみつかり、スタローンはストーンからの電話で脱 出に成功する。当然爆発物を残して。今までけちっていた爆破シーンも映像・ アイデア両面で面白くなっていきます。ジェームスウッズは切れるし、蟹は火 を吹いて空を飛ぶし、スタローンはやっとその役がアイデアを持った爆弾のス ペシャリストだという事を証明してくれます。話はどんどん進み、クライマッ クスも結構楽しめました。ここでもジョンバリィのスコアは嬉しい。  そして、エンディングはテレビでの予告編CMでも流れているあの曲が流れ ておしまい。ああ、良い睡眠と後半のテンポの良さ、そしてジョンバリィの嬉 しいスコアで「映画をみたなあ!」という気持になって帰ってきました。  というわけで、期待してない映画は結構楽しめるという状態のKANAME(CXE04 355)でした。

『スペシャルエフェクト』"Special Effect"(1996)

(97/06/08記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  東京IMAXシアターにて『スペシャルエフェクト』を観てきました。 本来のIMAXの特徴でもある3Dではなく2Dでしたが、凄かった。今後 IMAXは3Dへの方向性を探るのはやめて2Dで映画を作っても充分すぎ るスペックを持っている事が判りました。あのヘッドセットさえつけなけれ ば目や首の疲労感も全然違うし、それでもお釣りが来るくらいのあの迫力!  今後、是非1時間半から2時間くらいの映画をIMAXで誰か作って欲し い。絶対面白いって! (以降ネタバレ)  オープニングからキングコング(古い方)のクライマックスを(たぶん) 当時に近い方法でIMAXフィルムにて再現したシーン。  手法としては昔ながらであるにも関わらず、ここはIMAXフィルムの でかさが物を言います。なんか凄い。  そして『スターウォーズ《特別篇》』やら『ID4』『ジュマンジ』などの メイキング、及びいろいろな映画の特殊撮影などが紹介されていくのですが、 やはり凄いのは『スターウォーズ』のオープニング、レイアが乗る反乱軍の ブロッケードランナーを追うスターデストロイヤーの登場シーンをIMAX フィルムで再現したシーン。  すでに『スターウォーズ《特別篇》』をTHXシアターで体験しているの にも関わらず、音に圧倒され、映像に圧倒されました。本当にでかい!! 鳥肌が立ったし、声まで出してしまった。(笑)  あと、やはり良かったのは、日本語吹き替えでナレーションを担当したの が○○○○だったこと。最後は思い切り笑わせていただきました。(笑) kaname(CXE04355)

『スポーン』"Spawn"(1997)

(98/02/22記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『スポーン』を観ました。(98/02/21 at 立川シネマシティ シティ4) いやぁ、噂には聞いていたのですが、めちゃめちゃかっこよいですねえ、オー プニングタイトル!!  もう、これはさすがカイルクーパー&ILMとしか言いようがない! 「わぁ」と口を開けて観ていました。 (以降、ネタバレあり)  まぁ、それに比べると、エンディングロールはやや無理があったような気が する。さすがにあれだけ長いと飽きます。 と、そこらへんは置いといて、本編ですが、 まずはクラウン=ジョン・レグイザモは最高にはまっていましたね。その演じ ているキャラクタのせいもあって、ペンギン=デビート、ジョーカー=ニコル ソンに勝るとも劣らない、まさにはまり役でした。 そしてもちろん他のキャラクタ達もすべてがはまっていた。その中で私の好み はやはりプリーストかな。(笑) もうキャスティングに関しては文句ないです。  それに対して、映像のほうが、やろうとしている内容に対して、その絵がこ ぎれい過ぎるのが、妙に中途半端な感じを受けてしまいました。B級っぽい合 成(例えばバイオレーターに掴まれているスポーンがおもちゃにしか見えない とか、シモンズ謀殺シーンでの合成など)があるかと思えば、全体的な地獄の シーンやオープニングにも出てくる地獄への道、そしてなんといってもマント に代表されるスポーンやコグリオストロの小道具たちなんかのほれぼれするよ うな部分。何かちぐはぐな気がしました。  これだったら、いっそのこと『ビースト獣の日』みたいに思いきりノイズの 多い画像・ひどい合成にしてしまった方が、ずっと楽しめたような気がする。 もう、それ以外は言うことないほど気に入っているのだけれど、望みすぎなの かなあ。(けど好きだけれど) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) URL http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『スワロウテイル』(1996)

(2001/10/16記 at @nifty FMOVIE 6番会議室)  『スワロウテイル』を観ました。(2001/10/14 at Video) 昔の記憶、焚火に照らされた友達の顔。 昔の記憶、下校途中の夕暮れの道。 今の生活からは想像もできなくなった、昔の生活。 今はもうなくなってしまった、学校の前にあった大きな野原。 そして、昔観た、古い映画たち、TVドラマたち。 (もしくは漫画たち?) そんな、昔の記憶がまぜこぜになって目の前に現われる。 忘れたはずの記憶。そして自分のものではない、昔の自分の 望んでいた自分の過去の記憶を呼び覚ます不思議な映画。 夢を表現するのが映画ならば、まさに昔の夢が表現された 映画らしい映画。 私にとっての『スワロウテイル』は、まさにそんな映画だったり する。 kaname(CXE04355)