『レディ・プレイヤー1』 "Ready Player One"(2018)

(2020/05/10記) (2020/05/10 at ザ・シネマ録画) 割と節度あるスピルバーグだったな。 ゲームだったりガジェットだったりに対する距離がちゃんと取れていて世界の 一部になっているのはやはり上手い。 そんな中での細かいこだわりもマニアックになり過ぎないのがやはり彼らしいと 言って良いのか。 シャイニングなんて相当遊べたのにとかせっかくのデロリアンをそれこそ、あれ? たぶんデロリアンだよねぐらいな素っ気なさとか。スコアもチラッと流しただけだし、 それはメカゴジラシーンでも同じ。 メカゴジラ、ちゃんとあのフィンガーアクションやってたな。嬉しかった。 愛情で言えばアイアンジャイアントの起動シーンもおっという感じだったし。 とてもスピルバーグらしいシーンと感じたのはキスシーンかな。 彼はまず男の子なんだよな。

『レインメーカー』"Rainmaker"(1997)

(98/08/06記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  『レインメーカー』を観ました。(98/08/02 at WMC広島 Screen 5) 予告編に出ているクレアデーンズの表情が気に入っていてずっと気になっていた 作品だったのですが、いつでも観に行けると言う安堵感からか少々時期を逸して いました。まぁ、そのおかげで結構良い映画館でまわりに人もそこそこしかいな い状況で観ることができたのですが。  さて、それはおいといて、この作品はジョン・グリシャムが原作の一連の映画 のうちでは一番自分の嗜好にあった作品でした。(『評決のとき』は観ていない ので除く) 原作のほうはまったく読んでいないので、あくまで映画として。 (以降、映画のイメージとネタに触れます。) 他の作品はけっこうサスペンス的要素を含んでいるのに対し、この作品はあくま でものんびりと進んでいきます。  そして、そういった意味では、この映画をコッポラが撮ったことはさらにプ ラス要素になっているように思います。心を描きたい時にはじっくりと描ける 人ですから。「クレアデーンズを抱きかかえるマットデイモン」みたいな、な にげないところを丁寧に優しく捕らえていました。  話の展開に関しても、結末にしても、そういう雰囲気がとても好きでした。 ただ、クレアデーンズのくだりの結末の着け方が、わりとあっさりしていたの が少々物足りなかったです。  キャストに関して言えば、一番おいしいのは、ボス役のミッキーロークかな。 もう、そういう年齢になってしまったのですね。  今回お目当てのクレアデーンズは、やはり良かったものの、予想より、話の 中心からやや離れたところにいた役だったので、ややものたりなかったです。  そして、マットデイモンはこの役は適役でした。ただし、『グッドウィル・・』 に引き続いての同系統の作品に出てしまったので、イメージが固まりそうで ちょっと不安。  個性が結構強いのかな? どうもあの白血病の青年がベンアフレックに思え ちゃって。  などとは言いつつも、やはり心に来る作品でした。 かなめ(CXE04355)

『レオン』"Leon"(1994)

(95/04/06記 at Niftyserve FMOVIE 3番会議室)  いつものGAUMONTのマーク。流れるエリックセラの音楽。流れるリュ ックベッソンの映像。そしてジャンレノ。  待ちわびたトリオの映画は、とても感動できる映画でした。  出口の向こうに見える光。前へと進み、グラッと揺れるカメラ。  マチルダからの贈物。カットが変わり、吹き上げる炎。  思わず、涙が出てきてしまいました。 Kaname(CXE04355)

『レオン −完全版−』"Leon Director's Cut"(1996)

(97/05/05記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室)  ようやく『レオン −完全版−』を観て来ました。(5/2 新宿シネマミラノ) 人の入りはまあそこそこ。けどやはり周りの人の会話を聞いていると、一回は 『レオン』を観てる人が、多かったようです。  そしてついにベッソンの新作『フィフスエレメント』の予告編やチラシ/ポス ターを観る事が出来ました。他の映画館にあるかどうかはわからないので、そ れを観に行くだけでもいいかもしれない。(あ、ちなみに日本語のタイトルロ ゴは「ちょっと・・・」と言う感じでした。  話を戻して『レオン −完全版−』の話。 人から聞いていた話通り、オリジナルに比べて、バイオレンス色が弱まって、 マチルダとレオンの恋愛が前面に押し出されていましたね。たしかにベッソン の色が強くなっているように感じました。  マチルダの弟が撃たれるシーンが短くなったような気がしたし、マチルダが 公園をジョギングする要人にヒットさせる部分からDEAに乗り込むまでの説 明不足の急展開が、きちんと描かれていて、オリジナルの不自然な部分が修正 されていて良かったです。  ナタリーポートマンも『マーズアタック!』を観て、「あれ? こんな娘だ っけ?」と思っていたのですが、あらためて『レオン』を観て、『レオン』で のマチルダの存在感を思い出しました。ナタリーポートマンの今・現在にあの 存在感を求めるのは難しいかな。  それにしても、オリジナルの時は涙ぼろぼろ状態だったのに、今回観て、感 動はしたけど、涙が出なくなったのは、やはり冷たくなったのでしょうか>私。 (笑) それとも涙も枯れ果ててしまったのか。(笑) 97/05/05記 kaname(CXE04355) http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/

『レザボアドッグス』"Reservoir Dogs"(1991)

(98/04/11記 at FYOUGA 2番会議室)  久々に『レザボアドッグス』をスクリーンで観てきました。 (98/04/10 at 渋谷パンテオン)  しかし、久々に観ても、あの音楽と言い、配役と言い、やっぱり好きだなぁ。  さすがにオープニングの「ライク・ア・バージン」の話は何度も聞いて飽き てきたけれど(笑)、ハーヴェイカイテルを始めとして、ティムロス、スティー ブブシェミ、マイケルマドセンと、今集めようと思って集められるか?ってく らいだ曲者揃いだものなぁ。 「俺はこいつを信じる。」ってあくまでも言うカイテル。 自分のやっていることがわからなくなっていくティムロス。 「なんで俺の言う事は誰も信じないんだ?」と言わんばかりのブシェミ 「おまえら、勝手にしろよ。」って感じのマドセン。 (あとは「俺に喋らせろ」って感じのタランティーノか。(笑))  あと、銃器の扱い方のカッコ良さなんかもタランティーノの作品の中では一番 だよなぁ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かなめ(CXE04355) mailto: takashi.miyamoto@nifty.ne.jp     kaname@a2.mbn.or.jp http://plaza2.mbn.or.jp/~kaname/ http://member.nifty.ne.jp/kaname/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『列車に乗った男』"L'Homme du train"(2002)

(2007/10/15記) 『列車に乗った男』を観ました。(2007/10/14 at NHK-BShi) シンプルでスタイリッシュなフランス映画。 ルコントだからなのかこの映画がimdbではなぜかコメディに分類 されているのを粋と見るかそうでないかimdbであるが故に判断に 苦しむという事はおいといて、冒頭のライ・クーダーもどきの音 楽やネヴァダの写真に『パリ、テキサス』を思い出し、と同時に もしかしたらルコントにとっても西部劇はあこがれだったのかも しれないなんて妄想を抱き…。 良い時間を過ごさせていただきました。 まぁたまにはこんな感想もいいかな。 (ってしょっちゅうか。>私の場合(笑))

『レディホーク』"Lady Hawke"(1985)

(96/11/03記)  悪しき僧侶の嫉妬によって、日の出る時は鷹に姿が変わってしまうお姫様と、 日のない時には狼に姿が変る騎士とは、日の境である朝と夕の一瞬しかお互い の姿を認めあう事が出来ません。  その魔を解き放つために、敵地へと足を向ける騎士。 演じるルトガーハウアーが、自らの持つ苦渋と悲しみと力強さにマッチして、 まさに適役でした。  そして夜にしか存在できないはかなげな魅力を持ち、それでいて鷹のような 気高さを持つ姫。これもミシェルファイファーがはまっていました。  そして、その二つのピースが出会うエンディングは・・・。 本当に好きです。

『恋愛小説』(2004)

(2004/08/14記 at @nifty FMOVIE 2番会議室)  『恋愛小説』を観ました。(2004/07/10 at 渋谷シネ・ラ・セット)  この作品、実は今年の3月にWOWWOWでテレビドラマとして放映された ものを、好評につきこの渋谷シネ・ラ・セットでDLPシネマとして公開され たものです。  そのWOWWOWで放映された際に観る機会のあった私としては、このひと つの新しい上映形態がどのようなものになるかも興味の対象でしたが、それ 以前にまず、作品として好きなものであった事が足を運ぶに至ったきっかけ となったのでした。  主演は池内博之。しかしながら実際の主役となるのは玉木宏と小西真奈美。 生まれてから今まで、自分に関わった人たちが皆不可解に死んでしまったこ とで、自らを死神と呼び人との関わりを避けてきた大学生が、同級生に語っ たひとつの恋の物語。 内容としてはある程度予想通りの展開ではあるものの、その語り口で徐々に 彼と彼女に感情移入させられていきます。 そういう部分がまたこのふたり、とても雰囲気あるんですよね。 ものすごく丁寧に、時間をかけて、ひとつの恋愛小説を語り上げていきます。 そして、この作品の着地点がまた余韻があっていいんですよね。 ここらへんは、監督の森淳一(『Laundry』)の特質なのかな。 『Laundry』の時に感じられたアンバランスさも、ここでは微塵も感じられず、 素直に 入り込む事ができました。 うまい人たちにじっくり芝居をさせていくと物語にも深みが増すという最近の テレビ ドラマが忘れてしまっているものを、ここではしっかり出せていたよ うに思います。 wowwowに限らず、こういった形態のものはどんどん作っていってほしい ものです。 kaname(CXE04355)